JP2006132986A - 光学式生体情報測定装置および測定方法 - Google Patents

光学式生体情報測定装置および測定方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 波長特性を有する光源からの光を分光する分光器の性能変動を抑制し、測定精度を向上する。
【解決手段】 波長に対する光強度が変化する波長特性を有する光源2と、該光源2からの所定の波長帯域にわたる光を分光して波長毎に出射する分光器16と、該分光器16から出射される光の波長を制御する制御装置17とを備え、該制御装置17は、分光器16から出射される光の強度の時間変化が低減するように波長の出射パターンを制御する光学式生体情報測定装置1を提供する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光学式生体情報測定装置および測定方法に関するものである。
従来、糖尿病の判断のために血中グルコース濃度測定が行われており、特に、糖尿病患者のインシュリン投与量を決定する血糖値を検査するために、グルコース濃度の測定が行われている。グルコース濃度の測定は、一般に、指や腕から採取した血液を直接分析することにより行われている。患者の体内における血液中のグルコース濃度は、食事の前後や運動後などの測定条件によって変化するため、正確な血糖値を得るためには、頻繁なグルコース濃度測定が必要である。
しかしながら、採血した血液を直接分析する上記方法は、グルコース濃度の測定の度に注射針等を刺して採血しなければならず、患者にかかる負担が大きいという問題がある。
この問題を解決するために、指、腕、耳朶などの生体組織に対し、外部から近赤外光を照射して生体内で拡散させ、生体外に出射された光を検出する非侵襲的なグルコース濃度測定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1の方法は、複数本の発光ファイバと複数本の受光ファイバとを束ねて構成した光ファイババンドルを用意し、該光ファイババンドルを構成する各光ファイバの先端面を生体表面に接触状態に配置する。そして、ハロゲンランプから複数の発光ファイバに集光した近赤外光をそれら発光ファイバの先端面から照射することにより、生体内に入射させ、生体内において拡散されて生体表面から生体外に戻る光を複数の受光ファイバにおいて受光するとともに、受光された光のスペクトルを分析することによりグルコースの濃度を算出するものである。
一方、光源からの光を予め分光し、光の波長を順次切り替えて生体に入射させ、各波長の光に対して生体から戻る光を受光する方法も知られている。
特開2000−131322号公報(図3等)
これらの方法のように、光によって非侵襲的にグルコース濃度を測定する方法の場合には、生体内から得られる光信号がごく微量であるため、如何にして測定精度を向上するかが課題である。
測定精度を低下させる一因として、光源や分光器等の光学部品の発熱による性能変動が挙げられる。
発明者らは、研究の結果、ASE(Amplified Spontaneous
Emission)光源等の波長特性の変動する光源からの光を音響光学可変波長フィルタ(AOTF:Acoust-Optic
Tunable Filter、以下、AOTFという。)等の分光器により分光して生体に入射させる場合に、AOTFの分光性能が発熱により変動し、測定精度を低下させている可能性があるとの知見を得た。
しかしながら、ASE光源のような波長特性を有する光源からの光は、波長によって光強度が大きく異なるため、単に冷却するだけでは性能変動を十分に抑えることができないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、波長特性を有する光源からの光を分光する分光器の性能変動を抑制し、測定精度を向上することができる光学式生体情報測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、波長に対する光強度が変化する波長特性を有する光源と、該光源からの所定の波長帯域にわたる光を分光して波長毎に出射する分光器と、該分光器から出射される光の波長を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、分光器から出射される光の強度の時間変化が低減するように波長の出射パターンを制御する光学式生体情報測定装置を提供する。
本発明に係る光学式生体情報測定装置によれば、光源から発せられた光が分光器を通過させられることにより分光されて、波長毎に出射される。制御装置の作動により分光から出射される光の波長が制御される。したがって、制御装置により制御された波長の出射パターンにしたがって、各波長の光が生体に入射され、生体から戻る光を検出することにより、生体内部の情報を光学式に測定することが可能となる。
この場合において、制御装置が出射パターンを制御することにより、分光器から出射される光の強度の時間変化が抑制される。これにより、分光器内部の負荷変動が小さくなり、分光器の発熱が抑制されるので、分光性能の変動が低減され、測定精度を向上することができる。
上記発明において、前記制御装置は、各波長の光の出射時間が、1回の出射中に複数回の生体情報の測定を可能とする長さとなるように出射パターンを制御することが好ましい。
制御装置が、分光器に対し、所定の順序で各波長の光を分光して出射するように制御する場合に、各波長の光の出射時間を長くすることにより、分光器から出射される光の強度の時間変化が抑制される。これにより、分光器内部の負荷変動が小さくなり、分光器の発熱が抑制されるので、分光性能の変動が低減され、測定精度を向上することができる。
また、各波長の光の1回の出射中に複数回の生体情報の測定が可能であり、複数個の測定結果を得ることができる。したがって、1回の出射により1回の測定を行う一般的な方法を複数回繰り返したのと同じ時間で、精度の高い測定結果を得ることができる。
また、上記発明において、前記制御装置は、波長の昇順または降順に分光器に光を出射させる際に、光源の波長特性において波長に対する光強度の変化率の大きな波長の光を変化率の小さな波長の光よりも長く出射するよう出射パターンを制御することが好ましい。
波長に対する光強度の変化率が波長毎に異なる波長特性を有する光源を用いる場合に、変化率の大きな波長の光と変化率の小さな波長の光とを同じ時間だけ出射させると、変化率の大きな波長における光強度の時間変化が大きくなる。したがって、変化率の大きな波長における出射時間を長くすることにより、光強度の時間変化を低減して、分光器内部の負荷変動を低減することができる。
また、上記発明において、前記制御装置は、光源の波長特性において光強度が単調増加または単調減少するような波長の順序で光を出射するよう出射パターンを制御することが好ましい。
光源の波長特性が単調増加または単調減少となるように、分光器から出射される光の波長の順序を並べ替えることにより、光強度の時間変化を小さくすることができる。これにより、分光器内部の負荷変動を低減して、測定精度を向上することができる。
また、上記発明において、前記制御装置は、前記分光器に、前記光源からの所定の波長帯域にわたる光を波長毎に出射させるステップを複数回にわたって実施し、隣り合うステップにおける出射パターンの波長の順序が相互に逆順となるように出射パターンを制御することが好ましい。
隣り合うステップの出射パターンの波長の順序を逆順とすることにより、一のステップの最後に出射される光の波長が、次のステップの最初に出射される光の波長と同じとなるため、両ステップの継ぎ目において光強度の不連続な変動が防止される。その結果、分光器内部の負荷変動を低減して、測定精度を向上することができる。
また、本発明は、波長に対する光強度が変化する波長特性を有する光源からの所定の波長帯域にわたる光を分光器により分光して波長毎に出射する際に、分光器から出射される光の強度の時間変化が少なくなるように波長の出射パターンを制御する光学式生体情報測定方法を提供する。
上記発明においては、各波長の光の出射時間が、1回の出射中に複数回の生体情報の測定を可能とする長さとなるように出射パターンを制御することが好ましい。
また、上記発明においては、波長の昇順または降順に分光器に光を出射させる際に、光源の波長特性において波長に対する光強度の変化の大きな波長の光を変化の小さな波長の光よりも長く出射するよう出射パターンを制御することが好ましい。
さらに、上記発明においては、光源の波長特性において光強度が単調増加または単調減少するような波長の順序で光を出射するよう出射パターンを制御することが好ましい。
また、上記発明においては、前記分光器に、前記光源からの所定の波長帯域にわたる光を波長毎に出射させるステップを複数回にわたって実施し、隣り合うステップにおける出射パターンの波長の順序が相互に逆順となるように出射パターンを制御することが好ましい。
本発明によれば、分光器から出射される光の強度の時間変化が低減されるので、分光器内部における負荷変動による発熱が低減される。その結果、分光器の分光性能の変動が抑制され、生体情報の測定精度を向上することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る光学式生体情報測定装置および測定方法について図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態に係る光学式生体情報測定装置は、例えば、グルコース濃度測定装置1である。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1は、図1に示されるように、生体Aに照射する光を発生するASE光源2と、該ASE光源2から出射された光を分光する分光器3と、該分光器3から出射された光を検出する参照光検出器4と、前記分光器3から出射された光を生体Aに向けて照射するとともに、生体A内で拡散あるいは透過した光を生体A外部において受光する測定プローブ5と、該測定プローブ5により受光された光を検出する信号光検出器6と、該信号光検出器6により検出された光のスペクトルに基づいて生体A内のグルコース濃度を算出する演算部7とを備えている。これらASE光源2、分光器3、参照光検出器4、信号光検出器6および演算部7は、本体ケーシング8内に収容され、一括して温度管理されている。
前記分光器3は、入力された高周波信号の周波数に応じて、入射された光の内の特定の波長の光のみをさらに偏光して出射するAOTF16である。該AOTF16には、該AOTF16から出射させる光の波長を制御するフィルタ制御部(制御装置)17が接続されている。
該フィルタ制御部17は、AOTF16に対して特定の周波数の高周波信号を供給する。これにより、AOTF16においては供給された高周波信号の周波数に対応する波長の光のみが分光されて出力されるようになっている。
また、フィルタ制御部17は、AOTF16に対して高周波信号を供給するのと同期して、該高周波信号を後述する演算部7に供給するようになっている。図中、符号18は、高周波信号の基本周波数を発生する発振器、符号19は加算器を示している。これにより、AOTF16および演算部7には、発振器18から供給される基本周波数とフィルタ制御部17から供給される周波数とが加算された周波数の高周波信号がそれぞれ入力されるようになっている。
AOTF16に供給される高周波信号の周波数は、一般には、図2(a)に示される出射パターンを達成するように変化させられる。
すなわち、所定の測定波長帯域(例えば、1350〜1749nm)の光を生体に照射する場合、波長1350nmから昇順に1749nmまで1nm刻みで変化させて照射して測定するステップを1セットとして、複数セット繰り返し、その測定値の平均をとるのが一般的である。
各ステップにおいては、生体に照射される光の波長は、図3(a)に示されるように、測定に必要な最小時間間隔Δtごとに1nm刻みで変更されることにより、最短時間で全波長帯域にわたる測定を実施することができる。図3中、符号nは、測定波長帯域内の任意の波長を示している。各波長の光が照射されている時間間隔Δt内においては、それぞれ1回の測定が行われている。
これに対して、本実施形態においては、図3(b)に示されるように、各波長の光が照射される間に、複数回(図に示す例では2回)の測定が行われるように、最小時間間隔Δtの複数倍(図に示す例では2倍)の時間間隔にわたって各波長の光を照射するようにしている。このようにすることで、AOTF16から出射される光の出射パターンを図2(b)に示されるようにすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、図2(a)の場合と同じ時間内に同じ回数の測定を行いながら、図2(b)に示されるように、図2(a)の場合よりも緩やかな光強度変化を示す出射パターンを達成することができる。
その結果、AOTF16内部における負荷変動が低減されて、AOTF16の発熱が抑制されるので、AOTF16の熱による性能変動を防止して測定精度を向上することができる。
AOTF16から出力された偏光された光は、光ファイバ20,21によって本体ケーシング8の出口まで導かれるようになっている。このAOTF16の出口に配置された光ファイバ20は、特に制限されるものではないが、光源からの測定光をより多く取り込むために、比較的コア径の大きなマルチモードファイバやバンドルファイバが採用されることが好ましい。
また、この光ファイバ20,21の間には、AOTF16から入射されてきた光を2方向に分岐させる光分岐部22が設けられている。この光分岐部22は、例えば、図4に示されるように、光ファイバ20の端面に対向して配置されたコリメートレンズ23と、該コリメートレンズ23によりコリメートされた光を2方向に分岐させるビームスプリッタ24と、分岐されたコリメート光を2本の光ファイバ21,25に集光させる2つの集光レンズ26,27とを備えている。
分岐後の一方の光ファイバ21は、前記本体ケーシング8の出口に接続され、もう一方の光ファイバ25は、分岐された光を参照光検出器4に導くように構成されている。光分岐部22におけるビームスプリッタ24の分岐比率は、例えば、本体ケーシング8の出口側に向かう測定光が95%、参照光検出器4に向かう参照光が5%程度となるように設定されている。
本体ケーシング8の出口にはコネクタ28が設けられており、前記光分岐部22において分岐された一方の光ファイバ21が接続されている。また、本体ケーシング8の外側には、生体A組織表面に接触させられる測定プローブ5が設けられ、該測定プローブ5と前記コネクタ28とが照射用光ファイバ29によって接続されている。コネクタ28における光ファイバ21,29の接続は、同径のコアを有する光ファイバ21,29の端面どうしを突き当てるように配置することにより行われている。光ファイバ21,29の端面は、例えば、PC研磨されており、一方の光ファイバ21の端面から発せられた測定光を効率よく他方の光ファイバ29内に引き渡すことができるようになっている。
前記測定プローブ5には、その先端面5aに、図5に示されるように、中心に1本の照射用光ファイバ29が配置され、その周囲に間隔をあけて複数本の受光用光ファイバ30が配置されている。すなわち、測定プローブ5の先端面5aを生体A組織表面に密着させた状態で装置を作動させることにより、測定プローブ5の中心から出射された測定光は、生体A内に入射され、拡散あるいは透過させられた後に、生体A表面に戻り、照射用光ファイバ29の周囲に配置されている受光用光ファイバ30によって信号光として受光されるようになっている。
各受光用光ファイバ30と照射用光ファイバ29との間の距離は、照射用光ファイバ29から出射された測定光が、所定の光路長を経て受光用光ファイバ30に受光されるような距離に設定されている。本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1の場合には、グルコースを多く含む真皮領域にまで測定光が進達するように、約0.4〜0.8mmの距離をあけて配置されている。これにより、受光用光ファイバ30により受光される信号光は、生体A組織内を真皮の深さまで進達した光を多く含んでいるようになる。受光用光ファイバ30は、束ねられることによりファイババンドルを形成し、他のコネクタ31により本体ケーシング8に接続されている。
参照光検出器4および信号光検出器6は、例えば、PbSセンサ、あるいは、InGaAsセンサである。参照光検出器4は、上述したように、光分岐部22において分岐された一方の光ファイバ25の端面にレンズ37を介して対向配置されており、該光ファイバ25から出射されてきた参照光を検出して検出信号を出力するようになっている。また、信号光検出器6は、前記ファイババンドルを構成している受光用光ファイバ30の端面にレンズ37を介して対向配置されており、これら受光用光ファイバ30により受光され伝播されてきた信号光を検出して検出信号を出力するようになっている。
前記演算部7は、前記信号光検出器6の検出信号および前記参照光検出器4の検出信号をそれぞれ増幅するアンプ32と、該アンプ32から出力された電気信号から特定の周波数の信号のみを抽出するロックイン検波器33と、該ロックイン検波器33から出力された電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換器34と、該A/D変換器34から出力されたディジタル信号に基づいてグルコース濃度を算出するコンピュータ35とを備えている。
前記ロックイン検波器33は、前記フィルタ制御部17から供給された高周波信号を受信して、アンプ32からの電気信号から、高周波信号の周波数に一致する周波数成分の電気信号のみを抽出するようになっている。
また、コンピュータ35は、ロックイン検波器33により抽出された電気信号をA/D変換した出力信号と、前記フィルタ制御部17から供給された高周波信号の周波数に対応してAOTF16から発せられる光の波長信号とを入力されるようになっている。
これにより、コンピュータ35においては、A/D変換器34から得られた複数の出力信号と、フィルタ制御部17から得られた各出力信号に対応する波長信号とから得られる出力信号のスペクトル分布に基づいて、特定の波長領域、例えば、波長1600nm近傍の領域における出力信号値からグルコース濃度が演算されるようになっている。
なお、コンピュータ35には、ディスプレイ(図示略)が備えられており、コンピュータ35において演算されたグルコース濃度値が表示されるようになっている。
このように構成された本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1の作用および本実施形態に係るグルコース濃度測定方法について、以下に説明する。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1を用いて生体A内の体液のグルコース濃度を測定するには、測定プローブ5の先端面5aを生体A、例えば、指先の表面に密着させる。なお、測定部位は、指先の他、掌、前腕等でもよい。
この状態で、ASE光源2を作動させる。ASE光源2から発せられた光は、AOTF16に入射させられる。
AOTF16を作動させるには、AOTF16により分光する測定光の波長に対応する周波数の高周波信号をフィルタ制御部17からAOTF16に供給する。これにより、入射された光から所定波長の測定光が分光されて出射されることになる。
この場合において、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、フィルタ制御部17の作動により、AOTF16から出射される光の光強度の時間変化が低減された出射パターンで出射される。したがって、AOTF16が内部の負荷変動によって過度に発熱して分光性能が変化してしまうことを効果的に防止することができる。その結果AOTF16からは、フィルタ制御部17によって指示された波長の光が、安定した光強度で出射されることになり、測定光の光強度変動による測定誤差の発生を抑制することができるという効果がある。
また、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、AOTF16の出射部にマルチモードファイバ20が接続されているので、分光時に測定光の出射角度が変動しても、あるいは、光学系の機械的なズレや変形が生じても、AOTF16から出射された測定光はコア径の大きなマルチモードファイバ20に漏れなく入射されることになる。その結果、光源2から発せられた光が無駄なく測定プローブ5に送られるので、生体Aから得られる信号光の光量を最大限に確保することができる。そして、受光量を大きく確保することでS/N比を改善し、測定精度を向上することができるという効果がある。
AOTF16から出射された測定光は、光ファイバ20を介して光分岐部22に送られ、光分岐部22においてその一部を参照光として分岐される。分岐された参照光は、参照用光ファイバ25の端面に対向配置されている参照光検出器4によりそのまま検出されることになる。
参照光を分離された残りの測定光は、集光レンズ26によって、光ファイバ21内に入射されて、コネクタ28により接続されている測定プローブ5の照射用光ファイバ29に入射させられる。コネクタ28においては、同径のコアを有する光ファイバ21,29どうしの端面が突き当てられた状態に接続されているので、伝達されてきた測定光が外部に漏れることなく測定プローブ5の先端面5aから出射されることになる。
生体A内に入射された測定光は、生体A内を進行する間に、生体A組織に衝突して拡散される。測定光は、通過する生体A組織や体液の成分に応じて、特定の波長領域の光を吸収される。したがって、生体A内で拡散されることにより生体Aの表面に戻って生体A外に出射された信号光は、通過した生体A組織や体液に応じた特定の波長領域の光量が低下していることになる。
受光用光ファイバ30は、上述したように照射用光ファイバ29との間の距離を一定に固定されているので、その距離に応じた深さまで進達した光を多く含む信号光を受光する。本実施形態の場合には、測定光は真皮領域まで進達した後に、信号光として受光用光ファイバ30に受光されるので、受光される信号光はグルコースの情報を多く含んでいることになる。
受光された信号光は、受光用光ファイバ30を介して本体ケーシング8内に戻され、受光用光ファイバ30の端面に対向配置されている信号光検出器6により検出される。
信号光検出器6および参照光検出器4からの出力信号は、演算部7に入力されると、アンプ32によってそれぞれ増幅される。信号光検出器6により検出される信号光の大きさは、生体Aに入射される光、すなわち、AOTF16から発せられた測定光の強度の変動とともに変動する。したがって、生体Aへの入射前の測定光の一部を参照光として参照光検出器4により検出しておき、後述するコンピュータ35において受光された信号光から差し引くことにより、AOTF16から発せられる測定光の強度変動による信号光強度の変動を除去することが可能となる。本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、光分岐部22における分岐比率が、測定光95%、参照光5%程度に設定されているので、測定光が生体A内で大きく減衰されて得られる信号光と参照光とのレベル差を減少させて測定光の強度変動による信号光強度の変動を効果的に除去することができる。この場合に、コンピュータ35においては、参照光検出器4からの出力信号に所定の係数をかけることにより、信号レベルを調整してもよい。
アンプ32において増幅された各光検出器4,6からの出力信号は、それぞれロックイン検波器33を通過させられる。これにより、フィルタ制御部17からAOTF16に入力された高周波信号に対応する波長の光に関する出力信号のみが抽出される。したがって、抽出された出力信号には、生体Aに入射された測定光と波長を同じくする生体Aからの散乱光の情報のみが含まれ、他の波長の光、例えば、外来光に関する情報は除かれている。その結果、外来光等によるノイズの発生を抑制することができる。
そして、ロックイン検波器33において抽出された出力信号は、それぞれA/D変換器34によってディジタル信号に変換させられてコンピュータ35に入力される。フィルタ制御部17からAOTF16に入力される高周波信号の周波数が順次変更されており、コンピュータ35には、生体Aに入射させた測定光の波長情報が、フィルタ制御部17から順次供給される。したがって、コンピュータ35においては、出力信号と波長情報との関係を示す波長特性が求められていくことになる。また、コンピュータ35は、求めた波長特性の内、所定の波長領域、例えば、波長1600nm近傍の領域における出力信号値を求めることにより、生体A内部のグルコース濃度を演算する。そして、演算されたグルコース濃度値は、ディスプレイに表示されることになる。
以上説明したように、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、AOTF16からの光の出射パターンを工夫することにより、よりなだらかな出射パターンで光を出射できるので、AOTF16の発熱を抑制して、測定精度を向上することができる。
また、光分岐部22により、測定光の一部を参照光として分離して検出し、検出された信号光との差分をとることで測定光の強度レベルの変動による信号光強度の変動による測定精度の低下を抑制することができる。また、AOTF1の出口にマルチモードファイバ20を接続したので、AOTF16における出射角の変動、あるいは、光学系における機械的なズレや変形によってもAOTF16から出射される光を無駄なく回収して測定プローブ5に送ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
第1に、光源としてASE光源2を採用したが、これに代えて、波長に対して光強度が変動する波長特性を有する他の任意の光源を採用してもよい。
第2に、説明を簡単にするために、同一波長の光を照射している間に2回の測定を行う場合について説明したが、3回以上の任意の回数だけ測定するようにしてもよい。
第3に、光分岐部22として、コリメートレンズ23、集光レンズ26,27およびビームスプリッタ24を組み合わせたものを例示して説明したが、これに代えて、図6に示されるように、ファイバカプラ36により分岐する構造のものにしてもよい。
また、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、信号光検出器6および参照光検出器4からの出力信号をそれぞれ別個のアンプ32で増幅し、別個のロックイン検波器33およびA/D変換器34を介してコンピュータ35に入力し、該コンピュータ35において差分処理を行うこととしたが、これに代えて、図7に示されるように、差動アンプ32′に入力することにより、得られた差分信号を単一のロックイン検波器33およびA/D変換器34を介してコンピュータ35に入力することにしてもよい。
また、上記実施形態においては、光分岐部22から出射された光を、光ファイバ21,29により測定プローブ5に導く装置を例に挙げて説明したが、これに代えて、図8に示されるように、光分岐部22の出力側に複数の光ファイバ21′,29′からなるファイババンドルを配置し、各光ファイバ29′ごとに複数の測定プローブ5′を設けることにしてもよい。このようにすることで、ASE光源2から発光された光量を可能な限り多く伝播させるとともに、各測定プローブ5′の照射用光ファイバ29′の口径を小さくして、照射用光ファイバ29′から生体A内に発せられ受光用光ファイバ30に戻る光の進達度を狭い範囲に限定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1および測定方法について、図9および図10を参照して以下に説明する。なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置の説明において、上述した第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と共通な構成要素については同一の符号を用いて説明する。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1は、フィルタ制御部17の動作において第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と相違している。
本実施形態において、フィルタ制御部17は、ASE光源2の波長特性の中で、波長に対する光強度の変化が大きな領域においては、測定毎に変化させる波長の変化幅を小さくし、光強度の変化が小さい領域では、測定毎に波長の変化幅を大きくするように、AOTF16の動作を制御する。
図9は、本実施形態におけるフィルタ制御部17の動作を説明する模式図である。すなわち、図9(a)は、ASE光源2から出射される光強度が測定波長帯域(説明の便宜上、n=1〜22とした。)の範囲で変化する曲線で示されるような波長特性を有するとき、これを最短波長n=1から最長波長n=22まで、昇順で順次、最小時間間隔Δtで各波長nの光をAOTF16に出射させる一般的な場合を示している。
これに対して図9(b)は、本実施形態のグルコース濃度測定装置1の場合であり、フィルタ制御部17により制御された場合のAOTF16の出射パターンを示している。図9(b)においては、図9(a)において光強度の変化の小さいn=1〜11までおよびn=18〜22までの領域については、波長の変化幅を2に設定し、光強度の変化の大きなn=11〜18までの領域については、波長の変化幅を0.5に設定している。測定間隔は、いずれも最小時間間隔Δtである。そして、波長の変化幅を広くしたことにより減らした測定数分だけ、波長の変化幅を狭くしたことで増やし、全体として、同じ測定数(22)となるように設定されている。光強度の変化が大きい領域および変化が小さい領域は、本測定に先立ってASE光源2の波長特性を調べておくことにより、予め設定しておく。
このようにすることで、AOTF16からの出射パターンは、図9(a)と図9(b)との比較によって明らかなように、波長に対する光強度の変化が大きな波長n=11〜18までの領域においては、時間軸方向に広がって、光強度の時間変化がなだらかになるような出射パターンとなる。また、波長に対する光強度の変化の少ない領域においては時間軸方向に狭められることになっている。したがって、図9(b)の出射パターンは、全体として、図9(a)の場合と同一の測定時間内に同一の波長帯域にわたる光を出射して測定を行うことができる。
図10(a)は、上述した図2(a)と同じ通常の出射パターンであり、図10(b)は、本実施形態において説明したフィルタ制御部17による制御を行った場合の出射パターンを示している。
すなわち、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においても、第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と同様に、同じ時間内に同じ回数の測定を行いながら、緩やかな光強度変化を示す出射パターンを達成することができる。したがって、AOTF16内部における負荷変動を低減して、AOTF16の発熱を抑制し、AOTF16の熱による性能変動を防止して測定精度を向上することができるという効果がある。
次に、本発明の第3の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1について図11を参照して説明する。なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1の説明において、上述した第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と共通な構成要素については同一の符号を用いて説明する。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1は、フィルタ制御部17の動作において第1および第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と相違している。
すなわち、図11(a)に示されるように、所定の測定波長帯域(例えば、1350〜1749nm)の光を生体に照射する場合に、波長1350nmから昇順に1749nmまで1nm刻みで波長を変化させて照射して測定するステップを1セットとして、複数セット繰り返し、その測定値の平均をとる一般的な波長パターンにおいては、開始波長1350nmにおける光強度と、最終波長1749nmにおける光強度とが異なる場合、その切替時点において光強度が出射する光強度が不連続となる。波長の切替は測定を可能とするような最小時間間隔Δtで行われるため、その時点における光強度の時間変化は極めて大きくなり、AOTF16の内部における負荷変動が増大し、大きな発熱が生ずることが考えられる。
これに対して、本実施形態におけるフィルタ制御部17は、図11(b)に示されるように、1セットおきに波長の変化方向を逆順に変えている。すなわち、あるセットにおいて波長1350nmから昇順に1749nmまでAOTF16に出射させたときは、次のセットにおいては、波長1749nmから降順に波長1350nmまでAOTF16に出射させ、以下これを繰り返すようになっている。
このように本実施形態によれば、各セットの切替時点において、AOTF16から出射される光の光強度が不連続に変化することが確実に防止される。したがって、AOTF16の内部における負荷変動を防止して、発熱によるAOTF16の性能変化によって測定精度が低下することを防止することができる。なお、この場合も、第1、第2の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と同様に、同じ時間内に同じ回数の測定を行いながら、光強度の変化を低減する出射パターンを達成することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係るグルコース測定装置1について、図12および図13を参照して以下に説明する。なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1の説明において、上述した第1の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と共通な構成要素については同一の符号を用いて説明する。
本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1も、フィルタ制御部17の動作において第1〜第3の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と相違している。
本実施形態においては、上記第1〜第3の実施形態とは異なり、所定の測定波長帯域(例えば、1350〜1749nm)の光を生体Aに照射する場合であって、波長1350nmから1749nmまでの波長を1nm刻みで変化させて照射するステップを1セットだけ行う場合に有効である。
すなわち、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1において、フィルタ制御部17は、図12(a)に模式的に示される光源の波長特性が与えられたときに、図12(b)に示されるように、その波長特性の光強度が小さい順に波長の並びを変えた出射パターンでAOTF16に光を出射させるようになっている。
図12(a)に示されるように、波長n=1〜11,18〜22における光強度が小さく、波長n=12〜17においてそれよりも大きな光強度を示している。したがって、これらの波長nの並び順序を光強度が小さい順に並べることにより、図12(b)に示されるように単調増加する出射パターンを得ることができる。
このように、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1によれば、同等の光強度を有する波長の光が隣接するように並べられた出射パターンとなるので、出射パターンにおける光強度の時間変化が低減される。その結果、AOTF16の内部における負荷変動を防止して、発熱によるAOTF16の性能変化によって測定精度が低下することを防止することができるという第1〜第3の実施形態に係るグルコース濃度測定装置1と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、光強度が小さい順に波長を並べ替えることで、光強度が時間とともに単調増加する出射パターンを構成することとしたが、これに代えて、光強度が大きい順に波長を並べ替えることで、光強度が時間とともに単調減少する出射パターンを構成することにしても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
なお、本実施形態に係るグルコース濃度測定装置1においては、所定の波長帯域内の全波長に対して1回だけ測定を行う場合について説明した。これは、図2に示されるように、複数セットの測定を行わせることとすると、セットの継ぎ目における光強度が最小時間間隔Δtの間に最大値から最小値まで変化することになるため、波長を並べ替えて光強度の時間変化をなだらかにした効果が損なわれるためである。
そこで、第4の実施形態における出射パターンの効果を維持しながら、複数セットにわたる測定を可能にするためには、次の2つの方法がある。
第1に、本実施形態によるフィルタ制御部17の動作と第1の実施形態によるフィルタ制御部17の動作とを組み合わせることが有効である。
すなわち、図14(a)に示されるように、繰り返されるセット数(図14に示される例では4回)の出射パターン全体について、図14(b)に示されるように、光強度の小さい順に波長を並べ替えて、光強度が単調増加するように、AOTF16に出射させる出射パターンとする。
このようにすることで、同じ波長の同じ光強度の光が連続してセット数だけ繰り返してAOTF16から出射されるので、測定期間全体でみると、同一の測定時間を維持しながら、光強度の時間変化を緩やかにすることができ、AOTF16の発熱を防止できるという効果がある。
第2に、本実施形態によるフィルタ制御部17の動作と第3の実施形態によるフィルタ制御部17の動作とを組み合わせることが有効である。
すなわち、図15(a)に示されるような一般的な出射パターンに対して、図15(b)に示されるように、あるセットにおいて、光強度の小さい順に波長を並べ替えて光強度が単調増加する出射パターンとしたときは、次のセットにおいてはその逆順に単調減少する出射パターンとするように波長を並べかえ、以下これを繰り返す。このようにすることで、各セットにおいては、本実施形態の効果を得ることができるとともに、セットの継ぎ目において光強度が不連続に変化することを防止できるという第3の実施形態の効果を併せて得ることができる。
このように、上記2つの方法を採用することによって、第4の実施形態における出射パターンの効果を維持しながら、複数セットにわたって測定することができるという効果がある。
また、上記各実施形態においては、AOTF16が出射する光強度の時間変化が大きくなることを防止して発熱を抑制するグルコース濃度測定装置および測定方法を示した。
グルコース濃度の測定は、測定の安定を図るため、あるいは、生体A内におけるグルコース濃度値の経時変化を観測するために、時間間隔をあけて複数回測定される。時間間隔は、例えば、5分、10分等の一定時間間隔である場合もあり、測定者によって不定時間間隔で行われる場合もある。
しかし、AOTF16を始めとする各光学部品は、上述した所定の波長帯域にわたる出射パターンを複数回、例えば、400回程度繰り返さなければ、安定した温度状態とならないので、測定を開始する前に予備的にこの工程を行うことが好ましい。また、測定が一定時間間隔あるいは不定時間間隔で行われるいずれの場合においても、その最小の測定時間間隔より十分に小さい所定の時間間隔、例えば、1〜2分間隔で、光源2、分光器3および光検出器4,6に測定動作を行わせるように構成することが好ましい。
このように構成することにより、測定時のみならず、測定時間間隔より短い時間間隔で装置各部が測定時と同様の測定動作を行わせられるので、測定時には、光源2、分光器3および光検出器4,6を、同等の温度状態に設定することができる。また、光源2、分光器3および光検出器4,6のみならず、これらが測定動作させられることにより光が通過する光ファイバ20,21,29,30や光分岐部22等の光学部品等も、同等の温度状態として測定を行うことが可能となる。
その結果、発熱による光検出器4,6の温度ドリフトや光源2の波長特性変動等による測定値のばらつきを抑えて、測定精度を向上することができる。特に、ベッドサイドモニタのように、患者がベッドに寝た状態で長時間にわたり測定を継続する場合に、光源2や分光器3および光検出器4,6その他の光学部品の熱的な時定数に対して十分に短い時間間隔で、定期的に測定動作を行っておくことにより、安定した測定条件で高い精度の測定を行うことができるので効果的である。
また、測定とは別に測定動作を行わせる時間間隔は短ければ短いほど、より同一の温度状態で測定することができるので効果的である。また、時間間隔をゼロとして、連続的に測定動作を行わせておくことで、さらに安定した測定時の温度状態を達成することができる。
また、上記各実施形態においては、測定すべき生体情報としてグルコース濃度を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る光学式生体情報測定装置の全体構成を示す概略図である。 図1の光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部によるAOTF16からの光の出射パターンを示す図である。 図2のフィルタ制御部の動作をわかり易く説明するための模式的な説明図である。 図1の光学式生体情報測定装置の光分岐部を説明する概略図である。 図1の光学式生体情報測定装置の測定プローブ先端面を示す図である。 図2の光分岐部の変形例を示す概略図である。 図1の光学式生体情報測定装置の変形例を示す概略図である。 図1の光学式生体情報測定装置の他の変形例を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部の動作をわかり易く説明するための模式的な説明図である。 図9の光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部によるAOTF16からの光の出射パターンを示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部によるAOTF16からの光の出射パターンを示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部の動作をわかり易く説明するための模式的な説明図である。 図12の光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部によるAOTF16からの光の出射パターンを示す図である。 図12の光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部の変形例に係るAOTF16からの光の出射パターンを示す図である。 図12の光学式生体情報測定装置のフィルタ制御部の他の変形例に係るAOTF16からの光の出射パターンを示す図である。
符号の説明
A 生体
1 グルコース濃度測定装置(光学式生体情報測定装置)
2 ASE光源(光源)
16 AOTF(分光器)
17 フィルタ制御部(制御装置)

Claims (10)

  1. 波長に対する光強度が変化する波長特性を有する光源と、
    該光源からの所定の波長帯域にわたる光を分光して波長毎に出射する分光器と、
    該分光器から出射される光の波長を制御する制御装置とを備え、
    該制御装置は、分光器から出射される光の強度の時間変化が低減するように波長の出射パターンを制御する光学式生体情報測定装置。
  2. 前記制御装置は、各波長の光の出射時間が、1回の出射中に複数回の生体情報の測定を可能とする長さとなるように出射パターンを制御する請求項1に記載の光学式生体情報測定装置。
  3. 前記制御装置は、波長の昇順または降順に分光器に光を出射させる際に、光源の波長特性において波長に対する光強度の変化率の大きな波長の光を変化率の小さな波長の光よりも長く出射するよう出射パターンを制御する請求項1または請求項2に記載の光学式生体情報測定装置。
  4. 前記制御装置は、光源の波長特性において光強度が単調増加または単調減少するような波長の順序で光を出射するよう出射パターンを制御する請求項1から請求項3のいずれかに記載の光学式生体情報測定装置。
  5. 前記制御装置は、前記分光器に、前記光源からの所定の波長帯域にわたる光を波長毎に出射させるステップを複数回にわたって実施し、隣り合うステップにおける出射パターンの波長の順序が相互に逆順となるように出射パターンを制御する請求項1から請求項4のいずれかに記載の光学式生体情報測定装置。
  6. 波長に対する光強度が変化する波長特性を有する光源からの所定の波長帯域にわたる光を分光器により分光して波長毎に出射する際に、分光器から出射される光の強度の時間変化が少なくなるように波長の出射パターンを制御する光学式生体情報測定方法。
  7. 各波長の光の出射時間が、1回の出射中に複数回の生体情報の測定を可能とする長さとなるように出射パターンを制御する請求項6に記載の光学式生体情報測定方法。
  8. 波長の昇順または降順に分光器に光を出射させる際に、光源の波長特性において波長に対する光強度の変化の大きな波長の光を変化の小さな波長の光よりも長く出射するよう出射パターンを制御する請求項6に記載の光学式生体情報測定方法。
  9. 光源の波長特性において光強度が単調増加または単調減少するような波長の順序で光を出射するよう出射パターンを制御する請求項6に記載の光学式生体情報測定方法。
  10. 前記分光器に、前記光源からの所定の波長帯域にわたる光を波長毎に出射させるステップを複数回にわたって実施し、隣り合うステップにおける出射パターンの波長の順序が相互に逆順となるように出射パターンを制御する請求項6から請求項9のいずれかに記載の光学式生体情報測定方法。
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