JP2006135210A - 絶縁膜の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】SiOCHの組成からなる材料で形成された層間絶縁膜に、アスペクト比の高い凹部を形成する際、凹部の加工初期から加工終期にかけてOラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止された絶縁膜の加工方法を提供する。
【解決手段】CF系ラジカルをエッチング種として用いたドライエッチングにより、基板11上に設けられた層間絶縁膜16に、同一のエッチング条件下で接続孔18を形成する絶縁膜の加工方法において、層間絶縁膜16の表面側に向かってO含有率が高くなるように層間絶縁膜16の膜質を膜厚方向に変化させることで、ドライエッチングの進行により接続孔18のアスペクト比が高くなるのにともない、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量が減少するのに合わせて、層間絶縁膜16から放出されるOラジカル量を減少させることを特徴とする絶縁膜の加工方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁膜の加工方法に関し、さらに詳しくは、酸化シリコンよりも誘電率の低いSiOCH系の材料からなる層間絶縁膜の加工方法に関する。
近年の超LSI(Ultra Large Scale Integrated Circuit(ULSI))デバイスの開発においては、高速化および低消費電力化を念頭においた各社各様の検討が進められている。特に、昨今のデバイスでは、ULSIの高速化および低消費電力化に関して、配線プロセス技術が益々重要視されてきており、配線抵抗および配線間容量の低減が検討されている。
配線抵抗の低減については、従来用いられてきたアルミニウム合金配線と比較して、低抵抗である銅(Cu)配線が検討されている。また、配線間容量の低減については、層間絶縁膜として従来用いられてきた酸化シリコン(SiO2)と比較して、誘電率の低い絶縁膜(低誘電率膜)が検討されており、Cu配線と低誘電率膜を用いた多層配線技術が主流となってきている。
通常、上記低誘電率膜としては、SiOCH系の無機材料または有機高分子膜が多く用いられている。このSiOCH系低誘電率膜は、従来より層間絶縁膜として多く用いられているSiO2膜の加工技術をそのまま応用することが可能であり、既存の設備を使用したドライエッチング技術で微細な穴(接続孔または配線溝)を形成することができるという利点がある。しかし、SiOCH系低誘電率膜は、SiO2膜の酸素(O)の一部をメチル基(−CH3)で置換して、膜密度を低くすることで、誘電率を低下させている。このため、SiOCH系低誘電率膜のエッチング速度や加工形状は、SiO2膜と比較して反応ガスの流量や圧力などの微小な変化に対し非常に敏感に反応する。このようなSiOCH系低誘電率膜の加工を良好に行うことのできるプラズマ条件はピンポイントであり、所望のプラズマ特性から少しでもずれると、線幅の異常、エッチストップ、残渣等の許容しがたいトラブルの原因となる。
上述したようなSiOCH系低誘電率膜のエッチングには、SiO2膜のエッチングと同様に、フロロカーボン系ガス(CF系ガス)が用いられている。プラズマ放電域に到達したCF系ガスはプラズマの作用を受けて、CFxの組成のフロロカーボン系ラジカル(CF系ラジカル)からなる反応活性種を生成する。そして、エッチング面で、このCF系ラジカルがSiOCH系低誘電率膜と反応することで、一酸化炭素(CO)とフッ化シリコン(SiF)からなる揮発性生成物を生成する。その後、この揮発性生成物がエッチング面から脱離して排出されることで、絶縁膜のエッチングが進行する。
一方、エッチング面上では、上記の揮発性生成物の生成と同時に、反応ガスのプラズマ重合によってCF系の高分子状化合物(CF系ポリマー)も生成されている。適正な量のCF系ポリマーは、形成する接続孔の側壁やレジストパターンの表面に付着して、その部分を保護するが、過剰な量のCF系ポリマーがエッチング面に堆積すると、イオンを減速させ、その部分でのエッチング反応の進行を妨げる働きをする。また、側壁側に過剰な量のCF系ポリマーが堆積すると接続孔または配線溝の開口幅が狭くなり、線幅異常につながる。このCF系ポリマーは、膜中から放出される酸素(O)ラジカルまたは、エッチングガス中の酸素ガスからのOラジカルにより、COとして除去されることで、適切な厚さに保たれるように調整されている(例えば、非特許文献1参照)。
ドライプロセスシンポジウム予稿集,2000年,p.37
ここで、上述したようなSiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜に、例えばアスペクト比4の接続孔を形成する場合の例について説明する。まず、図8に示すように、例えばシリコン基板からなる基板11上に設けられた層間絶縁膜12には配線溝13が設けられており、配線溝13内には例えばCuからなる配線14が設けられていることとする。この配線14上を含む層間絶縁膜12上を覆う状態で、例えば炭化シリコン(SiC)からなるエッチングストッパー膜15が設けられている。そして、このエッチングストッパー膜15上には、上述したようなSiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜16が設けられており、層間絶縁膜16上には、接続孔パターンの形成されたレジストパターン17が設けられている。
ここで、図9に、供給するOラジカルの量を一定とし、CF系ガスからプラズマ作用により生じるCF系ラジカルの量を変化させた場合の、層間絶縁膜16(SiOCH系低誘電率膜)と、エッチングストッパー膜15(SiC膜)のエッチングレートの変化を示したグラフを示す。
このグラフに示すように、層間絶縁膜16(SiOCH系低誘電率膜)においては、CF系ラジカル量が所定値Aになるまでは、エッチングレートは増大する。しかし、CF系ラジカルの量が所定値Aに達したところでエッチングレートは最大となり、CF系ラジカルの量がこれよりも多くなると、CF系ラジカル量の増加によってエッチングレートはむしろ減少する。これは、Oラジカルに対して過剰なCF系ラジカルがエッチング面に過剰な量のCF系ポリマーを形成し、これがエッチングを阻害するためと考えられる。
一方、エッチングストッパー膜15(SiC膜)は、層間絶縁膜16で最大のエッチングレートを示すCF系ラジカル量Aでは、十分に低いエッチングレートであることから、層間絶縁膜16とのエッチング選択比を十分にとることができる。しかし、CF系ラジカル量Aを供給するようなエッチング条件で、同一のエッチング条件下で、層間絶縁膜16にアスペクト比の高い接続孔を形成すると、エッチングの進行にともないアスペクト比が高くなるにつれて、接続孔の側壁にCF系ラジカルが付着する。これにより、エッチング底面に入射するCF系ラジカル量も少なくなり、矢印B方向にシフトするため、接続孔の加工終期では、層間絶縁膜16とエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比がとれ難くなる。
このため、層間絶縁膜16に接続孔の下部を形成する加工終期でエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比のとれるように、上記所定値Aよりも多いCF系ラジカル量を供給するようなエッチング条件とし、加工初期から加工終期までこの一定条件下で、レジストパターン17(前記図8参照)をマスクに用いたドライエッチングにより層間絶縁膜16に接続孔を形成する。
しかし、上述したように、上記所定値Aよりも多いCF系ラジカル量を供給するようなエッチング条件とし、同一条件下で、層間絶縁膜16にアスペクト比の高い接続孔を形成する場合には、図9に示すように、加工初期のCF系ラジカル量が矢印C方向に移行した状態となる。このため、接続孔の加工初期にOラジカルに対してCF系ラジカルが過剰になるため、図10に示すように、CF系ラジカルがエッチング底面に付着することで、過剰な量のCF系ポリマーPが堆積し易い。このため、エッチストップが生じ易いという問題がある。また、接続孔18の側壁に過剰な量のCF系ポリマーPが堆積するため、加工精度が悪くなる。
また、Oラジカル量に対するCF系ラジカル量が過剰になるのを防ぐため、接続孔18の加工初期のエッチングガス中の酸素ガスの流量を多く設定し、加工初期から加工終期にかけて減少させるという方法も考えられるが、エッチングの進行により接続孔18のアスペクト比が高くなるのにともない、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量が減少するため、その減少に合わせて、酸素ガスの供給量を制御することは難しいという問題があった。
以上のことから、層間絶縁膜に、加工初期から加工終期まで同一のエッチング条件下で接続孔を形成する際、Oラジカルに対してCF系ラジカルが過剰になることが防止され、過剰な量のCF系ポリマーPがエッチング底面に堆積してエッチストップを生じることなく、加工精度の高い接続孔を形成する絶縁膜の加工方法が要望されている。
上記課題を解決するために、本発明の絶縁膜の加工方法はフロロカーボン系ラジカル(CF系ラジカル)を用いたドライエッチングにより、基板上に設けられた絶縁膜に、同一のエッチング条件下で凹部を形成する絶縁膜の加工方法において、ドライエッチングの進行により凹部のアスペクト比が高くなるのにともない、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量が減少するのに合わせて、絶縁膜から放出されるCF系ラジカル除去成分が減少するように、絶縁膜の膜質を膜厚方向に変化させることを特徴としている。
このような絶縁膜の加工方法によれば、例えば、絶縁膜がSiOCHの組成からなる材料で形成されているとともに、上記CF系ラジカル除去成分が酸素(O)である場合に、絶縁膜の表面側に向かってO含有率が高くなるように、絶縁膜の膜質を膜厚方向に変化させる。これにより、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量の多い凹部の加工初期では、絶縁膜から放出されるOラジカルの量も多くなることから、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。また、絶縁膜の表面側に向かって酸素(O)含有率を高くすることで、ドライエッチングの進行により凹部のアスペクト比が高くなるのにともない、絶縁膜から放出されるOラジカルの量は少なくなる。そして、凹部のアスペクト比が高くなるのにともないエッチング底面へのCF系ラジカルの入射量も少なくなることから、加工初期から加工終期にかけて、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。
以上、説明したように、本発明の絶縁膜の加工方法によれば、同一エッチング条件下で絶縁膜に凹部を形成したとしても、凹部の加工初期から加工終期にかけてOラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止されることから、過剰な量のCF系ポリマーがエッチング底面に堆積することが防止され、エッチストップが防止される。また、凹部の側壁に過剰な量のCF系ポリマーが堆積することが防止されることから、加工精度が向上する。したがって、絶縁膜にアスペクト比の高い接続孔等を形成する場合の寸法変換差の変動や加工形状異常に対するマージンを向上させるため、信頼性の高い配線技術が実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の絶縁膜の加工方法に係わる実施の形態の一例を、図1、図3の工程断面図によって説明する。ここでは、SiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜に、CFxの組成のCF系ラジカルをエッチング種として用いたドライエッチングにより、アスペクト比の高い接続孔を形成する場合の例について説明する。ここで、アスペクト比の高い接続孔とは、アスペクト比が1より大きい接続孔を指し、ここでは、例えばアスペクト比4の接続孔を形成することとする。なお、背景技術と同様の構成には同一の番号を付して説明する。
まず、図1(a)に示すように、例えばシリコン基板からなる基板11上に設けられた層間絶縁膜12には配線溝13が設けられており、配線溝13内には例えばCuからなる配線14が設けられていることとする。この配線14上を含む層間絶縁膜12上を覆う状態で、例えばSiCからなるエッチングストッパー膜15が設けられている。
そして、このエッチングストッパー膜15上に、例えば化学的気相成長(Chemical Mechanical Deposition(CVD)法により、SiO2よりも誘電率の低いSiOCHの組成からなる層間絶縁膜(SiOCH系低誘電率膜)16を形成する。この層間絶縁膜16は、SiO2の酸素(O)の一部をメチル(CH3)基で置換した例えばMethyl Silsesquioxane(MSQ)であることとする。ここで、層間絶縁膜16は、背景技術と同様の組成で形成されていることとする。すなわち、図9を用いて説明したように、層間絶縁膜16は、CF系ラジカル量Aで最大のエッチングレートを示し、加工初期から加工終期までCF系ラジカル量Aを供給する同一のエッチング条件下でアスペクト比の高い接続孔を形成する場合に、アスペクト比が高くなるにつれてエッチング底面へのCF系ラジカルの入射量が減少することで、加工終期でエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比がとれ難くなる。
そこで、本実施形態では、後工程で、層間絶縁膜16に接続孔を形成する際に、CF系ラジカル量Aよりも多いCF系ラジカル量A’を供給し、加工初期から加工終期まで同一のエッチング条件下で行うこととする。そして、層間絶縁膜16の表面側に向かって、CF系ラジカル除去成分の含有率が高くなるように、層間絶縁膜16の膜質を膜厚方向に変化させることで、ドライエッチングの進行により接続孔のアスペクト比が高くなるのにともない、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量が減少するのに合わせて、層間絶縁膜16から放出されるCF系ラジカル除去成分が減少するようにする。ここでは、CF系ラジカル除去成分が酸素(O)であることとし、層間絶縁膜16の表面側に向かって、O含有率が高くなるように、層間絶縁膜16の膜質を膜厚方向に変化させる例について説明する。
具体的には、図1(b)に示すように、層間絶縁膜16上に、接続孔パターンの設けられたレジストパターン17を形成する。次いで、このレジストパターン17をマスクに用い、レジストパターン17から露出された層間絶縁膜16に、例えばOラジカルを用いた表面処理を行うことで、変質させる。この表面処理の条件の一例としては、酸素ガス(O2)〔流量:5cm3/min〕とArガス〔流量:1000cm3/min〕との混合ガスを用い、処理雰囲気の圧力を0.27Pa、プラズマ密度2×1010cm-3、入射イオンエネルギー400Vの条件下で行うこととする。なお、ガス流量は標準状態における体積流量を示すものとし、この後の工程に示すガス流量も同様であることとする。
これにより、層間絶縁膜16の表面側のCH3基の一部がOに置換されることで酸化され、Oが導入された状態となり、酸素レジストパターン17から露出された層間絶縁膜16の表面側に、層間絶縁膜16よりもO含有率の高い変質層16’が形成される。上記の表面処理の条件では、変質層16’は層間絶縁膜16の表面から約40nmの深さまで形成されることとする。
この変質層16’のO含有率は、上記層間絶縁膜16の組成と、後工程で層間絶縁膜16に形成する接続孔のアスペクト比とで決定される。ここで、上述したように、後工程で接続孔を形成する際に、CF系ラジカル量A(前記図9参照)よりも多いCF系ラジカル量A’を供給し、加工初期から加工終期まで同一のエッチング条件下で行うこととすると、図2(a)に示すように、エッチングの進行により接続孔のアスペクト比が高くなるにつれて、CF系ラジカルが接続孔の側壁に付着するため、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量は減少していく。そして、エッチングストッパー膜15(前記図1(b)参照)が露出する加工終期では、エッチング底面に入射するCF系ラジカル量はA’’となることとする。
ここで、図2(b)にCF系ラジカルの量を変化させた場合のエッチングストッパー膜15、層間絶縁膜16および変質層16’のエッチングレートの変化(エッチングレート曲線)を示す。この図に示すように、加工終期でエッチング底面に入射するCF系ラジカル量A’’は、層間絶縁膜16とエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比がとれるような入射量となることが必須である。具体的には、層間絶縁膜16のエッチングレートがエッチングストッパー膜15のエッチングレートの2倍以上となるようなCF系ラジカル量であることとする。また、層間絶縁膜16をエッチングレートの高い状態でエッチングするために、エッチング条件として供給するCF系ラジカル量A’と加工終期でエッチング底面に入射するCF系ラジカル量A’’との間に、層間絶縁膜16で最大のエッチングレートとなるCF系ラジカル量Aが含まれることが好ましい。このため、CF系ラジカル量A’’は、層間絶縁膜16とエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比のとれる範囲で、上記CF系ラジカル量Aよりも矢印B方向に、よりシフトさせた値であることが好ましい。
上述するように決定された加工終期のCF系ラジカル量A’’と接続孔のアスペクト比とから、エッチング条件のCF系ラジカル量A’が具体的に決定される。そして、変質層16’のO含有率は、CF系ラジカルの供給量A’のときエッチングレートが最大となるように、決定されることとする。このように形成された変質層16’のエッチングレート曲線は層間絶縁膜16のエッチングレート曲線よりも矢印C方向にシフトし、最大のエッチングレートの値も高くなる。これは、変質層16’のO含有率が高くなることで、エッチングの際に変質層16’から放出されるOラジカルの量が多くなるためである。上述した変質層16’のO含有率は、上記表面処理条件のうち処理雰囲気の圧力を変化させることで、調整することができる。また、この変質層16’のO含有率は、変質層16’の組成がSiO2となるまで高くすることが可能である。
また、この変質層16’の膜厚は、上記接続孔のアスペクト比が1以下となる深さの領域内であることが好ましい。これは、図2(a)を用いて説明したように、接続孔のアスペクト比が1程度の深さに達するまでに、接続孔のエッチング底面への入射CF系ラジカル量が顕著に少なくなり、その後は穏やかに低下することから、この領域のO含有率を高くすることで、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。この変質層16’の膜厚は、上記表面処理条件の圧力に応じたO2分子の総量、プラズマ密度に依存するこのO2分子の解離度、および基板11の温度によって変化するOラジカルの反応確率により調整されることとする。
上述したように、層間絶縁膜16の表面側に変質層16’を形成した後、図3(a)に示すように、レジストパターン17をマスクに用いて、表面側に変質層16’(前記図1(b)参照)が形成された状態の層間絶縁膜16に、CF系ラジカルをエッチング種として用いたドライエッチングにより、接続孔18を形成する。この際、エッチング条件のCF系ラジカルの供給量は、CF系ラジカル量A’(前記図2(b)参照)となるように供給し、加工初期から加工終期まで、同一のエッチング条件で行うこととする。このCF系ラジカルは、フロロカーボン系ガス(CF系ガス)をエッチングガスとして用いることで供給され、CF系ラジカルの供給量は、CF系ガスの流量で調整される。
上記エッチング条件の一例としては、一般的な平行平板方式のドライエッチング装置を用い、エッチングガスとしてC58〔流量:5cm3/min〕からなるCF系ガスと、CH22ガス〔流量:5cm3/min〕とArガス〔流量:600cm3/min〕とO2ガス〔流量:10cm3/min〕との混合ガスを用い、処理雰囲気内の圧力を0.27Pa、プラズマ密度2×1011cm-3、入射イオンエネルギー1000V、基板温度を30℃の条件下で行うこととする。
これにより、接続孔18のアスペクト比の低い加工初期では、変質層16’がエッチングされる。この際、変質層16’のO含有率は層間絶縁膜16よりも高いことから、変質層16’から放出されるOラジカルの量も多くなるため、Oラジカル量に対するCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。
次いで、図3(b)に示すように、エッチングの進行にともない接続孔18のアスペクト比が高くなる加工中期から加工終期では、層間絶縁膜16がエッチングされる。この際、層間絶縁膜16のO含有率は変質層16’(前記図1(b)参照)よりも低くなるが、接続孔18のアスペクト比が高くなるのにともない、接続孔18のエッチング底面に入射するCF系ラジカル量が少なくなるため、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。また、接続孔18の加工終期では、エッチング底面に入射するCF系ラジカル量はCF系ラジカル量A’’(前記図2(b)参照)となり、層間絶縁膜16とエッチングストッパー膜15との選択比も充分にとることができる。これにより、層間絶縁膜16に、エッチングストッパー膜15に達する状態の接続孔18が形成される。
この後の工程は、通常の工程と同様に行い、この層間絶縁膜16に接続孔18と連通する配線溝(図示省略)を形成した後、エッチングストッパー膜15を除去して下層の配線14を露出し、接続孔18内にヴィアプラグを形成するとともに、配線溝に配線を形成する。
このような絶縁膜の加工方法によれば、SiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜16の表面側に層間絶縁膜16よりもO含有率の高い変質層16’を形成する。そして、変質層16’で最大のエッチレートをとるCF系ラジカル量A’を供給するように、エッチング条件を設定し、加工初期から加工終期まで同一エッチング条件下で変質層16’の形成された層間絶縁膜16に接続孔18を形成する。これにより、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量の多い接続孔18の加工初期では、変質層16’から放出されるOラジカルの量も多くなる。これにより、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。また、ドライエッチングの進行により凹部のアスペクト比が高くなるのにともない、層間絶縁膜16がエッチングされるようになるため、変質層16’と比較して放出されるOラジカルの量は少なくなるが、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量も少なくなる。このため、加工初期から加工終期にかけて、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。
これにより、過剰な量のフロロカーボン系ポリマー(CF系ポリマー)がエッチング底面に堆積することが防止されることから、エッチストップが防止されるとともに、過剰な量のCF系ポリマーが接続孔の側壁に堆積することが防止されることから、加工精度が向上する。したがって、層間絶縁膜16にアスペクト比の高い接続孔18等を形成する場合の寸法変換差の変動や加工形状異常に対するマージンを向上させるため、信頼性の高い配線技術が実現可能となる。
また、本実施形態の絶縁膜の加工方法によれば、レジストパターン17から露出された層間絶縁膜16の表面側に形成された層間絶縁膜16よりもO含有率の高い変質層16’は、ドライエッチングにより除去されるため、層間絶縁膜16の誘電率を低い状態で維持することができる。
(変形例1)
なお、本実施形態では、図1(b)を用いて説明したように、Oプラズマによる表面処理を行うことで、層間絶縁膜16の表面側のO含有率を高くすることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、層間絶縁膜16に水素プラズマによる表面処理を行った後、この状態の基板11を大気中に暴露することで層間絶縁膜16の表面側を酸化し、表面側のO含有率を高くしてもよい。
この場合の表面処理の条件の一例としては、水素ガス(H2)〔流量:100cm3/min〕とHeガス〔流量:100cm3/min〕との混合ガスを用い、処理雰囲気の圧力を0.54Pa、プラズマ密度2×1010cm-3、入射イオンエネルギー400Vの条件下で行うこととする。これにより、SiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜16中のCH3基の一部が除去されてダングリングボンド(未結合手)が露出された状態となる。その後、この状態の基板11を大気中に暴露することにより、ダングリングボンドに酸素が結合して、酸化された状態となる。これにより、層間絶縁膜16の表面側から約10nmの領域までが酸化されて変質層16’が形成される。このような絶縁膜の加工方法であっても、層間絶縁膜16の表面側に向かってO含有率が高くなることから、加工初期から加工終期にかけてOラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止されるため、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
また、第1実施形態では、レジストパターン17から露出された層間絶縁膜16にOプラズマを用いた表面処理を1回行うこととしたが、ドライエッチングの間に複数回の表面処理を行ってもよい。この場合には、図3(a)を用いて説明したように、変質層16’(前記図1(b)参照)をエッチング除去して、未処理の層間絶縁膜16を露出した後、図4(a)に示すように、この層間絶縁膜16に、レジストパターン17をマスクに用いて、再びOプラズマを用いた表面処理を行い、層間絶縁膜16の表面側に変質層16’’を形成する。この場合には、接続孔18の底面側だけでなく、側壁側も酸化された状態となる。
この際、接続孔18のアスペクト比は加工初期よりも高くなるため、エッチング底面に入射するCF系ラジカル量も加工初期よりも少なくなることから、1回目の表面処理の条件よりも処理雰囲気の圧力を低くすることで、変質層16’’のO含有率は、変質層16’よりも低くなるようにする。これにより、変質層16’’のO含有率は、変質層16’よりも低く、層間絶縁膜16よりも高い状態となる。その後、図4(b)に示すように、レジストパターン17をマスクに用いたドライエッチングにより、接続孔18の底面側の変質層16’’を除去して、接続孔18の底面側に未処理の層間絶縁膜16を露出する。
そして、上述したようなOプラズマを用いた表面処理工程と、ドライエッチングによる変質層の除去工程とを繰り返して、エッチングストッパー膜15を露出する。このような、層間絶縁膜16の加工方法によれば、接続孔18を形成する際、層間絶縁膜16の表面側に向かってO含有率が高くなることから、加工初期から加工終期にかけてOラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止されるため、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、層間絶縁膜16のO含有率をより細かく制御することで、接続孔18のアスペクト比が高くなるのにともない、エッチング底面へのCF系ラジカルの入射量が減少するのに応じて、層間絶縁膜16から放出されるOラジカル量を多段階的に少なくすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態の層間絶縁膜を複数の絶縁層で形成する例について説明する。なお、図1(a)を用いて説明したエッチングストッパー膜15を形成する工程までは、第1実施形態と同様に行うため、省略する。
まず、図5に示すように、上記エッチングストッパー膜15上に、例えばCVD法により成膜ガスにトリメチルシラン(3MS)と酸素(O2)を用いてSiOCH系低誘電率膜からなる絶縁層16aを形成する。ここで、絶縁層16aは、第1実施形態で図1(a)を用いて説明した層間絶縁膜16と同様の組成で形成されることとする。
次に、絶縁層16a上に絶縁層16aよりもO含有率の高い絶縁層16bを形成する。この場合には、成膜ガスに用いたOを含有するO2の流量を増やすことで、絶縁層16aよりもO含有率の高い絶縁層16bを形成する。ここで、絶縁層16bは第1実施形態で図1(b)を用いて説明した変質層16’と同様の組成で形成されることする。また、絶縁層16bのO含有率は、変質層16’のO含有率と同様の方法で決定され、絶縁層16aの組成と後工程で層間絶縁膜16に形成する接続孔のアスペクト比で決定されることとする。これにより、絶縁層16aと絶縁層16bとがこの順に積層された層間絶縁膜16を形成する。
ここで、図6に、CF系ラジカル量を変化させた場合のエッチングストッパー膜15、絶縁層16aおよび絶縁層16bのエッチングレートの変化(エッチングレート曲線)を示すと、絶縁層16bのエッチング曲線は、絶縁層16aのエッチング曲線よりも矢印C方向側にシフトし、絶縁層16bのエッチングレートは、絶縁層16aで最大のエッチングレートを示すCFラジカル量Aより多いCF系ラジカル量A’で最大となる。また、加工終期にエッチング面に入射するCF系ラジカル量A’’は、絶縁層16aとエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比のとれる範囲で、絶縁層16aで最大のエッチングレートを示すCF系ラジカル量Aよりも矢印B方向に、よりシフトさせた値となることとする。さらに、絶縁層16b(前記図5参照)の膜厚は、第1実施形態の変質層16’と同様に、上記接続孔のアスペクト比が1以下となる深さまで形成されていることとする。
なお、ここでは、絶縁層16aと絶縁層16bの2層からなる層間絶縁膜16を形成することとするが、絶縁層の数は3層以上であってもよく、この場合には、層間絶縁膜16の表面側に向かって絶縁層のO含有率が段階的に高くなるように、組成比を変化させた複数の絶縁層を形成することとする。これにより、接続孔のアスペクト比が高くなるのにともないエッチング底面へのCFラジカルの入射量が減少するのに合わせて、層間絶縁膜16から放出されるOラジカルの量をより細かく制御することができるため、好ましい。
上述したように絶縁層16aおよび絶縁層16bが順に積層された層間絶縁膜16を形成した後、図7に示すように、レジストパターン17をマスクに用いて、層間絶縁膜16に、CF系ラジカルをエッチング種として用いたドライエッチングにより、接続孔18を形成する。この際、エッチング条件のCF系ラジカルの供給量は、絶縁層16bで最大のエッチングレートを示すCF系ラジカル量A’(前記図6参照)となるように供給し、加工初期から加工終期まで、同一のエッチング条件で行うこととする。このエッチング条件は、第1実施形態のエッチング条件と同一であることとする。
これにより、接続孔18のアスペクト比の低い加工初期では、絶縁層16bがエッチングされる。この際、絶縁層16bのO含有率は絶縁層16aよりも高いことから、絶縁層16bから放出されるOラジカルの量も多くなるため、Oラジカル量に対するCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。
次いで、エッチングの進行にともない接続孔18のアスペクト比が高くなる加工中期から加工終期では、絶縁層16aがエッチングされる。この際、絶縁層16aのO含有率は絶縁層16bよりも低くなるが、接続孔18のアスペクト比が高くなるにつれて、接続孔18のエッチング底面に入射するCF系ラジカル量が少なくなるため、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止される。また、接続孔18の加工終期では、CF系ラジカル量A’’(前記図6参照)となり、絶縁層16aとエッチングストッパー膜15との選択比も充分にとることができる。これにより、層間絶縁膜16に、エッチングストッパー膜15に達する状態の接続孔18が形成される。この後の工程は、第1実施形態と同様に行うこととする。
このような絶縁膜の加工方法であっても、絶縁層16a上に絶縁層16aよりもO含有率の高い絶縁層16bを形成することから、層間絶縁膜16の表面側に向かって、O含有率が高くなる。これにより、加工初期から加工終期にかけて、Oラジカル量に対してCF系ラジカル量が過剰になることが防止されるため、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施形態の絶縁膜の加工方法によれば、絶縁層16aおよび絶縁層16bの成膜時に各層のO含有率を調整することから、第1実施形態の絶縁膜の加工方法と比較して、ドライエッチングの前に表面処理を行わなくてもよいため、工程の簡略化が図れる。
なお、本実施形態では、絶縁層16a上に絶縁層16aよりもO含有率の高い絶縁層16bを形成することで、表面側に向かってO含有率が段階的に高くなるように、層間絶縁膜16を形成した例について説明したが、層間絶縁膜16が単一層で形成されており、表面側に向かってO含有率が連続的に高くなるように形成されていてもよい。この場合には、成膜ガスに3MSとO2を用いたCVD法により、層間絶縁膜16を形成する際、3MSに対するO2の流量を徐々に多くすることで、表面側に向かって連続的にO含有率が高くなるように層間絶縁膜16を形成する。この際、層間絶縁膜16中のO含有率が、図2(a)に示すアスペクト比による入射CFラジカル量の変化曲線と同じような曲線を描くように、表面側に向かってO含有率の高い層間絶縁膜16を形成すれば、層間絶縁膜16から放出されるOラジカル量に対してCFラジカル量がほぼ一定に維持されるため、好ましい。また、層間絶縁膜16の表面側に向かって、O含有率が直線的に高くなるように、層間絶縁膜16を形成してもよい。
上述したように層間絶縁膜16を形成した後、この層間絶縁膜16にエッチングストッパー膜15に達する接続孔18を形成する。このような絶縁膜の加工方法であっても、表面側に向かってO含有率が高くなるように、層間絶縁膜16が形成されることから、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、層間絶縁膜16のO含有率を連続的に変化させることで、接続孔18の加工初期から加工終期にかけて、エッチング底面に入射するCFラジカル量に対して層間絶縁膜16から放出されるOラジカルの量がほぼ一定となるように、細かく制御することが可能となる。
本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第1実施形態を説明するための工程断面図である(その1)。 第1実施形態における接続孔のアスペクト比と入射CF系ラジカル量との関係を示すグラフ(a)とCF系ラジカル量を変化させた場合のエッチングストッパー膜、層間絶縁膜および変質層のエッチングレートを示すグラフ(b)である。 本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第1実施形態を説明するための工程断面図である(その2)。 本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第1実施形態の変形例2を説明するための工程断面図である。 本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第2実施形態を説明するための工程断面図である(その1)。 第2実施形態におけるCF系ラジカル量を変化させた場合のエッチングストッパー膜および絶縁層のエッチングレートを示すグラフである。 本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第2実施形態を説明するための工程断面図である(その2)。 従来の絶縁膜の加工方法を説明するための工程断面図である。 従来の絶縁膜の加工方法におけるCF系ラジカル量を変化させた場合のエッチングストッパー膜および層間絶縁膜のエッチングレートを示すグラフである。 従来の絶縁膜の加工方法の課題を説明するための工程断面図である。
符号の説明
11…基板、15…エッチングストッパー膜、16…層間絶縁膜、16a,16b…絶縁層、18…接続孔

Claims (7)

  1. フロロカーボン系ラジカルをエッチング種として用いたドライエッチングにより、基板上に設けられた絶縁膜に、同一のエッチング条件下で凹部を形成する絶縁膜の加工方法において、
    前記ドライエッチングの進行により前記凹部のアスペクト比が高くなるのにともない、エッチング底面への前記フロロカーボン系ラジカルの入射量が減少するのに合わせて、前記絶縁膜から放出されるフロロカーボン系ラジカル除去成分が減少するように、前記絶縁膜の膜質を膜厚方向に変化させる
    ことを特徴とする絶縁膜の加工方法。
  2. 前記凹部の加工終期に、前記絶縁膜と当該絶縁膜の下地層とのエッチング選択比がとれるように、前記エッチング条件の前記フロロカーボン系ラジカルの供給量を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
  3. 前記絶縁膜に表面処理を行うことで、前記絶縁膜の表面側に前記フロロカーボン系ラジカル除去成分を導入する
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
  4. 前記表面処理と前記ドライエッチングとを繰り返して行うことで、前記絶縁膜に前記凹部を形成する
    ことを特徴とする請求項3記載の絶縁膜の加工方法。
  5. 前記絶縁膜の表面側に向かって、前記フロロカーボン系ラジカル除去成分の含有率が連続的に高くなるように、前記絶縁膜を形成することで、当該絶縁膜の膜質を膜厚方向に変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
  6. 前記絶縁膜は、複数の絶縁層を積層してなり、
    前記絶縁膜の表面側に向かって、前記フロロカーボン系ラジカル除去成分の含有率が段階的に高くなるように、複数の前記絶縁層を形成することで、当該絶縁膜の膜質を膜厚方向に変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
  7. 前記絶縁膜はSiOCHの組成からなる材料で形成されているとともに、
    前記フロロカーボン系ラジカル除去成分が酸素であり、
    前記絶縁膜の表面側に向かって酸素含有率が高くなるように、前記絶縁膜の膜質を膜厚方向に変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
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