JP2006129530A - リング伝送システム用光伝送装置及びリング伝送システム用光伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光伝送装置Bにおいて、双方向リング伝送路に接続され、伝送リングとこの伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識手段110aと、接続形態認識手段110aに接続され、障害が発生した区間を検出する障害区間検出手段110bと、接続形態認識手段110aと障害区間検出手段110bとに接続され、接続形態と区間とに基づいて伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御手段110cとをそなえて構成する。
【選択図】図18
Description
そして、よく知られているように、リング伝送システムにおいて、光伝送装置が、そのリング伝送システムに光信号を挿入し(光信号をアドする)、そのアドされた光信号は、光ファイバを伝送する。また、他の光伝送装置は、その伝送してきた光信号を抽出し(光信号をドロップ)、これにより、光信号は、リング伝送システム間を転送されるのである。すなわち、データリンクにより、アド・ドロップの情報が伝達されるようになっている。これにより、光ファイバで接続された光伝送装置は、それぞれ、データリンクの内容を読み出せるとともに、データリンクの内容を書き込むことができるようになっている。
さらに、BLSRは、後述するように、ノーマルBLSRとサブマリンBLSRとの2態様がある。
上述したように、BLSR構成のリング伝送路では、協調して光信号の迂回路を形成するために、全ノードが、リング伝送路の障害が発生した箇所と、自ノードとの位置関係を的確に知る必要がある。この位置関係を決定するために、各ノードは、それぞれ、個別のノードIDを割り振られるとともに、各ノードは、それぞれ、これらのノードIDの並び順をトポロジー(リングトポロジー)として有するようになっている。
そして、アドノードのIDはソースノードID(Source Node ID)、ドロップノードのIDはデスティネーションノードID(Destination Node ID)と記載される。
また、各クロスコネクト情報は、1バイトで管理されており、全て合計すると8バイトである。そして、各1バイトは、4ビットづつを、ソースノードID部と、デスティネーションノードID部とに割り当てており、送信及び受信に関する情報が管理されている。これにより、このデータリンクは、クロスコネクト設定が行なわれ、どこからどこへ接続されたかが、各ノードで認識されるようになっている。
そして、図62(c)は各ノードでのスケルチテーブル値を比較するための図であり、スケルチテーブル83a,83b,83cが表示されている。この図62(c)に示すスケルチテーブル83aは、ノードA(Node A)のWest側に相当するものであって、ノードC(Node C)でアドされたパス2の光信号がノードAでドロップされることを示している。また、スケルチテーブル83bは、ノードB(Node B)のEast側とWest側に相当するものであって、East側にアドノードCのID,ドロップノードAのIDが書き込まれており、さらに、West側には、E→W方向にアドノードCのID,ドロップノードAのIDが書き込まれるとともに、W→E方向にアドノードBのID,ドロップノードCのIDが書き込まれる。さらに、スケルチテーブル83cについても同様に、East側のE→W方向に、アドノードBのID,ドロップノードCのIDが書き込まれており、East側のW→E方向にアドノードCのIDとドロップノードAのIDが書き込まれている。
次に、図63(e)はノード3においてドロップクロスコネクトがなされた場合の各ノードにおけるデータリンクの内容を示す図である。ノード3は、ドロップクロスコネクトを実施することにより、E→W方向のデスティネーションノードID部に、自ノードの絶対ノードIDを書き込み、また、送信するソースノードID部に、受信したソースノードID部をコピーして送信する。そして、ノード1は、受信したデスティネーションノードID部が変化したことを検出することにより、再度デスティネーションノードID部を入れ替えて送信する。
また、従って、リングが1つの場合は、予備回線用の帯域は、切り替えが発生すると、現用回線用の帯域に置き替えられるために、スケルチ動作をする必要がなく、回線設定によりデータリンクを使用し、回線設定の状態を通知する必要がない。
次に、RIPテーブルについて説明する。このRIPテーブルとは、2つ以上のリング伝送システム間を接続するために必要な情報が書き込まれたテーブルである。
ここで、DCP(DCPアプリケーション)及びDTP(DTPアプリケーション)では、それぞれ、プライマリノードとセカンダリノードとの間において、光信号が予備回線で伝送される。さらに、DCW(DCWアプリケーション)及びDTW(DTWアプリケーション)では、それぞれ、プライマリノードとセカンダリノードとの間において、光信号が現用回線で伝送される。
また、これらDCP接続又はDTP接続とは、リング伝送システムにおいて、光信号をアドされて、そのアドされた光信号を他のリング伝送システムにドロップする場合に、アドノードを2箇所設けて、ドロップノードにおいて、アドされた2系統の光信号のうち良い方が選択されてドロップされるようにした接続構成を意味する。
ここで、第1のリング伝送システムにある1箇所のノードが、異なる他のリング伝送システムから光信号を受信してその光信号を第2のリング伝送システムに送信する場合に、第2のリング伝送システムを構成する2箇所のノードにて、光信号を第1のリング伝送システムから別々に受信する。
また、このDCP接続と、DTP接続との違いは、プライマリノードとセカンダリノードとの位置関係によって次のように呼び分けられている。具体的には、DCP接続とは、プライマリノードとセカンダリノードとの間に、ドロップノードがない接続構成であり、そして、DTP接続とは、プライマリノードとセカンダリノードとの間に、ドロップノードがある接続構成である。
図64はDCP接続の模式図である。この図64に示すリング伝送システム90とリング伝送システム91とが、それぞれ、自システムが有する相互のノードが結合することによって構築され、これら複数のリング伝送システムを光信号が伝送できるようになっている。ここで、図64に示す実線は現用回線(Workと表示されたもの)を表し、点線は予備回線(PTCTと表示されたもの)を表す。なお、ノード90a内には、データの乗せ替えを行なうサービスセレクタSSが表示されており、また、DCP接続を明示するために、DCPと表示されている。
そして、リング伝送システム90は、リング伝送システム91から、プライマリノード90aとセカンダリノード90bとの2箇所のノードにて、光信号を受信し、セカンダリノード90bは、その受信した光信号を予備回線にてプライマリノード90aに送信する。ここで、プライマリノード90aは、現用回線と予備回線とで受信した2系統の同じ光信号のうち良い方を選択して、品質の良い方をドロップノード90cに送信し、ドロップノード90cは、その光信号を外部の他のリング伝送システムに送信するようになっている。
また、図65(b)に示すように、スケルチテーブルの設定は、現用回線が通過しているノード1,ノード3間だけで行なわれており、予備回線を使用しているノード4,ノード5間は、スケルチテーブルが設定されないようになっている。そして、このノード1,ノード3間において、DCP接続されたパスの両端のノードIDが、ソースノードID及びデスティネーションノードIDとして設定されている。
ここで、リング伝送システム92は、リング伝送システム93から、プライマリノード92aとセカンダリノード92bとの2箇所のノードにて、光信号を受信する。そして、プライマリノード92aは、その受信した光信号を現用回線にてドロップノード92cに送信し、また、セカンダリノード92bは、その受信した同じ光信号を予備回線にてドロップノード92cに送信する。さらに、ドロップノード92cは、現用回線と予備回線とで受信した2系統の同じ光信号のうち良い方を選択して、外部の他のリング伝送システム(図示省略)に送信するようになっている。なお、光伝送装置92c及び光伝送装置93c内には、それぞれ、データを選択してドロップするためのスイッチPSW(Path Switch)が表示されており、また、DTP接続を明示するために、DTPと表示されている。
また、同様に、スケルチテーブルの設定が必要なノードは、現用回線が通過しているノード1,ノード3間だけであり、予備回線を使用しているノード4,ノード5間は、スケルチテーブルは設定されないようになっている。そして、このノード1,ノード3間において、DTP接続されたパスのPCA(Protection Channel Access)区間のノードIDが、ソースノードID及びデスティネーションノードIDとして設定されている。このPCAとは、回線切り替えが実施されていない場合に、予備回線に光信号を通すことを意味し、回線切り替えがなされた時には、現用回線が予備回線を使用するために侵食されてしまうものであって、優先度が低いものである。すなわち、セカンダリノードへの接続に際しては、現用回線を使わないように用いられることがある。
すなわち、プライマリノードを含む現用回線に障害が発生した場合には、セカンダリノードは、予備回線へのアド・ドロップ制御をそのまま継続して実施する。一方、プライマリノードを含まない現用回線に障害が発生した場合には、プライマリノードは、通常の切り替え動作を行なう。ここで、プライマリノードが光信号をスルーさせるだけのときは、スルーノード(Through Node)として動作する。また、セカンダリノードは、プライマリノード方向の予備回線に、光信号のドロップと伝送続行とを実施し、プライマリノードへ光信号を送信する。加えて、セカンダリノードは、ターミナルノード(Terminal Node)に向かう予備回線については、サービスセレクタSSの設定を行なう。なお、このターミナルノードとは、アド機能とドロップ機能とを有するノード、又は、ドロップ機能のみを有するノードを意味する。
さらに、ターミナルノードを含む現用回線又は予備回線に障害が発生した場合は、プライマリノードは、やはり、通常の切り替え動作を行ない、光信号をスルーさせるだけのときは、スルーノードとして動作する。そして、セカンダリノードも、同様に、予備回線を使ったアド・ドロップのクロスコネクトを禁止する。
このノーマルBLSRのうちで、さらに、救済時に余計なパス(冗長な部分のパス)を省いたものは、特にサブマリンBLSRと呼ばれている。すなわち、このサブマリンBLSRは、ノーマルBLSRから、そのノーマルBLSRを用いた場合に生じる品質劣化原因を取り除いたものである。
さらに、以下の説明において使用する、両端と片端とについて説明する。すなわち、両端とは、一つのリングの両端(2箇所のノード)においてDCP(又はDTP,DCW,DTW)接続されていることを意味し、片端とは、一つのリングの片端(片方のターミナルノード)においてDCP(又はDTP,DCW,DTW)接続されていることを意味する。
一方、片端DCWとは、1つのリングが2つのリングと接続されている場合に、中央のリングが、それらのリングのうちの1つのリングとDCW接続されているその中央のリングの接続形態を意味する。すなわち、他のリングとの接続箇所がリング内で一箇所だけであることを意味する。また、これらの両端及び片端の意味は、以後同様の意味で使用する。
すなわち、この図70に示すリング1は、片端のノード3,ノード4によりDCW構成となる。また、リング2は、片端のノード1,ノード6によりDCW構成となる。
これにより、ターミナルノード(リング1−ノード1)からアドされた光信号は、リング1−ノード2を通って、リング1−ノード3のプライマリノードに到達し、このプライマリノードにて2分岐される。すなわち、一方の光信号は、そのままリング2−ノード1へ直接ドロップされ、他方の光信号は、セカンダリノード(リング1−ノード4)にコンティニューされる。そして、コンティニューされた光信号は、リング2−ノード6のセカンダリノードにアドされてリング2−ノード1に転送される。
この片端DCWは、DCPと異なり、図70に示すリング1−ノード3からリング1−ノード4を経由して、リング2−ノード6、リング2−ノード1へ到達される光信号のパスが、現用回線を用いて伝送されている。なお、これらの間が予備回線を用いて光信号が伝送されていれば、DCPとなる。
なお、図70において、リング2−ノード1とリング2−ノード6との間には、他のノードが設けられるようにしてもよい。
図71はDTWの構成図であり、この図71に示すリング伝送システム120bは、リング1又はリング2内の片方のターミナルノードにて、双方向(Dual)に光信号を現用回線(Working)を用いて伝送(Transmit)している。
これにより、リング1−ノード1のターミナルノードからアドされた光信号は、East方向周り(時計方向)に伝送されるものと、West方向周り(反時計方向)に伝送されるものとに分岐される。まず、リング1−ノード1からの光信号は、リング1−ノード2、リング1−ノード3のプライマリノードに到達し、そのままリング2−ノード1、リング2−ノード2をそれぞれ経由して、ターミナルノードのリング2−ノード3へ転送される。一方、リング1−ノード1からアドされた光信号は、反時計方向でリング1−ノード6、リング1−ノード5,・・・,リング2−ノード4を経由してリング2−ノード3へ伝送される。
従って、リング1−ノード1(ターミナルノード)にて、リング1−ノード3(プライマリノード)から現用回線を用いて光信号と、その逆方向のリング1−ノード4(セカンダリノード)から予備回線を用いた光信号とが、パス選択され、そして、そのうちの品質のよい方がドロップされて、他のリングに伝送されるのである。一方、リング1−ノード1(ターミナルノード)にて、アドされる光信号に対しては、現用回線を経由したリング1−ノード3(プライマリノード)への接続と、その逆方向のリング1−ノード4(セカンダリノード)への接続が行なわれる。
一方、リング2−ノード1は、現用回線を用いてリング1−ノード3が送信した光信号と、予備回線を用いてリング2−ノード6が送信した光信号とを、入力され、サービスセレクタSSによって、選択してリング2−ノード2に対して現用回線を用いて光信号を送信する。
なお、図72において、リング2−ノード1とリング2−ノード6との間には、他のノードが設けられるようにしてもよい。
なお、リング2においても同様であり、リング2−ノード3(ターミナルノード)にて、リング2−ノード1(プライマリノード)から現用回線を経由する光信号と、その逆方向のリング2−ノード6(セカンダリノード)から予備回線を経由する光信号とが、パス選択されてドロップされる。一方、アド光信号に対しては、現用回線を経由してリング2−ノード1(プライマリノード)に接続され、予備回線経由でリング2−ノード6(セカンダリノード)に接続される。
このように、2箇所のアドノードにてアドされた2系統の光信号のうちの良い方が選択されてドロップされ、RIPテーブルによりリングを相互接続した場合、予備回線を用いて相互接続している間の回線区間は、現用回線を用いてその他の光信号伝送に利用できるため、DTWと比較して回線利用効率が高い。
図74は通常時のノーマルBLSR(Normal-BLSR時の通常時)としての伝送の説明図である。この図74に示すリング200のノードCにおいて、W(West)側からアドされた光信号は,反時計方向に伝送され、ノードB、ノードAを通って、最終的にノードFに到達し,ノードFのE(East)側からドロップされる。この逆に、ノードCのE側からアドされた光信号は、時計方向にノードDへ伝送され、ノードDのW側からドロップされる。
次に、図75は回線救済制御(Normal-BLSR時の救済制御)の説明図であり、図74に示すリング200において、ノードAとノードBとの間にて障害が発生した場合の回線救済を制御したときの光信号の流れを表している。
すなわち、ノードBにて、光信号は、現用回線から予備回線へのブリッジによりループバックされて、再度、ノードC、ノードD、ノードE、ノードF、ノードAを通って、再度ノードFに折り返されてノードFのE(East)側からドロップされる。また、ノードCからノードDへ伝送されていた光信号は、その障害の影響を受けないのでそのまま伝送され続ける。
このように、リングの接続の形態は、種々の種類があり、光信号は、安全に伝送されているが、同時に、光信号は、そのリングを構成する各ノード間において、最短距離で伝送されることが要求される。
さらに、自ノードと対向ノードとのそれぞれにプライマリノードとセカンダリノードという接続形態がある。これは、リング間を相互に接続した場合に、プライマリノードにおいては、一つは、他のリングのプライマリノード又はセカンダリノードからドロップされて、自リングにアドされる光信号と、もう一つは、他リングのプライマリノード又はセカンダリノードからドロップされて自リングのセカンダリノードにアドされ、現用回線又は予備回線を経由してプライマリノードに到達する光信号とがある。
以下、この最短距離での伝送について、DCW(自ノード)−DCP(対向ノード)、DCW(自ノード)−DCW(対向ノード)という接続について、リング数が3のときを例として、ループバック制御について述べる。
さらに、リング2−ノード1においては、両方向から来る光信号がサービスセレクタSSで選択されて、品質の良い方が、リング2−ノード2を経由してリング2−ノード3へ送信され、一方はリング1−ノード1へ送信され、他方はリング2−ノード4とリング1−ノード6とを経由してリング1−ノード1へ送信される。そして、リング1−ノード1にて、サービスセレクタSSによりリング1−ノード3へ送信され、そこでドロップされるのである。ここで、リング2−ノード1(プライマリノード)とリング2−ノード6(セカンダリノード)との間において、光信号は、現用回線を通って転送されている。
次に、現用回線に障害が発生した場合に、回線救済がどのように制御されるかについて、障害によって光信号の伝送路が変わる部分を主に説明する。
続いて、このループバックされた光信号は、リング2−ノード5、リング2−ノード4を介してリング2−ノード3へ転送される。そして、West方向周り(反時計方向)の予備回線を通って転送された光信号は、リング2−ノード3のリングスイッチによって、East方向周り(時計方向)の現用回線に切り替えられて救済されるのである。
このため、次のような6つの課題が生ずる。まず、最初に、DCP接続,DTP接続において、各ノードが、スケルチテーブル及びRIPテーブルを構築し、クロスコネクト設定を実施すると、データリンクの値が常に変化する。この場合、末端ノードにおいても、自ノードのノードIDを使用しないでスケルチテーブルを構築しなければならないことがあり、末端ノードは、データリンク完了と判断して良いか否かを明確に判断できず、また、予備帯域を含めてデータ構築を行なわなければならない。従って、現状の方法では、各ノードは、予備帯域の設定状態を通知することができないという課題がある。
すなわち、図75に示す回線救済制御において、障害が発生すると、光信号は余計なパスを通過するので、光信号の伝送遅延をもたらし、かつ、光信号の劣化を引き起こす。従って、光信号の劣化は、中継装置の設置数を増加させなければならず、コストが上昇する。このため、最短距離でループバックできる機能を具備した装置の開発が、要望されているが、図77に示すリング2−ノード3は、リング2−ノード4から予備回線を経由してきた光信号を、リングスイッチの切り替えにより選択している。このため、リング3−ノード3(プライマリノード),リング2−ノード1(プライマリノード),リング2−ノード2を介して受信した光信号は、まったく選択されず、品質の高い光信号を受信できない。
ここで、リング2−ノード6において、リング3−ノード4からの光信号は、リングブリッジされ、この光信号は予備回線を通過して、障害検出ノードであるリング2−ノード1にてリングスイッチされる。そして、リング2−ノード1にてサービスセレクタ制御され、光信号はリング2−ノード2に戻り、リング2−ノード3からリング1−ノード1へドロップされる。ここで、リング2−ノード3において、リング2−ノード2から受信した光信号が無条件に選択されて、リング1−ノード1に転送されている。
また、図79において、障害がリング2−ノード4とリング1−ノード6との間にて発生すると、リング2−ノード4にて最短距離でドロップされていた光信号は、そのパスを失う。従って、リング2−ノード4から、光信号が出力され、その光信号はリング2の予備回線をほぼ一周し、そして、リング2−ノード1にてループバックされてから、リング2−ノード3からリング1−ノード1にドロップされる。従って、第6に、やはり、回線救済のために、余計なパスを通過しているという課題がある。
さらに、本発明は、データリンクを構成する時でも現状のデータリンクが有する情報量のままで設定項目を増加させずに、上記のテーブル構築がなされるまでの警報発生が自動的に行なわれることを第3の目的とする。
また、前記接続形態認識手段が、伝送リングに接続された終端光伝送装置のうち少なくとも2基が、それぞれ、現用回線/予備回線の両方を用いて光信号を伝送続行するディーティーピー接続であることを認識するように構成されてもよい。
また、本発明のリング伝送システム用光伝送方法は、双方向リング伝送路を介して複数の光伝送装置が相互に接続された伝送リングにおける、リング伝送システム用光伝送方法であって、伝送リングと伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識ステップと、接続形態認識ステップにて認識された接続形態に基づき障害が発生した区間を検出する障害区間検出ステップと、接続形態認識ステップにて認識された接続形態と障害区間検出ステップにて検出された区間とに基づき、光信号の伝送リングにおけるループバック距離を最小にすべく、伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御ステップとをそなえて構成されたことを特徴としている。
本発明のリング伝送システム用光伝送装置によれば、双方向リング伝送路に接続され、伝送リングとこの伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識手段と、接続形態認識手段に接続され、障害が発生した区間を検出する障害区間検出手段と、接続形態認識手段と障害区間検出手段とに接続され、接続形態と区間とに基づいて伝送パスを切り替えするループバック切り替え制御手段とをそなえて構成されているので、回線使用率が向上し、回線障害救済率が向上する利点がある。例えば、図25に示すように、リング2−ノード3が、リング2−ノード2から受信した光信号と、リング2−ノード4からの光信号とのうちの品質の良い方の光信号を選択して、リング1−ノード1に転送し、光信号の品質が向上する利点がある。
加えて、本発明のリング伝送システム用光伝送方法は、伝送リングとこの伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識ステップと、接続形態認識ステップにて認識された接続形態に基づき障害が発生した区間を検出する障害区間検出ステップと、接続形態認識ステップにて認識された接続形態と障害区間検出ステップにて検出された区間とに基づき、光信号の伝送リングにおけるループバック距離を最小にすべく、伝送パスを切り替えするループバック切り替え制御ステップとをそなえて構成されているので、4ノード間の回線接続のみならず、3ノード間の回線接続及び2ノード間の回線接続ができる利点がある。
(A)第1実施形態の説明
図1は、本発明に関連する技術の実施形態(説明の流れ上、この実施形態を第1実施形態と称する)に係るリング伝送システムの模式図である。この図1に示すリング伝送システム10は、光信号をアドするノードを表すアドノード識別番号(アドノードID)と光信号をドロップするノードを表すドロップノード識別番号(ドロップノードID)とを表示するクロスコネクト情報が書き込まれたデータリンクチャネル(データリンク)をそなえた伝送路を介して、6基のリング伝送システム用光伝送装置(以下、単に光伝送装置と称することがある)10a,10b,10c,10d,10e,10fが相互に接続されて構成されている。この伝送路は、光ファイバであって、光ファイバを介して、これらの光伝送装置10a,10b,10c,10d,10e,10fの間を、光信号が伝送し、また、これらの光伝送装置10a,10b,10c,10d,10e,10fは、それぞれ、双方向リング伝送路に使用されるようになっている。
図3は、第1実施形態に係る光伝送装置10aの構成図である。また、リング伝送システム10における他の5基の光伝送装置10b,10c,10d,10e,10fも、それぞれ、同様な構成となっている。さらに、後述する光伝送装置20a,20b,20c,20d,20e,21a,21b,21c,21d,21e及び30a,30b,30c,30d,30e,31a,31b,31c,31d,31eも同様な構成である。
さらに、データリンク書き込み手段11cは、トポロジー生成手段20dにて生成されたトポロジーに基づき、データリンクのクロスコネクト情報に、6基の光伝送装置10a,10b,10c,10d,10e,10fのそれぞれが有する固有の絶対ノードIDと、他ノードの絶対ノードIDとトポロジーとを関連させて付された相対ノードIDとを、データリンクのクロスコネクト情報に書き込むものである。そして、このデータリンク書き込み手段11cは、自ノードがアドノードである場合は自ノードの絶対ノードIDをデータリンクのアドノードIDに設定し、自ノードがドロップノードである場合はデータリンクのドロップノードIDをアドノードIDに対応する自ノードの相対ノードIDに設定するようになっている。
加えて、ウエスト側送信部14aは、光伝送装置10aが送信するデータリンクの内容を保持するバッファであり、光伝送装置10aのウエスト側に設けられている。そして、ウエスト側受信部14bは、光伝送装置10aが受信したデータリンクの内容を保持するバッファであり、光伝送装置10aのウエスト側に設けられている。
さらに、図4(c)は、トポロジーテーブルと相対ノードIDとの関係を示す図であり、各列のノード(Node1, Node3, Node5, Node6, Node8, Node2)が認識するノードが、相対ノードIDの値により示されている。この相対ノードIDは、自ノードを"0"とし、"1"から順番に、時計回り方向に付されており、この相対ノードIDは、絶対ノードIDとは異なり、番号が欠落することなく、詰めてナンバリングされる。例えば、光伝送装置10b(ノードIDが3)にとっての相対ノードIDとノードとの関係は、次のようになる。すなわち、相対ノードID0は絶対ノードID3を示し、同様に、相対ノードID1,2,3,4,5は、それぞれ、5,6,8,2,1を示す。
図5(a)は現用回線のドロップのみを行なうノードの模式図であり、このノード42aは、受信したデータリンクのソースノードID部からみた、自ノードの相対ノードIDを、現用回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)のデスティネーションノードIDに入れる。そして、この相対ノードIDが書き込まれたデータが、送信されるのである。
図5(c)は予備回線のドロップのみを行なうノードの模式図である。このノード42cは、受信したデスティネーションノードIDが"0"以外の時は、受信したソースノードIDからみた自ノードの相対ノードIDを、予備回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)に入れる。そして、このノード42cは、追加情報がある場合には、予備回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)のソースノードID部に、"1(要求フラグ)"を入れることによって、他のノードは、受け入れ完了を認識できるようにしている。
また、このノード42hは、現用回線で受信したソースノードIDからみた自ノードの相対ノードIDを、現用回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)のデスティネーションノードID部に入れる。さらに、このノード42hは、予備回線で受信したソースノードIDを、現用回線で受信したソースノードIDからみた相対ノードIDに変換して現用回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)に入れる。加えて、このノード42hは、予備回線で受信したソースノードIDからみた自ノードの相対ノードIDを、予備回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)のデスティネーションノードID部に入れる。さらに、現用回線で受信したソースノードIDを、予備回線で受信したソースノードIDからみた相対ノードIDに変換して予備回線用の送信部(イースト側送信部13b又はウエスト側送信部14a)のソースノードID部に入れる。
このように、ドロップノードは、デスティネーションノードIDに相対ノードIDを入れ、また、アドノードは、そのデータを受信し、デスティネーションノードIDが"0"以外であることを認識する。従って、アドノード及びドロップノードは、それぞれ、クロスコネクトの設定が完了したことを認識できるようになる。また、各ノードは、それぞれ、データリンクにおけるデータ送受信が完了したことを判断できるようになる。
ここで、光伝送装置20dは、外部のノードから現用回線にて送信された光信号を受信し光信号を現用回線にて光伝送装置20eに送信するとともに、光伝送装置20eから現用回線にて送信された光信号を受信するものであって、第1アドドロップノードとして機能している。また、光伝送装置20eは、光伝送装置20dと光伝送装置20aとの間に設けられたものである。なお、これらの光伝送装置20a,20b,20c,20d,20eの近傍に付されたEは、E→W方向を表し、また、Wは、W→E方向を表す。
さらに、光伝送装置20cは、光伝送装置20a(第1プライマリノード)が予備回線にて送信した光信号を受信しその光信号を予備回線にて外部のリング伝送システム21に送信するとともに、外部のリング伝送システム21が予備回線にて送信した光信号を受信しその光信号を予備回線にて光伝送装置20dに送信するものであって、第1セカンダリノードとして機能している。
逆方向も同様であって、光伝送装置20cにて、第2のリング伝送システム21から光信号がアドされ、その光信号は予備回線を伝送して光伝送装置20bを通過し、また、光伝送装置20aにて、光伝送装置20bからの光信号と第2のリング伝送システム21から送信された光信号とのうち、品質の良い方が選択されて、その選択された光信号が現用回線に送信され、この現用回線を伝送する光信号は、光伝送装置20dにてドロップされるのである。
ここで、光伝送装置21bは、第1のリング伝送システム20の光伝送装置20cが予備回線にて送信した光信号を受信して、光信号を予備回線にて第2のリング伝送システム21に送信するものであり、第2セカンダリノードとして機能している。
これにより、光伝送装置21bにて、第1のリング伝送システム20からの光信号がアドされ、また、光伝送装置21aにて、第1のリング伝送システム20からの光信号がアドされる。そして、この光伝送装置21aにて、これら2方向からの光信号のうち、品質の良い方が選択され、その選択された光信号は、現用回線を伝送する。また、その光信号は、光伝送装置21eを通過し、光伝送装置21dにて、外部のリング伝送システムにドロップされる。
そして、第1のリング伝送システム25の光伝送装置20aにて、光伝送装置20c,光伝送装置20bをそれぞれ介して光伝送装置21bから送信された光信号と、光伝送装置21aから直接送信された光信号とが比較される。ここで、これら2方向からの光信号のうち、品質の良い方が選択され、その選択された光信号は、現用回線を伝送し、光伝送装置20eを通過し、光伝送装置20dにて、外部のリング伝送システムにドロップされるのである。
この付加情報判定手段12dは、第1のリング伝送システム20又は第2のリング伝送システム21の接続形態に関し、光信号がプライマリノードでドロップされるとともに光信号が予備回線にて伝送続行されるDCP接続か、若しくは、光信号が現用回線と予備回線との両方にて伝送続行されるDTP接続かを、スケルチテーブルに書き込まれた情報により判定しうるものである。
そして、これにより、第1のリング伝送システム20と、第2のリング伝送システム21とで行なわれるリング伝送システム用光伝送方法は、次のようになる。すなわち、第1のリング伝送システム20が、第1アドドロップノードと、第1プライマリノードと、第1セカンダリノードとをそなえて構成され、第2のリング伝送システム21が、第2セカンダリノードと、第2プライマリノードと、第2アドドロップノードとをそなえて構成され、上記の各ノードのそれぞれにおいて、まず、データリンクのクロスコネクト情報とリング状に接続された光伝送装置の並び順を一意的に表示するトポロジー情報とが読み出され(データリンク読み出しステップ)、データリンク読み出しステップにて読み出されたトポロジー情報を用いて、トポロジーが生成される(トポロジー生成ステップ)。
また、ノード認識ステップが、データリンクのドロップノードIDが書き込まれた領域の零データの有無を認識することにより、クロスコネクト情報の設定が完了したことを判定するようになっている。さらに、ノード認識ステップが、データリンクのドロップノードIDが書き込まれた領域の零データの有無を認識することにより、クロスコネクト情報の設定が完了したことを判定するようになっている。
加えて、DCP接続及びDTP接続におけるセカンダリノードは、それぞれ、障害が発生した区間により、回線切り替え動作を変更できるようになる。
図9(a)はDCP接続形態を説明するための模式図である。ここで、実線は現用回線を表し、点線は予備回線を表す。そして、光伝送装置20a(ノード3とも称する)は、光伝送装置20e(ノード1とも称する)が現用回線にて送信したデータを、現用回線にて外部にドロップするとともに、予備回線にて光伝送装置20b(ノード4とも称する)側に送信しており、データを乗せ替えている。なお、光伝送装置20cと光伝送装置20eとは接続されているが、その結線は、省略している。
例えば、ノード3については、イースト側受信部13a,イースト側送信部13b,ウエスト側送信部14a,ウエスト側受信部14bを有する。すなわち、ノード3は、E→W方向とW→E方向とを別々に有し、これらの方向毎に、それぞれ、送信データと受信データとを有する。ここで、送信及び受信に関する情報は、1バイトのデータにより管理されている。また、(1)と(3)とは、それぞれ、E→W方向に伝送するデータリンクの流れを示しており、(2)と(4)とは、それぞれ、W→E方向に伝送するデータリンクの流れを示している。換言すれば、E→W方向とW→E方向とは、それぞれ、2系統のデータリンクを伝送する回線を有するようになっている。さらに、ウエスト側から送信するデータリンクの内容は、ウエスト側送信部14aに格納され、ウエスト側で受信するデータリンクの内容は、ウエスト側受信部14bに格納される。
従って、付加情報判定手段12dは、プライマリノードID("3")からみた自ノードを示す自ノードID("5")の方向が、トポロジーが表示するノードの並び順(1,2,3,4,5)と同一方向(順方向)であるので、第1のリング伝送システム20及び第2のリング伝送システム21が、DCP接続と判定していることになる。
さらに、ノード3で中継されてノード1でドロップされているので、Sに、中継ノードである3(相対ノードID)を入れ、Dに、末端ノードである1(相対ノードID)を入れてW→E方向に送信している。ここで、ノード5の相対ノードIDである1,3が示すノードは、それぞれ、アドしているノード5からノード5を0としてE→W方向に向かって1番目,3番目のノードであって、それぞれ、ノード1,ノード3になる。
さらに、ノード1は、E→W方向のW方向(1)のソースノードIDを絶対ノードIDの"1"にし、デスティネーションIDを"0"にして送信している。同時にE→W方向のE方向(3)のソースノードIDが2(相対ノードID)で、デスティネーションノードIDが4(相対ノードID)を表す。ここで、デスティネーションノードIDは、末端ノードを示し、ソースノードIDが、中継ノードを示しており、これらは、それぞれ、相対ノードIDである。従って、ノード1は、中継ノードを、末端ノードよりも内側にあると判断でき(順方向)、接続形態をDCP接続と認識するのである。
また、セカンダリノード5においては、W方向のデータリンクのソースノードIDが"1"(絶対ノードID)を示し、デスティネーションノードIDが"2"(相対ノードID)を示していることから、デスティネーションノードID部に、"0"以外のデータが入っている。このことから、自ノードは、セカンダリノードであると認識でき、末端ノードがソースノードIDからノード1と認識し、デスティネーションノードIDから中継ノードがノード3と認識し、E→W方向と同様に、末端ノードより内側に中継ノードが存在することから(順方向)、DCP接続であると認識することができ、現用回線の使用区間がノード1とノード3の間であると認識できる。これにより、RIPテーブルの構築を行なえ、セカンダリノードとして必要な情報が全て揃うのである。
このように、プライマリノード及びセカンダリノードは、それぞれ、自動的に回線設定を行ない、また、セカンダリノードは、スケルチテーブル11eが生成されるまで、AISを自動的に送信するので、回線の安全性を高めることができる。加えて、さらに、セカンダリノードは、特別な設定を一切する必要がなくなることで、各操作を簡潔化でき、システムとして、より正常に動作させることが簡単になり、信頼性の向上と、マンマシンインターフェースの簡略化を向上させられるようになる。
ここで、光伝送装置30cは、外部の光伝送装置(図示省略)から現用回線にて送信された光信号を受信しこの光信号を現用回線にて第1のリング伝送システム30に送信しその光信号を予備回線にて第1のリング伝送システム30に送信するとともに、第1のリング伝送システム30の光伝送装置30bから現用回線にて送信された光信号を受信し、また、第1のリング伝送システム30の光伝送装置30dから予備回線にて送信された光信号を受信しその光信号を現用回線にて外部のリング伝送システム(図示省略)に送信するするものであって、第1アドドロップノードとして機能している。
さらに、光伝送装置30aは、光伝送装置30c(第1アドドロップノード)が現用回線にて送信した光信号を受信しその光信号を現用回線にて第2のリング伝送システム31の光伝送装置31aに送信するとともに、第2のリング伝送システム31の光伝送装置31aが現用回線にて送信した光信号を受信しその光信号を現用回線にて第1のリング伝送システム30の光伝送装置30bに送信するものであって、第1プライマリノードとして機能している。加えて、光伝送装置30dは、光信号をスルーするノードとして機能している。
ここで、光伝送装置31aは、第1のリング伝送システム30の光伝送装置30aが予備回線にて送信した光信号を受信しその光信号を現用回線にて第2のリング伝送システム31の光伝送装置31bに送信するとともに、第2のリング伝送システム31の光伝送装置31bが現用回線にて送信した光信号を受信しその光信号を予備回線にて第1のリング伝送システム30の光伝送装置30aに送信するものであって、第2プライマリノードとして機能している。
そして、光伝送装置31cは、光伝送装置31dが予備回線にて送信した光信号を受信し第2のリング伝送システム31の光伝送装置31bが現用回線にて送信した光信号を受信しその光信号を現用回線にて外部のリング伝送システム(図示省略)に送信するとともに、外部のリング伝送システムが現用回線にて送信した光信号を受信しその光信号を現用回線にて光伝送装置31bに送信しその光信号を予備回線にて光伝送装置31dに送信するものであって、第2アドドロップノードとして機能している。
これにより、第1のリング伝送システム30の光伝送装置30cにて光信号がアドされ、この光信号は、現用回線と予備回線とに分けられる。このうち、一方の現用回線の光信号は、光伝送装置30bを通過し、光伝送装置30aにて、ドロップされる。このドロップされた光信号は、第2のリング伝送システム31の光伝送装置31aにて受信されて現用回線から光信号が出力され、この光信号は、光伝送装置31bを通過し、光伝送装置31cにてドロップされる。
図11(a)はDTP接続形態を説明するための模式図であり、光伝送装置30aが現用回線にて送信した光信号と、光伝送装置30eが予備回線にて送信した光信号とが、それぞれ、光伝送装置30cにて受信され、ドロップされている。なお、実線は現用回線を表し、点線は予備回線を表しており、光伝送装置30aと光伝送装置30eとは接続されているが、その結線は、省略している。
例えば、ノード3(光伝送装置30c)については、イースト側受信部13a,イースト側送信部13b,ウエスト側送信部14a,ウエスト側受信部14bを有する。すなわち、ノード3は、E→W方向とW→E方向とを別々に有し、これらの方向毎に、それぞれ、送信データと受信データとを有する。ここで、送信及び受信に関する情報は、1バイトのデータにより管理されている。
すなわち、E→W方向のW方向(5)の流れにおいては、各ノードは、ソースノードID部に末端ノード、デスティネーションノードID部に中継ノードのIDを書き込み、また、E→W方向のE方向(7)の流れにおいては、各ノードは、ソースノードID部に中継ノード、デスティネーションノードID部に末端ノードを書き込む。ここで、中継ノードとは、ノード3,ノード5間ではノード1のプライマリノードであり、また、ノード1,ノード3間ではノード5のセカンダリノードを意味する。
まず、ノード1(光伝送装置30a)は、E→W方向のE方向(7)のデータリンクを受信する。ここで、デスティネーションノードIDが"2"(相対ノードID)で、ソースノードIDが"4"(相対ノードID)である。これより、末端ノードは、ノード3を示し、プライマリノードは、ノード5となる。この場合、ノード1と末端ノード(ノードIDが"3")との間には、中継ノード(ノードIDが"5")がないことになるため、ノード1は、DTP接続と認識できる。
また、W→E方向のE方向(8)のデータリンクをみると、ソースノードIDが"3"(絶対ノードID)を示し、デスティネーションノードIDが"2"を示していることから、末端ノードはノード3で、中継ノードがノード5であることを認識できる。従って、ノード3は、ドロップノードであり、ノード5は、アドノードである。なぜならば、あくまでもソースノードID部としており、この場合の現用回線のスケルチは、W方向のデータで構築する必要があり、この場合のスケルチテーブル11eは、同じルールに従って作成される。
また、ノード5は、それぞれ、方向別に、デスティネーションノードIDが"0"以外の値が戻ってくることにより、ノード5がセカンダリノードと認識することができる。
従って、データリンク書き込み手段が設定する相対ノードIDが零以外のデータを使用するとともに、ノード認識手段が、データリンクのドロップノードIDが書き込まれた領域の零データの有無を認識することにより、クロスコネクト情報の設定が完了したことを判定するようになっている。
なお、リング伝送システム35に障害が発生した場合は、次のようになる。すなわち、プライマリノードを含む現用回線に障害が発生した場合には、セカンダリノードは、予備回線へのアド・ドロップ制御をそのまま継続して実施する。
さらに、ターミナルノードを含む現用回線又は予備回線に障害が発生した場合は、プライマリノードは、やはり、通常の切り替え動作を行ない、光信号をスルーさせるだけのときは、スルーノードとして動作する。そして、セカンダリノードも、同様に、予備回線を使ったアド・ドロップのクロスコネクトを禁止する。
まず、光伝送装置20cは、ウエスト側送信部14aに、ソースノードIDを入れ、デスティネーションノードIDを0(未設定)にしたデータリンクW1を送信する。そして、光伝送装置20aは、光伝送装置21aに対して、ソースノードIDをそのままにしデスティネーションノードIDをP(光伝送装置20aの相対ノードID)を入れたデータリンクW2を送信する。続いて、光伝送装置21aは、光伝送装置21bに対して、ソースノードIDをそのままにしデスティネーションノードIDをTp(光伝送装置21aの相対ノードID)を入れたデータリンクW3を送信する。
また、区間B2と付された区間において、クロスコネクトの設定を解除する要求が送信された場合は、光伝送装置20cは、ソースノードIDがS′でデスティネーションノードIDに0が入ったデータリンクW21を受信することにより、その旨を認識し、予備回線でのクロスコネクトを解除するのである。なお、その後は、空のデータリンクW1を送受信し続ける。
一方、光伝送装置20cがドロップノードとして、クロスコネクトの設定を行なう場合を図14,図15を用いて説明する。図14は、第1実施形態に係るドロップ設定の光信号伝送シーケンスを示す図であり、DCP接続された場合におけるシーケンスである。この図14の上部には、左から、光伝送装置(第2セカンダリノード)21bと、光伝送装置(第2プライマリノード)21aと、光伝送装置(第1プライマリノード)20aと、光伝送装置(第1セカンダリノード)20cとが表示されており、これらのノード間における、光信号の送受信シーケンスの内容が表示されている。また、光信号の内容は、データリンクX1〜X8で表示されている。
また、他の光伝送装置は、このデータリンクX21を受信し、クロスコネクトの設定を行なって、設定が完了した旨をデータリンクX22にて送信する。このデータリンクX22は、ソースノードIDがS′でデスティネーションノードIDに0が入っている。さらに、区間Cの残りの区間では、同様のシーケンスが繰り返される。
このように、光伝送装置20cは、データリンクの送受信により、ドロップノードとして、クロスコネクトの設定を行なえるのである。なお、DTP接続の場合も同様であり、そのシーケンスについては省略する。
さらに、このようにして、現状のデータリンクが有する情報量のままで、その設定項目を増加させずに、データリンクを構成でき、また、セカンダリノードが、スケルチテーブル11eが構築されるまでに、AISを自動的に送信するので、回線の安全性を高められる利点がある。
本発明に関連する技術は上述した実施態様に限定されるものではなく、本発明に関連する技術の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
上記の実施形態では、光伝送は、2種類のリング伝送システム間で行なわれているが、それ以上の個数のリング伝送システムが接続されていても同様である。そして、1つのリング伝送システムが有する光伝送装置の数は、5基,6基に限定されずに、それ以上の数でも構わない。
さらに、各光伝送装置を接続するための光ファイバの個数は、4ファイバであったが、本発明は、物理レイヤとは無関係なので、光ファイバの本数が2本でも4本でも適用可能である。また、2ファイバBLSRでのクロスコネクトの種類は、4ファイバBLSRのクロスコネクトの種類と同じく8種類のパターンがある。
また、上記の説明においては、SONET以外の方式でも適用することができる。
さらに、図8に示す光伝送装置20a,21a内において、DCPと付された四角形のものは、接続形態がDCP接続であることを示すものであり、また、この場合、サービスセレクタSSもDCP接続で動作している。これは、図64においても同様である。加えて、図67に示す光伝送装置92c,93c内において、DTPと付された四角形のものは、接続形態がDTP接続であることを示すものであり、また、この場合、スイッチPSWもDTP接続で動作している。
上述したように、SONET方式は、いわゆる新同期網の1つとして北米において規格化されている。この網の一例として、16基のノード(光伝送装置のこと。局と称することがある)が環状に接続されて伝送リングが形成されている。
この伝送リングは、各ノード間が2本の光ファイバで接続された2−ファイバBLSRと、4本の光ファイバで接続された4−ファイバBLSRとがある。これらの光ファイバのペアにより双方向リング伝送路が形成されている。そして、4−ファイバBLSRにおいて、二本の光ファイバを一組として、2−ファイバの時と同様に、一方(一組)を用いて時計方向に光信号伝送が行なわれ、他方(もう一組)を用いて反時計方向に光信号伝送が行なわれる。
また、この回線は、現用回線と予備回線との2種類を用いており、これらの回線とは、具体的には、光ファイバを伝送するタイムスロットの中における所定のタイムスロットを意味する。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、ループバックとは、リングブリッジ及びリングスイッチの両方を含む。ここで、リングブリッジとは、障害位置をはさんで両側にあるノードがスイッチングノードとなり、各々の現用回線を予備回線に切り替えることであり、例えば、現用回線のチャネル1を予備回線チャネル25に切り替えることである。
図17は本発明の実施形態(説明の流れ上、この実施形態を第2実施形態と称する)に係るリング伝送システムの概略構成図である。この図17に示すリング伝送システム100は、光ファイバ伝送路(双方向リング伝送路)を介して6基のノードA,B,C,D,E,F(複数の光伝送装置)が相互に接続されたものである。そして、ノードB,C及びノードE,Fは、それぞれ、ターミナルノードとして機能している。
この接続形態認識手段110aは、双方向リング伝送路に接続され、伝送リングとこの伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識するものである。また、障害区間検出手段110bは、接続形態認識手段110aに接続され、障害が発生した区間を検出するものである。
また、これらの機能は、それぞれ、ソフトウェア等により実現される。なお、パス切り替え手段110dについては、後述する第2実施形態の第2変形例にて、説明する。
図19(a),(b)はそれぞれ本発明の第2実施形態に係るノードIDの説明図である。各ノードは、それぞれ、これらの図19(a),(b)にそれぞれ示すリングマップ(トポロジーテーブル)を有しており、このリングマップは、伝送リングを構成する各ノードのトポロジーを一意的に表示するものである。
この図20に示すテーブルは、Eastと付された欄と、Westと付された欄とを有する。ここで、Eastと付された欄は1つの局のEast側を意味し、1と付された欄と2と付された欄とを有する。そして、Westと付された欄は同一局のWest側を意味し、3と付された欄と4と付された欄とを有する。なお、この表記は、East方向周り(時計周り)又はWest方向周り(反時計周り)という意味とは異なる。
また、1つの局において、East側にてアド及びドロップ(テーブル中最上段のEast)が行なわれ、また、West側にてアド及びドロップ(テーブル中最上段のWest)が行なわれるようになっている。
このように、ノードIDを用いて、伝送パス毎に回線接続情報が与えられ、これにより、例えばDCW等のリングを構成している各ノード(アドノード/ドロップノード)において、East方向周り、West方向周りのそれぞれに対して、光信号がアド又はドロップされる、各リングにおけるノードが一元的に管理される。
そして、この図21に示すネットワーク構成情報テーブルは、'East'と付された欄と、'West'と付された欄とを有し、'East'が局のEast側の情報を表し、'West'が局のWest側の情報を表す。また、このテーブルは、2段を有し、上段の'E→W(West方向)'と、下段の'W→E(East方向)'とが表示されている。
換言すれば、East方向周りについては、W→Eへ光信号をアドするノードと、W→Eへ光信号をドロップしているノードのプライマリノードとセカンダリノードとの間の回線接続の設定が記録されており、West方向周りについては、E→Wへ光信号をアドするノードと、E→Wへ光信号をドロップしているノードのプライマリノード及びセカンダリノード間の回線接続形態が設定されている。
換言すれば、West方向周りについては、E→Wへ光信号をアドするノードと、E→Wへ光信号をドロップしているノードのプライマリノードとセカンダリノードとの間の回線接続形態の設定が記録されており、East方向周りについては、W→Eへ光信号をアドするノードと、W→Eへ光信号をドロップしているノードのプライマリノード及びセカンダリノード間の回線接続形態が設定されている。
また、図18に示す障害区間検出手段110bは、障害位置を、上記回線接続テーブルの情報と障害情報を示すAPS(Automatic Protection Switching)制御とを用いて検出する。この障害情報を示すAPSとは、リング内の障害位置を示す情報であって、APSコードとも呼ばれる。また、その情報は、SDHのセクションオーバーヘッドK1,K2バイトを用いてリング内を転送する。このAPS制御は、SONETフレーム又はSDHフレーム中のK1/K2バイトを用いた標準規格に基づく。このAPS制御は、主に、リング間を接続するノードに対して行なわれる。なお、この規格は、Bellcore社のGeneric Requirements等の規格(又はCCITT勧告基準)として公知な技術であるので、それらについての詳細な説明を省略する。
ここで、特にセカンダリノードとしての切り替えについては、次の基本動作(1)及び(2−α)〜(2−δ)に示す動作を行なう。なお、これらの基本動作(1)及び(2−α)〜(2−δ)は、それぞれ、後述するノード動作に関する説明においても参照する。
(1)基本動作
ループバック切り替え制御手段110cは、リングに障害が発生したとき、予備回線のアクセスを全て拒否する。この基本動作は、DCP,DTP及びサブマリンBLSRのいずれの接続であっても、共通して行なわれ、リングスイッチのノード状態をトリガとしている。
(2−α)予備回線にアクセスすることにより、対向ノードに光信号が到着する場合には、アド及びドロップが行なわれる。ここで、DCPの場合には、逆方向へアド及びドロップが行なわれる。
(2−γ)ペアを組んでいるプライマリノードに光信号が到着する場合には、上記に加えて、アド側の光信号にはサービスセレクタSSを起動させ、また、ドロップ側の光信号にはドロップしかつコンティニューを行なう。
なお、これら(2−α)〜(2−δ)以外について、ループバック切り替え制御手段110cは、予備回線のアクセスを停止させる。また、対向ノードとは現用回線を終端しているターミナルノード,プライマリノード及びセカンダリノードを意味し、プライマリノードとは自ノード(セカンダリノード)とペアを組み、同一光信号にアクセスしているノードをいい、対向ノードに対するプライマリノードではない。
図25は本発明の第2実施形態に係るリング伝送システムの構成図であり、この図25に示すリング伝送システム100aは、DCP−DCP(両端DCP)構成である。この図25に示すリング伝送システム100aのリング2は、リング1とリング3のそれぞれとDCP接続されている。ここで、リング2の2箇所のターミナルノード(プライマリノード及びセカンダリノードのペア)において、隣接するリング1及びリング3のそれぞれと接続されている。
この図25に示すノードは、いずれも、接続形態認識手段110a(図18参照)を有する。そして、この接続形態認識手段110aは、伝送リングに接続されたノードのうち2基が、それぞれ、現用回線/予備回線の両方を用いて光信号を伝送続行するDCP接続であることを認識するようになっている。
図26(a)〜図26(c)と図27(a)〜図27(c)とはいずれも本発明の第2実施形態に係るDCP−DCPにおける障害動作パターンを示す図であり、この図26(a)に示す4種類のノードは、それぞれ、例えば図25に示すリング2内のノードである(符号4,3,1,6を付したもの)。そして、Sec−2,Pri−2,Pri−1,Sec−1は、この順に、リング2のノード4,ノード3,ノード1,ノード6に対応する。また、Sec−1,Pri−1の一組は、自ノード側のペアであり、Sec−2,Pri−2の一組は、対向ノード側のペアである。そして、Sec−2,Pri−2のペアは、隣接するリングとDCP接続しており、Sec−1,Pri−1のペアも、隣接するリングとDCP接続している。
そして、図26(a)に示すパターンは、通常動作[以下、ノーマル動作(Normal)と称することがある]を示すものであり、また、図26(b),(c)にそれぞれ示すパターンは、障害発生時の動作を示すものである。
N1:順方向で、自ノード側予備回線範囲
N2:順方向で、現用回線障害
N3:順方向で、対向ノード側予備回線障害
N4:順方向で、その他の回線障害
R1:逆方向で、その他の回線障害
R2:逆方向で、対向ノード側予備回線障害
R3:逆方向で、現用回線障害
R4:逆方向で、自ノード側予備回線障害
そして、障害が発生した場合、まず、障害が発生したノードが、APS情報を用いて、その障害情報をリング内に転送する。従って、リング間を相互に接続しているプライマリノードと、セカンダリノードとのそれぞれにおいて、回線接続テーブルとAPS情報とから、障害が発生した障害位置N1〜N4,R1〜R4が特定される。
(1−1)デフォルト状態
East方向(W→E)に対する操作として、Sec−1は光信号を順方向の予備回線にアドする。West方向(E→W)に対する操作として、Sec−1は順方向からの光信号を、予備回線を伝送する光信号へドロップする。なお、順方向とは、元の(デフォルト)の方向を意味し、また、逆方向とは、デフォルト方向とは逆向きにアクセスしたときの方向を意味する。従って、順方向/逆方向はいずれもE→W方向/W→Eの方向とは異なる。
(1−2)完全停止状態
Sec−1はアドを停止し、ドロップの代わりにAISを送出する(この動作はドロップ−AISと呼ばれる)。
(1−3)逆方向アクセス
Sec−1はデフォルト状態にて順方向回線にアドしていた操作を中止し、逆方向回線の予備回線にアドする。また、Sec−1はデフォルト状態にて順方向回線から光信号をドロップしていた操作を中止し、その光信号を逆方向回線の予備回線を伝送する光信号へドロップする。
(1−4)逆方向アクセスしサービスセレクタしかつコンティニュー
Sec−1は逆方向回線の予備回線にアドし、かつ、サービスセレクタSSを形成する。また、Sec−1は逆方向回線からの光信号を、予備回線を伝送する光信号へドロップし、かつ、コンティニューする。
(2−1)デフォルト状態
Pri−1は順方向回線に光信号をアドし、かつ、サービスセレクタSSを形成する。Pri−1は順方向回線からの光信号をドロップし、かつ、その光信号を予備回線にコンティニューする。
(2−2)完全停止状態
Pri−1はスイッチングノードとして動作しているときは、スケルチして、ドロップ−AISをする。なお、次の(2−3)一部停止状態と同様な動作をすることもある。
(2−3)一部停止状態
Pri−1は順方向回線に光信号をアドするのみ行なう。Pri−1は順方向回線からの光信号をドロップするのみ行なう。
なお、障害ノードにてループバックされ、また、現用回線へのアドと現用回線からのドロップとは、実際には、それぞれ、光信号の伝送を停止せずに、障害ノードにてスケルチすることによって実行されるようになっている。これは、図26のほか、後述する他の障害動作パターンについての図においても、同様である。
なお、Sec−2からアドされて、逆方向に伝送する光信号については、通過パスがR2(現用回線)、R3(現用回線)、R4(予備回線)となる点だけが異なり、その他は同一の制御が行なわれるので、冗長な説明を省略する。
次に、図26(b)に示すパターンは、別の区間にて障害が発生したときのものであって、上記の基本動作(1)が行なわれる。この図26(b)に示すN4−R1の単一個所にて障害が発生した場合、Sec−1から見た障害位置はN4−R1間(Sec−1右隣とSec−2の左隣との間)であり、Sec−1とPri−1との間のN1(予備回線)による通信は停止する。
また、図27(a)に示すパターンはプライマリノードを含む現用回線に障害が発生した場合のものであって、上記の基本動作(2−α)が行なわれる。このパターンは、Sec−1から見て、N1−R4(Sec−1の左隣とPri−1の右隣との間)と、N2−R3(Pri−1の左隣とPri−2の右隣との間)とのそれぞれにおいて、障害が発生した場合である。
この場合、Sec−1は光信号を逆方向にアドする。また、Sec−2は逆方向のR1(予備回線)から受信した光信号をドロップし、かつR2(予備回線)へコンティニューし、Pri−2は、逆方向のR2(予備回線)から受信した光信号をリングスイッチ(ループバック)してドロップする。
このように、障害が発生しても予備回線を経由してSec−1にて逆方向に光信号がアド又はドロップされ、従って、障害が回避される。
加えて、図27(c)に示すパターンは予備回線に障害が発生した場合のものであり、上記と同様な動作なので、重複した説明を省略する。
なお、障害検出ノードにおけるリングブリッジ(Ring-Bridge)動作は、ノーマルBLSRにおいての回線接続情報とは別である。すなわち、N3−R3及びN2−R3にて障害が発生した場合(図示省略)のPri−1のリングブリッジ動作は、Pri−1ノードに隣接する障害検出ノード(図示省略)により行なわれる。換言すれば、障害検出ノードは、相互接続しているPri−1でなくてもリングブリッジするのである。
次に、DCP−DCW(ノーマルBLSR)の障害動作パターンについて説明する。図28は本発明の第2実施形態に係るリング伝送システムの構成図であり、この図28に示すリング伝送システム100bは、DCP−DCW構成である。また、図29(a)〜図29(e)及び図30(a)〜図30(c)はそれぞれ本発明の第2実施形態に係るDCP−DCWにおける障害動作パターンを示す図である。なお、障害動作パターンを、単に、パターンと称することがある。
これらの図におけるSec−1の動作の種類と、Pri−1の動作の種類とのそれぞれに関する個々の救済方法は、上記DCP−DCP(ノーマルBLSR)の集約時における場合と同様である。すなわち、障害位置及び対向ノードの現用回線又は予備回線に関する情報により、BLSRリング全体としての回線救済接続形態は異なるが、Sec−1とPri−1とはいずれもDCP−DCPの集約時における場合と同様な回線救済制御動作をする。
図34(a)〜図34(h)及び図35(a)〜図35(c)はそれぞれ本発明の第2実施形態に係るDCW−DCWにおける障害動作パターンを示す図である。
続いて、図36から図39を用いて、3ノード間における障害動作パターンを説明する。
続いて、図37(c)に示すパターンは、Sec−1,Termから見た障害位置がいずれもN2−R3の場合である。そして、このパターンは、プライマリノードを含まれない現用回線障害であり、上記の基本動作(2−γ)に相当する。
図37(e)に示すパターンは、Sec−1,Termから見た障害位置がいずれもN4−R1の場合である。このパターンは、別の区間での障害が発生した場合に相当し、上記の基本動作(1)に相当する。
図39(a)〜図39(e)は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係る片端DCPにおける動作パターンを示す図であり、Pri−2,Pri−1,Sec−1の3ノード間における障害動作が表示されている。
従って、本発明のリング伝送システム用光伝送方法は、双方向リング伝送路を介して複数の光伝送装置(ノード)が相互に接続された伝送リング(リング伝送システム100a〜100e)における、リング伝送システム用光伝送方法であって、接続形態認識手段110a(図18参照)は、伝送リングとこの伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する(接続形態認識ステップ)。そして、障害区間検出手段110bは、この認識された接続形態に基づき障害が発生した区間を検出する(障害区間検出ステップ)。
これにより、通常時は、伝送リング(リング伝送システム100a〜100e)の各ノードに対して、予め、固有のアドレス番号(ノードID)が割り当てられ、各ノードは、それぞれ、回線情報テーブルを生成する。そして、障害発生時には、APS情報が報知され、各ノードの障害区間検出手段110bはそれぞれ、回線情報テーブルに設定されたデータに基づき、障害区間を検出し、ネットワークが円滑に運用され、光信号は最短な経路を通るように救済されるのである。
図40は本発明の第2実施形態に係る片端DCP時の回線接続情報の一例を示す図であり、この図40に示すリング120aは、ノードA,B,C,D,E,F,G,Hからなり、ノードA,ノードG及びノードEにてチャネル1(現用回線を表す。予備回線はチャネル25である)がアド/ドロップされている。
従って、ノードA側には冗長なパスとなるセカンダリノードはないので、片端DCPである。すなわち、片端のノードG,ノードEだけが、ドロップしかつコンティニューを予備回線にて行なっている。
そして、図40〜図48にそれぞれ示す接続形態については、同様に、アド/ドロップしている側にEast方向周り、West方向周りそれぞれのプライマリノード,セカンダリノードが設定され、ネットワーク構成も設定されている。
また、リングトポロジーを用いて構築された絶対ノードIDが、相対ノードIDに変換され、障害が発生したノードに隣接するノードから、APS情報が送信される。これにより、各ノードは、簡単な大小比較によってスケルチ制御及び回線切り替えを行なうことができる。
このように、プライマリノードやセカンダリノードがない場合でも、ターミナルノードのノードIDを示しておけば、4ノードのリングのみならず、3ノードのリング及び2ノードのリング(1対1の通信)においても、光信号を救済するためのパスを適切に選択できる。
そして、この両端DCPにおける回線接続テーブルは、光信号のパスに基づき作成される。すなわち、ノードCからアドされた光信号は、ノードBを通過後、ノードAに到達し、このノードAにて、サービスセレクタSSにより、選択される。さらに、ノードAにて選択された光信号は、ノードHを介してノードGに到達する。そして、ノードGにて、一方はドロップされ、他方はコンティニューされて、ノードFを経てノードEにてドロップされる。
同様に、ノードEからアドされた光信号は、ノードGにてサービスセレクタSSにより選択された後、対向ノード側に伝送し、ノードAにてドロップしかつコンティニューが行なわれる。また、ノードCにてドロップされる光信号のパスについても、同様であって、回線接続テーブルにDCPであることが予め設定され、この設定によりハードウェアが必要な動作を行なえるのである。
次に、障害が発生した場合について、図47,図48を用いて説明する。
図47は本発明の第2実施形態に係る障害発生時の第1の動作説明図であり、この図47に示すリング140aは、DCP−DCP接続である。そして、リング140aは、ノードA,ノードB間と、ノードA,ノードH間とにおいて障害が発生すると、APS制御により、その障害検出ノード(障害位置の隣接ノード)から、同一リングの各ノードに対して、障害検出ノードのノードID情報を転送し、障害検出ノードが他ノードに報知される。
この理由は、たとえ2箇所以上にて障害が発生したとしても、各ノードは、それぞれ、2基のノードからの情報を受け取り、障害情報を受け取った各ノードは、障害位置の隣接ノードを知ることができるからである。
図47において、まず、ノードAは、East方向の光信号とWest方向の光信号とを受信する。ここで、ノードAは、East方向の光信号に対しては、アド又はドロップしないので、West方向側の欄だけに、情報を書き込む。
このように、ノードGはEast方向周りへアドし続けていても、対向ノードには到達できないが、自ノード(ノードG)で折り返せば、対向ノードのセカンダリノードに到達できることを知るのである。
図48は本発明の第2実施形態に係る障害発生時の第2の動作説明図であり、この図48に示すリング140bは、ノードA〜ノードHを有する。そして、ノードA,ノードCがペアを組み、また、ノードG,ノードEがペアを組んでいる。ここで、チャネル1(ch1)に関しノードAの回線接続テーブルにおいて、ノードAのWest方向周りにアドしている光信号は、回線接続テーブルの右上にG,Eと設定される。さらに、ノードAは、ネットワーク構成のEast端にDC−PTと設定する。同様にして、チャネル1に関するノードGと、チャネル25に関するノードCと、チャネル25に関するノードEとのそれぞれが、所定の値を設定し、これにより、各ノードは、それぞれ、リングが両端DCP構成であることを認識するのである。
また、プライマリノードとセカンダリノードとに同一値が設定されることにより、回線接続テーブル等が設定される。そして、この一元管理できる回線接続テーブルを用いて、4ノード、3ノード、2ノードのリング間が相互に接続される。
このように、各ノードが、それぞれ、現用回線にアドノード、ドロップノードそれぞれの回線接続設定テーブルを有し、対向ノード側が現用回線か予備回線かのどちらを使用して光信号を伝送しているのかを認識し、各ノードは、それぞれ、リング間接続形態を認識できる。
また、従って、RIPテーブルと最短距離でループバックする制御機能との一元管理が可能となり、同一仕様のノードを用いて、リングを構成できるようになるので、装置部材の汎用化が行なえて、コストの低減に寄与できるようになる。
とりわけ、両端DCPのリングにおいても、リング間を相互接続するための制御(リング・インターコネクション制御)やループバック制御が可能となり、また、これらの輻輳的なネットワークの制御に対しても、より効果的で高品質なネットワークの救済が行なえる。
(B1)本発明の第2実施形態の第1変形例の説明
本変形例では、サブマリンBLSRについて説明する。サブマリンBLSRの基本動作は、現用回線にアクセスしている光信号が逆方向にアクセスすることにより対向ノードに光信号が到達する場合にはループバックする。
その方法は、BLSRにおけるRIP構成でかつ最短距離でのループバック制御を行なうようになっている。そして、各ノードは、それぞれ、ネットワークの接続形態(片端DCP,片端DTP,片端DCW,片端DTW,DCP−DCP,DCP−DCW,DCW−DCW)の相違に基づいて、プライマリノード、セカンダリノードがそれぞれ集約された複数の動作のうちの一つを行なう。
(3−1)リング内で障害が発生した時に、予備回線を使用したアクセスは中止する。これは、現用回線の救済に、その予備回線を使用するためである。
(3−2)リング内で障害が発生しても、そのままの回線接続設定で通信を継続する。
(3−3)逆方向にアクセスすることにより、回線を救済できると判定された場合は、逆方向にアクセスする。
(3−4)(3−3)の逆方向アクセスに加えてサービスセレクタSSを形成することにより、アド光信号と逆方向から来るスルー光信号とのうち、品質の良い方を選択するようにする。
図49(a)は正常状態のパターンを示しており、プライマリノードにて、アドされた光信号とセカンダリノードからの光信号とがサービスセレクタにより、選択されて、ターミナルノードに対して送信されるようになっている。
図49(d)は、第2のパターンを示したものであって、セカンダリノードには、サービスセレクタSSは設けられていないが、プライマリノードには、サービスセレクタSSが設けられている。
図50(a)は正常状態のパターンを示しており、プライマリノードにて、アドされた光信号とセカンダリノードからの光信号とがサービスセレクタにより、選択されて、ターミナルノードに対して送信されるようになっている。
図50(c)は、救済時のパターンを示したものであって、ターミナルノードに、パススイッチが設けられている。これにより、ターミナルノードは、DTP接続のターミナルノードのような動作をすることができる。
図51(a)は正常状態のパターンを示しており、プライマリノードにて、アドされた光信号とセカンダリノードからの光信号とがサービスセレクタにより、選択されて、対向するプライマリノードとセカンダリノードとに対して送信されるようになっている。
図51(c)は、救済時のパターンを示したものであって、対向するプライマリノードに、パススイッチが設けられている。これにより、対向するプライマリノードは、DTP接続のターミナルノードのような動作をすることができる。
次に、図52(a),(b)は、それぞれ、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る片端DCWにおける障害動作パターンの説明図である。なお、片端DCWについては、図41に示すものと同様である。さらに、この図52(a)に示すものは、通常時のパターンであり、これについては、上述したものと同様であるので、重複した説明を省略する。
これにより、Sec−1にてアドされた光信号は、逆方向の回線を経由してPri−2へ到達し、このPri−2において、この光信号は、Pri−1からアドされた光信号と比較され、パス選択されドロップされる。また、Pri−2にてアドされた光信号は、逆方向の回線を経由して、Sec−1にてドロップされる。
さらに、このように、リングトポロジーを用いて生成された絶対ノードIDが、相対ノードIDに変換され、そして、障害が発生したノードに隣接するノードから、APS情報が送信されるので、各ノードは、簡単な大小比較によってスケルチ制御及び回線切り替えを行なうことができる。
一方、図53(b)に示す接続は、右側からSec−1、Pri−1、Pri−2,Sec−2の順番にノードが接続されている。そして、Sec−1及びPri−1から見た障害位置がいずれもN3−R2である場合のパターンが示されている。
このように、サブマリンBLSRにて動作するときにも、無駄なパスを省くことができるようになり、光信号の効果的な救済が行なえる。
これにより、Sec−1にてアドされた光信号は、Pri−1にて分岐されて逆側の回線を経由してSec−2へ到達してドロップされる。また、Sec−2にてアドされた光信号は、逆方向の回線を経由し、Sec−1をスルーして、Pri−1にてPri−2からの光信号と選択されてから、ドロップされる。
図55は本発明の第2実施形態の第1変形例に係るサブマリンBLSRにおける障害発生時の救済経路の説明図である。ここで、この図55に示すリング140において、白い矢印は、APS(障害情報を表す。図18に示す障害区間検出手段110bが障害区間を検出するためのトリガの役割を果たす)の通知経路である。この図55に示すノードA,ノードH間にて第1の障害が発生し、ノードA,ノードB間にて第2の障害が発生している。そして、第1の障害は、ノードHにて検出され、第2の障害は、ノードBにて検出される。
このように、サブマリンBLSRとして動作するときにも、最短距離でループバックが行なえて、光信号を効果的に救済できる。これにより、光信号の伝送ロスを大幅に減少させることができ、また、中継距離の飛躍的な延長ができるようになって、システム運用のコストが大幅に縮小することができる。
本変形例では、リングに、特別な回線障害が発生した場合(以下、特例と称することがある)の動作について説明する。
上記の図74,図75に示すリング200は、いずれも、障害が発生した場合に、その障害位置を迂回するときに余計なパスを通っている。このため、ループバックによる余計なパスを通らないようにすることが要求されている。
なお、本変形例においても、各ノードは、それぞれ、図18に示すノードBと同一の構成であり、それらの重複した説明を省略する。
これにより、リング200aのノードCのW側からアドされた光信号は、ノードBへ伝送されず、ノードCにて現用回線から予備回線ヘリングブリッジされる。その光信号は、ノードD,ノードE,ノードFのそれぞれを通過して、ノードFにて、ノードAへは到達せずにリングスイッチされ、このノードFのE側からドロップされるのである。
このような構成により、図57に示す切り替えが行なわれる。図57は本発明の第2実施形態の第2変形例に係るDCP−DCWにおける動作説明図である。この図57に示すリング200bは、DCP−DCW接続であって、通常時の光信号の流れについては、上記の内容と同一であるので、重複した説明を省略する。
この場合には、リング2−ノード3にて、光信号の選択が行なわれる。すなわち、リング2−ノード3において、リング2−ノード4から予備回線を通過した光信号とリング2−ノード2の現用回線を通過した光信号とのうち品質の良い方が、リング2−ノード3にて選択される。
このようにして、リング2−ノード3は、常時、リング2−ノード4からの光信号と、リング2−ノード2からの光信号のうち、品質のよい方が選択されるので、光信号の伝送の信頼性が大幅に向上する。
(C)その他
本発明は上述した実施態様及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
また、図面において、単にDCPと表記したものは、DCP接続又はDCP構成の意味であり、同様に、単に、DTP,DCW,DTWと表記したものは、それぞれ、DTP接続又はDCP構成,DCW接続又はDCW構成,DTW接続又はDTW構成の意味である。また、図66,69において、SSと表示されているものは、サービスセレクタを表す。
また、第2実施形態にて、リング間の障害位置として名付けたN1〜N4,R1〜R4については、この呼び方に限定されるものではない。
さらに、図40〜図48,図55にそれぞれ示すネットワーク構成とは、ネットワーク構成情報テーブルを意味する。
図25,図28,図33,図36,図38,図57,図70〜図73,図76〜図79において、インター・コネクティング・パスと表示されているのは、リング間を相互接続するものである。
(D)付記
(付記1) 光信号をアドするノードを表すアドノード識別番号と光信号をドロップするノードを表すドロップノード識別番号とを表示するクロスコネクト情報が書き込まれたデータリンクチャネルを有する双方向リング伝送路を介して複数の光伝送装置が相互に接続されたリング伝送システムに使用される、リング伝送システム用光伝送装置であって、
該クロスコネクト情報とリング状に接続された光伝送装置の並び順を一意的に表示するトポロジー情報とを読み出すデータリンク読み出し手段と、
該データリンク読み出し手段にて読み出された該トポロジー情報を用いて、トポロジーを生成するトポロジー生成手段と、
該トポロジー生成手段にて生成された該トポロジーに基づき、該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報に、複数の光伝送装置のそれぞれが有する固有の絶対ノード識別番号と、他ノードの絶対ノード識別番号と該トポロジーとを関連させて付された相対ノード識別番号とを、該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報に書き込むデータリンク書き込み手段と、
該データリンクチャネルに書き込まれた該クロスコネクト情報を保持するスケルチテーブルを生成するスケルチテーブル生成手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送装置。
該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報とリング状に接続された光伝送装置の並び順を一意的に表示するトポロジー情報とを読み出すデータリンク読み出し手段と、
該データリンク読み出し手段にて読み出された該トポロジー情報を用いて、トポロジーを生成するトポロジー生成手段と、
該トポロジー生成手段にて生成された該トポロジーに基づき、該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報に、複数の光伝送装置のそれぞれが有する固有の絶対ノード識別番号と、他ノードの絶対ノード識別番号と該トポロジーとを関連させて付された相対ノード識別番号とを、書き込むデータリンク書き込み手段と、
該データリンクチャネルに書き込まれた該クロスコネクト情報を保持するスケルチテーブルを生成するスケルチテーブル生成手段と、
該第1のリング伝送路から該第2のリング伝送路に該光信号を送信するプライマリノードを示すプライマリノード識別番号と、該プライマリノードに隣接して該光信号を送受信するセカンダリノードを示すセカンダリノード識別番号と、該ドロップノード識別番号とを保持するリップテーブルを、該クロスコネクト情報に基づいて該現用回線及び該予備回線毎に生成するリップテーブル生成手段と、
該データリンク読み出し手段が読み出した該クロスコネクト情報の該相対ノード識別番号により、自ノードが該プライマリノードであるか該セカンダリノードであるかを認識しうるノード認識手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送装置。
自ノードが該アドノードである場合は自ノードの絶対ノード識別番号を該データリンクチャネルの該アドノード識別番号に設定し、自ノードがドロップノードである場合は該データリンクチャネルの該ドロップノード識別番号を該アドノード識別番号に対応する自ノードの相対ノード識別番号に設定するように構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2記載のリング伝送システム用光伝送装置。
該ノード認識手段が、該データリンクチャネルの該ドロップノード識別番号が書き込まれた領域の零データの有無を認識することにより、該クロスコネクト情報の設定が完了したことを判定するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記3のいずれか一つに記載のリング伝送システム用光伝送装置。
該第1のリング伝送システム又は該第2のリング伝送システムの接続形態に関し、該光信号が該プライマリノードでドロップされるとともに該光信号が該予備回線にて伝送続行されるディーシーピー接続か、若しくは、該光信号が該現用回線と該予備回線との両方にて伝送続行されるディーティーピー接続かを、該スケルチテーブルに書き込まれた情報により判定しうる付加情報判定手段をそなえて構成されたことを特徴とする、付記2記載のリング伝送システム用光伝送装置。
該プライマリノード識別番号からみた自ノードを示す自ノード識別番号の方向が、該トポロジーが表示するノードの並び順と同一方向か逆方向かにより、該第1のリング伝送システム及び該第2のリング伝送システムが、該ディーシーピー接続又は該ディーティーピー接続であるかを判定するように構成されたことを特徴とする、付記5記載のリング伝送システム用光伝送装置。
該リング伝送システムの光伝送装置の間で同一のスケルチテーブルを生成するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記6のいずれか一つに記載のリング伝送システム用光伝送装置。
(付記8) 該リップテーブル生成手段が、
該リング伝送システムの光伝送装置の間で同一のスケルチテーブルを生成するように構成されたことを特徴とする、付記2〜付記6のいずれか一つに記載のリング伝送システム用光伝送装置。
上記の各ノードのそれぞれにおいて、
該クロスコネクト情報とリング状に接続された光伝送装置の並び順を一意的に表示するトポロジー情報とを読み出すデータリンク読み出しステップと、
該データリンク読み出しステップにて読み出された該トポロジー情報を用いて、トポロジーを生成するトポロジー生成ステップと、
該トポロジー生成ステップにて生成された該トポロジーに基づき、該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報に、複数のノードのそれぞれが有する固有の絶対ノード識別番号と他ノードの絶対ノード識別番号と該トポロジーとを関連させて付された相対ノード識別番号とを書き込むデータリンク書き込みステップと、
該データリンクチャネルに書き込まれた該クロスコネクト情報を保持するスケルチテーブルを生成するスケルチテーブル生成ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送方法。
該第1のリング伝送システムが、
外部のノードから該現用回線にて送信された光信号を受信し該光信号を該現用回線にて該第1のリング伝送システムの他のノードに送信するとともに、該第1のリング伝送システムの他のノードから該現用回線にて送信された光信号を受信する第1アドドロップノードと、
該第1アドドロップノードが該現用回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該現用回線にて外部のリング伝送システムと第1のリング伝送システムの他のノードとに送信するとともに、該外部のリング伝送システムが該現用回線にて送信した光信号と該第1のリング伝送システムの他のノードが該予備回線にて送信した光信号とを受信し、受信した該光信号のうちの一方を選択して該現用回線にて該第1のリング伝送システムの他のノードに送信する第1プライマリノードと、
該第1プライマリノードが該予備回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該外部のリング伝送システムに送信するとともに、該外部のリング伝送システムが該予備回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該第1プライマリノードに送信する第1セカンダリノードとをそなえて構成され、
第2のリング伝送システムが、
該第1のリング伝送システムの該第1セカンダリノードが該予備回線にて送信した該光信号を受信して、該光信号を該予備回線にて該第2のリング伝送システムに送信する第2セカンダリノードと、
該第1のリング伝送システムの該第1プライマリノードが送信した該現用回線の光信号と該第2セカンダリノードが送信した該予備回線の該光信号とを受信して該光信号を該現用回線にて該第2のリング伝送システムの他のノードに送信するとともに、該第2のリング伝送システムの他のノードが該現用回線で送信した光信号を受信し該光信号を該第1のリング伝送システムの該第1プライマリノードに送信し該光信号を該第2セカンダリノードに送信する第2プライマリノードと、
外部のリング伝送システムから該現用回線にて送信された光信号を受信し該光信号を該現用回線にて該第2のリング伝送システムの他のノードに送信するとともに、該第2のリング伝送システムの他のノードが該現用回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該現用回線にて該外部のリング伝送システムに送信する第2アドドロップノードとをそなえて構成され、
上記の各ノードのそれぞれにおいて、
該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報とリング状に接続された光伝送装置の並び順を一意的に表示するトポロジー情報とを読み出すデータリンク読み出しステップと、
該データリンク読み出しステップにて読み出された該トポロジー情報を用いて、トポロジーを生成するトポロジー生成ステップと、
該トポロジー生成ステップにて生成された該トポロジーに基づき、該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報に、複数のノードのそれぞれが有する固有の絶対ノード識別番号と、他ノードの絶対ノード識別番号と該トポロジーとを関連させて付された相対ノード識別番号とを書き込むデータリンク書き込みステップと、
該データリンクチャネルに書き込まれた該クロスコネクト情報を保持するスケルチテーブルを生成するスケルチテーブル生成ステップと、
該第1のリング伝送路から該第2のリング伝送路に該光信号を送信するプライマリノードを示すプライマリノード識別番号と、該プライマリノードに隣接して該光信号を送受信するセカンダリノードを示すセカンダリノード識別番号と、該ドロップノード識別番号とを保持するリップテーブルを、該クロスコネクト情報に基づいて該現用回線及び該予備回線毎に生成するリップテーブル生成ステップと、
該データリンク読み出しステップが読み出した該クロスコネクト情報の該相対ノード識別番号により、自ノードが該プライマリノードであるか該セカンダリノードであるかを認識しうるノード認識ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送方法。
該第1のリング伝送システムが、
外部のノードから該現用回線にて送信された光信号を受信し該光信号を該現用回線にて第1のリング伝送システムに送信し該光信号を該予備回線にて該第1のリング伝送システムに送信するとともに、該第1のリング伝送システムの他のノードから該現用回線にて送信された光信号を受信し、また、第1のリング伝送システムの他のノードから該予備回線にて送信された光信号を受信し該光信号を該現用回線にて外部のリング伝送システムに送信する第1アドドロップノードと、
該第1アドドロップノードが該現用回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該現用回線にて外部のリング伝送システムと第1のリング伝送システムの他のノードとに送信するとともに、該外部のリング伝送システムが該現用回線にて送信した光信号と該第1のリング伝送システムの他のノードが該予備回線にて送信した光信号とを受信し、受信した該光信号のうちの一方を選択して該現用回線にて該第1のリング伝送システムの他のノードに送信する第1プライマリノードと、
該第1アドドロップノードが該予備回線にて送信した光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該外部のリング伝送システムのノードに送信するとともに、該外部のリング伝送システムのノードが該予備回線にて送信した光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該第1アドドロップノードに送信する第1セカンダリノードとをそなえて構成され、
該第2のリング伝送システムが、
該第1のリング伝送システムの該第1プライマリノードが該予備回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該現用回線にて第2のリング伝送システムの他のノードに送信するとともに、該第2のリング伝送システムの他のノードが該現用回線にて送信した光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該第1のリング伝送システムの該第1プライマリノードに送信する第2プライマリノードと、
該第1のリング伝送システムの該第1セカンダリノードが該予備回線にて送信した光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該第2のリング伝送システムの他のノードに送信するとともに、該第2のリング伝送システムの他のノードが該予備回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該予備回線にて該第1のリング伝送システムの該第1セカンダリノードに送信する第2セカンダリノードと、
該第2プライマリノードが該予備回線にて送信した該光信号を受信し該第2のリング伝送システムの他のノードが該現用回線にて送信した該光信号を受信し該光信号を該現用回線にて外部のリング伝送システムに送信するとともに、該外部のリング伝送システムが該現用回線にて送信した光信号を受信し該光信号を該現用回線にて該第2のリング伝送システムの他のノードに送信し該光信号を該予備回線にて第2のリング伝送システムの他のノードに送信する第2アドドロップノードとをそなえて構成され、
上記の各ノードのそれぞれにおいて、
該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報とリング状に接続された光伝送装置の並び順を一意的に表示するトポロジー情報とを読み出すデータリンク読み出しステップと、
該データリンク読み出しステップにて読み出された該トポロジー情報を用いて、トポロジーを生成するトポロジー生成ステップと、
該トポロジー生成ステップにて生成された該トポロジーに基づき、該データリンクチャネルの該クロスコネクト情報に、複数のノードのそれぞれが有する固有の絶対ノード識別番号と、他ノードの絶対ノード識別番号と該トポロジーとを関連させて付された相対ノード識別番号とを書き込むデータリンク書き込みステップと、
該データリンクチャネルに書き込まれた該クロスコネクト情報を保持するスケルチテーブルを生成するスケルチテーブル生成ステップと、
該第1のリング伝送路から該第2のリング伝送路に該光信号を送信するプライマリノードを示すプライマリノード識別番号と、該プライマリノードに隣接して該光信号を送受信するセカンダリノードを示すセカンダリノード識別番号と、該ドロップノード識別番号とを保持するリップテーブルを、該クロスコネクト情報に基づいて該現用回線及び該予備回線毎に生成するリップテーブル生成ステップと、
該データリンク読み出しステップが読み出した該クロスコネクト情報の該相対ノード識別番号により、自ノードが該プライマリノードであるか該セカンダリノードであるかを認識しうるノード認識ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送方法。
該相対ノード識別番号が零以外のデータを使用するように構成されたことを特徴とする、付記9〜付記11のいずれか一つに記載のリング伝送システム用光伝送方法。
(付記13) 該ノード認識ステップが、
該データリンクチャネルの該ドロップノード識別番号が書き込まれた領域の零データの有無を認識することにより、該クロスコネクト情報の設定が完了したことを判定するように構成されたことを特徴とする、付記10又は付記11記載のリング伝送システム用光伝送方法。
該双方向リング伝送路に接続され、該伝送リングと該伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識手段と、
該接続形態認識手段に接続され、障害が発生した区間を検出する障害区間検出手段と、
該接続形態認識手段と該障害区間検出手段とに接続され、該接続形態と該区間とに基づいて伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送装置。
該双方向リング伝送路に接続され該光信号をアド/ドロップする終端光伝送装置に関する情報と、該終端光伝送装置の該接続形態に関する接続形態情報と、現用回線/予備回線種別を示す回線種別情報とを一元的に認識しうるように構成されたことを特徴とする、付記14記載のリング伝送システム用光伝送装置。
該伝送リングに接続された該終端光伝送装置のうち少なくとも2基が、それぞれ、現用回線/予備回線の両方を用いて該光信号を伝送続行するディーティーピー接続であることを認識するように構成されたことを特徴とする、付記15記載のリング伝送システム用光伝送装置。
(付記18) 双方向リング伝送路を介して複数の光伝送装置が相互に接続された伝送リングにおける、リング伝送システム用光伝送方法であって、
該伝送リングと該伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識ステップと、
該接続形態認識ステップにて認識された該接続形態に基づき障害が発生した区間を検出する障害区間検出ステップと、
該接続形態認識ステップにて認識された該接続形態と該障害区間検出ステップにて検出された該区間とに基づき、光信号の該伝送リングにおけるループバック距離を最小にすべく、伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送方法。
10,20,20′,30 第1のリング伝送システム
10a〜10f,20a〜20e,21a〜21e,26a,26b,30a〜30e,31a〜31e,42a〜42h リング伝送システム用光伝送装置(光伝送装置又はノード)
11,21,21′,31 第2のリング伝送システム
11a データリンク読み出し手段
11b トポロジー生成手段
11c データリンク書き込み手段
11d スケルチテーブル生成手段
11e スケルチテーブル
12a RIPテーブル生成手段
12b RIPテーブル
12c ノード認識手段
13a イースト側受信部
13b イースト側送信部
14a ウエスト側送信部
14b ウエスト側受信部
25,25′,35,35′,100,100a〜100e,120a〜120g,140,140a,140b,150,200,500 リング伝送システム(リング)
110a 接続形態認識手段
110b 障害区間検出手段
110c ループバック切り替え制御手段
110d パス切り替え手段
Claims (5)
- 双方向リング伝送路を介して複数の光伝送装置が相互に接続された伝送リングにおける、リング伝送システム用光伝送装置であって、
該双方向リング伝送路に接続され、該伝送リングと該伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識手段と、
該接続形態認識手段に接続され、障害が発生した区間を検出する障害区間検出手段と、
該接続形態認識手段と該障害区間検出手段とに接続され、該接続形態と該区間とに基づいて伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御手段とをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送装置。 - 該接続形態認識手段が、
該双方向リング伝送路に接続され該光信号をアド/ドロップする終端光伝送装置に関する情報と、該終端光伝送装置の該接続形態に関する接続形態情報と、現用回線/予備回線種別を示す回線種別情報とを一元的に認識しうるように構成されたことを特徴とする、請求項1記載のリング伝送システム用光伝送装置。 - 該接続形態認識手段が、
該伝送リングに接続された該終端光伝送装置のうち少なくとも2基が、それぞれ、現用回線/予備回線の両方を用いて該光信号を伝送続行するディーティーピー接続であることを認識するように構成されたことを特徴とする、請求項2記載のリング伝送システム用光伝送装置。 - 該ループバック切り替え制御手段に接続され、該双方向リング伝送路において、一方向からの第1光信号と、他の方向からの第2光信号とのうちの品質のよい方を選択するパス切り替え手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載のリング伝送システム用光伝送装置。
- 双方向リング伝送路を介して複数の光伝送装置が相互に接続された伝送リングにおける、リング伝送システム用光伝送方法であって、
該伝送リングと該伝送リングに接続された他の伝送リングとの間の接続形態を認識する接続形態認識ステップと、
該接続形態認識ステップにて認識された該接続形態に基づき障害が発生した区間を検出する障害区間検出ステップと、
該接続形態認識ステップにて認識された該接続形態と該障害区間検出ステップにて検出された該区間とに基づき、光信号の該伝送リングにおけるループバック距離を最小にすべく、伝送経路を切り替えするループバック切り替え制御ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、リング伝送システム用光伝送方法。
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