JP2018056468A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板をヒータで加熱することで処理液の反応を促進させながら基板処理を行う基板処理装置において、基板保持部がヒータによって高温になっても基板保持部を正常に機能させることの可能な基板処理装置を提供することである。【解決手段】第1ボールねじ機構61が永久磁石片221を上昇させると、同一極性の永久磁石片224は反発して磁気浮遊力が発生し、第1回転側可動部材81を持ち上げる。永久磁石片24の上昇動作は第1動作変換機構FT1によってウエハWを挟持する挟持部材の開放動作に変換される。永久磁石片221、224をペルチェ素子71で冷却することでウエハWの加熱による永久磁石片221、224の磁力減衰を防止する。【選択図】図4

Description

本発明は、回転中の基板に向けて処理液を供給して基板処理を行う枚葉型の基板処理装置に関する。基板処理装置で処理の対象となる基板には、たとえば、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
特許文献1などには、基板をヒータなどで加熱しつつ基板処理を行う基板処理装置が開示されている。
特開2014−072389号公報
このような基板処理装置では高温の処理液を用いて基板処理できるため処理効率が高くすることが可能になるが、その一方でヒータが基板保持部を高温にすることによる弊害も懸念されている。例えば、基板保持部は基板の周縁部をチャックピンで挟持して支持する。チャックピンの開閉機構は磁石の反発力を利用することで開閉される。ヒータが基板保持部を高温に加熱するとチャックピンの開閉機構中の磁石が磁力を失い、正常に機能しなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、基板をヒータで加熱することで処理液の反応を促進させながら基板処理を行う基板処理装置において、ヒータにより基板保持部が高温になっても基板保持部を正常に機能させることの可能な基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、スピンチャックと、前記スピンチャックを回転させる回転部材と、前記スピンチャックの上面において前記基板の外周を挟持することにより前記基板を前記スピンチャックに支持する挟持部材と、前記スピンチャックに支持された基板に向けて処理液を供給する処理液供給部材と、前記スピンチャックに支持された基板を加熱する加熱手段と、スピンチャック内に設けられた前記挟持部材を開閉させる挟持部材開閉機構と、前記スピンチャックと非接触の位置に配置され、前記挟持部材を開閉させるための駆動力を発生させる駆動力発生機構と、前記駆動力発生機構で発生した駆動力を前記開閉機構に非接触で伝達する、同一極性の一対の磁石を含む駆動力伝達機構と、前記リンク機構の一対の磁石を少なくとも一方を冷却する冷却機構とを備えた基板処理装置である。
請求項1記載の発明によれば、基板を挟持部材によりスピンチャックに支持することができる。回転部材によりスピンチャックを回転させることにより基板が回転され、処理液供給部材から処理液を供給すると共に、加熱手段で基板を加熱することができる。駆動力発生機構から発生した駆動力はリンク機構を介して開閉機構に伝達され挟持部材を開閉させる。冷却機構は一対の磁石の少なくとも一方を冷却するため、加熱機構によりリンク機構が加熱されたとしても磁力の低下を防止することができリンク機構を正常に動作させ続けることが可能になる。
請求項2の発明は、請求項1記載の基板処理装置において、前記冷却機構は前記磁石の近傍に固定されたペルチェ素子を含む、基板処理装置である。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の基板処理装置において、前記冷却機構は冷却された不活性ガスを前記磁石に吹き付けるノズルを含む、基板処理装置である。
各請求項に記載の発明によれば、ヒータによる基板加熱を伴う基板処理を行う基板処理装置において挟持部材がヒータにより高温になっても挟持部材を正常に開閉させることができる。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 上記基板処理装置に備えられたスピンチャックの平面図である。 上記スピンチャックのスピンベース内に備えられた動作変換機構の配置を説明するための平面図である。 上記基板処理装置の構成を説明するための断面図である。 挟持部材を駆動するための駆動機構の構成を説明するための平面図である。 第1および第2非回転側可動部材から伝達される駆動力を挟持部材の動作に変換する動作変換機構の構成を説明するための斜視図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置は、ほぼ円形の基板である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wの上面および下面に形成された薄膜とウエハWの表面の周縁部および端面に形成されている薄膜を同時に除去することができるものである。この基板処理装置は、ウエハWをその裏面を下方に向けてほぼ水平に保持するとともに、この保持したウエハWのほぼ中心を通る鉛直軸線回りに回転するスピンチャック1を処理カップCUの中に備えている。
スピンチャック1は、回転駆動機構としてのモータ2の駆動軸である回転軸に結合されて回転されるようになっている。この回転軸は、中空軸とされていて、その内部には、純水またはエッチング液を供給することができる処理液供給管3が挿通されている。この処理液供給管3には、スピンチャック1に保持されたウエハWの下面中央に近接した位置に吐出口を有する中心軸ノズル(固定ノズル)が結合されており、この中心軸ノズルの吐出口から、ウエハWの下面に向けて、純水またはエッチング液を供給できる。処理液供給管3には、純水供給源に接続された純水供給バルブ4またはエッチング液供給源に接続されたエッチング液供給バルブ5を介して、純水またはエッチング液が所要のタイミングで供給されるようになっている。
エッチング液には、ウエハWの表面(上面または下面)から除去しようとする薄膜の種類に応じた種類のものが適用される。たとえば、ウエハWの下面等から銅薄膜等の金属膜を除去するときには、たとえば、塩酸と過酸化水素水との混合液、フッ酸と過酸化水素水との混合液、またはフッ酸と硝酸との混合液がエッチング液として用いられる。また、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜またはシリコン酸化膜をウエハWから除去するときには、たとえば、フッ酸と硝酸との混合液がエッチング液として用いられる。さらに、ウエハW上の酸化膜を除去するときには、たとえば、希フッ酸がエッチング液として用いられる。
また、ウエハWの上方には、ウエハWの上面に向けて純水やエッチング液を供給するためのノズル6が配設されている。ノズル6には処理液配管7が連通している。処理液配管7には、純水供給源に接続された純水供給バルブ8またはエッチング液供給源に接続されたエッチング液供給バルブ9を介して、純水またはエッチング液が所要のタイミングで供給されるようになっている。
ノズル6は図示しないスキャンアームに取り付けられている。スキャンアームは、ウエハWの上方とウエハWの上方から外れた位置との間で往復移動することができる。このスキャンアームは、ウエハWの上面全面に対して処理を行うような場合に用いられる。
ウエハWの上方にはウエハWに向けて赤外線を照射しウエハWの上面を加熱するヒータ10が対向配置されている。ヒータ10は後述する基板処理と並行してウエハWに赤外線を照射しウエハWおよびウエハの外周部を挟持して保持する挟持部材F1〜F3、S1〜S3を例えば200℃に加熱する。
ヒータ10は例えば赤外線ランプであり、フィラメントと、フィラメントを収容する石英管と、これらを収容するランプハウジングと、を含む。石英管は赤外線を含む光を放出する。この赤外線を含む光は、ランプハウジング外表面から放射され、あるいは、ランプハウジングを加熱してその外表面から輻射光を放射させ、ウエハWを加熱する。
この基板処理装置は、モータ2の回転動作、挟持部材F1〜F3、S1〜S3の開閉動作、バルブ4、5、8、および9の開閉動作、ヒータ10のON/OFF切替動作、カップCUの昇降動作など制御する制御部100をさらに有している。
図2は、スピンチャック1の平面図である。スピンチャック1は、円盤状のスピンベース21を備え、このスピンベース21の上面には、その周縁部にほぼ等角度間隔で複数本(この実施形態では6本)の挟持部材F1〜F3,S1〜S3が配置されている。
これらのうち、周方向に沿って1つ置きに配置された3つの挟持部材F1〜F3は、第1挟持部材群を構成していて、これらは連動してウエハWを挟持し、またその挟持を解除するように動作する。残る3つの挟持部材S1〜S3は、第2挟持部材群を構成しており、これらは連動してウエハWを挟持し、またその挟持を解除するように動作する。
第1挟持部材群を構成する挟持部材F1〜F3と、第2挟持部材群を構成する挟持部材S1〜S3とは、互いに独立して動作可能である。すなわち、挟持部材F1〜F3によって、ウエハWをほぼ120度ずつの角度間隔の端面位置で挟持しているときに、挟持部材S1〜S3によるウエハWの挟持を解除しておくことができる。また、挟持部材F1〜F3によるウエハWの挟持を解除している状態で、挟持部材S1〜S3によって、ウエハWをほぼ120度の角度間隔の端面位置で3箇所において当接させ、ウエハWを挟持することができる。さらには、挟持部材F1〜F3およびS1〜S3のすべてによって、ウエハWを挟持することができ、この場合には、ほぼ60度の角度間隔の6箇所の端面位置においてウエハWを挟持することができる。
また、スピンベース21の中心には、スピンチャック1に保持されたウエハWの下面中央に対向する吐出口26aを有する中心軸ノズル26が固定されている。中心軸ノズル26には処理液供給管3が連通している。
図3は、スピンベース21内に備えられた動作変換機構の配置を説明するための平面図である。スピンベース21には、挟持部材F1,F2,F3を連動して作動させるための第1動作変換機構FT1と、挟持部材S1,S2,S3を連動して動作させるための第2動作変換機構FT2とが設けられている。第1動作変換機構FT1は、挟持部材F1,F2,F3をそれぞれ作動させるためのリンク機構31,32,33と、これらのリンク機構31〜33を連動させるための第1連動リング34とを備えている。同様に、第2動作変換機構FT2は、挟持部材S1,S2,S3をそれぞれ作動させるためのリンク機構41,42,43と、これらのリンク機構41〜43を連動させるための第2連動リング44とを備えている。
第1連動リング34および第2連動リング44は、スピンベース21の回転軸線に対して同心に配置されたほぼ円環状の部材であり、第2連動リング44は、第1連動リング34よりも外側に配置されている。これらの第1および第2連動リング34,44は、スピンベース21の回転軸線に沿って昇降可能となっている。第1連動リング34および後述する一対の永久磁石片221、224は、同じく後述する第1ボールねじ機構61で発生した駆動力を第1リンク機構31、32、33に伝達する機能を有している(駆動力伝達機構)。第2連動リング44および後述する一対の永久磁石片222、225は、同じく後述する第2ボールねじ機構62で発生した駆動力を第2リンク機構41、42、43に伝達する機能を有している(駆動力伝達機構)。
第1連動リング34を昇降させることによって、挟持部材F1〜F3を作動させ開閉させることができ、第2連動リング44を昇降させることによって、挟持部材S1〜S3を作動させ開閉させることができる。
図4は、スピンチャック1に関連する構成を説明するための断面図である。スピンベース21は、上板22と下板23とをボルトで固定して構成されており、上板22と下板23との間に第1および第2動作変換機構FT1,FT2を収容する収容空間が形成されている。上板22および下板23の中央部には、スピンベース21を貫通する貫通孔24が形成されている。この貫通孔24を通り、さらに、スピンチャック1の回転軸25を挿通するように、処理液供給管3が配置されている。この処理液供給管3の上端には、スピンチャック1に保持されたウエハWの下面中央に対向する吐出口26aを有する中心軸ノズル26が固定されている。
回転軸25はモータ2の駆動軸と一体化しており、モータ2を貫通して設けられている。回転軸25の周囲には回転軸25を取り囲むようにほぼ円環状のギヤケース51が取り付けられている。ギヤケース51上には、図5の平面図に示すように、第1のモータM1と第2モータM2とが回転軸25に対して回転対称な位置に固定されている。
ギヤケース51の内部には、図4に示されているように、その内壁面の内周側および外周側にそれぞれ軸受け52,53が圧入されている。軸受け52,53は回転軸25に対して同軸に配置されている。内側の軸受け52の回転側リングには、回転軸25を包囲するリング状の第1ギヤ54が固定されており、外側の軸受け53の回転側リングには回転軸25を包囲するリング状の第2ギヤ55が固定されている。したがって、ギヤケース51内において、第1ギヤ54および第2ギヤ55は回転軸25に対して同軸的に回転可能であり、第2ギヤ55は第1ギヤ54よりも外側に位置している。第1ギヤ54は、外周側にギヤ歯を有し、第2ギヤ55は、内周側にギヤ歯を有している。
第1モータM1の駆動軸に固定されたピニオン56は、第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に入り込み、内側に配置された第1ギヤ54に噛合している。同様に、図5に示されているとおり、第2モータM2の駆動軸に固定されたピニオン57は、第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に位置し、外側に配置された第2ギヤ55に噛合している。
モータM1,M2を回避した位置に、一対の第1ボールねじ機構61,61が回転軸25を挟んで対向する位置(すなわち、回転軸25の側方)に配置されている。さらに、モータM1,M2および第1ボールねじ機構61,61を回避した位置に、他の一対の第2ボールねじ機構62,62が、回転軸25を挟んで対向するように位置(すなわち、回転軸25の側方)に配置されている。
第1ボールねじ機構61,61は、図4に示されているように、回転軸25と平行に配置されたねじ軸63と、このねじ軸63に螺合するボールナット64とを備えている。ねじ軸63は、ギヤケース51の上蓋部に軸受け部65を介して取り付けられており、その下端は、ギヤケース51の内部に及んでいる。このねじ軸63の下端には、ギヤ66が固定されており、このギヤ66は第1ギヤ54と第2ギヤ55との間に入り込み、内側に配置された第1ギヤ54に噛合している。
一方、ボールナット64には第1非回転側可動部材68が取り付けられている。この第1非回転側可動部材68は、回転軸25を取り囲む環状の部材である。
第1モータM1を駆動してピニオン56を回転させると、この回転は第1ギヤ54に伝達される。これによって、第1ギヤ54に噛合しているギヤ66が回転して、ボールねじ機構61,61のねじ軸63が回転する。これによって、ボールナット64およびこれに結合された第1非回転側可動部材68が回転軸25に沿って昇降することになる。
第1非回転側可動部材68および第2非回転側可動部材78の上面には永久磁石片221,222がそれぞれ固定されており、第1回転側可動部材81の下面および第2回転側可動部材82の下面には永久磁石片224,225がそれぞれ固定されている。永久磁石片221,224は、上下に対向して配置されており、同極(N極またはS極)同士が対向させられていて、永久磁石片221を永久磁石片224を充分に近接させたとき、これらの間の反発力によって、永久磁石片224を永久磁石片221上で磁気浮遊させることができる。これにより、第1ボールねじ機構61で発生した駆動力が第1リンク機構31、32、33に伝達される。同様に、永久磁石片222,225は、上下に対向して配置されており、同極(N極またはS極)同士が対向させられている。したがって、これらを充分に近接させたとき、これらの間の反発力によって、永久磁石片225を永久磁石片222上で磁気浮遊させることができる。これにより、第2ボールねじ機構62で発生した駆動力が第2リンク機構41、42、43に伝達される。
この構成によって、第1非回転側可動部材68と第1回転側可動部材81とは回転軸25まわりの相対回転が可能であり、かつ、第1非回転側可動部材68を上昇させたときに、その駆動力を第1回転側可動部材81へと伝達することができる。また、第2非回転側可動部材78と第2回転側可動部材82とは回転軸25まわりの相対回転が可能であり、かつ、第2非回転側可動部材78を上昇させたときにその駆動力を第2回転側可動部材82へと伝達することができる。
永久磁石片221,222,224および225は、たとえば、いずれも回転軸25を取り囲むリング形状のものであってもよい。ただし、対向配置された一対の永久磁石片221,222は、一方がリング状であれば、他方はリング状である必要はなく、リング形状の永久磁石片に対向する複数の位置(好ましくは等角度間隔で設定された複数(好ましくは3箇所以上)の位置)に複数の永久磁石片を同極が対向するように対向配置してもよい。他の対向配置された一対の永久磁石片224,225に関しても同様である。
さらに、第1非回転側可動部材68の下面には、平面視において永久磁石片221と重なる位置にペルチェ素子71が固定されている。ペルチェ素子71は冷却面が上を向くように第1非回転側可動部材68に取り付けられている。ペルチェ素子71を作動させることで、第1非回転側可動部材68を介して永久磁石片221を冷却することができる。同様に、第2非回転側可動部材78の下面には、平面視において永久磁石片222と重なる位置にペルチェ素子72が固定されている。ペルチェ素子72は冷却面が上を向くように第2非回転側可動部材78に取り付けられている。ペルチェ素子72を作動させることで、第2非回転側可動部材78を介して永久磁石片222を冷却することができる。
さらに、永久磁石片222と永久磁石片225の半径方向外側には複数のノズル73が円周方向に配設されている。ノズル73は永久磁石片222・永久磁石片225間の隙間空間、および、永久磁石片221・永久磁石片224間の隙間空間に向けて冷却された不活性ガス(例えば窒素ガス)を吐出する部材である。ノズル73が吐出する不活性ガスによりこれらの永久磁石片221、222、224および225を冷却することができる。
図6は、第1動作変換機構FT1を構成するリンク機構31の構成を説明するための斜視図である。リンク機構31はスピンチャック1の内部に設けられており、挟持部材F1を開閉するための部材である。
挟持部材F1は、鉛直方向に回転可能な軸35の上端に固定されており、平面視においてほぼ楔形状の板状部95において軸35の回転軸線から離れた位置に、ウエハWの端面に対向するように、基板挟持ピンに対応する当接部96を立設して構成されている。板状部95の回転中心には、ウエハ支持部95aが突設されている。このウエハ支持部95aは、ウエハWの下面において周縁部から微少距離だけ内方に入り込んだ位置に対応する位置に設けられており、ウエハWの下面の周縁部を下方から支持する。
軸35には、挟持部材F1よりも下方において側方に突出したレバー36が固定されており、このレバー36の先端には鉛直上方に延びるピン36aが立設されている。リンク機構31は、このレバー36と、レバー36に係合する長穴37aを有する揺動板37と、この揺動板37に結合されたクランク部材38と、このクランク部材38の軸部38aを回転自在に軸支する軸受け部39aを有するレバー39と、このレバー39に結合されたクランク部材40と、このクランク部材40の一方の軸部40aを回転自在に支持する軸受け部材45と、クランク部材40の他方の軸部40bと係合する長穴46aを有する昇降部材46とを有している。この昇降部材46の下端は、第1連動リング34の上面に結合されている。第1連動リング34は、第1回転側可動部材81の外周側の肩部81aと掛かり合う位置に配置されている。
図4に示されているとおり、リンク機構31,32,33の昇降部材46には、スピンベース21の下板23の下面と第1連動リング34の上面との間に圧縮コイルばね58が巻装されている。これにより、第1連動リング34は、下方に向かって付勢されており、その結果として、挟持部材F1は当接部96がスピンベース21の半径方向内方に向かう閉方向へと付勢されている。
さらに、リンク機構41,42,43についても同様に、昇降部材46には、スピンベース21の下板23の下面と第2連動リング44の上面との間に圧縮コイルばね59が巻装されている。したがって、挟持部材F1,F2,F3,S1,S2,S3は、当接部96がスピンベース21の半径方向内方へと向かう閉方向に向かって付勢されている。よって、第1および第2ボールねじ機構61,62のボールナット64が十分に下方にあれば、ウエハWは圧縮コイルばね58,59のばね力によって、挟持部材F1〜F3,S1〜S3によって挟持されることになる。このように圧縮コイルばね58,59の弾性力を利用してウエハWを弾性的に挟持する構成であるので、ウエハWの破損が生じにくいという利点がある。
図4に示すように、第1連動リング34の上面側には、等角度間隔で複数本(この実施形態では3本)のガイド軸47が回転軸25に沿う鉛直上方に向かって立設されている。このガイド軸47は、スピンベース21の下板23を貫通し、スピンベース21内に設けられたブッシュ48によって、昇降可能に保持されている。
したがって、第1連動リング34は、第1回転側可動部材81とともに、水平姿勢を維持しつつ、回転軸25に沿って昇降することになる。これに伴い、昇降部材46が昇降すると、クランク部材40が軸受け部材45に支持された軸部40aを中心に回動することになる。昇降部材46に形成された長穴46aは、水平方向に延びており、これにより、昇降部材46の昇降運動は、クランク部材40の回動へとスムーズに変換される。
クランク部材40の回動により、レバー39が揺動し、その軸受け部39aに支持されたクランク部材38が平面視においてスピンベース21の周方向に沿って移動する。揺動板37に形成された長穴37aは、スピンベース21の半径方向に沿って長く形成されていて、この長穴37aに鉛直方向に沿ってピン36aが係合しているため、揺動板37は、水平姿勢を保持しつつ、スピンベース21に対して若干上下動しながら揺動することになる。この揺動板37の揺動に伴い、ピン36aがスピンベース21の周方向に沿って変位するから、これにより、レバー36が軸35を介して挟持部材F1の回動を引き起こす。このようにして、リンク機構31は、第1回転側可動部材81の昇降運動を、挟持部材F1の回動運動へと変換する。
リンク機構32,33の構成は、リンク機構31の構成と同様であり、これらは、第1連動リング34の働きにより、連動して動作する。
挟持部材S1,S2,S3に対応するリンク機構41,42,43の構成も、リンク機構31とほぼ同様であるので、その説明を省略する。ただし、第2連動リング44は第1連動リング34よりもスピンベース21の半径方向外方側に位置しているから、クランク部材40の軸部40aはリンク機構31の場合よりも短くなっており、それに応じて、軸受け部材45の構成が若干異なっている。なお、図3において、49は、第2連動リング44に立設されたガイド軸であって、第1連動リング34に立設されたガイド軸47と同様な機能を有し、かつ、このガイド軸47と同様に、スピンベース21に対して昇降可能に結合されている。
次に、この基板処理装置を用いた基板処理について説明する。
まず、図1を参照して、図示しない搬送ロボットによりウエハWがスピンチャック1上方まで搬送される。この状態では、スピンチャック1の挟持部材F1〜F3、およびS1〜S3はすべて開放状態である。搬送ロボットによりウエハWが挟持部材F1〜F3およびS1〜S3に載置されると、ウエハWは挟持部材F1〜F3または挟持部材S1〜S3のいずれにより挟持される。ここでは挟持部材F1〜F3によりウエハWの周縁部が挟持されるとする。ウエハWが挟持部材F1〜F3に載置されると、制御部100は第1動作変換機構F1の第1モータM1を回転させ、第1非回転側可動部材68およびその上面に固定された永久磁石片221を下降させる。この結果、永久磁石片224への磁気浮遊力が失われ、昇降部材46が圧縮コイルバネ58の付勢力により下降し、挟持部材F1〜F3が閉方向に回動してウエハWの周縁が挟持部材F1〜F3により挟持される。
次に、制御部100はモータ2を回転させてスピンチャック1およびスピンチャック1に挟持固定されたウエハWを回転させる。制御部100はこの状態で、ヒータ10を作動させて、ウエハWの上面を加熱する。ヒータ10の発熱により、挟持部材F1〜F3、S1〜S3もヒータ10により加熱される。
制御部100は、ウエハWの回転を継続しつつ、バルブ9を開放して、ノズル3からウエハWの上面に向けてエッチング液を供給する。これにより、ウエハWの上面においてエッチング処理が進行する。同時に、バルブ5を開放して中心軸ノズル26からウエハの下面に向けてエッチング液を供給する。これにより、ウエハWの下面においてエッチング処理が進行する。ウエハWに供給されるエッチング液がヒータ10により加熱されているため、効率的にエッチング処理を実行することが可能になる。
このようなエッチング処理に並行して制御部100はウエハWの持ち替え処理を行う。すなわち、挟持部材F1〜F3による挟持から、挟持部材S1〜S3による挟持へのウエハWの持ち替えを行う。まず、挟持部材S1〜S3を開放状態から挟持状態に切り替える。具体的には、制御部100は、第2動作変換機構F2のモータM2を回転させて、第2非回転側可動部材78およびその上面に固定された永久磁石片222を下降させる。この結果、永久磁石片225への磁気浮遊力が失われ、昇降部材48が圧縮コイルバネ58の付勢力により下降し、挟持部材S1〜S3がウエハWの周縁を挟持する。
次に、制御部100はウエハWの回転を継続しつつ、挟持部材F1〜F3によるウエハWの挟持を解除する。具体的には、制御部100は第1動作変換機構F1のモータM1を回転させ、第1非回転側可動部材68およびその上面に固定された永久磁石片221を上昇させる。この結果、永久磁石片224への磁気浮遊力が発生して、昇降部材46が圧縮コイルバネ58の付勢力に抗して上昇する。この結果、挟持部材F1〜FによるウエハWの周縁の挟持が解除される。
ここで、挟持部材F1〜F3はヒータ10により高温に加熱されている。ヒータ10で照射されることで挟持部材F1〜F3に発生した熱量はリンク機構32(図3)を介して、リンク機構32の末端に位置する第1連動リング34およびその下面に固定されている永久磁石片224、並びに永久磁石片224に近接する永久磁石片221に伝熱し、これらを昇温させる。永久磁石片221および224が高温になると磁力が減少し、永久磁石片221および224との間に強い磁気浮遊力を発生できなくなる。そうなると、第1非回転可動部材68およびその上面に固定された永久磁石片221が上昇しても、その上昇力が昇降部材46に伝達されず、昇降部材46は上昇しない。その結果、挟持部材F1〜F3が開放できなくなる。
そこで、本実施形態では、ペルチェ素子71、72およびノズル73により永久磁石片221、222、224、および225を冷却して、ヒータ10による永久磁石片の昇温を回避している。この結果、ウエハ加熱により高い効率でエッチング可能な基板処理装置においても、磁力を応用した基板開閉機構を確実に作動させることが可能になる。
エッチング液によるエッチングを所望時間継続すると、制御部100はウエハWに向けたエッチング液の供給を停止する。以上のように、エッチング処理中にウヘハWの持ち替え処理を実行しているため、ウエハWの外周縁には挟持部材のために全くエッチング処理されない箇所が生じない。これによりウエハWの外周縁を全周に亘ってエッチング処理することができる。
制御部100はエッチング供給バルブ5および9を閉止することによりウエハ100に向けたエッチング液の供給を停止すると共に、純水供給バルブ4および8を開放して、ウエハWの上面および下面に純水を供給する。これにより、ウエハWに付着したエッチング液が洗い流される。
エッチング液によるエッチングを所望時間継続すると、制御部100は純水供給を停止した後、ウエハを高速回転して、ウエハWに付着した純水を周囲に飛散させてウエハWを乾燥させる乾燥処理を実行する。
次に、制御部100は、スピンチャック1を停止させた後、挟持部材S1〜S3によるウエハWの固定を解除する。図示しない基板搬送ロボットによりウエハWをスピンチャック1上から排出する。
上記実施の形態ではウエハWはその上方に配置のヒータにより加熱されたが、スピンチャック1にヒータを組み込むなどして、ウエハWを下方から加熱するようにしてもよい。
また、上記実施の形態の基板処理装置において永久磁石片224を冷却するためのペルチェ素子を第1回転側可動部材81に取り付けてもよい。同様に、永久磁石片225を冷却するためのペルチェ素子を第2回転側可動部材82に取り付けてもよい。この場合、第1回転側可動部材81および82に取り付けられたペルチェ素子に向けて駆動電流を送る送電線は、回転軸25の内部に沿って配線すればよい。
第1回転側可動部材81を介した永久磁石片224の昇温を低減するために、第1回転側可動部材81と永久磁石片224との間に断熱部材を介在させてもよい。同様に、第2回転側可動部材82を介した永久磁石片225の昇温を低減するために、第2回転側可動部材82と永久磁石片225との間に断熱部材を介在させてもよい。
本発明は、枚葉型の基板処理装置に係るものである。
1 スピンチャック
2 モータ
10 ヒータ
21 スピンベース
31、32、33 第1リンク機構
41、42、43 第2リンク機構
61 第1ボールねじ機構
62 第2ボールねじ機構
71、72 ペルチェ素子
221、222、224、225 永久磁石片
F1〜F3 挟持部材
S1〜S3 挟持部材
W 半導体ウエハ(ウエハ)

Claims (3)

  1. スピンチャックと、
    前記スピンチャックを回転させる回転部材と、
    前記スピンチャックの上面において前記基板の外周を挟持することにより前記基板を前記スピンチャックに支持する挟持部材と、
    前記スピンチャックに支持された基板に向けて処理液を供給する処理液供給部材と、
    前記スピンチャックに支持された基板を加熱する加熱手段と、
    スピンチャック内に設けられた前記挟持部材を開閉させる挟持部材開閉機構と、
    前記スピンチャックと非接触の位置に配置され、前記挟持部材を開閉させるための駆動力を発生させる駆動力発生機構と、
    前記駆動力発生機構で発生した駆動力を前記開閉機構に非接触で伝達する、同一極性の一対の磁石を含む駆動力伝達機構と、
    前記一対の磁石の少なくとも一方を冷却する冷却機構とを備えた基板処理装置。
  2. 請求項1記載の基板処理装置において、前記冷却機構は前記磁石の近傍に固定されたペルチェ素子を含む、基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の基板処理装置において、前記冷却機構は冷却された不活性ガスを前記磁石に吹き付けるノズルを含む、基板処理装置
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