JP2005265312A - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の熱交換器コアを積層してなる積層型熱交換器において、相互に隣接する熱交換器コア間の空隙の入口付近で、熱交換によって局所的に高温となるのを抑制する。
【解決手段】 互いに隣接する熱交換器コア2間の空隙に、当該空隙の熱交換流体の入口16から出口17までの長さより短い熱交換フィン3aを、出口17側に寄せて配設する。このような構成により、入口16側には熱交換フィン3aが存在しなくなるから、熱交換が抑えられ、局所的な温度上昇が抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、FCV車(燃料電池車)の発電システムの排熱回収熱交換器等に好適な積層型熱交換器に関する。
従来の積層型熱交換器として、図10〜図13に示すものが知られている。図10は、従来の積層型熱交換器の一例の分解斜視図、図11は、図10のA面での断面図、図12は、図11のB−B断面図、また図13は、冷媒および熱交換流体の流れ方向の説明図である。
この積層型熱交換器1は、図10に示すように、コルゲート形状のアウターフィン3を介装しつつ複数の熱交換器コア2を積層したものを、上面が開口した箱形のケース4内に収納し、ケース4の開口をアッパープレート12で被覆したものである。
図12に示すように、各熱交換器コア2は、外周部同士がかしめ加工により接合された第1、第2チューブシート6、7の一端部および他端部を膨出させて冷媒(例えば冷却液)の入口タンク8および出口タンク9(図10参照)を形成するとともに、入口タンク8と出口タンク9との間に冷媒通路10を配した構造となっている。入口タンク8同士は、第1チューブシート6に形成された貫通孔6aおよび第2チューブシート7に形成された貫通孔7aを介して互いに連通し、また出口タンク9同士は、第1チューブシート6に形成された貫通孔6bおよび第2チューブシート7に形成された貫通孔7bを介して互いに連通している。
図10に示すように、最下段の第2チューブシート7には貫通孔7a,7bが形成されていない。したがって、最下段の熱交換器コア2内に流入した冷媒は、第1チューブシート6に形成された貫通孔6aを介して上方に隣接する熱交換器コア2内に流入する。他の熱交換器コア2の出口タンク9に流入した冷媒も、図13に示すように、下方に隣接する熱交換器コア2から流入する冷媒に押し上げられて、上方に隣接する熱交換器コア2に流入する。こうして最上段の熱交換器コア2に流入した冷媒は、出口パイプ15を介して外部に流出する。
一方、熱交換流体(例えば気体)Gは、ケース4の入口(導入用開口)16からケース4内に流入し、熱交換器コア2間の空隙を図13に示す方向に流通して、出口(排出用開口)17から外部に流出する。各熱交換器コア2内に流入した冷媒は、冷媒通路10を流通する間に、空隙間をアウターフィン3に沿って流通する高温の熱交換流体Gと熱交換して当該熱交換流体Gを冷却する。なお、各熱交換器コア2の外周の接合部11とケース4の内側面との間の空隙では、熱交換流体Gと冷媒との熱交換は行われない。このため、この空隙はシール材5で充填されている。
コルゲート形状のアウターフィン3は、互いに隣接する熱交換器コア2間の空隙に、当該熱交換器コア2と接触した状態で配置されており、その熱伝導性により冷媒と熱交換流体との熱交換効率を向上させる熱交換フィンとして機能するものである。このアウターフィン3は、空隙の入口16から出口17まで伸びている。
特開2002−198078号公報
熱交換流体の温度は、空隙の熱交換流体の入口付近で最も高くなっているが、この入口付近でアウターフィンによって効率良く熱交換が行われると、当該入口側のチューブシートやフィンが局所的に高温となって変形し、積層型熱交換器の耐久性が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、積層型熱交換器において、空隙の熱交換流体の入口側で局所的に高温となるのを抑制することを目的とする。
請求項1の発明にあっては、外周部同士が接合された第1、第2チューブシート6,7の一端部および他端部を膨出させて入口タンク8および出口タンク9を形成し、入口タンク8と出口タンク9との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア2を、入口タンク8同士および出口タンク9同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア2,2a,2b間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器1a,1e,1fにおいて、上記空隙における熱交換流体の入口16から出口17までの区間のうち、その中途位置から出口17までの間に熱交換フィン3aを設け、入口16側には熱交換フィン3aを設けないようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明にあっては、外周部同士が接合された第1、第2チューブシート6,7の一端部および他端部を膨出させて入口タンク8および出口タンク9を形成し、入口タンク8と出口タンク9との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア2を、入口タンク8同士および出口タンク9同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア2間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器1bにおいて、上記空隙の熱交換流体の入口16から出口17に亘りコルゲート形状の熱交換フィン3b,3cを設け、上記入口16側のコルゲート形状のピッチが出口17側のコルゲート形状のピッチより大きいことを特徴とする。
請求項3の発明にあっては、外周部同士が接合された第1、第2チューブシート6,7の一端部および他端部を膨出させて入口タンク8および出口タンク9を形成し、入口タンク8と出口タンク9との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア2を、入口タンク8同士および出口タンク9同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア2,2a間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器1c,1dにおいて、上記冷媒通路内の、上記空隙からの熱交換流体の出口17側の領域に、冷媒の流速を遅くする抵抗要素18,19を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明にあっては、請求項3の発明にかかる上記抵抗要素は、上記冷媒通路内に設けられたインナーフィン18であることを特徴とする。
請求項5の発明にあっては、請求項3の発明にかかる上記抵抗要素は、上記第1、第2チューブシートのうち少なくともいずれか一方の冷媒通路壁面に設けられた突起19であることを特徴とする。
請求項6の発明にあっては、請求項3〜5のうちいずれか一つの発明において、さらに、上記空隙における熱交換流体の入口16から出口17までの区間のうち、その中途位置から出口17までの間に熱交換フィン3aを設け、入口16側には熱交換フィン3aを設けないようにしたことを特徴とする。
請求項7の発明にあっては、外周部同士が接合された第1、第2チューブシート6,7の一端部および他端部を膨出させて入口タンク8および出口タンク9を形成し、入口タンク8と出口タンク9との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア2bを、入口タンク8同士および出口タンク9同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア2b間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器1fにおいて、上記空隙の熱交換流体の入口16側における上記冷媒通路の高さが、出口17側における冷媒通路の高さより高いことを特徴とする。
請求項8の発明にあっては、請求項7の発明において、さらに、上記空隙における熱交換流体の入口16から出口17までの区間のうち、その中途位置から出口17までの間に熱交換フィン3aを設け、入口16側には熱交換フィン3aを設けないようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、空隙の熱交換流体の入口16側には熱交換フィン3aを設けず、中途位置から出口17までの間に熱交換フィン3aを設けたため、入口16付近の熱交換が抑えられ、当該入口16付近の局所的な温度上昇が抑制される。
請求項2の発明によれば、入口16側のコルゲート形状のピッチが出口17側のコルゲート形状のピッチより大きいため、入口16側で熱交換フィン3b,3cが熱交換流体に接触する面積が小さくなる。よって入口16付近の熱交換が抑えられ、当該入口16付近の局所的な温度上昇が抑制される。
請求項3の発明によれば、冷媒通路内の、空隙からの熱交換流体の出口17側の領域に、冷媒の流速を遅くする抵抗要素18,19を設けたため、冷媒通路の入口16側の流速が出口17側の流速に比べて速くなる。よって入口16側の冷媒流量が増加し、当該入口16付近の局所的な温度上昇が抑制される。
請求項4の発明によれば、抵抗要素をインナーフィン18として容易に構成することができる。
請求項5の発明によれば、抵抗要素を、第1、第2チューブシート6,7のうち少なくともいずれか一方の冷媒通路壁面に設けられた突起19として、容易に構成することができる。
請求項6の発明によれば、さらに、空隙の熱交換流体の入口16側には熱交換フィン3aを設けず、中途位置から出口17までの間に熱交換フィン3aを設けたため、抵抗要素18,19を設けたことによる効果も加わって、より一層入口16付近の熱交換が抑えられ、当該入口16付近の局所的な温度上昇が抑制される。
請求項7の発明によれば、空隙の熱交換流体の入口16側における冷媒通路の高さが、出口17側における冷媒通路の高さより高いため、冷媒通路の入口16側の流速が出口17側の流速に比べて速くなる。よって入口16側の冷媒流量が増加し、当該入口16付近の局所的な温度上昇が抑制される。
請求項8の発明によれば、さらに、空隙の熱交換流体の入口16側には熱交換フィン3aを設けず、中途位置から出口17までの間に熱交換フィン3aを設けたため、出口17側と入口16側とで冷媒通路の高さに差をつけたことによる効果も加わって、より一層入口16付近の熱交換が抑えられ、当該入口16付近の局所的な温度上昇が抑制される。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
まずは、図1および図2を参照して本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器について説明する。図1は、積層型熱交換器の分解斜視図、図2は、図1のD面での断面図である。本実施形態にかかる積層型熱交換器1aは、アウターフィン3に代えて熱交換フィン3aを備える点以外、従来の積層型熱交換器1とほぼ同様の構成を備える。したがって、それら従来と同様の構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態では、相互に隣接する熱交換器コア2間の空隙に、熱交換流体の入口16から出口17までの長さL1より短い熱交換フィン3a(長さ:L2、L2<L1)を、出口17側に寄せて配置している。これにより、熱交換流体の入口16側には熱交換フィン3aが存在せず、通路の中途位置(空隙の入口側端部と出口側端部との中間位置)から出口側端部に至るまでの領域にのみ熱交換フィン3aが存在することとなり、入口16付近の熱交換が抑えられる。入口16に流入した高温の熱交換流体は、フィンを介することなく徐々に冷却されながら熱交換フィン3aの存在する位置に到達し、それ以降は当該熱交換フィン3aによって十分な熱交換が行われる。以上のような構成により、熱交換器コア2が入口16付近で局所的に高温となるのが抑制され、従来に比べて積層型熱交換器1aの信頼性を向上することができる。
なお、図9に示すように、入口タンク8および出口タンク9のうち少なくともいずれか一方(図9では両方)の側面に段差20を設け、この段差20に係合させることで熱交換フィン3aを位置決めするようにしてもよい。
次に図3および図4を参照して、本発明の第2の実施形態にかかる積層型熱交換器について説明する。図3は、積層型熱交換器の断面図(図1のD面と同じ位置での断面図)、また図4は、積層型熱交換器で用いられる各熱交換フィンの断面図(入口16側から出口17側を見た図)である。本実施形態にかかる積層型熱交換器1bは、アウターフィン3に代えて熱交換フィン3b、3cを備える点以外、従来の積層型熱交換器1とほぼ同様の構成を備える。したがって、それら従来と同様の構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、相互に隣接する熱交換器コア2間の空隙に、入口16側から出口17側までの区間全域に亘ってコルゲート形状の二つの熱交換フィン3b,3cを縦続的に設けている。そして図4に示すように、入口16側の熱交換フィン3bのコルゲート形状のピッチp1を、出口17側の熱交換フィン3cのコルゲート形状のピッチp2より大きくしている。コルゲート形状のピッチが大きいほど熱交換流体との接触面積(ただし熱交換流体が流通する方向の単位長さあたりの接触面積)が小さくなり、熱交換フィンによる伝熱量が少なくなる。すなわち、このような構成によっても、熱交換器コア2が入口16付近で局所的に高温となるのが抑制され、従来に比べて積層型熱交換器1bの信頼性を向上することができる。
次に図5を参照して、本発明の第3の実施形態にかかる積層型熱交換器について説明する。図5は、積層型熱交換器の断面図(図1のD面と同じ位置での断面図)である。本実施形態にかかる積層型熱交換器1cは、各熱交換器コア2内にインナーフィン18を備える点以外、従来の積層型熱交換器1とほぼ同様の構成を備える。したがって、それら従来と同様の構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
インナーフィン18は、冷媒が熱交換器コア2(冷媒通路)内を流通する際の抵抗となる抵抗要素に相当する。ただし図5に示すように、インナーフィン18は入口16側から出口17側までの冷媒の通流する流路断面の全域に設けられているのではなく、出口17に近い側のみに(出口17側に寄せて)設けられている。冷媒の流量が多いほど温度上昇は抑えられるから、本実施形態では、インナーフィン18が設けられない入口16側の領域では温度上昇が抑えられることになる。すなわち、このような構成によっても、熱交換器コア2や熱交換フィン3が入口16付近で局所的に高温となるのが抑制され、従来に比べて積層型熱交換器1cの信頼性を向上することができる。
なお、インナーフィン18は第1、第2チューブシート6、7とは別体であり、熱交換器コア2を組み立てるときにその内部に挿入される。すなわち、かかる構成により、冷媒通路の内部に抵抗要素を極めて容易に設置することができる。また、インナーフィン18を比較的熱伝導性の高い金属部材(例えばステンレススチール等)によって構成すれば、この部分での熱交換が促進されるという効果も得られる。
次に図6を参照して、本発明の第4の実施形態にかかる積層型熱交換器について説明する。図6は、(a)積層型熱交換器の断面図(図1のD面と同じ位置での断面図)、および(b)突起を含む一部分を拡大した図である。本実施形態にかかる積層型熱交換器1dは、各熱交換器コア2の冷媒通路内に突起19が設けられる点以外、従来の積層型熱交換器1とほぼ同様の構成を備える。したがって、それら従来と同様の構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
突起19は、熱交換器コア2aを構成する第1、第2チューブシート6a、7aのうち少なくともいずれか一方(図6の例では両方)の冷媒通路側の壁面に設けられている。この突起19は、冷媒が熱交換器コア2内を流通する際の抵抗となる抵抗要素に相当する。ただし、本実施形態でも、上記第3の実施形態と同様に、突起19は入口16側から出口17側までの冷媒の通流する流路断面の全域に設けられているのではなく、出口17に近い側のみに設けられている。冷媒の流量が多いほど温度上昇は抑えられるから、本実施形態では、突起19が設けられない入口16側の領域では温度上昇が抑えられることになる。すなわち、このような構成によっても、熱交換器コア2や熱交換フィン3bが入口16付近で局所的に高温となるのが抑制され、従来に比べて積層型熱交換器1dの信頼性を向上することができる。
なお、突起19は、図6の(b)に示すように、第1、第2チューブシート6a、7a自体を変形させる(例えばエンボス加工を施す)ことで極めて容易に形成することができる。
次に図7を参照して、本発明の第5の実施形態にかかる積層型熱交換器について説明する。図7は、積層型熱交換器の断面図(図1のD面と同じ位置での断面図)である。本実施形態にかかる積層型熱交換器1eは、各熱交換器コア2内にインナーフィン18を備え、かつアウターフィン3に代えて熱交換フィン3aを備える点以外は、従来の積層型熱交換器1とほぼ同様の構成を備える。したがって、それら従来と同様の構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態でも、インナーフィン18は、入口16側から出口17側までの冷媒の通流する流路断面の全域に設けられているのではなく、出口17に近い側のみに設けられている。よってインナーフィン18が設けられない入口16側の領域で熱交換が抑えられることになる。
さらに本実施形態では、相互に隣接する熱交換器コア2間の空隙に、熱交換流体の入口16から出口17までの長さL1より短い熱交換フィン3a(長さ:L2、L2<L1)を、出口17側に寄せて設けている。このため、入口16側には熱交換フィン3aが存在せず、フィンが有る場合に比べて入口16付近の熱交換が抑えられる。
このような構成によれば、抵抗要素としてのインナーフィン18による効果に加えて熱交換フィン3aによる効果も得られるから、より一層入口16付近の熱交換が抑えられ、当該入口付近の局所的な温度上昇が抑制される。
次に図8を参照して、本発明の第6の実施形態にかかる積層型熱交換器について説明する。図8は、積層型熱交換器の断面図(図1のD面と同じ位置での断面図)である。ここでも、従来と同様の構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態では、各熱交換器コア2b内の冷媒通路において、熱交換流体の入口側における前記冷媒通路の高さhiが、出口側における冷媒通路の高さhoより高くなっている。冷媒通路の高さが低いほど、冷媒が熱交換器コア2b(冷媒通路)内を流通する際の抵抗が増大するから、本実施形態では、冷媒通路の入口16側の流速が出口17側の流速に比べて速くなる。よって熱交換器コア2bが入口16付近で局所的に高温となるのが抑制され、従来に比べて積層型熱交換器1fの信頼性を向上することができる。
さらに本実施形態では、相互に隣接する熱交換器コア2b間の空隙に、熱交換流体の入口16から出口17までの長さL1より短い熱交換フィン3aを、出口17側に寄せて設けている。このため、入口16側には熱交換フィン3aが存在せず、フィンが有る場合に比べて入口16付近の熱交換が抑えられる。
このような構成によれば、出口17側と入口16側とで冷媒通路の高さに差をつけたことによる効果に加えて熱交換フィン3aによる効果も得られるから、より一層入口16付近の熱交換が抑えられ、当該入口付近の局所的な温度上昇が抑制される。
なお、図8に示すように、本実施形態では、第1、第2チューブシート6、7のうち少なくともいずれか一方(図8の例では第2チューブシート7)を段差21を有する構成とすることで冷媒通路の高さの異なる領域を設けるとともに、その段差21に係合することで、熱交換フィン3aの位置決めができるようにしている。これにより、熱交換フィン3aを所望の位置に極めて容易に配置することができるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
例えば、上記第2の実施形態では、空隙に、コルゲート形状のピッチの異なる二つの熱交換フィンを配置したが、これに代えて、ピッチの異なる三つ以上の熱交換フィンを設けるようにしてもよい。
また、上記第3および第4の実施形態では、抵抗要素としてインナーフィンや突起を用いた例について説明したが、これに代えて、冷媒が流通する際の抵抗となる他の形状や大きさの要素を用いてもよい。
また、上記第5の実施形態では、抵抗要素としてのインナーフィンと熱交換フィンとを共用した例について説明したが、他の抵抗要素(例えば突起)と熱交換フィンとを共用してもよい。
また、上記第6の実施形態では、熱交換器コアに2段の段差を設けることによって、冷媒通路の高さの異なる領域を設けたが、冷媒通路の高さをより多段階に変化させるようにしてもよいし、連続的に変化させるようにしてもよい。また、冷媒通路の高さの低い領域に抵抗要素を設ければ、入口側での局所的な温度上昇を一層抑制することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器の分解斜視図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる積層型熱交換器に含まれる熱交換フィンの断面図。 本発明の第3の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第4の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第5の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第6の実施形態にかかる積層型熱交換器の断面図。 本発明の第1の実施形態にかかる積層型熱交換器に含まれる熱交換器コアの斜視図。 積層型熱交換器の分解斜視図。 図10の積層型熱交換器のA面での断面図。 図11の積層型熱交換器のB−B断面図。 図10〜図12の積層型熱交換器における冷媒および熱交換流体の流れ方向の説明図。
符号の説明
1a〜1f 積層型熱交換器
2,2a,2b 熱交換器コア
3a〜3c 熱交換フィン
18 インナーフィン(抵抗要素)
19 突起(抵抗要素)

Claims (8)

  1. 外周部同士が接合された第1、第2チューブシート(6,7)の一端部および他端部を膨出させて入口タンク(8)および出口タンク(9)を形成し、入口タンク(8)と出口タンク(9)との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア(2)を、入口タンク(8)同士および出口タンク(9)同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア(2,2a,2b)間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器(1a,1e,1f)において、
    前記空隙における熱交換流体の入口(16)から出口(17)までの区間のうち、その中途位置から出口(17)までの間に熱交換フィン(3a)を設け、入口(16)側には熱交換フィン(3a)を設けないようにしたことを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 外周部同士が接合された第1、第2チューブシート(6,7)の一端部および他端部を膨出させて入口タンク(8)および出口タンク(9)を形成し、入口タンク(8)と出口タンク(9)との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア(2)を、入口タンク(8)同士および出口タンク(9)同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア(2)間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器(1b)において、
    前記空隙の熱交換流体の入口(16)から出口(17)に亘りコルゲート形状の熱交換フィン(3b,3c)を設け、
    前記入口(16)側のコルゲート形状のピッチが出口(17)側のコルゲート形状のピッチより大きいことを特徴とする積層型熱交換器。
  3. 外周部同士が接合された第1、第2チューブシート(6,7)の一端部および他端部を膨出させて入口タンク(8)および出口タンク(9)を形成し、入口タンク(8)と出口タンク(9)との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア(2)を、入口タンク(8)同士および出口タンク(9)同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア(2,2a)間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器(1c,1d)において、
    前記冷媒通路内の、前記空隙からの熱交換流体の出口(17)側の領域に、冷媒の流速を遅くする抵抗要素(18,19)を設けたことを特徴とする積層型熱交換器。
  4. 前記抵抗要素は、前記冷媒通路内に設けられたインナーフィン(18)であることを特徴とする請求項3に記載の積層型熱交換器。
  5. 前記抵抗要素は、前記第1、第2チューブシート(6,7)のうち少なくともいずれか一方の冷媒通路壁面に設けられた突起(19)であることを特徴とする請求項3に記載の積層型熱交換器。
  6. さらに、前記空隙における熱交換流体の入口(16)から出口(17)までの区間のうち、その中途位置から出口(17)までの間に熱交換フィン(3a)を設け、入口(16)側には熱交換フィン(3a)を設けないようにしたことを特徴とする請求項3〜5のうちいずれか一つに記載の積層型熱交換器。
  7. 外周部同士が接合された第1、第2チューブシート(6,7)の一端部および他端部を膨出させて入口タンク(8)および出口タンク(9)を形成し、入口タンク(8)と出口タンク(9)との間に冷媒通路を配した扁平状の熱交換器コア(2b)を、入口タンク(8)同士および出口タンク(9)同士が互いに連通するように複数積層するとともに、相互に隣接する熱交換器コア(2b)間の空隙に熱交換流体を導入し、冷媒と熱交換流体との間で熱交換させる積層型熱交換器(1f)において、
    前記空隙の熱交換流体の入口(16)側における前記冷媒通路の高さが、出口(17)側における冷媒通路の高さより高いことを特徴とする積層型熱交換器。
  8. さらに、前記空隙における熱交換流体の入口(16)から出口(17)までの区間のうち、その中途位置から出口(17)までの間に熱交換フィン(3a)を設け、入口(16)側には熱交換フィン(3a)を設けないようにしたことを特徴とする請求項7に記載の積層型熱交換器。
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