JP2006132806A - 蓄熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄熱装置の低コスト化を図りつつ、蓄熱材と流体との間の熱交換効率を高め、蓄熱材充填空間と流体通路との間の密封性を高める。
【解決手段】 蓄熱装置10の蓄熱モジュール20は、蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間と、蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けたものであり、積層した複数のエレメント30,30からなる。各エレメントは、互いに面対称である第1のプレート31Aと第2のプレート31Bとを重ね合わせ、凹部同士並びに凸部同士を向かい合わせて接合した構成である。第1・第2プレートの凹部同士を合わせて第1の空間部21を構成した。積層されたエレメント間の凹部同士並びに凸部同士を向かい合わせて接合し、エレメント間の凹部同士を合わせて第2の空間部22を構成した。第1の空間部からなる蓄熱材充填空間と、第2の空間部からなる流体通路とは、非連通である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、蓄熱材と熱交換流体との間で熱エネルギーの交換をする形式の蓄熱装置に関する。
近年、蓄熱材に蓄えられた熱エネルギーを冷却水等の熱交換流体に付与することで、エネルギーの有効利用を図るようにした、蓄熱装置の開発が進められている。例えば、エンジンにおいては、駆動中に多くの廃熱を発生させる一方で、始動時には熱量を付与することで起動が円滑になることから、駆動中の廃熱を蓄熱して始動時のウォームアップに使用するように蓄熱装置が設けられたものがある。このような蓄熱装置としては各種知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−97894公報
特許文献1に示す従来の蓄熱装置を、次の図12に基づいて説明する。
図12は従来の蓄熱装置の概要図である。従来の蓄熱装置200は、蓄熱モジュール201の下端を底板202で塞ぎ、蓄熱モジュール201の上端を蓋板203で塞いだものである。蓄熱モジュール201は、蓄熱材を充填する複数の蓄熱材充填空間204と、この蓄熱材充填空間204に隣接して流体Fuを通す流体通路205とを備える。
蓄熱材充填空間204及び流体通路205は、蓄熱モジュール201の上下方向の中心線Lmを基準とした渦巻き状空間であり、上下貫通している。これらの蓄熱材充填空間204の渦巻きの間に流体通路205の渦巻きが介在することになる。流体通路205の巻き始め端205aは、蓄熱モジュール201の中心にある。流体通路205の巻き終わり端205bは、蓄熱モジュール201の外壁部206近傍にある。このような蓄熱モジュール201は、中心線Lmに沿った断面形状が一様である。
蓋板203は、巻き始め端205aに連通する導入口207及び巻き終わり端205bに連通する導出口208を備える。
なお、211は蓄熱材充填空間204を形成する蓄熱材充填空間形成部、212は流体通路205を形成する流体通路形成部、213〜215は蓄熱材充填空間形成部211及び流体通路形成部212を形成するための壁部、216は断熱空間形成部、217・・・は補強リブ、218は底板202の合わせ面202aに形成した合わせ凹部である。
導入口213から導入された流体Fuは、流体通路205の中央部にある巻き始め端205aに流れ、流体通路205内を渦巻きに沿って径外方に移動し、巻き終わり端205bを経て導出口208から外部に導出される。
このようにして、流体Fuは流体通路205を通過しつつ、蓄熱材充填空間204内の蓄熱材と熱エネルギーの交換をすることになる。
ところで、蓄熱材と流体Fuとの間で熱エネルギーの交換をする熱交換効率を高めるには、(1)流体通路205の通路幅を狭くするとともに、(2)蓄熱材充填空間204と流体通路205との間の壁(通路間の壁)の厚みを薄くすることが好ましい。
上述のように、蓄熱モジュール201は、中心線Lmに沿った断面形状が一様なので、製造コストを低減するために、一般的にはアルミニウム合金や合成樹脂の押出し成型によって成形されることになる。しかし、蓄熱モジュール201の断面形状は極めて複雑である。このような蓄熱モジュール201を押出し成型によって低コストで成形する場合に、流体通路205の通路幅を狭くするとともに通路間の壁を薄くするには限界がある。
さらには、蓄熱モジュール201は押出し成形品であるから、その下端並びに上端を、底板202や蓋板203で塞ぐ必要がある。しかし、蓄熱材充填空間204や流体通路205は渦巻き状である。このような渦巻きの上下端を、全て完全に密封することは容易でない。蓄熱材充填空間204と流体通路205との間を確実に密封するには、改良の余地がある。
本発明は、(1)蓄熱装置の低コスト化を図りつつ、蓄熱材と流体との間での熱交換効率を一層高めるとともに、(2)蓄熱材充填空間と流体通路との間の密封性を高めた技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、蓄熱材と流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、
蓄熱モジュールを、積層した複数のエレメントで構成し、
これらの各エレメントが、互いに凹凸が面対称である第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせることで、凹部同士並びに凸部同士を互いに向かい合わせて接合した構成であり、
第1・第2プレートの凹部同士を合わせることで第1の空間部を構成し、
積層された各エレメント間における凹部同士並びに凸部同士を互いに向かい合わせて接合し、各エレメント間における凹部同士を合わせることで第2の空間部を構成し、
第1の空間部に対して第2の空間部を非連通とし、
第1の空間部又は第2の空間部を前記蓄熱材充填空間とし、
第2の空間部又は第1の空間部を前記流体通路としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、流体通路が、各エレメント毎に連通するとともに蓄熱モジュールの上下方向の中心を基準とした渦巻き状空間であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、蓄熱モジュールは複数個であり、これら複数個の蓄熱モジュールをセパレータ板を介して積層し、
このセパレータ板が、隣接し合う蓄熱モジュールにおける各渦巻き状空間の、巻き始め端同士又は巻き終わり端同士を連通する連通孔を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、互いに凹凸が面対称である第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせるとともに、凹部同士並びに凸部同士を互いに向かい合わせて接合することで、エレメントを構成することができる。複数のエレメントを積層した構成は、蓄熱モジュールとなる。
第1・第2プレートの凹部同士を合わせることで、第1の空間部が構成される。また、積層された各エレメント間における凹部同士並びに凸部同士を互いに向かい合わせて接合し、各エレメント間における凹部同士を合わせることで、第2の空間部が構成される。第1の空間部と第2の空間部とは千鳥状に交互に配列し、互いに非連通である。第1の空間部又は第2の空間部を蓄熱材充填空間とし、第2の空間部又は第1の空間部を流体通路とすることができる。
例えば、プレス成型によって第1・第2のプレートに凹凸を形成し、これら第1・第2のプレートを重ね合わせてエレメントを生産することができる。このように、凹凸を有する第1・第2のプレートによって構成された、複数のエレメントを積層することで、容易に蓄熱モジュールを構成することができる。
しかも、単にプレートに凹凸を形成するのであるから、低コストで容易に、流体通路の通路幅を狭くできる。また、蓄熱材充填空間と流体通路との間の壁(通路間の壁)の厚みは、第1・第2のプレートの1枚の板厚に相当するので、極めて薄い。通路幅を狭くでき且つ通路間の壁を薄くできるので、蓄熱材充填空間に充填された蓄熱材と、流体通路を流れる流体との間で、熱エネルギーの交換をする熱交換効率を一層高めることができる。また、通路間の壁を薄くできるので、蓄熱装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
さらには、通路間の壁はプレート1枚だけであるから、均一な厚みである。この結果、蓄熱材充填空間に充填された蓄熱材と、流体通路を流れる流体との間で、熱エネルギーの交換を均一に行うことができるので、熱交換効率をより一層高めることができる。
さらには、第1・第2プレートの凹部同士を合わせることで、第1の空間部を構成するとともに、積層された各エレメント間における凹部同士を合わせることで、第2の空間部を構成し、これらの互いに非連通である第1・第2空間部によって、蓄熱材充填空間及び流体通路を構成したので、蓄熱材充填空間及び流体通路を密封するために、蓄熱モジュールの両端を蓋等で塞ぐ必要はない。しかも、蓄熱材充填空間と流体通路との間を確実に分離して、密封性をより高めることができる。
請求項2に係る発明では、流体通路を、各エレメント毎に連通するとともに蓄熱モジュールの上下方向の中心を基準とした渦巻き状空間としたので、プレス成型等により第1・第2のプレートに形成する凹凸を渦巻き状とし、第1・第2のプレートを重ね合わせてエレメントを構成し、複数のエレメントを積層して蓄熱モジュールを構成することで、蓄熱モジュールに渦巻き状の蓄熱材充填空間並びに流体通路を容易に設けることができる。しかも、渦巻き状であるから、蓄熱材充填空間と流体通路との間の伝熱面積を確保するのに、小型の蓄熱モジュールですむ。従って、蓄熱装置の小型化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、蓄熱モジュールを複数個設け、これら複数個の蓄熱モジュールをセパレータ板を介して積層し、このセパレータ板に、隣接し合う蓄熱モジュールにおける各渦巻き状空間の、巻き始め端同士又は巻き終わり端同士を連通する連通孔を備えたものである。
従って、最初の蓄熱モジュールにおける各流体通路の巻き始め端に流体が導入された場合には、流体は、流体通路内を渦巻きに沿って径外方へ移動して、巻き終わり端に至り、セパレータ板の連通孔を介して、隣接する次の蓄熱モジュールにおける各流体通路に流れる。このようにして、複数個の蓄熱モジュールにおける各流体通路まで流れ、最後の蓄熱モジュールの巻き始め端又は巻き終わり端から導出される。
又は、1個の蓄熱モジュールにおける各流体通路の巻き終わり端に流体が導入された場合には、流体は逆方向へ流れて、最後の蓄熱モジュールの巻き始め端又は巻き終わり端から導出される。
このように、流体は渦巻き状の流体通路を通過しつつ、蓄熱材充填空間内の蓄熱材と熱エネルギーの交換を、効率良く行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る蓄熱装置の縦断面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は本発明に係る蓄熱装置の分解図である。
図1〜図3に示すように、蓄熱装置10は、偶数個(例えば2個)の蓄熱モジュール20,20をセパレータ板50を介して上下に重ね合わせ、最下層の蓄熱モジュール20の下面を底板60で塞ぐとともに、最上層の蓄熱モジュール20の上面を蓋板70で塞いだ構成である。
以下、最下層の蓄熱モジュール20のことを「下の蓄熱モジュール20」と言い、最上層の蓄熱モジュール20のことを「上の蓄熱モジュール20」と言う。
上下2個の蓄熱モジュール20,20は互いに同一構成の部材であって、概ね角柱状又は円柱状を呈し、互いに同心CL上で積層することになる。このような蓄熱モジュール20は、蓄熱材Shを充填する複数の蓄熱材充填空間21・・・と、流体Fuを通す複数の流体通路22・・・とを、一体に備える。
さらに蓄熱装置10は、上下の蓄熱モジュール20,20における一端、すなわち、底板60側又は蓋板70側に、流体通路22・・・の導入口84b及び導出口85aを一体的に集合したコネクタ80を備えたことを特徴とする。このように、コネクタ80は、偶数個の蓄熱モジュール20,20の下部に、且つ、これらの蓄熱モジュール20,20の中心CL上に配置したものである。コネクタ80の詳細については後述する。
蓄熱材Shは、液体から固体に相変化を伴う材料(潜熱蓄熱材)であり、具体的にはパラフィン系のもの、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール等の糖アルコール系のもの、硝酸マグネシウム6水和物等の塩水和物等からなる。
流体Fuは、蓄熱材Shと互いに熱交換し得る液体、すなわち熱交換流体(冷媒、熱媒)であって、例えばエンジン冷却用の冷却水である。流体Fuには冷水や温水も含む。
ところで、上下の蓄熱モジュール20,20は、積層した複数のエレメント30・・・からなる。これらのエレメント30・・・について、以下に説明する。
図4は本発明に係るエレメントの斜視図、図5は本発明に係るエレメントにおける第1のプレートの平面図である。
図4及び図5に示すように、1個のエレメント30は、互いに凹凸が面対称である第1のプレート31Aと第2のプレート31Bとを重ね合わせることで、複数の凹部32・・・同士並びに複数の凸部33・・・同士を互いに向かい合わせて、上下の凸部33・・・,33・・・同士及び外周部分のフランジ34,34同士を接合した構成である。
第1・第2のプレート31A,31Bは、平面視略正六角形の平板であり、蓄熱モジュール20(図3参照)における上下方向の中心CL上に貫通した、1個の液通過孔35を有している。このような第1・第2のプレート31A,31Bは、例えばアルミニウム合金等の金属製板材のプレス成形品である。液通過孔35は、蓄熱モジュール20の液通過孔35でもある。
図4においては、下側の第1のプレート31Aと上側の第2のプレート31Bとを互いに向かい合わせにした状態を示す。
このように互いに向かい合わせにした第1・第2のプレート31A,31Bを重ねて接合することで、1個のエレメント30を得ることができる。
図6(a),(b)は本発明に係るエレメントの構成図(その1)であり、図5の6−6線方向の断面構成を示す。
図6(a)は、上記図4と同様に、下側の第1のプレート31Aと上側の第2のプレート31Bとを互いに向かい合わせにした状態を示す。
下側の第1のプレート31Aは、水平な上側の板面31a(第2のプレート31Bと対向する面31a)から下方へ窪んだ凹部32と、板面31aと面一である底33aを有する凸部33と、板面31aと面一である外周部分のフランジ34とを一体に形成した部材である。
凹部32と凸部33とは、第1のプレート31Aの径方向(図6の左右方向)に交互に配列したものであり、略直角四辺形状の断面を呈する。さらに凹部32の底32a及び凸部33底33aは、第1のプレート31Aの板面31aに平行な平坦な面である。それぞれの凹部32・・・の底32a・・・には、上下貫通した(すなわち、板厚方向に貫通した)蓄熱材通過孔36・・・を有する。蓄熱材通過孔36は、蓄熱モジュール20(図3参照)の蓄熱材通過孔36でもある。
上述のように、上側の第2のプレート31Bは、下側の第1のプレート31Aに対して面対称の部材であるから、第1のプレート31Aを逆向きに配置する他には全く同一の構成である。
第1のプレート31Aに第2のプレート31Bを重ね合わせることで、複数の凹部32・・・同士並びに複数の凸部33・・・同士を互いに向かい合わせ、凸部33,33の底33a,33a同士を重ね合わせた構成を図6(b)に示す。この状態においては、第1・第2のプレート31A,31Bの外周部分のフランジ34,34同士も重ね合わせた状態になる。
この状態において、凸部33,33の底33a,33a同士及びフランジ34,34同士を接合することで、1個のエレメント30を構成することができる。なお、接合としては溶接、ロウ付け、接着等がある。この結果、第1のプレート31Aの凹部32と第2のプレート31Bの凹部32とで区切られた内部の空間部21が形成される。この空間部21のことを「第1の空間部21」と言うことにする。
ところで、当然のことではあるが、図6(b)に示すようにエレメント30全体の外観形状を見たときには、第1・第2のプレート31A,31Bの単品を見たときに対して、凹凸形状が反転する。すなわち、プレート31A,31Bにおける凹部32の裏側の部分41は突出し、プレート31A,31Bにおける凸部33の裏側の部分42は窪む。
凹部32の裏側の部分41は、エレメント30における凸部41であると、言うことができる(以下、「エレメントの凸部41」と言う。)。また、凸部33の裏側の部分42は、エレメント30における凹部42であると、言うことができる(以下、「エレメントの凹部42」と言う。)。
図7は本発明に係るエレメントの構成図(その2)であり、上記図6(b)で得られたエレメント30を2個積層した構成を示す。
この状態では、エレメントの凸部41,41同士並びにエレメントの凹部42,42同士が互いに向かい合わせになる。複数のエレメント30,30を積層し、エレメントの凸部41,41における底同士(すなわち、凹部32,32の底32a,32a同士)を接合することで、蓄熱モジュール20を構成することができる。なお、接合としては溶接、ロウ付け、接着等がある。
この結果、下側のエレメントの凹部42と上側のエレメントの凹部42とで区切られた内部の空間部22が形成される。この空間部22のことを「第2の空間部22」と言うことにする。
図6(a)に示すように、第1・第2のプレート31A,31Bにおいて、凹部32と凸部33とが径方向に交互に配列されているので、図7に示す第1の空間部21・・・と第2の空間部22・・・とは、千鳥状に交互に配列することになる。また、第1の空間部21と第2の空間部22とは互いに区切られた構成なので、互いに非連通である。さらにまた、第1の空間部21と第2の空間部22との間の壁23(通路間の壁23)の厚みは、第1・第2のプレート31A,31Bの1枚の板厚に相当するので、極めて薄い。
第1の空間部21は、蓄熱モジュール20における蓄熱材充填空間の役割を果たす。一方、第2の空間部22は、蓄熱モジュール20における流体通路の役割を果たす。
以下、説明に応じて適宜、第1の空間部21のことを「蓄熱材充填空間21」と言う。第2の空間部22のことを「流体通路22」と言う。流体通路22は、蓄熱材充填空間21に隣接し、蓄熱材充填空間21よりも幅狭の空間である。
通路間の壁23は、蓄熱材充填空間21と流体通路22との間で熱交換をする、伝熱板の役割をも果たす。
ここで、図4及び図5に戻り、第1・第2のプレート31A,31Bの全体構成について説明する。図4及び図5に示すように、第1・第2のプレート31A,31Bにおいて、それぞれ複数(例えば6個)の凹部32・・・並びに凸部33・・・は、中心CLを基準として、液通過孔35の周囲に図反時計回りの渦巻き状に形成したものである。
第1のプレート31Aにおいて、(1)凹部32の巻き始め端は液通過孔35の近傍に等ピッチで配列し、(2)渦巻き状の凹部32の巻き終わり端は第1のプレート31Aの外周部分で各コーナに配列し、しかも、環状凹部37によって互いに繋がっている。凹部32の内方端から外方端までの渦巻き角度は略210°である。
さらに下側の第1のプレート31Aにおいて、(1)渦巻き状の凸部33の巻き始め端33b、すなわち内方端33bは液通過孔35の近傍に等ピッチで配列し、(2)渦巻き状の凸部33の巻き終わり端33c、すなわち外方端33cは第1のプレート31Aの外周部分で各コーナに配列している。凸部33の内方端33bから外方端33cまでの渦巻き角度は240°である。外方端33cは、上下貫通した円形状の貫通孔である。
図4に示すように、第2のプレート31Bを第1のプレート31Aとは反対側から(すなわち裏側から)見たときに、エレメントの凹部42は液通過孔35に連なっている。第1のプレート31Aについても同様である。
この結果、図4及び図7に示すように、エレメントの凹部42,42(凸部33,33の裏側)同士で形成された流体通路22の内方端は、液通過孔35に連なることになる。すなわち、流体通路22の内方端は、凸部33,33の内方端33b,33bの裏側同士で形成される。
以下、凸部33の内方端33bのことを流体通路22の内方端33bと言換えて説明する。同様に、凸部33の外方端33cのことを流体通路22の外方端33cと言換えて説明する。
以上の説明から明らかなように、流体通路22・・・は、蓄熱モジュール20の中心CLを基準とした、多重の渦巻き状空間である。図6(b)に示す、蓄熱材充填空間21・・・についても同様である。
このように、複数の蓄熱材充填空間21・・・及び複数の流体通路22・・・は、蓄熱モジュール20の中心CLの周囲に、等ピッチで互いに1個ずつ交互に配列したものである。蓄熱材充填空間21・・・及び流体通路22・・・の渦巻き方向は、図4において全て左巻き(図反時計回りの巻き)である。
蓄熱材充填空間21・・・及び流体通路22・・・の渦巻き形状は、インボリュート曲線状である。インボリュート曲線であるから、どの巻き部分でも概ね同じ間隔の渦巻き形状にすることができる。
以上の説明から明らかな如く、図1及び図3に示すように上下2個の蓄熱モジュール20,20は、それぞれ複数(例えば14個)のエレメント30・・・を積層して接合することにより構成することができる。
次に、蓄熱装置10における他の部材について、図1及び図3に基づき説明する。
底板60は、下の蓄熱モジュール20に外周の輪郭を合わせた平板であり、中心CLに1個の流体出口61を有する。流体出口61は円形状の貫通孔である。
セパレータ板50は、蓄熱モジュール20に外周の輪郭を合わせた平板であり、中心CLに開けた1個の第1中間連通孔51と、外周近傍に開けた複数の第2中間連通孔52・・・と、中間に開けた複数の第3中間連通孔53・・・とを有する。
複数の第2中間連通孔52・・・は、上下の蓄熱モジュール20,20における流体通路22・・・,22・・・の外方端33c・・・,33c・・・の位置に合わせて、中心CLの周囲に等ピッチで貫通した貫通孔である。このような第2中間連通孔52・・・は、上下隣接し合う蓄熱モジュール20,20間の流体通路22・・・,22・・・における、外方端33c・・・,33c・・・同士を連通させる役割を果たす(図2も参照)。
複数の第3中間連通孔53・・・は、上下の蓄熱材充填空間21・・・,21・・・における各蓄熱材通過孔36・・・の位置に合わせて貫通した、貫通孔である。このような第3中間連通孔53・・・は、上下隣接し合う蓄熱モジュール20,20間の上下の蓄熱材充填空間21・・・,21・・・同士を連通させる役割を果たす。
図2及び図3に示すように、蓋板70は、最上層の蓄熱モジュール20に外周の輪郭を合わせた平板であり、複数の充填孔71・・・を有する。
複数の充填孔71・・・は、蓄熱モジュール20における蓄熱材通過孔36・・・の位置に合わせて貫通した、貫通孔である。1個の充填孔71から全ての蓄熱材充填空間21・・・に蓄熱材Shを充填した後に、各充填孔71・・・をプラグ72・・・で塞ぐことになる。
セパレータ板50、底板60及び蓋板70は、アルミニウム合金等の金属品や樹脂成形品等からなる。
上下の蓄熱モジュール20,20、セパレータ板50、底板60及び蓋板70の各合わせ面は、ロウ付け、溶接、接着等によって、互いにシールを施すとともに互いに一体的に組付けることができる。また、パッキンの封入によってシールを施してもよい。
図1及び図3に示すように、コネクタ80は、T字状管81と仕切板82と連通管83とからなる。なお、理解を容易にするために、図3ではT字状管81を左右に切断して表した。
T字状管81は、上下に長い直管部84と、直管部84の長手中間部から横向きに延びる分岐部85とを、一体に形成したT字状のジョイントである。
直管部84は大径のパイプからなり、最下層の蓄熱モジュール20の一端に接続するための一方の開口84aにフランジ86を有するとともに、他方の開口84bを小径に形成したものである。
このように、直管部84の一方の開口84aは、最下層の蓄熱モジュール20の一端に接続するとともに、流体出口61に連通するモジュール接続口(以下「モジュール接続口84a」と言う。)である。モジュール接続口84aの内径は、蓄熱モジュール20の液通過孔35の径と概ね同じである。
底板60にフランジ86を重ねてボルト止めすることで、最下層の蓄熱モジュール20の下面にコネクタ80を取付けることができる。この結果、モジュール接続口84aは、流体出口61に連通する。
直管部84の他方の開口84bは導入口(以下「導入口84b」と言う。)である。分岐部85は、直管部84から枝分かれした小径のパイプからなる。分岐部85の開口85aは導出口(以下「導出口85a」と言う。)である。
仕切板82は、直管部84の中に嵌合することで、直管部84の長手途中を仕切る円盤である。直管部84の中を仕切ることで、モジュール接続口84a並びに導出口85aに対して導入口84bを仕切ることができる。モジュール接続口84aに対して導出口85aは連通したままである。
この仕切板82は、直管部84の中で導入口84bに連通する連通管83を設けたものである。より具体的に述べると、連通管83は、仕切板82からモジュール接続口84a側へ延びた、互いに平行な小径のパイプである。
連通管83は、その一端部を導入口84bに連通し、他端部をモジュール接続口84aよりも蓄熱モジュール20側へ突出し、その突出端がセパレータ板50の第1中間連通孔51に嵌合することで、最上層の蓄熱モジュール20の液通過孔35に対して導入口84bを連通している。
このようなコネクタ80は、図1に示すように、導入口84b及び導出口85aを例えばエンジン95の水冷ジャケットにホース96,97にて接続したものである。
次に、上記構成の蓄熱装置10の作用について図1、図2、図8及び図9に基づき説明する。
図8は本発明に係る上の蓄熱モジュールの作用図であり、上の蓄熱モジュール20を上から見た断面構成を示す。図9は本発明に係る下の蓄熱モジュールの作用図であり、下の蓄熱モジュール20を上から見た断面構成を示す。
先ず、図1に示すように、エンジン95を冷却した高温の流体Fuは、(1)水冷ジャケットからホース96を介して導入口84bに入り、連通管83を通って、上の蓄熱モジュール20の液通過孔35に流れる。
(2)さらに流体Fuは、図2及び図8に示すように、上の蓄熱モジュール20における全ての内方端33b・・・に入り、流体通路22・・・内を渦巻きに沿って径外方へ移動し、外方端33c・・・へ流れる。
(3)さらに流体Fuは、上の蓄熱モジュール20における外方端33c・・・から、セパレータ板50(図2参照)の第2中間連通孔52・・・を通って、下の蓄熱モジュール20における外方端33c・・・へ流れる。
(4)さらに流体Fuは、図1及び図9に示すように、下の蓄熱モジュール20における全ての流体通路22・・・内を渦巻きに沿って径内方へ移動し、内方端33b・・・から液通過孔35へ流れる。
(5)さらに流体Fuは、液通過孔35から流体出口61及び導出口85aの経路を通り、導出口85aからホース97を介してエンジン95の水冷ジャケットに戻る。
このようにして、上下の蓄熱モジュール20,20において、複数の蓄熱材充填空間21・・・,21・・・に充填された蓄熱材Shと、第1・第2流体通路22・・・,22・・・を流れる流体Fuとの間で、熱交換をすることができる。
なお、図1〜図9に示す蓄熱モジュール20の数量は偶数であればよく、例えば図10及び図11に示すように4個にすることも可能である。
図10は本発明に係る蓄熱装置(変形例)の縦断面図、図11は図10の11−11線断面図である。図10及び図11に示すように、変形例の蓄熱装置100は、4個の蓄熱モジュール20・・・(20A〜20D)を3個のセパレータ板50・・・(50A〜50C)を介して上下に重ね合わせ、最下層の蓄熱モジュール20Aの下面を底板60で塞ぐとともに、最上層の蓄熱モジュール20Dの上面を蓋板70で塞いだ構成である。
なお、上記構成の蓄熱装置10と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。変形例の蓄熱装置100における蓄熱モジュール20・・・は、それぞれ7個のエレメント30・・・を積層して接合することにより構成したものである。
以下、4個の蓄熱モジュール20・・・のことを、下から上へ順に第1蓄熱モジュール20A、第2蓄熱モジュール20B、第3蓄熱モジュール20C、第4蓄熱モジュール20Dと呼ぶことにする。
また、3個のセパレータ板50・・・のことを、下から上へ順に第1セパレータ板50A、第2セパレータ板50B、第3セパレータ板50Cと呼ぶことにする。
変形例におけるコネクタ80の連通管83は、その一端部を導入口84bに連通し、他端部をモジュール接続口84aよりも蓄熱モジュール20・・・側へ突出し、その突出端が第3セパレータ板50Cの第1中間連通孔51に嵌合することで、最上層の第4蓄熱モジュール20Dの液通過孔35に対して導入口84bを連通している。
ところで、各セパレータ板50A〜50Cの構成は、上記図1〜図9に示すセパレータ板50と基本的に同じである。
第1セパレータ板50Aは、第1中間連通孔51に連通管83を密封しつつ嵌合又はシール部材を介して嵌合することで、第1蓄熱モジュール20Aの液通過孔35と第2蓄熱モジュール20Bの液通過孔35との間を密封するようにした構成である。
第2セパレータ板50Bは、第1中間連通孔51の径を連通管83よりも大きくすることで、第2蓄熱モジュール20Bの液通過孔35と第3蓄熱モジュール20Cの液通過孔35との間を流体Fuが通過可能にした構成である。さらに第2セパレータ板50Bは、第1セパレータ板50Aのような第2中間連通孔52・・・を有していない。
第3セパレータ板50Cは、上記図1〜図9に示すセパレータ板50と完全に同じ構成である。
次に、上記構成の変形例の蓄熱装置100の作用を説明する。
図10に示すエンジン95を冷却した高温の流体Fuは、水冷ジャケットからホース96→導入口84b→連通管83→第4蓄熱モジュール20Dの液通過孔35→図11に示す第4蓄熱モジュール20Dの外方端33c・・・→第3セパレータ板50Cの第2中間連通孔52・・・→第3蓄熱モジュール20Cの外方端33c・・・→第3蓄熱モジュール20Cの液通過孔35→第2セパレータ板50Bの第1中間連通孔51→第2蓄熱モジュール20Bの液通過孔35→第2蓄熱モジュール20Bの外方端33c・・・→第1セパレータ板50Aの第2中間連通孔52・・・→第1蓄熱モジュール20Aの外方端33c・・・→第1蓄熱モジュール20Aの液通過孔35→底板60の流体出口61→図10に示す導出口85a→ホース97の経路を流れて、エンジン95の水冷ジャケットに戻る。
このようにして、蓄熱モジュール20A〜20Dにおいて、各蓄熱材充填空間21・・・に充填された蓄熱材Shと、各流体通路22・・・を流れる流体Fuとの間で、熱交換をすることができる。
ここで、以上の構成・作用をまとめる。
上記実施例及び変形例によれば、図4に示すように、互いに凹凸が面対称である第1のプレート31Aと第2のプレート31Bとを重ね合わせるとともに、凹部32同士並びに凸部33同士を互いに向かい合わせて接合することで、エレメント30を構成することができる。複数のエレメント30・・・を積層した構成は、蓄熱モジュール20(図1参照)となる。
図6に示す第1・第2のプレート31A,31Bの凹部32,32同士を合わせることで、第1の空間部21が構成される。また、積層された各エレメント30,30間における凹部42,42同士並びに凸部41,41同士を互いに向かい合わせて接合し、図7に示す各エレメント30,30間における凹部42,42同士を合わせることで、第2の空間部22が構成される。第1の空間部21と第2の空間部22とは千鳥状に交互に配列し、互いに非連通である。第1の空間部21又は第2の空間部22を蓄熱材充填空間とし、第2の空間部22又は第1の空間部21を流体通路とすることができる。
例えば、プレス成型によって第1・第2のプレート31A,31Bに凹凸を形成し、これら第1・第2のプレート31A,31Bを重ね合わせてエレメント30を生産することができる。このように、凹凸を有する第1・第2のプレート31A,31Bによって構成された、複数のエレメント30・・・を積層することで、容易に蓄熱モジュール20(図1参照)を構成することができる。
しかも、単にプレート(板材)に凹凸を形成するのであるから、低コストで容易に、流体通路22の通路幅を狭くできる。また、蓄熱材充填空間21と流体通路22との間の壁23(通路間の壁23)の厚みは、第1・第2のプレート31A,31Bの1枚の板厚に相当するので、極めて薄い。通路幅を狭くでき且つ通路間の壁23を薄くできるので、蓄熱材充填空間21・・・に充填された蓄熱材Sh(図1参照)と、流体通路22・・・を流れる流体Fu(図1参照)との間で、熱エネルギーの交換をする熱交換効率を一層高めることができる。また、通路間の壁23を薄くできるので、蓄熱装置10(図1参照)の小型化及び軽量化を図ることができる。
さらには、通路間の壁23はプレート1枚だけであるから、均一な厚みである。この結果、蓄熱材充填空間21に充填された蓄熱材Shと、流体通路22を流れる流体Fuとの間で、熱エネルギーの交換を均一に行うことができるので、熱交換効率をより一層高めることができる。
さらには、第1・第2のプレート31A,31Bの凹部32・・・同士を合わせることで、第1の空間部21を構成するとともに、積層された各エレメント30・・・間における凹部42・・・同士を合わせることで、第2の空間部22・・・を構成し、これらの互いに非連通である第1・第2空間部21・・・,22・・・によって、蓄熱材充填空間21・・・及び流体通路22・・・を構成したので、蓄熱材充填空間21・・・及び流体通路22・・・を密封するために、蓄熱モジュール20の両端を蓋等で塞ぐ必要はない。しかも、蓄熱材充填空間21・・・と流体通路22・・・との間を確実に分離して、密封性をより高めることができる。
さらには、図2及び図3に示すように、偶数個の蓄熱モジュール20・・・をセパレータ板50・・・を介して同心CL上に積層し、各エレメント30・・・毎に連通された流体通路22・・・を、蓄熱モジュール20の上下方向の中心CLを基準とした渦巻き状の空間に形成し、この渦巻き状空間の巻き始め端及び巻き終わり端を、互いに隣接したエレメント30,30同士でそれぞれ連通することによって、各蓄熱モジュール20・・・毎に連通させ、セパレータ板50・・・には、隣接し合う蓄熱モジュール20・・・における各渦巻き状空間の、巻き始め端同士又は巻き終わり端同士を連通する第2中間連通孔(連通孔)52・・・を備え、最上層又は最下層の蓄熱モジュール20における各渦巻き状空間の巻き始め端を、導入口84bに連通させ、また、最下層又は最上層の蓄熱モジュール20における各渦巻き状空間の巻き終わり端を、導出口85aに連通させたものである。
このため、図4に示すようにプレス成型等で第1・第2のプレート31A,31Bに形成する凹凸を渦巻き状とし、第1・第2のプレート31A,31Bを重ね合わせてエレメント30を構成し、さらに図2及び図3に示すように、複数のエレメント30・・・を積層して蓄熱モジュール20を構成することで、蓄熱モジュール20に渦巻き状の蓄熱材充填空間21・・・並びに流体通路22・・・を容易に設けることができる。しかも、渦巻き状であるから、各蓄熱材充填空間21・・・と各流体通路22・・・との間の伝熱面積を確保するのに、小型の蓄熱モジュール20ですむ。従って、蓄熱装置10の小型化を図ることができる。
図1及び図2に示すように、導入口84bから導入された流体Fuは、最上層又は最下層の蓄熱モジュール20における各流体通路22・・・の巻き始め端に流れ、流体通路22内を渦巻きに沿って径外方に移動して、巻き終わり端に至り、セパレータ板50の連通孔52・・・を介して隣接する次の蓄熱モジュール20における各流体通路22・・・に流れる。このようにして、最下層又は最上層の蓄熱モジュール20における各流体通路22・・・まで流れ、その渦巻き状空間の巻き始め端を経て導出口85aから外部に導出される。そして、流体Fuは流体通路22・・・を通過しつつ、蓄熱材充填空間21・・・内の蓄熱材Shと熱エネルギーの交換を、効率良く行うことができる。
以上の作用、効果については、変形例の蓄熱装置100についても同様である。
なお、本発明は実施の形態では、蓄熱装置10,100を配置する向きは任意である。蓄熱装置10,100の用途や他の装置とのレイアウト等に合わせて、上下左右自由である。すなわち、蓄熱装置10,100は偶数の蓄熱モジュール20,20を上下に積層した構成に限定されるものではなく、例えば、横に積層した構成であってもよい。
また、蓄熱装置10,100は、第1の空間部21又は第2の空間部22を蓄熱材充填空間とし、第2の空間部22又は第1の空間部21を流体通路とした構成であればよい。
また、蓄熱モジュール20,20は樹脂成形品としてもよい。
また、互いに重ね合わせた第1・第2のプレート31A,31Bの周囲を接合し、その後に第1・第2のプレート31A,31Bをブロー成形用金型にセットし、第1・第2のプレート31A,31B間に高圧空気を吹き込む、いわゆるブロー成形をすることによって、エレメント30を生産することができる。
本発明の蓄熱装置10,100は、蓄熱材Shと熱交換流体Fuとの間で熱エネルギーの交換をする形式の装置であるから、エンジン95の廃熱を回収するとともに、この回収された廃熱を利用してエンジン95の始動時のウォームアップに使用する装置に好適である。
本発明に係る蓄熱装置の縦断面図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る蓄熱装置の分解図である。 本発明に係るエレメントの斜視図である。 本発明に係るエレメントにおける第1のプレートの平面図である。 本発明に係るエレメントの構成図(その1)である。 本発明に係るエレメントの構成図(その2)である。 本発明に係る上の蓄熱モジュールの作用図である。 本発明に係る下の蓄熱モジュールの作用図である。 本発明に係る蓄熱装置(変形例)の縦断面図である。 図10の11−11線断面図である。 従来の蓄熱装置の概要図である。
符号の説明
10,100…蓄熱装置、20,20A〜20D…蓄熱モジュール、21…蓄熱材充填空間(第1の空間部)、22…流体通路(第2の空間部)、30…エレメント、31A…第1のプレート、31B…第2のプレート、32…凹部、33…凸部、33b…渦巻き状空間の巻き始め端、33c…渦巻き状空間の巻き終わり端、41…エレメントの凸部、42…エレメントの凹部、50,50A〜50C…セパレータ板、52…連通孔、84b…導入口、85a…導出口、Fu…流体、Sh…蓄熱材。

Claims (3)

  1. 蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、蓄熱材と流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、
    前記蓄熱モジュールは、積層した複数のエレメントからなり、
    これらの各エレメントは、互いに凹凸が面対称である第1のプレートと第2のプレートとを重ね合わせることで、凹部同士並びに凸部同士を互いに向かい合わせて接合した構成であり、
    前記第1・第2プレートの凹部同士を合わせることで第1の空間部を構成し、
    積層された各エレメント間における凹部同士並びに凸部同士を互いに向かい合わせて接合し、各エレメント間における凹部同士を合わせることで第2の空間部を構成し、
    前記第1の空間部に対して前記第2の空間部を非連通とし、
    前記第1の空間部又は前記第2の空間部を前記蓄熱材充填空間とし、
    前記第2の空間部又は前記第1の空間部を前記流体通路としたことを特徴とする蓄熱装置。
  2. 前記流体通路は、前記各エレメント毎に連通するとともに前記蓄熱モジュールの上下方向の中心を基準とした渦巻き状空間であることを特徴とした請求項1記載の蓄熱装置。
  3. 前記蓄熱モジュールは複数個であり、これら複数個の蓄熱モジュールをセパレータ板を介して積層し、
    このセパレータ板は、前記隣接し合う蓄熱モジュールにおける各渦巻き状空間の、巻き始め端同士又は巻き終わり端同士を連通する連通孔を備えたことを特徴とする請求項2記載の蓄熱装置。
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