JP2005019456A - 基板保持装置、ならびにそれを用いた基板処理装置、基板保持方法および基板処理方法 - Google Patents

基板保持装置、ならびにそれを用いた基板処理装置、基板保持方法および基板処理方法 Download PDF

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均 中川
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Abstract

【課題】簡単な調整作業で、基板を挟持する挟持部材の状態を確実に検出することができるようにする。
【解決手段】スピンチャック1は、回転軸25と、ウエハWを挟持するとともに、その挟持を解除することができる複数の挟持部材F2とを有する。回転軸25を取り囲むように、スピンチャック1とともに回転し、かつ、挟持部材F2の動作に連動して上下動する連動リング34,44が設けられている。この連動リング34,44の高さは、位置センサによって検出される。この位置センサは、連動リング34,44の高さに応じて連続的に変動する検出信号を出力する。この位置センサの出力を数値化し、この数値化された位置情報に基づいて挟持部材Fの状態(開放状態、挟持状態、基板すべり状態、ウエハ無し状態)が判定される。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板を保持して回転させるための基板保持装置および基板保持方法、ならびに、このような基板保持装置または基板保持方法を適用した基板処理装置および基板処理方法に関する。保持対象または処理対象の基板には、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、およびフォトマスク用基板などの各種の基板が含まれる。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程においては、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面および周端面(場合によってはさらに裏面)の全域に銅薄膜などの金属薄膜を形成した後、この金属薄膜の不要部分をエッチング除去する処理が行われる場合がある。たとえば、配線形成のための銅薄膜は、ウエハの表面の素子形成領域に形成されていればよいから、ウエハの表面の周縁部(たとえば、ウエハの周端から幅5mm程度の部分)、裏面および周端面に形成された銅薄膜は不要となる。そればかりでなく、周縁部、裏面および周端面の銅または銅イオンは、基板処理装置に備えられた基板搬送ロボットのハンドを汚染し、さらにこの汚染が当該ハンドによって保持される別の基板へと転移するという問題を引き起こす。
【0003】
同様の理由から、基板周縁に形成された金属膜以外の膜(酸化膜や窒化膜など)を薄くエッチングすることによって、その表面の金属汚染物(金属イオンを含む)を除去するための処理が行われることがある。
ウエハの周縁部および周端部の薄膜を選択的にエッチングするための基板周縁処理装置は、たとえば、ウエハを水平に保持して回転するスピンチャックと、このスピンチャックの上方においてウエハ上の空間を制限する遮断板と、ウエハの下面にエッチング液を供給するエッチング液供給ノズルとを含む。ウエハの下面に供給されたエッチング液は、遠心力によってウエハの下面を伝わってその回転半径方向外方へと向かい、ウエハの端面を伝ってその上面に回り込み、このウエハの上面の周縁部の不要物をエッチングする。このとき、遮断板は、ウエハの上面に近接して配置され、この遮断板とウエハとの間には、窒素ガス等の不活性ガスが供給される。
【0004】
この不活性ガスの流量やスピンチャックの回転数を適切に調整することによって、エッチング液の回り込み量を調整できるので、ウエハ上面の周縁部の所定幅(たとえば1〜7mm)の領域を選択的にエッチング処理することができる(いわゆるベベルエッチング処理)。
スピンチャックは、鉛直方向に沿って配置された回転軸と、この回転軸の上端に固定されたスピンベースと、このスピンベースの周縁部に立設された3本の挟持部材とを備えている。この挟持部材によってウエハの端面を挟持した状態で、回転軸に回転力が与えられ、スピンベースとともにウエハが回転されるようになっている。
【0005】
スピンチャックによってウエハが保持されて回転されている期間に、ウエハの下面からエッチング液が供給されることにより、ウエハの上面の周縁部の不要物がエッチング除去され、その後は、ウエハの上下面に対して純水リンス処理が行われた後、スピンチャックが高速回転されて、ウエハの上下面の水滴を振り切る乾燥処理が行われる。
ところが、このような構成では、挟持部材によってウエハを終始挟持しているため、ウエハ端面における挟持部材の当接位置において、エッチング不良、リンス不良または乾燥不良などの処理不良が生じるおそれがある。
【0006】
この問題は、処理中に、スピンチャックの回転を一旦停止させ、挟持部材によるウエハの挟持位置をずらし、その後にスピンチャックの回転を再開することによって解決できる。しかし、この解決法は、1枚のウエハに対する処理時間が長くなり、生産性の著しい低下を招くから、好ましくない。
そこで、本願出願人は、先に提出した特願2003−83696号において、スピンチャックの回転中に、挟持部材による挟持位置を変化させることができる基板保持装置を提案している。この先願に開示された基板保持装置の1つの形態では、2組の挟持部材群が設けられ、スピンチャックの回転中に、一方の挟持部材群による挟持状態から、他方の挟持部材群による挟持状態へと切り換えることによって、挟持位置が切り換えられるようになっている。また、上記先願の基板保持装置の他の形態では、スピンチャックの回転中に、挟持部材による挟持を解除または緩和させ、挟持部材に対するウエハの相対回転(基板すべり)を生じさせることによって、挟持位置が変化させられるようになっている。
【0007】
個々の挟持部材は、ウエハを挟持する挟持状態と、ウエハの挟持を解除した開放状態との間で変位可能とされている。スピンチャックに対するウエハの受け渡しおよびスピンチャックからのウエハの払い出しが行われるときには挟持部材は開放状態とされる。
挟持部材を駆動するために、挟持部材駆動機構が備えられている。この挟持部材駆動機構は、たとえば、挟持部材を挟持状態へと付勢するばねと、このばねの付勢力に抗して挟持部材を開放状態へと駆動する機構とを有している。挟持部材駆動機構は、挟持部材の動作に連動するとともにスピンチャックとともに回転する連動リングを備えている。この連動リングは、挟持部材の回転軸に沿って上下動するようになっていて、この連動リングの位置を検出することによって、スピンチャックが回転中であっても挟持部材の状態を検出することができる。すなわち、たとえば、連動リングが所定の第1の位置にあれば、挟持部材が開放状態であって、ウエハの受け入れ/払い出しが可能であり、連動リングが上記第1の位置よりも低い所定の第2の位置にあれば、上記ばねの付勢力で付勢された挟持部材によってウエハが保持されていることになり(挟持状態)、連動リングが上記第2の位置よりも低い所定の第3の位置にあれば、上記ばねの付勢力で付勢された挟持部材がウエハを挟持する位置を超えて内方側に入り込んでいて、スピンチャックにウエハが保持されていない状態であることになる(ウエハ無し状態)。
【0008】
上記連動リングの位置を検出する検出装置は、上記第1、第2および第3の位置をそれぞれ検出する第1〜第3の検出器を備えている。すなわち、いずれの検出器が連動部材を検出するかによって、挟持部材の状態を検出できるようになっている。さらに、基板すべりを生じさせる構成の場合には、基板すべりを生じ、かつ、ウエハがスピンチャックから飛び出さないような基板すべり位置に対応した第4の検出器が必要になる。
【0009】
【特許文献1】
特開昭63−153839号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような構成では、挟持部材の状態と第1〜第4の検出器による連動リングの検出状態とを対応付けるために、第1〜第4の検出器の取り付け位置を機械的に調整しなければならない。この調整作業のために、基板処理装置の組み立て工程が長くなり、結果として、コスト高となるという問題がある。しかも、挟持部材や挟持部材駆動機構を構成する部品には個体差があるから、個々の基板処理装置ごとに、検出状態を調べながら、第1〜第4の検出器の取り付け位置を調整する必要がある。
【0011】
また、挟持部材駆動機構は、処理液が及ばない密閉空間内に配置されるのが一般的であるから、上記第1〜第4の検出器もその密閉空間内に配置されることになる。したがって、第1〜第4の検出器の取り付け位置の調整には、少なくとも該当部分の分解を行わなければならない。このことが、調整作業をさらに困難にしている。すなわち、検出状態の調査、分解および取り付け位置の調整を繰り返し行わなければ、挟持部材の状態と第1〜第4の検出器の検出状態とを正確に対応付けることができない。
【0012】
さらに、同一規格のウエハであっても、生産現場(工場)ごとに、ウエハの大きさが微妙に異なっているのが実情であり、このような微妙なウエハサイズ誤差に対応して第4の検出器の取り付け位置を調整しなければ、安定な基板すべりを起こさせることができない。
そこで、この発明の目的は、簡単な調整で、基板を挟持する挟持部材の状態を確実に検出することができる基板保持装置および基板保持方法を提供することである。
【0013】
また、この発明の他の目的は、簡単な調整作業で基板を挟持する基板挟持部材の状態を確実に検出することができ、これにより、基板に対する処理を良好に行うことができる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)を保持して回転させるための基板保持装置であって、所定の回転軸(25)と、基板を挟持するとともに、その挟持を解除することができる複数の挟持部材(F1〜F3,S1〜S3)とを有し、上記回転軸を中心に回転する回転部材(1)と、上記回転軸に回転力を与えることによって上記回転部材を回転駆動する回転駆動機構(2)と、上記回転軸を取り囲むリング形状を有し、上記回転部材とともに上記回転軸まわりに回転し、かつ、上記挟持部材の動作に連動して上記回転軸に沿う方向に変位する連動リング(34,44)と、上記連動リングの上記回転軸に沿う方向の位置を連続的に検出することができ、検出された位置に応じて連続的に変動する検出信号を出力する位置検出手段(97,98)と、この位置検出手段が出力する検出信号を数値化して位置情報を生成する位置情報生成手段(101,102)と、この位置情報生成手段によって生成される位置情報に基づいて上記挟持部材の状態を判定する挟持部材状態判定手段(100,S11〜S19,S21〜S29)とを含むことを特徴とする基板保持装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0015】
上記の構成によれば、回転軸に沿う方向の連動リングの位置を位置検出手段によって連続的に検出できる。すなわち、回転軸に沿って間隔を開けて離散的に配置された複数の検出器の配置位置における連動リングの有無が検出されるのではなく、位置検出手段は、連動リングの位置に応じて連続的に変動する検出信号を出力するようになっている。この位置検出手段が出力する検出信号が位置情報生成手段によって数値化されることになる。この数値化された位置情報に基づいて、挟持部材状態判定手段によって、挟持部材の状態が判定される。
【0016】
そこで、挟持部材判定手段における判定基準(挟持部材の状態と位置情報の数値との対応関係)を可変設定して調整できるようにしておけば、連動リングの任意の位置に対して挟持部材の状態を対応付けることができる。これにより、位置検出手段の取り付け位置のばらつき、連動リングの取り付け位置のばらつき、処理対象の基板サイズのばらつきなど、個々の基板保持装置やその使用状況に応じた個体差を、上記判定基準の調整によって吸収することができ、挟持部材の状態を正確に判定できるようになる。
【0017】
しかも、検出器の取り付け位置を調整するのではなく、挟持部材判定手段における判定基準を変更すればよいので、調整作業が極めて容易であり、基板保持装置を分解する必要もない。これにより、短時間の作業で、容易に調整作業を完了することができる。
挟持部材の状態は、たとえば、(a)基板の装着/取り外しが可能な開放状態、(b)基板を挟持した挟持状態(b)、および基板が存在せず、基板の装着/取り外しが不可能な閉状態(基板無し状態)を含む。挟持部材の状態は、さらに、基板の挟持を緩和または解除することによって、回転部材の回転中に、この回転部材に対する基板の相対回転(いわゆる基板すべり)を起こさせることできる基板すべり状態を含んでいてもよい。
【0018】
とくに、基板すべり状態では、挟持部材の位置の微妙な制御が要求される。この発明では、挟持部材の位置が数値化されて検出されるから、基板すべり状態を正確に検出でき、これにより、挟持部材の状態を基板すべり状態に正確に制御できる。
挟持部材状態判定手段は、挟持部材の複数の状態と位置情報生成手段が生成する数値化された位置情報との関係を任意に可変設定可能な数値調整手段(100,100M,105,S52,S54,S55,S57)を含んでいてもよい。この数値調整手段(好ましくは数値範囲調整手段)によって、挟持部材の複数の状態に対応する数値(好ましくは、数値範囲)を可変設定することにより、連動リングの任意の位置に対して挟持部材の状態を対応付けることができる。
【0019】
上記位置検出手段は、たとえば、回転軸に沿う方向の連動リングの位置を検出するレーザ式変位センサ(97,98)や赤外光変位センサで構成することができる。また、上記位置検出手段は、所定の基準位置から上記連動リングまでの上記回転軸に沿う方向の距離を連続的に検出することができ、検出された距離に応じて連続的に変動する検出信号を出力する距離検出手段(97,98)で構成することもできる。上記レーザ変位センサ等も距離検出手段の一例であり、ほかにも、超音波距離計などを距離検出手段として適用することができる。
【0020】
請求項2記載の発明は、上記挟持部材状態判定手段は、上記位置情報生成手段によって生成される位置情報と所定のしきい値とを比較する比較手段(S12〜S15;S22〜S25)を含み、この比較手段の比較結果に基づいて、挟持部材の状態を判定するものであることを特徴とする請求項1記載の基板保持装置である。
この構成によれば、位置情報生成手段が生成する位置情報の数値と、所定のしきい値との比較(大小比較)によって、挟持部材の状態を判定することができるから、容易な処理で挟持部材の状態の判定が可能である。
【0021】
より具体的には、位置情報の数値が可変設定可能な範囲内の値をとるかどうかに応じて挟持部材の状態を判定する場合に、当該範囲の上限および/または下限に対応したしきい値を定め、このしきい値と位置情報の数値とを比較手段によって比較するようにすればよい。
この場合に、上記しきい値を可変設定するしきい値可変設定手段(100,100M,105,S52,S54,S55,S57)を設けることによって、位置情報の数値範囲と挟持部材の状態との対応関係を可変することができる。
【0022】
請求項3記載の発明は、上記回転軸の周囲に上記回転部材と協働して密閉空間50)を形成するカバー部材(28)をさらに含み、上記連動リングおよび上記位置検出手段は、上記密閉空間内に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の基板保持装置である。
この構成では、回転部材とカバー部材とによって密閉空間が形成され、この密閉空間内に連動リングおよび位置検出手段が配置されているから、仮に位置検出手段の配置を調整しなければならないとすれば、上記密閉空間内にアクセスするために、回転部材を取り外すなどの分解を余儀なくされる。しかし、この発明では、上述のとおり、位置検出手段の取り付け位置を調整する必要がないから、基板保持装置の組み立て時やメンテナンス時の調整作業を軽減できる。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板保持装置と、この基板保持装置によって保持されて回転されている基板の表面に処理流体を供給する処理流体供給手段(3,4,5,12)とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
この構成によれば、位置検出手段の取り付け位置を調整することなく、挟持部材の状態を正確に検出できる状態への調整が可能であり、かつ、この調整は、位置情報の数値と挟持部材の状態との対応付けを可変設定することによって達成される。これにより、挟持部材の状態の正確な検出が可能になり、それに応じて、基板に対する処理を良好に行うことができる。
【0024】
また、挟持部材の状態の検出のために必要な調整作業が軽減されるので、基板処理装置の組み立て作業が軽減され、それに応じて基板処理装置の組み立てやメンテナンスに要する期間を著しく短縮することができる。
とくに、処理流体として、処理液を用いる場合には、上述の連動リングおよび位置検出手段は、請求項3に記載されているような密閉空間におかれることになるから、このような構成の場合において、基板処理装置の組み立て時やメンテナンス時の作業を著しく軽減できる。
【0025】
上記複数の挟持部材は、連動する複数の挟持部材で構成された第1挟持部材群(F1〜F3)と、別の連動する複数の挟持部材で構成された第2挟持部材群(S1〜S3)とを含み、上記基板保持装置は、さらに、上記第1挟持部材群によって基板を挟持している第1挟持状態と、上記第2挟持部材群によって基板を挟持している第2挟持状態との間で切り換える制御手段(100)を含んでいてもよい。
【0026】
この場合に、上記制御手段は、第1挟持状態と第2挟持状態との間の切り換えの際に、上記第1挟持部材群および第2挟持部材群の両方の両方によって基板を挟持している中間状態を経て、一方の挟持状態から他方の挟持状態へと切り換えるように制御するものであってもよい。
これにより、回転部材に対する基板の相対回転を生じさせることなく、基板の挟持位置を変更することができるから、パーティクルの発生を抑制できる。
【0027】
上記制御手段は、回転部材の回転中に上記第1挟持状態と第2挟持状態とを切り換えるものであることが好ましい。これにより、基板の回転中に挟持位置を変更できるから、生産性を損なうことなく基板の周端面の全域に対して処理を施すことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の基板保持装置によって基板(W)を保持して回転させる基板保持方法であって、上記回転部材を回転させる回転工程と、この回転工程中に上記位置検出手段によって上記連動リングの位置を検出する位置検出工程と、この位置検出工程において上記位置検出手段が出力する検出信号を上記位置情報生成手段によって数値化させることによって位置情報を生成する位置情報生成工程と、この位置情報生成工程によって生成された位置情報に基づき、上記挟持部材判定手段によって上記挟持部材の状態を判定する挟持状態判定工程とを含むことを特徴とする基板保持方法。
【0028】
この方法により、請求項1の発明に関連して述べた効果と同様な効果を達成できる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の基板保持方法によって基板を保持して回転させる基板保持回転工程と、この基板保持回転工程中に、上記基板保持装置によって保持されて回転されている基板の表面に処理流体を供給する処理流体供給工程とを含むことを特徴とする基板処理方法である。
【0029】
この方法によって、請求項4記載の発明と同様な効果を得ることができる。
上記方法は、処理流体供給工程と並行して、上記挟持部材による基板の挟持を解除または緩和することによって、回転部材に対する基板の相対回転(基板すべり)を生じさせる工程を含んでいてもよい。
これにより、挟持部材による基板の挟持位置を回転中に変更することができるので、生産性を損なうことなく、基板の周端面の全域に対して処理を施すことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置は、ほぼ円形の基板である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wの裏面に形成された薄膜とウエハWの表面の周縁部および端面に形成されている薄膜を同時に除去することができるものである。この基板処理装置は、ウエハWをその裏面を下方に向けてほぼ水平に保持するとともに、この保持したウエハWのほぼ中心を通る鉛直軸線回りに回転するスピンチャック1を処理カップ(図示せず)の中に備えている。
【0031】
スピンチャック1は、回転駆動機構としてのモータ2の駆動軸である回転軸に結合されて回転されるようになっている。この回転軸は、中空軸とされていて、その内部には、純水(脱イオン化された純水)またはエッチング液を供給することができる処理液供給管3が挿通されている。この処理液供給管3には、スピンチャック1に保持されたウエハWの下面中央に近接した位置に吐出口を有する中心軸ノズル(固定ノズル)が結合されており、この中心軸ノズルの吐出口から、ウエハWの下面に向けて、純水またはエッチング液を供給できる。
【0032】
処理液供給管3には、純水供給源に接続された純水供給バルブ4またはエッチング液供給源に接続されたエッチング液供給バルブ5を介して、純水またはエッチング液が所要のタイミングで供給されるようになっている。
エッチング液には、ウエハWの表面(上面または下面)から除去しようとする薄膜の種類に応じた種類のものが適用される。たとえば、ウエハWの下面等から銅薄膜等の金属膜を除去するときには、たとえば、塩酸と過酸化水素水との混合液、フッ酸と過酸化水素水との混合液、またはフッ酸と硝酸との混合液がエッチング液として用いられる。また、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜またはシリコン酸化膜をウエハWから除去するときには、たとえば、フッ酸と硝酸との混合液がエッチング液として用いられる。さらに、ウエハW上の酸化膜を除去するときには、たとえば、希フッ酸がエッチング液として用いられる。
【0033】
なお、図示はしないが、ウエハWの上面に向けて純水やエッチング液を供給するために、ウエハWの上方とウエハWの上方から外れた位置との間で往復移動可能なスキャンノズルがさらに備えられていてもよい。このスキャンノズルは、ウエハWの上面全面に対して処理を行うような場合に用いられる。
スピンチャック1の上方には、スピンチャック1に保持されたウエハWに対向する円盤状の遮断板6が水平に設けられている。この遮断板6は、ウエハWの上面のほぼ全域を覆うことができる大きさに形成されていて、昇降駆動機構7に結合されたアーム8の先端付近に、鉛直軸回りの回転が可能であるように取り付けられている。
【0034】
昇降駆動機構7によって、遮断板6をスピンチャック1に対して昇降させることができる。また、遮断板6は、回転駆動機構9によって、スピンチャック1の回転軸線と同一回転軸線上で回転させることができるようになっており、また、不活性ガスとしての窒素ガスを、遮断板6とウエハWとの間の空間に吐出することができるようになっている。窒素ガスは、窒素ガス供給バルブ10から、窒素ガス供給管11を介して、遮断板6の下面中央付近に設けられた窒素ガス吐出口(図示せず)へと導かれるようになっている。また、必要に応じて、遮断板6の中央下面に設けたノズルから、純水供給バルブ12からの純水やその他の処理液をウエハWの上面に供給することができる。
【0035】
図2は、スピンチャック1の平面図である。スピンチャック1は、円盤状のスピンベース21を備え、このスピンベース21の上面には、その周縁部にほぼ等角度間隔で複数本(この実施形態では6本)の挟持部材F1〜F3,S1〜S3が配置されている。これらのうち、周方向に沿って1つ置きに配置された3つの挟持部材F1〜F3は、第1基板挟持機構(第1挟持部材群)を構成していて、これらは連動してウエハWを挟持し、またその挟持を解除するように動作する。残る3つの挟持部材S1〜S3は、第2基板挟持機構(第2挟持部材群)を構成しており、これらは連動してウエハWを挟持し、またその挟持を解除するように動作する。
【0036】
第1基板挟持機構を構成する挟持部材F1〜F3と、第2基板挟持機構を構成する挟持部材S1〜S3とは、互いに独立して動作可能である。すなわち、挟持部材F1〜F3によって、ウエハWをほぼ120度ずつの角度間隔の端面位置で挟持しているときに、挟持部材S1〜S3によるウエハWの挟持を解除しておくことができる。また、挟持部材F1〜F3によるウエハWの挟持を解除している状態で、挟持部材S1〜S3によって、ウエハWをほぼ120度の角度間隔の端面位置で3箇所において当接させ、ウエハWを挟持することができる。さらには、挟持部材F1〜F3およびS1〜S3のすべてによって、ウエハWを挟持することができ、この場合には、ほぼ60度の角度間隔の6箇所の端面位置においてウエハWを挟持することができる。
【0037】
図3は、スピンベース21に備えられた動作変換機構の配置を説明するための平面図である。スピンベース21には、挟持部材F1,F2,F3を連動して作動させるための第1動作変換機構FT1と、挟持部材S1,S2,S3を連動して動作させるための第2動作変換機構FT2とが設けられている。第1動作変換機構FT1は、挟持部材F1,F2,F3をそれぞれ作動させるためのリンク機構31,32,33と、これらのリンク機構31〜33を連動させるための第1連動リング34とを備えている。同様に、第2動作変換機構FT2は、挟持部材S1,S2,S3をそれぞれ作動させるためのリンク機構41,42,43と、これらのリンク機構41〜43を連動させるための第2連動リング44とを備えている。
【0038】
第1連動リング34および第2連動リング44は、スピンベース21の回転軸線に対して同心に配置されたほぼ円環状の部材であり、第2連動リング44は、第1連動リング34よりも外側に配置されている。これらの第1および第2連動リング34,44は、スピンベース21の回転軸線に沿って昇降可能となっており、第1連動リング34を昇降させることによって、挟持部材F1〜F3を作動させることができ、第2連動リング44を昇降させることによって、挟持部材S1〜S3を作動させることができる。
【0039】
図4は、スピンチャック1に関連する構成を説明するための断面図である(図5のIV−IV線断面)。スピンベース21は、上板22と下板23とをボルトで固定して構成されており、上板22と下板23との間に第1および第2動作変換機構FT1,FT2を収容する収容空間が形成されている。上板22および下板23の中央部には、スピンベース21を貫通する貫通孔24が形成されている。この貫通孔24を通り、さらに、スピンチャック1の回転軸25を挿通するように、処理液供給管3が配置されている。この処理液供給管3の上端には、スピンチャック1に保持されたウエハWの下面中央に対向する吐出口26aを有する中心軸ノズル26が固定されている。
【0040】
回転軸25はモータ2の駆動軸と一体化しており、モータ2を貫通して設けられている。モータ2を包囲するようにケーシング27が配置されており、このケーシング27は、さらに、筒状のカバー部材28によって包囲されている。カバー部材28の上端はスピンベース21の下面近傍にまで及んでおり、その上端付近の内面にはシール機構29が配置されている。このシール機構29はスピンベース21の下面に固定されたシール部材30に摺接するようになっており、これにより、シール機構29と回転軸25との間には、スピンベース21とカバー部材28とによって区画され、外部雰囲気から遮断された密閉空間である機構部収容空間50が形成されている。
【0041】
機構部収容空間50内において、ケーシング27の上蓋部27a上には、回転軸25を取り囲むほぼ円環状のギヤケース51が取り付けられている。ギヤケース51上には、図5の平面図に示すように、第1モータM1および第2モータM2が、回転軸25に対して対称な位置に固定されている。
ギヤケース51の内部には、図4に示されているように、その内壁面の内周側および外周側にそれぞれ軸受け52,53が圧入されている。軸受け52,53は回転軸25に対して同軸に配置されている。内側の軸受け52の回転側リングには、回転軸25を包囲するリング状の第1ギヤ54が固定されており、外側の軸受け53の回転側リングには回転軸25を包囲するリング状の第2ギヤ55が固定されている。したがって、ギヤケース51内において、第1ギヤ54および第2ギヤ55は回転軸25に対して同軸的に回転可能であり、第2ギヤ55は第1ギヤ54よりも外側に位置している。第1ギヤ54は、外周側にギヤ歯を有し、第2ギヤ55は、内周側にギヤ歯を有している。
【0042】
第1モータM1の駆動軸に固定されたピニオン56は、第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に入り込み、内側に配置された第1ギヤ54に噛合している。同様に、図5に示されているとおり、第2モータM2の駆動軸に固定されたピニオン57は、第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に位置し、外側に配置された第2ギヤ55に噛合している。
ギヤケース51上にはさらに、モータM1,M2を回避した位置に、一対の第1ボールねじ機構61,61が回転軸25を挟んで対向する位置(すなわち、回転軸25の側方)に配置されている。さらに、ギヤケース51上には、モータM1,M2および第1ボールねじ機構61,61を回避した位置に、他の一対の第2ボールねじ機構62,62が、回転軸25を挟んで対向するように位置(すなわち、回転軸25の側方)に配置されている。
【0043】
第1ボールねじ機構61,61は、図4に示されているように、回転軸25と平行に配置されたねじ軸63と、このねじ軸63に螺合するボールナット64とを備えている。ねじ軸63は、ギヤケース51の上蓋部に軸受け部65を介して取り付けられており、その下端は、ギヤケース51の内部に及んでいる。このねじ軸63の下端には、ギヤ66が固定されており、このギヤ66は第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に入り込み、内側に配置された第1ギヤ54に噛合している。
【0044】
一方、ボールナット64には第1非回転側可動部材68が取り付けられている。この第1非回転側可動部材68は、回転軸25を取り囲む環状の部材であって、その内周面には、回転軸25を取り囲むように設けられた第1軸受け71の非回転側リング71fが固定されている。第1軸受け71の回転側リング71rは非回転側リング71fよりも回転軸25に対して内方側に配置されている。この回転側リング71rは、回転軸25を取り囲む環状の第1回転側可動部材81の外周面側に固定されている。第1回転側可動部材81は、回転軸25の外周面に突出して設けられた案内レール91に係合している。この案内レール91は、回転軸25に平行な方向に沿って形成されており、これにより、第1回転側可動部材81は、回転軸25に沿う方向に案内されて移動可能な状態で、回転軸25に結合されている。
【0045】
第1モータM1を駆動してピニオン56を回転させると、この回転は第1ギヤ54に伝達される。これによって、第1ギヤ54に噛合しているギヤ66が回転して、ボールねじ機構61,61のねじ軸63が回転する。これによって、ボールナット64およびこれに結合された第1非回転側可動部材68が回転軸25に沿って昇降することになる。回転軸25とともに回転することになる第1回転側可動部材81は、軸受け71を介して第1非回転側可動部材68に結合されているから、この第1非回転側可動部材68の昇降により、回転軸25の回転中であっても、案内レール91に沿って昇降されることになる。
【0046】
図6に示すように、第1ボールねじ機構61,61によって昇降されるリング状の第1非回転側可動部材68の外方には、別のリング状の第2非回転側可動部材78が配置されている。第1非回転側可動部材68には、一対の第1ボールねじ機構61,61のボールナット64に対応する位置に半径方向外方に突出した一対の突出部69,69が形成されており、さらに、これらの突出部69,69とは周方向に沿ってずれた位置に別の一対の突出部70,70が形成されている。この一対の突出部70,70には、回転軸25に沿う方向に延びるガイド軸67,67が結合されている。このガイド軸67,67は、回転軸25に沿う鉛直方向に沿って案内されるようになっており、これによって、第1非回転側可動部材68は、水平姿勢を保持しつつ回転軸25に沿って昇降することになる。
【0047】
一方、リング状の第2非回転側可動部材78は、第2ボールねじ機構62,62に対応する位置に、半径方向内方に突出した一対の突出部79,79を有している。第2ボールねじ機構62,62は、上記第1ボールねじ機構61と同様な構成を有しているが、そのねじ軸の下端に設けられたギヤは、ギヤケース51内の第1ギヤ54と第2ギヤ55との間において、第2ギヤ55に内側から噛合している。したがって、同じく第2ギヤ55に噛合しているピニオン57を第2モータM2によって駆動すれば、第2ボールねじ機構62,62のボールナットが昇降することになる。このボールナットが、第2非回転側可動部材78の突出部79,79に結合されている。
【0048】
第2非回転側可動部材78において、突出部79,79に対して周方向にずれた位置には、別の一対の突出部80,80が、半径方向内方に突出した状態で設けられている。これらの突出部80,80には、ガイド軸77,77がそれぞれ結合されている。これらのガイド軸77,77は、回転軸25に沿う鉛直方向に沿って案内されるようになっている。これによって、第2非回転側可動部材78は、水平姿勢を保ちながら、回転軸25に沿う鉛直方向に昇降することになる。
【0049】
図4に示すように、第2非回転側可動部材78の外周面には、回転軸25を取り囲むように設けられた第2軸受け72の非回転側リング72fが固定されている。この第2軸受け72の回転側リング72rは、回転軸25を取り囲むリング状の第2回転側可動部材82の内周面に固定されている。第2回転側可動部材82の上面には、案内ピン92が回転軸25に沿う鉛直上方に向けて植設されている。
【0050】
第2ボールねじ機構62,62のナットとともに第2非回転側可動部材78が昇降するとき、第2軸受け72を介して結合された第2回転側可動部材82も同時に昇降する。後述するとおり、第2回転側可動部材82はスピンベース21とともに(すなわち回転軸25とともに)回転されるが、この回転中であっても、第2ボールねじ機構62からの駆動力を得て、昇降が可能である。
図7は第1動作変換機構FT1を構成するリンク機構31の構成を説明するための斜視図である。挟持部材F1は、鉛直方向に回転可能な軸35の上端に固定されており、平面視においてほぼ楔形状の板状部95において軸35の回転軸線から離れた位置にウエハWの端面に対向するように当接部96を立設して構成されている。板状部95の回転中には、ウエハ支持部95aが突設されている。このウエハ支持部95aは、ウエハWの下面において周縁部から微少距離だけ内方に入り込んだ位置に対応する位置に設けられており、ウエハWの下面の周縁部を下方から支持する。
【0051】
軸35には、挟持部材F1よりも下方において側方に突出したレバー36が固定されており、このレバー36の先端には鉛直上方に延びるピン36aが立設されている。リンク機構31は、このレバー36と、レバー36に係合する長穴37aを有する揺動板37と、この揺動板37に結合されたクランク部材38と、このクランク部材38の軸部38aを回転自在に軸支する軸受け部39aを有するレバー39と、このレバー39に結合されたクランク部材40と、このクランク部材40の一方の軸部40aを回転自在に支持する軸受け部材45と、クランク部材40の他方の軸部40bと係合する長穴46aを有する昇降部材46とを有している。この昇降部材46の下端は、第1連動リング34の上面に結合されている。第1連動リング34は、第1回転側可動部材81の外周側の肩部81aと掛かり合う位置に配置されている。
【0052】
図4に示すように、第1連動リング34の上面側には、等角度間隔で複数本(この実施形態では3本)のガイド軸47が回転軸25に沿う鉛直上方に向かって立設されている。このガイド軸47は、スピンベース21の下板23を貫通し、スピンベース21内に設けられたブッシュ48によって、昇降可能に保持されている。
したがって、第1連動リング34は、第1回転側可動部材81とともに、水平姿勢を維持しつつ、回転軸25に沿って昇降することになる。これに伴い、昇降部材46が昇降すると、クランク部材40が軸受け部材45に支持された軸部40aを中心に回動することになる。昇降部材46に形成された長穴46aは、水平方向に延びており、これにより、昇降部材46の昇降運動は、クランク部材40の回動へとスムーズに変換される。
【0053】
クランク部材40の回動により、レバー39が揺動し、その軸受け部39aに支持されたクランク部材38が平面視においてスピンベース21の周方向に沿って移動する。揺動板37に形成された長穴37aは、スピンベース21の半径方向に沿って長く形成されていて、この長穴37aに鉛直方向に沿ってピン36aが係合しているため、揺動板37は、水平姿勢を保持しつつ、スピンベース21に対して若干上下動しながら揺動することになる。この揺動板37の揺動に伴い、ピン36aがスピンベース21の周方向に沿って変位するから、これにより、レバー36が軸35を介して挟持部材F1の回動を引き起こす。このようにして、リンク機構31は、第1回転側可動部材81の昇降運動を、挟持部材F1の回動運動へと変換する。
【0054】
リンク機構32,33の構成は、リンク機構31の構成と同様であり、これらは、第1連動リング34の働きにより、連動して動作する。
挟持部材S1,S2,S3に対応するリンク機構41,42,43の構成も、リンク機構31とほぼ同様であるので、その説明を省略する。ただし、第2連動リング44は第1連動リング34よりもスピンベース21の半径方向外方側に位置しているから、クランク部材40の軸部40aはリンク機構31の場合よりも短くなっており、それに応じて、軸受け部材45の構成が若干異なっている。なお、図3において、49は、第2連動リング44に立設されたガイド軸であって、第1連動リング34に立設されたガイド軸47と同様な機能を有し、かつ、このガイド軸47と同様に、スピンベース21に対して昇降可能に結合されている。
【0055】
図4に示されているとおり、リンク機構31,32,33の昇降部材46には、スピンベース21の下板23の下面と第1連動リング34の上面との間に圧縮コイルばね58が巻装されている。これにより、第1連動リング34は、下方に向かって付勢されており、その結果として、挟持部材F1は当接部96がスピンベース21の半径方向内方に向かう閉方向へと付勢されている。
さらに、リンク機構41,42,43についても同様に、昇降部材46には、スピンベース21の下板23の下面と第2連動リング44の上面との間に圧縮コイルばね59が巻装されている。したがって、挟持部材F1,F2,F3,S1,S2,S3は、当接部96がスピンベース21の半径方向内方へと向かう閉方向に向かって付勢されている。よって、第1および第2ボールねじ機構61,62のボールナット64が十分に下方にあれば、ウエハWは圧縮コイルばね58,59のばね力によって、挟持部材F1〜F3,S1〜S3によって挟持されることになる。このように圧縮コイルばね58,59の弾性力を利用してウエハWを弾性的に挟持する構成であるので、ウエハWの破損が生じにくいという利点がある。
【0056】
図8は、第2連動リング44と、リンク機構41,42,43の昇降部材46との結合部付近の構成を示す分解斜視図である。第2連動リング44の上面には、120度間隔で3本の昇降部材46が立設されている。また、第2連動リング44の上面において昇降部材46とはずれた位置に、段付きの貫通孔94が180度間隔で2箇所形成されており、この貫通孔94に、ブッシュ93がはめ込まれるようになっている。このブッシュ93に、第2回転側可動部材82の上面に立設された案内ピン92が挿通するようになっている。この案内ピン92は、その下端のねじ部92aを第2回転側可動部材82の上面に形成されたねじ孔82aに螺合させることにより、この第2回転側可動部材82に固定されている。
【0057】
このようにして、案内ピン92がブッシュ93に係合することにより、第2回転側可動部材82と第2連動リング44および昇降部材46(ただし、リンク機構41,42,43に対応するもの)との相対回転が規制されている。
よって、第2ボールねじ機構62によって、第2非回転側可動部材78が昇降されると、昇降部材46、第2連動リング44および第2回転側可動部材82は、スピンベース21とともに回転中であっても、それらの間の相対回転を生じることなく、回転軸25の方向に沿って昇降移動することになる。
【0058】
挟持部材F1〜F3,S1〜S3によるウエハWの挟持状態を検出するために、図3に示すように、第1連動リング34および第2連動リング44の高さ(回転軸25に沿う方向に位置)をそれぞれ検出する位置センサ97,98が設けられている。位置センサ97,98は、機構部収容空間50(図4参照)内に配置されており、図9の部分拡大断面図に示すように、ギヤケース51の上面にそれぞれ固定されている。
【0059】
位置センサ97,98は、所定の基準位置から第1および第2連動リング34,44までの距離に応じて連続的に変動する検出信号を出力するものである。位置センサ97,98は、たとえば図7および図8に示すように、反射式のレーザ変位センサで構成されており、レーザ光L1,L2を第1および第2連動リング34,44の下面の所定位置に向けて照射する投光部Laと、第1および第2連動リング34,44からの反射光L1′,L2′をそれぞれ受光する受光部Lbとを有し、この受光部Lbでの受光状態に応じて、上記基準位置から第1および第2連動リング34,44までの距離をそれぞれ検出するものである。レーザ光L1,L2および反射光L1′,L2′の光路を確保するために、第1非回転側可動部材68の外周縁および第2非回転側可動部材78内周縁の該当位置には、凹部68a,78aがそれぞれ形成されている。
【0060】
受光部Lbは、たとえば、CCD素子のようなラインセンサからなり、このラインセンサを構成する個々の検出画素は、レーザ光L1の光路に対して所定角度θをなす方向からの反射光をそれぞれ受光する。これにより、いずれの検出画素によって反射光が受光されるかによって、距離の検出が可能になる。
上記のようなレーザ反射式のレーザ変位センサには、たとえば、株式会社キーエンスから商品名「可視光レーザ変位センサLB−1000」または「レーザ変位センサLB」として提供されているものを用いることができる。
【0061】
位置センサ97,98は、第1および第2連動リング34,44の高さに応じて連続的に変動する検出信号を出力するから、第1および第2の連動リング34,44が、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の当接部96がウエハWの端面から退避した状態(開放状態)に対応する第1の高さと、挟持部材F1〜F3,S1〜S3がウエハWの端面に当接してこのウエハWを挟持している状態(挟持状態)に対応する第2の高さと、スピンベース21上にウエハWが存在せず、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の当接部96がウエハWの端面位置よりもスピンベース21の半径方向内方側に入り込んだ状態(ウエハ無し状態)に対応する第3の高さとにあるときの各検出信号を、調整段階において予め調べて当該基板処理装置の制御部100(図10参照)に教示しておくことで、第1および第2連動リング33,34の高さの検出を通じて、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の状態をそれそれ検出することができる。なお、この実施形態では、第1の高さが最も高く、第2の高さが次いで高く、第3の高さが最も低い。
【0062】
また、挟持部材F1〜F3,S1〜S3によるウエハWの挟持を緩和またはわずかに解除して基板すべりを起こさせることができる状態(基板すべり状態)では、第1および第2連動リング34,44の高さは、第1の高さよりも低く、挟持状態に対応した第2の高さよりもわずかに高い第4の高さとなる。したがって、この第4の高さに対応した位置センサ97,98の検出信号を制御部100に予め挟持しておくことによって、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の基板すべり状態をも検出できる。
【0063】
図10は、この基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。マイクロコンピュータ等を含む制御部100は、上記の第1および第2モータM1,M2を制御し、さらに、スピンチャック1を回転させるためのモータ2、回転駆動機構9、昇降駆動機構7を制御する。さらに、制御部100は、窒素ガス供給バルブ10、純水供給バルブ12、純水供給バルブ4およびエッチング液供給バルブ5の開閉を制御する。
【0064】
この制御部100には、位置センサ97,98が出力する検出信号を数値化して第1および第2連動リング34,44の位置を表す数値情報である位置情報をそれぞれ生成する第1数値化処理部101および第2数値化処理部102からの位置情報が入力されるようになっている。また、制御部100に備えられた記憶部100Mには、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の開放状態を検出するためのしきい値TH11,TH21、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の基板すべり状態を検出するためのしきい値TH12,TH13;TH22,TH23、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の挟持状態を検出するためのしきい値TH14,15;TH24,TH25、挟持部材F1〜F3,S1〜S3のウエハ無し状態を検出するためのしきい値TH16,TH26が予め格納されている。
【0065】
制御部100は、第1および第2数値化処理部101,102が出力する位置情報N1,N2を取り込み、これらの位置情報N1,N2と上記しきい値TH11〜TH16,TH21〜TH26とに基づいて、挟持部材F1〜F3および挟持部材S1〜S3の各状態(開放状態、基板すべり状態、挟持状態、ウエハ無し状態)を判定するための挟持部材状態判定処理を実行する。
図示しない基板搬送ロボットによってウエハWがスピンチャック1に受け渡されるとき、制御部100は、モータM1,M2を停止状態に制御し、回転駆動機構9を停止状態に制御し、さらに昇降駆動機構7を遮断板6がスピンチャック1の上方の退避位置に退避した状態となるように制御する。さらに、制御部100は、バルブ10,12,4,5をいずれも閉状態に制御する。
【0066】
また、制御部100は、第1および第2数値化処理部101,102が出力する位置情報を参照して、第1および第2連動リング34,44がいずれも上昇位置(上記第1の高さ。開放状態)となるように第1および第2モータM1,M2を制御する。これにより、挟持部材F1〜F3,S1〜S3は、いずれも、当接部96がスピンベース21の半径方向外方側に退避した開放状態とされる。この状態で、基板搬送ロボットは、ウエハWを挟持部材F1〜F3,S1〜S3の板状部95のウエハ支持部95aに載置する。
【0067】
この状態から、制御部100は、たとえば第1モータM1を制御することにより、第1ボールねじ機構61を駆動し、ボールナット64を下降させる。これにより、第1回転側可動部材81が下降するから、第1連動リング34が下降して、昇降部材46が圧縮コイルばね58からのばね力および重力を受けて下降する。その結果、挟持部材F1〜F3の回動が生じ、それらの当接部96がウエハWの端面に当接して、挟持部材F1〜F3によって、ウエハWが挟持されることになる(第1挟持状態)。このとき、電動モータM2は駆動されないので、挟持部材S1〜S3は開放状態(当接部96がウエハWの端面から退避した状態)となっている。
【0068】
その後、制御部100は、モータ2を付勢してスピンチャック1を回転させるとともに(回転工程、基板保持回転工程)、昇降駆動機構7を制御して遮断板6を下降させてウエハWの近傍の高さまで導いた後に、回転駆動機構9を付勢し、遮断板6をスピンチャック1と同期回転させる。
その後、制御部100は、エッチング液供給バルブ5、窒素ガス供給バルブ10を開放する。これによって、中心軸ノズル26からウエハWの下面の中央に向けてエッチング液が供給される(処理流体供給工程、エッチング液供給工程)。このエッチング液は、ウエハWの下面を伝って半径方向外方側へと導かれ、ウエハWの端面を伝って上面側へと回り込む。この回り込み量は、遮断板6の中央から吹き出される窒素ガスによって規制されることになる。その結果、ウエハWの裏面全面をエッチング処理することができるとともに、ウエハWの端面の不要物をエッチング除去でき、さらにウエハWの上面の周縁部における不要物をエッチング除去することができる。
【0069】
このエッチング処理の期間の途中で、制御部100は、電動モータMを駆動して第2連動リング44を下降させる。すなわち、ボールねじ機構62のボールナット64が下降し、それに伴い、圧縮コイルばね59によるばね力および重力によって第2連動リング44が下降する。これに伴って、昇降部材46(リンク機構41,42,43に対応するもの)が下降するから、第2動作変換機構FT2の働きにより、挟持部材S1〜S3の回動が生じる。そして、挟持部材S1〜S3は、それらの当接部96がウエハWの端面に当接し、このウエハWを挟持した挟持状態(中間状態)となる。このときには、6個の挟持部材F1〜F3,S1〜S3のすべてによりウエハWが挟持されることになる。
【0070】
この状態から、制御部100は、さらに電動モータM1を制御する。すなわち、ボールねじ機構61のボールナット64が上昇し、これに伴って第1連動リング34が圧縮コイルばね58のばね力に抗して上昇させられる。その結果、第1動作変換機構FT1の働きにより、挟持部材F1〜F3の回動が生じ、それらの当接部96がウエハWの端面から退避する。こうして、挟持部材F1〜F3の挟持状態が開放される(第2挟持状態)。したがって、その後は、挟持部材S1〜S3によってウエハWが挟持された状態、でウエハWの回転が継続されることになる。
【0071】
このようにして、スピンチャック1を回転させている途中で、その回転を停止させることなく、挟持部材F1〜F3によりウエハWを挟持した第1挟持状態から、挟持部材F1〜F3,S1〜S3のすべてによりウエハWを挟持した中間状態を経て、挟持部材S1〜S3によりウエハWを挟持した第2挟持状態へと移行させることができる。こうして、ウエハWにエッチング液を供給している処理中において、ウエハWの端面における挟持位置を変更することができるので、生産性の低下を招くことなく、ウエハWの周縁部および端面をくまなく良好に処理することができる。
【0072】
しかも、挟持部材F1〜F3によりウエハWを挟持した第1挟持状態から挟持部材S1〜S3によりウエハWを挟持する第2挟持状態に移行する過程で、すべての挟持部材F1〜F3,S1〜S3によってウエハWを挟持する中間状態を経ることとしているから、ウエハWの挟持位置の切り換えの際であっても、基板滑りを生じることがほとんどなく、よって、パーティクルの発生を確実に抑制することができる。またさらには、ウエハWの挟持位置の切り換えの際であってもウエハWを確実に保持できるので、万が一にもウエハWがスピンチャック1から飛び出してしまうなどといったことが生じることがない。
【0073】
エッチング液によりウエハWを処理した後には、制御部100はエッチング液供給バルブ5を閉じて、純水供給バルブ4,12を開く。これにより、ウエハWの上下面に純水が供給され、純水リンス処理が行われる。この純水リンス処理中にも、上述と同様にして、挟持部材F1〜F3と挟持部材S1〜S3とによるウエハWの持ち替えが行われれば、ウエハWの全表面を均一にかつ良好にリンス処理することができる。
【0074】
その後、制御部100は、純水供給バルブ4,12を閉じると共に、モータ2を制御して、スピンチャック1を高速回転させる。これによって、ウエハWの上下面の水分が振り切られ、乾燥処理が行われる。この乾燥処理中にも、上述の場合と同様にして、挟持部材F1〜F3と挟持部材S1〜S3とによるウエハWの持ち替えが行われることが好ましい。これによって、挟持部材F1〜F3,S1〜S3の当接位置において水滴が残留するなどといった事態を防止することができる。
【0075】
挟持部材F1〜F3と挟持部材S1〜S3とでウエハWを持ち替える過程において、制御部100は、スピンチャック1の回転を等速回転に保持するようにモータ2を制御してもよいし、必要に応じて、スピンチャック1の回転速度を変化させるようにモータ2を制御してもよい。いずれの場合でも、上記中間状態を経てウエハWの持ち替えが行われるから、スピンチャック1に対するウエハWの相対回転が生じることがなく、ウエハWがスピンチャック1のいずれかの箇所に対して摺接することがないので、パーティクルの発生を抑制できる。
【0076】
もしも、上記第1挟持状態、第2挟持状態または中間状態のいずれかのときに、スピンチャック1に対してウエハWを相対回転させて基板すべりを生じさせたいときには、制御部100の働きにより、モータM1,M2を制御して、連動リング34,44を上昇させ、挟持部材F1〜F3,S1〜S3によるウエハWの挟持を緩和または解除し(基板すべり工程)、その状態で、モータ2を制御してスピンチャック1の回転を加速または減速すればよい(加減速工程)。これにより、ウエハWに働く慣性力を利用して、スピンチャック1に対するウエハWの相対回転(基板すべり)を生じさせることができる。その後、挟持部材F1〜F3,S1〜S3によって、ウエハWを再挟持すればよい(再挟持工程)。
【0077】
なお、上記の説明では、最初に挟持部材F1〜F3によってウエハWを挟持し、その後に、挟持部材S1〜S3による挟持に切り換える例について説明したが、最初に挟持部材S1〜S3によってウエハWを挟持し、その後に、挟持部材F1〜F3による挟持に切り換えることとしてもよい。
図11は、制御部100による挟持部材状態判定処理を説明するためのフローチャートである。制御部100は、第1数値化処理部101からの位置情報に基づいて第1の挟持部材群を構成する挟持部材F1〜F3の状態を判定するための第1挟持部材状態判定処理(図11(a))と、第2数値化処理部102からの位置情報に基づいて第2の挟持部材群を構成する挟持部材S1〜S3の状態を判定するための第2挟持部材状態判定処理(図11(b))とを並行して行っている。
【0078】
上述のとおり、制御部100の記憶部100Mには、第1挟持部材状態判定処理のための複数(この実施形態では6個)のしきい値TH11〜TH16(TH11>TH12>・・・・・・>TH16)と、第2挟持部材状態判定処理のための複数(この実施形態では6個)のしきい値TH21〜TH26(TH21>TH22>・・・・・・>TH26)とが予め格納されている。第1数値化処理部101および第2数値化処理部102が出力する位置情報N1,N2がそれぞれ取り込まれ(ステップS11,S21)、これらとしきい値TH11〜TH16,TH21〜TH26との大小比較がそれぞれ行われる(ステップS12〜S15,S22〜S25)。なお、位置情報N1,N2は、第1および第2連動リング34,44の高さが高いほど大きな値をとるものとする。
【0079】
具体的に説明すると、位置情報N1がしきい値TH11以上であれば(ステップS12)、挟持部材F1〜F3が、ウエハWの装着/取り外しの可能な開放状態であると判定される(ステップS16)。同様に、位置情報N2がしきい値TH21以上であれば(ステップS22)、挟持部材S1〜S3が開放状態であると判定される(ステップS26)。
また、位置情報N1がしきい値TH14〜TH15の範囲内の値であれば(ステップS14)、挟持部材F1〜F3がウエハWを挟持している挟持状態であると判定される(ステップS18)。同様に、位置情報N2がしきい値TH24〜TH25の範囲内の値であれば(ステップS24)、挟持部材S1〜S3がウエハWを挟持している挟持状態であると判定される(ステップS28)。
【0080】
もしも、位置情報N1が、挟持状態と開放状態との間の範囲であるしきい値TH12〜TH13の範囲内の値であるときには(ステップS13)、挟持部材F1〜F3がウエハWの挟持を緩和しているか、または、挟持部材F1〜F3がウエハWの端面に対して微小な間隙を有していて基板すべりを許容している基板すべり状態であると判定される(ステップS17)。同様に、位置情報N2が、挟持状態と開放状態との間の範囲であるしきい値TH22〜TH23の範囲内の値であるときには(ステップS23)、挟持部材S1〜S3がウエハWの挟持を緩和しているか、または、挟持部材S1〜S3がウエハWの端面に対して微小な間隙を有していて基板すべりを許容している基板すべり状態であると判定される(ステップS27)。
【0081】
さらに、位置情報N1がしきい値TH16以下であれば(ステップS15)、挟持部材F1〜F3がウエハWを挟持しておらず、ばね46の付勢力によってウエハ挟持位置よりもさらに内方に位置している状態、すなわちウエハ無し状態と判定される(ステップS19)。同様に、位置情報N2がしきい値TH26以下であれば(ステップS25)、挟持部材S1〜S3がウエハWを挟持しておらず、ばね59の付勢力によってウエハ挟持位置よりもさらに内方に位置している状態、すなわちウエハ無し状態と判定される(ステップS29)。
【0082】
ただし、制御部100は、挟持部材F1〜F3およびS1〜S3のいずれもが開放状態であるときにのみ、ウエハWの装着/取り外しが可能であると判定する。また、挟持部材F1〜F3およびS1〜S3のうちの少なくともいずれか一方に関してウエハ無しの判定がなされれば、ウエハWが保持されていないと判定する。さらに、制御部100は、挟持部材F1〜F3およびS1〜S3のいずれもが基板すべり状態であるか、一方が基板すべり状態で、かつ、他方が開放状態であるときに、基板すべりを生じさせることができるものと判定する。
【0083】
図12は、記憶部100Mに上記のしきい値TH11〜TH16およびTH21〜TH26を書き込む調整作業を説明するためのフローチャートである。まず、作業者は、制御部100によってモータM1,M2を作動させ、目視で確認しながら、挟持部材F1〜F3,S1〜S3を、ウエハWの装着/取り外しができる開放状態に導く(ステップS51)。そのときに第1数値化処理部101および第2数値化処理部102が生成する位置情報(数値)に基づいて、作業者は、しきい値TH11,TH21を定め、制御部100に接続されたキーボード等の入力装置105(図10参照)を操作することにより、記憶部100Mにそれらのしきい値の値を格納させる(ステップS52)。
【0084】
次に、作業者は、制御部100によってモータM1,M2を作動させ、目視で確認しながら、挟持部材F1〜F3,S1〜S3によってウエハWを挟持させて挟持状態へと導く(ステップS53)。このときに第1数値化処理部101および第2数値化処理部102が生成する位置情報に基づいて、作業者は、入力装置105を操作することによって、しきい値TH14,TH15;TH24,TH25を定めて記憶部100Mに格納させる(ステップS54)。
【0085】
さらに、このときの位置情報は、ウエハWの径に対応しているので、作業者は、挟持状態のときの第1および第2数値化処理部101,102の出力に基づいて、基板すべり状態に対応したしきい値TH12,TH13;TH22,TH23を定め,入力装置105を操作することによってそれらの値を記憶部100Mに格納させる(ステップS55)。
さらに、作業者は、制御部100によってモータM1,M2を作動させ、目視で確認しながら、挟持部材F1〜F3,S1〜S3が、ばね46,59の付勢力によって、挟持状態のときよりも回転半径方向内方側に入り込んだ状態に導く(ステップS56)。そのときに第1および第2数値化処理部101,102が生成する位置情報に基づき、作業者は、ウエハ無し状態に対応したしきい値TH16,TH26を定め、入力装置105を操作することによって、それらを記憶部100Mに格納させる(ステップS57)。
【0086】
このようにして、しきい値TH11〜TH16;TH21〜TH26を可変設定することによって、第1および第2数値化処理部101,102の出力値と、開放状態、挟持状態、ウエハ無し状態および基板すべり状態との対応関係を自由に設定することにより、制御部100によって挟持部材F1〜F3,S1〜S3の状態を正確に判定できるように調整することができる。
この調整作業は、機構部収容空間50内に取り付けられる位置センサ97,98にアクセスすることなく行えるから、基板処理装置の分解を伴うことがないので、簡単な作業で短時間に終えることができる。しかも、検出気の取り付け位置を調整する場合に比較して、正確な調整が可能であり、調整の個人差も抑制できる。
【0087】
なお、しきい値TH11〜TH16;TH21〜TH26の設定および記憶部100Mへの書込み処理(ステップS52,S54,S55,S57)は、制御部100によって自動的に行わせてもよい。すなわち、作業者が挟持部材F1〜F3,S1〜S3を、順次、開放状態、挟持状態およびウエハ無し状態として(ステップS51)、その都度入力装置105から所定の入力操作を行うと、それに応答して、制御部100がしきい値TH11〜TH16;TH21〜TH26を演算し、その演算値を記憶部100Mに書き込むようになっていてもよい。とくに、挟持状態(ステップS53)のときに第1および第2数値化処理部101,102が生成する位置情報は、ウエハWの径に対応しているのであるから、この位置情報に基づいて制御部100に所定の演算処理を実行させて、挟持状態に対応したしきい値TH14,TH15;TH24,TH25を求めさせることによって、これらのしきい値を正確に設定できる。また、挟持状態(ステップS53)のときの位置情報がウエハWの径に対応していることから、このときの位置情報に基づいて制御部100に所定の演算処理を実行させることにより、基板すべり状態に対応したしきい値TH12,TH13;TH22,TH23を、ウエハWの径に対応した適切な値に確実に設定できる。すなわち、ウエハサイズのばらつき(たとえば、直径で±0.2mmの公差)によらずに、基板すべり状態のときの挟持部材F1〜F3,S1〜S3とウエハWの周端面との間隙を確実に一定の値(たとえば0.2mm)とすることができ、基板すべりを安定に起こさせることができる。
【0088】
また、挟持状態(ステップS53)のときに第1および第2数値化処理部101,102が生成する位置情報を、ウエハWの径に対応する基準値として記憶部100Mに記憶することとして、この基準値に基づいて挟持状態や基板すべり状態の判定を行うこととしたり、さらには、開放状態やウエハ無し状態の判定をも行うこととしてもよい。
図13は、この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図であり、スピンチャックの内部構成を示す平面図である。この図13において、上述の図3に示された部分に対応する各部には図3の場合と同一の参照符号を使用して示す。また、この実施形態の説明では、上述の図3、図4および図10を再び参照する。
【0089】
この実施形態では、ウエハWを挟持するための挟持部材F1〜F3は、3個のみ設けられていて、第1の実施形態における挟持部材S1〜S3(図3参照)が備えられていない。これに対応して、挟持部材F1〜F3を連動させるための第1動作変換機構FT1のみが設けられていて、第2動作変換機構FT2(図3参照)は設けられていない。これに応じて、上記の第1の実施形態の場合と異なり、第2モータM1や、この第2モータM1の駆動力を第2動作変換機構FT2に伝達するための構成(第2ボールねじ機構62、軸受け53、第2ギヤ55、第2軸受け72、第2非回転側可動部材78および第2回転側可動部材82など。図4参照)は省かれている。また、第1連動リング34の高さを検出する位置センサ97および第1数値化処理部101は設けられているが、第2連動リング44に対応した位置センサ98および第2数値化処理部102は設けられていない。
【0090】
この実施形態では、挟持部材F1〜F3によってウエハWを挟持して、スピンチャック1を回転させている途中で(回転工程、基板保持回転工程)、制御部100によってモータM1を制御することにより、連動リング34が上昇させられて、挟持部材F1〜F3によるウエハWの挟持が緩和または解除されて基板すべり状態とされる(基板すべり工程)。その状態で、制御部100の働きによって、モータMの回転が加速または減速される(加減速工程)。これにより、慣性により惰性回転することになるウエハWとスピンベース21との相対回転が生じるから、挟持部材F1〜F3は、ウエハWに対して相対的に移動することになる。そこで、連動部材34を再び下降させて挟持部材F1〜F3をウエハWを挟持した挟持状態とすれば(再挟持工程)、ウエハWの挟持位置をその回転中に変更することができる。
【0091】
よって、このような構成によっても、スピンチャック1の回転を停止させることなくウエハWの挟持位置を変更できるから、生産性を低下させることなく、ウエハWの周縁部をくまなく均一に処理することができる。そして、位置センサ97および第1数値化処理部101を備えることによって、基板処理装置の組み立て時やメンテナンス時の調整作業が著しく軽減でき、かつ、挟持部材F1〜F3の状態を正確に検出できるから、挟持部材F1〜F3の状態を正確に制御でき、その結果、ウエハWに対する処理を適切に行うことができる。
【0092】
図14は、この発明の第3の実施形態を説明するための図であり、図13の構成において、挟持部材F1〜F3に代えて用いることができる挟持部材300の構成を示す斜視図である。挟持部材300は、板状のベース部320上に、ウエハWの周縁部の下面を支持する支持部321と、ウエハWの周端面に当接してウエハWを挟持するための第1および第2当接部331,332とを備えている。ベース部320が、軸35に結合されることになる。このとき、支持部321は、軸35の回転軸線35a上に位置する。
【0093】
挟持部材300を回転軸線35aを中心として回転させることにより、ウエハWの周端面に対して、第1および第2当接部331,332が近接/離反する。これにより、挟持部材300は、ウエハWの周端面に第1当接部331が当接してウエハWを挟持する第1挟持位置と、ウエハWの周端面に第2当接部332が当接してウエハWを挟持する第2挟持位置と、第1および第2当接部331,332の両方をウエハWの周端面から退避させた退避位置とを選択的にとることができる。未処理のウエハWを当該基板処理装置に搬入してスピンチャック1に保持させるときや、処理済みのウエハWをスピンチャック1から搬出するときには、退避位置が選択される。
【0094】
この構成により、スピンチャック1の回転中に、制御部100によってモータM1を制御し、挟持部材300を作動させることによって、第1および第2当接部331,332を、ウエハWに切り換えて当接させることができる。その結果、スピンチャック1の回転中に、その回転を停止させることなく、ウエハWの挟持位置を変更できる。その際、制御部100によるモータ2の制御によって、スピンチャック1を等速回転に保持すれば、スピンチャック1とウエハWとの相対回転がほとんど生じず、ウエハWの下面が支持部321に摺接しないので、パーティクルの発生を抑制することができる。
【0095】
もしも、ウエハWの下面と支持部321との接触位置を変更したい場合には、第1および第2当接部331,332を切り換えるときに、制御部100によってモータ2を制御することにより、スピンチャック1の回転を加速または減速して、スピンチャック1に対するウエハWの相対回転を生じさせればよい。
この構成の場合、第1数値化処理部101が生成する位置情報N1の複数の数値範囲に対して、第1当接部331によってウエハWが挟持されている第1挟持状態、第2当接部332によってウエハWが挟持されている第2挟持状態、第1当接部331も第2当接部332もウエハWに当接可能な位置から退避している退避状態(開放状態)をそれぞれ対応付けておくことによって、挟持部材300の状態を検出できる。また、第1当接部331によるウエハWの挟持を緩和または解除して基板すべりを可能とする第1基板すべり状態や、第2当接部332によるウエハWの挟持を緩和または解除して基板すべりを可能とする第2基板すべり状態に対応する位置情報N1の数値範囲を設定し、これらの第1および第2基板すべり状態を検出できるようにしてもよい。
【0096】
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、上記の第1〜第3の実施形態では、位置センサ97,98の例として、レーザ反射式のレーザ変位センサを挙げたが、スリット状の断面形状を有するレーザ光を発生する投光部からのレーザ光を受光部で受光し、それらの間の遮光位置に応じて連続的に変動する検出信号を受光部から生成する構成のセンサ(たとえば、株式会社キーエンスから商品名「レーザ式外径変位センサVG」として市販されているもの。)を用いることもできる。すなわち、連動リング34,44とともに変位する遮光部材を設け、この遮光部材によるレーザ光の遮光位置がそのスリット状断面の長手方向に変動するようにしておけばよい。
【0097】
また、上述の実施形態では、モータM1,M2およびボールねじ機構61,62によって第1および第2非回転側可動部材68,78を昇降させているが、エアシリンダ等の他の駆動機構を用いて第1および第2非回転側可動部材68,78を昇降させることもできる。
また、上記の第1〜第3の実施形態では、処理対象の基板として、半導体ウエハを例にとったが、この発明は、光ディスク等の他の円形基板のほか、液晶表示装置用ガラス基板などの角形基板に対しても適用が可能である。
【0098】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。
【図2】上記基板処理装置に備えられたスピンチャックの平面図である。
【図3】上記スピンチャックのスピンベース内に備えられた動作変換機構の配置を説明するための平面図である。
【図4】スピンチャックに関連する構成を説明するための断面図である(図5のIV−IV線断面)。
【図5】挟持部材を駆動するための駆動機構の構成を説明するための平面図である。
【図6】上記駆動機構によって駆動される第1および第2非回転側可動部材の構成を説明するための平面図である。
【図7】上記第1および第2非回転側可動部材から伝達される駆動力を挟持部材の動作に変換する動作変換機構の構成を説明するための斜視図である。
【図8】動作変換機構の他の部分の構成を説明するための斜視図である。
【図9】挟持部材と連動する第1および第2連動リングの高さを検出するための構成を説明するための部分拡大断面図である。
【図10】上記基板処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。
【図11】挟持部材の状態を判定するための処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】挟持部材の状態を判定するためのしきい値を記憶部に書き込む調整作業を説明するためのフローチャートである。
【図13】この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置において用いられるスピンチャックの内部構成を示す平面図である。
【図14】この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置において用いられる挟持部材の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スピンチャック
2 モータ
3 処理液供給管
4 純水供給バルブ
5 エッチング液供給バルブ
6 遮断板
7 昇降駆動機構
8 アーム
9 回転駆動機構
10 窒素ガス供給バルブ
11 窒素ガス供給管
12 純水供給バルブ
21 スピンベース
22 上板
23 下板
24 貫通孔
25 回転軸
26 中心軸ノズル
26a 吐出口
27 ケーシング
27a 上蓋部
28 カバー部材
29 シール機構
30 シール部材
31,32,33 リンク機構
34 第1連動リング
35 軸
35a 回転軸線
36 レバー
36a ピン
37 揺動板
37a 長穴
38 クランク部材
38a 軸部
39 レバー
39a 軸受け部
40 クランク部材
40a 軸部
40b 軸部
41,42,43 リンク機構
44 第2連動リング
45 軸受け部材
46 昇降部材
46a 長穴
47 ガイド軸
48 ブッシュ
50 機構部収容空間
51 ギヤケース
52 軸受け
53 軸受け
54 第1ギヤ
55 第2ギヤ
56 ピニオン
57 ピニオン
61 第1ボールねじ機構
62 第2ボールねじ機構
63 ねじ軸
64 ボールナット
65 軸受け部
66 ギヤ
67 ガイド軸
68 第1非回転側可動部材
69 突出部
70 突出部
71 第1軸受け
71f 非回転側リング
71r 回転側リング
72 第2軸受け
72f 非回転側リング
72r 回転側リング
77 ガイド軸
78 第2非回転側可動部材
79 突出部
80 突出部
81 第1回転側可動部材
81a 肩部
82 第2回転側可動部材
82a 孔
84 貫通孔
91 案内レール
92 案内ピン
92a ねじ部
93 ブッシュ
94 貫通孔
95 板状部
95a ウエハ支持部
96 当接部
97,98 位置センサ
100 制御部
300 挟持部材
320 ベース部
321 支持部
331 当接部
332 当接部
F1〜F3 挟持部材
FT1 第1動作変換機構
FT2 第2動作変換機構
M1 モータ
M2 モータ
S1〜S3 挟持部材
W ウエハ

Claims (6)

  1. 基板を保持して回転させるための基板保持装置であって、
    所定の回転軸と、基板を挟持するとともに、その挟持を解除することができる複数の挟持部材とを有し、上記回転軸を中心に回転する回転部材と、
    上記回転軸に回転力を与えることによって上記回転部材を回転駆動する回転駆動機構と、
    上記回転軸を取り囲むリング形状を有し、上記回転部材とともに上記回転軸まわりに回転し、かつ、上記挟持部材の動作に連動して上記回転軸に沿う方向に変位する連動リングと、
    上記連動リングの上記回転軸に沿う方向の位置を連続的に検出することができ、検出された位置に応じて連続的に変動する検出信号を出力する位置検出手段と、
    この位置検出手段が出力する検出信号を数値化して位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    この位置情報生成手段によって生成される位置情報に基づいて上記挟持部材の状態を判定する挟持部材状態判定手段とを含むことを特徴とする基板保持装置。
  2. 上記挟持部材状態判定手段は、上記位置情報生成手段によって生成される位置情報と所定のしきい値とを比較する比較手段を含み、この比較手段の比較結果に基づいて、挟持部材の状態を判定するものであることを特徴とする請求項1記載の基板保持装置。
  3. 上記回転軸の周囲に上記回転部材と協働して密閉空間を形成するカバー部材をさらに含み、
    上記連動リングおよび上記位置検出手段は、上記密閉空間内に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の基板保持装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板保持装置と、
    この基板保持装置によって保持されて回転されている基板の表面に処理流体を供給する処理流体供給手段とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基板保持装置によって基板を保持して回転させる基板保持方法であって、
    上記回転部材を回転させる回転工程と、
    この回転工程中に上記位置検出手段によって上記連動リングの位置を検出する位置検出工程と、
    この位置検出工程において上記位置検出手段が出力する検出信号を上記位置情報生成手段によって数値化させることによって位置情報を生成する位置情報生成工程と、
    この位置情報生成工程によって生成された位置情報に基づき、上記挟持部材判定手段によって上記挟持部材の状態を判定する挟持状態判定工程とを含むことを特徴とする基板保持方法。
  6. 請求項5記載の基板保持方法によって基板を保持して回転させる基板保持回転工程と、
    この基板保持回転工程中に、上記基板保持装置によって保持されて回転されている基板の表面に処理流体を供給する処理流体供給工程とを含むことを特徴とする基板処理方法。
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