JP2006131094A - 非接触給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 給電線を介して移動体に非接触で電力を供給するシステムにおいて、簡単な構成および制御で、電力供給の効率を向上させる。
【解決手段】 走行軌道上を移動する移動体2に対して非接触で電力を供給する非接触給電システム1であって、給電線4が、走行軌道に沿って敷設され、電源3から出力される電力を移動体2に供給する。コントローラ10が、入力された搬送指示に従って移動体2を走行、移載等の動作をさせる制御、および電源3の状態の制御を実行する。コントローラ10は、搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、電源3の出力を停止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、予め決められた経路に沿って移動する移動体に給電線を介して非接触で電力を供給する非接触給電システムに関する。
従来技術として、工場や倉庫において、決められた経路を走行する移動体を用いて部品や荷物を搬送することが行われている。そして、このような移動体に電力を供給する方法として、電源から給電線を介して非接触で移動体に電力を供給する非接触給電システムが知られている。なお、非接触給電システムでは、例えば、給電線に高周波の交流電流を供給し、移動体側に設けたピックアップコア(受電コア)を利用して給電線から電磁誘導作用により電力を受電する。
従来技術に係る一般的な非接触給電システムにおいては、給電線には、常時電流が供給されている。すなわち、移動体が移動していないときであっても、給電線において常に損失が発生している。このため、無駄な電力が消費されており、効率の点で改善の余地があった。
上記の課題を解決するための一手段として、給電線を敷設した給電線路を複数の給電線ユニットに分割して構成し、移動体の存在しない給電線ユニットへの通電を停止する技術が知られている(例えば、特許文献1、2)。
上記の課題を解決するための他の手段として、全ての移動体が停止または待機していることがコントローラにて確認されると、給電回路の電源を停止する(あるいは電源の出力を最低値に設定する)技術が知られている(例えば、特許文献3、4)。
特開平11−8903号公報(要約、0007および0008段落、図1) 特開平11−18205号公報(要約、0007および0008段落、図1) 特開平2000−60034号公報(要約、0007および0008段落、図1) 特開平2001−19120号公報(要約、0007および0008段落、図1)
特許文献1および特許文献2に記載の非接触給電システムにおいては、複数の給電線ユニットを設け、各給電線ユニットを個々に制御する必要がある。このため、かかる非接触給電システムを実装するためには、電源を複数配置するか、あるいは電力を供給する各給電線ユニットを切り替えるための構成が必要となり、システムの構成が複雑化することとなる。
特許文献3および特許文献4に記載のシステムにおいては、コントローラは、給電回路の電源を停止すべきか否かの判断のために、常時あるいは定期的に移動体と通信してその移動体の状態を確認する必要がある。このため、システムの構成やその制御が複雑化することになる。
本発明は、給電線を介して移動体に非接触で電力を供給するシステムにおいて、簡単な構成および制御で、電力供給の効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の非接触給電システムは、走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、電源と、前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記電源の出力を停止する。
上記コントローラに対して移動体の搬送指示が所定の期間以上入力されないとき、コントローラは、移動体に対して電力を供給する必要がない状態が継続されるものと判断し、電源の出力を停止するよう制御する。電源の出力が停止すると給電線を電流が流れなくなると、無駄な電力消費が抑えられるので、システム全体として電力供給の効率が向上する。また、コントローラは、移動体の状態を常時モニタすることなく、電源を停止してもよいか否かを判断できる。
前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記移動体が前記走行軌道の所定の位置に移動した後に、前記電源の出力を停止することとしてもよい。電源の出力を停止する前に移動体を走行軌道上の所定の位置に移動させることにより、再度電源がオンに設定されるとすぐに移動体は走行軌道上の自己の位置を認識できるので、即時に走行軌道上を搬送され得る状態に移ることができる。
あるいは、前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記移動体が自己の状態を表す情報を該移動体内に記憶した後に、前記電源の出力を停止することとしてもよい。移動体が不揮発性の記憶手段を備えている場合には、電源の出力が停止される時点での移動体の走行軌道上の状態(例えば、位置など)が記憶される。このため、再度電源がオンに設定された際には、移動体はすぐに走行軌道上を搬送され得る状態に移ることができる。
さらに、前記コントローラは、前記電源の出力が停止している間に搬送指示が入力されると、前記電源を再起動することとしてもよい。電源の出力が停止し移動体に電力が供給されていないときに、コントローラに搬送指示が入力されたことを認識すると、電源が自動的に再起動され、給電線を介して移動体に電力が供給されるようになる。
また、上記目的を達成するために、本発明の非接触給電システムは、走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、電源と、前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記搬送指示が入力されない期間が予め決められているときは、その期間の開始タイミングで前記電源の出力を停止するようにしてもよい。この構成によれば、搬送指示が入力されない期間が予めわかっている場合には、その期間の開始タイミングで前記電源の出力を停止するので、給電線上での電力の浪費が抑えられ、システム全体として電力供給の効率が向上する。
また、上記目的を達成するために、本発明の非接触給電システムは、走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、電源と、前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記電源の出力を抑制する省電力モードに切り替えることとしてもよい。あるいは、本発明の非接触給電システムは、走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、電源と、前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記搬送指示が入力されない期間が予め決められているときは、その期間の開始タイミングで前記電源の出力を抑制する省電力モードへの切り替えの処理を始めることとしてもよい。これらの構成によれば、上述の発明と同様にシステム全体として電力供給の効率が向上することに加え、給電線への電力供給を停止することなく省電力モード下で一定の電力が供給され続けるので、移動体は、必要最小限の動作を行うことができる。
本発明によれば、移動体が動作していない期間に非接触給電システムの給電線で無駄に消費される電力が抑えられるので、システム全体として電力供給の効率が向上する。また、移動体の状態をモニタすることなく電源を停止すべきか否か、あるいは省電力にすべきか否かの判断が出来るので、電源制御のための構成または制御が簡単になる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<実施形態1>
図1(a)は、本実施形態に係る非接触給電システムを概略的に表した図である。本実施形態に係る非接触給電システム1は、非接触で移動体2に電力を供給するシステムであって、高周波の交流の電力をシステムに供給する電源である高周波電源3、移動体2の走行軌道に沿って敷設され、高周波電源3から出力される電力を移動体2に供給する例えばリッツ線等から構成される給電線4、高周波電源3および移動体2に対する制御を実行するコントローラである地上コントローラ10、を含んで構成される。地上コントローラ10は、上位コンピュータ9から入力された指示に基づいて、移動体2および非接触給電システム1の高周波電源3に信号を送信することによって、移動体2および高周波電源3を制御する。地上コントローラ10と移動体2とは、それぞれに取り付けられた光通信機等の通信手段を介して信号の送受信を行い、移動体2は、受信した信号等に従って、制御盤(機台制御)8にて自装置の制御を行う。
移動体2は、図1(a)においては2つ配設されたピックアップコア5A、5Bを利用して、給電線4から電磁誘導作用により電力を受電する。ピックアップコア5A、5Bは、例えば、鉄心等の磁性体にコイルが巻かれた構成である。移動体2は、ピックアップコア5A、5Bを介して本実施形態に係る非接触給電システム1から供給された電力を用いて、走行軌道上を移動する等の各種動作を行う。
図1(b)は、ピックアップコア5(5A、5B)を、図1(a)のAから見た図である。図1(b)に示されるように、給電線4(4A、4B)は、その断面形状がE字型のピックアップコア5の突起部Bを挟み込むようにして、走行軌道上に沿って平行に敷設されている。給電線4A、4Bには、互いに逆方向に電流が流れるように交流が供給される。これにより、ピックアップコア5の突起部Bに設けられる不図示のコイルから交流電流が得られる。そして、移動体2は、この交流電流を整流して利用する。
このように、本実施形態に係る非接触給電システム1は、走行軌道上を移動する移動体2に対して非接触で電力を供給する。また、地上コントローラ10は、上位コンピュータ9からの指示等に基づいて、高周波電源3および移動体2に対してその動作を指示する。そして、地上コントローラ10からの指示を受けて、移動体2は走行軌道上を移動し、高周波電源3は給電線4への電力の供給を停止あるいは開始する。
図2は、本実施形態に係る非接触給電システム1が所定の期間、上位コンピュータ9から移動体2の搬送指示を入力されない場合の動作について説明する図である。図2を参照して、本実施形態に係る非接触給電システム1の全体の動作を説明する。
地上コントローラ10は、移動体2の走行軌道に沿った移動を指示する搬送指示が上位コンピュータ9から入力されると、その搬送指示に基づいて、地上コントローラ10の光通信機6と移動体2の光通信機7との間で無線通信を行う。信号を受信した移動体2は、その信号に基づいて走行軌道の移動等の動作を実行する。
搬送指示が、所定の期間、例えば5分、地上コントローラ10に入力されない場合は、非接触給電システム10、移動体2、上位コンピュータ9は以下の処理を実行する。
(1)地上コントローラ10が移動体2の制御盤(機台制御)8に、システム10からの
給電を停止するための準備信号である、給電停止準備信号を送信する。
(2)給電停止準備信号を受信した移動体2は、走行軌道上の所定の位置に移動する。以下では、この所定の位置のことを「復帰位置」と呼ぶことがある。なお、移動体2の復帰位置への移動の処理に関しては、地上コントローラ10が送信した給電停止準備信号に、移動体2の復帰位置への移動の命令が含まれていることとしてもよい。また、地上コントローラ10から給電停止準備信号を受信すると、移動体2が自らの判断で復帰位置まで移動することとしてもよい。復帰位置については後に図面を参照して説明する。
(3)移動体2は、給電停止準備の処理が完了すると、地上コントローラ10に給電停止準備完了信号を送信する。
(4)地上コントローラ10は、高周波電源3から給電線4への給電を停止するよう給電停止信号を、高周波電源3に送信する。
(5)給電停止信号を受信した高周波電源3は、給電線4への給電を停止する。出力を停止した高周波電源3は、待機状態になる。
(6)移動体2は、給電線4からの給電が停止されたことにより、電源がオフの状態になる。
このように、上位コンピュータ9から所定の期間以上移動体2についての搬送指示が入力されないと、地上コントローラ10は、当分の間移動体2が動作することはないと判断し、高周波電源3の電力の供給を停止し、給電線4を電流が流れないようにされる。このため、本実施形態に係る非接触給電システム1全体について、電力の浪費を抑えることができる。
上記(1)から(6)の処理によって給電線4への給電が停止された後、上位コンピュータ9から搬送指示が地上コントローラ10に入力されると、非接触給電システム1は、再度移動体2への電力の供給を再開(再起動)する。以下、図2を参照して、移動体2への電力の供給の再開処理について説明する。
(7)地上コントローラ10に、上位コンピュータ9から、あるいはユーザのコマンド入力等により、搬送指示が入力される。
(8)地上コントローラ10は、高周波電源3に、給電線4への給電を開始するよう給電開始信号を送信する。
(9)給電開始信号を受信した高周波電源3は、給電線4への給電を開始する。
(10)移動体2は、ピックアップコア5A、5Bを利用して受電を開始し、移動体2の電源がオンに設定される。
(11)移動体2の起動が完了すると、移動体2は、自身の起動が完了したことを通知する起動完了信号を地上コントローラ10に送信する。
(12)起動完了信号の受信後、地上コントローラ10は、(7)で入力された搬送指示に基づいて、移動体2の制御盤8に対して搬送指示を送信する。
(13)搬送指示を受信した移動体2が走行軌道上の移動を開始する。
なお、上記移動体2が不揮発性のメモリを備えている場合は、例えば、上記(2)において、復帰位置に移動することなくその時点における移動体の位置等の状態を記憶するようにしてもよい。この場合、上記(10)で移動体2に再度電力が供給されたときに、メモリから状態を読み込むことにより自己の状態を認識する。
図3(a)は、移動体2のブロック図である。図3(a)に示されるように、地上コントローラ10と無線を経て通信する移動体2は、光通信機7、制御部21およびメモリ25を含んで構成される制御盤8、ピックアップコア5、およびカウンタ24等を備える。
光通信機7は、地上コントローラ10との間で信号を送受信する。先述のとおり、移動体2がメモリ25を備える場合は、図2の(2)の処理で、移動体2の状態についてメモリ25に記憶させる。カウンタ24は、例えば移動体2の車輪の回転数等に基づいて、移動体2の移動量を計測するために用いられる。制御部21は、光通信機7、ピックアップコア5、カウンタ24からの入力信号に基づいて移動体2を制御し、メモリ25を備える場合は、必要なデータをメモリ25に記憶させる。なお、ピックアップコア5については、先に図1(a)および図1(b)を用いて説明したのでここでは省略する。
図3(b)は、移動体2と、走行軌道上の復帰位置との関係を説明する図である。給電停止準備信号を受信した移動体2が復帰位置に移動する動作について、図3(b)を参照して説明する。なお、この復帰位置に移動する動作処理は、図2においては(2)の処理がこれに相当する。
走行軌道上の移動体2が1台の場合、例えば走行軌道上の1地点を復帰位置として設定する。例えば、図3(b)において復帰位置として設定されている点を点Oとし、復帰位置Oと表記することにする。移動体2は、自身の移動により復帰位置Oを通過すると、その位置座標を計測するカウンタ24をリセットする。つまり、移動体2は、復帰位置Oからの距離で自らの位置座標を認識する。
給電停止準備信号を地上コントローラ10から受信すると、移動体2は復帰位置Oに移動する。これにより、高周波電源3からの電力の供給が停止された後、再び搬送指示を地上コントローラ10から受信して移動を開始するとき、移動体2は電力の供給が開始されるとすぐに自らの位置を認識することができる。電力の供給が再開されてから復帰位置Oに移動し、自らの位置を認識してから搬送指示に基づいて移動を開始するよりも、迅速な動作が可能とされる。
走行軌道上に移動体が2台以上の場合は、例えば、移動体の台数分の復帰位置を設定し、移動体2は、それぞれが最寄の復帰位置まで移動する。例えば、図3(b)において、移動体2は、点Oと点Aとの間を移動中に給電停止準備信号を受信すると、点Oを復帰位置として移動し、その位置座標を計測するカウンタ24をリセットする。給電再開後、移動体2は、復帰位置Oからの距離で自らの位置座標を認識する。他の移動体が点Bと点Cとの間を移動している間に給電停止信号を受信したとすると、他の移動体は、点Bを復帰位置として点Bまで移動し、その位置座標を計測するカウンタをリセットする。給電再開後、その移動体は、復帰位置Bからの距離で自らの位置座標を認識する。
図4は、地上コントローラが上位コンピュータから指示を受けた際の基本動作のフローチャートである。まず、ステップS1およびS2では、搬送指示タイマにより計時される期間内に搬送指示が入力されるか否かをモニタする。ここで、搬送指示タイマは、ある搬送指示を上位コンピュータ9から入力されてから次の搬送指示が入力されるまでの時間を計測する。
搬送指示タイマがタイムアウトになると、ステップS3で、給電停止準備信号を移動体2に送信する。信号の送信後、ステップS4では、移動体2から給電停止準備完了信号が返送されてくるのを待つ。給電停止準備完了信号を受信すると、ステップS5で、給電停止信号を高周波電源3に送信し、処理を終了する。
地上コントローラ10が上位コンピュータ9から搬送指示を受信した場合(ステップS1:Yes)、搬送指示タイマをリセットした後、ステップS6に進む。ステップS6では、電源フラグをチェックする。ここで、電源フラグとは、高周波電源3の電源のオン/オフの状態を地上コントローラ10にて管理するためのフラグである。そして、この電源フラグがオフである場合は、ステップS7で、給電開始信号を高周波電源3に送信する。これにより、高周波電源3が給電を開始し、さらに、移動体2は、給電線4から電力を受け取ると起動完了信号を送信するものとする。ステップS8では、移動体2から起動完了信号が送られてくるのを待つ。起動完了信号を受信すると、ステップS9で搬送指示を移動体2に送信する。そして、ステップS10で搬送指示タイマを開始し、処理を終了する。なお、ステップS6の電源フラグの判定で電源フラグがオンに設定されている場合は、ステップS7、ステップS8の処理は行わず、ステップS9の搬送指示の送信処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る非接触給電システムによれば、地上コントローラが、上位コンピュータとの間における通信に基づいてシステムを停止させる契機、および停止されている状態からシステムを再開させる契機を判断する。移動体との間で通信でその移動体の状態を確認してからシステムの停止や再開を判断する必要がないため、より簡単なシステムの構成および制御で、システムにて消費される電力を抑制し、電力供給の効率を向上させることができる。
上述の実施例において、搬送指示は移動体2を走行経路に沿って移動させるための指示に限らず、停止している移動体2に何らかの動作をさせるための指示を含む。
また、地上コントローラ10への搬送指示は、上位コンピュータ9から入力されるものに限らず、ユーザ等が上位コンピュータ9を介さずに直接的に地上コントローラ10へ入力するものも含む。
<実施形態2>
実施形態2に係る非接触給電システムにおいては、予め定められた期間についての情報を元に給電の停止や開始の処理を実行する点において実施形態1に係る非接触給電システムと異なる。なお、実施形態2に係る非接触給電システムの構成は、基本的には実施形態1のそれと同様であるので、ここでは説明を省略し、実施形態1との差異を中心に説明する。
実施形態1では、上述したように、地上コントローラ10に所定期間継続して搬送指示が入力されなかったときに、移動体2へ給電停止準備信号が送信される。これに対し、実施形態2のシステムにおいては、移動体2に対する搬送指示が生成されないと見込まれる期間が予め決められていることを前提としている。ここで、このような期間を定義して情報は、上位コンピュータ9あるいは地上コントローラ10に設定されている。そして、地上コントローラ10は、そのような期間が定義されている情報に基づいて、図2に示す(1)から(6)で表される給電停止の処理を実行する。なお、搬送指示が生成されないと見込まれる期間は、例えば、昼休み、終業時刻以降の時間帯等である。
給電停止準備信号を送信する契機は、例えば、上記期間の開始時刻を契機としてもよいし、あるいは、地上コントローラ10が、移動体の走行軌道上の移動を停止させる搬送終了指示を移動体2に対して送信することを契機として、給電停止準備信号を送信することとしてもよい。
また、実施形態1では、上述したように、給電線への給電を停止しているときに搬送指示が入力されると、電源3を再起動する。これに対し、実施形態2のシステムにおいては、搬送指示が生成されないと見込まれる期間の終了時に図2の(8)以降の処理が実行される。
以上説明したように、実施形態2に係る非接触給電システムによれば、最後に搬送指示を受信した時点から所定時間を計時することなく、電源を適切に停止できる。
<実施形態3>
実施形態1に係る非接触給電システムにおいては、所定期間、上位コントローラ9からの搬送指示がないと認識された場合に、高周波電源3から給電線4への電力の供給を停止させている。これに対し、本実施形態3においては、電力の供給を停止するのではなく、高周波電源3の動作モードを移動体2が待機するために必要最小限の電力を供給する「省電力モード」に切り替える。ここで、「必要最小限の電力」とは、例えば、移動体2が地上コントローラ10と通信できる程度の電力をいう。省電力モードへの切り替えによっても、移動体2が走行、移載等の動作をせず待機している間にシステムにおいて消費される電力を抑制することができる。以下、省電力モードへの切り替えおよび通常の電力供給モードへの復帰の動作について説明する。
図5は、実施形態3に係る非接触給電システムの動作を説明する図である。図5では、実施形態1と同様、所定の期間、搬送指示が上位コンピュータ9から入力されない場合に、図5の(1)以下の処理が実行される。
(1)地上コントローラ10は、高周波電源3から給電線4への給電を、移動体2が待機するのに必要最小限の電力に低下させることを指示する省電力モード信号(オン)を高周波電源3に対して送信する。
(2)省電力モード信号(オン)を受信した高周波電源3は、地上コントローラ10に対し、給電線4に対して省電力モードで電力を供給していることを表す省電力モード中信号(オン)を送信する。併せて、高周波電源3は、給電線4に供給する電流を、移動体2の待機に必要最小限な最小運用電流値に設定する。
上記(1)および(2)の処理によって、給電線4に供給される電力は十分に省力化される。この後、図5の(3)で示されるように、上位コンピュータ9から、あるいはユーザからのコマンド入力等によって、地上コントローラ10に搬送指示が入力されると、図5の(4)以下の処理が実行される。
(4)地上コントローラ10は、高周波電源3から給電線4への給電を、通常の電力に戻すことを指示する省電力モード信号(オフ)を高周波電源3に対して送信する。
(5)省電力モード信号(オフ)を受信した高周波電源3は、移動体2に走行、移載等の動作に必要な電力の供給を開始する。
(6)高周波電源3は、地上コントローラ10に対し、給電線4に対して通常の電力供給に切り替えたことを表す省電力モード中信号(オフ)を送信する。
(7)省電力モード中信号(オフ)の受信後、地上コントローラ10は、移動体2に対して搬送指示を送信する。
上記(4)から(7)の処理によって、移動体2が走行経路を移動する等、通常の電力の供給が必要な場合、省電力モードがオフに設定される。
以上説明したように、実施形態3に係る非接触給電システムによれば、移動体2が走行、移載等の動作をしない期間の消費電力を抑制することができる。また、実施形態1では、地上コントローラ10は、電力供給の再開時に移動体2からの起動完了信号を待って搬送指示を送信している。これに対して、実施形態3では、省電力モードにおいても必要最小限の電力が供給されており、移動体2は地上コントローラ10との通信が可能な状態にあるので、地上コントローラ10は、電力供給の再開時に即座に搬送指示を送信することができる。
<実施形態4>
実施形態4に係る非接触給電システムは、実施形態2のシステムにおいて給電線への電力供給を停止する代わりに、高周波電源の動作モードを省電力モードに切り替えたものである。
実施形態4の非接触給電システムは、実施形態2に記載のシステムと同様、移動体2に対する搬送指示が生成されないと見込まれる期間を定義した情報が、上位コンピュータ9あるいは地上コントローラ10に設定されている。地上コントローラ10は、そのような期間が定義されている情報に基づいて、図5に示す(1)および(2)の処理を実行する。また、移動体2に対する搬送指示が生成されないと見込まれる期間の終了時に、図5の(4)以降の処理が実行される。
なお、搬送指示の入力されない所定の期間を0としておき、移動体2の搬送動作が完了すると即時に省電力モードに切り替えることもできる。例えば稼動率の低いシステムにおいては、より効率的に消費される電力を抑制することができる。
(a)は、本発明に係る非接触給電システムの構成図であり、(b)は、ピックアップコアの断面図である。 実施形態1に係る非接触給電システムの動作を説明する図である。 (a)は、移動体のブロック図であり、(b)は、移動体と復帰位置との関係を説明する図である。 地上コントローラの基本動作のフローチャートである。 実施形態3に係る非接触給電システムの動作を説明する図である。
符号の説明
1 非接触給電システム
2 移動体
3 高周波電源
4 給電線
5、5A、5B ピックアップコア
6、7 光通信機
8 制御盤
9 上位コンピュータ
10 地上コントローラ

Claims (7)

  1. 走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、
    電源と、
    前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、
    入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記電源の出力を停止する
    ことを特徴とする非接触給電システム。
  2. 前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記移動体が前記走行軌道の所定の位置に移動した後に、前記電源の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電システム。
  3. 前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記移動体が自己の状態を表す情報を該移動体内に記憶した後に、前記電源の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電システム。
  4. 前記コントローラは、前記電源の出力が停止している間に搬送指示が入力されると、前記電源を再起動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電システム。
  5. 走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、
    電源と、
    前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、
    入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記搬送指示が入力されない期間が予め決められているときは、その期間の開始タイミングで前記電源の出力を停止するための処理を始める
    ことを特徴とする非接触給電システム。
  6. 走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、
    電源と、
    前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、
    入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記搬送指示が所定の期間以上入力されないときは、前記電源の出力を抑制する省電力モードに切り替えることを特徴とする非接触給電システム。
  7. 走行軌道上を移動する移動体に対して非接触で電力を供給する非接触給電システムであって、
    電源と、
    前記走行軌道に沿って敷設され、前記電源から出力される電力を前記移動体に供給する給電線と、
    入力された搬送指示に従って前記移動体を走行させる制御、および前記電源の状態の制御を実行するコントローラと
    を備え、
    前記コントローラは、前記搬送指示が入力されない期間が予め決められているときは、その期間の開始タイミングで前記電源の出力を抑制する省電力モードへの切り替えの処理を始める
    ことを特徴とする非接触給電システム。

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