JP2007287998A - 液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を回転しつつ基板に処理液を供給して基板に液処理を行う液処理装置であって、基板に対する処理液のミストの再付着を抑制することができる液処理装置を提供すること。
【解決手段】ウエハWを水平に保持し、ウエハWとともに回転可能なウエハ保持部1と、ウエハ保持部1に保持されたウエハWを囲繞し、ウエハWとともに回転可能な回転カップ3と、ウエハWの表面に処理液を供給する表面処理液供給ノズル4と、回転カップ3の排気および排液を行う排気・排液部6とを具備し、回転カップ3は、ウエハ保持部1に保持されたウエハWに外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部32aを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば半導体ウエハ等の基板に対して所定の液処理を行う液処理装置に関する。
半導体デバイスの製造プロセスやフラットパネルディスプレー(FPD)の製造プロセスにおいては、被処理基板である半導体ウエハやガラス基板に処理液を供給して液処理を行うプロセスが多用されている。このようなプロセスとしては、例えば、基板に付着したパーティクルやコンタミネーション等を除去する洗浄処理、フォトリソグラフィ工程におけるフォトレジスト液や現像液の塗布処理等を挙げることができる。
このような液処理装置としては、半導体ウエハ等の基板をスピンチャックに保持し、基板を回転させた状態でウエハの表面または表裏面に処理液を供給してウエハの表面または表裏面に液膜を形成して処理を行うものが知られている。
この種の装置では、通常、処理液はウエハの中心に供給され、基板を回転させることにより処理液を外方に広げて液膜を形成し、処理液を離脱させることが一般的に行われている。そして、基板の外方へ振り切られた処理液を下方へ導くようにウエハの外側を囲繞するカップ等の部材を設け、ウエハから振り切られた処理液を速やかに排出するようにしている。しかし、このようにカップ等を設ける場合には、処理液がミストとして飛び散り、基板まで達してウォーターマークやパーティクル等の欠陥となるおそれがある。
このようなことを防止可能な技術として、特許文献1には、基板を水平支持した状態で回転させる回転支持手段と一体に回転するように、基板から外周方向に飛散した処理液を受ける処理液受け部材を設け、処理液を受け、処理液を外方へ導いて回収するようにした技術が開示されている。この特許文献1において、処理液受け部材は、基板側から順に、水平ひさし部、処理液を外側下方に案内する傾斜案内部、処理液を水平外方へ案内する水平案内部、および垂直に立設する壁部を有し、処理液を狭い範囲に追い込んでミストが基板へ再付着することを防止しつつ処理受け部材の隅部に設けられた排液口を介して水平外方に排出させ、さらに処理液受け部材の外側に配置されたスペーサの内部を外方に延びる溝を介して排液される。
特開平8−1064号公報
しかしながら、特許文献1においては、処理液受け部材が基板とともに回転して旋回流が発生し、処理液受け部材の外側部分は高圧状態となる。したがって、回転終了後、この高圧状態が開放されると、処理液受け部材の外側部分から基板側へ戻る気流が発生し、この気流にミストも随伴してミストが基板に付着するおそれがある。これを防止するためには気流制御を行うことが考えられるが、十分とはいえず、基板にミストが再付着してウォーターマークやパーティクルの原因となってしまう。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、基板を回転しつつ基板に処理液を供給して基板に液処理を行う液処理装置であって、基板に対する処理液のミストの再付着を抑制することができる液処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、基板を水平に保持し、基板とともに回転可能な基板保持部と、前記基板保持部に保持された基板の少なくとも表面に処理液を供給する液供給機構と、前記基板保持部に保持された基板を囲繞し、基板とともに回転可能であり、基板から振り切られた処理液を排液としてその外方へ排出する回転カップと、前記回転カップおよび前記基板保持部を一体的に回転させる回転機構と、前記回転カップの外側に設けられ、前記回転カップ内の排気および排液を行う排気・排液部とを具備し、前記回転カップは、前記基板保持部に保持された基板の外側に外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部を有することを特徴とする液処理装置を提供する。
また、本発明は、基板を水平に保持し、基板とともに回転可能な基板保持部と、基板の表面に処理液を供給する表面液供給機構と、基板の裏面に処理液を供給する裏面液供給機構と、前記基板保持部に保持された基板を囲繞し、基板とともに回転可能であり、基板から振り切られた処理液を排液としてその外方へ排出する回転カップと、前記回転カップおよび前記基板保持部を一体的に回転させる回転機構と、前記回転カップの排気および排液を行う排気・排液部とを具備し、前記回転カップは、前記基板保持部に保持された基板の外側に外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部を有することを特徴とする液処理装置を提供する。
上記本発明において、前記回転カップは、前記保持部材上の基板の外側に設けられた、基板から振り切られた処理液を基板の外方へ導く案内部材をさらに具備することができる。
前記気体溜まり部は、前記基板保持部に保持された基板の外側に基板と同心的な環状をなすように構成することができる。また、前記回転カップは、前記基板保持部に保持された基板の外方を覆い、処理液の排出孔を有する壁部と、前記壁部の上端から内方に向かって環状に設けられた庇部材とを有し、前記気体溜まり部は前記庇部材に形成される構成とすることができる。この場合に、前記気体溜まり部は、前記庇部材の下面から内側上方に向かうテーパ状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、基板の回転とともに回転する回転カップを設けたので、回転カップに遠心力が作用し、固定カップを設けたときのような処理液のミストのはね返りを防止することができる。この場合に、回転カップを停止した際に、回転カップの回転時に高圧になっていた回転カップの外側部分から基板側へ戻る気流が発生し、この気流にミストが随伴されても、回転カップに、基板の外側に外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部を設けたので、回転カップ停止時にミストを随伴した気流を一時的に気体溜まり部にトラップしてその中に滞留させておくことができ、ミストを随伴した気流を基板に到達させずに排気・排液部の気流制御により排出させることができる。このため、基板へのミストの再付着を有効に防止することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について詳細に説明する。ここでは、本発明を半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)の表裏面洗浄を行う液処理装置に適用した場合について示す。
図1は本発明の第1の実施形態に係る液処理装置の概略構成を示す断面図、図2はその平面図、図3は排気・排液部を拡大して示す断面図である。この液処理装置100は、被処理基板であるウエハWを回転可能に保持するウエハ保持部1と、このウエハ保持部1を回転させる回転モータ2と、ウエハ保持部1に保持されたウエハWを囲繞するように設けられ、ウエハ保持部1とともに回転する回転カップ3と、ウエハWの表面に処理液を供給する表面処理液供給ノズル4と、ウエハWの裏面に処理液を供給する裏面処理液供給ノズル5と、回転カップ3の周縁部に設けられた排気・排液部6とを有している。また、排気・排液部6の周囲およびウエハWの上方を覆うようにケーシング8が設けられている。ケーシング8の上部にはファン・フィルター・ユニット(FFU)9が設けられており、ウエハ保持部1に保持されたウエハWに清浄空気のダウンフローが供給されるようになっている。
ウエハ保持部1は、水平に設けられた円板状をなす回転プレート11と、その裏面の中心部に接続され、下方鉛直に延びる円筒状の回転軸12とを有している。回転プレート11の中心部には、回転軸12内の孔12aに連通する円形の孔11aが形成されている。そして、孔12aおよび孔11a内を裏面処理液供給ノズル5が昇降可能となっている。図2に示すように、回転プレート11には、ウエハWの外縁を保持する保持部材13が等間隔で3つ設けられている。この保持部材13は、ウエハWが回転プレート11から少し浮いた状態で水平にウエハWを保持するようになっている。そして、この保持部材13は、ウエハWを保持する保持位置と後方に回動して保持を解除する解除位置との間で移動可能となっている。回転プレート11の端部近傍には中心側部分よりも外側部分のほうが低くなるように周回して傾斜部11bが形成されている。したがって、回転プレート11の端部が他の部分よりも薄く形成されている。
回転軸12の下端にはベルト14が巻き掛けられており、ベルト14はプーリー15にも巻き掛けられている。そして、プーリー15はモータ2により回転可能となっており、モータ2の回転によりプーリー15およびベルト14を介して回転軸12を回転するようになっている。
表面処理液供給ノズル4は、ノズルアーム16の先端部に保持されており、図示しない液供給チューブから処理液が供給され、その内部に設けられたノズル孔を介して処理液を吐出するようになっている。吐出する処理液としては、洗浄用の薬液、純水等のリンス液、IPAのような乾燥溶媒等を挙げることができ、1種または2種以上の処理液を吐出可能となっている。ノズルアーム16は、図2に示すように軸17を中心として回動可能に設けられており、図示しない駆動機構により、ウエハW中心上の吐出位置とウエハWの外方の退避位置との間で移動可能となっている。なお、ノズルアーム16は上下動可能に設けられており、回動するときには上昇した状態となり、表面処理液供給ノズル4から処理液を吐出する際には、下降した状態となる。
裏面処理液供給ノズル5には、内部にその長手方向に沿って延びるノズル孔5aが形成されている。そして、図示しない処理液チューブを介してノズル孔5aの下端から所定の処理液が供給され、その処理液がノズル孔5aを介してウエハWの裏面に吐出されるようになっている。吐出する処理液としては、上記表面処理液供給ノズル4と同様、洗浄用の薬液、純水等のリンス液、IPAのような乾燥溶媒等を挙げることができ、1種または2種以上の処理液を吐出可能となっている。裏面処理液供給ノズル5はウエハ昇降部材としての機能を兼備しており、その上端部にはウエハWを支持するウエハ支持台18を有している。ウエハ支持台18の上面には、ウエハWを支持するための3本のウエハ支持ピン19(2本のみ図示)を有している。そして、裏面処理液供給ノズル5の下端には接続部材20を介してシリンダ機構21が接続されており、このシリンダ機構21によって裏面処理液供給ノズル5を昇降させることによりウエハWを昇降させてウエハWのローディングおよびアンローディングが行われる。
回転カップ3は、図3に示すように、回転プレート11の端部から上方に延びて垂直壁を形成するように基板の周囲に設けられた円筒状の垂直壁部材31と、垂直壁部材31の上端から内方に延びる円環状の庇部材32とを有している。なお、回転プレート11は回転カップ3の底部をなし、回転カップ3の一構成部材として機能する。
垂直壁部材31には、その内側から外側へ貫通し、処理液を排出する排出孔33および34が上下に、かつ、それぞれ周方向に沿って複数形成されている。また、回転カップ3は、垂直壁部材31の排出孔33と34との間のウエハWとほぼ同じ高さの位置に、内端がウエハWの周縁近傍まで至る円環状かつ板状をなす案内部材35を有している。排出孔33はその下面が案内部材35の表面に接するように設けられ、排出孔34はその下面が回転プレート11の表面に接するように設けられている。
庇部材32には、ウエハ保持部1に保持されたウエハWの外側に外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部32aが形成されている。気体溜まり部32aは、ウエハ保持部1に保持されたウエハWの外側にウエハWと同心的な環状をなすように設けられており、庇部材32の下面から内側上方に向かうテーパ状に形成されている。
排気・排液部6は、図3の拡大図にも示すように、回転カップ3における垂直壁部材31の排出孔33、34から排出された排液を受けるとともに、回転カップ3内およびその周囲の排気を行う環状をなす排気・排液カップ41を有している。排気・排液カップ41の底部には、排気・排液口43が設けられていて、その排液口43には排気・排液管44が接続されている。排気・排液管44の下流側には図示しない吸引機構が設けられており、この吸引機構により排気・排液カップ41から排気・排液されるようになっている。また、排気・排液管44には、図示しない気液分離機構が設けられている。排気・排液口43は、1箇所に形成されていても複数箇所に形成されていても構わない。
排気・排液カップ41は、回転カップ3も囲繞し、その上壁41aは庇部材32の上方に位置している。そして、排気・排液カップ41は、その上壁41aと庇部材32との間の開口部41bから気体を吸引して排気するようになっている。また、排気・排液カップ41には、その上壁に周方向に沿って複数の空気取入口47が設けられ、その内側壁に周方向に沿って複数の空気取入口48が設けられている。空気取入口47は、排気・排液カップ41の上方領域の雰囲気を吸引し、空気取入口48は回転プレート11の下方に存在する機構部の雰囲気を吸引し、滞留している処理液のガス化成分を除去することが可能となっている。
上記案内部材35は、その表裏面がウエハWの表裏面と略連続するように設けられている。このウエハW表面から振り切られた処理液は、略連続して設けられた案内部材35の表面に案内されて垂直壁部材31に達し、遠心力により排出孔33を通って、回転カップ3の外側へ排出されるようになっている。また、同様にウエハ保持部材1および回転カップ3をウエハWとともに回転させて裏面処理液供給ノズル5からウエハWの裏面の中心に処理液を供給した際には、処理液は遠心力でウエハWの裏面を広がり、ウエハWの周縁から振り切られる。このウエハW裏面から振り切られた処理液は、遠心力により排出孔34を通って、回転カップ3の外側へ排出されるようになっている。案内部材35を設けることにより、ウエハWの周縁から脱離した処理液が乱流化し難く、処理液をミスト化させずに回転カップ外へ導くことができる。案内部材35のウエハWと隣接する部分の表裏面の高さはウエハWの表裏面の高さと同じであることが好ましい。なお、図2に示すように、案内部材35には、ウエハ保持部材13に対応する位置に、ウエハ保持部材13を避けるように切り欠き部36が設けられている。
次に、以上のように構成される液処理装置100の動作について図4を参照して説明する。まず、図4の(a)に示すように、裏面処理液供給ノズル5を上昇させた状態で、図示しない搬送アームからウエハ支持台18の支持ピン上にウエハWを受け渡す。次いで、図4の(b)に示すように、裏面処理液供給ノズル5を、ウエハWを保持部材13により保持可能な位置まで下降させ、保持部材13によりウエハWをチャッキングする。そして、図4の(c)に示すように、表面処理液供給ノズル4を退避位置からウエハWの中心上の吐出位置に移動させる。
この状態で、図4の(d)に示すように、モータ2により保持部材1を回転カップ3およびウエハWとともに回転させながら、表面処理液供給ノズル4および裏面処理液供給ノズル5から所定の処理液を供給して洗浄処理を行う。
この洗浄処理においては、ウエハWの表面および裏面の中心に処理液が供給され、その洗浄液が遠心力によりウエハWの外側に広がり、ウエハWの周縁から振り切られる。この場合に、ウエハWの外側を囲繞するように設けられているカップがウエハWとともに回転する回転カップ3であるから、図5に示すように、ウエハWから振り切られた処理液が垂直壁部材31に当たっても処理液に遠心力が作用し垂直壁部材31の排出孔33,34の周囲に液膜37を形成するから、固定カップの場合のような飛び散り(ミスト化)は発生し難い。そして、垂直壁部材31に達した処理液は遠心力により排出孔33,34から回転カップ3の外側に排出される。したがって、固定カップを設けた場合のようなカップに当たってミスト化した処理液がウエハWに戻ることが抑制される。処理液の供給が停止されると、液膜37として垂直壁部材31の排出孔33,34の周囲に溜まっていた処理液も排出孔33,34から排出され、回転カップ3内に処理液が存在しない状態とされる。
また、処理液は遠心力によって排出孔33および34から外方に排出されるが、液膜37の存在により、排気・排液カップ41の壁部ではね返った処理液のミストがたとえ排出孔33,34に入り込んだとしても回転カップ3内へのミストの侵入が阻止される。
ところで、上述のようにして洗浄処理を行っている間は、回転カップ3を回転させているため、図6の(a)に示すように、その外側の排気・排液カップ41の側壁近傍の領域Aの部分はその際の旋回流により高圧状態になっている。しかし、洗浄処理が終了して回転カップ3の回転を停止すると、上記領域Aの部分の高圧状態が開放され、外側の領域Aから水平方向内側に向かう気流が発生する。このとき、回転カップ3が停止しており、垂直壁部材31の内面には液膜37が存在しない状態であり、上記気流は、排出孔33、34から回転カップ3内に侵入する。この気流に排気・排液カップ41に存在するミストが随伴している場合には、このミストが気流に乗ってウエハWに達するとミストが再付着し、ウォーターマークやパーティクルが発生するおそれがある。
しかし、本実施形態においては、回転カップ3の庇部材32のウエハWの外側の部分に環状をなす気体溜まり部32aを設けたので、図6の(b)に示すように、排出孔33から回転カップ3内に進入して内側へ向かうミストを随伴した気流を一時的に気体溜まり部32aでトラップしてその中に滞留させておくことができる。この場合に、気体溜まり部32aは、庇部材32の下面から内側上方に向かうテーパ状に形成されているため、たとえトラップされた気体が気体溜まり部32aから流出する場合でもウエハW側には流出し難い。そして、このように気流を一時的にトラップしている間に、排気・排液部6の吸引機構による気流制御によりトラップした気体を排出させることができる。このため、ミストを随伴した気流はウエハWの表面にほとんど到達せず、戻り気流に起因するウエハW表面のミストの再付着を十分に抑制することができる。ただし、この実施形態の場合には、排出孔34から回転カップ3に侵入した気流は、減衰はされるものの多少ウエハWに到達する。しかし、排出孔34から侵入した気流は、ウエハWの裏面側に到達するので、大きな影響はない。ウエハWの裏面側へのミストの再付着を十分に抑制する観点からは、例えば図7に示すように、案内部材35に代えて基端部を厚くした案内部材35′を設け、この案内部材35′のウエハ保持部1に保持されたウエハWの外側部分に気体溜まり部35aを設けることが好ましい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、乱流化によるミスト発生を防止するために案内部材を設けたが、必ずしも設ける必要はない。また、上記実施形態では、気体溜まり部32aを環状に設けたが、必ずしも環状に限るものではなく、回転カップ3の外側から内側へ向かう気流をトラップすることができるものであればよい。また、液処理については洗浄処理に限らず、レジスト液塗布処理やその後の現像処理等、他の液処理であっても構わない。さらにまた、上記実施形態では被処理基板として半導体ウエハを用いた場合について示したが、液晶表示装置(LCD)用のガラス基板に代表されるフラットパネルディスプレイ(FPD)用の基板等、他の基板に適用可能であることは言うまでもない。
本発明は、半導体ウエハに付着したパーティクルやコンタミネーションを除去するための洗浄装置に有効である。
本発明の一実施形態に係る液処理装置の概略構成を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る液処理装置を一部切り欠いて示す概略平面図。 図1の液処理装置の排気・排液部を拡大して示す断面図。 本発明の一実施形態に係る液処理装置の処理動作を説明するための図。 ウエハから振り切られた処理液の状態を説明するための模式図。 本発明の液処理装置における、回転カップが回転している状態と回転カップが停止している状態とで気流の状態を比較して示す模式図。 回転カップの一構成部品である回転プレートにも気体溜まり部を設けた状態を示す図。
符号の説明
1;ウエハ保持部
2;回転モータ
3;回転カップ
4;表面処理液供給ノズル
5;裏面処理液供給ノズル
6;排気・排液部
8;ケーシング
9;FFU
11;回転プレート
12;回転軸
13;保持部材
31;垂直壁部材
32;庇部材
32a,35a;気体溜まり部
33,34;排出孔
35;案内部材
37;液膜
41;排気・排液カップ
100;液処理装置
W;ウエハ

Claims (6)

  1. 基板を水平に保持し、基板とともに回転可能な基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板の少なくとも表面に処理液を供給する液供給機構と、
    前記基板保持部に保持された基板を囲繞し、基板とともに回転可能であり、基板から振り切られた処理液を排液としてその外方へ排出する回転カップと、
    前記回転カップおよび前記基板保持部を一体的に回転させる回転機構と、
    前記回転カップの外側に設けられ、前記回転カップ内の排気および排液を行う排気・排液部と
    を具備し、
    前記回転カップは、前記基板保持部に保持された基板の外側に外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部を有することを特徴とする液処理装置。
  2. 基板を水平に保持し、基板とともに回転可能な基板保持部と、
    基板の表面に処理液を供給する表面液供給機構と、
    基板の裏面に処理液を供給する裏面液供給機構と、
    前記基板保持部に保持された基板を囲繞し、基板とともに回転可能であり、基板から振り切られた処理液を排液としてその外方へ排出する回転カップと、
    前記回転カップおよび前記基板保持部を一体的に回転させる回転機構と、
    前記回転カップの排気および排液を行う排気・排液部と
    を具備し、
    前記回転カップは、前記基板保持部に保持された基板の外側に外側から内側に流れる気流をトラップ可能な気体溜まり部を有することを特徴とする液処理装置。
  3. 前記回転カップは、前記保持部材上の基板の外側に設けられた、基板から振り切られた処理液を基板の外方へ導く案内部材をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液処理装置。
  4. 前記気体溜まり部は、前記基板保持部に保持された基板の外側に基板と同心的な環状をなすように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液処理装置。
  5. 前記回転カップは、前記基板保持部に保持された基板の外方を覆い、処理液の排出孔を有する壁部と、前記壁部の上端から内方に向かって環状に設けられた庇部材とを有し、前記気体溜まり部は前記庇部材に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の液処理装置。
  6. 前記気体溜まり部は、前記庇部材の下面から内側上方に向かうテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の液処理装置。
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