JP2006128245A - 絶縁膜の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】層間絶縁膜にアスペクト比の高い凹部を形成する際、加工初期と加工後期とでエッチングレートをほぼ一定に維持することが可能な絶縁膜の加工方法を提供する。
【解決手段】フロロカーボン系ガスを含むエッチングガスを用いたドライエッチングにより、基板11上に設けられた層間絶縁膜16に接続孔18を形成する絶縁膜の加工方法において、フロロカーボン系ガスから生じるフロロカーボン系ラジカルRによる層間絶縁膜16のドライエッチング中に、エッチングの進行にともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、接続孔18の底面に到達するフロロカーボン系ラジカルRの量が所定量に維持されるように、エッチング条件を変化させることを特徴とする絶縁膜の加工方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁膜の加工方法に関し、さらに詳しくは、酸化シリコンよりも誘電率の低いSiOCH系の材料からなる層間絶縁膜の加工方法に関する。
近年の超LSI(Ultra Large Scale Integrated Circuit(ULSI))デバイスの開発においては、高速化および低消費電力化を念頭においた各社各様の検討が進められている。特に、昨今のデバイスでは、ULSIの高速化および低消費電力化に関して、配線プロセス技術が益々重要視されてきており、配線抵抗および配線間容量の低減が検討されている。
配線抵抗の低減については、従来用いられてきたアルミニウム合金配線と比較して、低抵抗である銅(Cu)配線が検討されている。また、配線間容量の低減については、層間絶縁膜として従来用いられてきた酸化シリコン(SiO2)と比較して、誘電率の低い絶縁膜(低誘電率膜)が検討されており、Cu配線と低誘電率膜を用いた多層配線技術が主流となってきている。
通常、上記低誘電率膜としては、SiOCH系の無機材料または有機高分子膜が多く用いられている。このSiOCH系低誘電率膜は、従来より層間絶縁膜として多く用いられているSiO2膜の加工技術をそのまま応用することが可能であり、既存の設備を使用したドライエッチング技術で微細な穴(接続孔または配線溝)を形成することができるという利点がある。しかし、SiOCH系低誘電率膜は、SiO2膜の酸素(O)の一部をメチル基(−CH3)で置換して、膜密度を低くすることで、誘電率を低下させている。このため、SiOCH系低誘電率膜のエッチング速度や加工形状は、SiO2膜と比較して反応ガスの流量や圧力などの微小な変化に対し非常に敏感に反応する。このようなSiOCH系低誘電率膜の加工を良好に行うことのできるプラズマ条件はピンポイントであり、所望のプラズマ特性から少しでもずれると、線幅の異常、エッチストップ、残渣等の許容しがたいトラブルの原因となる。
上述したようなSiOCH系低誘電率膜のエッチングには、SiO2膜のエッチングと同様に、フロロカーボン系ガス(CF系ガス)が用いられている。プラズマ放電域に到達したCF系ガスはプラズマの作用を受けて、CFxの組成のフロロカーボン系ラジカル(CF系ラジカル)からなる反応活性種を生成する。そして、エッチング面で、このCF系ラジカルがSiOCH系低誘電率膜と反応することで、一酸化炭素(CO)とフッ化シリコン(SiF)からなる揮発性生成物を生成する。その後、この揮発性生成物がエッチング面から脱離して排出されることで、絶縁膜のエッチングが進行する。
一方、エッチング面上では、上記の揮発性生成物の生成と同時に、反応ガスのプラズマ重合によってCF系の高分子状化合物(CF系ポリマー)も生成されている。適正な量のCF系ポリマーは、形成する接続孔の側壁やレジストパターンの表面に付着して、その部分を保護するが、過剰な量のCF系ポリマーがエッチング面に堆積すると、イオンを減速させ、その部分でのエッチング反応の進行を妨げる働きをすることが知られている。(例えば、非特許文献1参照)。
ドライプロセスシンポジウム予稿集,2000年,p.37
ここで、上述したようなSiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜に例えばアスペクト比4の接続孔を形成する場合の例について説明する。まず、図6に示すように、例えばシリコン基板からなる基板11上に設けられた層間絶縁膜12には配線溝13が設けられており、配線溝13内には例えばCuからなる配線14が設けられていることとする。この配線14上を含む層間絶縁膜12上を覆う状態で、例えば炭化シリコン(SiC)からなるエッチングストッパー膜15が設けられている。そして、このエッチングストッパー膜15上には、上述したようなSiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜16が設けられており、層間絶縁膜16上には、接続孔パターンの形成されたレジストパターン17が設けられている。
このような状態の層間絶縁膜16に接続孔を形成する場合には、エッチングストッパー膜15はエッチングされずに層間絶縁膜16のみがエッチングされるようなエッチング条件でエッチングを行う。
ここで、図7に、CF系ガスからプラズマ作用により生じるCF系ラジカルの量を変化させた場合の、層間絶縁膜16(SiOCH系低誘電率膜)と、エッチングストッパー膜15(SiC膜)のエッチングレートの変化を示したグラフを示す。
このグラフに示すように、層間絶縁膜16(SiOCH系低誘電率膜)においては、CF系ラジカル量が所定値Aになるまでは、エッチングレートは増大する。そして、この所定値Aに達するまでは、エッチング面に堆積するCF系ポリマーの厚さは小さく、ほぼ一定である。
しかし、CF系ラジカルの量が所定値Aに達したところでエッチング速度は最大値をとり、CF系ラジカルの量がこれよりも大きくなると、CF系ラジカル量の増加によってエッチング速度はむしろ減少する。これは、過剰なCF系ラジカルがエッチング面にCF系ポリマーを形成し、これがエッチングを阻害するためと考えられる。
一方、エッチングストッパー膜15(SiC膜)は、層間絶縁膜16で最大のエッチングレートを示す所定値AのCF系ラジカル量では、十分に低いエッチングレートであることから、エッチングストッパー膜15とのエッチング選択比をとるため、CF系ラジカル量が所定値AとなるようにCF系ガスの流量を調整して、層間絶縁膜16のエッチングを行う。
この場合のエッチング条件の一例としては、一般的な平行平板方式のドライエッチング装置を用い、エッチングガスとしてパーフルオロシクロペンタン(C58)からなるCF系ガスの流量を5cm3/minに設定する。また、C58とともに、ジフルオロメタン(CH22)〔流量:5cm3/min〕とアルゴン(Ar)〔流量:600cm3/min〕と酸素(O2)〔流量:10cm3/min〕との混合ガスを用い、処理雰囲気内の圧力を0.27Pa、プラズマ密度2×1011cm-3、入射イオンエネルギー1000V、基板温度を30℃の条件下でドライエッチングを行うこととする。なお、ガス流量は標準状態における体積流量を示すものとする。
しかし、上述したような方法により、層間絶縁膜16にアスペクト比の高い接続孔を形成する場合には、加工初期の段階では、図8(a)に示すように、接続孔18の底面にCF系ラジカルRが十分に供給される。しかし、エッチングの進行にともないアスペクト比が高くなる加工中期〜後期には、図8(b)に示すように、CF系ラジカルRが接続孔18の側壁に付着してCF系ポリマーPが形成されることで、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの量が減少する。接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの量が減少すると、図7のグラフに示すCF系ラジカル量が矢印B方向に移行した状態となり、層間絶縁膜16とエッチングストッパー膜15とのエッチング選択比がとれなくなるため、エッチングストッパー膜15が除去され、配線14が露出されるという問題がある。
また、層間絶縁膜16に接続孔18の下部を形成する際にエッチングストッパー膜15とエッチング選択比のとれるように、加工後期のCF系ラジカルRの量を図7のグラフに示す所定値Aとなるようにし、加工初期のCF系ラジカルRの量を所定値Aより多く設定すると、加工初期のCF系ラジカル量は矢印C方向に移行した状態となる。このため、加工初期の層間絶縁膜16のエッチングレートが著しく低下し、エッチング面にCF系ポリマーPが過剰に堆積することで、エッチストップが生じたり、側壁にもCF系ポリマーPが過剰に堆積して、加工形状が悪くなる等の問題がある。
以上説明したように、SiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜16にアスペクト比の高い接続孔18を形成する場合には、アスペクト比が高くなる加工中期〜後期では、加工初期と比較して接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの量が少なくなる。このため、加工初期から加工後期にかけてエッチングレートが一定となるように維持することが困難であるだけでなく、加工精度よく接続孔を形成することが難しい。よって、この接続孔18にヴィアプラグを形成した場合には、コンタクト抵抗が高くなる等、配線信頼性の点で問題がある。
上記課題を解決するために、本発明の絶縁膜の加工方法は、フロロカーボン系ガス(CF系ガス)を含むエッチングガスを用いたドライエッチングにより、基板上に設けられた絶縁膜に凹部を形成する絶縁膜の加工方法において、CF系ガスから生じるフロロカーボン系ラジカル(CF系ラジカル)による絶縁膜のドライエッチング中に、エッチングの進行にともない高くなる凹部のアスペクト比に応じて、凹部の底面に到達するCF系ラジカルの量が所定量に維持されるように、エッチング条件を変化させることを特徴としている。
このような絶縁膜の加工方法によれば、ドライエッチング中にエッチング条件を変化させることで、絶縁膜に形成する凹部のアスペクト比が高くなっても、凹部の底面に到達するCF系ラジカルの量が所定量に維持される。これにより、アスペクト比の高い凹部を絶縁膜に形成する場合に、加工初期とアスペクト比の高くなる加工中期〜後期とで、孔部または溝の底面でのCF系ラジカルのエッチング反応を同じように行うことが可能となるため、エッチングレートがほぼ一定に維持された状態で、絶縁膜に凹部を形成することができる。また、CF系ラジカルが過剰に供給されることがないため、凹部を加工精度よく形成することが可能となる。
以上、説明したように、本発明の絶縁膜の加工方法によれば、アスペクト比の高い凹部をエッチングレートが維持された状態で、加工精度よく形成することができる。これにより、絶縁膜にアスペクト比の高い接続孔等を形成する場合の寸法変換差の変動や加工形状異常に対するマージンを向上させるため、信頼性の高い配線技術が実現可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の絶縁膜の加工方法に係わる実施の形態の一例を、図1の工程断面図によって説明する。なお、従来技術と同様の構成には同一の番号を付して説明する。
まず、図1(a)に示すように、例えばシリコン基板からなる基板11上に設けられた層間絶縁膜12には配線溝13が設けられており、配線溝13内には例えばCuからなる配線14が設けられていることとする。この配線14上を含む層間絶縁膜12上を覆う状態で、例えばSiCからなるエッチングストッパー膜15が設けられている。そして、このエッチングストッパー膜15上には、SiOCH系低誘電率膜からなる層間絶縁膜16が設けられている。
層間絶縁膜16に用いられるSiOCH系低誘電率膜としてはSiO2の酸素(O)の一部をメチル基で置換した材料の他、Methyl Silsesquioxane(MSQ)等がある。この層間絶縁膜16上には接続孔パターンが設けられたレジストパターン17が設けられていることとする。
次に、図1(b)に示すように、レジストパターン17をマスクに用い、層間絶縁膜16にアスペクト比の高い接続孔を形成するためのドライエッチングを行う。ここで、アスペクト比の高い接続孔とは、アスペクト比が1より大きい接続孔を指し、ここでは、例えばアスペクト比4の接続孔を形成することとする。この際、エッチングガスはプラズマ作用によりCFxの組成のCF系ラジカルを生じるCF系ガスを含み、背景技術で図7を用いて説明したように、エッチングストッパー膜15とエッチング選択比をとるため、CF系ラジカル量が所定値AとなるようにCF系ガスの流量を調整して、エッチングを行うこととする。ここで、CF系ガスとは、C48、C46、C58、CF4、C26およびC36等のCとFとからなる組成のガスであることとする。
ここで、加工初期のエッチング条件の一例としては、一般的な平行平板方式のドライエッチング装置を用い、エッチングガスとしてC58〔流量:5cm3/min〕からなるCF系ガスと、CH22〔流量:5cm3/min〕とAr〔流量:600cm3/min〕とO2〔流量:10cm3/min〕との混合ガスを用い、処理雰囲気内の圧力を0.27Pa、プラズマ密度2×1011cm-3、入射イオンエネルギー1000V、基板温度を30℃の条件下で行うこととする。なお、ガス流量は標準状態における体積流量を示すものとする。
そして、ドライエッチング中に、エッチングの進行にともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの量が所定量に維持されるように、エッチング条件を変化させる。ここで、所定量とは、エッチングストッパー膜15とのエッチング選択比がとれるとともに、層間絶縁膜16のエッチングレートをある程度以上に維持できる量であることとする。本実施形態では、上記エッチング条件を、基板11の温度を上昇させて変化させることとする。
ここで、基板11の温度は段階的に上昇させてもよく、連続的に上昇させてもよい。ここでは、図2のグラフに示すように、例えば接続孔18のアスペクト比が1程度になったところで、基板11(前記図1(b)参照)の温度が例えば約80℃になるように上昇させることとする。これは、図3に示すように、アスペクト比が1より大きくなると、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの量が顕著に少なくなるためである。この基板11の温度は、ドライエッチング装置の基板11が載置されるステージの温度で設定されるが、実際には、エッチング面がイオンで叩かれることで、基板11の温度は設定温度よりも20℃〜30℃高くなるため、その分を考慮してステージの設定温度を調整することとする。ここでは、基板11の温度が例えば約80℃になるようにするため、ステージの温度を例えば60℃に設定することとする。
なお、ここでは、基板11の温度を約80℃に上昇させることとしたが、レジストパターン17が劣化しない範囲の温度、具体的には100℃〜150℃程度まで上昇させることが可能である。
基板11の温度を上昇させることで、接続孔18の側壁の温度も高くなり、CF系ラジカルRが接続孔18の側壁に付着しにくくなるため、CF系ポリマーPが過剰に堆積されることが抑制される。これにより、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの量の減少が抑制され、所定量に維持される。
そして、エッチングストッパー膜15がエッチング除去されることなく、層間絶縁膜16にエッチングストッパー膜15に達する状態の接続孔18が形成される。また、この後の工程は、通常の工程と同様に行い、この層間絶縁膜16に接続孔18と連通する配線溝(図示省略)を形成した後、エッチングストッパー膜15を除去して下層の配線14を露出し、接続孔18内にヴィアプラグを形成するとともに、配線溝に配線を形成する。
このような絶縁膜の加工方法によれば、ドライエッチングにより層間絶縁膜16に形成される接続孔18のアスペクト比が1程度のところで、基板11の温度を上昇させることで、接続孔18の側壁へのCF系ラジカルRの付着が抑制される。これにより、エッチングの進行に伴い層間絶縁膜16に形成する接続孔18のアスペクト比が高くなっても、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカル量の減少が抑制され、所定量に維持される。このため、加工初期とアスペクト比1以降の加工を行う加工中期〜後期とで、接続孔18の底面でのCF系ラジカルのエッチング反応を同じように行うことが可能となるため、エッチングレートがほぼ一定に維持された状態で接続孔18を形成することができる。また、CF系ラジカルRが過剰に供給されることがないため、接続孔18を加工精度よく形成することが可能となる。したがって、接続孔18の寸法変換差の変動や加工形状異常に対するマージンを向上させるため、信頼性の高い配線技術が実現可能となる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図1を用いて説明した第1実施形態と同様の構成で、層間絶縁膜16に接続孔18を形成する際のドライエッチングにおいて、エッチングの進行にともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、エッチングガスの組成比を変えることで、エッチング条件を変化させる例について説明する。
上記ドライエッチングのエッチングガスはCF系ガスとともに水素含有ガスを含んでおり、CF系ガスに対する水素含有ガスの比を増大することで、エッチング条件を変化させる。ここで、CF系ガスとしてC58、水素含有ガスとしてCH22を用い、加工初期のエッチング条件は第1実施形態と同一の条件で行うこととする。すなわち、C58に対するCH22の流量比は1であることとする。
そして、本実施形態においては、ドライエッチング中に、C58に対するCH22の流量比が増大するようにエッチング条件を変更する。ここでは、例えば図4のグラフに示すように、エッチングにともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、加工初期から加工後期にかけてC58に対するCH22の流量比が1.3倍まで増大するように調整する。具体的には、予め接続孔18(前記図3参照)形成のエッチングに要する時間を測定しておき、数秒間ずつC58に対するCH22の流量比を多段階で増大させていくこととする。
これにより、図3に示すように、プラズマの作用により、C58からCF系ラジカルRが生成され、CH22からCHF系ラジカルが生成されることから、エッチングの進行にともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、CF系ラジカルRに対するCHF系ラジカルの量が増大する。ここで、CHF系ラジカルのように水素(H)を含有するラジカル種が接続孔の側壁に露出するダングリングボンドに結合することで、このダングリングボンドにCF系ラジカルRが結合することが抑制される。そして、CHF系ラジカルが結合した領域は、Hで終端されることから、CF系ラジカルRのさらなる付着が抑制されるため、アスペクト比が高くなる接続孔18の側壁ではCF系ポリマーPの過剰な堆積が防止される。これにより、接続孔18の底部に到達するCF系ラジカルの減少が抑制され、所定量に維持される。
このような絶縁膜の加工方法であっても、ドライエッチング中にC58に対するCH22の流量比を増大させることで、エッチングの進行に伴い接続孔18のアスペクト比が高くなっても、接続孔18の側壁へのCF系ラジカルRの付着が抑制される。これにより、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの減少が抑制され、所定量に維持されることから、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態では、C58に対するCH22の流量比を多段階で増大させていくこととしたが、本発明はこれに限定されず、第1実施形態と同様に1段階で増大させてもよく、連続的に増大させてもよい。C58に対するCH22の流量比を1段階で増大させる場合には、第1実施形態と同様に接続孔18のアスペクト比が1程度のところで、C58に対するCH22の流量比を1.3倍に増大させることが好ましい。
また、ここでは、水素含有ガスとしてCH22を用いることとしたが、水素を含有するガスであればよく、例えば水素ガス(H2)であってもよい。ただし、H2を用いた場合には、プラズマ中のFラジカル等と反応してHFとなり、接続孔18の側壁に露出されたダングリングボンドを水素で終端する前に処理雰囲気中から除去され易いため、水素含有ガスは水素ガス単体よりも、CH22等の化合物で供給する方が好ましい。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と同様に、図1を用いて説明した第1実施形態と同様の構成で、層間絶縁膜16に接続孔18を形成する際のドライエッチングにおいて、エッチングの進行にともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、エッチングガスの組成比を変えることで、エッチング条件を変化させる例について説明する。
上記ドライエッチングのエッチングガスは、CF系ガスとともに酸素ガス(O2)と窒素ガス(N2)とを含んでおり、O2に対するN2の比を増大することでエッチング条件を変化させる。
ここで、エッチングガスとして、C58〔流量:5cm3/min〕からなるCF系ガスと、CH22〔流量:5cm3/min〕とAr〔流量:600cm3/min〕とO2〔流量:10cm3/min〕と、N2〔流量:200cm3/min〕の混合ガスを用い、その他の加工初期のエッチング条件は第1実施形態と同一の条件で行うこととする。この段階でのO2に対するN2の流量比は20倍でとする。
そして、層間絶縁膜16に接続孔18を形成するドライエッチング中に、O2に対するN2の流量比が増大するようにエッチング条件を変更する。ここでは、図5に示すように、エッチングの進行にともない高くなるアスペクト比に応じて、すなわち、加工初期から加工後期にかけて、例えばO2に対するN2の流量比が20倍から30倍に増大するように調整する。具体的には、予め接続孔18(前記図3参照)形成のエッチングに要する時間を測定しておき、数秒間ずつ多段階でO2とN2の流量を変化させて、O2に対するN2の流量比を増大させていくこととする。この際、プラズマの作用により、O2からOラジカルが生成され、N2からNラジカルが生成されるが、OラジカルとNラジカルのトータルの量が変化しないように、O2とN2の流量比を変化させることとする。これにより、図3に示すように、エッチングの進行にともない高くなる接続孔18のアスペクト比に応じて、Oラジカルに対するNラジカルの量が増大する。
ここで、Nラジカルは、接続孔18の底面ではOラジカルとともにCF系ポリマーを除去するが、イオンが照射されない接続孔18の側壁では、CF系ポリマーを除去せずに、CF系ラジカルRが接続孔18の側壁に吸着してなるCF系ポリマーPの表面を窒化する。これにより、表面の窒化されたCF系ポリマーP上へのCF系ラジカルRの付着が防止される。このため、Oラジカルに対するNラジカルの量が増大することで、アスペクト比が高くなる接続孔18の側壁ではCF系ポリマーPの過剰な堆積が防止される。これにより、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカル量の減少が抑制され、所定量に維持される。
また、接続孔18の底面では、層間絶縁膜16上に堆積されたCF系ポリマーPをOラジカルとNラジカルにより除去しつつ、CF系ラジカルRによる層間絶縁膜16のエッチングが進行するが、OラジカルとNラジカルのトータル量が変動すると、底面でのCF系ラジカルRによるエッチングレートが変動してしまう。このため、Nラジカルを増大させた分、Oラジカルを減少させて、OラジカルとNラジカルのトータル量を一定とすることで、底面でのエッチングレートが一定に維持されるようにする。
このような絶縁膜の加工方法であっても、ドライエッチング中にO2に対するN2の流量比を増大させることで、エッチングの進行に伴い接続孔18のアスペクト比が高くなっても、接続孔18の側壁へのCF系ラジカルRの付着が抑制される。これにより、これにより、接続孔18の底面に到達するCF系ラジカルRの減少が抑制され、所定量に維持されることから、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、ここでは、O2に対するN2の流量比を多段階で増大させていくこととしたが、本発明はこれに限定されず、第1実施形態と同様に1段階で増大させても連続的に増大させてもよい。O2に対するN2の流量比を1段階で増大させる場合には、第1実施形態と同様に接続孔18のアスペクト比が1程度のところで、O2に対するN2の流量比を20倍から30倍に増大させることが好ましい。
以上説明した第1実施形態〜第3実施形態においては、接続孔18を形成する層間絶縁膜16にSiOCH系低誘電率膜を用いた例について説明したが、層間絶縁膜16はSiO2等他の絶縁膜であってもよい。
本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第1実施形態を説明するための工程断面図である。 第1実施形態における接続孔のアスペクト比と基板の温度との関係を示すグラフである。 本発明の絶縁膜の加工方法にかかる第1実施形態を説明するための工程断面図である(その2)。 第2実施形態における接続孔のアスペクト比とCH22/C58の流量比との関係を示すグラフである。 第3実施形態における接続孔のアスペクト比とN2/O2の流量比との関係を示すグラフである。 従来の絶縁膜の加工方法を説明するための断面図である。 CF系ラジカル量とエッチングストッパー膜および層間絶縁膜のエッチングレートとの関係を示すグラフである。 従来の絶縁膜の加工方法の課題を説明するための断面図である。
符号の説明
11…基板、16…層間絶縁膜、18…接続孔、R…CF系ラジカル

Claims (4)

  1. フロロカーボン系ガスを含むエッチングガスを用いたドライエッチングにより、基板上に設けられた絶縁膜に凹部を形成する絶縁膜の加工方法において、
    前記フロロカーボン系ガスから生じるフロロカーボン系ラジカルによる前記絶縁膜のドライエッチング中に、
    エッチングの進行にともない高くなる前記凹部のアスペクト比に応じて、当該凹部の底面に到達する前記フロロカーボン系ラジカルの量が所定量に維持されるように、エッチング条件を変化させる
    ことを特徴とする絶縁膜の加工方法。
  2. 前記エッチング条件を、前記基板の温度によって変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
  3. 前記エッチングガスは前記フロロカーボン系ガスとともに水素含有ガスを含んでおり、
    前記フロロカーボン系ガスに対する前記水素含有ガスの比を増大することで、前記エッチング条件を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。
  4. 前記エッチングガスは前記フロロカーボン系ガスとともに酸素ガスと窒素ガスとを含んでおり、
    前記酸素ガスに対する前記窒素ガスの比を増大することで、前記エッチング条件を変化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の絶縁膜の加工方法。

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