JP2006135157A - 基板保持装置及び基板の取り出し方法 - Google Patents

基板保持装置及び基板の取り出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 吸着面に基板を吸着する基板保持装置において、基板の取り出しを容易にする。
【解決手段】 上面に平板状の基板の裏面と接触する吸着領域が形成され基板を吸着領域に載置して保持する保持台2と、保持台の吸着領域に開口する第1の開口11及び吸引装置に連通し基板を吸着領域に吸引するため吸引用経路33を備える基板保持装置において、保持台の吸着領域上の一部領域に開口する第2の開口12に連通する吹き出し用経路34と、基板の一部領域上の部分が保持台表面から離れるように基板を傾かせて浮上させ、基板の傾きによって前記基板が移動するように、吹き出し用経路を通して空気を第2の開口12から吹き出す空気供給装置30と、保持台2に設けられ、吸着領域に沿って移動する基板100を、少なくとも基板の一部分が吸着領域から外れるような位置で係止する係止部13とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板を保持する基板保持装置に関し、特に、真空吸着により基板を保持するものに関する。
従来、例えば、特許文献1などにおいて、半導体製造装置、測定装置、検査装置などにおいて、シリコンウエハなどの基板をバキュームチャックによる真空吸着によって吸着面表面に固定して保持する基板保持装置が提案されている。
これらの基板保持装置は、吸着面に吸引のための孔を有し、基板を吸着面に載置した状態で当該孔から基板の裏面を吸引することによって、当該基板を吸着面に保持するものである。このような基板保持装置において、特許文献2のような基板の表面への実装などの処理が終了した後、基板を吸着面から剥離して取り外すために吸引を停止させる。
特開平9−225768号公報 特許第3449139号公報
しかし、このような装置では、基板の吸着をより強固にするために、吸着面を平滑に処理し、基板裏面との密着性をより高くするように構成すると、基板が吸着面に密着して取り出しが困難な場合があった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、吸着面に基板を吸着する基板保持装置において、基板の取り出しを容易に行うことができる基板保持装置及び基板の取り出し方法を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の基板保持装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、上面に平板状の基板の裏面と接触する吸着領域が形成され前記基板を前記吸着領域に載置して保持する保持台と、前記保持台の前記吸着領域に開口する第1の開口及び吸引装置に連通し前記基板を前記吸着領域に吸引するため吸引用経路を備えた基板保持装置であって、
前記保持台の吸着領域上の一部領域に開口する第2の開口と、
前記第2の開口に連通し、前記基板の前記一部領域上の部分が前記保持台表面から離れるように前記基板を傾かせて浮上させ、前記基板の傾きによって前記基板が移動するように空気供給装置から吹き出された空気を導入する吹き出し用経路と、
前記保持台に設けられ、前記吸着領域に沿って移動する前記基板を、少なくとも前記基板の一部分が前記吸着領域から外れるような位置で係止する係止部と、を備えることを特徴とする、基板保持装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記第2の開口が設けられている前記一部領域は、前記吸着領域の中央部分に対して前記基板の反移動方向側の領域である第1態様の基板保持装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記吸引用経路は、前記空気供給装置と空気を吸引する前記吸引装置とを切り替え可能に接続する切替弁に連通し、前記切替弁は、前記基板を前記吸着領域に吸着するときは前記吸引手段に接続すると共に、前記空気供給装置から前記吹き出し用経路を通して空気を吹き出すときは前記基板の裏面に前記第1の開口から空気を吹き付け可能に前記空気供給装置に接続することを特徴とする、第1又は第2態様の基板保持装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記係止部は、前記第2の開口が設けられている領域に対して前記吸着領域の中央部分と対向する位置に設けられていることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つに記載の基板保持装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記係止部は、前記保持台の上面の前記吸着領域の外側に設けられている、係止用突起であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の基板保持装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記保持台は、前記吸着領域の外側に、前記係止部によって係止された基板を取り出すための切り欠きを備えることを特徴とする、第1から第5態様のいずれか1つの基板保持装置を提供する
本発明の第7態様によれば、前記第2の開口は、前記保持台上面の垂直方向に対して傾いた方向に前記空気を吹き出すように構成され、
前記基板は、前記空気によって押し出されることによって前記空気の吹き出し方向側に移動する第1から第6態様のいずれか1つの基板保持装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、吸着用の第1の開口と空気吹き出し用の第2の開口を有する保持台の吸着領域に、その裏面が接触し、前記吸着領域に設けられている第1の開口から吸引されて前記吸着領域に吸着されている基板を、前記吸着領域から取り外す基板の取り出し方法であって、
前記第1の開口からの前記基板の吸引を停止させ、
前記基板の裏面の一部分の吹き付け圧が強くなるように前記第2の開口から空気を吹き付けることによって、前記開口から吹き付けられた空気により、基板を前記吹き付け圧が強い部分が前記保持台表面から離れるように傾かせて浮上させ、
前記基板の傾きにより、前記基板を前記保持台表面に沿って前記基板の取り出し位置まで移動させてから前記基板を前記保持台から取り外すことを特徴とする、基板の取り出し方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記取り出し位置まで移動した基板が係止用突起に当接することよって前記取り出し位置に係止させた後に前記基板を前記保持台から取り外すことを特徴とする、第8態様に記載の基板の取り出し方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、前記基板の裏面に吹き付けられる空気を、前記保持台上面の垂直方向に対して傾いた方向に吹き付けることにより、前記基板を前記空気によって押し出して前記空気の吹き出し方向に移動させることを特徴とする、第8又は第9態様の基板の取り出し方法を提供する。
本発明の第1態様及び第8態様によれば、保持台に吸引された基板の裏面に第2の開口を通して空気を吹き出し当該第2の開口が設けられている。第2の開口は、吸着領域の一部分に集められて形成されていることが好ましいが、後述する基板を浮上させることができるのであれば、複数箇所に配置されていてもよい。第2の開口から吹き出した空気によって、基板の一部領域が保持台表面からより離れるように基板が傾いて浮上するため、当該傾きにより、基板を移動させることができる。また、係止部は、移動した基板を吸着領域から基板の一部が外れるような位置に基板を係止させるため、当該吸着領域から外れた部分から、基板を容易に取り出すことができる。
本発明の第2態様によれば、第2の開口が設けられている部分が保持台から高くなる方向に基板が傾いて浮上するので、当該基板が傾き方向に移動する。すなわち、吸着領域の中央部分に対して、基板の移動方向の反対側に第2の開口を設けることにより、基板の移動方向の制御を容易に行うことができる。
本発明の第3態様によれば、基板取り出し時において、吸着に用いられる第1の開口から空気を吹き出すことにより、基板の保持台との密着を解消することができると共に、基板を浮上させる応力を及ぼすことができるので、第2の開口からの空気吹き出しによる基板の移動を容易にすることができる。
本発明の第4態様によれば、係止部を第2の開口が設けられている領域に対して、吸着流域の中央部分に対向する位置に設けることにより、位置移動した基板を確実に係止することができる。なお、係止部の構成としては、基板を確実に係止することができるものであれば、特に限定されるものではないが、保持台の上面の吸着領域の外側に設けられている突起で構成すれば、係止部の構成を簡単にすることができる。
本発明の第6態様によれば、保持台に切り欠きを設けることにより、当該切り欠きに基板取出用のチャックなどの先端部分を挿入することができ、基板を傷つけることなく容易に基板を取り出すことができる。
本発明の第7態様及び第10態様によれば、空気を保持台上面の垂直方向に対して傾いた方向に吹き出すように、第2の開口を傾けて構成することにより、当該傾いた方向に基板が移動しやすくなり、基板の移動を容易にすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る基板保持装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる基板保持装置の外観構成を示す模式図である。図2は、図1の基板保持装置のステージの平面図である。基板保持装置1は、平板上の基板としてのウエハ100に何らかの処理を行う場合に、ウエハ100をその表面に吸引保持する装置である。基板保持装置1は、電子部品を基板に搭載する電子部品搭載装置において基板を保持するために用いると、電子部品の押圧によって吸着面に密着した基板を取り外しやすくなるので好適である。
基板保持装置は、図1に示すように、その上面でウエハを真空チャックする保持台としてのステージ2と、当該ステージ2を加熱するためのヒーターブロック3を備える。ステージは、上面の中央部分にウエハを真空チャックする略円形状の吸着領域10を備える。また、ステージ上面の吸着領域10を除く部分は、ウエハの吸着がなされない非吸着領域20を形成する。
図2に示すように、非吸着領域20には、後述するウエハの取り出しの際に、ウエハ100がステージ2から落下することを防止するために、基板を係止する係止部としての係止用突起であるストッパ13が吸着領域の周囲に複数設けられている。また、ステージの非吸着領域20の縁部には、ウエハ100の取り出しを行う場合に、ウエハ100の表面を挟んで保持する搬送用チャック(図示なし)の爪の先端部分を差し込む切り欠き14が設けられている。切り欠きは、非吸着領域20のステージ2の縁部に設けられた凹部により形成されている。
図2に示すように、吸着領域10には、細くて浅い溝からなる真空吸引溝11が複数の同心円状及び放射状に形成される。真空吸引溝は、当該溝の奥に形成された本発明の第1の開口の例としての開口を備えており、当該開口が、後述する吸引用経路に連通する。また、吸着領域10の中央に対して切り欠き14と対向する領域には、同心円状に設けられた真空吸引溝11の間に、本発明の第2の開口の例としての空気吹出開口12が設けられている。
真空吸引溝11及び空気吹出開口12は、それぞれ、吸引ポンプなどの吸引装置40及び空気ブロア、正圧エアー源などの空気供給装置30に接続されている。
真空吸引溝11は、図3Aに模式的に示すように、ステージ2内部に配設されている吸引用経路33に連通し、流量調整装置7、第1切替弁4を介して、吸引装置40に連通する。流量調整装置7は、例えば、絞り弁などで構成されており、配管9を流れる空気の量を調整する。第1切替弁4は、吸引用経路33に連通する配管9を、吸引装置40側の配管41と後述する空気供給装置側の配管31との間で切り替える。第1切替弁4が配管9と配管41とを接続している場合は、吸引装置40が駆動することにより、吸引用経路33及び第1切替弁4を通って空気が吸引され、ウエハ100を吸着領域20に吸着する。一方、第1切替弁4が配管9と空気供給装置側の配管31とを接続している場合は、空気供給装置30が駆動することにより、真空吸引溝11から空気が吹き出される。
空気吹出開口12は、ステージ2内部に設けられている吹き出し用経路34に接続し、流量調整装置6、第2切替弁5を介して、空気供給装置30に接続する。第2切替弁5は、吹き出し用経路34に連通する配管52に連通する配管を、空気供給装置側の配管31と大気開放されている配管51との間で切り替える。流量調整装置6は、例えば、絞り弁などで構成されており、配管52を流れる空気の量を調整する。第2切替弁5が、配管52と配管31とを接続している場合は、空気供給装置が駆動することにより、吹き出し用経路34を通って、空気吹出開口12から空気が吹き出される。一方、第2切替弁5が、配管52と配管51とを接続している場合は、配管内及び吹き出し用経路34内の圧力は、大気圧に保たれる。
本基板保持装置1により、ウエハ100を保持、取り出しするには、下記の工程による。まず、図3Aに示すように、基板保持装置1のステージ上面の吸着領域10にウエハ100を配置する。このとき、ウエハ100を真空吸引溝11がすべて覆われるように載置する。ウエハ100のステージ2上への載置には、図示しない基板搬送装置などが用いられる。
次いで、図3Aに示すように、第1切替弁4を配管41側に接続すると共に、第2切替弁5を配管51側に接続した状態において、吸引装置40を駆動させる。これにより、吸引装置40により配管9,41及び吸引用経路33内が真空排気され、その負圧によって真空吸引溝11上に配置されているウエハ100がステージ上面の吸着領域10に吸着される。
この状態において、ウエハ100の表面にヘッド50で電子部品200を搭載する実装などを行う処理を行うことができる。ウエハ100への処理が終了すると、ウエハ100の取り出しの工程に移行する。ウエハ100の取り出し工程においては、第1切替弁4を配管31側に切り替え、空気供給装置30から配管9及び吸引用経路33に空気を供給する。これにより、真空吸引溝11から空気が吹き出される。ウエハ100は、吹き出される空気によって、ステージ上面の吸着領域10からの吸着が解除される。ウエハ100がステージ2の吸着領域に密着している状態を解除できる程度の空気を供給するために、流量調整装置7により、真空吸引溝11から吹き出す空気の量を調整する。なお、このとき、ヒーターブロック3により吸引用経路3を通る空気を加熱し、ウエハ100が冷却しないようにしてもよい。なお、第2切替弁は、配管31側に接続されていないため、空気供給装置30から供給された空気は、すべて吸引用経路33側に供給される。
次いで、図3Cに示すように、第2切替弁5を配管52側へ切り替える。なお、このとき、ヒーターブロック3により吹き出し用経路34を通る空気を加熱して、ウエハ100が冷却しないようにしてもよい。これにより空気供給装置30からの空気は、配管52および吹き出し用経路34を通って、空気吹出開口12から吹き出される。空気吹出開口12は、吸着領域10の一部分にのみ設けられているため、これにより、ウエハ100がステージ2に接触している接触面に吹き付けられる空気の圧力に分布が生じ、空気吹出開口12が設けられている部分の吹き付け圧(接触面とステージ表面との間の圧力)が大きくなる。ウエハ100は、吹き付け圧が大きくなった部分が、ステージ2の表面からより離れるように傾いて浮上する。
部分的に吹き付け圧が大きくなることにより、ウエハ100が傾斜した状態でステージ2上から浮上すると、当該傾きにより、矢印71に示すように、ウエハ100が傾いている方向、すなわち、空気吹出開口12が設けられている部分に対して、吸着領域10の中央方向に移動を開始する。なお、流量調整装置6,7は、空気吹出開口12が設けられている部分の吹き付け圧が強くなり、ウエハ100が移動できる程度に、配管9,52を流れる空気の量を調整する。
上述のように、吹き出した空気により、ウエハ100がステージ2上の吸着領域10から非吸着領域20へ移動する。ウエハ100の移動方向には、上述のように、切り欠き14が設けられているため、図3Dに示すように、切り欠き14の上方にウエハが移動する。ステージ2上の切り欠き14の近傍には、突状のストッパ13が設けられているため、ウエハがストッパ13に当接し、ウエハ100の移動が制限される。したがって、ウエハ100の移動により、ウエハ100がステージ2上から落下することを防止することができる。なお、非吸着領域20には、真空吸引溝11が設けられておらず、また、ウエハ100の移動により空気吹出開口12の上方に位置するウエハ100の領域が少なくなるため、ウエハ100の移動に伴って、ウエハ100の移動に及ぼす推力が減少する。なお、ウエハ100の移動距離は、空気吹出開口12からの空気の吹出圧力を調節することによって、調整することができる。
ウエハ100の移動が終了すると、切り欠き14により、ウエハ100の下面にチャックの爪を挿入するスペースが形成されているため、当該切り欠き14にチャックを挿入することにより、ウエハ100を傷つけることなく容易に取り出すことができる。
なお、上述のウエハ100を保持、取り出しの工程において、第1切替弁4、第2切替弁5の切替動作、流量調整装置6,7の空気流量の調整動作、吸引装置40、空気供給装置30の駆動制御に関しては、図示しない制御部により行うようにしてもよい。制御部は、ウエハ100の位置、吸引用経路33及び吹き出し用経路34内の圧力などの検出結果に基づいて、上記各部材の制御を行う。
図4は、本発明にかかる基板保持装置の変形例を示す図である。図4にかかる基板保持装置は、図1に示す基板保持装置1と大部分の構成を共通にするが、空気吹出開口12の構成において異なる。図4の基板保持装置は、空気吹出開口12から吹き出される空気が、ステージ2の上面の法線方向に対してウエハ100の移動方向側に傾いて吹き出されるように構成されている。
このように空気吹出開口12が設けられていることにより、ウエハ100を取り外す場合に、空気を吹き出すと、ウエハが傾くことによって、移動する力に加えて、空気吹出開口からの傾いて吹き出される空気によって、その傾き方向側への応力を受け、空気の吹出方向側へ移動しやすくなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる基板保持装置は、真空吸着によりステージ表面に密着したウエハ100を取り出す場合に、ウエハ100のステージ2の接触面に空気を吹き出すことによって、両者の密着を解除すると共に、ウエハの上記接触面に部分的に吹き付け圧の分布を生じさせて、ウエハ100を傾けて浮上させ、その傾きによって、ウエハを移動させることができる。また、ウエハ100の移動方向には、ステージ2上に切り欠きが設けられており、当該切り欠きの上までウエハ100が移動することにより、当該切り欠きにチャックの爪を挿入して、ウエハを傷つけることなく容易に取り出すことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、ステージに設けられる、吸着のための開口(本実施形態においては、真空吸引溝11)及び基板を移動させるための開口(本実施形態においては、空気吹出開口12)は、本実施形態において示した以外に種々の構成をとることができる。例えば、真空吸引溝11を設けることなく、ステージ上面に直接基板吸着のための開口を設け、当該開口を吸引用経路33に直接連通させることもできる。
また、上記実施形態においては、ウエハの取り出しのための切り欠き14を設け、ウエハを当該切り欠きの上方にまで移動させて、当該、切り欠きに搬送用チャックの爪の先端部分を挿入して、ウエハを取り出すように構成しているが、これに限るものではない。例えば、ウエハの移動を停止させるストッパの位置を調整し、ウエハの一部がステージからはみ出すような位置にウエハを停止させることにより、搬送用チャックによってウエハを挟持しやすくすることもできる。
また、例えば、上記実施形態では、ウエハの取り出し工程において、真空吸引溝11から空気を吹き出してウエハ100とステージとの密着を一端解除した後、空気吹出開口12から空気を吹き出して、ウエハ100を移動させるようにしているが、両者から同時に空気を吹き出すようにしてもよい。
また、ウエハ100を移動させる場合において、真空吸引溝11と空気吹出開口12の両方から空気を吹き出すようにしているが、よりウエハの吹き付け圧の分布の差を大きくするため、真空吸引溝11からの空気の吹出を停止してもよい。また、吸引用経路と吹出用経路を共通にしてもよい。この場合、第1の開口よりも第2の開口の数や面積を大きくするとよい。
なお、上記実施形態では、ウエハ100を保持、取り出しする場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、プラスチックなどの薄い基板、ガラス基板、金属基板などに用いることができる。
本発明の実施形態にかかる基板保持装置の外観構成を示す模式図である。 図1の基板保持装置のステージの平面図である。 図1の基板保持装置の動作説明図であり、ウエハを保持している状態を示す図である。 図1の基板保持装置の動作説明図であり、ウエハの密着を解除している状態を示す図である。 図1の基板保持装置の動作説明図であり、ウエハを移動させる状態を示す図である。 図1の基板保持装置の動作説明図であり、ウエハを取り出す状態を示す図である。 図1の基板保持装置の変形例を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 基板保持装置
2 ステージ
3 ヒーターブロック
4 第1切替弁
5 第2切替弁
6、7 流量調整装置
10 吸着領域
11 真空吸引溝
12 空気吹出開口
20 非吸着領域
30 空気供給装置
33 吸引用経路
34 吹き出し用経路
40 吸引装置

Claims (10)

  1. 上面に平板状の基板の裏面と接触する吸着領域が形成され前記基板を前記吸着領域に載置して保持する保持台と、前記保持台の前記吸着領域に開口する第1の開口及び吸引装置に連通し前記基板を前記吸着領域に吸引するため吸引用経路を備えた基板保持装置であって、
    前記保持台の吸着領域上の一部領域に開口する第2の開口と、
    前記第2の開口に連通し、前記基板の前記一部領域上の部分が前記保持台表面から離れるように前記基板を傾かせて浮上させ、前記基板の傾きによって前記基板が移動するように空気供給装置から吹き出された空気を導入する吹き出し用経路と、
    前記保持台に設けられ、前記吸着領域に沿って移動する前記基板を、少なくとも前記基板の一部分が前記吸着領域から外れるような位置で係止する係止部と、を備えることを特徴とする、基板保持装置。
  2. 前記第2の開口が設けられている前記一部領域は、前記吸着領域の中央部分に対して前記基板の反移動方向側の領域であることを特徴とする、請求項1に記載の基板保持装置。
  3. 前記吸引用経路は、前記空気供給装置と空気を吸引する前記吸引装置とを切り替え可能に接続する切替弁に連通し、前記切替弁は、前記基板を前記吸着領域に吸着するときは前記吸引手段に接続すると共に、前記空気供給装置から前記吹き出し用経路を通して空気を吹き出すときは前記基板の裏面に前記第1の開口から空気を吹き付け可能に前記空気供給装置に接続することを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板保持装置。
  4. 前記係止部は、前記第2の開口が設けられている領域に対して前記吸着領域の中央部分と対向する位置に設けられていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の基板保持装置。
  5. 前記係止部は、前記保持台の上面の前記吸着領域の外側に設けられている、係止用突起であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の基板保持装置。
  6. 前記保持台は、前記吸着領域の外側に、前記係止部によって係止された基板を取り出すための切り欠きを備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の基板保持装置。
  7. 前記第2の開口は、前記保持台上面の垂直方向に対して傾いた方向に前記空気を吹き出すように構成され、
    前記基板は、前記空気によって押し出されることによって前記空気の吹き出し方向側に移動することを特徴とする、請求項1から6のいずれか1つに記載の基板保持装置。
  8. 吸着用の第1の開口と空気吹き出し用の第2の開口を有する保持台の吸着領域に、その裏面が接触し、前記吸着領域に設けられている第1の開口から吸引されて前記吸着領域に吸着されている基板を、前記吸着領域から取り外す基板の取り出し方法であって、
    前記第1の開口からの前記基板の吸引を停止させ、
    前記基板の裏面の一部分の吹き付け圧が強くなるように前記第2の開口から空気を吹き付けることによって、前記開口から吹き付けられた空気により、基板を前記吹き付け圧が強い部分が前記保持台表面から離れるように傾かせて浮上させ、
    前記基板の傾きにより、前記基板を前記保持台表面に沿って前記基板の取り出し位置まで移動させてから前記基板を前記保持台から取り外すことを特徴とする、基板の取り出し方法。
  9. 前記取り出し位置まで移動した基板が係止用突起に当接することよって前記取り出し位置に係止させた後に前記基板を前記保持台から取り外すことを特徴とする、請求項8に記載の基板の取り出し方法。
  10. 前記基板の裏面に吹き付けられる空気を、前記保持台上面の垂直方向に対して傾いた方向に吹き付けることにより、前記基板を前記空気によって押し出して前記空気の吹き出し方向に移動させることを特徴とする、請求項8又は9に記載の基板の取り出し方法。
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