JP2004200367A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板を回転させながら基板に処理液を供給して処理を行う場合に、処理中の基板の回転を停止することなく基板の下面側への処理液ミストの巻き込みを十分に防止することができる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】水平姿勢で回転可能なスピンベース上に、基板Wを載置しつつ上下移動可能な複数本の上下動ピンMPと、上下動ピンMP上に載置した基板Wを側方から押圧して把持可能な把持ピンHPとを、スピンベースと一体回転可能に設ける。さらに、上下動ピンMPおよび把持ピンHPに対して運動を伝達するために、軸受け等を含む機構を接続する。静止位置にあるモータ等から得られる下降・上昇運動は、軸受け等を含む機構を介することにより回転中においても、把持ピンHPの把持・解除運動として伝達可能となり、また同様に上下動ピンMPの下降・上昇運動として伝達可能となる。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク等の各種基板(以下、単に「基板」という。)を、水平姿勢に保持して鉛直軸周りに回転させつつ、エッチング液、現像液、フォトレジスト液等の処理液を当該基板に供給して処理する、基板処理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウエハ等の基板を水平姿勢で鉛直軸周りに回転させながら、エッチング液等の処理液を基板へ供給して処理を行う基板処理装置の一例を、図12に模式的に示している。図12では、スピンベース201の上面に固定的に設けられた支持ピン202上に、基板Wがパターン面(電子回路パターンの形成面)WS1を下に向けた状態で水平に載置されている。スピンベース201は図外のモータにより回転可能に垂設された回転軸203の上端部に固設されているため、回転軸203の回転によってスピンベース201とともに基板Wを鉛直軸周りに回転させることが可能である。基板Wの上方には雰囲気遮断板204が設けられており、その下面中心部に設けられた開口206からは基板Wの裏面WS2中心部に向けて処理液を供給できる構造となっている。処理においては、スピンベース201上に保持した基板Wをスピンベース201とともに回転させつつ、開口206から基板Wの裏面WS2中心部に向けて処理液を供給する。処理液は、基板Wの回転に伴う遠心力により基板Wの裏面WS2の周縁部付近まで伝わり、基板Wの裏面WS2全体と外周端縁(ベベル部)WS3とに対して、あるいは、基板Wの裏面WS2全体と外周端縁WS3とパターン面WS1の周辺部と(図12の一点鎖線部)に対してエッチング等の処理を行うこととなる。
【0003】
このような処理を行う場合、基板Wの回転中に、基板Wのパターン面WS1とスピンベース201の上面との間の空間SPへ雰囲気ガスの巻き込みを生じる。そのため、基板Wの裏面WS2へ供給された処理液が飛散して生じたミストが、この雰囲気ガスとともに空間SPへ入り込んだ場合、基板Wのパターン面WS1に付着し、処理不良を起こすことがある。したがって、このような処理を行う場合においては、基板Wとスピンベース201との間の空間SPを小さくすべく、基板Wとスピンベース201とを接近させることが必要である。しかし、このような基板処理装置においては、基板Wの搬入または搬出を基板搬送ロボットにより行うため、基板Wとスピンベース201との間には、少なくとも基板搬送ロボットのアームの動作を確保する空間を設けなくてはならない、という制限がある。
【0004】
上記の問題を克服するため、例えば特開平7−130695号公報や特開平9−167751号公報には、基板と同程度の大きさを有する薄い板材からなる上下移動部材を、基板の処理中には基板の下面に近接させて、エッチング液等の処理液の液滴が基板の下面側に回り込むのを防止するように構成した基板処理装置が開示されている。
【0005】
また、例えば、特開2002−270563号公報には、支持ピンをスピンベースに対して昇降自在に設けることにより、処理中には基板とスピンベースとを近接させて、エッチング液等の処理液の液滴が基板の下面側に回り込むのを防止するように構成した基板処理装置が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−130695号公報
【特許文献2】
特開平9−167751号公報
【特許文献3】
特開2002−270563号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、基板を回転させつつ処理液を供給して処理を行う場合、特に基板のパターン面を下に向けた状態で基板の裏面および外周端縁の処理を行う場合においては、基板とスピンベースとの間に処理液のミストが入り込んで処理不良を起こすことを防止しなければならない、という問題がある。
【0008】
特開平7−130695号公報や特開平9−167751号公報に開示されている基板処理装置においても、薄板状の上下移動部材の加工精度の限界により、回転中の基板に接触することなく上下移動部材を基板の下面に十分に近接させることが難しく、処理液のミストの回り込みを必ずしも十分に防止することができない。
【0009】
一方、特開2002−270563号公報に開示された基板処理装置の場合においても、支持ピンと共に基板を昇降させる際には、一旦基板の回転を停止し、基板の固定を解除した後に昇降動作を行う必要があったため、回転駆動の停止及び再駆動に要する時間により処理時間が長くなってしまう。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板を回転させながら基板に処理液を供給して処理を行う場合に、処理中の基板の回転を停止することなく基板の下面側への処理液ミストの巻き込みを十分に防止することができる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、基板を回転させながら基板に処理液を供給して処理を行う基板処理装置であって、水平姿勢で鉛直軸周りに回転可能である回転台と、前記回転台と一体回転可能であり、前記回転台の上方に基板を水平姿勢に載置する基板載置手段と、前記回転台と一体回転可能であり、前記基板載置手段に載置された基板を把持する基板把持手段と、静止位置に設けた駆動系からの駆動力を、回転自在な結合手段を介して前記回転台側に伝達することにより、前記基板把持手段における前記基板の把持および解除の運動と、前記基板載置手段の上下方向の運動とを行わせる伝達手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記伝達手段が、前記駆動系の第1駆動手段からの第1駆動力を、回転自在な第1結合手段を介して前記基板把持手段に伝達することにより、前記基板把持手段における前記基板の把持および解除の運動を可能とする第1伝達手段と、前記駆動系の第2駆動手段からの第2駆動力を、回転自在な第2結合手段を介して前記基板載置手段に伝達することにより、前記基板載置手段における前記基板の把持および解除の運動を可能とする第2伝達手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の基板処理装置において、前記第1伝達手段は、回転自在な第1結合手段として軸受けを備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、前記第2伝達手段は、回転自在な第2結合手段として軸受けを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項2から請求項4までのいずれかに記載の基板処理装置において、前記第1伝達手段は、クランク状の棒材を介して上下方向の変位を回転方向の変位へ変換して伝達するリンク手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板処理装置において、前記基板把持手段は、上下方向に変位する前記基板載置手段上に載置された、複数の高さにおける基板の外周端縁と嵌合する複数の溝部を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項7に係る発明は、基板を回転させながら基板に処理液を供給して処理を行う基板処理方法であって、回転台上において基板を把持しつつ回転させる第1の工程と、基板を回転させつつ基板の把持を解除し、その後基板を回転させつつ上昇させ、その後基板を回転させつつ基板を把持する第2の工程と、基板を回転させつつ基板の把持を解除し、その後基板を回転させつつ下降させ、その後基板を回転させつつ基板を把持する第3の工程と、を含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置100の概略を示す縦断面図である。基板処理装置100は、処理対象である円形の半導体ウエハ(以下、「基板」という。)Wに薬液や純水を用いた諸処理を施すためのものであり、基板Wを主面に平行な面内にて回転させつつ、エッチング液や有機溶剤等の薬液や純水を供給することにより、基板Wに対して種々の処理を行うことができる。
【0020】
スピンベース(回転台)1は、上板22と下板23とをボルトで固定して構成されていて、全体として内部に空間60を有する円盤状部材となっており、回転軸25の上端に一体回転可能に取り付けられている。スピンベース1の上面には、基板Wを載置した状態で上下に昇降移動可能な3本以上(ここでは3本)の上下動ピンMPがスピンベース1の周縁に沿って等間隔で立設されている。各上下動ピンMPは、基板Wの周縁部を下方から支持する支持面MPaと、支持面MPaに支持された基板Wの外周端縁に当接して基板Wの移動を規制する案内立ち上がり面MPbとを備えており、本発明における基板載置手段を構成している。3本の上下動ピンMPは、スピンベース1の周縁に沿ってスピンベース1と一体に回転可能であり、また、スピンベース1に対して相対的に上下移動可能な構成となっている。スピンベース1の上面の周縁部には、3本の上下動ピンMPの他に、基板Wを側方から押圧して把持する1本以上(ここでは1本)の把持ピン(基板把持手段)HPが立設されている。3本の上下動ピンMPと1本の把持ピンHPとにより、基板Wをスピンベース1に対して水平方向に固定し、スピンベース1を回転させることによりスピンベース1とともに基板Wを回転軸25の軸心周りに回転させることが可能となる。
【0021】
スピンベース1の下部には、底部のベース部材20と側方のカバー部材28とに囲まれた空間50が形成されている。空間50およびスピンベース内部の空間60には、上下動ピンMPに対して上昇運動および下降運動を伝達し、また把持ピンHPに対して把持および解除の運動を伝達するための機構が収容されている。この機構の詳細については、後述する。
【0022】
回転軸25の下端付近には、ベルト伝動機構83などを介して回転手段として機能するモータ2が連動連結されている。モータ2を駆動させることによって、回転軸25を介してスピンベース1を鉛直方向の軸心周りで回転させることが可能となる。
【0023】
また、回転軸25は中空を有する円筒状の部材で構成され、この中空部に純水供給管3が貫通されており、その上端部の純水吐出部3aから基板Wの下面であるパターン面WS1の回転中心付近に純水を供給できるように構成されている。純水供給管3の下端部3bは配管14に連通接続され、配管14は純水供給源15に連通接続されている。配管14の経路途中には開閉バルブ16が設けられており、開閉バルブ16を開放することにより、純水吐出部3aから純水を供給できるようになっている。
【0024】
また、回転軸25の中空部の内壁面と純水供給管3の外壁面との間の隙間は、略円筒状の気体供給路4となっており、その上端部は円環状の気体吐出部4aとなっている。この気体供給路4の下端部4bは、開閉バルブ17が設けられた配管18を介して気体供給源19に連通接続されていて、開閉バルブ17を開放することにより気体吐出部4aからスピンベース1と基板Wの下面との間の空間に、不活性ガス(例えば、窒素ガス)等の清浄な気体を供給できるように構成されている。
【0025】
スピンベース1上に保持された基板Wの上方には、円盤状の雰囲気遮断板6が配置されている。雰囲気遮断板6は、基板Wの裏面のほぼ全域を覆うことができる大きさに形成されていて、雰囲気遮断板6の上面中央部には略円筒状の回転軸85が垂設されている。また、雰囲気遮断板6の中心部には、回転軸85の内径にほぼ等しい開口が設けられており、回転軸85の内側の中空部分には処理液供給管9が挿設されている。処理液供給管9は回転軸85を貫通し、その下端部は処理液吐出部9aとなっており、スピンベース1上に保持された基板Wの上面である裏面WS2中心付近に向けられている。処理液供給管9の基端部9bは配管13に連通接続されている。配管13の基端部は分岐されていて、一方の分岐配管13aは薬液供給源87に連通接続され、他方の分岐配管13bは純水供給源15に連通接続されている。各分岐配管13a、13bには、開閉バルブ86a、86bがそれぞれ設けられていて、これら開閉バルブ86a、86bの開閉を切り換えることで、処理液吐出部9aからエッチング液と純水とを選択的に切り換えて供給できるようになっている。また、回転軸85の中空部分の内壁および雰囲気遮断板6の中心の開口の内壁と処理液供給管9の外壁との間の隙間は、略円筒状の気体供給路5となっている。この気体供給路5の下端部は環状の気体吐出部5aとなっており、スピンベース1上に保持された基板Wの裏面WS2中心部に向けられている。そして、気体供給路5の基端部5bは配管88に連通接続されている。配管88は気体供給源19に連通接続され、配管88の経路途中には開閉バルブ89が設けられている。開閉バルブ89を開放することによって、気体吐出部5aからスピンベース1上に保持された基板Wの裏面WS2の中心部に向けて不活性ガス等の清浄な気体を供給できるように構成されている。
【0026】
回転軸85は、支持アーム8にベアリングを介して回転自在に支持されているとともに、支持アーム内に収容された回転駆動機構99によって、スピンベース1の回転軸25と同軸に回転可能となっている。
【0027】
さらに、支持アーム8はアーム昇降機構7に接続され、昇降可能となっている。アーム昇降機構7としては、ボールねじを用いた送りねじ機構やエアシリンダを用いた機構等、種々の公知の機構を採用することができる。アーム昇降機構7は、支持アーム8を昇降させることによって、それに連結された回転軸85および雰囲気遮断板6を昇降させることができ、雰囲気遮断板6を、スピンベース1上に保持された基板Wの裏面WS2に近接する位置と、基板Wの上方に離間して退避した位置との間で移動させることができる。
【0028】
なお、基板Wの裏面WS2に向けて純水や薬液を供給するために、基板Wの上方と基板Wの上方からはずれた位置との間で往復移動可能なスキャンノズルを別途設けていてもよい。
【0029】
また、図示は省略したが、従来の基板処理装置と同様に、スピンベース1の周囲には、飛散した純水や薬液を受けるためのカップが昇降可能に配置されている。また、基板処理の各段階においてカップに受けた純水や薬液を、装置外へ排出あるいは回収するための排液管や、カップ内の排気を行う排気管が設けられている。
【0030】
図2は、スピンベース1の空間60およびカバー部材に包囲された空間50の内部に収容された機構を説明するための縦断面図である。また、図3、図4、図5はそれぞれ、図2のIII−III位置、IV−IV位置、V−V位置における水平断面図である。なお、図2においては説明の便宜上、スピンベース1内部の機構については図3におけるII−II位置の縦断面図を示しているが、カバー部材に包囲された空間50内の機構については図5におけるII−II位置の縦断面図を示している。これらの図を参照しつつ、以下にこの機構について説明する。
【0031】
スピンベース1は、上板22と下板23とをボルトで固定して構成されており、スピンベース1の中央部には、上板22および下板23を貫通する貫通孔24が形成されている。この貫通孔24を通り、さらに略円筒形状の回転軸25を挿通するように、純水供給管3が配置されている。この純水供給管3の上端には、スピンベース1に保持された基板Wの下面中央に対向する純水吐出部3aが設けられている。
【0032】
回転軸25の下端部付近には、モータ2等を包囲するようにケーシング27が配置されており、このケーシング27は、さらに、筒状のカバー部材28によって包囲されている。カバー部材28の上端はスピンベース1の下面近傍にまで及んでおり、その上端付近の内面にはシール機構29が配置されている。このシール機構29は、スピンベース1の下面に固定されたシール部材30に摺接するようになっており、これにより、シール機構29と回転軸25との間には、外部雰囲気から遮断された空間50が形成されている。
【0033】
空間50内において、ケーシング27の上蓋上部には、回転軸25を取り囲む略円環状のギヤケース51が取り付けられている。ギヤケース51上には、図5の平面図に示すように、第1モータ(第1駆動手段)M1および第2モータ(第2駆動手段)M2が、回転軸25に対して対称な静止位置に、固定されている。この第1モータM1および第2モータM2が、本発明における駆動系を構成する。
【0034】
ギヤケース51の内部には、図2に示されているように、その内壁面の内周側および外周側にそれぞれ軸受け52、53が圧入されている。軸受け52、53は回転軸25に対して同軸に配置されている。内側の軸受け52の回転側リングには、回転軸25を包囲するリング状の第1ギヤ54が固定されており、外側の軸受け53の回転側リングには回転軸25を包囲するリング状の第2ギヤ55が固定されている。したがって、ギヤケース51内において、第1ギヤ54および第2ギヤ55は回転軸25に対して同軸的にそれぞれ回転可能であり、第2ギヤ55は第1ギヤ54よりも外側に位置している。第1ギヤ54は、外周側にギヤ歯を有し、第2ギヤ55は、内周側にギヤ歯を有している。
【0035】
第1モータM1の駆動軸に固定されたピニオン56は、第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に入り込み、内側に配置された第1ギヤ54に噛合している。同様に、図5に示されているとおり、第2モータM2の駆動軸に固定されたピニオン57は、第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に位置し、外側に配置された第2ギヤ55に噛合している。
【0036】
ギヤケース51上には、モータM1,M2を回避した位置に、一対の第1ボールねじ機構61が回転軸25を挟んで対向する位置(すなわち、回転軸25の側方)に配置されている。さらに、ギヤケース51上には、モータM1、M2および第1ボールねじ機構61を回避した位置に、他の一対の第2ボールねじ機構62が、回転軸25を挟んで対向するような位置(すなわち、回転軸25の側方)に配置されている。
【0037】
第1ボールねじ機構61は、図2に示されているように、回転軸25と平行に配置されたねじ軸63と、このねじ軸63に螺合するボールナット64とを備えている。ねじ軸63は、ギヤケース51の上蓋部に軸受け部65を介して取り付けられており、その下端は、ギヤケース51の内部に及んでいる。このねじ軸63の下端には、ギヤ66が固定されており、このギヤ66は第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に入り込み、内側に配置された第1ギヤ54に噛合している。
【0038】
一方、ボールナット64の上面には第1固定側駆動力伝達部材68が取り付けられている。この第1固定側駆動力伝達部材68は、回転軸25を取り囲む環状の部材であって、その内周面には、回転軸25を取り囲むように設けられた第1軸受け(回転自在な第1結合手段)71の固定側リング71fが固定されている。第1軸受け71の回転側リング71rは固定側リング71fよりも回転軸25に対して内方側に配置されている。この回転側リング71rは、回転軸25を取り囲む環状の第1回転側駆動力伝達部材81の外周面側に固定されている。第1回転側駆動力伝達部材81は、回転軸25の外周面に突出して設けられた案内レール91に係合している。この案内レール91は、回転軸25に平行な方向に沿って形成されており、これにより第1回転側駆動力伝達部材81は、回転軸25に沿う方向に案内されて移動可能な状態で、回転軸25に結合されている。
【0039】
第1モータM1を駆動してピニオン56を回転させると、この回転は第1ギヤ54に伝達される。これによって、第1ギヤ54に噛合しているギヤ66が回転して、ボールねじ機構61のねじ軸63が回転する。これによって、ボールナット64およびこれに結合された第1固定側駆動力伝達部材68が回転軸25に沿って昇降することになる。回転軸25とともに回転することになる第1回転側駆動力伝達部材81は、第1軸受け71を介して第1固定側駆動力伝達部材68に結合されているから、この第1固定側駆動力伝達部材68の昇降により、回転軸25の回転中であっても、案内レール91に沿って昇降されることになる。
【0040】
図4に示すように、第1ボールねじ機構61によって昇降されるリング状の第1固定側駆動力伝達部材68の外方には別のリング状の第2固定側駆動力伝達部材78が配置されている。第1固定側駆動力伝達部材68には、一対の第1ボールねじ機構61のボールナット64に対応する位置に半径方向外方に突出した一対の突出部69が形成されており、ボールナット64上に固定されている。さらに第1固定側駆動力伝達部材68には、突出部69とは周方向に沿ってずれた位置に別の一対の突出部70が形成されている。この一対の突出部70には、回転軸25に沿う方向に延びるガイド軸67が結合されている。このガイド軸67は、回転軸25に沿う鉛直方向に沿って案内されるようになっており、これによって、第1固定側駆動力伝達部材68は、水平姿勢を保持しつつ回転軸25に沿って昇降することができる。
【0041】
一方、リング状の第2固定側駆動力伝達部材78は、第2ボールねじ機構62に対応する位置に、半径方向内方に突出した一対の突出部79を有している。第2ボールねじ機構62は、上記第1ボールねじ機構61と同様な構成を有しているが、そのねじ軸の下端に設けられたギヤは、ギヤケース51内の第1ギヤ54と第2ギヤ55との間において、第2ギヤ55に内側から噛合している。したがって、同じく第2ギヤ55に噛合しているピニオン57を第2モータM2によって駆動すれば、第2ボールねじ機構62のボールナットが昇降することになる。このボールナットの上部に、第2固定側駆動力伝達部材78の突出部79が固定されている。
【0042】
第2固定側駆動力伝達部材78において、突出部79に対して周方向にずれた位置には、別の一対の突出部80が、半径方向内方に突出した状態で設けられている。突出部80には、ガイド軸77が結合されており、ガイド軸77は、回転軸25に沿う鉛直方向に沿って案内されるようになっている。これによって、第2固定側駆動力伝達部材78は、水平姿勢を保ちながら、回転軸25に沿う鉛直方向に昇降することができる。
【0043】
図2に示すように、第2固定側駆動力伝達部材78の外周面には、回転軸25を取り囲むように設けられた第2軸受け(回転自在な第2結合手段)72の固定側リング72fが固定されている。この第2軸受け72の回転側リング72rは、回転軸25を取り囲むリング状の第2回転側駆動力伝達部材82の内周面に固定されている。第2回転側駆動力伝達部材82の上面には、案内ピン92(図7参照)が回転軸25に沿う鉛直上方に向けて植設されている。
【0044】
第2ボールねじ機構62のボールナットとともに第2固定側駆動力伝達部材78が昇降するとき、第2軸受け72を介して結合された第2回転側駆動力伝達部材82も同時に昇降する。後述するとおり、第2回転側駆動力伝達部材82は、スピンベース1とともに(すなわち回転軸25とともに)回転されるが、この回転中であっても、第2軸受け72を介して第2ボールねじ機構62からの駆動力を得て、昇降が可能である。
【0045】
図6は第1回転側駆動力伝達部材81の下降運動および上昇運動を把持ピンHPによる基板Wの把持および解除の運動に変換するリンク機構(リンク手段)31の構成を説明するための斜視図である。把持ピンHPは、鉛直方向に回転可能な軸35の上端に結合されており、平面視において略くさび形状の板状部95において軸35の回転軸線から離れた位置に基板Wの外周端縁に当接する当接部96を立設して構成されている。板状部95の回転中心部には、基板支持部95aが突設されている。この基板支持部95aは、基板Wのパターン面WS1において周縁部から微少距離だけ内方に入り込んだ位置に対応する位置に設けられており、基板Wのパターン面WS1の周縁部を下方から支持する。
【0046】
軸35には、把持ピンHPよりも下方において側方に突出したレバー36が固定されており、このレバー36の先端には鉛直上方に延びるピン36aが立設されている。リンク機構31は、このレバー36と、レバー36に係合する長穴37aを有する揺動板37と、この揺動板37に結合されたクランク部材38と、このクランク部材38の軸部38aを回転自在に軸支する軸受け部39aを有するレバー39と、このレバー39に結合されたクランク部材40と、このクランク部材40の一方の軸部40aを回転自在に支持する軸受け部材45と、クランク部材40の他方の軸部40bと係合する長穴46aを有する第1昇降部材46とを備えている。この第1昇降部材46の下端は、第1連動リング34の上面に結合されている。第1連動リング34は、第1回転側駆動力伝達部材81の外周側の肩部81aと掛かり合う位置に配置されている。
【0047】
図2,図3に示すように、第1連動リング34の上面側には、等角度間隔で複数本(この実施形態では3本)のガイド軸47が回転軸25に沿う鉛直上方に向かって立設されている。このガイド軸47は、スピンベース1の下板23を貫通し、スピンベース1内に設けられたブッシュ48によって昇降可能に保持されている。したがって、第1連動リング34は、第1回転側駆動力伝達部材81とともに、水平姿勢を維持しつつ、回転軸25に沿って昇降することになる。
【0048】
これに伴い、第1昇降部材46が昇降すると、クランク部材40が軸受け部材45に支持された軸部40aを中心に回転することになる。第1昇降部材46に形成された長穴46aは、水平方向に延びており、これにより、第1昇降部材46の昇降運動は、クランク部材40の回動へとスムーズに変換される。
【0049】
クランク部材40の回動により、レバー39が揺動し、その軸受け部39aに支持されたクランク部材38が平面視においてスピンベース1の周方向に沿って移動する。揺動板37に形成された長穴37aは、スピンベース1の半径方向に沿って長く形成されていて、この長穴37aに鉛直方向に沿ってピン36aが係合しているため、揺動板37は、水平姿勢を保持しつつ、スピンベース1に対して若干上下動しながら揺動することになる。この揺動板37の揺動に伴い、ピン36aがスピンベース1の周方向に沿って変位するから、これにより、レバー36が軸35を介して把持ピンHPの回動を引き起こす。このようにして、リンク機構31は、第1回転側駆動力伝達部材81の昇降運動を、把持ピンHPの回動運動(把持および解除の運動)へと変換する。
【0050】
一方、第2回転側駆動力伝達部材82の上面には第2連動リング44が載置されており、さらに第2連動リング44の上面には第2昇降部材33が固定されている。第2昇降部材33の上端部には、上下動アーム32が固定されている。この上下動アーム32はスピンベース1内部の空間60内を回転軸25に対して外方へ向けてのびており、その先端部上面に上下動ピンMPが固定されている。上下動ピンMPはスピンベース1の上板22を貫通しており、鉛直方向に上昇運動および下降運動を行うことが可能となっている。また、図2,図3に示すように、第2連動リング44の上面側には、等角度間隔で複数本(この実施形態では3本)のガイド軸49が回転軸25に沿う鉛直上方に向かって立設されている。このガイド軸49は、スピンベース1の下板23を貫通し、ガイド軸47と同様に昇降可能に保持されている。したがって、第2連動リング44は、第2回転側駆動力伝達部材82とともに、水平姿勢を維持しつつ、回転軸25に沿って昇降することになる。これに伴い、第2昇降部材33が昇降すると、上下動アーム32を介して上下動ピンMPが上昇運動および下降運動をすることとなる。
【0051】
図2に示されているとおり、リンク機構31の昇降部材46には、スピンベース1の下板23の下面と第1連動リング34の上面との間に圧縮コイルばね58が巻装されている。したがって、把持ピンHPは、当接部96がスピンベース1の半径方向内方へと向かう閉方向に向かって付勢されている。よって、第1および第2ボールねじ機構61,62のボールナット64が十分に下方にあれば、基板Wは圧縮コイルばね58のばね力によって把持ピンHPによって狭持されることになる。このように圧縮コイルばね58の弾性力を利用して基板Wを弾性的に狭持する構成であるので、基板Wの破損が生じにくいという利点がある。
【0052】
また、第2昇降部材33にも、スピンベース1の下板23の下面と第2連動リング44の上面との間に圧縮コイルばね59が巻装されている。したがって、上下動ピンMPは下降方向に付勢されており、これにより下降動作をスムーズに行うことができる。
【0053】
把持ピンHPによる基板Wの把持状態を検知するために、図3に示すように、第1連動リング34の高さを検出するセンサ部97が設けられている。センサ部97は、例えば3つのセンサを有しており、把持ピンHPの当接部96が、基板Wの端面から退避した状態に対応する第1の高さと、把持ピンの当接部96が基板Wの端面に当接してこの基板Wを狭持している状態に対応する第2の高さと、スピンベース1上に基板Wが存在せず、把持ピンHPの当接部96が基板Wの端面位置よりもスピンベース1の半径方向内方側に入り込んだ位置に対応する第3の高さとにおいて、第1連動リング34をそれぞれ検出するように配置されている。第1の高さが最も高く、第2の高さが次いで高く、第3の高さが最も低い。センサ部97の出力に基づき、把持ピンHPによる基板Wの把持状態、その把持の解除状態、および基板Wが存在しない状態を検出することができる。
【0054】
また、上下動ピンMPの高さを検知するために、図3に示すように、第2連動リング44の高さを検出するセンサ部98が設けられている。センサ部98は、例えば、基板Wの搬出入時における上下動ピンMPの上昇位置と、処理中に基板Wとスピンベース1上面とを近接させたときの上下動ピンMPの下降位置とを、第2連動リング44の高さを検出することにより、検知できるようになっている。
【0055】
なお、第1および第2連動リング34,44と第1および第2ボールねじ機構61,62のボールナットの昇降とが連動していることを確認するために、第1および第2固定側駆動力伝達部材68,78の高さを検出するセンサを別途設けてもよい。
【0056】
図7は、第2連動リング44と、第2昇降部材33との結合部付近の構成を示す分解斜視図である。第2連動リング44の上面には、120度間隔で3本の第2昇降部材33が立設されている。また、第2連動リング44の上面において第2昇降部材33とはずれた位置に、段付きの貫通孔94が180度間隔で2箇所形成されており、この貫通孔94に、ブッシュ93がはめ込まれるようになっている。このブッシュ93に、第2回転側駆動力伝達部材82の上面に立設された案内ピン92が挿通するようになっている。この案内ピン92は、その下端のねじ部92aを第2回転側駆動力伝達部材82の上面に形成されたねじ孔82aに螺合させることにより、この第2回転側駆動力伝達部材82に固定されている。
【0057】
このようにして、案内ピン92がブッシュ93に係合することにより、第2回転側駆動力伝達部材82と第2連動リング44および第2昇降部材33との相対回転が規制されている。よって、第2ボールねじ機構62によって、第2固定側駆動力伝達部材78が昇降されると、昇降部材46、第2連動リング44および第2回転側駆動力伝達部材82は、スピンベース1とともに回転中であっても、それらの間の相対回転を生じることなく、回転軸25の方向に沿って昇降移動することになる。
【0058】
以上説明したような、カバー部材28に囲まれた空間50と、スピンベース1の内部空間60とに収容された一連の機構(モータ2およびベルト伝動機構83は除く。この一連の機構が本発明の伝達手段に相当する。)をとることにより、モータM1の駆動力(第1駆動力)から得られる下降・上昇運動を、第1軸受け71を介して、スピンベース1とともに一体回転している把持ピンHPの把持・解除運動に変換して、伝達することが可能となる。また、同じくこの一連の機構により、モータM2の駆動力(第2駆動力)から得られる上昇・下降運動を、第2軸受け72を介して、スピンベース1とともに一体回転している上下動ピンMPの上昇・下降運動に変換して、伝達することが可能となる。前者の運動伝達系統が本発明における第1伝達手段に相当し、後者の運動伝達系統が本発明における第2伝達手段に相当する。
【0059】
すなわち、図9(a),(d)に示すように、モータM1の駆動力から得られるボールナット64等の下降運動を、第1軸受け71およびリンク機構31を介して、スピンベース1と一体回転している把持ピンHPの把持運動として伝達できることとなる。逆に、図9(b),(c)に示すように、モータM1の駆動力から得られるボールナット64等の上昇運動を、第1軸受け71およびリンク機構31を介して、スピンベース1と一体回転している把持ピンHPの解除運動として伝達できることとなる。
【0060】
また、図9(a),(b)に示すように、モータM2の駆動力から得られるボールナット等の上昇運動を、第2軸受け72を介して、スピンベース1と一体回転している上下動ピンMPの上昇運動として伝達できることとなる。逆に、図9(c),(d)に示すように、モータM2の駆動力から得られるボールナット等の下降運動を、第2軸受け72を介して、スピンベース1と一体回転している上下動ピンMPの下降運動として伝達できることとなる。
【0061】
このように、軸受け(回転自在な結合手段)を介して駆動力を伝達することにより、処理中において基板Wの回転を停止することなく、把持ピンHPを解除し、上下動ピンMPとともに基板Wを上昇または下降させ、再び把持ピンHPで把持するという動作が実現されるため、回転の停止および再駆動に要する時間を削減することができ、処理時間を短縮することができる。
【0062】
図9(a)は基板Wがスピンベース1から離間して把持されている状態を示しており、図9(b)は基板Wがスピンベース1から離間して把持はされていない状態を示しており、図9(c)は基板Wがスピンベース1に接近して把持はされていない状態を示しており、9(d)は基板Wがスピンベース1に接近して把持されている状態を示している。
【0063】
図8は、この基板処理装置100の電気的構成を説明するためのブロック図である。マイクロコンピュータ等を含む制御部は、上記の第1および第2モータM1,M2を制御し、さらにスピンベース1を回転させるためのモータ2、回転駆動機構99、アーム昇降機構7を制御する。さらに、制御部は、開閉バルブ16,17,86a,86b,89の開閉を制御する。
【0064】
以下に、この基板処理装置1を用いた基板処理手順の一例について概説する。ここでは、基板Wをパターン面WS1を下向きにした状態でスピンベース1上に保持し、基板Wの裏面WS2へエッチング液を供給し、基板Wの裏面WS2と外周端縁WS3とパターン面WS1の周辺部に対してエッチング処理を行う場合について、説明する。
【0065】
まず、基板Wの搬入に先立ち、スピンベース上部において、基板Wの搬入経路を妨げない位置まで、雰囲気遮断板6を上昇させておく。また、上下動ピンMPは上昇位置に移動させ、把持ピンHPは解除状態としておく(図9(b)の状態)。この状態で、図外の搬送ロボットにより基板Wをスピンベース1上部へ搬入し、パターン面WS1を下に向けた状態で上下動ピンMP上へ載置する。このとき、上下動ピンMPを上昇位置としていることにより、搬送ロボットのアームの動作領域を確保できるようにしている。搬送ロボットを基板処理装置1の外部まで退避させた後、上下動ピンMPを下降位置へと移動させることにより基板Wとスピンベース1とを接近させ(図9(c)の状態)、把持ピンHPを閉じることにより基板Wを水平方向に固定する(図9(d)の状態)。そして、雰囲気遮断板6は、アーム昇降機構7を駆動することにより、基板Wから所定間隔をおいて上方の位置まで下降させる。ここで所定の間隔とは、処理液吐出部9aから吐出したエッチング液が基板Wの裏面WS2から跳ね返って雰囲気遮断板6の下面へ付着しない程度の間隔である。
【0066】
次に、基板Wのパターン面WS1とスピンベース1とが接近した状態で、基板Wを回転させ、スピンベース1側の気体吐出部4aから、基板Wとスピンベース1との間の空間へ向けて窒素ガス等の不活性ガスを吐出し、処理液吐出部9aからは基板Wの裏面WS2中心部へ向けて、エッチング液の供給を行う。エッチング液は、回転による遠心力に伴い、基板Wの裏面WS2中心部から周縁部まで広がり、基板Wの裏面WS2全体と、外周端縁WS3と、パターン面WS1の周縁部に接触し、接触した部分に対してエッチング処理を行う。ここで、気体吐出部4aから不活性ガスを吐出していることにより、基板Wとスピンベース1との間の空間へ雰囲気ガスが巻き込まれることを防止することができるが、さらに、上下動ピンMPを下降位置として基板Wとスピンベース1との間の空間を狭小としていることにより、雰囲気ガスの巻き込みをより防止できることとなる。したがって、エッチング液の吐出に伴い雰囲気中に飛散したエッチング液のミストが基板Wのパターン面WS1へ付着するということを防止できる。エッチング終了後、処理液吐出部9aからのエッチング液の吐出を停止する。
【0067】
エッチング終了後、リンス処理を行う。ここでは、基板Wの両面に対して純水を供給し、洗浄を行う両面リンスの場合について説明する。処理液吐出部9aからのエッチング液の吐出を停止した後、基板Wの回転は停止させることなく、把持ピンを解除状態としても基板Wが飛び出さない程度まで回転数を下げた低速回転の状態で基板Wの回転を継続する。基板Wを低速で回転させつつ、把持ピンHPを解除状態とし(図9(c)の状態)、上下動ピンMPを上昇させることにより、基板Wを上昇位置へと移動させ(図9(b)の状態)、再び把持ピンHPを把持状態とする(図9(a)の状態)。このとき、雰囲気遮断板6は、基板Wの上昇距離とほぼ同じ距離だけ上昇させておく。この状態で、スピンベース1側の気体吐出部4aとともに、雰囲気遮断板6側の気体吐出部5aからも不活性ガスを吐出し、スピンベース1上面と基板Wのパターン面WS1との間の空間を不活性ガスで満たすとともに、雰囲気遮断板6と基板Wの裏面WS2との間の空間を不活性ガスで満たす。そして、再びスピンベース1の回転数を上昇させ、純水吐出部3aと処理液吐出部9aから、それぞれ基板Wのパターン面WS1と裏面WS2へ向けて、純水の吐出を行う。純水は基板Wの遠心力によって基板Wの両面および外周端縁WS3へ広がり、基板W表面に残るエッチング液等を除去することとなる。このとき、基板Wとスピンベース1とを離間させた状態としていることにより、基板Wのパターン面WS1側に供給した純水が跳ね返って、気体供給路4へ進入することを防止することができる。リンス処理終了後、純水吐出部3aと処理液吐出部9aからの純水の供給を停止する。
【0068】
リンス処理が終了した後、基板Wを低速回転とし、把持ピンHPを解除状態として(図9(b)の状態)、基板Wは低速回転のまま、上下動ピンを下降させることにより、基板Wとスピンベース1とを再び接近させる(図9(c)の状態)。そして、把持ピンHPを把持状態にし、基板Wを固定する(図9(d)の状態)。このとき、雰囲気遮断板6は基板Wの下降距離以上に下降させ、基板Wの裏面WS2と接近させる。この状態で、基板Wを高速回転にして基板Wの両面および外周端縁WS3に残る純水等を振り切り乾燥させる。このとき、雰囲気遮断板6と基板Wとの間の空間および基板Wとスピンベース1との間の空間をそれぞれ狭小とし、その狭小な空間に対して不活性ガスを供給していることにより、基板Wの両面と接触する雰囲気中における不活性ガスの純度をきわめて高くすることができるため、ウォーターマーク等の乾燥不良を低減することができる。基板Wの乾燥終了後、スピンベース1側の気体吐出部4aおよび雰囲気遮断板6側の気体吐出部5aからの不活性ガスの吐出を停止し、スピンベース1とともに基板Wの回転も停止する。
【0069】
以上の一連の処理が終了し、基板Wを搬出する際には、まず把持ピンHPを解除状態(図9(c)の状態)とし、上下動ピンを上昇させることにより基板Wを上昇位置へ移動させる(図9(b)の状態)。この状態で基板搬送ロボットへ基板Wを受け渡し、搬出されることとなる。
【0070】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記の実施の形態では、第1回転側駆動力伝達部材81を、回転を許容しつつ第1固定側駆動力伝達部材68とともに上昇・下降運動させるために、回転自在な結合手段として、非摺動型の接触結合手段である第1軸受け71を用いる場合について説明したが、軸受け以外に例えば磁気的または流体的な駆動力伝達による、非接触の結合手段を用いてもよい。同様に、第2回転側駆動力伝達部材82と第2固定側駆動力伝達部材78との間も、磁気的または流体的な駆動力伝達による、非接触の結合手段を用いてもよい。
【0071】
また、上記の実施の形態では、把持ピンHPは1本の場合について説明したが、把持ピンHPは複数本でも良く、図10に示すように、上下動ピンMPと把持ピンHPとをそれぞれ3本ずつ交互に配置する構成でもよい。
【0072】
また、上記の実施の形態では、把持ピンHPの当接部96は溝のない棒状部材である場合について説明したが、図11に示すように、基板の上昇位置と下降位置に対応する高さに溝96a,96bを設けた当接部96を備える把持ピンHPを使用してもよい。このように基板の高さ位置に応じて当接部96に溝96a,96bを設けることによって、基板Wを水平方向のみならず上下方向にも固定できることとなるため、上下動ピンMP間における基板Wの撓みを防止できることとなる。特に大径の基板Wの処理を行う場合においてこの効果は顕著である。また、このような溝96a,96bで基板Wを固定することにより、回転中に基板Wが上方へ飛び出す危険性がなくなる。
【0073】
また、本発明は、上記の実施の形態のように基板Wのパターン面WS1を下に向けた状態で行うエッチング処理だけでなく、その他の処理を行う装置にも適用することができ、また、半導体ウエハ以外にも液晶表示装置用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板、光ディスク用の基板などの各種の基板に対して処理を施す装置にも同様に適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、請求項1から請求項7に記載の発明によれば、基板を回転台に近接させて処理を行うことができるため、雰囲気中に飛散する処理液のミストが基板と回転台との間の空間へ入り込んで基板に付着し、処理不良を起こすことを防止できる。特に、基板処理中において基板の回転を停止することなく、基板の把持を解除し、基板載置手段とともに基板を上昇または下降させ、再び基板を把持するという動作が実現できるため、回転の停止および再駆動に要する時間を削減することができ、処理時間を短縮することができる。
【0075】
また、特に請求項3および請求項4に記載の発明によれば、回転自在な結合手段として、非摺動型の接触結合手段である軸受けを用いるため、摺動界面を通して駆動力を伝達する場合に比べて、発塵を抑えることができる。
【0076】
また、特に、請求項6に記載の発明によれば、基板を水平方向のみならず上下方向にも固定できることとなるため、基板の撓みを防止できることとなる。特に大径の基板の処理を行う場合においてこの効果は顕著である。また、回転中に基板が上方へ飛び出す危険性がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板処理装置100の概略を示す縦断面図である。
【図2】スピンベース1の内部空間60およびカバー部材に包囲された空間50の内部に収容された機構を説明するための縦断面図である。
【図3】図2のIII−III位置における水平断面図である。
【図4】図2のIV−IV位置における水平断面図である。
【図5】図2のV−V位置における水平断面図である。
【図6】リンク機構31の構成を説明するための斜視図である。
【図7】第2連動リング44と、第2昇降部材33との結合部付近の構成を示す分解斜視図である。
【図8】基板処理装置100の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図9】把持ピンHPに対する把持・解除運動の伝達および上下動ピンMPに対する上昇・下降運動の伝達を説明するための図である。
【図10】上下動ピンMPと把持ピンHPとをそれぞれ3本ずつ交互に配置する例を説明するためのスピンベース1付近の平面図である。
【図11】基板の上昇位置と下降位置に対応する高さに溝96a,96bを設けた当接部96を備える把持ピンHPの例を示す図である。
【図12】従来の基板処理装置の一例を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 スピンベース
3a 純水吐出部
4a 気体吐出部
5a 気体吐出部
6 雰囲気遮断板
9a 処理液吐出部
25 回転軸
31 リンク機構
34 第1連動リング
44 第2連動リング
61 第1ボールねじ機構
62 第2ボールねじ機構
68 第1固定側駆動力伝達部材
78 第2固定側駆動力伝達部材
71 第1軸受け
72 第2軸受け
81 第1回転側駆動力伝達部材
82 第2回転側駆動力伝達部材
97,98 センサ部
100 基板処理装置
HP 把持ピン
MP 上下動ピン
M1 第1モータ
M2 第2モータ
W 基板

Claims (7)

  1. 基板を回転させながら基板に処理液を供給して処理を行う基板処理装置であって、
    水平姿勢で鉛直軸周りに回転可能である回転台と、
    前記回転台と一体回転可能であり、前記回転台の上方に基板を水平姿勢に載置する基板載置手段と、
    前記回転台と一体回転可能であり、前記基板載置手段に載置された基板を把持する基板把持手段と、
    静止位置に設けた駆動系からの駆動力を、回転自在な結合手段を介して前記回転台側に伝達することにより、前記基板把持手段における前記基板の把持および解除の運動と、前記基板載置手段の上下方向の運動とを行わせる伝達手段と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記伝達手段が、
    前記駆動系の第1駆動手段からの第1駆動力を、回転自在な第1結合手段を介して前記基板把持手段に伝達することにより、前記基板把持手段における前記基板の把持および解除の運動を可能とする第1伝達手段と、
    前記駆動系の第2駆動手段からの第2駆動力を、回転自在な第2結合手段を介して前記基板載置手段に伝達することにより、前記基板載置手段における前記基板の把持および解除の運動を可能とする第2伝達手段と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置において、
    前記第1伝達手段は、回転自在な第1結合手段として軸受けを備えたことを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2または請求項3のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第2伝達手段は、回転自在な第2結合手段として軸受けを備えたことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記第1伝達手段は、
    クランク状の棒材を介して上下方向の変位を回転方向の変位へ変換して伝達するリンク手段
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記基板把持手段は、上下方向に変位する前記基板載置手段上に載置された、複数の高さにおける基板の外周端縁と嵌合する複数の溝部を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  7. 基板を回転させながら基板に処理液を供給して処理を行う基板処理方法であって、
    回転台上において基板を把持しつつ回転させる第1の工程と、
    基板を回転させつつ基板の把持を解除し、その後基板を回転させつつ上昇させ、その後基板を回転させつつ基板を把持する第2の工程と、
    基板を回転させつつ基板の把持を解除し、その後基板を回転させつつ下降させ、その後基板を回転させつつ基板を把持する第3の工程と、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
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