JP4726728B2 - 蓄熱装置 - Google Patents
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Description
この蓄熱装置をエンジンに採用することで、駆動中の廃熱を蓄熱し、蓄熱した廃熱を始動時に利用することができる。始動時に廃熱を利用することで、エンジンを円滑に起動することが可能になる。
また、一般的な熱交換器のなかにも、熱伝達効率を高める技術として種々のものがある(例えば、特許文献2参照。)。
図13は従来の蓄熱装置を示す概要図である。
蓄熱装置100は、円筒形密閉タンク101内に複数の蓄熱板102…をスペーサ103…を介して積層させ、蓄熱板102…に二重管104を貫通させ、二重管104に流入口105を連通させたものである。
蓄熱板102は、内部空間に蓄熱材が封入された密閉容器である。
隙間107…から流出した流体は、円筒形密閉タンク101に沿って矢印の如く上昇する。上昇した流体は、二重管104の内管108に導かれ、内管108を経て流出口109から流出する。
しかし、スペーサ103…は小さい半円球状なので、スペーサ103…に流体を当てても流体の流れを均一に乱すことが難しく、蓄熱材および流体間の熱交換効率を高めるには改良の余地がある。
特許文献2の蓄熱装置を次図に基づいて説明する。
図14は従来の一般的な熱交換器を示す概要図である。
この熱交換器200によれば、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設けることで、流体の流れを乱すことが可能になり、熱交換効率を高めることができる。
さらに、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設けることで、熱交換器200が大型化するとともに重量が増加する。
加えて、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設けるため、流体の流れが伝熱フィン203…で必要以上に妨げられ、流体の圧力損失が極めて大きい。
流体の流れを渦流にすることで、蓄熱材および流体間の熱伝達効率を高めることができる。これにより、熱伝達効率を高めた分だけ伝熱面積を抑えることができるので、蓄熱装置の小型・軽量化を図ることができる。
このように、流体の流れを伝熱フィンで必要以上に妨げないので、流体の圧力損失を抑えることができる。
これにより、一対の合わせ部を容易に接合できるので、作業性を高めてコスト低減を図ることができる。
ここで、バーリングとは、バーリング加工によって形成されたもので、板材に下穴を開け、下穴の周縁部を円筒状に立てたもの(すなわち、フランジ)をいう。
よって、各プレートの接合面積を減らすことができ、接合する外周フランジ間の面圧や、接合する内周フランジ間の面圧を十分に確保することができる。
これにより、外周フランジ同士や内周フランジ同士を容易に接合できるので、作業性を高めてコスト低減を図ることができる。
よって、流体や蓄熱材の熱伝導を小さく抑えることが可能になり、流体や蓄熱材の熱の保温性を向上させることができる。
このように、流体や蓄熱材の熱の保温性を向上させることで、熱交換効率を一層高めることができる。
よって、表裏反転させたプレートのバーリングを、表裏反転させないプレートの取付孔に差し込むとともに、表裏反転させたプレートの取付孔を、表裏反転させないプレートのバーリングに嵌め込むことが可能になる。
これにより、一種類のプレートを表裏反転させて接合することで、蓄熱モジュールを形成することができるので、コスト低減を図ることができる。
これにより、流体通路の離間を簡単な構成で実施できるのでコスト低減をさらに図ることができる。
図1は本発明に係る蓄熱装置を示す分解斜視図である。
蓄熱装置10は、熱交換用の蓄熱モジュール11と、蓄熱モジュール11の下部11aに設けられた下板13と、蓄熱モジュール11の上部11bに設けられた上板14と、上板に設けられた蓋部材15と、蓄熱モジュール11に流体16(図2参照)を供給/排出する流体供給/排出部18とを備える。
なお、複数個のプレート接合体20…を接合する手段としては、溶接、ろう付け、接着などがある。
ここで、構成の理解を容易にするために、プレート21のうち、表裏反転させたプレートを21A、表裏反転させないプレートを21Bとして説明する。
プレート接合体20は、表裏反転させた上側のプレート21Aと、表裏反転させない下側のプレート21Bとのそれぞれの合わせ部24,24をバーリング22で加締めることで接合させたものである。
最上位のプレート接合体20のうち下側のプレート21Bを、最上位から2番目のプレート接合体20のうち上側のプレート21Aに臨ませる。
よって、最上位のプレート接合体20および最上位から2番目のプレート接合体20が一体に接合される。
プレート21は、中央に開口部23が形成されている。よって、プレート21を積層した蓄熱モジュール11の中央に、開口部23…で流路部45が形成される。
これにより、蓄熱モジュール11内に、蓄熱材17を充填可能な蓄熱材充填空間28が形成される。
蓄熱材17は、液体から固体に相変化を伴う材料(潜熱蓄熱材)である。例えば、蓄熱材17として、パラフィン系のもの、エリスリトール、キシリトールやソルビトールなどの糖アルコール系のもの、硝酸マグネシウム6水和物などの塩水和物が用いられる。
流体16は、蓄熱材17と互いに熱交換し得る液体、すなわち熱交換流体(冷媒、熱媒)である。例えば、流体16として、エンジン冷却用の冷却水が用いられ、その他冷水や温水も用いられる。
流体通路30は、図3に示すように、外端部30aが供給部38に連通され、内端部30bが排出部43に連通されている。
供給部38は、上板14の供給孔36に導入孔39を介して連通されている。排出部43は、流路部45に臨む。
開口部31は、蓄熱モジュール11の流路部45と同軸上に形成されている。一対の蓄熱材充填口32,32は、蓄熱モジュール11の蓄熱材充填空間28に臨む位置に形成されている。
これにより、蓄熱材充填空間28に蓄熱材17が充填された状態に保たれる。
嵌合孔35は、蓄熱モジュール11の流路部45と同軸上に配置されている。供給孔36…は、供給部38…の導入孔39…に臨む。
この上板14に蓋部材15が設けられている。蓋部材15は、断面凹部状に形成され、外周縁部15aを上板14に設けることで、上板14と蓋部材15との間に空間41が形成されている。
コネクタ51は、筒状のコネクタ本体56と、コネクタ本体56の下端部56aから下向きに延出された導入連結管57と、コネクタ本体56の周壁56bから横向きに延出された導出連結管58とを有する。
コネクタ本体56は、下板13の開口部31を経て蓄熱モジュール11の流路部45に連通されている。
これにより、供給管54は、流路部45に対して同軸上に取り付けられている。
流体供給/排出部18は、一例として、コネクタ51の導入連結管57および導出連結管58が、エンジン63の水冷ジャケットにホース64,65で接続されている。
空間41に導かれた流体16は、供給孔36…および導入孔39…を経て供給部38…に導かれる(図3参照)。
排出部43まで導かれた流体16は、流路部45を経てコネクタ本体56に導かれる。コネクタ本体56に導かれた流体16は、導出連結管58およびホース65を経てエンジン63の水冷ジャケット内に戻る。
プレート21は、外周に形成された外周フランジ25と、開口部23の周縁(以下、「内周」という)に形成された内周フランジ26と、外周フランジ25および内周フランジ26間に形成された合わせ部24と、合わせ部24の外周および外周フランジ25を連結する外周壁71と、合わせ部24の内周および内周フランジ26を連結する内周壁72とを有する。
合わせ部24は、外周フランジ25および内周フランジ26に対して所定高さH1を保つように形成されている。
これにより、プレート21は、合わせ部24、外周壁71、および内周壁72で充填用凹部73が形成される。
通路用凹部74は、流体通路30(図2参照)の一部を構成するために、内周フランジ26側から外周フランジ25に向けて略120°の角度で渦巻き状に形成された溝である。
通路用凹部74は、底部74aの高さH2が、合わせ部24の所定高さH1に対して低く設定されている。
底部74aの高さH2を、合わせ部24の所定高さH1に対して低く設定した理由は図8で説明する。
供給凹部77は、非接合面24aに突出することで接合面24bに凹みが形成される。供給凹部77は、底部77aが、外周フランジ25および内周フランジ26に対して面一になるように形成されている。
排出凹部78は、非接合面24aに突出することで接合面24bに凹みが形成される。排出凹部78は、底部78aが、通路用凹部74の底部74aに対して面一になるように形成されている。
取付孔75は、バーリング22が差し込み可能となるよう、バーリング22の外径より大きな内径で形成された孔である。
バーリング22…および取付孔75…は、プレート21の中心80から半径方向に延びる12本の直線81a〜81l(アルファベット「エル」の小文字)上で、かつ、第1〜第4の円弧82a〜82d上に設けられている。
12本の直線81a〜81lは、30度の間隔をおいて等間隔に配置されている。
すなわち、バーリング22および取付孔75は、12本の直線81a〜81l上において、第1〜第4の円弧82a〜82d上にそれぞれ交互に設けられている。
加えて、バーリング22および取付孔75は、第2〜第4の円弧82b〜82d上において、第1円弧82aと同様に、12本の直線81a〜81l上に交互に設けられている。
バーリング22…および取付孔75…は、プレート21の中心80を対称軸として対称になるように設けられている。
上側のプレート21Aに設けられたバーリング22…が、下側のプレート21Bに設けられた取付孔75…に臨むように設けられている。
さらに、上側のプレート21Aに設けられた取付孔75…が、下側のプレート21Bに設けられたバーリング22…に臨むように設けられている。
さらに、上側のプレート21Aの取付孔75…を、下側のプレート21Bのバーリング22…に嵌め込むことができる。
取付孔75…から突出したバーリング22…の先端部22b…を加締めることで、上下側の合わせ部24,24がバーリング22…で接合される。
これにより、一種類のプレート21を表裏反転させて接合することで、図1に示すプレート接合体20を形成することができる。
上側のプレート21Aのバーリング22…を、下側のプレート21Bの取付孔75…に差し込んだ状態で、バーリング22…の先端部22b…が加締められる。
さらに、上側のプレート21Aの取付孔75…を、下側のプレート21Bのバーリング22…に嵌め込んだ状態で、バーリング22…の先端部22b…が加締められる。
表裏反転したプレート21Aの合わせ部24と、表裏反転しないプレート21Bの合わせ部24とをバーリング22…で接合することでプレート接合体20が得られる。
これにより、取付孔75…から突出したバーリング22…の先端部22b…を加締めた際に、上下側の合わせ部24,24に均等に加締め力が作用する。
したがって、上下側の合わせ部24,24を良好に接合することができる。
すなわち、バーリング22…は、貫通孔22aを有する環状の突出部である。この貫通孔22aは、バーリング22…を加締めた後、開口された状態に保たれている。
すなわち、蓄熱材通過部76は、上側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28と、下側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28とを貫通孔22aで連通するものである。
よって、下板13の蓄熱材充填口32,32から蓄熱材充填空間28に蓄熱材17を充填すると、充填された蓄熱材17は、蓄熱材通過部76を経て蓄熱材充填空間28の全域に導かれる。
これにより、蓄熱材充填空間28の全域に蓄熱材17を充填することができる。
よって、上側のプレート21Aおよび下側のプレート21Bを接合した状態において、プレート21Aの通路用凹部74…は、プレート21Bの通路用凹部74…に交差するように配置される。
これにより、上側の合わせ部24の通路用凹部74と下側の合わせ部24とで上側の流体通路30が渦巻き状に形成される。
上側の流体通路30は、蓄熱材充填空間28に臨んでいる(隣接している)。
下側の流体通路30は、蓄熱材充填空間28に臨んでいる(隣接している)。
よって、上側の流体通路30および下側の流体通路30は、交差した部位(以下、「交差部位」という)85において互いに交差した状態で連通する。
流体通路30…を渦巻き状にし、さらに、上下側の流体通路30,30を交差部位85において互いに連通させた理由は図11で説明する。
供給部38は、上下側の流体通路30の外端部に連通される。
排出部43は、上下側の流体通路30の内端部に連通される。
上側のプレート接合体20および下側のプレート接合体20は、外周フランジ25,25同士が接合されるとともに、内周フランジ26,26同士が接合されて一体に接合される。
具体的には、上側のプレート接合体20のうち下側のプレート21Bを、下側のプレート接合体20のうち上側のプレート21Aに臨ませる。
これにより、上側のプレート接合体20および下側のプレート接合体20が一体に接合される。
これにより、上側のプレート接合体20の供給部38と、下側のプレート接合体20の供給部38とが、それぞれの底部77a,77aの導入孔39,39を介して連通されている。
上側のプレート接合体20のうち下側の流体通路30と、下側のプレート接合体20のうち上側の流体通路30との間に間隔Sを確保することができる。
これにより、下側の流体通路30と上側の流体通路30との離間を簡単な構成で実施できる。
プレート21A,21Bの接触面積を減らすことで、接合する外周フランジ25,25間の面圧や、接合する内周フランジ26,26間の面圧を十分に確保することができる。
したがって、外周フランジ25,25同士や内周フランジ26,26同士を容易に接合することができる。
流体16や蓄熱材17の熱伝導を小さく抑えることで、流体16や蓄熱材17の熱の保温性を向上させることができる。
図9は本発明に係る蓄熱装置の流体の流れを説明する斜視図、図10は本発明に係る蓄熱装置の流体の流れを説明する断面図である。
エンジン63の水冷ジャケット内の流体(冷却水)16がホース64を経て矢印Aの如く導入連結管57まで導かれる。導入連結管57まで導かれた流体16は、供給管54に矢印Bの如く導かれる。
供給管54に導かれた流体16は、供給管54を経て空間41に矢印Cの如く導かれる。空間41に導かれた流体16は、供給孔36…および導入孔39…を経て供給部38…に矢印Dの如く導かれる。
上側の流体通路30に導かれた流体16は、上側の流体通路30を経て排出部43に矢印Gの如く導かれる。
下側の流体通路30に導かれた流体16は、下側の流体通路30を経て排出部43に矢印H(図9参照)の如く導かれる。
コネクタ本体56に導かれた流体16は、導出連結管58およびホース65を経て矢印Kの如くエンジン63の水冷ジャケット内に戻る。
このように、流体16がエンジン63および蓄熱モジュール11(図10参照)間で循環する。
これにより、エンジン63の廃熱を回収するとともに、この回収された廃熱をエンジン63の始動時に利用することができる。
一方、エンジン63の起動時に、流体16が蓄熱モジュール11内を循環することで、蓄熱材17に蓄熱されたエンジン63の廃熱で流体16が加熱され、加熱された流体16がエンジン63に戻り、エンジン63の廃熱を始動時に利用することができる。
なお、図11においては、理解を容易にするために、上側の流体通路30を30A、下側の流体通路30を30Bとして説明する。
(a)に示すように、流体16は、供給孔36…および導入孔39…を経て供給部38…に矢印Dの如く導かれる。供給部38…に導かれた流体16のうち、一部の流体16が上側の流体通路30Aに矢印Eの如く導かれるとともに、残りの流体16が下側の流体通路30Bに導かれる。
また、図4に示すように、上側のプレート21Aの通路用凹部74…は、下側のプレート21Bの通路用凹部74…に対して逆向きの渦巻き状である。よって、上側の流体通路30Aは、逆向きの渦巻き状になる。
同様に、渦巻き状の流体通路30Bに流体16を流すことで、流体通路30Bの流体16の流れを一定方向に渦を巻く渦流にすることができる。
よって、蓄熱材17および流体16間の熱伝達効率を高めることができる。
熱伝達効率を高めることで伝熱面積を減らすことができるので、蓄熱装置10の小型化や軽量化を図ることができる。
これにより、流体通路30A,30Bの流体16の流れが伝熱フィンで遮られることがないので、流体16の圧力損失を抑えることができる。
これにより、蓄熱モジュール11の接触面積を減らして流体16や蓄熱材17の熱伝導を小さく抑え、流体16や蓄熱材17の熱の保温性を向上できる。
交差部位85において、上側の流体通路30Aの流体16は矢印Eの如く流れる。下側の流体通路30Bの流体16は紙面に対して表面側から裏面側に向けて流れる。
また、下側の流体通路30Bの流体16の流れが、上側の流体通路30Aの流体16に影響を与える。これにより、上側の流体通路30Aの流体16に矢印Mの如く渦流を発生させることができる。
よって、蓄熱材17((a)参照)と流体16との間の熱伝達効率を高めることができる。熱伝達効率を高めることで、伝熱面積を減らすことができる。
伝熱面積を減らすことで、図1に示す蓄熱装置10の小型化や軽量化を図ることができる。
よって、従来技術のように、流体16を伝熱フィンに当てて流れを乱す必要がない。
これにより、流体通路30A,30Bの流体16の流れが伝熱フィンで遮られることがないので、流体16の圧力損失を抑えることができる。
さらに、上側の流体通路30Aおよび下側の流体通路30Bを、それぞれ逆向きに形成して、交差部位85で連通させたのみの簡単な構成で、流体16を渦流にすることができる。
図12(a)〜(c)は本発明に係る蓄熱装置のプレートを接合する例を説明する図である。
(a)において、上側のプレート21Aに設けられたバーリング22を、下側のプレート21Bに設けられた取付孔75に臨ませる。
上側のプレート21Aに設けられた合わせ部24を、下側のプレート21Bに設けられた合わせ部24に矢印Nの如く載置することで、バーリング22を取付孔75に矢印O(アルファベット「オー」の大文字)の如く差し込む。
押しつぶされた先端部22bは、外径D1が取付孔75の孔径D2より大きくなる。押しつぶされた先端部22bと上側の合わせ部24とで、取付孔75の周縁75aを挟持する。
これにより、上下側の合わせ部24,24がバーリング22で接触した状態に接合(保持)され、プレート接合体20が得られる。
これにより、それぞれの合わせ部24,24を容易に接合できるので、作業性を高めてコスト低減を図ることができる。
上側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28と、下側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28とを、蓄熱材通過部76の貫通孔22aで連通した状態に保つことができる。
さらに、前記実施の形態では、一対のプレート21,21に流体通路30を12本設けたが、流体通路30の本数は適宜変更が可能である。
また、流体通路30を内周フランジ26側から外周フランジ25に向けて略120°の角度で渦巻き状に形成したが、渦巻き状の角度は適宜変更が可能である。
加えて、前記実施の形態では、プレート21を円盤状に形成した例について説明したが、プレート21の形状は円盤状に限らないで、矩形状などの他の形状にすることも可能である。
Claims (2)
- 蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、前記蓄熱材と前記流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、
前記蓄熱モジュールは、積層された複数の平板状のプレートからなり、
前記平板状のプレートは、
外周に形成された外周フランジと、
この外周フランジに対して面一になるように内周に形成された内周フランジと、
前記外周フランジおよび前記内周フランジ間に、各フランジに対して所定高さに形成された合わせ部と、を有することで充填用凹部が形成され、
この合わせ部に、前記流体通路の一部となる通路用凹部が前記外周フランジ側から前記内周フランジ側に向けて渦巻き状に形成され、
前記複数のプレートを互いに表裏反転させ、前記合わせ部同士をそれぞれ接合することで、前記通路用凹部を前記合わせ部で塞いで前記流体通路が渦巻き状に形成されるとともに、前記外周フランジ同士および前記内周フランジ同士をそれぞれ接合することで前記充填用凹部で前記蓄熱材充填空間が形成された蓄熱装置であって、
前記接合された合わせ部のうち、一方の合わせ部にバーリングが形成されるとともに、他方の合わせ部に前記バーリングが挿通可能な取付孔が形成され、
この取付孔に前記バーリングを差し込んだ後、バーリングの先端部を加締めて一対のプレートを接合するとともに、前記バーリングおよび前記取付孔で前記蓄熱材が通過する蓄熱材通過部を形成し、
前記接合した一対のプレートのうち、一方のプレート側の流体通路および他方のプレート側の流体通路を、前記蓄熱材充填空間内において互いに離間させたことを特徴とする蓄熱装置。 - 前記バーリングおよび前記取付孔は、前記プレートを表裏反転させた状態において、表裏反転させないプレートの前記取付孔および前記バーリングにそれぞれ臨むように設けられ、
前記通路用凹部は、底部の高さが前記合わせ部の所定高さに対して低く設定されたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱装置。
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