JP2006136456A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006136456A
JP2006136456A JP2004327644A JP2004327644A JP2006136456A JP 2006136456 A JP2006136456 A JP 2006136456A JP 2004327644 A JP2004327644 A JP 2004327644A JP 2004327644 A JP2004327644 A JP 2004327644A JP 2006136456 A JP2006136456 A JP 2006136456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid body
lid
washing machine
magnet
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004327644A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Takeuchi
慎 竹内
Giichi Baba
義一 馬場
Hiroyuki Tanaka
啓之 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004327644A priority Critical patent/JP2006136456A/ja
Publication of JP2006136456A publication Critical patent/JP2006136456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

【課題】上蓋開閉検知用のリードスイッチを駆動する磁石をスライド式上蓋最前部の把手部材内部に装着する作業を簡単化するとともに、分解時にも磁石が容易に取り外せるようにする。
【解決手段】把手部材23の所定位置に磁石25を収容する収容室232を形成するリブを設けておき、組立時には、その収容室232内に磁石25を収容した状態で該把手部材23に短冊状のスラットを多数連結して屈曲自在とした蓋本体21を取り付ける。最前部のスラット210Aをネジ24で把手部材23に固定すると、スラット210Aから前方に張り出している内ヒンジ部215Aが磁石25に当接し、これを適度に押圧することで磁石25は固定される。これにより、蓋本体21への把手部材23の取り付けと同時に磁石25の固定が可能となり、把手部材23を取り出せば磁石25も離脱する。
【選択図】 図6

Description

本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、洗濯物を出し入れするために外箱の上面に設けられた開口を開閉する蓋体としてスライド式の上蓋を備えた洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機では、従来、外箱の前面に横開き式のドアが設置された構造が主流であったが、近年、渦巻き式洗濯機と同様に、洗濯物投入用の開口を外箱の上面に設けたものが開発・商品化されている。こうした蓋構造を持つドラム式洗濯機は、外箱前面にドアを設けた従来のドラム式洗濯機と区別するために、トップオープン方式のドラム式洗濯機などと呼ばれている。
こうしたドラム式洗濯機では、上蓋の開閉構造として大別して、二つ折り自在の上蓋を起立・倒伏可能とした回動式のもの(例えば特許文献1など参照)と、開放時に上蓋が外箱の内部に隠れるように移動可能なスライド式のもの(例えば非特許文献1など参照)とがある。後者のスライド式は前者の回動式よりも構造が複雑であるが、上蓋開放時に上蓋が使用者の作業の邪魔にならず手前に倒れ込んでくるおそれもない、開放した上蓋が水道栓(水道蛇口)に接触するおそれがなく洗濯機の設置場所の自由度が大きい、上蓋の開閉時の操作感が優れている、意匠性が高い、といった利点がある。
このようなスライド式の蓋構造では、蓋本体は例えば短冊状のスラットを多数連結した構成であって屈曲自在であり、上蓋開放時には蓋本体の大部分が垂下した状態で外槽後部と後面板との間の空間に収容されている。そして、例えば使用者が上蓋前部に設けられている把手を掴んで手前に引くと、その直前まで垂下した状態にあった蓋本体はその上部から順番に略水平状態に戻されつつ全体が上昇してゆき、最終的に蓋本体の大部分が露出して洗濯物投入開口を閉塞する。
こうした洗濯機では通常、上蓋が開放状態であるか或いは閉塞状態であるのかを検知することが必要となるが、上記のようなスライド式蓋構造の洗濯機では、可動部である上蓋側に磁石を取り付ける一方、外箱側で上蓋閉塞時に上記磁石が近接する位置に磁力の有無に応じて開閉するリードスイッチを取り付けるようにしている。従来、上蓋の内側に磁石を取り付けるために、磁石を合成樹脂製の把手部材の所定位置に収容した後にその部材の一部を熱で溶解させて磁石脱落防止用の突部を形成したり、接着剤を用いて磁石を接着したり、脱落防止用の別部材をネジ止め等により取り付けて磁石を押さえ付けたりする、といった方法が採られている。
しかしながら、こうした方法は、磁石を固定するために組立作業が1工程増加することになり、製造コストの増加をもたらす。また、脱落防止用の別部材を利用すると、部品のコストも増加することになる。また、上記のような従来の磁石の固定方法では、磁石を取り外す際の手間が面倒である。近年、いわゆる家電リサイクル法の施行に伴い洗濯機等の家庭用電化製品ではリサイクルのし易さが重要視されるようになって来ており、分解作業時に合成樹脂製の部材と磁石等の金属類とを容易に分離できることは非常に重要である。そのため、上記のような組立性のみならず、分解作業時には磁石を容易に取り外すことが可能な構造が要望されている。
また、上述したようなスライド式の蓋構造では、蓋本体を支持しつつ該蓋本体を適宜に湾曲させながら垂下した状態と略水平に延展した状態との間で移動させるレールやガイドなどの案内部が必要となる。蓋本体全体を直角に近い角度で屈曲させるためには適度な曲率(丸め半径)を有するガイドを用い、このガイドの曲率を大きくするほど蓋本体の移動は円滑になるが、その反面、大きなスペースを必要とする。一般に洗濯機は決まった大きさの防水パン内に設置できるようにする必要があり、外箱のサイズには制約がある。また、上記のようなガイドなどの設置に大きなスペースを割くと、洗濯物投入用の開口を狭くせざるを得ず使い勝手が悪くなる。そのため、ガイドのスペースを十分に確保することは困難であり、ガイドの曲率は必然的に小さくなり、ガイドに掛かった部分の蓋本体の曲がりは急になる。その結果、上蓋の開閉が円滑に行えなくなったり、無理に上蓋を閉めようとした際に上蓋の一部に大きな荷重が掛かって耐久性が劣化するという問題がある。
特開2003−230795号公報([0030]及び図2) "ドラム式洗濯乾燥機 AWD−GT960Z"、[online]、三洋電機株式会社、[平成16年11月8日検索]、インターネット、<URL :http://www.sanyo-laundry.com/awd/index.html>
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その第1の目的とするところは、上蓋の開閉検知手段の一部である磁石を上蓋に取り付ける際の作業性が良好であり、逆に分解作業時には容易に磁石を取り外すことができる洗濯機を提供することにある。
また本発明の第2の目的とするところは、上蓋の円滑な開閉動作に支障をきたすことなく、且つ高い耐久性を確保しつつ、上蓋のスライド移動のためのスペースを小さくすることができる洗濯機を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために成された第1発明は、外箱内に配設された洗濯槽内に洗濯物を出し入れするための開口が外箱の上面に形成されて成る洗濯機において、
相互の連結部が突設された短冊状のスラットを多数連結して成る屈曲自在の蓋本体、及び該蓋本体の一縁端部に取り付けられた把手部材、を含む上蓋と、
該上蓋が前記開口を完全に閉塞しつつ前記把手部材の取付箇所と反対側の縁端部が屈曲して下垂した状態である閉塞位置と、前記下垂した縁端部がさらに鉛直下方に垂下して前記開口が開放した開放位置との間で、前記蓋本体をスライド移動可能に案内する案内手段と、
前記把手部材の内側に設けられた磁石と、外箱側であって前記上蓋の閉塞時に前記磁石に近接するに位置に設けられた磁力によって開閉するスイッチとから成る上蓋開閉検知手段と、
を備え、前記蓋本体に前記把手部材を取り付けた際に、該蓋本体の最前部のスラットから突出した前記連結部によって前記把手部材の内側に収容された前記磁石を押圧することにより、該磁石を固定するようにしたことを特徴としている。
また、上記第2の目的を達成するために成された第2発明は、外箱内に配設された洗濯槽内に洗濯物を出し入れするための開口が外箱の上面に形成されて成る洗濯機において、
相対的に可撓性の低い短冊状の基体部を相対的に可撓性の高い連結部を介して多数連結して成る屈曲自在の蓋本体を含む上蓋と、
該上蓋が前記開口を完全に閉塞しつつその一縁端部が屈曲して下垂した状態である閉塞位置と、前記下垂した縁端部がさらに鉛直下方に垂下して前記開口が全開した開放位置との間で前記蓋本体をスライド移動可能に案内するために、該蓋本体が上に乗るように保持しつつ該蓋本体を略水平状態から下垂状態に大きく屈曲させる上縁端が略円弧状である下垂ガイドを含む上蓋案内手段と、
を備え、前記上蓋が開放位置にあるときに、前記蓋本体の連結部が前記下垂ガイドの略円弧状の上縁端の下端側端部の近傍に位置しないように定められていることを特徴としている。
第1発明に係る洗濯機において、蓋本体を構成する短冊状のスラットは連結部により相互に連結されているが、最前部に位置するスラットの前方側の連結部は連結相手が存在しないため前方に突出している。第1発明では、この突出した連結部を利用して上蓋開閉検知手段の一部である磁石を押圧し、該磁石がガタつかないように固定している。
したがって、第1発明に係る洗濯機によれば、把手部材を蓋本体に取り付けるという上蓋の組立作業と同時に磁石を固定することができるので、熱変形によって磁石を固定する固定部を形成したり、接着剤等を用いて磁石を接着したりする等の、磁石を取り付けるためだけの作業工程は基本的に不要である。したがって、組立作業が簡素化でき、製造コストの削減が可能になる。また、磁石を取り付けるために別部品を用意する必要もないので、その点でも製造コストの増加が回避できる。
また、磁石は蓋本体の一部で押圧されているだけであるので、把手部材を蓋本体から取り外せば磁石は簡単に取り外せる。したがって、リサイクル等のために分解する際に、容易に磁石を分離して取り出すことができ、分解作業の効率も良好になる。
第1発明の一態様として、前記蓋本体の連結部は各スラットの長手方向の両縁部にそれぞれ形成された内ヒンジ部及び外ヒンジ部であり、該蓋本体は、隣接する2本のスラットについて一方のスラットの内ヒンジ部と他方のスラットの外ヒンジ部とを連結させる構造とすることができる。これによれば、スラット同士を容易に連結させることができる。
また、好ましくは、前記スラットの連結部は軟質ポリ塩化ビニル樹脂又はその代替材料により形成されているとよい。こうした材料は可撓性が良好であって弾性を有しているので、磁石を押圧する際に適度に撓んで寸法のばらつきを吸収しつつ磁石を確実に押圧し得る。それにより、磁石のガタつきを無くすことができるとともに、磁石からの反力による連結部自体の破損も防止することができる。
第2発明に係る洗濯機において、蓋本体の連結部は基体部よりも相対的に可撓性が高いため、この連結部が屈曲することで蓋本体は屈曲し得る。下垂ガイドの略円弧状の上縁端の下端側端部より上側では、蓋本体は該下垂ガイドによって下面が保持されているが、下側では下垂ガイドによる保持が無いため蓋本体は自重で垂下する。そのため、この下端側端部近傍に蓋本体の連結部が位置していると、その連結部で大きな屈曲が生じ、極端に言えば折れ曲がるような状態となる。これに対しこの第2発明に係る洗濯機では、連結部が上記下端側端部の近傍に位置しないため、その下端側端部を挟んだ上側と下側とで蓋本体の大きな屈曲を回避することができる。
上記のような蓋本体の折れ曲がりがあると上蓋を閉鎖しようとする際に、この曲がり部分に大きな負荷が掛かって円滑な移動を妨げたり、大きく屈曲している連結部に損傷を生じたりし易いが、第2発明に係る洗濯機では、そうした蓋本体の折れ曲がりを回避できるので、上蓋を円滑に開閉することが可能となる。また、連結部など特定の部位に大きな負荷が掛かることを回避できるので、長期間に亘る使用、又は多数回の開閉操作の繰り返しに対しても、高い耐久性を確保することができる。さらにまた、下垂ガイドの略円弧状の上縁端の曲率を小さくすることができるので、洗濯機の外箱のサイズを大きくしたり洗濯物投入用の開口を狭くしたりする必要もない。
第2発明の一態様として、前記連結部として肉厚の異なる二種以上の連結部が存在し、その中で肉厚の薄い連結部が前記下垂ガイドの略円弧状の上縁端の下端側端部の近傍に位置しないように定められている構成とすることができる。即ち、強度の相違する複数の連結部が存在する場合には、強度の弱い連結部が上記下端側端部近傍に位置しないようにすれば十分である。これによれば、構造設計上の制約が緩くなる。
なお、この第2発明に係る洗濯機によれば、連結部の機械的強度は比較的低くてもよいため、前記連結部は軟質ポリ塩化ビニル樹脂又はその代替材料により形成されているものとすることができる。
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例であるドラム式洗濯機について図面を参照して説明する。図1は本実施例のドラム式洗濯機の外観斜視図、図2は上蓋閉塞時の要部の側面断面図、図3は上蓋全開時の要部の側面断面図である。
本実施例のドラム式洗濯機において、外箱1は上面板1a、前面板1b、両側の側面板1c、後面板1d、脚台1eなどから構成される。上面板1aは前下がり形状に形成され、この上面板1aに洗濯物を出し入れするための開口4が形成されている。この開口4を開閉するための上蓋2は前後方向にスライド移動自在である。外箱1の内部には洗濯時に水を貯留するための外槽10が図示しないダンパ及びばねにより揺動自在に配設されており、さらにその外槽10の内側には洗濯物を収容する洗濯槽としての周面円筒形状のドラム11が、左右方向に延伸する水平軸線を中心に回転自在に設けられている。この外槽10及び回転停止状態にあるドラム11はそれぞれ開口4に対応した位置に開口を有しており、それら開口を閉塞するために図示しない内蓋及びドラム蓋がそれぞれ設けられている。
外箱1の上面にあって上蓋2の右側手前には、前後方向に延伸して複数の操作キーや表示器が設けられた操作パネル5が配置されている。一方、上蓋2を挟んで操作パネル5と反対側の左方後方には、蓋体で覆われた洗剤容器6が設けられている。さらに、開口4後方の上面板1aの上に装着される上面後部カバー1fにあっては、外部の給水栓等にホースを介して接続される水道水給水口7が洗剤容器6の後方に設けられ、別のホースを介して風呂の浴槽内等に接続される風呂水給水口8が操作パネル5の後方に設けられている。
上蓋2の最前部には使用者が把持するための把手231が設けられているが、その右方内側には磁石25が取り付けられている。一方、開口4の前縁端部であって上蓋2閉塞時に磁石25がごく近接する位置には磁力の有無によって開閉するリードスイッチ17が装着されている。リードスイッチ17及び磁石25は上蓋2の開閉を検知するための開閉検知手段として機能する。
本実施例のドラム式洗濯機は、スライド式の上蓋2の構成及び上蓋2を開閉するための構成に大きな特徴を有している。以下、その特徴的な構成と作用について、図1〜図3に加えて図4〜図7を参照して詳述する。図4は図3中のA部の拡大図、図5は上蓋の蓋本体を構成する部材であるスラットの断面図、図6は上蓋の前縁部の上面一部破断面図、図7は図6中のB−B’視矢線断面図である。
上蓋2は、左右方向に細長い短冊状のスラット210がその短手方向に多数連結されて成る屈曲自在(いわゆる蛇腹状)の蓋本体21と、蓋本体21の上面のほぼ全体を被覆する化粧シート22と、蓋本体21の前縁端に装着された左右方向に細長い把手部材23と、を含む。
1本のスラット210は、図5に示すように、細長い中空体状の第1基体部211、第2基体部212と、両基体部211、212の向かい合う長手方向の端縁を互いに連結する連結片部213と、第1基体部211から連結片部213と反対側に突接された外ヒンジ部214と、第2基体部212から連結片部213と反対側に突設された内ヒンジ部215とを有し、これらが一体に成型された部材である。
この例では、連結片部213及び内ヒンジ部215は軟質PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)を材料とし、それ以外の部分は硬質PVCを材料としており、1本のスラット210を成型するための金型の適宜の部位に両方の材料を入れて押し出し成型することにより、上記のように2種の材料が一体化した上記形状のスラット210が形成される。なお、図5では、軟質PVCから成る部分と硬質PVCから成る部分とを分かり易く示すために、前者を斜線の領域で示しているが、実際には、この図5のように明瞭に両者の境界が存在するとは限らない。
隣接する2本のスラット210同士は、一方のスラットの外ヒンジ部と他方のスラットの内ヒンジ部とが嵌合することにより連結されている。このように連結した状態では、各スラットの基体部211、212は軟質PVCから成る連結片部213又は内ヒンジ部215のいずれかにより連結されており、軟質PVCは硬質PVCと比べて高い可撓性を有するから、それら連結部において容易に屈曲し得る。但し、実際には内ヒンジ部215は連結片部213よりも肉厚であるため、蓋本体21全体の屈曲性に寄与するのは主として各スラット210の連結片部213である。
蓋本体21を被覆する化粧シート22は皺が寄りにくく強靱性も要求される。そこで、本例ではポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を使用する。もちろん、蓋本体21や化粧シート22の材料はこれらに限定されるものではない。
図6に示すように、蓋本体21の最前部の1本のスラット210Aはその後方に連結されるスラット210B、…よりも左右方向(長手方向)の長さが少し短くなっており、合成樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)製の把手部材23はこのスラット210Aと化粧シート22の前縁端部に取り付けられる。この取付構造について説明する。
図6、図7に示すように、上部に把手231が形成されている把手部材23にあって長手方向の右内側には、上記上蓋開閉検知手段の一部である直方体形状の磁石25を収容する収容室232を形成するリブが形成されている。上蓋2の組立作業の際には、磁石25をこの収容室232内に収容した状態で、化粧シート22を挟み込むようにして、蓋本体21の最前部のスラット210Aをネジ24で把手部材23のボス233に取り付ける。ネジ24を締め付けると、スラット210Aから前方に突出した内ヒンジ部215Aが収容室232内に収容されている磁石25にちょうど当接する。内ヒンジ部215Aは軟質PVCから成り可撓性を有しているので、適度な弾性を以て磁石25を押圧する。これによって、磁石25は収容室232内でガタつくことなく安定して固定される。
即ち、組立時には、把手部材23を蓋本体21(及び化粧シート22)に取り付ける作業と同時に、磁石25を固定する作業を完了することができる。また、リサイクル等のための分解作業時には、把手部材23を蓋本体21から取り外すだけで、磁石25は容易に脱落する。したがって、組立作業が簡単で省力化できるとともに、分解作業も容易である。なお、把手部材23の左端部付近に下方に突設された舌片部234は上蓋2を閉塞状態でロックするための上蓋ロック手段の一部であり、図示しないものの、開口4の左側縁前部から右方に突出自在のロッドが突出した際に、そのロッドの先端が舌片部234の開口に挿入されることにより上蓋2のロックが達成される。
上記構成の上蓋2は、上面板1aにあって開口4の左右両縁部に形成された緩やかな湾曲形状の案内レール15と、その後方にあって下方から立設された複数の上面湾曲形状の下垂ガイド16とに沿って、図2に示すように開口4全体を閉塞する位置と、図3に示すように開口4が完全に開放し且つ上蓋2の後縁端が所定高さまで下垂した位置との間で移動可能となっている。本実施例のドラム式洗濯機では、こうした上蓋2の開閉は使用者が把手231を把持して手動で行う。上蓋2開放時に下垂した上蓋2は、外槽10の後壁と後面板1dとの間の間隙に収容される。
上蓋2は下垂ガイド16の湾曲に沿って大きく、具体的には全体としては直角に近い程度の角度で以て屈曲されているが、上述したように蓋本体2が屈曲し得る部位は連結部(連結片部213及び内ヒンジ部215)に限られるため、屈曲の丸め半径(曲率)が小さいと連結部に無理な負荷が掛かり円滑な移動に支障をきたす場合がある。したがって、下垂ガイド16上縁の湾曲の曲率はできるだけ大きいほうが好ましいが、実際には外箱1の奥行方向のサイズの制約、洗濯物投入用の開口4の大きさの確保などの観点から、上記曲率を大きくすることは難しい。そこで、本実施例のドラム式洗濯機では、次のような構成上の配慮を行うことにより、下垂ガイド16上縁の湾曲の曲率をできるだけ小さくしつつ、上蓋2の円滑な開閉操作を達成し、上蓋2の損傷を回避している。
図4は上蓋2が全開した状態を示しているが、このときに下垂した上蓋2の重量は最大になり、上蓋2の屈曲部分には最も大きな負荷が掛かる。この状態で、蓋本体21を構成するスラット210の連結片部213は蓋本体21を支える下垂ガイド16の後端16aから外れた位置に来るように配置が定められている。即ち、下垂ガイド16の後端16aより後方側では蓋本体21は支持されていないため、仮にこの後端16a近傍、特に後端16a及びそのすぐ後方にスラット210の連結片部213が位置すると、図8に示すように、その連結片部213において蓋本体21は大きく屈曲して下垂することになる。この連結片部213には大きな負荷が掛かり、この状態から上蓋2が閉鎖されると、当該連結片部213より前方側は前に引っ張られ、後方側は重力によって下方に引っ張られる。連結片部213は比較的肉薄であるため、こうした負荷が繰り返し掛かると亀裂を生じる等破損に至るおそれがある。また、連結片部213が大きく屈曲していることにより、上蓋2を閉鎖する際に円滑に上蓋2が移動しにくい場合もある。
これに対し本実施例では、上蓋2が全開された状態のときにスラット210の連結片部213が下垂ガイド16の後端16aから外れた位置にあるため、いずれの連結片部213も図8に示したほど大きく屈曲することはない。図4の例では、内ヒンジ部215と外ヒンジ部214との連結部が下垂ガイド16の後端16a近傍に位置しているが、上述したようにこの部分は連結片部213に比べれば十分に肉厚であるため、連結片部213より可撓性が劣る反面、強度は高い。したがって、内ヒンジ部215と外ヒンジ部214との連結部は極端に屈曲することはなく、上記のような問題は生じない。もちろん、硬質PVCから成る基体部211、212のほうが強度は高いから、好ましくは上蓋2全開時に基体部211、212が後端16a近傍に来るように配置を定めるとよい。
このようにして、本実施例のドラム式洗濯機では、上蓋2の円滑な開閉操作が可能であるとともに、上蓋2の耐久性を高めることができる。
なお、上記実施例は本発明の一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変形、修正、追加を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは明らかである。例えば、上記実施例は本発明をドラム式洗濯機に適用したものであるが、スライド式の上蓋を採用した渦巻式洗濯機に適用し得ることは明らかである。
本発明の一実施例によるドラム式洗濯機の外観斜視図。 本実施例のドラム式洗濯機における上蓋閉塞時の要部の側面断面図。 本実施例のドラム式洗濯機における上蓋全開時の要部の側面断面図。 図3中のA部の拡大図。 上蓋の蓋本体を構成する1本のスラットの詳細断面図。 上蓋の前縁部の上面一部破断面図。 図6中のB−B’視矢線断面図。 図4で好ましくない配置の状態を示す図。
符号の説明
1…外箱
1a…上面板
1b…前面板
1c…側面板
1d…後面板
1e…脚台
1f…上面後部カバー
2…上蓋
4…開口
10…外槽
11…ドラム
15…案内レール
16…下垂ガイド
16a…後端
17…リードスイッチ
21…蓋本体
210、210A、210B…スラット
211…第1基体部
212…第2基体部
213…連結片部
214…外ヒンジ部
215、215A、215B…内ヒンジ部
22…化粧シート
23…把手部材
231…把手
232…収容室
233…ボス
234…舌片部
24…ネジ
25…磁石

Claims (6)

  1. 外箱内に配設された洗濯槽内に洗濯物を出し入れするための開口が外箱の上面に形成されて成る洗濯機において、
    相互の連結部が突設された短冊状のスラットを多数連結して成る屈曲自在の蓋本体、及び該蓋本体の一縁端部に取り付けられた把手部材、を含む上蓋と、
    該上蓋が前記開口を完全に閉塞しつつ前記把手部材の取付箇所と反対側の縁端部が屈曲して下垂した状態である閉塞位置と、前記下垂した縁端部がさらに鉛直下方に垂下して前記開口が開放した開放位置との間で、前記蓋本体をスライド移動可能に案内する案内手段と、
    前記把手部材の内側に設けられた磁石と、外箱側であって前記上蓋の閉塞時に前記磁石に近接するに位置に設けられた磁力によって開閉するスイッチとから成る上蓋開閉検知手段と、
    を備え、前記蓋本体に前記把手部材を取り付けた際に、該蓋本体の最前部のスラットから突出した前記連結部によって前記把手部材の内側に収容された前記磁石を押圧することにより、該磁石を固定するようにしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記蓋本体の連結部は各スラットの長手方向の両縁部にそれぞれ形成された内ヒンジ部及び外ヒンジ部であり、該蓋本体は、隣接する2本のスラットについて一方のスラットの内ヒンジ部と他方のスラットの外ヒンジ部とを連結させる構造であることを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記スラットの連結部は軟質ポリ塩化ビニル樹脂又はその代替材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 外箱内に配設された洗濯槽内に洗濯物を出し入れするための開口が外箱の上面に形成されて成る洗濯機において、
    相対的に可撓性の低い短冊状の基体部を相対的に可撓性の高い連結部を介して多数連結して成る屈曲自在の蓋本体を含む上蓋と、
    該上蓋が前記開口を完全に閉塞しつつその一縁端部が屈曲して下垂した状態である閉塞位置と、前記下垂した縁端部がさらに鉛直下方に垂下して前記開口が全開した開放位置との間で前記蓋本体をスライド移動可能に案内するために、該蓋本体が上に乗るように保持しつつ該蓋本体を略水平状態から下垂状態に大きく屈曲させる上縁端が略円弧状である下垂ガイドを含む上蓋案内手段と、
    を備え、前記上蓋が開放位置にあるときに、前記蓋本体の連結部が前記下垂ガイドの略円弧状の上縁端の下端側端部の近傍に位置しないように定められていることを特徴とする洗濯機。
  5. 前記連結部として肉厚の異なる二種以上の連結部が存在し、その中で肉厚の薄い連結部が前記下垂ガイドの略円弧状の上縁端の下端側端部の近傍に位置しないように定められていることを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
  6. 前記連結部は軟質ポリ塩化ビニル樹脂又はその代替材料により形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の洗濯機。
JP2004327644A 2004-11-11 2004-11-11 洗濯機 Pending JP2006136456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004327644A JP2006136456A (ja) 2004-11-11 2004-11-11 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004327644A JP2006136456A (ja) 2004-11-11 2004-11-11 洗濯機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006136456A true JP2006136456A (ja) 2006-06-01

Family

ID=36617634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004327644A Pending JP2006136456A (ja) 2004-11-11 2004-11-11 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006136456A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110468567A (zh) * 2018-05-11 2019-11-19 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种磁性开关及干衣机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110468567A (zh) * 2018-05-11 2019-11-19 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种磁性开关及干衣机
CN110468567B (zh) * 2018-05-11 2023-06-23 上海海尔洗涤电器有限公司 一种干衣机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4761983B2 (ja) ドラム式洗濯機
JP5080493B2 (ja) 洗濯装置
CN102257205B (zh) 家用器具、特别是洗碗机
KR102471461B1 (ko) 세탁기
JP2006122678A (ja) 折畳式ドアを備えたドラム洗濯機
KR102579885B1 (ko) 냉장고
JP2006136456A (ja) 洗濯機
CN108643752B (zh) 家用电器
JP4399306B2 (ja) 電気洗濯機
KR101560708B1 (ko) 도어 및 이를 구비한 세탁기
CN217841179U (zh) 一种门锁组件、门组件及家用电器
KR101436510B1 (ko) 세탁기
JP4975594B2 (ja) ドア開閉機構および洗濯機
CN211848533U (zh) 洗衣机
JP2005323856A (ja) 洗濯機
JP7152134B2 (ja) 冷却貯蔵庫
WO2016127500A1 (zh) 洗衣机
JP2005279179A (ja) 電気洗濯機
US20050274154A1 (en) Appliance wire harness clip
JP2006110253A (ja) 洗濯機
CN217610954U (zh) 一种洗碗机
CN214317808U (zh) 烹饪装置
JP2004313611A (ja) 食器洗浄機
JPH11197084A (ja) 食器洗い機
JP2005205087A (ja) 洗濯機用スライド蓋およびこれを備えた洗濯機、ならびに洗濯機用スライド蓋の製造方法