JP2006137205A - 車両のパワートレイン支持構造 - Google Patents

車両のパワートレイン支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量であり、かつ、製造工程が簡単な車両のパワートレイン支持構造を提供する。
【解決手段】パワートレイン220を車体に固定するパワートレイン支持構造を、パワートレイン220に固定され、樹脂又は耐食性を有する軽合金で形成されたブラケット部301と、耐食性を有する軽合金によって形成され、車体に複数箇所設けられた被固定部120の間にわたして固定されるクロスメンバ300と、一端部がブラケット部301に一体的に固定され、他端部がクロスメンバ300に接着されたゴム加硫成形で形成される緩衝部材302とを備える構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のパワートレイン支持構造に関するものである。
自動車等の車両のパワートレインは、例えば、エンジン、トランスミッション、デファレンシャル等を含み、これらは、その発生する振動の車体側への伝播を低減するために、車体側との間に、防振ゴム等の緩衝材を介して支持されている(例えば、特許文献1)。
また、車両の左右に設けられ、前後方向に延在するメインフレーム間や、フロアトンネルを挟んだフロアパネル間にわたして、クロスメンバを配置し、このクロスメンバによってパワートレインを支持することが知られている(例えば、特許文献2)。
図5は、従来技術における車両のパワートレイン支持構造の一例を示す図であって、車両を横方向に切った断面を示す図である。
このパワートレイン支持構造は、フロアパネル100と、トランスミッション220と、クロスメンバ900と、トランスミッションマウント(ミッションマウント)部910とを備えている。
フロアパネル100は、車両のボディ本体に備えられたキャビン(車室)の床面部であって、フロアトンネル部110と、クロスメンバ固定部120とを備えている。
フロアトンネル部110は、車両の前後方向に沿って延在し、トランスミッション220を収容する空間部を備えている。
クロスメンバ固定部120は、フロアトンネル110の両側にそれぞれ設けられ、クロスメンバ900を固定するボルトがネジ固定されるボルト孔120aを備えている。
トランスミッション220は、フロアパネル100のフロアトンネル部110内に収容された車両のパワートレインの一部であって、ミッションマウント部910を固定するボルトがネジ固定されるボルト孔220aを備えている。
クロスメンバ900は、断面ハット形状に形成され、これをフロアパネル100に固定するボルト903を備えている。
クロスメンバ900は、鋼板をプレス加工して形成した後、防錆用のカチオン電着塗装が施されている。
ボルト903は、クロスメンバ900に形成されたボルト孔に対して、鉛直方向下方から挿入され、上述したクロスメンバ固定部120のネジ部に対して締結される。
ミッションマウント部910は、ミッション側ブラケット911と、クロスメンバ側ブラケット912と、クッションゴム部913とを備えている。
ミッション側ブラケット911は、矩形の鋼板を、トランスミッション220の外形に沿わせて曲げ加工して形成され、トランスミッション220のネジ部210に固定されるボルト911aが挿入されるボルト孔911bが設けられている。
クロスメンバ側ブラケット912は、矩形の鋼板を曲げ加工して形成されており、その長手方向をクロスメンバ900の長手方向(車幅方向)に沿って配置し、その両端部を斜め上方に折り曲げた形状となっている。
クロスメンバ側ブラケット912は、その中央部の平坦な箇所から、下方に向けて突き出したスタッドボルトまたはウェルディングボルト等のボルト912aを備え、このボルト912aがクロスメンバ900を貫通し、ナット912bにより締結されることによって、クロスメンバ900に固定されている。
クッションゴム部913は、振動緩衝性を備えたゴム系の材料によって形成され、主ゴム部913aと、ストッパゴム部913bとを備えている。
主ゴム部913aは、ミッション側ブラケット911とクロスメンバ側ブラケット912との間にわたして設けられた柱状の部分である。この主ゴム部913aは、クロスメンバ側ブラケット912の両端部から、それぞれ対向するミッション側ブラケット911の面部にわたして、それぞれ設けられている。
ストッパゴム部913bは、クロスメンバ側ブラケット912の中央部に備えられ、1つの角部がミッション側ブラケット911側に対向して設けられた略三角形状の断面形状を備え、その先端部は、ミッション側ブラケット911と隙間を隔てて対向している。
上述したミッション側ブラケット911及びクロスメンバ側ブラケット912は、加硫接着によってクッションゴム部913と接合されている。この加硫接着は、予め接着剤を塗布したミッション側ブラケット911及びクロスメンバ側ブラケット912をゴムインジェクション型にセットし、ゴムを注入した後、例えば5分間程度加熱して成形加硫するとともに、ゴムを接着するものである。
また、ミッションマウント部910は、上述した加硫接着をした後に、鋼板部分の防錆のために、スプレー塗装が施される。
特開2000−2298号公報 特開平8−164752号公報
近年、車両のさらなる軽量化の要求があるため、上述したパワートレイン支持構造においても、その軽量化を図ることが求められている。
また、上述したようにミッションマウント部910は板金であり、またクロスメンバ900も板金であるため、防錆のためにそれぞれ塗装を施す必要があり、製造工程の複雑化や製造時間の増加を招いてしまう。
ここで、製造工程を簡素化するべく、クロスメンバ900とミッションマウント部910を一緒にカチオン電着塗装すると、ミッションマウント部910のゴム部がダメージを受けることから一度に処理することはできず、ミッションマウント部910はスプレー塗装による防錆処理が必要となる。スプレー塗装及び乾燥には例えば20分程度の時間を要することから、結果として製造工程の複雑化と製造時間の増加は免れない。
本発明の課題は、軽量であり、かつ、製造工程が簡単な車両のパワートレイン支持構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
請求項1の発明は、パワートレインを車体に固定するパワートレイン支持構造において、前記パワートレインに固定され、樹脂又は耐食性を有する軽合金で形成されたブラケット部と、耐食性を有する軽合金によって形成され、車体に複数箇所設けられた被固定部の間にわたして固定されるクロスメンバと、一端部が前記ブラケット部に一体的に固定され、他端部が前記クロスメンバに接着されたゴム加硫成形で形成される緩衝部材とを備える車両のパワートレイン支持構造である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両のパワートレイン支持構造において、前記ブラケット部は、前記緩衝部材に加硫接着される金属部を樹脂中にインサートしたインサート成形品であることを特徴とする車両のパワートレイン支持構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両のパワートレイン支持構造において、前記ブラケット部と前記クロスメンバとの間に、前記緩衝部材と前記クロスメンバとの接合部が分離した場合に、前記パワートレインの前記クロスメンバからの脱落を防止する脱落防止部を備えることを特徴とする車両のパワートレイン支持構造である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)緩衝部材は、クロスメンバに接着されているから、クロスメンバ側にブラケットを設ける必要がなく、部品点数が低減されて軽量化されるとともに、その組み立てが容易となる。
また、ブラケット部は樹脂または耐食性を有する軽合金によって形成し、かつクロスメンバは、耐食性を有する軽合金によって形成したことから、軽量化が図れるとともに、塗装等の防錆処理が不要となり、製造工程の簡素化、製造時間の短縮、製造コストの低減となる。
なお、本明細書中、耐食性を有するとは、塗装や表面処理等の防錆処理をすることなく、車両の使用上問題となる腐食を防止できるものをいい、例えば、アルミニウム合金等が挙げられる。
さらに、緩衝部材は、ゴムだけで加硫成形され、その加硫後にクロスメンバに接着しているから、型費を低減でき、また、一回の加硫工程で多数個取りが容易となり、製造コストの低減が図れる。
(2)ブラケット部は、緩衝部材に加硫接着される金属部を樹脂中にインサートしたインサート成型品としたから、製造工程が簡単となると共に製造時間の短縮となる。
(3)緩衝部材とクロスメンバとの接合部が分離した場合に、パワートレインのクロスメンバからの脱落を防止する脱落防止部を設けているから、仮に接合部が分離した場合であっても、パワートレインの車両からの脱落を防止できる。
本発明は、トランスミッションに固定され樹脂で形成されたミッション側ブラケットに一端部が一体的に固定されるクッションゴム部の他端部を、アルミ合金によって形成されたクロスメンバに加硫成型後接着することによって上述した課題を解決する。
以下、図面等を参照して、本発明を適用した車両のパワートレイン支持構造の実施例1について、詳細に説明する。なお、以下に示す各実施例では、上述した図5に示す従来例と同様の箇所については、同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図1は、実施例1のパワートレイン支持構造を、車両側方から見た状態を示す図である。
実施例1のパワートレイン支持構造は、フロアパネル100に固定されるリアクロスメンバ300と、図示しないバルクヘッドに固定されたブラケット130と、図示しないフロントクロスメンバとによって、パワートレイン200を支持するものである。
なお、バルクヘッドとは、車両のキャビン前端部に設けられる隔壁である。
また、フロントクロスメンバは、後述するエンジンの下部に設けられたオイルパンと、トランスミッションのフロントデファレンシャルとの間に配置され、車幅方向に沿って図示しない左右のメインフレーム間にわたして固定されるものである。
パワートレイン200は、エンジン210と、トランスミッション220とを備えている。
エンジン210は、例えば、縦置き水平対向4気筒のものであり、車幅方向の略中心にその進行方向に沿って、図示しないクランクシャフトの軸線が配置され、その左右に、それぞれシリンダ部211が対向して配置されている。
また、上述したオイルパン212は、エンジン210の下部に突き出して配置されている。
エンジン210は、エンジンマウント213を介して、上述したフロントクロスメンバによって支持されている。エンジンマウント213は、エンジン210の左右シリンダ毎に、それぞれ略左右対称に設けられている。このエンジンマウント213は、シリンダ部211、及び、フロントクロスメンバにそれぞれ固定される金属製の1対のブラケットと、これらのブラケット間にわたして設けられたクッションゴム部とを備えている。
トランスミッション220は、エンジン210の車両後方側に接続され、エンジン210との接続部に設けられた図示しないトルクコンバータ(A/Tの場合)部221を介して、入力されたエンジン210の出力を所定の減速比において減速した後、その前方下部に設けられたフロントデファレンシャル部222から、図示しないドライブシャフトに、前輪の駆動力を出力し、後端部に設けられたセンターデファレンシャル部223から、図示しないプロペラシャフトに、後輪の駆動力を出力するものである。
トランスミッション220は、その前端部を、トルクコンバータ部211の周回りに複数配置された図示しないトランスミッション結合ボルトによって、エンジン210と結合され、その後方側下部を、以下説明する支持構造によって支持されている。
また、トランスミッション220のトルクコンバータ部211の上部と、上述したバルクヘッドのブラケット130との間にわたして、パワートレイン200のピッチングを抑制するピッチングストッパ224が備えられている。
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。
リアクロスメンバ300は、ミッション側ブラケット301(ブラケット部)と、クッションゴム部302と、クロスメンバ固定ボルト303とを備えている。
リアクロスメンバ300は、耐食性を有する軽合金によって形成され、例えば、アルミニウム合金の鋳造又は鍛造によって形成されている。
リアクロスメンバ300は、フロアパネル100のフロアトンネル部110を挟んだクロスメンバ固定部120の間にわたして固定される部材であり、その長手方向を車幅方向に沿って配置されている。リアクロスメンバ300は、その車幅方向中央部に設けられ、トランスミッション220の下面部に対向する平面部300aと、この平面部を挟んだ車幅方向両側にそれぞれ設けられ、その法線が車両の中心側に傾斜して配置された斜面部300bとを有し、一体に形成されている。
ミッション側ブラケット301は、トランスミッション220の1対のボルト孔220a間にわたして設けられ、トランスミッション220に固定されるプレート状の部材であって、トランスミッション220の下部の外面形状に沿って、屈曲した形状となっている。
ミッション側ブラケット301は、主ゴム部金具301aと、締結部金具301bと、樹脂部301cとを備えている。
主ゴム部金具301aは、後述するクッションゴム部302の主ゴム部302a(緩衝部材)が加硫接着される鋼板製の部材である。
締結部金具301bは、トランスミッション220のボルト孔220aに締結されるボルト220bが挿入される円柱状の金具であって、その両端の開口部には、外径側につば状に突き出して形成されたフランジ部がそれぞれ設けられている。
樹脂部301cは、その成型金型内に上述した主ゴム部金具301a及び締結部金具301bを配置して、インサート成型されたものであり、これらの部分を除いたミッション側ブラケット301の主要部分を構成するものである。
クッションゴム部302は、振動緩衝性を備えたゴム系の材料によって形成され、主ゴム部302aと、ストッパゴム部302bとを備えている。
主ゴム部302aは、ミッション側ブラケット301とリアクロスメンバ300との間にわたして設けられた柱状の部分である。この主ゴム部302aは、クロスメンバ300の1対の斜面部300bから、それぞれ対向するミッション側ブラケット301の面部にわたして、それぞれ設けられている。
主ゴム部302aのミッション側ブラケット301側の端部は、主ゴム部金具301aの一方の面部に加硫接着によって接合されている。主ゴム部金具301aは、その外形を主ゴム部302aとの接合面よりも大きく形成され、その外周縁部は、主ゴム部302aの側面から、外側にフランジ状に張り出している。
ストッパゴム部302bは、リアクロスメンバ300の平面部300aに備えられ、1つの角部がミッション側ブラケット301側に対向して設けられた略三角形状の断面形状を備え、その先端部は、ミッション側ブラケット301と隙間を隔てて対向している。
クロスメンバ固定ボルト303は、リアクロスメンバ300に設けられたボルト孔に挿入され、クロスメンバ固定部120に設けられた複数のボルト孔120aに対してそれぞれ締結され、リアクロスメンバ300を車体側に固定するものである。
次に、上述したリアクロスメンバ300の製造方法について説明する。
図3は、クロスメンバ300の製造方法を示す図である。
<a.クッションラバー部加硫成型工程>
図3(a)に示すように、クッションゴム部302を加硫成型する。
このとき、主ゴム部302aは、その成型前に、ミッション側ブラケット301の主ゴム部金具301aに接着剤を塗布してゴムインジェクション型内に配置し、この主ゴム部金具301aを加硫接着によって接合する。
一方、ストッパゴム部302bは、単体で加硫成型する。
<b.ミッション側ブラケットインサート成型工程>
図3(b)に示すように、ミッション側マウント301の樹脂部301cをインサート成型によって形成する。
成型用の樹脂インジェクション型内に、主ゴム部302aが加硫接着された主ゴム部金具301aと、締結部金具301bとをそれぞれ配置し、この金型内に樹脂部301cの材料である溶融樹脂を注入する。溶融樹脂の効果後、金型から取り出してミッション側ブラケット301が完成する。
<c.クロスメンバ接着工程>
図3(c)に示すように、ミッション側ブラケット301に固定された状態の主ゴム部302aと、単体のストッパゴム部302bとを、リアクロスメンバ300の斜面部300b及び平面部300aとにそれぞれ後接着する。
なお、この実施例1において、ミッション側ブラケット301の主ゴム部金具301aは、樹脂301c内に封入されて外気から遮断され、また、アルミニウム合金製のリアクロスメンバ300は、その表面に酸化皮膜が形成されることによって、それぞれその腐食が防止される。
以上のように、実施例1によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)クッションゴム部302とリアクロスメンバ300とを、加硫成型後接着によって接合していることから、従来技術におけるパワープラント支持構造のようにクロスメンバを車体に固定した後、ミッションマウント部を介してトランスミッションを支持する構造に対して、パワープラント支持構造を一体化することが可能になり、クッションゴム部とクロスメンバとの間に個別のブラケット部を設ける必要がなく、部品点数が低減されることによって軽量化され、また、組立工程が簡単化される。
(2)ミッション側ブラケット301を、樹脂によって形成し、かつリアクロスメンバ300を、アルミニウム合金によって形成したから、プレス鋼板製のものよりも軽量化され、また、塗装等の防錆処理をしなくても耐食性が確保できるから、製造工程を簡単化、製造時間を短縮化、製造コストを低減することができる。
(3)クッションゴム部302を単体で加硫成形することが可能となるため、クッションゴム部302の加硫成型時には、個々の製品のサイズが小さく、同じ加硫成型工程において多数の製品を得るいわゆる多数個取りが容易となるから、その製造コストが低減される。
(4)ミッション側ブラケット301を、主ゴム部金具301a及び締結部金具301bを樹脂中にインサートしたインサート成型品としたから、製造工程が簡単となると共に製造時間を短縮することができる。
次に、本発明を適用した車両のパワートレインの支持構造の実施例2について説明する 。
図4は、実施例2のパワートレインの支持構造の要部断面図であって、実施例1の図2に相当する部分を示す図である。
実施例2は、以下説明するストッパ部(脱落防止部)310を備えている。
ストッパ部310は、ボルト311と、ナット313とを備えている。
また、実施例2では、リアクロスメンバ300の平面部300aに、ボルト311が挿入される開口300cが設けられ、クッションゴム部302は、実施例1のストッパゴム部302bに代えて、以下説明するストッパゴム部302cを備えている。
ボルト311は、その基部をミッション側ブラケット301に固定されて略鉛直方向に沿って配置され、先端部は、リアクロスメンバ300の開口300cに挿入され、その下面側に突き出している。
ボルト311に鍛造等により一体成形されたボルト固定金具部312は、ボルト311の基部に設けられ、ボルト311の外径側につば状に張り出して形成された金具であって、ミッション側ブラケット301の樹脂部301c中にインサートされている。
ナット313は、ボルト311の先端部にネジ結合される座付きナット等であって、その座の部分の外径は、リアクロスメンバ300の開口300cの内径よりも大きく設定されている。
ストッパゴム302cは、リアクロスメンバ300の開口300cの周回りに沿って環状に形成され、開口300cの周縁部を、リアクロスメンバ300の上面側(ミッション側ブラケット301側)から内径側の端面を経て、リアクロスメンバ300の下面側まで被覆するようになっている。ストッパゴム302cのリアクロスメンバ300の上面側の部分は、その径方向に切って見た断面形状が、1つの角部がミッション側ブラケット301側に対向する三角形状に形成されている。
上述したストッパ部310のボルト311及びナット313は、車両の通常の使用時においては、ストッパゴム302c及びリアクロスメンバ300と接触しないように相互間の隙間が設定されている。
以上のように、実施例2によれば、上述した実施例1と同様の効果を奏することに加え、仮に、クッションゴム部301の主ゴム部301aと、リアクロスメンバ300との接着面部が分離した場合においても、トランスミッション220のリアクロスメンバ300からの脱落を防止することができ、またパワートレインの上方向の動きも規制することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)パワートレインの構成や配置は、上述した各実施例によって限定されるものではない。例えば、エンジンは、水平対向に限らず、直列エンジンやV型エンジンであってもよく、気筒数や縦置き、横置きについても限定されない。
また、トランスミッションの形状や配置についても限定されない。
さらに、支持対象となるパワートレインは、トランスミッションに限らず、エンジン、トランスファケース、デファレンシャルキャリア等であってもよい。
(2)各実施例では、クロスメンバは、フロアトンネル部を挟んだフロアパネル部に固定されるものであるが、これに限らず、例えばメインフレーム間にわたして設けられるものでもよい。また、車幅方向に延在するものに限らず、例えば、エンジンルームの下部開口部にわたして前後方向に延在するもの等、他の方向に配置されたクロスメンバであってもよい。
(3)各実施例では、クロスメンバの材料は、アルミニウム合金であるが、これに限定されない。具体的には、軽量化の観点からは、鋼板製のプレス部材に対して比強度が優位な軽合金を用いるとよく、耐食性の観点からは、塗装等の後処理をしなくても、車両の要求性能上十分な耐久性を備えているものがよい。
(4)各実施例では、ミッション側ブラケットの材料は、樹脂であるが、これに限定されず、耐食性を有する軽合金、例えばアルミニウム合金であってもよい。この場合、樹脂のミッション側ブラケットのように主ゴム部をインサートして一体成形できないため、ミッション側ブラケットと主ゴム部とを別々に成形し、その後、接着することで一体成形することになるが、耐食性及び軽量化は十分に得られる。
(5)各実施例のクッションゴム部は、主ゴム部とストッパゴム部とを備えるものであるが、このような構成に限定されるものではなく、主ゴム部の剛性が高く、クロスメンバに対するパワートレインの変位が十分に抑制されている場合には、ストッパゴムを設けない構成としてもよい。
(6)実施例2のストッパ部の構成は、これに限定されず、緩衝部材とクロスメンバとの接合部が分離した場合にパワートレインの脱落を防止するものであれば、どのような構成によるものでもよい。例えば、パワートレインとクロスメンバとの間に、可撓性を有し、通常使用時には弛緩するケーブル等を設けてもよい。
本発明を適用した車両のパワートレイン支持構造の実施例1を、車両側方からみた状態を示す図である。 図1のII−II部矢視断面図である。 図1のパワートレイン支持構造におけるリアクロスメンバ部の製造方法を示す図である。 本発明を適用したパワートレイン支持構造の実施例2の要部断面図である。 従来技術の車両のパワートレイン支持構造の一例を示す図である。
符号の説明
100 フロアパネル
110 フロアトンネル部
120 クロスメンバ固定部
120a ボルト孔
130 ブラケット
200 パワートレイン
210 エンジン
211 シリンダ部
212 オイルパン
213 エンジンマウント
220 トランスミッション
220a ボルト孔
221 トルクコンバータ部
222 フロントデファレンシャル部
223 センターデファレンシャル部
224 ピッチングストッパ
300 リアクロスメンバ
300a 平面部
300b 斜面部
301 ミッション側ブラケット
301a 主ゴム部金具
301b 締結部金具
301c 樹脂部
302 クッションゴム部
302a 主ゴム部
302b,302c ストッパゴム部
303 クロスメンバ固定ボルト
310 ストッパ部
311 ボルト
312 ボルト固定金具部
313 ナット

Claims (3)

  1. パワートレインを車体に固定するパワートレイン支持構造において、
    前記パワートレインに固定され、樹脂又は耐食性を有する軽合金で形成されたブラケット部と、
    耐食性を有する軽合金によって形成され、車体に複数箇所設けられた被固定部の間にわたして固定されるクロスメンバと、
    一端部が前記ブラケット部に一体的に固定され、他端部が前記クロスメンバに接着されたゴム加硫成形で形成される緩衝部材と
    を備える車両のパワートレイン支持構造。
  2. 請求項1に記載の車両のパワートレイン支持構造において、
    前記ブラケット部は、前記緩衝部材に加硫接着される金属部を樹脂中にインサートしたインサート成型品であること
    を特徴とする車両のパワートレイン支持構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両のパワートレイン支持構造において、
    前記ブラケット部と前記クロスメンバとの間に、前記緩衝部材と前記クロスメンバとの接合部が分離した場合に、前記パワートレインの前記クロスメンバからの脱落を防止する脱落防止部を備えること
    を特徴とする車両のパワートレイン支持構造。


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