JP2006129559A - 基板処理装置用モータおよび基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置用モータおよび基板処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理液成分を含む雰囲気が接することによるモータ駆動軸の腐食を防止することができる基板処理装置用モータおよびその基板処理装置用モータを用いた基板処理装置を提供すること。
【解決手段】内側キャップ70は、回転軸5の上端に当接する端面部71と、回転軸5の外周面を被覆する周面部72とを一体的に備えている。また、内側キャップ70は、処理液による腐食に対する耐性を有するフッ素樹脂等の耐食性材料を用いて形成されている。チューブ73は、雰囲気による腐食に対する耐性を有するフッ素樹脂などの耐食性材料を用いて形成されており、内側キャップ70と一体的に形成されている。そして、チューブ73は、回転軸5の上端から下端にわたって、その外周面が回転軸5の内周面に密着するように上下に延びている。これにより、回転軸5の内周面がチューブ73により被覆されて保護されている。これにより、固定軸5の内周面、上端面および外周面が処理液成分を含む雰囲気により腐食するのを防止することができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、基板処理装置用モータおよびその基板処理装置用モータを用いた基板処理装置に関する。また、その基板処理装置は、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板などの基板に対して所定の処理を施す。
たとえば、半導体装置の製造工程において用いられる枚葉式の基板処理装置は、半導体ウエハの裏面を吸引保持して回転する吸引型のスピンチャックと、このスピンチャックに吸引保持された半導体ウエハに薬液等の処理液を供給するためのノズルとを備えている。そして、スピンチャックによって半導体ウエハを水平面で回転させつつ、その回転中の半導体ウエハにノズルから処理液が供給されることによって、半導体ウエハに対して処理液による処理が施される。
スピンチャックは、鉛直方向に延びる中空のモータ駆動軸の上端に、フッ素樹脂等の耐食性材料からなる円板状の吸引保持ベースを結合した構成を有している。吸引保持ベースの上面は、半導体ウエハの裏面を吸引保持する吸引保持面とされており、吸引保持ベースの内部には、吸引保持面に開口する吸引口に連通する吸引径路が形成されている。この吸引径路は、金属製のモータ駆動軸内の中空部分に連通し、この中空部分は、基板処理装置外の真空ラインに接続されている。真空ラインには、真空ポンプ等の排気装置が接続され、これにより、モータ駆動軸内の中空部分の空気が吸い出されて、吸引保持ベースの吸引保持面で半導体ウエハを吸引保持することができる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−299305号公報
しかしながら、上記のような基板処理装置では、半導体ウエハを吸引保持する際などに、処理液成分を含む雰囲気をモータ駆動軸内に吸引し、その雰囲気によって、モータ駆動軸の内面が腐食するおそれがある。
また、吸引保持ベースとモータ駆動軸との間に隙間が生じる構成であるので、処理液成分を含む雰囲気がその隙間に入り込むことにより、モータ駆動軸の外面が腐食するおそれもある。
そこで、本発明は、処理液成分を含む雰囲気が接することによるモータ駆動軸の腐食を防止することができる基板処理装置用モータおよびその基板処理装置用モータを用いた基板処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)に対して処理液を用いた処理を行う基板処理装置に用いられるモータ(4)であって、回転力を発生するモータ本体と、このモータ本体から発生する回転力によって回転される中空のモータ駆動軸(5)と、このモータ駆動軸内に挿入され、モータ駆動軸の内周面を被覆して保護するための耐食性材料からなるチューブ(73)とを含むことを特徴とする基板処理装置用モータである。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、チューブによりモータ駆動軸の内周面が被覆されているので、仮にモータ駆動軸内に処理液成分を含む雰囲気が進入したとしても、その雰囲気がモータ駆動軸の内周面に接するのを防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気によるモータ駆動軸の内周面の腐食を防ぐことができる。
請求項2記載の発明は、上記モータ駆動軸(5)の一端部に設けられ、当該一端部の端面および外周面を被覆して保護するための耐食性材料からなるキャップ(70)をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置用モータ(4)である。
この構成によれば、キャップによりモータ駆動軸の端面および外周面が被覆されているので、処理液成分を含む雰囲気がモータ駆動軸の端面および外周面に接するのを防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気によるモータ駆動軸の端面および外周面の腐食を防ぐことができる。
請求項3記載の発明は、上記チューブ(73)と上記キャップ(70)とが一体的に形成されていることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置用モータ(4)である。
この構成によれば、チューブとキャップとが一体的に形成されているので、部品数を削減することができ、チューブとキャップとの構成を簡易なものにすることができる。
請求項4記載の発明は、上記キャップ(70)は、上記一端部の端面に当接する端面部と、上記一端部の外周面を被覆する周面部とを一体的に備えており、上記端面部には、上記チューブ(73)の内部空間に連通する孔(71a)が形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の基板処理装置用モータ(4)である。
この構成によれば、キャップの端面部に形成された孔を介して、チューブの内部空間とモータ駆動軸の外部とを連通しつつ、キャップおよびチューブにより、モータ駆動軸の内周面、ならびに、一端部の端面および外周面を保護することができる。
請求項5記載の発明は、上記キャップ(70)は、上記一端部の端面に当接する端面部と、上記一端部の外周面を被覆する周面部とを一体的に備えており、上記端面部には、上記チューブ(73)を挿通する挿通孔(71b)が形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の基板処理装置用モータ(4)である。
この構成によれば、キャップの端面部に形成された挿通孔にチューブが挿通される。そのため、チューブの内部空間とモータ駆動軸の外部とを連通しつつ、キャップおよびチューブにより、モータ駆動軸の内周面、ならびに、一端部の端面および外周面を保護することができる
請求項6記載の発明は、基板に対して処理液を用いた処理を行う基板処理装置であって、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置用モータ(4)と、上記モータ駆動軸(5)の上記一端部に結合され、上記モータ駆動軸と一体的に回転し、基板の裏面を吸引保持するための吸引保持ベース(6)とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
この構成によれば、吸引保持ベースによって、基板を吸引保持することができ、その状態でモータ駆動軸を回転させることによって、その基板を回転させることができる。また、請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理装置用モータを用いているので、請求項1〜5に記載の発明と同様に、処理液成分を含む雰囲気によるモータ駆動軸の腐食を防ぐことができる。
請求項7記載の発明は、上記吸引保持ベース(6)と上記モータ(4)との間において、上記モータに対して固定配置され、上記モータ駆動軸(5)を回転自在に挿通する固定筒部材(38)と、上記モータ駆動軸と上記固定筒部材との間の空間を、上記固定筒部材の外部の空間から隔絶するためのシール機構とをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の基板処理装置である。
この構成によれば、モータ駆動軸と固定筒部材との間の空間に、固定筒部材の外部の空間から処理液成分を含む雰囲気が進入するのを防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気によるモータ駆動軸の腐食を防ぐことができる。
請求項8記載の発明は、上記シール機構は、上記吸引保持ベース(6)と上記固定筒部材(38)との間にラビリンス間隙(51)を形成するラビリンス構造を有していることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置である。
この構成によれば、シール機構は、ラビリンス構造を有しているので、モータ駆動軸と固定筒部材との間の空間に、固定筒部材の外部の空間から処理液成分を含む雰囲気が進入するのを確実に防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気によるモータ駆動軸の腐食を確実に防ぐことができる。
請求項9記載の発明は、上記シール機構は、上記モータ駆動軸(5)と上記固定筒部材(38)との間にガスを供給するガス供給手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置である。
この構成によれば、ガス供給手段によってモータ駆動軸と固定筒部材との間にガスを供給することにより、モータ駆動軸と固定筒部材との間の空間に、固定筒部材の外部の空間から処理液成分を含む雰囲気が進入するのを確実に防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気によるモータ駆動軸の腐食を確実に防ぐことができる。
請求項10記載の発明は、上記吸引保持ベース(6)と上記キャップ(70)とが一体的に形成されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、吸引保持ベースとキャップとが一体的に形成されているので、部品数を削減することができ、吸引保持ベースとキャップとの構成を簡易なものにすることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。この基板処理装置は、基板の一例としての半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wを1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置であり、処理室80内に、ウエハWをほぼ水平に保持して回転する基板保持装置1と、この基板保持装置1に保持されたウエハWの上面(表面)に薬液を供給するための薬液ノズル81と、基板保持装置1に保持されたウエハWの上面にリンス液を供給するためのリンス液ノズル82とを備えている。
基板保持装置1は、後述するように、真空吸着式チャックであり、ウエハWをほぼ水平な姿勢でその裏面を吸着して保持することができる。そして、ウエハWを吸着して保持しつつ、鉛直な軸線まわりに回転させることができる。
薬液ノズル81には、薬液供給配管83から薬液が供給されるようになっている。薬液ノズル81は、たとえば、基板保持装置1の斜め上方に配置されており、その位置から基板保持装置1に保持されたウエハWの上面の回転中心に向けて薬液を供給する。
薬液としては、ウエハWの表面に対する処理の内容に応じたものが用いられる。たとえば、ウエハWの表面から不要なレジスト膜を剥離するレジスト剥離処理であれば、SPM(sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture:硫酸過酸化水素水)などのレジスト剥離
液が用いられ、ウエハWの表面からポリマ(レジスト残渣)を除去するポリマ除去処理であれば、APM(ammonia-hydrogen peroxide mixture:アンモニア過酸化水素水)などのポリマ除去液が用いられ、ウエハWの表面から酸化膜や金属薄膜などをエッチング除去するエッチング処理であれば、フッ酸、硫酸、硝酸、塩酸、リン酸、酢酸、アンモニア、過酸化水素水、クエン酸、蓚酸、TMAHのうちの少なくともいずれか1つを含むエッチング液が用いられる。また、露光後のレジスト膜を現像する現像処理であれば、そのレジスト膜の露光部分または未露光部分を溶解可能な現像液が用いられる。
リンス液ノズル82には、リンス液供給配管84からリンス液が供給されるようになっている。リンス液ノズル82は、たとえば、基板保持装置1の斜め上方に配置されており、その位置から基板保持装置1に保持されたウエハWの上面の回転中心に向けてリンス液を供給する。リンス液としては、たとえば、DIW(脱イオン化された純水)を用いることができる。
そして、まず、処理対象のウエハWが搬入されてきて、そのウエハWが基板保持装置1に保持される。そして、ウエハWは、基板保持装置1によって保持されつつ回転され、さらに、薬液ノズル81からウエハWの上面(表面)の回転中心に薬液が供給される。
ウエハWの上面の回転中心に供給された薬液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの上面を周縁部に向けて拡がる。これによって、ウエハWの上面に薬液が行き渡り、ウエハWの上面に対して薬液による処理が施されていく。ウエハWの周縁に達した薬液は,ウエハWの回転による遠心力によって、その周縁から振り切られて側方に飛散する。
つづいて、リンス液ノズル82から回転されているウエハWの上面の中心に向けてリンス液が供給される。
ウエハWの回転中心に供給されたリンス液は、ウエハWの回転による遠心力を受けて、ウエハWの上面を周縁に向けて拡がり、その周縁から振り切られて、ウエハWの側方に飛散する。これにより、ウエハWの上面にリンス液が行き渡り、ウエハWの上面に付着している薬液がリンス液によって洗い流されていく。このようにして、基板処理装置において、ウエハWの処理が行われていく。
図2は、基板保持装置1の構成を詳しく示す断面図である。
基板保持装置1は、ケース2と、ケース2の周囲を取り囲むように配置されたカップ3と、ケース2内に収容されたモータ4と、ケース2の上面を貫通してほぼ鉛直に延びた回転軸5と、回転軸5の上端に着脱可能に取り付けられた吸引保持ベース6とを備えている。ケース2、カップ3および吸引保持ベース6は、処理液による腐食に対する耐性を有するフッ素樹脂等の耐食性材料を用いて形成されている。
ケース2は、略円筒状容器の天地を逆にした形状を有している。ケース2の下端部には、その外周面から外方へ広がる固定フランジ7が形成されており、この固定フランジ7は、ボルト9によって、基板処理装置の処理室80の底面8に固定されている。また、ケース2の上下方向中間部には、カップ3を支持するためのカップ支持フランジ10が外周面から外方へ広がるように形成されている。さらに、ケース2の上面には、略円形状の開口11が形成されている。
カップ3は、略円環板状の底板12と、この底板12の外周縁部に立設された略円筒状の外側壁13と、外側壁13の内側において底板12に立設された略円筒状の中側壁14と、中側壁14のさらに内側において底板12に立設された略円筒状の内側壁15とを備えている。底板12の中央部には、略円形状のケース挿通孔16が貫通形成されており、カップ3は、そのケース挿通孔16にケース2が挿通されて、底板12がボルト17でカップ支持フランジ10に固定されることにより、ケース2に支持されている。また、外側壁13、中側壁14および内側壁15は、ケース挿通孔16の中心軸線を中心とする3重円筒状に配置されており、外側壁13と中側壁14との間は、ウエハWの処理に用いた後の処理液を集めて回収するための回収溝18とされ、中側壁14と内側壁15との間は、ウエハWの処理に用いた後の処理液を集めて廃棄するための廃棄溝19とされている。
モータ4は、ケース2の開口11に挿通されたモータブロック20の下面に結合されて、ケース2内に収容された状態に設けられている。モータブロック20は、ケース2の開口11よりも大きな外径を有する扁平な略円筒状に形成され、その下面の外周縁部がケース2の上面に係止された係止部21と、開口11よりも小さな外径を有する略円筒状に形成され、ケース2の開口11に挿通された挿通部22とを一体的に備えている。そして、モータ4は、ケース2内に進入した挿通部22の下面に結合されている。
回転軸5は、モータ4の駆動軸を兼ねている。この回転軸5は、金属製の中空軸とされており、その下端には、接続部23を介して、基板処理装置外の真空ラインから延びる真空配置管24が接続されている。また、回転軸5の上端には、内側キャップ70が設けられ、回転軸5内には、チューブ73が挿入されている。
接続部23は、シール部25と、このシール部25に結合された固定部26とを備えている。シール部25は、回転軸5が挿通された挿入孔27を有しており、この挿通孔27に、回転軸5とシール部25の内周面との間をシールする回転シール部材28を備えている。また、固定部26は、処理室80の底面8に固定配置されており、その上側中央部には、回転軸5の下端部が入り込むように形成された凹条空間29に連通する連通孔30が、固定部26の下面まで貫通して形成されており、この連通孔30の下端には、真空排気管24の一端に接続された管継ぎ手31が結合されている。さらにまた、シール部25と固定部26との間には、これらを気密に結合するためのシール部材(Oリング)32が設けられている。これにより、回転軸5の中空部分の空気を、凹条空間29、連通孔30および管継ぎ手31を通して、真空排気管24に吸い出すことができる。
図3に示すように、内側キャップ70は、回転軸5の上端に当接する端面部71と、回転軸5の外周面を被覆する周面部72とを一体的に備えている。また、内側キャップ70は、処理液による腐食に対する耐性を有するフッ素樹脂等の耐食性材料を用いて形成されている。
端面部71は、平面視形状が、回転軸5の断面形状よりも大きな直径を有する略円形状とされており、そのほぼ中央部に連通孔71aが形成されている。
周面部72は、端面部71の周縁から下方に突出した略円筒形状とされており、回転軸5の上端の外周面に密着している。これにより、回転軸5の上端は外部に露出することなく、内側キャップ70に被覆され保護されている。
チューブ73は、雰囲気による腐食に対する耐性を有するフッ素樹脂などの耐食性材料を用いて形成されており、その上端が、内側キャップ70の端面部71の下面において、連通孔71aの周縁部に結合されて、内側キャップ70と一体的に形成されている。そして、チューブ73は、回転軸5の上端から下端にわたって、その外周面が回転軸5の内周面に密着するように上下に延びている。これにより、回転軸5の内周面がチューブ73により被覆されて保護され、回転軸5の中空部分は、チューブ73の中空部分によって形成されている。
吸引保持ベース6は、ほぼ水平に配置される円板状部33と、この円板状部33の下面中央部から下方に延びる円筒状部34とを一体的に備えている。円板状部33の上面は、ウエハWの裏面を吸引保持する吸引保持面とされ、円板状部33の内部には、その吸引保持面に開口する吸引口35と連通する吸引経路36が形成されている。そして、吸引経路36は、内側キャップ70の連通孔71aを介して、チューブ73の中空部分に連通している。
このような構成により、円板状部33の吸引保持面上にウエハWが載置された状態で、チューブ73の中空部分の空気が吸い出されると、吸引経路36の空気が吸い出されて、円板状部33の吸引保持面にウエハWが吸引保持される。そして、その状態で、モータ4を駆動させて、回転軸5を回転させることにより、ウエハWをほぼ水平面内で回転させることができる。
なお、円板状部33の吸引保持面には、その周縁全周に沿ってリング状にリブが形成されており、円板状部33の吸引保持面にウエハWを吸引保持した状態では、ウエハWの裏面にリブが強く当接して、ウエハWの裏面と吸引保持面との間に、ウエハWの周囲の処理液を含む雰囲気(処理液雰囲気)が入らないようになっている。
また、吸引保持ベース6の下端とモータブロック20との間には、これらの間において回転軸5を全周に渡って非接触状態で覆う固定筒部材38が設けられている。この固定筒部材38の下端部には、外周面から外方に広がる取付フランジ39が形成されており、この取付フランジ39は、ボルト40によって、モータブロック20の上面に固定されている。
さらに、ケース2の上面には、略円環板状の張出部材41が、ケース2の外方へ張り出すように設けられており、この張出部材41の上面と固定筒部材38の取付フランジ39の上面との間には、傘状の内カバー部材42が、それらの間を閉鎖するように架設されている(図2参照)。張出部材41は、内側壁15に当接する位置まで張り出しており、張出部材41の外周面とカップ3の内側壁15との間には、これらを気密に結合するためのシール部材(Oリング)43が設けられている。また、内カバー部材42の上端部および下端部は、ボルト44,45によって、それぞれ取付フランジ39および張出部材41に固定されており、内カバー部材42の上端部下面と取付フランジ39の上面との間および内カバー部材42の下端部下面と張出部材41の上面との間には、それらをそれぞれ気密に結合するためのシール部材(Oリング)46,47が設けられている。これにより、張出部材41および内カバー部材42の上方の空間と下方の空間とは、張出部材41および内カバー部材42を境界として、相互間での雰囲気の流通が遮断される。そのため、張出部材41および内カバー部材42の下方の空間に配置されたケース2内に、ウエハWの周囲の処理液雰囲気が進入することを防止でき、その処理液雰囲気(に含まれる処理液成分)によるモータ4などの腐食を防止することができる。
また、固定筒部材38の上端部には、ラビリンス形成壁48,49が、固定軸5の中心軸線を中心とする2重円筒状に形成されている。これに対応して、吸引保持ベース6の下端部には、回転軸5の中心軸線を中心とする円環状のラビリンス形成溝50が形成されている。そして、このラビリンス形成溝50に、内側のラビリンス形成壁48が入り込み、吸引保持ベース6の下端部におけるラビリンス形成溝50の外側の部分が、内側のラビリンス形成壁48と外側のラビリンス形成壁49との間に入り込んでいる。これにより、吸引保持ベース6の下端部と固定筒部材38の上端部とは、迷路状のラビリンス間隙51を有するラビリンス構造をなして結合しており、このラビリンス構造によって、吸引保持ベース6の下端部と固定筒部材38の上端部との間がシールされている。そのため、吸引保持ベース6の下端部と固定筒部材38の上端部との間を通って、ウエハWの周囲の処理液雰囲気が回転軸5の周囲に進入することを防止でき、その処理液雰囲気による回転軸5の腐食を防止することができる。
また、固定筒部材38には、固定筒部材38の下面からラビリンス間隙51まで貫通する断面環状の環状路52が形成されている。さらに、モータブロック20には、環状路52に連通する連通路53が形成されており、この連通路53には、基板処理装置外の真空ラインから延びるラビリンス用真空排気管54の一端に取り付けられた管継ぎ手55が接続されている。一方、ラビリンス間隙51は、固定筒部材38と回転軸5との間の隙間と連通し、この隙間は、モータブロック20と回転軸5との間の隙間と連通している。また、モータブロック20には、側面からモータブロック20と回転軸5との間の隙間まで貫通する貫通路56が形成されている。これにより、ラビリンス間隙51内の空気を、環状路52、連通路53および管継ぎ手55を通して、ラビリンス用真空排気管54に吸い出すことができる。そして、これに伴って、ケース2内の空気を、貫通路56、モータブロック20と回転軸5との間の隙間および固定筒部材38と回転軸5との間の隙間を通して、ラビリンス間隙51内に吸い込むことができる。そのため、回転軸5の周囲をケース2内の空気で保護することができ、処理液雰囲気による回転軸5の腐食をより一層防止することができる。また、ラビリンス間隙51内の空気を吸い出しているので、ケース2内の雰囲気が吸引保持ベース6側の処理液雰囲気に流出して、吸引保持ベース6に保持されるウエハWをパーティクルで汚染してしまうこともない。
さらにまた、吸引保持ベース6(円筒状部34)の下端部と固定筒部材38の上端部との結合部分の周囲には、上面に円筒状部34が挿通された孔を有する外側キャップ57が設けられており、この外側キャップ57の側面とカップ3の内側壁15との間には、略円錐状の中カバー部材58が架設されている。外側キャップ57と中カバー部材58とは、接着剤などを用いて気密に接続されている。また、中カバー部材58の下端部は、ボルト59によって、内側壁15の上端部に固定されており、その中カバー部材58の下端部下面と内側壁15の上端部上面との間には、それらを気密に結合するためのシール部材(Oリング)60が設けられている。これにより、外側キャップ57および中カバー部材58の上方の空間と下方の空間とは、外側キャップ57および中カバー部材58を境界として、相互間での雰囲気の流通が遮断される。そのため、外側キャップ57および中カバー部材58の下方の空間に、ウエハWの周囲の処理液雰囲気が進入することを防止でき、その処理液雰囲気によるモータ4や回転軸5などの腐食をより一層確実に防止することができる。
また、中カバー部材58には、吸引保持ベース6に吸引保持されたウエハWの裏面(下面)に処理液を供給するための裏面ノズル61,62が配置されている。さらに、中カバー部材58の上方には、吸引保持ベース6の周囲を取り囲むように、回転軸5を中心とする回転対称な形状と有する外カバー部材63が設けられており、一方の裏面ノズル61の先端(吐出口)は外カバー部材63内に配置され、他方の裏面ノズル62の先端(吐出口)は外カバー部材63外に配置されている。これにより、吸引保持ベース6に吸引保持されたウエハWを回転させながら、その回転中のウエハWの裏面に裏面ノズル61,62から処理液を供給することができる。
以上のように、この実施形態では、チューブ73により回転軸5の内周面が被覆されているので、たとえ回転軸5内に処理液成分を含む雰囲気が進入したとしても、その雰囲気が回転軸5の内周面に接するのを防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気による回転軸5の内周面の腐食を防ぐことができる。
また、内側キャップ70により回転軸5の上端面および外周面が被覆されているので、処理液成分を含む雰囲気が回転軸5の上端面および外周面に接するのを防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気による回転軸5の上端面および外周面の腐食を防ぐことができる。
また、チューブ73と内側キャップ70とが一体的に形成されているので、部品数を削減することができ、チューブ73と内側キャップ70との構成を簡易なものにすることができる。
また、内側キャップ70の端面部には、連通孔71aが形成されているので、連通孔71aを介して、チューブ73の内部空間と吸引経路36とを連通しつつ、内側キャップ70およびチューブ73により、回転軸5の内周面、ならびに、上端面および外周面を保護することができる。
また、吸引保持ベース6と固定筒部材38との結合部分はシールされており、さらにその結合部分は、ラビリンス構造を有しているので、回転軸5と内側キャップ70との間の空間に、固定筒部材38の外部の空間から処理液成分を含む雰囲気が進入するのを確実に防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気による回転軸5の腐食を確実に防ぐことができる。
なお、上述の説明では、吸引保持ベース6と内側キャップ70とが別体で形成されているとしたが、吸引保持ベース6と内側キャップ70とが一体的に形成されていてもよい。このようにすれば、部品数を削減することができ、吸引保持ベース6と内側キャップ70との構成を簡易なものにすることができる。
また、内側キャップ70とチューブ73とは、別個に形成されていてもよい。その際には、内側キャップ70とチューブ73との間が、Oリングなどによりシールされていることが望ましい。
また、図4に示すような構成で、内側キャップ70とチューブ73とが一体的に形成されていてもよい。すなわち、内側キャップ70の中央部にチューブ73が挿通する挿通孔71bが形成され、その挿通孔71bにチューブ73の上端部分が挿通される構成であってもよい。このような構成であれば、挿通孔71aを介して、チューブ73の内部空間と吸引経路36とを連通しつつ、内側キャップ70およびチューブ73により、回転軸5の内周面、ならびに、上端面および外周面を被覆して保護することができる。
また、図5に示すように、固定筒部材38と吸引保持ベース6との接合面が、ラビリンス構造を有していないものであってもよい。すなわち、固定筒部材38上に吸引保持ベース6が接合され、さらに、固定筒部材38の内周面に連通する複数のガス供給経路38aが固定筒部材38内に形成されていてもよい。そして、ガス供給経路38aから、回転軸5と固定筒部材38との間の空間にN2ガスが供給されていてもよい。これにより、N2ガスの流れによって、回転軸5と内側キャップ70との間の空間に、固定筒部材38の外部の空間から処理液成分を含む雰囲気が進入するのを確実に防ぐことができる。よって、処理液成分を含む雰囲気による回転軸5の腐食を確実に防ぐことができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態にかかる基板処理装置の構成を概念的に示す断面図である。 基板保持装置の構成を詳しく示す断面図である。 図2に示す基板保持装置の一部を拡大して示す図である。 基板保持装置の他の実施形態を示す図である。 基板保持装置のさらに他の実施形態を示す図である。
符号の説明
4 モータ
5 回転軸
6 吸引保持ベース
38 固定筒部材
51 ラビリンス間隙
70 内側キャップ
71a 連通孔
71b 挿通孔
73 チューブ

Claims (10)

  1. 基板に対して処理液を用いた処理を行う基板処理装置に用いられるモータであって、
    回転力を発生するモータ本体と、
    このモータ本体から発生する回転力によって回転される中空のモータ駆動軸と、
    このモータ駆動軸内に挿入され、モータ駆動軸の内周面を被覆して保護するための耐食性材料からなるチューブとを含むことを特徴とする基板処理装置用モータ。
  2. 上記モータ駆動軸の一端部に設けられ、当該一端部の端面および外周面を被覆して保護するための耐食性材料からなるキャップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置用モータ。
  3. 上記チューブと上記キャップとが一体的に形成されていることを特徴とする請求項2記載の基板処理装置用モータ。
  4. 上記キャップは、上記一端部の端面に当接する端面部と、上記一端部の外周面を被覆する周面部とを一体的に備えており、
    上記端面部には、上記チューブの内部空間に連通する孔が形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の基板処理装置用モータ。
  5. 上記キャップは、上記一端部の端面に当接する端面部と、上記一端部の外周面を被覆する周面部とを一体的に備えており、
    上記端面部には、上記チューブを挿通する挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の基板処理装置用モータ。
  6. 基板に対して処理液を用いた処理を行う基板処理装置であって、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置用モータと、
    上記モータ駆動軸の上記一端部に結合され、上記モータ駆動軸と一体的に回転し、基板の裏面を吸引保持するための吸引保持ベースとを含むことを特徴とする基板処理装置。
  7. 上記吸引保持ベースと上記モータとの間において、上記モータに対して固定配置され、上記モータ駆動軸を回転自在に挿通する固定筒部材と、上記モータ駆動軸と上記固定筒部材との間の空間を、上記固定筒部材の外部の空間から隔絶するためのシール機構とをさらに含むことを特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
  8. 上記シール機構は、上記吸引保持ベースと上記固定筒部材との間にラビリンス間隙を形成するラビリンス構造を有していることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。
  9. 上記シール機構は、上記モータ駆動軸と上記固定筒部材との間にガスを供給するガス供給手段を備えていることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。
  10. 上記吸引保持ベースと上記キャップとが一体的に形成されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の基板処理装置。
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