JPH1142460A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH1142460A
JPH1142460A JP20179297A JP20179297A JPH1142460A JP H1142460 A JPH1142460 A JP H1142460A JP 20179297 A JP20179297 A JP 20179297A JP 20179297 A JP20179297 A JP 20179297A JP H1142460 A JPH1142460 A JP H1142460A
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JP
Japan
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substrate
inward
airflow
held
processing apparatus
Prior art date
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JP20179297A
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English (en)
Inventor
Hiromi Kiyose
浩巳 清瀬
Masahiro Miyagi
雅宏 宮城
Akira Izumi
昭 泉
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理液ミストが装置外に流出することを防止す
る。 【解決手段】この装置は、ウエハWを保持して回転させ
るスピンチャック20と、このスピンチャック20を収
容した処理カップ30と、処理カップ30の上方に設け
られたスプラッシュガード40とを有する。スプラッシ
ュガード40の上端縁には、内下方に向かって突出した
整流板42が設けられている。この整流板42は、処理
カップ30およびスプラッシュガード40の内壁面に沿
う上昇気流91を内向き気流92に変換して、ダウンフ
ロー90に合流させる。したがって、処理液ミストが処
理チャンバ50外に流出することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマ・ディ
スプレイ・パネル)用ガラス基板などの各種の被処理基
板に対して処理を施すための基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程では、半導体ウエ
ハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面に薄膜のパ
ターンを形成したり、ウエハの表面を洗浄したりするた
めの各種の基板処理装置が用いられる。図8は、ウエハ
を1枚ずつ処理するための枚葉式基板処理装置の構成例
を簡略化して示す断面図である。この基板処理装置は、
ウエハWの表面を処理液によって処理するための装置で
あり、ウエハWを水平に保持した状態で鉛直軸まわりに
回転することができるスピンチャック1と、このスピン
チャック1の側方および下方を包囲する処理カップ2
と、この処理カップ2の上方に設けられてウエハWから
の処理液が周囲へ飛散することを防止する円筒状のスプ
ラッシュガード3とを有している。
【0003】処理カップ2およびスプラッシュガード3
を包囲するように、処理チャンバ5が設けられている。
処理チャンバ5の上方は開口しており、この基板処理装
置が設置されるクリーンルーム内のダウンフロー10を
ウエハWに向けて導入することができるようになってい
る。スピンチャック1は、モータ(図示せず)からの回
転力が与えられるスピン軸6と、スピン軸6の上端に取
り付けられたスピンベース7と、このスピンベース7に
取り付けられて、ウエハWを周縁部で保持するためのチ
ャック8とを有している。
【0004】ウエハWを処理液で処理する際に生じる処
理液ミストを含む雰囲気が装置外に流出することを防止
するために、処理カップ2の底面において、スピン軸6
の近傍の位置には、排気口11が開口している。この排
気口11は、排気管を介して適当な負圧源に接続されて
いる。これにより、処理カップ2内の雰囲気を排気でき
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スピンチャック1が回
転されると、スピンベース7の回転によって、その下方
の空気に遠心力が与えられる。これにより、スピンベー
ス7の下方では、スピン軸6から処理カップ2の側壁に
向かう外向き気流が発生する。また、スピンチャック5
に保持されて回転するウエハWの上方においても、同様
に、ウエハWの回転中心から処理カップ2の側壁に向か
う外向き気流が発生する。
【0006】これらの外向き気流は、処理カップ2の側
壁にぶつかって上方に方向を変え、スプラッシュガード
3の内壁面に沿って上昇する上昇気流13を生じさせ
る。この上昇気流13は、処理液ミストを処理チャンバ
5の外へと運び出すおそれがあるから、これにより、ク
リーンルーム内の空気が汚染されるおそれがある。スピ
ンベース7の下方の外向き気流の一部は、排気口11を
介する排気によって捕捉される。しかし、とりわけスピ
ンチャック1が高速回転している場合には、排気口11
よりも外側の気流を捕捉することができず、上記のよう
な上昇気流13の発生は避けられない。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、処理液ミストが装置外に流出することを防
止できる基板処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板をほ
ぼ水平に保持して回転させるための基板保持手段と、こ
の基板保持手段に保持された基板に対して処理液を供給
する処理液供給手段と、上記基板保持手段に保持された
基板の側方および下方を取り囲むように形成された容器
と、上記基板保持手段に保持された基板よりも上方にお
いて、基板の回転領域の内方に向かう内向き気流を発生
させるための内向き気流発生手段とを含むことを特徴と
する基板処理装置である。
【0009】基板保持手段が基板を回転させると、基板
の上面側および下面側においては、基板や基板保持手段
の周辺の空気に遠心力が与えられる。したがって、基板
の上面側および下面側においては、基板の回転中心から
外方に向かう気流が発生する。この外向き気流は、容器
の内側壁にぶつかり、この内側壁に沿って上昇する上昇
気流を生じさせる。
【0010】一方、基板の回転領域の周縁部を除く領域
である中央領域においては、上記外向き気流によって空
気が押しのけられた領域に新たな空気を補う下降気流が
発生する。また、基板処理装置の設置場所においては、
多くの場合、ダウンフローが形成されている。いずれに
せよ、基板の回転領域の中央領域においては、下降気流
が発生している。
【0011】そこで、この発明においては、基板保持手
段に保持された基板よりも上方において基板の回転領域
の内方に向かう内向き気流を発生させるようにしてい
る。これにより、上記上昇気流の方向を基板の回転領域
の内方に向けて変えることができる。こうして形成され
た内向きの気流は、上記下降気流と合流することにな
る。その結果、上記上昇気流によって運ばれる処理液ミ
ストがこの基板処理装置外に流出することを防止でき
る。これにより、基板処理装置外の空気の汚染を防ぐこ
とができる。
【0012】なお、基板の回転領域とは、基板回転時の
最大回転半径内の円形領域の上方の領域を指す。請求項
2記載の発明は、上記内向き気流発生手段は、基板保持
手段に保持された基板よりも高い位置において、基板の
回転領域の内方に向けて突出して形成された整流部材を
含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置であ
る。
【0013】この構成によれば、上昇気流の方向を、整
流部材によって、基板の回転領域の内方に変化させるこ
とで内向き気流を発生するようにしているので、処理液
ミストが基板処理装置外に運び去られることを確実に防
止できる。なお、整流部材は、基板の回転領域の内側に
まで気流を案内することができるものであることが好ま
しい。これにより、より確実に処理液ミストの漏洩を防
止できる。具体的には、整流部材は、基板の回転領域の
内側に達する内縁部を有する板状体であってもよい。
【0014】内向き気流発生手段は、たとえば、基板よ
りも上方において、内向きに気流を吐き出す吐出口を有
するダクトと、このダクトに空気を圧送する手段(たと
えば、ブロワなど)とを用いて構成することも可能であ
る。請求項3記載の発明は、基板から飛散する処理液を
捕獲するために、上記容器の上方に設けられたほぼ円筒
状の飛散防止部材をさらに含み、上記整流部材は、上記
飛散防止部材の内方に突出するように設けられているこ
とを特徴とする請求項2記載の基板処理装置である。
【0015】この構成によれば、飛散防止部材によっ
て、基板の表面や基板保持手段から飛散する処理液飛沫
が基板処理装置外に飛び散ることを防止できる。そし
て、この飛散防止部材は、容器の上方に設けられている
ので、この飛散防止部材に整流部材を設けることによっ
て、処理液ミストの流出を防止できる。なお、整流部材
は、飛散防止部材の上端縁に設けられてもよいし、上下
方向の途中部において内方に突出するように設けられて
もよい。
【0016】また、飛散防止部材は、容器と一体的に設
けられてもよいが、容器への基板の搬入/搬出を容易に
するためには、容器と分離可能に設けられて、容器に対
して相対的に上下動し、容器との間に基板を搬入/搬出
するためのスペースを確保できるように設けられている
ことが好ましい。請求項4記載の発明は、上記整流部材
は、水平面に対して−60度から+60度までの範囲で
ほぼ直線状に突出していることを特徴とする請求項2な
いし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
【0017】この構成によれば、上昇気流を下降気流に
合流する内向き気流に確実に変換させることができるの
で、処理液ミストの基板処理装置外への流出を確実に防
止できる。請求項5記載の発明は、上記整流部材は、水
平面に対して下向きの内向き気流を生じさせるものであ
ることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載
の基板処理装置である。
【0018】この構成によれば、さらに確実に上昇気流
を下降気流に合流する内向き気流に変換させることがで
きる。しかも、整流部材を板状体で構成しておけば、こ
の基板処理装置が設置される場所にダウンフローが形成
されている場合に、このダウンフローの一部が整流部材
の上面によって、内下方に向かう内向き気流に変換され
る。これによっても、上記上昇気流による処理液ミスト
の運び出しを効果的に防ぐことができる。
【0019】請求項6記載の発明は、上記基板保持手段
に保持された基板よりも上方からのダウンフローを上記
基板に向けて取り込むためのダウンフロー導入開口をさ
らに含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載の基板処理装置である。この構成によれば、基板
処理装置が設置される場所に形成されているダウンフロ
ーをダウンフロー導入開口から取り込むことができるの
で、処理液ミストの流出を効果的に防止できる。
【0020】請求項7記載の発明は、基板をほぼ水平に
保持して回転させるための基板保持手段と、この基板保
持手段に保持された基板に対して処理液を供給する処理
液供給手段と、上記基板保持手段に保持された基板の側
方および下方を取り囲むように形成された容器と、上記
基板保持手段に保持された基板の回転領域よりも小さく
形成され、上記基板保持手段に保持された基板よりも上
方からのダウンフローを上記基板に向けて取り込むため
のダウンフロー導入開口とを含むことを特徴とする基板
処理装置である。
【0021】この構成によれば、基板の回転領域よりも
小さく形成されたダウンフロー導入開口からダウンフロ
ーを取り込むようにしているので、基板の回転領域外に
おいて上昇気流が生じたとしても、この上昇気流は上記
ダウンフロー導入開口を通って流出することはできな
い。したがって、容器内で生じた処理液ミストが基板処
理装置外に運び出されることがない。これにより、基板
処理装置が設置される場所における空気の汚染を防止で
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を示す簡略
化した断面図である。この基板処理装置は、ウエハW
(基板)を1枚ずつ処理液(薬液または純水)によって
処理するための枚葉処理型の装置であり、処理対象のウ
エハWを水平に保持して回転させるためのスピンチャッ
ク20(基板保持手段)を備えている。スピンチャック
20は、処理カップ30(容器)の内部空間に配置され
ている。処理カップ30は、ほぼ回転体形状の内壁面を
有するものであって、スピンチャック20に下方から臨
む底壁31と、スピンチャック20に側方から臨む側壁
32とを有し、上方に開口している。
【0023】スピンチャック20の上方には、スピンチ
ャック20に保持されたウエハWから飛散する処理液を
捕獲するためのスプラッシュガード40(飛散防止部
材)が備えられている。このスプラッシュガード40
は、ほぼ円筒形状に形成されており、上下動が可能であ
るように設けられていて、図示しない昇降機構によっ
て、処理カップ30の上端部に当接した下方位置と、処
理カップ30の上端との間にウエハWの搬入/搬出スペ
ースを確保した上方位置との間で昇降されるようになっ
ている。
【0024】スプラッシュガード40は、円筒状の本体
部41と、この本体部41の上端縁に、内方に向かって
ほぼ直線状に突出するように結合された整流板42(整
流部材)とを有している。整流板42は、内方に向かう
に従って下方に向かう逆円錐面に沿う板状体であり、平
面視において円環状に構成されている。整流板42の内
縁部42aは、スピンチャック20によって保持された
ウエハWの縁部よりも内方に対応する位置にまでせり出
している。これにより、整流板42の内縁部42aが形
成する円は、ウエハWの回転領域よりも小さな開口43
(ダウンフロー導入開口)を規定している。
【0025】処理カップ30およびスプラッシュガード
40は、処理チャンバ50内に収容されている。この処
理チャンバ50は、上方が開口しており、この基板処理
装置が設置されるクリーンルーム内のダウンフロー90
をスピンチャック20に保持されたウエハWに向けて取
り込むことができるようになっている。スピンチャック
20は、モータなどを含む回転駆動機構25からの回転
力を得て鉛直軸まわりに回転する中空のスピン軸21
と、このスピン軸21の上端に取り付けられた、たとえ
ば円板状のスピンベース22と、このスピンベース22
の周縁部に複数個立設されたチャック23とを有してい
る。このチャック23は、ウエハWの周縁部に当接し
て、このウエハWを水平な状態で保持することができる
ようになっている。
【0026】また、処理カップ30の底壁31には、排
気口33がたとえば2箇所に形成されており、この排気
口33は排気管35を介して適当な負圧源37に接続さ
れている。この負圧源37は、真空ポンプやブロワであ
ってもよく、また、工場に設けられた排気用ユーティリ
ティであってもよい。スピンチャック20に保持された
ウエハWに処理液を供給するために、スプラッシュガー
ド40の上方にはウエハWの上面に処理液を供給するノ
ズル81(処理液供給手段)が設けられている。また、
スピンチャック20のスピン軸21を挿通する処理液供
給管83の上端には、ウエハWの下面の中央に向けて処
理液を吐出するノズル82(処理液供給手段)が設けら
れている。
【0027】クリーンルーム内のダウンフロー90は、
処理チャンバ50の上方から、整流板42の開口43を
通って、スピンチャック20に保持されたウエハWの上
面に向けて導かれる。ウエハWの上面の近傍では、ウエ
ハWの回転に伴って空気に遠心力が与えられるため、ウ
エハWの中心から処理カップ30の側壁32に向かう外
向き気流が発生する。また、スピンベース22の下方に
おいては、このスピンベース22の回転により、空気に
遠心力が与えられ、スピン軸21から処理カップ30の
側壁32に向かう外向き気流が発生する。これらの外向
き気流は、処理カップ30の側壁32に沿い、さらに、
スプラッシュガード40の本体部41の内壁面に沿って
上昇する上昇気流91を生じさせる。
【0028】この上昇気流91は、スプラッシュガード
40の上端縁の整流板42の下面によって内下方に向け
て経路を変えられ、内向き気流92を生じさせる。この
内向き気流92は、処理チャンバ50の上方からのダウ
ンフロー90と合流する。一方、整流板42の上面は、
開口43よりも外側のダウンフローを内下方に向かう内
向き気流に変換する働きを有している。そのため、整流
板42の内縁部42a付近においては、整流板42aの
上面および下面からの内向き気流が、処理チャンバ50
の上方からのダウンフロー90に合流していることにな
る。
【0029】以上のようにこの実施形態の構成によれ
ば、整流板42の働きによって、処理カップ30の側壁
32およびスプラッシュガード40の本体部41の内壁
面に沿う上昇気流91が、ウエハWの回転領域の内方に
向かう内向き気流92に変換される。これにより、処理
チャンバ50外に処理液雰囲気が運び去られることを防
ぐことができるから、クリーンルーム内の空気が汚染さ
れることを防止できる。
【0030】図2は、スプラッシュガード40の整流板
42の近傍の構成を拡大して示す断面図である。整流板
42は、水平面に対して、たとえば、約−30度
(「−」符号は、俯角であることを表す。)の角度θを
なすように取り付けられている。これにより、整流板4
2は、円筒状の本体部41の内壁面に沿う上昇気流91
を内下方に向かう内向き気流92に変換する働きを有す
る。
【0031】ウエハWの回転領域の内方に導かれた気流
は、処理チャンバ50の上方からのダウンフロー90と
合流するから、上昇気流91を必ずしも下方に向かう気
流に変換する必要はない。すなわち、整流板42の水平
面に対する角度が、−60度〜+60度(「+」符号は
仰角であることを表す。)であれば、上昇気流91中に
含まれる処理液ミストをウエハWの回転領域の内方に導
き、ダウンフロー90に乗せて処理カップ30の内方に
戻すことができる。
【0032】図3は、上記のスプラッシュガード40に
代えて用いることができるスプラッシュガード40Aの
構成を簡略化して示す断面図である。このスプラッシュ
ガード40Aは、円筒状の本体部41Aと、この本体部
41Aの上端に連なる整流板42A(整流部材)とを有
している。整流板42Aは、鉛直断面において上方に凸
になるように湾曲しており、その先端縁42Aaは、ウ
エハWの回転領域の内方に位置していて、斜め下方を向
いている。したがって、このスプラッシュガード40A
は、ウエハWの回転領域よりも小さな円形の開口43A
(ダウンフロー導入開口)を有しており、この開口43
Aを介してクリーンルーム内のダウンフロー90をウエ
ハWに向けて導くことができる。
【0033】処理カップ30の側壁32からスプラッシ
ュガード40Aの本体部41Aの内周面に沿って導かれ
る上昇気流は、湾曲した整流板42Aによって、ウエハ
Wの回転領域の内方に向かう内向き気流に変換される。
これにより、処理液雰囲気が処理チャンバ50の外部に
運び出されることを防止できる。なお、整流板42Aの
先端縁42Aaは、必ずしも下方を向いている必要はな
く、水平面に対して±60度の範囲の角度の方向に向け
て、上昇気流を内方に導くことができるように整流板を
構成しておけばよい。
【0034】図4は、この発明の第2の実施形態に係る
基板処理装置の構成を示す簡略化した断面図である。こ
の図4において、上述の図1に示された各部に相当する
部分には図1の場合と同一の参照符号を付して示す。こ
の実施形態では、スプラッシュガード60は、円筒状の
本体部61と、この本体部61の上端縁に連なり、外方
に向かって斜め上方に広がる整流板62(整流部材)と
を有している。すなわち、整流板62は、ほぼ逆円錐面
に沿う円環状の板状体であり、処理チャンバ50の上部
開口(ダウンフロー導入開口)からのダウンフロー90
をウエハWの回転領域の内方に向かう内向き気流93に
変換して、本体部61内に導くようになっている。
【0035】この構成により、本体部61の上端付近で
は、上昇気流91によって運ばれてきた処理液ミスト
は、内向き気流93によって、ウエハWの回転領域の内
方に向けて運ばれ、この処理液ミストは、ダウンフロー
90によって、処理カップ30内に戻される。これによ
り、上記第1実施形態の場合と同様な作用および効果を
達成することができる。
【0036】図5は、この発明の第3の実施形態に係る
基板処理装置の構成を示す簡略化した断面図である。こ
の図5において、上記の図1に示された各部に対応する
部分には図1の場合と同一の参照符号を付して示す。こ
の実施形態においては、整流板を有しない円筒状のスプ
ラッシュガード65が用いられており、処理チャンバ5
0の上部には、ダウンフローの導入を許容するための開
口71(ダウンフロー導入開口)を有する平板な円環状
の整流板72(整流部材)が設けられている。開口71
を規定する整流板72の内周縁72aは、ウエハWの回
転領域よりも内方に位置している。すなわち、開口71
は、ウエハWの回転領域よりも小さく形成されている。
これにより、スプラッシュガード65の内壁面に沿う上
昇気流91が処理チャンバ50の上方に導かれることを
防止している。
【0037】上昇気流91の少なくとも一部は、整流板
72によって、ウエハWの回転領域の内方に向かう気流
に変換され、この内向きの気流によって、処理液ミスト
は、開口71を通るダウンフロー90へと導かれる。こ
れにより、上昇気流91によって運ばれた処理液ミスト
は、再び下方に戻されることになる。整流板72の下方
においては、上記上昇気流91の一部が、ウエハWの回
転領域の外方に向かうかもしれない。しかし、この気流
中の処理液ミストは処理チャンバ50の外部に出ていく
ことはないので、大きな問題はない。
【0038】図6は、この発明の第4の実施形態の基板
処理装置の構成を説明するための簡略化した断面図であ
り、スピンチャックに保持されたウエハWの周縁近傍の
構成が示されている。この実施形態においては、処理カ
ップ30Aの上端縁には、ウエハWの回転領域に向けて
斜め下方に延びる逆円錐面に沿う円環状の整流板80
(整流部材)が固設されている。この整流板80は、処
理カップ30Aの側壁32Aに沿う上昇気流をウエハW
の回転領域の内方に向かう内向き気流に変換する働きを
有する。これにより、上記上昇気流によって、処理液ミ
ストが処理チャンバ外に運び去られることを防止でき
る。
【0039】処理液ミストの漏洩を確実に防ぐために
は、整流板80の先端縁80aは、ウエハWの回転領域
の内方に位置していることが好ましい。ただし、この場
合には、処理カップ30Aに対するウエハWの搬入/搬
出を可能にするために、たとえば、処理カップ30A
を、側壁32Aおよび整流板80を含む部分と、底壁3
1Aとが上下に分割可能であるように構成しておく必要
がある。なお、図6には、上下に分割された状態が二点
鎖線で示されている。
【0040】側壁32Aと底壁31Aとを固定して分割
できないようにしておいてもよいが、その場合には、ウ
エハWの搬入/搬出を容易にするために、整流板80の
先端縁80aが、ウエハWの回転領域の外方に位置して
いるようにすることが好ましい。なお、図7に示すよう
に、整流板80のみを、処理液カップ30Aの上端縁か
ら分離して上下動可能であるように構成してもよい。こ
の場合には、整流板80の先端縁80aをウエハWの回
転領域の内方に位置させることができ、かつ、処理カッ
プ30Aの構成などに工夫をこらすことなく、ウエハW
の搬入/搬出を行える。
【0041】この発明のいくつかの実施形態について説
明したが、この発明は他の形態でも実施することができ
る。たとえば、図1の実施形態と図4の実施形態とを組
み合わせ、スプラッシュガードの上端縁に、その内方お
よび外方のいずれの方向にも突出する整流板を設けるよ
うにしてもよい。また、スプラッシュガードに設けられ
る整流板は、その上端縁に設けられる必要はなく、上下
方向の途中部に設けるようにしてもよい。
【0042】さらに、ウエハWよりも上方において内向
き気流を発生させるには、整流板を用いる代わりに、た
とえば、スプラッシュガードの上端縁付近において内方
に向けられた吐出口を有するダクトを配置し、このダク
トに空気を圧送するようにしてもよい。また、上記の実
施形態においては、ウエハWを処理する装置を例にとっ
たが、この発明は、液晶表示装置用ガラス基板やPDP
用ガラス基板のような他の種類の基板を処理する装置に
対しても適用することができる。液晶表示装置用ガラス
基板のような角形基板においては、回転中心から最も遠
い最外方点が描く軌跡により囲まれた領域の上方の領域
を基板の回転領域とみなせばよい。
【0043】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置
の構成を示す簡略化した断面図である。
【図2】スプラッシュガードの上端縁付近の構成を拡大
して示す断面図である。
【図3】スプラッシュガードの他の例を示す簡略化した
断面図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置
の構成を示す簡略化した断面図である。
【図5】この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置
の構成を示す簡略化した断面図である。
【図6】この発明の第4の実施形態に係る基板処理装置
の処理カップの構成を示す簡略化した断面図である。
【図7】上記第4の実施形態の変形例を示す簡略化した
断面図である。
【図8】従来技術の基板処理装置の構成を示す簡略化し
た断面図である。
【符号の説明】
20 スピンチャック 30 処理カップ 40 スプラッシュガード 42 整流板 43 開口 50 処理チャンバ 81,82 ノズル 42A 整流板 43A 開口 60 スプラッシュガード 62 整流板 72 整流板 71 開口 30A 処理カップ 80 整流板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 昭 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板をほぼ水平に保持して回転させるため
    の基板保持手段と、 この基板保持手段に保持された基板に対して処理液を供
    給する処理液供給手段と、 上記基板保持手段に保持された基板の側方および下方を
    取り囲むように形成された容器と、 上記基板保持手段に保持された基板よりも上方におい
    て、基板の回転領域の内方に向かう内向き気流を発生さ
    せるための内向き気流発生手段とを含むことを特徴とす
    る基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記内向き気流発生手段は、 基板保持手段に保持された基板よりも高い位置におい
    て、基板の回転領域の内方に向けて突出して形成された
    整流部材を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処
    理装置。
  3. 【請求項3】基板から飛散する処理液を捕獲するため
    に、上記容器の上方に設けられたほぼ円筒状の飛散防止
    部材をさらに含み、 上記整流部材は、上記飛散防止部材の内方に突出するよ
    うに設けられていることを特徴とする請求項2記載の基
    板処理装置。
  4. 【請求項4】上記整流部材は、 水平面に対して−60度から+60度までの範囲でほぼ
    直線状に突出していることを特徴とする請求項2ないし
    3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】上記整流部材は、水平面に対して下向きの
    内向き気流を生じさせるものであることを特徴とする請
    求項2ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】上記基板保持手段に保持された基板よりも
    上方からのダウンフローを上記基板に向けて取り込むた
    めのダウンフロー導入開口をさらに含むことを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】基板をほぼ水平に保持して回転させるため
    の基板保持手段と、 この基板保持手段に保持された基板に対して処理液を供
    給する処理液供給手段と、 上記基板保持手段に保持された基板の側方および下方を
    取り囲むように形成された容器と、 上記基板保持手段に保持された基板の回転領域よりも小
    さく形成され、上記基板保持手段に保持された基板より
    も上方からのダウンフローを上記基板に向けて取り込む
    ためのダウンフロー導入開口とを含むことを特徴とする
    基板処理装置。
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