JP4726728B2 - 蓄熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄熱材と熱交換流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置に関する。
近年、蓄熱材に蓄えられた熱エネルギーを冷却水等の熱交換流体に付与することで、エネルギーの有効利用を図るようにした蓄熱装置の開発が進められている。
この蓄熱装置をエンジンに採用することで、駆動中の廃熱を蓄熱し、蓄熱した廃熱を始動時に利用することができる。始動時に廃熱を利用することで、エンジンを円滑に起動することが可能になる。
蓄熱装置のなかには、熱伝達効率を高める技術を採用したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、一般的な熱交換器のなかにも、熱伝達効率を高める技術として種々のものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−271119公報 特開平5−149687号公報
特許文献1の蓄熱装置を次図に基づいて説明する。
図13は従来の蓄熱装置を示す概要図である。
蓄熱装置100は、円筒形密閉タンク101内に複数の蓄熱板102…をスペーサ103…を介して積層させ、蓄熱板102…に二重管104を貫通させ、二重管104に流入口105を連通させたものである。
蓄熱板102は、内部空間に蓄熱材が封入された密閉容器である。
流入口105から流体が導かれ、導かれた流体が、二重管104の外管106を経て矢印の如く放射状に流出する。流出した流体が、蓄熱板102,102間の隙間107…を流れる際に、流体および蓄熱材間で熱エネルギーの交換がおこなわれる。
隙間107…から流出した流体は、円筒形密閉タンク101に沿って矢印の如く上昇する。上昇した流体は、二重管104の内管108に導かれ、内管108を経て流出口109から流出する。
蓄熱装置100によれば、流体が隙間107…を流れる際に、流体の流れを、スペーサ103…で乱すことにより、蓄熱材および流体間の熱交換効率が、ある程度高められる。
しかし、スペーサ103…は小さい半円球状なので、スペーサ103…に流体を当てても流体の流れを均一に乱すことが難しく、蓄熱材および流体間の熱交換効率を高めるには改良の余地がある。
熱交換効率を高める手段として、特許文献1に、例えば、特許文献2の技術を採用することが考えられる。
特許文献2の蓄熱装置を次図に基づいて説明する。
図14は従来の一般的な熱交換器を示す概要図である。
熱交換器200は、上下の伝熱プレート201,201を一定空間202(流体通路202)を介して向かい合わせ、上下の伝熱プレート201,201から流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割した状態で延ばし、分割した多数の伝熱フィン203…で流体との伝熱面積を確保するものである。
この熱交換器200によれば、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設けることで、流体の流れを乱すことが可能になり、熱交換効率を高めることができる。
しかし、特許文献2の熱交換器200では、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設ける必要があり、そのことがコストを抑える妨げになっていた。
さらに、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設けることで、熱交換器200が大型化するとともに重量が増加する。
加えて、流体通路202側に多数の伝熱フィン203…を分割して設けるため、流体の流れが伝熱フィン203…で必要以上に妨げられ、流体の圧力損失が極めて大きい。
本発明は、コスト低減や小型・軽量化を図り、流体の圧力損失を抑え、熱交換効率を一層高めることができる蓄熱装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、前記蓄熱材と前記流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、前記蓄熱モジュールは、積層された複数の平板状のプレートからなり、前記平板状のプレートは、外周に形成された外周フランジと、この外周フランジに対して面一になるように内周に形成された内周フランジと、前記外周フランジおよび前記内周フランジ間に、各フランジに対して所定高さに形成された合わせ部と、を有することで充填用凹部が形成され、この合わせ部に、前記流体通路の一部となる通路用凹部が前記外周フランジ側から前記内周フランジ側に向けて渦巻き状に形成され、前記複数のプレートを互いに表裏反転させ、前記合わせ部同士をそれぞれ接合することで、前記通路用凹部を前記合わせ部で塞いで前記流体通路が渦巻き状に形成されるとともに、前記外周フランジ同士および前記内周フランジ同士をそれぞれ接合することで前記充填用凹部で前記蓄熱材充填空間が形成された蓄熱装置であって、前記接合された合わせ部のうち、一方の合わせ部にバーリングが形成されるとともに、他方の合わせ部に前記バーリングが挿通可能な取付孔が形成され、この取付孔に前記バーリングを差し込んだ後、バーリングの先端部を加締めて一対のプレートを接合するとともに、前記バーリングおよび前記取付孔で前記蓄熱材が通過する蓄熱材通過部を形成し、前記接合した一対のプレートのうち、一方のプレート側の流体通路および他方のプレート側の流体通路を、前記蓄熱材充填空間内において互いに離間させたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記バーリングおよび前記取付孔は、前記プレートを表裏反転させた状態において、表裏反転させないプレートの前記取付孔および前記バーリングにそれぞれ臨むように設けられ、前記通路用凹部は、底部の高さが前記合わせ部の所定高さに対して低く設定されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、流体通路を渦巻き状に形成した。渦巻き状の流体通路に流体を流すことで、流体の流れを一定方向に渦を巻く渦流にすることができる。
流体の流れを渦流にすることで、蓄熱材および流体間の熱伝達効率を高めることができる。これにより、熱伝達効率を高めた分だけ伝熱面積を抑えることができるので、蓄熱装置の小型・軽量化を図ることができる。
さらに、渦巻き状の流体通路に流体を流すことで、流体の流れを一定方向に渦を巻く渦流にすることで、従来技術のように、流体の流れを伝熱フィンで必要以上に妨げる虞がない。
このように、流体の流れを伝熱フィンで必要以上に妨げないので、流体の圧力損失を抑えることができる。
また、一対の合わせ部をバーリングを加締めて接合した。よって、一対の合わせ部を確実に接合することができ、かつ、一対の合わせ部の面圧を好適に確保することができる。
これにより、一対の合わせ部を容易に接合できるので、作業性を高めてコスト低減を図ることができる。
ここで、バーリングとは、バーリング加工によって形成されたもので、板材に下穴を開け、下穴の周縁部を円筒状に立てたもの(すなわち、フランジ)をいう。
さらに、外周フランジ同士を接合するとともに内周フランジ同士を接合することで一対のプレートを接合した。そして、接合した一対のプレートのうち、一方のプレート側の流体通路および他方のプレート側の流体通路を蓄熱材充填空間内において互いに離間させた。
よって、各プレートの接合面積を減らすことができ、接合する外周フランジ間の面圧や、接合する内周フランジ間の面圧を十分に確保することができる。
これにより、外周フランジ同士や内周フランジ同士を容易に接合できるので、作業性を高めてコスト低減を図ることができる。
加えて、一方のプレート側の流体通路と、他方のプレート側の流体通路とを蓄熱材充填空間内において離間させることで、蓄熱モジュールの接触面積を減らすことができる。
よって、流体や蓄熱材の熱伝導を小さく抑えることが可能になり、流体や蓄熱材の熱の保温性を向上させることができる。
このように、流体や蓄熱材の熱の保温性を向上させることで、熱交換効率を一層高めることができる。
請求項2に係る発明では、表裏反転させたプレートのバーリングおよび取付孔を、表裏反転させないプレートの取付孔およびバーリングにそれぞれ臨ませるようにした。
よって、表裏反転させたプレートのバーリングを、表裏反転させないプレートの取付孔に差し込むとともに、表裏反転させたプレートの取付孔を、表裏反転させないプレートのバーリングに嵌め込むことが可能になる。
これにより、一種類のプレートを表裏反転させて接合することで、蓄熱モジュールを形成することができるので、コスト低減を図ることができる。
さらに、通路用凹部の底部の高さを、合わせ部の所定高さに対して低く設定した。よって、各プレートの外周フランジ同士および内周フランジ同士を接合するだけで、接合した一対のプレートのうち、一方のプレート側の流体通路および他方のプレート側の流体通路を蓄熱材充填空間内において互いに離間させることができる。
これにより、流体通路の離間を簡単な構成で実施できるのでコスト低減をさらに図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る蓄熱装置を示す分解斜視図である。
蓄熱装置10は、熱交換用の蓄熱モジュール11と、蓄熱モジュール11の下部11aに設けられた下板13と、蓄熱モジュール11の上部11bに設けられた上板14と、上板に設けられた蓋部材15と、蓄熱モジュール11に流体16(図2参照)を供給/排出する流体供給/排出部18とを備える。
蓄熱モジュール11は、複数個のプレート接合体20…が同軸上に接合されている。プレート接合体20は、一対のプレート21がバーリング22…を加締めることで接合されている。
すなわち、蓄熱モジュール11は、複数枚のプレート21を同軸上に積層したものである。プレート21は、円盤状に形成され、中央に開口部23が形成された板状の部材である(図4も参照)。
なお、複数個のプレート接合体20…を接合する手段としては、溶接、ろう付け、接着などがある。
図2は本発明に係る蓄熱装置を示す断面図であり、特にバーリングを切断した状態で示す図である。図3は本発明に係る蓄熱装置の流体通路を説明する断面図である。
ここで、構成の理解を容易にするために、プレート21のうち、表裏反転させたプレートを21A、表裏反転させないプレートを21Bとして説明する。
プレート接合体20は、表裏反転させた上側のプレート21Aと、表裏反転させない下側のプレート21Bとのそれぞれの合わせ部24,24をバーリング22で加締めることで接合させたものである。
複数個のプレート接合体20は、それぞれ同軸上に接合されている。一例として、最上位のプレート接合体20と、最上位から2番目のプレート接合体20との接合について説明する。
最上位のプレート接合体20のうち下側のプレート21Bを、最上位から2番目のプレート接合体20のうち上側のプレート21Aに臨ませる。
下側のプレート21Bの外周フランジ25と上側のプレート21Aの外周フランジ25とを接合する。さらに、下側のプレート21Bの内周フランジ26と上側のプレート21Aの内周フランジ26とを接合する。
よって、最上位のプレート接合体20および最上位から2番目のプレート接合体20が一体に接合される。
同様に、複数個のプレート接合体20を接合することで蓄熱モジュール11が得られる。
プレート21は、中央に開口部23が形成されている。よって、プレート21を積層した蓄熱モジュール11の中央に、開口部23…で流路部45が形成される。
蓄熱モジュール11の下部11aに下板13を設け、蓄熱モジュール11の上部11bに上板14を設ける。
これにより、蓄熱モジュール11内に、蓄熱材17を充填可能な蓄熱材充填空間28が形成される。
蓄熱材17は、液体から固体に相変化を伴う材料(潜熱蓄熱材)である。例えば、蓄熱材17として、パラフィン系のもの、エリスリトール、キシリトールやソルビトールなどの糖アルコール系のもの、硝酸マグネシウム6水和物などの塩水和物が用いられる。
さらに、蓄熱モジュール11内には、表裏反転させたプレート21Aと、表裏反転させないプレート21Bとを接合することで、流体16を導く複数の流体通路30が設けられている。
流体16は、蓄熱材17と互いに熱交換し得る液体、すなわち熱交換流体(冷媒、熱媒)である。例えば、流体16として、エンジン冷却用の冷却水が用いられ、その他冷水や温水も用いられる。
複数の流体通路30は、蓄熱材充填空間28において互いに非接触状態で、かつ蓄熱材充填空間28に隣接した状態に設けられている。
流体通路30は、図3に示すように、外端部30aが供給部38に連通され、内端部30bが排出部43に連通されている。
供給部38は、上板14の供給孔36に導入孔39を介して連通されている。排出部43は、流路部45に臨む。
下板13は、円盤状に形成され(図1参照)中央に開口部31が形成され、開口部31の外側に一対の蓄熱材充填口32,32が形成されている。
開口部31は、蓄熱モジュール11の流路部45と同軸上に形成されている。一対の蓄熱材充填口32,32は、蓄熱モジュール11の蓄熱材充填空間28に臨む位置に形成されている。
下板13の蓄熱材充填口32,32から蓄熱材充填空間28に蓄熱材17を充填した後、蓄熱材充填口32,32をプラグ33,33で塞ぐ。
これにより、蓄熱材充填空間28に蓄熱材17が充填された状態に保たれる。
上板14は、円盤状に形成され(図1参照)中央に嵌合孔35が形成され、外周に沿って12個の供給孔36(図1も参照)が等間隔に形成されている。
嵌合孔35は、蓄熱モジュール11の流路部45と同軸上に配置されている。供給孔36…は、供給部38…の導入孔39…に臨む。
この上板14に蓋部材15が設けられている。蓋部材15は、断面凹部状に形成され、外周縁部15aを上板14に設けることで、上板14と蓋部材15との間に空間41が形成されている。
図2に示すように、流体供給/排出部18は、下板13にコネクタ51がボルト52…で取り付けられ、コネクタ51に供給管54が設けられている。
コネクタ51は、筒状のコネクタ本体56と、コネクタ本体56の下端部56aから下向きに延出された導入連結管57と、コネクタ本体56の周壁56bから横向きに延出された導出連結管58とを有する。
コネクタ本体56は、上端部にフランジ56cが設けられ、フランジ56cがボルト52…で下板13に取り付けられている。
コネクタ本体56は、下板13の開口部31を経て蓄熱モジュール11の流路部45に連通されている。
コネクタ本体56の下端部56aに段部61が形成されている。段部61に供給管54のフランジ54aが嵌合されている。供給管54の上端部54bは、上板14の嵌合孔35に嵌合されている。
これにより、供給管54は、流路部45に対して同軸上に取り付けられている。
流体供給/排出部18は、一例として、コネクタ51の導入連結管57および導出連結管58が、エンジン63の水冷ジャケットにホース64,65で接続されている。
よって、前記水冷ジャケット内の流体(冷却水)16がホース64を経て導入連結管57まで導かれる。導入連結管57まで導かれた流体16は、供給管54を経て空間41に導かれる。
空間41に導かれた流体16は、供給孔36…および導入孔39…を経て供給部38…に導かれる(図3参照)。
供給部38…に導かれた流体16は、流体通路30を経て排出部43まで導かれる。流体16が流体通路30を流れる際に、流体16と蓄熱材17との間で熱エネルギーの交換がおこなわれる。
排出部43まで導かれた流体16は、流路部45を経てコネクタ本体56に導かれる。コネクタ本体56に導かれた流体16は、導出連結管58およびホース65を経てエンジン63の水冷ジャケット内に戻る。
図4は本発明に係る蓄熱装置のプレートを示す斜視図、図5は図4の5−5線断面図である。上側のプレート21は、表裏反転したプレート21Aであり、下側のプレート21は表裏反転しないプレート21Bである。
プレート21は、外周に形成された外周フランジ25と、開口部23の周縁(以下、「内周」という)に形成された内周フランジ26と、外周フランジ25および内周フランジ26間に形成された合わせ部24と、合わせ部24の外周および外周フランジ25を連結する外周壁71と、合わせ部24の内周および内周フランジ26を連結する内周壁72とを有する。
外周フランジ25および内周フランジ26は、それぞれリング状に形成され、それぞれの表面が面一になるように形成されている。
合わせ部24は、外周フランジ25および内周フランジ26に対して所定高さH1を保つように形成されている。
これにより、プレート21は、合わせ部24、外周壁71、および内周壁72で充填用凹部73が形成される。
合わせ部24は、複数本(12本)の通路用凹部74が等間隔に渦巻き状に設けられ、通路用凹部74間にバーリング22および取付孔75がそれぞれ複数個設けられている。
通路用凹部74は、流体通路30(図2参照)の一部を構成するために、内周フランジ26側から外周フランジ25に向けて略120°の角度で渦巻き状に形成された溝である。
通路用凹部74は、合わせ部24の両面のうち、充填用凹部73が形成された面24a(以下、「非接合面24a」という)に突出させることで、反対側の面24b(以下、「接合面24b」という)に溝が形成される。
通路用凹部74は、底部74aの高さH2が、合わせ部24の所定高さH1に対して低く設定されている。
底部74aの高さH2を、合わせ部24の所定高さH1に対して低く設定した理由は図8で説明する。
この通路用凹部74は、外端部74bが供給凹部77に連通され、内端部74cが排出凹部78に連通されている。
供給凹部77は、非接合面24aに突出することで接合面24bに凹みが形成される。供給凹部77は、底部77aが、外周フランジ25および内周フランジ26に対して面一になるように形成されている。
排出凹部78は、非接合面24aに突出することで接合面24bに凹みが形成される。排出凹部78は、底部78aが、通路用凹部74の底部74aに対して面一になるように形成されている。
バーリング22は、合わせ部24の接合面24bから突出するように延びた環状の突出部で、軸方向に貫通孔22aが形成されている。
取付孔75は、バーリング22が差し込み可能となるよう、バーリング22の外径より大きな内径で形成された孔である。
図6は本発明に係る蓄熱装置のプレートを示す平面図である。
バーリング22…および取付孔75…は、プレート21の中心80から半径方向に延びる12本の直線81a〜81l(アルファベット「エル」の小文字)上で、かつ、第1〜第4の円弧82a〜82d上に設けられている。
12本の直線81a〜81lは、30度の間隔をおいて等間隔に配置されている。
具体的には、バーリング22…および取付孔75…は、直線81a〜81lから選択した直線81aおいて、第1円弧82a上にバーリング22、第2円弧82b上に取付孔75、第3円弧82c上にバーリング22、第4円弧82d上に取付孔75がそれぞれ設けられている。
また、バーリング22…および取付孔75…は、直線81bおいて、第1円弧82a上に取付孔75、第2円弧82b上にバーリング22、第3円弧82c上に取付孔75、第4円弧82d上にバーリング22がそれぞれ設けられている。
すなわち、バーリング22および取付孔75は、12本の直線81a〜81l上において、第1〜第4の円弧82a〜82d上にそれぞれ交互に設けられている。
さらに、バーリング22…および取付孔75…は、第1円弧82a上において、12本の直線81a〜81l上に交互に設けられている。
加えて、バーリング22および取付孔75は、第2〜第4の円弧82b〜82d上において、第1円弧82aと同様に、12本の直線81a〜81l上に交互に設けられている。
バーリング22…および取付孔75…は、プレート21の中心80を対称軸として対称になるように設けられている。
図5に戻って、上側のプレート21Aは表裏反転させた後、プレート21の中心80を軸に30度回転させたものである。
上側のプレート21Aに設けられたバーリング22…が、下側のプレート21Bに設けられた取付孔75…に臨むように設けられている。
さらに、上側のプレート21Aに設けられた取付孔75…が、下側のプレート21Bに設けられたバーリング22…に臨むように設けられている。
すなわち、バーリング22…および取付孔75…は、プレート21を表裏反転させてプレート21Aとした状態において、表裏反転させないプレート21Bの取付孔75…およびバーリング22…にそれぞれ臨むように設けられている。
これにより、表裏反転させた上側のプレート21Aのバーリング22…を、表裏反転させない下側のプレート21Bの取付孔75…に差し込むことができる。
さらに、上側のプレート21Aの取付孔75…を、下側のプレート21Bのバーリング22…に嵌め込むことができる。
この状態において、上側のプレート21Aの合わせ部24が、下側のプレート21Bの合わせ部24に載置される。よって、上下側の合わせ部24,24の各接合面24b,24bが接触する。
取付孔75…から突出したバーリング22…の先端部22b…を加締めることで、上下側の合わせ部24,24がバーリング22…で接合される。
以上説明したように、表裏反転させた上側のプレート21Aのバーリング22…および取付孔75…を、表裏反転させない下側のプレート21Bの取付孔75…およびバーリング22…にそれぞれ臨ませるようにした。
よって、表裏反転させた上側のプレート21Aのバーリング22…を、表裏反転させない下側のプレート21Bの取付孔75…に差し込むとともに、表裏反転させた上側のプレート21Aの取付孔75…を、表裏反転させない下側のプレート21Bのバーリング22…に嵌め込むことが可能になる。
これにより、一種類のプレート21を表裏反転させて接合することで、図1に示すプレート接合体20を形成することができる。
図7は本発明に係る蓄熱装置のプレートを積層した状態を示す断面図であり、特にバーリング22や流体通路30同士の交差部位を切断した状態で示す図である。図8は図7に示す流体通路に沿った断面を示す図であり、具体的には、渦巻き状の流体通路30に沿って切断した状態を示す図である。
上側のプレート21Aのバーリング22…を、下側のプレート21Bの取付孔75…に差し込んだ状態で、バーリング22…の先端部22b…が加締められる。
さらに、上側のプレート21Aの取付孔75…を、下側のプレート21Bのバーリング22…に嵌め込んだ状態で、バーリング22…の先端部22b…が加締められる。
表裏反転したプレート21Aの合わせ部24と、表裏反転しないプレート21Bの合わせ部24とをバーリング22…で接合することでプレート接合体20が得られる。
ここで、バーリング22…および取付孔75…は、図6に示すように、それぞれ交互に配置されている。よって、上側の合わせ部24の取付孔75…から突出したバーリング22…は、下側の合わせ部24の取付孔75…から突出したバーリング22…と同じ数になる。
これにより、取付孔75…から突出したバーリング22…の先端部22b…を加締めた際に、上下側の合わせ部24,24に均等に加締め力が作用する。
したがって、上下側の合わせ部24,24を良好に接合することができる。
表裏反転したプレート21Aの合わせ部24と、表裏反転しないプレート21Bの合わせ部24とをバーリング22…で接合した状態において、バーリング22…および取付孔75…で蓄熱材通過部76が形成される。
すなわち、バーリング22…は、貫通孔22aを有する環状の突出部である。この貫通孔22aは、バーリング22…を加締めた後、開口された状態に保たれている。
よって、上側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28と、下側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28とは、貫通孔22a(すなわち、蓄熱材通過部76)で連通された状態に保たれる。
すなわち、蓄熱材通過部76は、上側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28と、下側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28とを貫通孔22aで連通するものである。
図2に戻って、蓄熱モジュール11の蓄熱材充填空間28は蓄熱材通過部76で全体に連結されている。
よって、下板13の蓄熱材充填口32,32から蓄熱材充填空間28に蓄熱材17を充填すると、充填された蓄熱材17は、蓄熱材通過部76を経て蓄熱材充填空間28の全域に導かれる。
これにより、蓄熱材充填空間28の全域に蓄熱材17を充填することができる。
ところで、図4に示すように、表裏反転させた上側のプレート21Aは、表裏反転させない下側のプレート21Bと比較すると、通路用凹部74…が逆向きの渦巻き状になる。
よって、上側のプレート21Aおよび下側のプレート21Bを接合した状態において、プレート21Aの通路用凹部74…は、プレート21Bの通路用凹部74…に交差するように配置される。
表裏反転したプレート21Aの合わせ部(上側の合わせ部)24と、表裏反転しないプレート21Bの合わせ部(下側の合わせ部)24とを接合することで、上側の合わせ部24の通路用凹部74を下側の合わせ部24で塞ぐ。
これにより、上側の合わせ部24の通路用凹部74と下側の合わせ部24とで上側の流体通路30が渦巻き状に形成される。
上側の流体通路30は、蓄熱材充填空間28に臨んでいる(隣接している)。
同様に、下側の合わせ部24の通路用凹部74を、上側の合わせ部24で塞ぐことで、下側の合わせ部24の通路用凹部74と上側の合わせ部24とで下側の流体通路30が渦巻き状に形成される。
下側の流体通路30は、蓄熱材充填空間28に臨んでいる(隣接している)。
前述したように、上側の通路用凹部74および下側の通路用凹部74は、逆向きの渦巻き状に配置されているので所定の部位で互いに交差する。
よって、上側の流体通路30および下側の流体通路30は、交差した部位(以下、「交差部位」という)85において互いに交差した状態で連通する。
流体通路30…を渦巻き状にし、さらに、上下側の流体通路30,30を交差部位85において互いに連通させた理由は図11で説明する。
また、上側のプレート21Aおよび下側のプレート21Bをバーリング22…で接合することで、上側のプレート21Aの供給凹部77および下側のプレート21Bの供給凹部77で供給部38が形成される。
供給部38は、上下側の流体通路30の外端部に連通される。
さらに、上側のプレート21Aおよび下側のプレート21Bをバーリング22…で接合することで、上側のプレート21Aの排出凹部78および下側のプレート21Bの排出凹部78で排出部43が形成される。
排出部43は、上下側の流体通路30の内端部に連通される。
ここで、複数のプレート接合体20を接合する例について説明する。
上側のプレート接合体20および下側のプレート接合体20は、外周フランジ25,25同士が接合されるとともに、内周フランジ26,26同士が接合されて一体に接合される。
具体的には、上側のプレート接合体20のうち下側のプレート21Bを、下側のプレート接合体20のうち上側のプレート21Aに臨ませる。
下側のプレート21Bの外周フランジ25と、上側のプレート21Aの外周フランジ25とを接合する。さらに、下側のプレート21Bの内周フランジ26と上側のプレート21Aの内周フランジ26とを接合する。
これにより、上側のプレート接合体20および下側のプレート接合体20が一体に接合される。
この状態において、上側のプレート接合体20のうちプレート21Bの充填用凹部73と、下側のプレート接合体20のうちプレート21Aの充填用凹部73とが閉塞されて蓄熱材充填空間28の一部が形成される。
また、下側のプレート21Bの供給凹部77と、上側のプレート21Aの供給凹部77とは、それぞれの底部77a,77aが接合されている。
これにより、上側のプレート接合体20の供給部38と、下側のプレート接合体20の供給部38とが、それぞれの底部77a,77aの導入孔39,39を介して連通されている。
上側のプレート接合体20および下側のプレート接合体20を一体に接合したように、複数のプレート接合体20を接合することで、図2に示す蓄熱モジュール11が得られる。
図5で説明したように、通路用凹部74の底部74aの高さH2を、合わせ部24の所定高さH1に対して低く設定した。
上側のプレート接合体20のうち下側の流体通路30と、下側のプレート接合体20のうち上側の流体通路30との間に間隔Sを確保することができる。
よって、下側の流体通路30と上側の流体通路30とを蓄熱材充填空間28内において離間(非接触状態に)させることができる。
これにより、下側の流体通路30と上側の流体通路30との離間を簡単な構成で実施できる。
さらに、下側の流体通路30と上側の流体通路30とを蓄熱材充填空間28内において離間させることで、下側のプレート21Bと上側のプレート21Aとの接合面積を減らすことができる。
プレート21A,21Bの接触面積を減らすことで、接合する外周フランジ25,25間の面圧や、接合する内周フランジ26,26間の面圧を十分に確保することができる。
したがって、外周フランジ25,25同士や内周フランジ26,26同士を容易に接合することができる。
加えて、下側の流体通路30と上側の流体通路30とを蓄熱材充填空間28内において離間させて蓄熱モジュール11の接触面積を減らすことで、流体16や蓄熱材17の熱伝導を小さく抑えることができる。
流体16や蓄熱材17の熱伝導を小さく抑えることで、流体16や蓄熱材17の熱の保温性を向上させることができる。
つぎに、蓄熱装置10を用いて熱エネルギーを交換する例を図9〜図11に基づいて説明する。
図9は本発明に係る蓄熱装置の流体の流れを説明する斜視図、図10は本発明に係る蓄熱装置の流体の流れを説明する断面図である。
エンジン63の水冷ジャケット内の流体(冷却水)16がホース64を経て矢印Aの如く導入連結管57まで導かれる。導入連結管57まで導かれた流体16は、供給管54に矢印Bの如く導かれる。
供給管54に導かれた流体16は、供給管54を経て空間41に矢印Cの如く導かれる。空間41に導かれた流体16は、供給孔36…および導入孔39…を経て供給部38…に矢印Dの如く導かれる。
供給部38…に導かれた流体16のうち、一部の流体16が上側の流体通路30に矢印Eの如く導かれるとともに、残りの流体16が下側の流体通路30に矢印F(図9参照)の如く導かれる。
上側の流体通路30に導かれた流体16は、上側の流体通路30を経て排出部43に矢印Gの如く導かれる。
下側の流体通路30に導かれた流体16は、下側の流体通路30を経て排出部43に矢印H(図9参照)の如く導かれる。
排出部43まで導かれた流体16は、流路部45(図10参照)に矢印Iの如く導かれる。流路部45に導かれた流体16は、流路部45を経てコネクタ本体56に矢印Jの如く導かれる。
コネクタ本体56に導かれた流体16は、導出連結管58およびホース65を経て矢印Kの如くエンジン63の水冷ジャケット内に戻る。
このように、流体16がエンジン63および蓄熱モジュール11(図10参照)間で循環する。
これにより、エンジン63の廃熱を回収するとともに、この回収された廃熱をエンジン63の始動時に利用することができる。
具体的には、エンジン63の駆動中に、エンジン63の廃熱で流体16が加熱され、加熱された流体16が蓄熱モジュール11内を循環することで、流体16の熱が蓄熱材17(図10参照)に蓄熱(回収)される。
一方、エンジン63の起動時に、流体16が蓄熱モジュール11内を循環することで、蓄熱材17に蓄熱されたエンジン63の廃熱で流体16が加熱され、加熱された流体16がエンジン63に戻り、エンジン63の廃熱を始動時に利用することができる。
図11(a),(b)は本発明に係る流体通路の流体の流れを説明する図である。
なお、図11においては、理解を容易にするために、上側の流体通路30を30A、下側の流体通路30を30Bとして説明する。
(a)に示すように、流体16は、供給孔36…および導入孔39…を経て供給部38…に矢印Dの如く導かれる。供給部38…に導かれた流体16のうち、一部の流体16が上側の流体通路30Aに矢印Eの如く導かれるとともに、残りの流体16が下側の流体通路30Bに導かれる。
ここで、図4に示すように、下側のプレート21Bの通路用凹部74…は、渦巻き状である。よって、下側の流体通路30Bは、渦巻き状になる。
また、図4に示すように、上側のプレート21Aの通路用凹部74…は、下側のプレート21Bの通路用凹部74…に対して逆向きの渦巻き状である。よって、上側の流体通路30Aは、逆向きの渦巻き状になる。
このように、渦巻き状の流体通路30Aに流体16を流すことで、流体通路30Aの流体16の流れを一定方向に渦を巻く渦流にすることができる。
同様に、渦巻き状の流体通路30Bに流体16を流すことで、流体通路30Bの流体16の流れを一定方向に渦を巻く渦流にすることができる。
流体通路30A,30Bの流体16の流れを渦流にすることで、流体16が流体通路30A,30Bを流れる際に、流体16と蓄熱材17との間で熱エネルギーの交換を良好におこなうことができる。
よって、蓄熱材17および流体16間の熱伝達効率を高めることができる。
熱伝達効率を高めることで伝熱面積を減らすことができるので、蓄熱装置10の小型化や軽量化を図ることができる。
さらに、流体通路30A,30Bを渦巻き状にすることで、流体通路30A,30Bの流体16の流れを渦流にすることができる。よって、従来技術のように、流体16を伝熱フィンに当てて流れを乱す必要がない。
これにより、流体通路30A,30Bの流体16の流れが伝熱フィンで遮られることがないので、流体16の圧力損失を抑えることができる。
また、上側のプレート接合体20の流体通路30Bと、下側のプレート接合体20の流体通路30Aとの間に間隔Sを確保して、上下側の流体通路30A,30Bを蓄熱材充填空間28内において離間させた。
これにより、蓄熱モジュール11の接触面積を減らして流体16や蓄熱材17の熱伝導を小さく抑え、流体16や蓄熱材17の熱の保温性を向上できる。
(b)に示すように、上下側の流体通路30A,30Bを交差部位85において互いに交差させた状態で連通させた。
交差部位85において、上側の流体通路30Aの流体16は矢印Eの如く流れる。下側の流体通路30Bの流体16は紙面に対して表面側から裏面側に向けて流れる。
上側の流体通路30Aの流体16の流れが、下側の流体通路30Bの流体16に影響を与える。これにより、下側の流体通路30Bの流体16に矢印Lの如く渦流を発生させることができる。
また、下側の流体通路30Bの流体16の流れが、上側の流体通路30Aの流体16に影響を与える。これにより、上側の流体通路30Aの流体16に矢印Mの如く渦流を発生させることができる。
上下側の流体通路30A,30Bの交差部位85において、それぞれの流体通路30A,30Bの流体16に渦流を発生させることで、流体16と蓄熱材17との間で熱エネルギーの交換を良好におこなうことができる。
よって、蓄熱材17((a)参照)と流体16との間の熱伝達効率を高めることができる。熱伝達効率を高めることで、伝熱面積を減らすことができる。
伝熱面積を減らすことで、図1に示す蓄熱装置10の小型化や軽量化を図ることができる。
ここで、交差部位85の渦流は、流体通路30A,30Bを流れる流体16同士の干渉を利用して発生させている。
よって、従来技術のように、流体16を伝熱フィンに当てて流れを乱す必要がない。
これにより、流体通路30A,30Bの流体16の流れが伝熱フィンで遮られることがないので、流体16の圧力損失を抑えることができる。
さらに、上側の流体通路30Aおよび下側の流体通路30Bを、それぞれ逆向きに形成して、交差部位85で連通させたのみの簡単な構成で、流体16を渦流にすることができる。
つぎに、上側のプレート21Aを下側のプレート21Bに接合する例を図12に基づいて説明する。
図12(a)〜(c)は本発明に係る蓄熱装置のプレートを接合する例を説明する図である。
(a)において、上側のプレート21Aに設けられたバーリング22を、下側のプレート21Bに設けられた取付孔75に臨ませる。
上側のプレート21Aに設けられた合わせ部24を、下側のプレート21Bに設けられた合わせ部24に矢印Nの如く載置することで、バーリング22を取付孔75に矢印O(アルファベット「オー」の大文字)の如く差し込む。
(b)において、バーリング22を取付孔75に差し込むことで、バーリング22の先端部22bが取付孔75から突出する。
(c)において、バーリング22の先端部22bを加締めて、先端部22bを拡径させた状態に押しつぶす。
押しつぶされた先端部22bは、外径D1が取付孔75の孔径D2より大きくなる。押しつぶされた先端部22bと上側の合わせ部24とで、取付孔75の周縁75aを挟持する。
これにより、上下側の合わせ部24,24がバーリング22で接触した状態に接合(保持)され、プレート接合体20が得られる。
バーリング22…の先端部22b…を加締めることで、表裏反転したプレート21Aの合わせ部24と、表裏反転しないプレート21Bの合わせ部24とを確実に接合することができ、かつ、それぞれの合わせ部24,24の面圧を好適に確保することができる。
これにより、それぞれの合わせ部24,24を容易に接合できるので、作業性を高めてコスト低減を図ることができる。
表裏反転したプレート21Aの合わせ部24と、表裏反転しないプレート21Bの合わせ部24とをバーリング22…で接合した状態において、バーリング22…および取付孔75…で蓄熱材通過部76が形成される。
上側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28と、下側の合わせ部24で形成された蓄熱材充填空間28とを、蓄熱材通過部76の貫通孔22aで連通した状態に保つことができる。
なお、前記実施の形態では、蓄熱装置10を鉛直に向けて配置した例について説明したが、これに限らないで、蓄熱装置10の用途やレイアウト等に合わせて任意に決めることが可能である。
また、前記実施の形態では、蓄熱装置10をエンジン63に採用した例について説明したが、これに限らないで、その他の装置に採用することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、一対のプレート21,21に流体通路30を12本設けたが、流体通路30の本数は適宜変更が可能である。
また、流体通路30を内周フランジ26側から外周フランジ25に向けて略120°の角度で渦巻き状に形成したが、渦巻き状の角度は適宜変更が可能である。
加えて、前記実施の形態では、プレート21を円盤状に形成した例について説明したが、プレート21の形状は円盤状に限らないで、矩形状などの他の形状にすることも可能である。
本発明の蓄熱装置は、蓄熱材と熱交換流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置への適用に好適である。
本発明に係る蓄熱装置を示す分解斜視図である。 本発明に係る蓄熱装置を示す断面図である。 本発明に係る蓄熱装置の流体通路を説明する断面図である。 本発明に係る蓄熱装置のプレートを示す斜視図である。 図4の5−5線断面図である。 本発明に係る蓄熱装置のプレートを示す平面図である。 本発明に係る蓄熱装置のプレートを積層した状態を示す断面図である。 図7に示す流体通路に沿った断面を示す図である。 本発明に係る蓄熱装置の流体の流れを説明する斜視図である。 本発明に係る蓄熱装置の流体の流れを説明する断面図である。 本発明に係る流体通路の流体の流れを説明する図である。 本発明に係る蓄熱装置のプレートを接合する例を説明する図である。 従来の蓄熱装置を示す概要図である。 従来の一般的な熱交換器を示す概要図である。
符号の説明
10…蓄熱装置、11…蓄熱モジュール、16…流体、17…蓄熱材、21…プレート、22…バーリング、22b…バーリングの先端部、24…合わせ部、25…外周フランジ、26…内周フランジ、28…蓄熱材充填空間、30…流体通路、73…充填用凹部、74…通路用凹部、74a…通路用凹部の底部、75…取付孔、76…蓄熱材通過部、H1…合わせ部の所定高さ、H2…底部の高さ。

Claims (2)

  1. 蓄熱材を充填する蓄熱材充填空間とこの蓄熱材充填空間に隣接して流体を通す流体通路とを設けた蓄熱モジュールを備え、前記蓄熱材と前記流体との間で熱エネルギーを交換する蓄熱装置において、
    前記蓄熱モジュールは、積層された複数の平板状のプレートからなり、
    前記平板状のプレートは、
    外周に形成された外周フランジと、
    この外周フランジに対して面一になるように内周に形成された内周フランジと、
    前記外周フランジおよび前記内周フランジ間に、各フランジに対して所定高さに形成された合わせ部と、を有することで充填用凹部が形成され、
    この合わせ部に、前記流体通路の一部となる通路用凹部が前記外周フランジ側から前記内周フランジ側に向けて渦巻き状に形成され、
    前記複数のプレートを互いに表裏反転させ、前記合わせ部同士をそれぞれ接合することで、前記通路用凹部を前記合わせ部で塞いで前記流体通路が渦巻き状に形成されるとともに、前記外周フランジ同士および前記内周フランジ同士をそれぞれ接合することで前記充填用凹部で前記蓄熱材充填空間が形成された蓄熱装置であって、
    前記接合された合わせ部のうち、一方の合わせ部にバーリングが形成されるとともに、他方の合わせ部に前記バーリングが挿通可能な取付孔が形成され、
    この取付孔に前記バーリングを差し込んだ後、バーリングの先端部を加締めて一対のプレートを接合するとともに、前記バーリングおよび前記取付孔で前記蓄熱材が通過する蓄熱材通過部を形成し、
    前記接合した一対のプレートのうち、一方のプレート側の流体通路および他方のプレート側の流体通路を、前記蓄熱材充填空間内において互いに離間させたことを特徴とする蓄熱装置。
  2. 前記バーリングおよび前記取付孔は、前記プレートを表裏反転させた状態において、表裏反転させないプレートの前記取付孔および前記バーリングにそれぞれ臨むように設けられ、
    前記通路用凹部は、底部の高さが前記合わせ部の所定高さに対して低く設定されたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱装置。
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