本出願は、通信分野に関し、特に、フレキシブルイーサネットクロス接続リングに適用されるリングネットワーク保護方法および装置に関する。
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題する、2018年12月10日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201811505586.1号の優先権を主張する。
フレキシブルイーサネット(flexible ethernet、FlexE)は、従来のイーサネットに基づいて開発された新しいタイプのイーサネットである。FlexEでは、データは、FlexEトンネルを通して送信される。FlexEの信頼性を改善するために、利用可能な方法は、エンドツーエンド(end to end、E2E)の保護経路を確立する、言い換えれば、バックアップのFlexEトンネルを確立するものである。障害が作業経路(使用中のFlexEトンネル)上に発生するとき、E2E送信経路の一端は、保護経路を使用することによってデータを送信し得、E2E送信経路の一端は、たとえば、プロバイダエッジ(provider edge、PE)デバイスである。しかしながら、障害が保護経路上にも発生する場合、FlexEは、データを送信することができない。したがって、FlexEの信頼性が減少する。
FlexE技術を使用するリングネットワークでは、より信頼できる有効なリングネットワーク保護方法を提供する方法が現在解決される必要がある技術的問題となっている。
本出願は、フレキシブルイーサネットクロス接続リングに適用される通信方法および通信装置を提供する。FlexEの信頼性は、2つの隣接するネットワークデバイスの間に保護経路を構成することによって向上されることが可能である。
第1の態様によれば、本出願は、リングネットワークに適用される通信方法を提供し、ここで、リングネットワークは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとを含み、第1のFlexEクロス接続リングは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含み、第2のFlexEクロス接続リングは、第4のネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスとを含み、ここで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第4のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの交差ノードであり、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間に第1のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第4のネットワークデバイスとの間に第2のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間に第3のFlexEリンクグループがあり、第1のFlexEリンクグループが、第1のクライアントと第5のクライアントとを搬送するために使用され、第2のFlexEリンクグループが、第2のクライアントと第6のクライアントとを搬送するために使用され、第3のFlexEリンクグループが、第3のクライアントと第4のクライアントとを搬送するために使用され、第3のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第4のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとを含む。
第1のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。第1のFlexEリンクグループが1つのリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループ上で搬送され、または第1のFlexEリンクグループが複数のリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループもしくは異なるリンクグループ上で搬送され得る。第2のFlexEリンクグループと第3のFlexEリンクグループとはまた、第1のFlexEリンクグループと同じ特徴を有する。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第3のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第1のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、運用、管理および保守OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第1のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
可能な設計では、第1のリンクグループは、第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第2の態様によれば、本出願は、リングネットワークに適用される別の通信方法を提供し、ここで、リングネットワークは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとを含み、第1のFlexEクロス接続リングは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含み、第2のFlexEクロス接続リングは、第4のネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスとを含み、ここで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第4のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの交差ノードであり、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間に第1のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間に第2のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間に第3のFlexEリンクグループがあり、第1のFlexEリンクグループが、第1のクライアントと第5のクライアントとを搬送するために使用され、第2のFlexEリンクグループが、第2のクライアントと第6のクライアントとを搬送するために使用され、第3のFlexEリンクグループが、第3のクライアントと第4のクライアントとを搬送するために使用され、第3のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第4のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第2のネットワークデバイスは、第7のクライアントと第8のクライアントをさらに搬送し、第7のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第8のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、本方法は、第2のネットワークデバイスによって、第1のネットワークデバイスに障害が発生すると決定することと、第2のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第7のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第2のネットワークデバイスによって、第4のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続リングを削除することと、第2のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとを含む。
第5のクライアントと、第3のクライアントと、第7のクライアントとが、第1のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントであり、第4のクライアントと、第6のクライアントと、第8のクライアントとが、第2のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントである。第1のネットワークデバイスは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの間の作業経路を搬送する。障害が第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)に発生するとき、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとは、別の共通のノード(たとえば、第2のネットワークデバイス)を決定し、別の共通のノードを使用することによって2つのFlexEクロス接続リングの保護経路間の関連付けを確立する必要があり、したがって、データは、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を使用することによって転送される。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々が、リング形状の保護経路を有するので、障害が第1のネットワークデバイスに発生した後、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、リング形状の保護経路を使用することによってサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、E2E保護経路を搬送しない。障害が第1のネットワークデバイスに発生する場合、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第8のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、2つのFlexEクロス接続リングの保護クライアントを使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間のデータ転送を実装し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスの障害が修正された後に、本方法は、第2のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第2のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第3のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと、第2のネットワークデバイスによって、第8のクライアントと第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
第1のネットワークデバイスの障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間でデータを転送し得、第2のネットワークデバイスは、2つのFlexEクロス接続リングの各々のリング形状の保護経路を復元して、リングネットワークの信頼性を保証し続ける。
第3の態様によれば、本出願は、リングネットワークに適用される通信方法をさらに提供し、ここで、リングネットワークは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとを含み、第1のFlexEクロス接続リングは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含み、第2のFlexEクロス接続リングは、第4のネットワークデバイスと、第5のネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスとを含み、ここで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第4のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第5のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの交差ノードであり、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間に第1のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第4のネットワークデバイスとの間に第2のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスと第5のネットワークデバイスとの間に第3のFlexEリンクグループがあり、第1のFlexEリンクグループが、第1のクライアントと第5のクライアントとを搬送するために使用され、第2のFlexEリンクグループが、第2のクライアントと第6のクライアントとを搬送するために使用され、第3のFlexEリンクグループが、第3のクライアントと第4のクライアントとを搬送するために使用され、第3のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第4のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとを含む。
第1のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。たとえば、第1のFlexEリンクグループが1つのリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループ上で搬送され、または第1のFlexEリンクグループが複数のリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループもしくは異なるリンクグループ上で搬送され得る。同様に、第2のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。第3のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第3のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第1のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、運用、管理および保守OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第1のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
可能な設計では、第1のリンクグループは、第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第4の態様によれば、本出願は、メモリを含む通信装置を提供し、メモリは、コンピュータ可読命令を含み、本装置は、メモリに接続されたプロセッサをさらに含み、プロセッサは、第1の態様もしくは第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様もしくは第2の態様の任意の可能な設計における動作、または、第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行するようにコンピュータ可読命令を実行するように構成される。
第5の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ可読記憶媒体中に記憶される。コンピュータプログラムコードが処理ユニットまたはプロセッサによって実行されるとき、通信装置は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行することが可能になる。
第6の態様によれば、本出願は、チップをさらに提供し、命令は、チップ上に記憶される。命令が通信装置またはネットワークデバイス上で動作するとき、チップは、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行することが可能になる。
第7の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが通信装置のプロセッサによって実行されるとき、通信装置は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行することが可能になる。
第8の態様によれば、本出願は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行するように構成されたネットワークデバイスをさらに提供する。
第9の態様によれば、本出願は、第4の態様における通信装置を含むネットワークデバイスをさらに提供する。
本出願に適用可能なFlexE送信モードの概略図である。
本出願におけるFlexEに適用可能な部分的なアーキテクチャの概略図である。
本出願に適用可能なFlexEクロス接続送信技術の概略図を示す。
本出願による第1のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
本出願による通常の状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による通信方法の概略図である。
本出願による第1の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による通常の状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第1の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による別の通信方法の概略図である。
本出願による第4の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第4の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図を示す。
本出願による第1の障害状態にある第3のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第3のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第3のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつノードの概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつ別のノードの概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつさらに別のノードの概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつさらに別のノードの概略図である。
本出願による第4のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
本出願による第1の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第4の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願によるOAMパケットフォーマットの概略図である。
本出願による第5のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
本出願による通信装置の概略図である。
本出願による別の通信装置の概略図である。
本出願によるさらに別の通信装置の概略図である。
別段に規定されていない限り、本出願で説明される「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「第1」、および「第2」などの序数は、複数のオブジェクトを区別するために使用され、複数のオブジェクトの順序を限定するために使用されない。たとえば、クライアント1、クライアント2、クライアント3、クライアント4、クライアント5、クライアント6、クライアント7、およびクライアント8は、8つの異なるクライアントを表し、他の限定はない。ノード1、ノード2、ノード3、およびノード4は、4つの異なるノードを表し、他の限定はない。リンクグループ1、リンクグループ2、およびリンクグループ3は、3つの異なるリンクグループを表し、他の限定はない。第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとは、2つの異なるFlexEクロス接続リングを表し、他の限定はない。
本出願におけるノードは、ネットワークデバイスまたはネットワーク要素と呼ばれることもある。ノードは、ルータ、パケットトランスポートネットワークデバイス、スイッチ、ファイアウォールなどであり得る。説明を容易にするために、本出願では、上述のデバイスはノードと総称される。
以下に、添付の図面を参照しながら本出願における技術的解決策について説明する。
図1は、本出願に適用可能なFlexE送信モードの概略図である。
図1に示されているように、従来のイーサネットに基づいて、FlexEリンクグループ(FlexE Group)、クライアント(client)、およびフレキシブルイーサネット時分割多重化レイヤ(FlexE shim、以下略して「時分割多重レイヤ」)などの概念がFlexEに導入されている。本出願における技術的解決策について理解しやすいように、最初に、本出願における概念について、簡単に説明する。
FlexEリンクグループ:FlexEリンクグループは、バインディンググループと呼ばれることもあり、FlexEリンクグループは、複数の物理レイヤ(Physical、PHY)から構成される機能モジュールとして説明され得る。本出願におけるFlexEリンクグループは、少なくとも1つのリンクを含む。たとえば、FlexEリンクグループは、100ギガビットイーサネット(gigabit ethernet、GE)のレートをサポートする1から254個のPHYを含み得る。PHYは、データ送信に必要な物理リンクを確立、維持、および除去するために与えられる機械的、電子的、機能的、および規範的特徴として定義され得る。PHYはまた、上記の特徴を有するモジュールとして定義され得る。たとえば、PHYは、送信端と受信端とにおける物理レイヤ作業構成要素であり、送信端と受信端との間に位置する光ファイバであり得る。たとえば、物理レイヤ作業構成要素は、物理レイヤインターフェースデバイスである。
各FlexEリンクグループ中に含まれる複数のPHY(すなわち、リンク)は、論理バインディング関係を有する。論理バインディング関係は、異なるPHY間に物理接続がないことがあることを意味する。したがって、FlexEリンクグループ中で複数のPHYは、物理的に独立していることがある。FlexE中のネットワークデバイスは、PHYの番号を使用することによって1つのFlexEリンクグループ中に含まれるリンクを識別して、複数のPHYを論理的にバインドし得る。たとえば、各PHY番号は、1から254にわたる数を使用することによって識別され得、0と255とは、予約された番号である。1つのPHY番号は、ネットワークデバイス上の1つのポートに対応し得る。2つの隣接するネットワークデバイスは、同じPHYを識別するために同じ番号を使用する必要がある。1つのFlexEリンクグループ中に含まれるPHYの番号は連続する必要がない。概して、2つのネットワークデバイス間に1つのFlexEリンクグループがある。しかしながら、2つのネットワークデバイス間に1つのFlexEリンクグループしかないと本出願では限定されていない。言い換えれば、2つのネットワークデバイス間に複数のFlexEリンクグループがあり得る。少なくとも1つのクライアントを搬送するために1つのPHYが使用され得、1つのクライアントが少なくとも1つのPHY上で送信され得る。
クライアント:クライアントは、クライアントサービスと呼ばれることもある。クライアントは、1つの物理アドレスに基づいてイーサネットフローとして解釈されることが可能である。同じバインディンググループを使用することによって送られるクライアントは同じクロックを共有する必要があり、これらのクライアントは、割り振られたタイムスロットレートに基づいて適応される必要がある。各クライアントの帯域幅オーバーヘッドは、アイドル(idle)ブロックを挿入/削除することによって適応され得る。クライアントの識別子は、クライアントIDまたはクライアント識別子と呼ばれる。
時分割多重化レイヤ:時分割多重化レイヤの主要な機能は、同じクロックに基づいてデータをスライスし、スライスされたデータを事前に分割されたタイムスロット(slot)にカプセル化し、次いで、事前構成されたタイムスロット構成表に基づいて、送信のためのバインディンググループ中のPHYに分割されたタイムスロットをマッピングすることであって、各タイムスロットは、バインディンググループ中の1つのPHYにマッピングされる、ことである。
FlexEは、時分割多重化(time division multiplexing、TDM)技術に基づいてデータを送信し、イーサネットパケットは、物理コーディングサブレイヤにおいて、64B/66B(「B」は、「ビット」の略である)のサイズのコードブロックに符号化され、これらのコードブロックは、タイムスロットに基づいて複数の異なるPHYにマッピングされる。
本出願において説明されるFlexEデータは、コードブロックと呼ばれることもある。上記で説明されたように、イーサネットパケットは、物理コーディングサブレイヤにおいて64B/66B(「B」は「ビット」の略である)のサイズのコードブロックに符号化され、これらのコードブロックは、タイムスロットに基づいて複数の異なるPHYにマッピングされる。
図2は、本出願に適用可能なFlexEの部分的なアーキテクチャの概略図である。
図2に示されているように、FlexEの部分的なアーキテクチャは、媒体アクセス制御(medium access control、MAC)サブレイヤと、時分割多重化レイヤと、物理レイヤとを含む。MACサブレイヤは、データリンクレイヤのサブレイヤであり、アップストリームにおいて論理リンク制御サブレイヤに接続される。物理レイヤは、物理コーディングサブレイヤ(physical coding sublayer、PCS)と、物理媒体接続(physical medium attachment、PMA)サブレイヤと、物理媒体依存(physical medium dependent、PMD)サブレイヤとにさらに分割され得る。MACサブレイヤは、媒体独立インターフェース(medium independent interface、MII)を使用することによって時分割多重化レイヤに接続され、時分割多重化レイヤは、媒体独立インターフェースを使用することによって物理レイヤに接続される。物理レイヤは、ダウンストリームにおいて伝送媒体に接続され、物理レイヤは、媒体依存インターフェース(medium dependent interface、MDI)を使用することによって伝送媒体に接続される。上記のレイヤおよびインターフェースの機能は、対応するチップまたはモジュールによって実装される。たとえば、PCS、PMAサブレイヤ、およびPMDサブレイヤに対応する機能は、異なるPHYによって別々に実装され得る。
信号送信処理において、PCSは、データに対して動作、たとえば、符号化、スクランブル(scrambled)、オーバーヘッド(overhead OH)挿入、およびアラインメントマーカー(alignment marker、AM)挿入を実行するように構成される。信号受信処理において、PCSは上記のステップの逆処理処理を実行する。信号は、PCSの異なる機能モジュールによって送信および受信され得る。
PMAサブレイヤの主要な機能は、リンク監視、キャリア監視、符号化および復号、クロック合成を送ること、クロックリカバリを受信することである。PMDサブレイヤの主要な機能は、データストリームをスクランブル/逆スクランブルし、符号化/復号し、受信信号に対して直流再生および適応等化を実行することである。
上記のアーキテクチャは、説明のための一例にすぎず、本出願におけるFlexEに適用可能なアーキテクチャは、それに限定されないことを理解されたい。たとえば、MACサブレイヤと時分割多重化レイヤとの間にリコンシリエーションサブレイヤ(reconciliation sublayer、RS)があり得、リコンシリエーションサブレイヤは、MIIとMACサブレイヤとの間に信号マッピング機構を与えるために使用される。前方誤り訂正(forward error correction、FEC)サブレイヤが、PCSとPMAサブレイヤとの間にさらに存在して、送られたデータの信頼性を向上させ得る。
上記のアーキテクチャに基づき、図3は、本出願に適用可能なFlexEクロス接続(クロス)送信技術の概略図を示す。
プロバイダエッジ(provider edge、PE)デバイスPE1は、ユーザネットワークインターフェース(user network interface、UNI)を使用することによってユーザによって送られたイーサネットパケットを受信し、イーサネットパケットを送る。たとえば、イーサネットパケットは、物理コーディングサブレイヤにおいて、64B/66Bのサイズのデータブロックに符号化され、これらのデータブロックは、タイムスロットに基づいてPHYにマッピングされる。マッピングされたデータブロックが物理レイヤにおいて処理された後、オーバーヘッドフレーム(overhead frame)またはオーバーヘッドマルチフレームが生成される。オーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームは、伝送媒体(たとえば、光ファイバ)を介してサービスプロバイダ(provider、P)デバイスに送信される。
データブロックを含むオーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを取得した後に、Pデバイスは、FlexEクロス接続構成に基づいてPデバイスの時分割多重化レイヤにおいて一意の出力経路からオーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを送る。したがって、FlexEクロス接続はまた、入力経路と出力経路との間に接続を確立することとして説明され得る。
オーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを受信した後に、PE2は、PE1によって送られたイーサネットパケットを取得するためにオーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを復号し、PE2のUNIを使用することによってイーサネットパケットを発信する。
FlexEにおけるデータ送信のための転送および処理は、物理レイヤにおいて実行され、MACサブレイヤにおいてデータをカプセル化解除する必要がない。したがって、マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)方式と比較して、転送効率が改善される。
PデバイスとPEデバイスとのロケーションが異なるので、PデバイスとPEデバイスとの名前が異なることに留意されたい。Pデバイスが、UNIを使用することによって送信されるべきイーサネットパケットを取得するとき、PデバイスはPEデバイスに変化する。相応して、PEデバイスがFlexEクロス接続処理を実行するノードとして使用されるとき、PEデバイスはPデバイスに変化する。
FlexE送信の信頼性を改善するために、本出願は、通信方法を提供する。本方法は、少なくとも3つのノードを含むFlexEクロス接続リングに適用される。
図4は、本出願によるFlexEリングネットワーク(FlexEクロス接続技術が適用されるリングイーサネット)の概略図である。ノード1とノード3との間のFlexEリンクグループは、リンクグループ1と呼ばれることがあり、ノード1とノード4との間のFlexEリンクグループは、リンクグループ2と呼ばれることがあり、ノード1とノード2との間のFlexEリンクグループは、リンクグループ3と呼ばれることがある。各リンクグループは、少なくとも1つの作業経路および/または少なくとも1つの保護経路を搬送する。
本出願において説明される作業経路は、作業チャネルと呼ばれることもあり、システムによって構成され、サービスデータ送信のために使用される経路である。FlexEリンクグループが作業経路のみを搬送するとき、FlexEリンクグループは、作業FlexEリンクグループと呼ばれることがある。本出願において説明される保護経路は、保護チャネルと呼ばれることもあり、システムによって構成された作業経路のバックアップ経路、言い換えれば、作業経路がサービスデータを送信することができないときに作業経路の代わりにサービスデータを送信するための経路である。FlexEリンクグループが保護経路のみを搬送するとき、FlexEリンクグループは、保護FlexEリンクグループと呼ばれることがある。
図4に示されているFlexEリングネットワークは、2つのFlexEクロス接続リングを含み、各FlexEクロス接続リングは、3つのノードを含み、ノード1とノード2とは2つのFlexEクロス接続リングによって共有されたノードであり、ノード3が位置するFlexEクロス接続リングはリング1である。ノード4が位置するFlexEクロス接続リングは、リング2である。サービスデータがリングに追加されない場合、各ノードは、たとえば、図3に示されているPデバイスである。データを送信するために使用される作業経路および/または保護経路は、ノード間に存在する。作業経路と保護経路とは、物理リンク(たとえば、光ファイバ)に基づくデータチャネルである。さらに、作業経路と保護経路との両方は、双方向経路である。たとえば、データは、作業経路を使用することによってノード3からノード1に送信され得、データはまた、作業経路を使用することによってノード1からノード3に送信され得る。異なる経路は、異なるクライアントに対応する。したがって、クライアント識別子は、作業経路または保護経路について記述するために使用され得る。作業経路に対応するクライアントは、作業クライアント、たとえば、クライアント1およびクライアント2と呼ばれることがある。保護経路に対応するクライアントは、保護クライアント、たとえば、クライアント3、クライアント4、クライアント5、クライアント6、クライアント7、およびクライアント8と呼ばれることがある。
上記の作業経路と保護経路とは、事前構成された経路である。送信端(たとえば、ノード3)と受信端(たとえば、ノード4)とが異なるFlexEクロス接続リング中に位置するとき、送信端と受信端との間のE2E作業経路、すなわち、クライアント1とクライアント2とに対応する作業経路が構成される必要があり、各FlexEクロス接続リング中の保護経路、すなわち、クライアント3、クライアント5、およびクライアント7に対応する保護経路とクライアント4、クライアント6、およびクライアント8に対応する保護経路とがさらに構成される必要がある。
ノードがクライアントを使用することによってデータを送信するときにいくつかのタイムスロットが必要とされ、これらのタイムスロットが、FlexEリンクグループ中の少なくとも1つのPHYに割り振られる。FlexEクロス接続は、タイムスロットクロス接続である。たとえば、クライアント1に割り振られたn個のタイムスロットがクライアント1に対応するPHY中に存在し、クライアント2に割り振られたm個のタイムスロットがクライアント2に対応するPHY中に存在する。ノード1は、クライアント1によって占有されたn個のタイムスロットを使用することによって、クライアント1に対応するPHYからデータを受信する。ノード4にデータを転送するときに、ノード1は、クライアント1とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。データは、クライアント2によって占有されたm個のタイムスロットとクライアント2に対応するPHYとを使用することによってノード4に転送される。
デフォルト状態では、保護経路は閉ループ状態にあり、FlexEクロス接続は、2つの保護経路に対応するクライアント間に存在する。たとえば、図4のノード1、ノード3、およびノード2中の点線によって示されているように、FlexEクロス接続は、クライアント5とクライアント3との間に存在し、FlexEクロス接続は、クライアント5とクライアント7との間に存在し、FlexEクロス接続は、クライアント7とクライアント3との間に存在する。作業経路が開ループ状態にあるとき、FlexEクロス接続はまた、2つの隣接する作業経路に対応するクライアント間に存在する。たとえば、FlexEクロス接続は、図4のノード1中の実線によって示されているようにクライアント1とクライアント2との間に存在する。
サービスデータがUNIを使用することによってリングに追加された後、PEノード(たとえば、ノード3)は、サービスデータに対応する仮想ローカルエリアネットワーク(virtual local area network、VLAN)識別子を探索することによって、サービスデータを転送するために対応するFlexEインターフェース(すなわち、クライアント1)を決定し得る。
図5は、本出願によるリングにサービスデータを追加し、リングからサービスデータをドロップするための方法の概略図を示す。
UNIを使用することによってサービスデータを取得した後に、ノード3は、追加処理を実行すること、言い換えれば、サービスデータに対応するクライアントを探索することを行う。たとえば、サービスデータの宛先アドレスがノード4である場合、ノード3は、送信経路「ノード3→ノード1→ノード4」を選択し、クライアント1を使用することによってノード1にサービスデータを送り得、ここで、ノード1は、2つのFlexEクロス接続リングの交差するノードとして使用される。
クライアント1を使用することによってサービスデータを受信した後に、ノード1は、クライアント1とクライアント2との間のFlexEクロス接続に基づいてクライアント4を使用することによってサービスデータを送出する。
クライアント2を使用することによってサービスデータを受信した後に、ノード4は、ドロップ処理を実行すること、言い換えれば、ノード3のUNIを使用することによってサービスデータを送出することを行う。
各ノードのデータを追加するためのリングクライアントとドロップするためのリングクライアントとは、事前構成され得る。たとえば、上記の例では、ノード3のデータを追加し、ドロップするためのリングクライアントは、クライアント1に設定され得、ノード4のデータを追加しドロップするためのリングクライアントは、クライアント2に設定され得る。
一例としてノード3を取ると、UNIを使用することによってサービスデータを取得し、送信経路を決定した後に、ノード3は、サービスデータを送るためにサービスデータに対応するVLAN識別子に基づいて複数のクライアントからクライアント1を選択し得る。言い換えれば、ノード2が送信端として働くとき、クライアント1は、データを追加するためのリングクライアントである。ノード3が、受信端として働くとき、クライアント1を使用することによって別のノードからサービスデータを受信するとき、ノード3は、サービスデータに対してドロップ処理を実行し、UNIを使用することによってサービスデータを送出し得る。言い換えれば、ノード3が受信端として働くとき、クライアント1は、データをドロップするためのリングクライアントである。
各ノードのデータを追加するための上記のリングクライアントとドロップするためのリングクライアントとは、ノード3がPEノードとして働く場合に構成されることに留意されたい。ノード3がPEノードとして働かない場合、各ノードのデータを追加するためのリングクライアントとドロップするためのリングクライアントとは再構成される必要がある。言い換えれば、FlexEクロス接続リングにおいて、各ノードのデータを追加するためのリングクライアントとデータをドロップするためのクライアントとの構成は、PEノードと1対1で対応する。
上記で説明された転送処理は、FlexEクロス接続リングのすべての経路が適切に動作しているときのデータ転送処理である。障害がノード1とノード3との間のFlexEリンクグループに発生する場合、ノード1は、データ転送を完了するために図6に示されている方法を実行し得る。
図6に示されているように、方法600は以下のステップを含む。
S610.ノード1は、障害がリンクグループ1に発生すると決定する。
ノード1は、FlexEの運用、管理および保守(operation administration and maintenance、OAM)機能に基づいて障害がリンクグループ1に発生すると決定し得る。
たとえば、ノード1がクライアント1を使用することによってノード3にOAMパケットを送った後、ノード1がNの期間内にOAMパケットの応答メッセージを受信しない場合、ノード1は、障害がリンクグループ1に発生すると決定する。OAMパケットは、ノード間の経路の接続性をチェックするために使用される。
別の例では、ノード1が、Nの期間内にノード3によって送られたOAMパケットを受信しない場合、ノード1は、障害がリンクグループ1に発生すると決定する。
障害がリンクグループ1に発生するとノード1が決定する上記の方法は、説明のための一例にすぎない。障害がリンクグループ1に発生するとノード1が決定する特定の方式は、本出願では限定されない。
S620.ノード1は、クライアント3とクライアント5との間のFlexEクロス接続を削除する。
S630.ノード1は、クライアント3とクライアント2またはクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立する。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、ノード1)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、E2E作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、リンクグループの障害が作業経路上と保護経路上との両方に障害を生じるのを防げるために、E2E作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業経路を搬送するノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、FlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。
図7は、方法600の実装を示す。障害がリンクグループ2に発生するとき、ノード1は、データを転送するために以下のステップを実行し得る。すなわち、
クライアント4とクライアント6との間のFlexEクロス接続を削除し、
クライアント3とクライアント5との間のFlexEクロス接続を削除し、
クライアント3とクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立する。
障害がリンクグループ2にも発生するので、ノード1は、リング2の保護経路を使用することによってサービスデータを転送する必要がある。サービスデータがノード3からリングに追加された後、サービスデータは、クライアント7を使用することによってノード2に送信される。ノード2は、クライアント3を使用することによってクライアント7とクライアント3との間のFlexEクロス接続に基づいてノード1にサービスデータを送信し、ノード1は、クライアント3とクライアント4との間のFlexEクロス接続に基づいてノード2にサービスデータを送信し、ノード2は、クライアント4とクライアント8との間のFlexEクロス接続に基づいてノード4にサービスデータを送信する。クライアント8は、リング2が異常であるときにノード4のデータをドロップするためのリングクライアントである。クライアント8を使用することによってサービスデータを受信した後に、ノード4は、UNIインターフェースを使用することによってサービスデータを転送する。このようにして、サービスデータは転送される。
図7は、説明のための一例にすぎない。サービスデータはまた、ノード4からリングに追加され、送信経路「クライアント8→クライアント4→クライアント3→クライアント7」を通して送信され、ノード3にドロップされ得る。
リンクグループ1の障害が修正され、リンクグループ2の障害が依然として存在する場合、ノード1は、サービスデータを送るために以下のステップを実行し得る。すなわち、
クライアント3とクライアント4との間のFlexEクロス接続を削除し、
クライアント1とクライアント2との間のFlexEクロス接続を削除し、
クライアント1とクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立する。
サービスデータは、送信経路「クライアント1→クライアント4→クライアント8」を通して送信され、ノード4においてドロップされ、送信経路は、図8に示されている。
図8は、説明のための一例にすぎない。サービスデータはまた、ノード4からリングに追加され、送信経路「クライアント8→クライアント4→クライアント1」を通して送信され、ノード3にドロップされ得る。
リンクグループ1の障害とリンクグループ2の障害とが修正される場合、ノード1は、サービスデータを送るために以下のステップを実行し得る。すなわち、
クライアント1とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。
サービスデータは、送信経路「クライアント1→クライアント2」を通して送信され、ノード4においてドロップされ、送信経路は、図5に示されている。
作業経路は、通常、ノード間の好適な送信経路である。リンクグループ1のリンク障害が修正された後、FlexEクロス接続リング中のノードはサービスデータを送信するために作業経路を優先的に選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
図9は、方法600の実装を示す。リンクグループ2に障害がないとき、ノード1は、データを転送するために以下のステップを実行し得る。すなわち、
クライアント1とクライアント2との間のFlexEクロス接続を削除し、
クライアント3とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。
受信端ノード(たとえば、ノード4)について、データをドロップするためのリングクライアントは、事前構成されたクライアント(たとえば、クライアント2)であり、送信端ノードが位置するFlexEクロス接続リング(たとえば、リング1)に障害が発生するときにデータをドロップするためのリングクライアントは変化しない。したがって、リング2が適切に動作するとき、ノード1は、クライアント3とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する必要があり、したがって、ノード4は、クライアント2を使用することによってサービスデータをドロップする。
サービスデータはまた、ノード4からリングに追加され、送信経路「クライアント2→クライアント3→クライアント7」を通して送信され、ノード3にドロップされ得る。
リンクグループ1の障害が修正される場合、ノード1は、サービスデータを送るために以下のステップを実行し得る。すなわち、
クライアント3とクライアント2との間のFlexEクロス接続を削除し、
クライアント1とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。
サービスデータは、送信経路「クライアント1→クライアント2」を通して送信され、ノード4においてドロップされ、送信経路は、図5に示されている。
作業経路は、通常、ノード間の好適な送信経路である。リンクグループ1のリンク障害が修正された後、FlexEクロス接続リング中のノードはサービスデータを送信するために作業経路を優先的に選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
図4から図9において説明された解決策は、説明のための例にすぎない。本出願に適用可能なFlexEクロス接続リングは、より多くのノードをさらに含み得る。
図10は、本出願による別のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
ネットワーク要素(network element、NE)1、NE2、NE3、NE4、NE5、NE6、NE7、およびNE8は、FlexEクロス接続リング(すなわち、リング1)を形成する。NE1は、PEデバイスとして顧客機器(customer equipment、CE)1に接続される。NE5、NE6、NE7、NE9、NE10、NE11、NE12、およびNE13は、別のFlexEクロス接続リング(すなわち、リング2)を形成する。NE10は、PEデバイスとしてCE2に接続される。上記のNEはそれぞれ、ノードまたはネットワークデバイスと呼ばれることもある。
リング1とリング2との上の各経路が通常の状態にあるとき、CE1によって送られたサービスデータは、NE1によってリングに追加され、送信経路「NE1→NE8→NE7→NE9→NE10」を通って送信され、NE4においてドロップされることが可能である。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生する場合、リング1とリング2との上の関連するノードは、以下の方法に従ってサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE8は、NE8の2つの作業クライアント間のFlexEクロス接続を削除し、NE8の作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、NE8とNE1との間の保護経路を通してNE1に送信される。次いで、サービスデータは、逆時計回り方向にリング1上の保護経路を通してNE7に送信される。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE7は、NE7の保護クライアントとNE8の保護クライアントとの間のFlexEクロス接続を削除し、リング1の保護クライアントとリング2の作業クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、リング2の作業経路を通してNE9に送信され、NE9は、リング2の作業経路に基づいて、ドロップするのためのNE10にサービスデータを送信する。
サービスデータは、最後に、図11に示されるように、送信経路「NE1→NE2→NE3→NE4→NE5→NE6→NE7→NE9→NE10」を通してNE10に送信され、ドロップされる。
上記の解決策は、説明のための一例にすぎない。NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生した後、NE1は、保護経路を使用することによってNE2にサービスデータを直接送り得、NE8にサービスデータを送らない。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループの障害が修正された後、リング1とリング2とは、図10に示されている送信経路に基づいてサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生し、NE7とNE9との間のFlexEリンクグループに障害が発生する場合、リング1とリング2との上の関連するノードは、以下の方法に従ってサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE8は、NE8の2つの作業クライアント間のFlexEクロス接続を削除し、NE8の作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、NE8とNE1との間の保護経路を通してNE1に送信される。次いで、サービスデータは、逆時計回り方向にリング1上の保護経路を通してNE7に送信される。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生し、NE7とNE9との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE7は、NE7の保護クライアントとNE8の保護クライアントとの間のFlexEクロス接続とNE7の保護クライアントとNE9の保護クライアントとの間のFlexEクロス接続とを削除し、リング1の保護クライアントとリング2の保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、リング2の保護経路を通してNE6に送信され、NE6は、リング2の保護経路に基づいて、ドロップするのためのNE10にサービスデータを送信する。
サービスデータは、最後に、図12に示されるように、送信経路「NE1→NE2→NE3→NE4→NE5→NE6→NE7→NE6→NE5→NE13→NE12→NE11→NE10」を通してNE10に送信され、ドロップされる。
上記の解決策は、説明のための一例にすぎない。NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生した後、NE1は、保護経路を使用することによってNE2にサービスデータを直接送り得、NE8にサービスデータを送らない。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループの障害が修正された後、リング1とリング2とは、図13に示されている送信経路に基づいてサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループの障害とNE7とNE9との間のFlexEリンクグループの障害とが修正された後、リング1とリング2とは、図10に示されている送信経路に基づいてサービスデータを転送し得る。
図10から図13に示されているFlexEクロス接続リングは説明のための一例にすぎず、本出願において提供されるFlexEクロス接続リングの適用例シナリオは、図10から図13に示されているシナリオに限定されないことを理解されたい。
たとえば、図10に示されているFlexEクロス接続リングは、第4世代(4th Generation、4G)モバイル通信システムにおいてさらに使用され得、ここで、CE1は、4Gモバイル通信システム中の基地局(eNB)に直接または間接的に接続され得る。図10に示されているFlexEクロス接続リングは、第5世代(5th Generation、5G)モバイル通信システムにさらに適用され得る。CE1は、5Gモバイル通信システム中の基地局(gNB)に直接または間接的に接続され得る。
別の例では、図10に示されているFlexEクロス接続リングは、代替として、マルチレイヤネットワークアーキテクチャ中にあり得る。NE1は、アクセスレイヤデバイスに接続され得、NE10は、コンバージェンスレイヤデバイスまたはコアレイヤデバイスに接続され得る。
上記の例は、説明のための例にすぎず、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングは将来の通信システムにも適用可能である。
上記の解決策は、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、図4のノード1)が適切に動作するときに使用されるデータ転送解決策である。作業経路を搬送する共通のノードに障害が発生する場合、保護経路のみを搬送する共通のノード(たとえば、図4のノード2)が2つのリング間にFlexEクロス接続を確立するために必要とされる。
図14は、本出願によるFlexEクロス接続リングに適用される別の通信方法を示す。方法1400は、図4のノード2によって実行され得る。方法1400は、以下を含む。
S1410.ノード2は、障害がノード1に発生すると決定する。
S1420.ノード2は、クライアント3とクライアント7との間のFlexEクロス接続を削除する。
S1430.ノード2は、クライアント4とクライアント8との間のFlexEクロス接続を削除する。
S1440.ノード2は、クライアント7とクライアント8との間にFlexEクロス接続を確立する。
ノード1に隣接するすべてのノードは、OAM機能に基づいて、ノード1に障害が発生すると決定し得る。ノード1に障害が発生すると決定した後に、ノード3は、クライアント7がデータを追加するためのリングクライアントであると決定し、クライアント7とクライアント5との間のFlexEクロス接続を削除し、クライアント7を使用することによって、リングに追加されるサービスデータを転送する。ノード1に障害が発生すると決定した後に、ノード2は、クライアント3とクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立し、クライアント8を使用することによって、クライアント7を使用することによって受信されたサービスデータを転送する。ノード1に障害が発生すると決定した後に、ノード4は、クライアント8がデータをドロップするためのリングクライアントであると決定し、クライアント8とクライアント6との間のFlexEクロス接続を削除し、クライアント8を使用することによって受信されたサービスデータをドロップする。上記の転送処理は、図15に示されている。
ノード2が2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を搬送するので、作業経路を搬送するノード(すなわち、ノード1)に障害が発生するとき、ノード2は、2つの保護クライアント間にFlexEクロス接続を確立し得、したがって、FlexEクロス接続リングにわたって転送するサービスデータが完了され、複数のFlexEクロス接続リングによって形成されるリングネットワークの信頼性が拡張される。
ノード1の障害が修正されると決定した後に、ノード3は、ノード1によって搬送される作業経路(すなわち、図5に示されている送信経路)を通してサービスデータを送り続ける。
図10に示されているFlexEクロス接続リングについて、NE7に障害が発生する場合、NE8とNE6とは、図16に示されているように、OAM機能に基づいて、NE7に障害が発生すると決定し、転送経路に対して対応する処理を実行し得る。
NE8は、2つの作業クライアント(NE1とNE8との間の作業クライアントおよびNE8とNE7との間の作業クライアント)の間のFlexEクロス接続を削除し、作業クライアント(NE1とNE8との間の作業クライアント)と保護クライアント(NE1とNE8との間の保護クライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、リング1上の保護経路を通してNE6にNE1によって送られたパケットを転送する。
NE6は、2つの保護クライアント(NE5とNE6との間の保護クライアントおよびNE6とNE7との間の保護クライアント)の間のFlexEクロス接続を削除し、リング1上の保護クライアントとリング2上の保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し、リング2上の保護経路を通してNE10にサービスデータを転送する。NE10は、サービスデータをドロップし、したがって、FlexEクロス接続リングにわたって転送するサービスデータは、NE7に障害が発生するときに完了され、複数のFlexEクロス接続リングによって形成されるリングネットワークの信頼性が拡張される。
上記は、2つの隣接するFlexEクロス接続リングが少なくとも2つの共通のノードを有する解決策について説明する。2つの隣接するFlexEクロス接続リングがただ1つの共通のノードを有する図17に示されているリングネットワークについて、図6に示されている方法が依然として適用可能である。図18から図20は、リンクグループ1に障害が発生する場合および/またはリンクグループ2に障害が発生する場合の処理方法を示す。図7を図9に比較することによって、リング1の上とリング2の上との保護経路が同じノード上で搬送されるかどうかにかかわらず、処理方法はノード1に対して同じであることが理解されることが可能である。
本出願は、FlexEクロス接続リングをさらに提供する。FlexEクロス接続リング中の各ノードは、複数の作業経路と複数の保護経路とを有し、複数の作業経路は、複数の保護経路と1対1で対応する。
図21に示されているように、ノード1は、イースト物理ポート、ウエスト物理ポートおよびサウス物理ポートの3つの物理ポート(すなわち、PHY)を含む。図21に示されているノード1は説明のための一例にすぎず、ノード1はより多くの物理ポートをさらに含み得る。
イースト物理ポートは、クライアント2と、クライアント10と、クライアント6と、クライアント16との4つのクライアントに対応する。クライアント2とクライアント10とは作業クライアント(作業経路に対応するクライアント)であり、クライアント6とクライアント16とは保護クライアント(保護経路に対応するクライアント)である。
ウエスト物理ポートは、クライアント1と、クライアント9と、クライアント5と、クライアント11との4つのクライアントに対応する。クライアント1とクライアント9とは作業クライアントであり、クライアント5とクライアント11とは保護クライアントである。
ウエスト物理ポートは、クライアント12と、クライアント3と、クライアント4と、クライアント14との4つのクライアントに対応する。4つのクライアントはすべて保護クライアントである。
イースト物理ポートの2つの作業クライアントは、1つのクライアントグループ(client group)、すなわち、作業クライアントグループ1として構成される。ウエスト物理ポートの2つの作業クライアントは、別のクライアントグループ、すなわち、作業クライアントグループ2として構成される。本出願では、クライアントグループは、クライアントバインディンググループと呼ばれることもある。イースト物理ポートの2つの保護クライアントは、1つのクライアントグループ、すなわち、保護クライアントグループ1として構成される。ウエスト物理ポートの2つの保護クライアントは、別のクライアントグループ、すなわち、保護クライアントグループ2として構成される。サウス物理ポートの4つの保護クライアントは、2つのクライアントグループ、すなわち、保護クライアントグループ3および保護クライアントグループ4として構成される。
上記のクライアントグループは、説明のための例にすぎない。本出願で提供されるクライアントグループ中のクライアントの量は、代替として、別の量であり得る。たとえば、3つのクライアントが1つのクライアントグループになるか、またはより多くのクライアントが1つのクライアントグループになる。
同様に、作業クライアントグループと保護クライアントグループとはまた、ノード2、ノード3、およびノード4のために構成され得る。図22から図24は、構成結果を示す。
図21から図24に示されている4つのノードを含むFlexEクロス接続リングが図25に示されている。
リンクグループ1に障害が発生し、リンクグループ2に障害が発生する場合、ノード1は、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間のFlexEクロス接続を削除し、サウス物理ポートの2つの保護クライアントグループ間にFlexEクロス接続を確立し、サウス物理ポートの保護クライアントグループからサービスデータを送出し得る。図26は、上記の送信経路を示す。
リンクグループ2に障害が発生する場合、ノード1は、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間のFlexEクロス接続を削除し、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとサウス物理ポートの保護クライアントグループとの間にFlexEクロス接続を確立し、サウス物理ポートの保護クライアントグループからサービスデータを送出し得る。図27は、上記の送信経路を示す。
リンクグループ1に障害が発生する場合、ノード1は、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間のFlexEクロス接続を削除し、サウス物理ポートの保護クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間にFlexEクロス接続を確立し、イースト物理ポートの作業クライアントグループからサービスデータを送出し得る。図28は、上記の送信経路を示す。
ノード1に障害が発生する場合、ノード2は、ウエスト物理ポートおよびノース物理ポートの2つの保護クライアントグループ間のFlexEクロス接続を削除し、イースト物理ポートおよびノース物理ポートの2つの保護クライアントグループ間のFlexEクロス接続を削除し、ウエスト物理ポートの保護クライアントグループとイースト物理ポートの保護クライアントグループとの間にFlexEクロス接続を確立し、イースト物理ポートの保護クライアントグループからサービスデータを送出する。図29は、上記の送信経路を示す。
ノードは、クライアントグループに基づいて、1回複数の作業クライアントと複数の保護クライアントとに対してFlexEクロス接続処理を実行することによって経路切替えを完了することができ、複数回各作業クライアントと各保護クライアントとに対してFlexEクロス接続処理を実行する必要がないので、クライアントグループに基づくFlexEクロス接続処理は、経路切替えのオーバーヘッドを低減することができる。
当業者は、図25から図29に示されているFlexEクロス接続リングと対応するトラブルシューティング方法とが、図4、図10、または本出願において説明される別のシナリオに適用されることが可能であることが明らかであることを明確に理解し得る。
本出願は、FlexEクロス接続リングの障害を検出するための方法をさらに提供し、本方法は、クライアントグループを含む、図25に示されているFlexEクロス接続リングに適用される。本方法は、以下を含む。
ノード1は、作業クライアント1を使用することによってノード3にOAMパケットを送り、ここで、OAMパケットは、ノード1とノード3との間のFlexEリンクグループの接続性を検出するために使用される。
ノード1がN(Nは、正の整数である)の期間内にOAMパケットの応答メッセージを受信しない場合、ノード1は、ノード1とノード3との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定し、クライアント9またはクライアント5を使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、OAMパケットのオーバーヘッドを低減する。さらに、OAM検出がクライアントグループ中の各クライアントのために構成される必要がないので、クライアントグループのFlexEクロス接続リングを使用することは、OAM構成の作業負荷を低減することができる。
上記の解決策は、説明のための一例にすぎない。代替として、ノード1は、ノード3によって送られたOAMパケットがNの期間中に受信されないことに基づいて、障害がウエスト物理ポートに対応するFlexEリンクグループに発生すると決定し得る。
OAMパケットは、図30に示されているパケットフォーマットを使用し得る。
図30では、OAMパケットは、66Bコードブロックの符号化フォーマットを使用する。第1行の番号0から65は、66ビットのシーケンス番号である。最初の2ビットは、付加ビットである。ビット2から開始して、隣接する8ビットは、1バイトに分割され、後続の64ビットは、合計8バイトに分割される。
第1のバイト(2~9)は、66Bのコードブロックの制御タイプを示すために0x4Bを使用し、Oコード、すなわち、IEEE802.3において定義されているシーケンス制御文字を識別するために使用される。
第2のバイト(10~17)では、最初の2ビットは、予約されたフィールド(Resv)であり、最後の6ビットは、OAMパケットタイプを示すタイプフィールド(Type)である。
タイプフィールドの値が0x1であるとき、66Bのコードブロックは、BASコードブロックであることを示し、BASコードブロックの1つの機能は、経路の接続性を検出することである。BASコードブロックは、上記で説明された第2のOAMパケットである。
タイプフィールドの値が0x2であるとき、66Bのコードブロックは、APSコードブロックであることを示し、APSコードブロックの1つの機能は、検出を実行し、自動保護切替えを実行するように、たとえば、2方向で作業クライアント間のFlexEクロス接続を削除し、同じ方向で作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立するようにノードに示すことである。APSコードブロックは、上記で説明されたOAMパケットである。
第3のバイト(18~25)と、第4のバイト(26~33)と、第6のバイト(42~49)と、第7のバイト(50~57)とは、OAM値を搬送するために使用される値(Value)フィールドである。
第5のバイト(34~41)では、最初の4ビットは、OAM情報ブロックの識別子として0xCを使用する。
第8のバイト(58~65)では、最初の4ビットは、シーケンス(Seq)フィールドを表し、フィールドの値は、マルチコードブロックパケット中の異なるコードブロックシーケンスによって表される異なる意味を示し得る。単一のコードブロックパケットでは、シーケンスフィールドは、無効値、たとえば、0000で充填され得る。第8のバイトの最後の4ビットは、(CRCフィールドを除く)上記の8バイトの完全性をチェックするために使用される巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)フィールドである。
図30に示されている符号化フォーマットは、説明のための一例にすぎない。OAMパケットの符号化フォーマットは、本出願では限定されない。たとえば、OAMパケットは、64Bの符号化フォーマットを使用することによって符号化され得る。
上記は、マルチリングアーキテクチャを含むリングネットワーク(言い換えれば、少なくとも2つのFlexEクロス接続リングを含むリングネットワーク)とリングネットワーク上でのデータ転送方法とについて説明する。上記で説明されたあらゆるリングネットワークが単一リングアーキテクチャをさらに含み得ることに留意されたい。
図31は、単一リングアーキテクチャとマルチリングアーキテクチャとを含むリングネットワークを示す。
クライアント1’とクライアント7’とクライアント3’とは、閉じられた作業経路を形成し、クライアント1とクライアント7とクライアント3とは閉じられた保護経路を形成する。ノード1とノード2とノード3とのいずれか2つの間に作業経路と保護経路とがあるので、ノードのいずれか2つの間のリンクに障害が発生する場合、障害ポイントに隣接するノードは、作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することによってデータを転送し、言い換えれば、保護経路を使用することによってデータを転送し得る。
たとえば、リンクグループ3に障害が発生するとノード1が決定する場合、ノード1は、クライアント1’とクライアント3’との間のFlexEクロス接続を削除し、クライアント1’とクライアント5との間にFlexEクロス接続を確立し得る。したがって、クライアント1’を使用することによって受信されたデータは、クライアント5を使用することによってノード3に送り返され得、ノード3は、クライアント7を使用することによってノード2にデータを送り得、したがって、単一のリングアーキテクチャにおけるデータ転送が完了される。
この実施形態において提供される解決策では、ノード間の保護経路は、リング1中に確立される。このようにして、ノード1とノード2との間の送信経路(たとえば、リンクグループ3)に障害が発生するとき、ノード1は、作業クライアント(たとえば、クライアント1’)と保護クライアント(たとえば、クライアント5)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによってノード3にサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルがサービスデータに与えられ、それによって、FlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構がリング2中にも確立され得る。
図31は、単一リングアーキテクチャとマルチリングアーキテクチャとが同じ保護経路(クライアント1とクライアント7とクライアント3とによって形成される保護経路)を共有する一例を示す。単一リングアーキテクチャとマルチリングアーキテクチャとが同じ保護経路を共有しないことがあり、リング形状の保護経路が、クライアント1’とクライアント7’とクライアント3’とによって形成される作業経路に送信保護を与えるために作成されることが理解され得る。
上記は、本出願による通信方法の例について詳細に説明する。上記の機能を実装するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書に開示した実施形態において説明された例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実装され得ることを容易に認識すべきである。機能がハードウェアによって実行されるのかまたはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、特定の適用例と技術的解決策の設計制約とに依存する。当業者は、特定の適用例ごとに説明した機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、実装が本出願の範囲を越えると見なすべきではない。
本出願では、データ送信装置の機能ユニットは、上記の方法例に基づいて分割され得る。たとえば、各機能ユニットは、それぞれの対応する機能に基づき区分を通して獲得され得るか、または2つ以上の機能は、1つの処理ユニットに統合され得る。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されることがあり、または、ソフトウェア機能ユニットの形式で実装されることがある。本出願におけるユニットへの区分は、一例にすぎず、論理機能区分にすぎないことに留意されたい。実際の実装中に、別の区分方式が使用され得る。
図32は、本出願による通信装置の概略図を示す。
通信装置3200は、図4、図10、または図25に示されているネットワークアーキテクチャに適用され得、たとえば、図4に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード1、または図10に示されているネットワークアーキテクチャ中のNE7、または図25に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード1に適用され得る。通信装置3200は、プロセッサ3210と、プロセッサ3210に結合されたメモリ3220と、通信インターフェース3230とを含み得る。プロセッサ3210は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)またはCPUとNPとの組合せであり得る。プロセッサはさらに、別のハードウェアチップを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組合せであり得る。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイ論理(generic array logic、GAL)、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサ3210は、1つのプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。メモリ3220は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)を含み得、またはメモリ3220は、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、フラッシュ(flash)、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、もしくは固体ディスク(solid-state disk、SSD)などの不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含み得、またはメモリ3220は、上記のタイプのメモリの組合せを含み得る。メモリ3220は、1つのメモリであり得るか、または複数のメモリを含み得る。メモリ3220は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール3221と、処理モジュール3222と、受信モジュール3223とを含み得る。上記のソフトウェアモジュールを動作させた後に、プロセッサ3210は、各ソフトウェアモジュールの命令に従って対応する動作を実行し得る。この実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行された動作は、ソフトウェアモジュールの命令に従ってプロセッサ3210によって実行される動作を実際に指す。たとえば、処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
たとえば、プロセッサ3210は、図4に示されているノード1中のプロセッサであり得、第1のFlexEリンクグループは、図4に示されているリンクグループ1であり、第3のクライアントは、クライアント3であり、第5のクライアントは、クライアント5であり、第2のクライアントは、クライアント2であり、第4のクライアントは、クライアント4である。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、ノード1)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
受信モジュール3223を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信すること
を行うステップをさらに実行し得、
送信モジュール3223を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送すること
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第3のネットワークデバイスは、図4のノード3である。FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイス(たとえば、図4のノード1)は、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3210は、処理モジュール3222を動作させた後に、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
第1のクライアントは、たとえば、図4のクライアント1である。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第1のネットワークデバイスが第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立した後、プロセッサ3210は、受信モジュール3223を動作させた後に、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することと
を行うステップをさらに実行し得る。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され得、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、
クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第1のFlexEリンクグループ中に発生すると決定すること
を行うステップを実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第1のリンクグループは第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用される。処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第7のクライアントは、図31に示されているクライアント1’であり、第8のクライアントは、図31に示されているクライアント5であり、第9のクライアントは、図31に示されているクライアント3’である。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3210は、処理モジュール3222を動作させた後に、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、 クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定すること
を行うステップをさらに実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
図33は、本出願による別の通信装置の概略図を示す。
通信装置3300は、図4、図10、または図25に示されているネットワークアーキテクチャに適用され得、たとえば、図4に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード2、または図10に示されているネットワークアーキテクチャ中のNE6、または図25に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード2に適用され得る。通信装置3300は、プロセッサ3310と、プロセッサ3310に結合されたメモリ3320と、通信インターフェース3330とを含み得る。プロセッサ3310は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)またはCPUとNPとの組合せであり得る。プロセッサはさらに、別のハードウェアチップを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific Integrated circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組合せであり得る。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイ論理(generic array logic、GAL)、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサ3310は、1つのプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。メモリ3320は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)を含み得、またはメモリ3320は、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、フラッシュ(flash)、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、もしくは固体ディスク(solid-state disk、SSD)などの不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含み得、またはメモリ3320は、上記のタイプのメモリの組合せを含み得る。メモリ3320は、1つのメモリであり得るか、または複数のメモリを含み得る。メモリ3320は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール3321と、処理モジュール3322と、受信モジュール3323とを含み得る。上記のソフトウェアモジュールを動作させた後に、プロセッサ3310は、各ソフトウェアモジュールの命令に従って対応する動作を実行し得る。この実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行された動作は、ソフトウェアモジュールの命令に従ってプロセッサ3310によって実行される動作を実際に指す。たとえば、処理モジュール3322を動作させた後に、プロセッサ3310は、
第1のネットワークデバイスに障害が発生すると決定することと、
第3のクライアントと第7のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第4のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
たとえば、第1のネットワークデバイスは、図4のノード1であり、第3のクライアントは、図4のクライアント3であり、第7のクライアントは、図4のクライアント7であり、第4のクライアントは、図4のクライアント4であり、第8のクライアントは、図4のクライアント8である。
第5のクライアントと、第3のクライアントと、第7のクライアントとが、第1のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントであり、第4のクライアントと、第6のクライアントと、第8のクライアントとが、第2のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントである。第1のネットワークデバイスは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの間の作業経路を搬送する。第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)に障害が発生するとき、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとは別の共通のノード(たとえば、第2のネットワークデバイス)を使用することによって2つのFlexEクロス接続リングの保護経路の間に関連付けを確立する必要があり、したがって、データが転送される。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々が、リング形状の保護経路を有するので、障害が第1のネットワークデバイスに発生した後、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、リング形状の保護経路を使用することによってサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、E2E保護経路を搬送しない。障害が第1のネットワークデバイスに発生する場合、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のネットワークデバイスが第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立した後、プロセッサ3310は、受信モジュール3323を動作させた後に、
第7のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを受信すること
を行うステップをさらに実行し得、
送信モジュール3321を動作させた後に、プロセッサ3310は、
第8のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送すること
を行うステップをさらに実行し得る。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、2つのFlexEクロス接続リングの保護クライアントを使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間のデータ転送を実装し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のネットワークデバイスのリンク障害が修正された後、プロセッサ3310は、処理モジュール3322を動作させた後に、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第3のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと、
第8のクライアントと第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
第1のネットワークデバイスの障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間でデータを転送し得、プロセッサ3310は、2つのFlexEクロス接続リングの各々のリング形状の保護経路を復元して、リングネットワークの信頼性を保証し続ける。
図34は、本出願によるさらに別の通信装置の概略図を示す。
通信装置3400は、図17に示されているネットワークアーキテクチャに適用され得、たとえば、図17に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード1に適用され得る。通信装置3400は、プロセッサ3410と、プロセッサ3410に結合されたメモリ3420と、通信インターフェース3430とを含み得る。プロセッサ3410は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)またはCPUとNPとの組合せであり得る。プロセッサはさらに、別のハードウェアチップを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)、またはそれらの組合せであり得る。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(complex programmable logic device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、汎用アレイ論理(generic array logic、GAL)、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサ3410は、1つのプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。メモリ3420は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)を含み得、またはメモリ3420は、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、フラッシュ(flash)、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)、もしくは固体ディスク(Solid-State Disk、SSD)などの不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含み得、またはメモリ3420は、上記のタイプのメモリの組合せを含み得る。メモリ3420は、1つのメモリであり得るか、または複数のメモリを含み得る。メモリ3420は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール3421と、処理モジュール3422と、受信モジュール3423とを含み得る。上記のソフトウェアモジュールを動作させた後に、プロセッサ3410は、各ソフトウェアモジュールの命令に従って対応する動作を実行し得る。この実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行された動作は、ソフトウェアモジュールの命令に従ってプロセッサ3410によって実行される動作を実際に指す。たとえば、処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、
第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
たとえば、プロセッサ3410は、図17に示されているノード1中のプロセッサであり得、第1のFlexEリンクグループは、図4に示されているリンクグループ1であり、第3のクライアントは、クライアント3であり、第5のクライアントは、クライアント5であり、第2のクライアントは、クライアント2であり、第4のクライアントは、クライアント4である。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、ノード1)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
受信モジュール3423を動作させた後に、プロセッサ3410は、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信すること
を行うステップをさらに実行し得、
送信モジュール3423を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送すること
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第3のネットワークデバイスは、図17のノード3である。FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイス(たとえば、図17のノード1)は、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3410は、処理モジュール3422を動作させた後に、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
第1のクライアントは、たとえば、図17のクライアント1である。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第1のネットワークデバイスが第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立した後、プロセッサ3410は、受信モジュール3423を動作させた後に、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することと
を行うステップをさらに実行し得る。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され得、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、
クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第1のFlexEリンクグループ中に発生すると決定すること
を行うステップを実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第1のリンクグループは第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用される。処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、
第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第7のクライアントは、図31に示されているクライアント1’であり、第8のクライアントは、図31に示されているクライアント5であり、第9のクライアントは、図31に示されているクライアント3’である。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3410は、処理モジュール3422を動作させた後に、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定するステップをさらに実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
装置実施形態は、方法実施形態に完全に対応する。方法実施形態におけるステップは、装置実施形態における対応するモジュールによって実行される。たとえば、通信インターフェースは、方法実施形態における受信するステップと送信するステップとを実行し、受信するステップと送信するステップ以外のステップは、プロセッサによって実行され得る。特定のモジュールの機能については、対応する方法実施形態を参照されたい。詳細についてはここで再度説明されない。
上記の処理のシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態において実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。処理の実行シーケンスは、処理の機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実装処理に対するいかなる限定とも解釈されてはならない。
さらに、本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象物について説明するための関連付け関係を表すにすぎず、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表し得る。Aのみが存在し、AとBとの両方が存在し、Bのみが存在する。さらに、本明細書における文字「/」は、概して、関連する対象物間の「または」の関係を示す。
上記の説明は、本発明の特定の実装にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に想到されるいかなる変形形態または置換形態も、本発明の保護範囲内に入るものである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従わなければならないものである。
本出願は、通信分野に関し、特に、フレキシブルイーサネットクロス接続リングに適用されるリングネットワーク保護方法および装置に関する。
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「COMMUNICATION METHOD AND APPARATUS」と題する、2018年12月10日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第201811505586.1号の優先権を主張する。
フレキシブルイーサネット(Flexible Ethernet、FlexE)は、従来のイーサネットに基づいて開発された新しいタイプのイーサネットである。FlexEでは、データは、FlexEトンネルを通して送信される。FlexEの信頼性を改善するために、利用可能な方法は、エンドツーエンド(End To End、E2E)の保護経路を確立する、言い換えれば、バックアップのFlexEトンネルを確立するものである。障害が作業経路(使用中のFlexEトンネル)上に発生するとき、E2E送信経路の一端は、保護経路を使用することによってデータを送信し得、E2E送信経路の一端は、たとえば、プロバイダエッジ(Provider Edge、PE)デバイスである。しかしながら、障害が保護経路上にも発生する場合、FlexEは、データを送信することができない。したがって、FlexEの信頼性が減少する。
FlexE技術を使用するリングネットワークでは、より信頼できる有効なリングネットワーク保護方法を提供する方法が現在解決される必要がある技術的問題となっている。
本出願は、フレキシブルイーサネットクロス接続リングに適用される通信方法および通信装置を提供する。FlexEの信頼性は、2つの隣接するネットワークデバイスの間に保護経路を構成することによって向上されることが可能である。
第1の態様によれば、本出願は、リングネットワークに適用される通信方法を提供し、ここで、リングネットワークは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとを含み、第1のFlexEクロス接続リングは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含み、第2のFlexEクロス接続リングは、第4のネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスとを含み、ここで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第4のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの交差ノードであり、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間に第1のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第4のネットワークデバイスとの間に第2のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間に第3のFlexEリンクグループがあり、第1のFlexEリンクグループが、第1のクライアントと第5のクライアントとを搬送するために使用され、第2のFlexEリンクグループが、第2のクライアントと第6のクライアントとを搬送するために使用され、第3のFlexEリンクグループが、第3のクライアントと第4のクライアントとを搬送するために使用され、第3のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第4のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとを含む。
第1のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。第1のFlexEリンクグループが1つのリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループ上で搬送され、または第1のFlexEリンクグループが複数のリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループもしくは異なるリンクグループ上で搬送され得る。第2のFlexEリンクグループと第3のFlexEリンクグループとはまた、第1のFlexEリンクグループと同じ特徴を有する。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第3のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第1のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、運用、管理および保守OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第1のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
可能な設計では、第1のリンクグループは、第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第2の態様によれば、本出願は、リングネットワークに適用される別の通信方法を提供し、ここで、リングネットワークは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとを含み、第1のFlexEクロス接続リングは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含み、第2のFlexEクロス接続リングは、第4のネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスとを含み、ここで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第4のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの交差ノードであり、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間に第1のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間に第2のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間に第3のFlexEリンクグループがあり、第1のFlexEリンクグループが、第1のクライアントと第5のクライアントとを搬送するために使用され、第2のFlexEリンクグループが、第2のクライアントと第6のクライアントとを搬送するために使用され、第3のFlexEリンクグループが、第3のクライアントと第4のクライアントとを搬送するために使用され、第3のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第4のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第2のネットワークデバイスは、第7のクライアントと第8のクライアントをさらに搬送し、第7のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第8のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、本方法は、第2のネットワークデバイスによって、第1のネットワークデバイスに障害が発生すると決定することと、第2のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第7のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第2のネットワークデバイスによって、第4のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続リングを削除することと、第2のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとを含む。
第5のクライアントと、第3のクライアントと、第7のクライアントとが、第1のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントであり、第4のクライアントと、第6のクライアントと、第8のクライアントとが、第2のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントである。第1のネットワークデバイスは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの間の作業経路を搬送する。障害が第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)に発生するとき、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとは、別の共通のノード(たとえば、第2のネットワークデバイス)を決定し、別の共通のノードを使用することによって2つのFlexEクロス接続リングの保護経路間の関連付けを確立する必要があり、したがって、データは、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を使用することによって転送される。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々が、リング形状の保護経路を有するので、障害が第1のネットワークデバイスに発生した後、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、リング形状の保護経路を使用することによってサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、E2E保護経路を搬送しない。障害が第1のネットワークデバイスに発生する場合、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第8のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、2つのFlexEクロス接続リングの保護クライアントを使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間のデータ転送を実装し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスの障害が修正された後に、本方法は、第2のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第2のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第3のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと、第2のネットワークデバイスによって、第8のクライアントと第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
第1のネットワークデバイスの障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間でデータを転送し得、第2のネットワークデバイスは、2つのFlexEクロス接続リングの各々のリング形状の保護経路を復元して、リングネットワークの信頼性を保証し続ける。
第3の態様によれば、本出願は、リングネットワークに適用される通信方法をさらに提供し、ここで、リングネットワークは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとを含み、第1のFlexEクロス接続リングは、第1のネットワークデバイスと、第2のネットワークデバイスと、第3のネットワークデバイスとを含み、第2のFlexEクロス接続リングは、第4のネットワークデバイスと、第5のネットワークデバイスと、第1のネットワークデバイスとを含み、ここで、第1のネットワークデバイスは、第2のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第3のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第4のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第5のネットワークデバイスに隣接し、第1のネットワークデバイスは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの交差ノードであり、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間に第1のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第4のネットワークデバイスとの間に第2のFlexEリンクグループがあり、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスと第5のネットワークデバイスとの間に第3のFlexEリンクグループがあり、第1のFlexEリンクグループが、第1のクライアントと第5のクライアントとを搬送するために使用され、第2のFlexEリンクグループが、第2のクライアントと第6のクライアントとを搬送するために使用され、第3のFlexEリンクグループが、第3のクライアントと第4のクライアントとを搬送するために使用され、第3のクライアントは、第1のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、第4のクライアントは、第2のFlexEクロス接続リング内でデータを送信するために使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとを含む。
第1のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。たとえば、第1のFlexEリンクグループが1つのリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループ上で搬送され、または第1のFlexEリンクグループが複数のリンクグループであるとき、第1のクライアントと第5のクライアントとは同じリンクグループもしくは異なるリンクグループ上で搬送され得る。同様に、第2のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。第3のFlexEリンクグループは、1つのリンクグループであり得るか、または複数のリンクグループであり得る。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第3のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のネットワークデバイスによって、第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することの後に、本方法は、第1のクライアントを使用することによって第1のネットワークデバイスによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、第1のネットワークデバイスによって、第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することとをさらに含む。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、運用、管理および保守OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第1のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
可能な設計では、第1のリンクグループは、第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用され、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後に、本方法は、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、第1のネットワークデバイスによって、第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することとをさらに含む。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
可能な設計では、第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。第1のネットワークデバイスによって、第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することは、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて第1のネットワークデバイスによって、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定することを含む。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第4の態様によれば、本出願は、メモリを含む通信装置を提供し、メモリは、コンピュータ可読命令を含み、本装置は、メモリに接続されたプロセッサをさらに含み、プロセッサは、第1の態様もしくは第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様もしくは第2の態様の任意の可能な設計における動作、または、第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行するようにコンピュータ可読命令を実行するように構成される。
第5の態様によれば、本出願は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ可読記憶媒体中に記憶される。コンピュータプログラムコードが処理ユニットまたはプロセッサによって実行されるとき、通信装置は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行することが可能になる。
第6の態様によれば、本出願は、チップをさらに提供し、命令は、チップ上に記憶される。命令が通信装置またはネットワークデバイス上で動作するとき、チップは、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行することが可能になる。
第7の態様によれば、本出願は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードが通信装置のプロセッサによって実行されるとき、通信装置は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行することが可能になる。
第8の態様によれば、本出願は、第1の態様および第1の態様の任意の可能な設計における動作、第2の態様および第2の態様の任意の可能な設計における動作、または第3の態様および第3の態様の任意の可能な設計における動作を実行するように構成されたネットワークデバイスをさらに提供する。
第9の態様によれば、本出願は、第4の態様における通信装置を含むネットワークデバイスをさらに提供する。
本出願に適用可能なFlexE送信モードの概略図である。
本出願におけるFlexEに適用可能な部分的なアーキテクチャの概略図である。
本出願に適用可能なFlexEクロス接続送信技術の概略図を示す。
本出願による第1のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
本出願による通常の状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による通信方法の概略図である。
本出願による第1の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による通常の状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第1の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による別の通信方法の概略図である。
本出願による第4の障害状態にある第1のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第4の障害状態にある第2のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図を示す。
本出願による第1の障害状態にある第3のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第3のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第3のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつノードの概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつ別のノードの概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつさらに別のノードの概略図である。
本出願によるクライアントグループをもつさらに別のノードの概略図である。
本出願による第4のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
本出願による第1の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第2の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第3の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願による第4の障害状態にある第4のタイプのFlexEクロス接続リングのデータ転送方法の概略図である。
本出願によるOAMパケットフォーマットの概略図である。
本出願による第5のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
本出願による通信装置の概略図である。
本出願による別の通信装置の概略図である。
本出願によるさらに別の通信装置の概略図である。
別段に規定されていない限り、本出願で説明される「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「第1」、および「第2」などの序数は、複数のオブジェクトを区別するために使用され、複数のオブジェクトの順序を限定するために使用されない。たとえば、クライアント1、クライアント2、クライアント3、クライアント4、クライアント5、クライアント6、クライアント7、およびクライアント8は、8つの異なるクライアントを表し、他の限定はない。ノード1、ノード2、ノード3、およびノード4は、4つの異なるノードを表し、他の限定はない。リンクグループ1、リンクグループ2、およびリンクグループ3は、3つの異なるリンクグループを表し、他の限定はない。第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとは、2つの異なるFlexEクロス接続リングを表し、他の限定はない。
本出願におけるノードは、ネットワークデバイスまたはネットワーク要素と呼ばれることもある。ノードは、ルータ、パケットトランスポートネットワークデバイス、スイッチ、ファイアウォールなどであり得る。説明を容易にするために、本出願では、上述のデバイスはノードと総称される。
以下に、添付の図面を参照しながら本出願における技術的解決策について説明する。
図1は、本出願に適用可能なFlexE送信モードの概略図である。
図1に示されているように、従来のイーサネットに基づいて、FlexEリンクグループ(FlexE Group)、クライアント(Client)、およびフレキシブルイーサネット時分割多重化レイヤ(FlexE Shim、以下略して「時分割多重レイヤ」)などの概念がFlexEに導入されている。本出願における技術的解決策について理解しやすいように、最初に、本出願における概念について、簡単に説明する。
FlexEリンクグループ:FlexEリンクグループは、バインディンググループと呼ばれることもあり、FlexEリンクグループは、複数の物理レイヤ(Physical、PHY)から構成される機能モジュールとして説明され得る。本出願におけるFlexEリンクグループは、少なくとも1つのリンクを含む。たとえば、FlexEリンクグループは、100ギガビットイーサネット(Gigabit Ethernet、GE)のレートをサポートする1から254個のPHYを含み得る。PHYは、データ送信に必要な物理リンクを確立、維持、および除去するために与えられる機械的、電子的、機能的、および規範的特徴として定義され得る。PHYはまた、上記の特徴を有するモジュールとして定義され得る。たとえば、PHYは、送信端と受信端とにおける物理レイヤ作業構成要素であり、送信端と受信端との間に位置する光ファイバであり得る。たとえば、物理レイヤ作業構成要素は、物理レイヤインターフェースデバイスである。
各FlexEリンクグループ中に含まれる複数のPHY(すなわち、リンク)は、論理バインディング関係を有する。論理バインディング関係は、異なるPHY間に物理接続がないことがあることを意味する。したがって、FlexEリンクグループ中で複数のPHYは、物理的に独立していることがある。FlexE中のネットワークデバイスは、PHYの番号を使用することによって1つのFlexEリンクグループ中に含まれるリンクを識別して、複数のPHYを論理的にバインドし得る。たとえば、各PHY番号は、1から254にわたる数を使用することによって識別され得、0と255とは、予約された番号である。1つのPHY番号は、ネットワークデバイス上の1つのポートに対応し得る。2つの隣接するネットワークデバイスは、同じPHYを識別するために同じ番号を使用する必要がある。1つのFlexEリンクグループ中に含まれるPHYの番号は連続する必要がない。概して、2つのネットワークデバイス間に1つのFlexEリンクグループがある。しかしながら、2つのネットワークデバイス間に1つのFlexEリンクグループしかないと本出願では限定されていない。言い換えれば、2つのネットワークデバイス間に複数のFlexEリンクグループがあり得る。少なくとも1つのクライアントを搬送するために1つのPHYが使用され得、1つのクライアントが少なくとも1つのPHY上で送信され得る。
クライアント:クライアントは、クライアントサービスと呼ばれることもある。クライアントは、1つの物理アドレスに基づいてイーサネットフローとして解釈されることが可能である。同じバインディンググループを使用することによって送られるクライアントは同じクロックを共有する必要があり、これらのクライアントは、割り振られたタイムスロットレートに基づいて適応される必要がある。各クライアントの帯域幅オーバーヘッドは、アイドル(Idle)ブロックを挿入/削除することによって適応され得る。クライアントの識別子は、クライアントIDまたはクライアント識別子と呼ばれる。
時分割多重化レイヤ:時分割多重化レイヤの主要な機能は、同じクロックに基づいてデータをスライスし、スライスされたデータを事前に分割されたタイムスロット(Slot)にカプセル化し、次いで、事前構成されたタイムスロット構成表に基づいて、送信のためのバインディンググループ中のPHYに分割されたタイムスロットをマッピングすることであって、各タイムスロットは、バインディンググループ中の1つのPHYにマッピングされる、ことである。
FlexEは、時分割多重化(Time Division Multiplexing、TDM)技術に基づいてデータを送信し、イーサネットパケットは、物理コーディングサブレイヤにおいて、64B/66B(「B」は、「ビット」の略である)のサイズのコードブロックに符号化され、これらのコードブロックは、タイムスロットに基づいて複数の異なるPHYにマッピングされる。
本出願において説明されるFlexEデータは、コードブロックと呼ばれることもある。上記で説明されたように、イーサネットパケットは、物理コーディングサブレイヤにおいて64B/66B(「B」は「ビット」の略である)のサイズのコードブロックに符号化され、これらのコードブロックは、タイムスロットに基づいて複数の異なるPHYにマッピングされる。
図2は、本出願に適用可能なFlexEの部分的なアーキテクチャの概略図である。
図2に示されているように、FlexEの部分的なアーキテクチャは、媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)サブレイヤと、時分割多重化レイヤと、物理レイヤとを含む。MACサブレイヤは、データリンクレイヤのサブレイヤであり、アップストリームにおいて論理リンク制御サブレイヤに接続される。物理レイヤは、物理コーディングサブレイヤ(Physical Coding Sublayer、PCS)と、物理媒体接続(Physical Medium Attachment、PMA)サブレイヤと、物理媒体依存(Physical Medium Dependent、PMD)サブレイヤとにさらに分割され得る。MACサブレイヤは、媒体独立インターフェース(Medium Independent Interface、MII)を使用することによって時分割多重化レイヤに接続され、時分割多重化レイヤは、媒体独立インターフェースを使用することによって物理レイヤに接続される。物理レイヤは、ダウンストリームにおいて伝送媒体に接続され、物理レイヤは、媒体依存インターフェース(Medium Dependent Interface、MDI)を使用することによって伝送媒体に接続される。上記のレイヤおよびインターフェースの機能は、対応するチップまたはモジュールによって実装される。たとえば、PCS、PMAサブレイヤ、およびPMDサブレイヤに対応する機能は、異なるPHYによって別々に実装され得る。
信号送信処理において、PCSは、データに対して動作、たとえば、符号化、スクランブル(Scrambled)、オーバーヘッド(Overhead OH)挿入、およびアラインメントマーカー(Alignment Marker、AM)挿入を実行するように構成される。信号受信処理において、PCSは上記のステップの逆処理処理を実行する。信号は、PCSの異なる機能モジュールによって送信および受信され得る。
PMAサブレイヤの主要な機能は、リンク監視、キャリア監視、符号化および復号、クロック合成を送ること、クロックリカバリを受信することである。PMDサブレイヤの主要な機能は、データストリームをスクランブル/逆スクランブルし、符号化/復号し、受信信号に対して直流再生および適応等化を実行することである。
上記のアーキテクチャは、説明のための一例にすぎず、本出願におけるFlexEに適用可能なアーキテクチャは、それに限定されないことを理解されたい。たとえば、MACサブレイヤと時分割多重化レイヤとの間にリコンシリエーションサブレイヤ(Reconciliation Sublayer、RS)があり得、リコンシリエーションサブレイヤは、MIIとMACサブレイヤとの間に信号マッピング機構を与えるために使用される。前方誤り訂正(Forward Error Correction、FEC)サブレイヤが、PCSとPMAサブレイヤとの間にさらに存在して、送られたデータの信頼性を向上させ得る。
上記のアーキテクチャに基づき、図3は、本出願に適用可能なFlexEクロス接続(クロス)送信技術の概略図を示す。
プロバイダエッジ(Provider Edge、PE)デバイスPE1は、ユーザネットワークインターフェース(User Network Interface、UNI)を使用することによってユーザによって送られたイーサネットパケットを受信し、イーサネットパケットを送る。たとえば、イーサネットパケットは、物理コーディングサブレイヤにおいて、64B/66Bのサイズのデータブロックに符号化され、これらのデータブロックは、タイムスロットに基づいてPHYにマッピングされる。マッピングされたデータブロックが物理レイヤにおいて処理された後、オーバーヘッドフレーム(Overhead Frame)またはオーバーヘッドマルチフレームが生成される。オーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームは、伝送媒体(たとえば、光ファイバ)を介してサービスプロバイダ(Provider、P)デバイスに送信される。
データブロックを含むオーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを取得した後に、Pデバイスは、FlexEクロス接続構成に基づいてPデバイスの時分割多重化レイヤにおいて一意の出力経路からオーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを送る。したがって、FlexEクロス接続はまた、入力経路と出力経路との間に接続を確立することとして説明され得る。
オーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを受信した後に、PE2は、PE1によって送られたイーサネットパケットを取得するためにオーバーヘッドフレームまたはオーバーヘッドマルチフレームを復号し、PE2のUNIを使用することによってイーサネットパケットを発信する。
FlexEにおけるデータ送信のための転送および処理は、物理レイヤにおいて実行され、MACサブレイヤにおいてデータをカプセル化解除する必要がない。したがって、マルチプロトコルラベルスイッチング(Multi-Protocol Label Switching、MPLS)方式と比較して、転送効率が改善される。
PデバイスとPEデバイスとのロケーションが異なるので、PデバイスとPEデバイスとの名前が異なることに留意されたい。Pデバイスが、UNIを使用することによって送信されるべきイーサネットパケットを取得するとき、PデバイスはPEデバイスに変化する。相応して、PEデバイスがFlexEクロス接続処理を実行するノードとして使用されるとき、PEデバイスはPデバイスに変化する。
FlexE送信の信頼性を改善するために、本出願は、通信方法を提供する。本方法は、少なくとも3つのノードを含むFlexEクロス接続リングに適用される。
図4は、本出願によるFlexEリングネットワーク(FlexEクロス接続技術が適用されるリングイーサネット)の概略図である。ノード1とノード3との間のFlexEリンクグループは、リンクグループ1と呼ばれることがあり、ノード1とノード4との間のFlexEリンクグループは、リンクグループ2と呼ばれることがあり、ノード1とノード2との間のFlexEリンクグループは、リンクグループ3と呼ばれることがある。各リンクグループは、少なくとも1つの作業経路および/または少なくとも1つの保護経路を搬送する。
本出願において説明される作業経路は、作業チャネルと呼ばれることもあり、システムによって構成され、サービスデータ送信のために使用される経路である。FlexEリンクグループが作業経路のみを搬送するとき、FlexEリンクグループは、作業FlexEリンクグループと呼ばれることがある。本出願において説明される保護経路は、保護チャネルと呼ばれることもあり、システムによって構成された作業経路のバックアップ経路、言い換えれば、作業経路がサービスデータを送信することができないときに作業経路の代わりにサービスデータを送信するための経路である。FlexEリンクグループが保護経路のみを搬送するとき、FlexEリンクグループは、保護FlexEリンクグループと呼ばれることがある。
図4に示されているFlexEリングネットワークは、2つのFlexEクロス接続リングを含み、各FlexEクロス接続リングは、3つのノードを含み、ノード1とノード2とは2つのFlexEクロス接続リングによって共有されたノードであり、ノード3が位置するFlexEクロス接続リングはリング1である。ノード4が位置するFlexEクロス接続リングは、リング2である。サービスデータがリングに追加されない場合、各ノードは、たとえば、図3に示されているPデバイスである。データを送信するために使用される作業経路および/または保護経路は、ノード間に存在する。作業経路と保護経路とは、物理リンク(たとえば、光ファイバ)に基づくデータチャネルである。さらに、作業経路と保護経路との両方は、双方向経路である。たとえば、データは、作業経路を使用することによってノード3からノード1に送信され得、データはまた、作業経路を使用することによってノード1からノード3に送信され得る。異なる経路は、異なるクライアントに対応する。したがって、クライアント識別子は、作業経路または保護経路について記述するために使用され得る。作業経路に対応するクライアントは、作業クライアント、たとえば、クライアント1およびクライアント2と呼ばれることがある。保護経路に対応するクライアントは、保護クライアント、たとえば、クライアント3、クライアント4、クライアント5、クライアント6、クライアント7、およびクライアント8と呼ばれることがある。
上記の作業経路と保護経路とは、事前構成された経路である。送信端(たとえば、ノード3)と受信端(たとえば、ノード4)とが異なるFlexEクロス接続リング中に位置するとき、送信端と受信端との間のE2E作業経路、すなわち、クライアント1とクライアント2とに対応する作業経路が構成される必要があり、各FlexEクロス接続リング中の保護経路、すなわち、クライアント3、クライアント5、およびクライアント7に対応する保護経路とクライアント4、クライアント6、およびクライアント8に対応する保護経路とがさらに構成される必要がある。
ノードがクライアントを使用することによってデータを送信するときにいくつかのタイムスロットが必要とされ、これらのタイムスロットが、FlexEリンクグループ中の少なくとも1つのPHYに割り振られる。FlexEクロス接続は、タイムスロットクロス接続である。たとえば、クライアント1に割り振られたn個のタイムスロットがクライアント1に対応するPHY中に存在し、クライアント2に割り振られたm個のタイムスロットがクライアント2に対応するPHY中に存在する。ノード1は、クライアント1によって占有されたn個のタイムスロットを使用することによって、クライアント1に対応するPHYからデータを受信する。ノード4にデータを転送するときに、ノード1は、クライアント1とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。データは、クライアント2によって占有されたm個のタイムスロットとクライアント2に対応するPHYとを使用することによってノード4に転送される。
デフォルト状態では、保護経路は閉ループ状態にあり、FlexEクロス接続は、2つの保護経路に対応するクライアント間に存在する。たとえば、図4のノード1、ノード3、およびノード2中の点線によって示されているように、FlexEクロス接続は、クライアント5とクライアント3との間に存在し、FlexEクロス接続は、クライアント5とクライアント7との間に存在し、FlexEクロス接続は、クライアント7とクライアント3との間に存在する。作業経路が開ループ状態にあるとき、FlexEクロス接続はまた、2つの隣接する作業経路に対応するクライアント間に存在する。たとえば、FlexEクロス接続は、図4のノード1中の実線によって示されているようにクライアント1とクライアント2との間に存在する。
サービスデータがUNIを使用することによってリングに追加された後、PEノード(たとえば、ノード3)は、サービスデータに対応する仮想ローカルエリアネットワーク(Virtual Local Area Network、VLAN)識別子を探索することによって、サービスデータを転送するために対応するFlexEインターフェース(すなわち、クライアント1)を決定し得る。
図5は、本出願によるリングにサービスデータを追加し、リングからサービスデータをドロップするための方法の概略図を示す。
UNIを使用することによってサービスデータを取得した後に、ノード3は、追加処理を実行すること、言い換えれば、サービスデータに対応するクライアントを探索することを行う。たとえば、サービスデータの宛先アドレスがノード4である場合、ノード3は、送信経路「ノード3→ノード1→ノード4」を選択し、クライアント1を使用することによってノード1にサービスデータを送り得、ここで、ノード1は、2つのFlexEクロス接続リングの交差するノードとして使用される。
クライアント1を使用することによってサービスデータを受信した後に、ノード1は、クライアント1とクライアント2との間のFlexEクロス接続に基づいてクライアント2を使用することによってサービスデータを送出する。
クライアント2を使用することによってサービスデータを受信した後に、ノード4は、ドロップ処理を実行すること、言い換えれば、ノード3のUNIを使用することによってサービスデータを送出することを行う。
各ノードのデータを追加するためのリングクライアントとドロップするためのリングクライアントとは、事前構成され得る。たとえば、上記の例では、ノード3のデータを追加し、ドロップするためのリングクライアントは、クライアント1に設定され得、ノード4のデータを追加しドロップするためのリングクライアントは、クライアント2に設定され得る。
一例としてノード3を取ると、UNIを使用することによってサービスデータを取得し、送信経路を決定した後に、ノード3は、サービスデータを送るためにサービスデータに対応するVLAN識別子に基づいて複数のクライアントからクライアント1を選択し得る。言い換えれば、ノード2が送信端として働くとき、クライアント1は、データを追加するためのリングクライアントである。ノード3が、受信端として働くとき、クライアント1を使用することによって別のノードからサービスデータを受信するとき、ノード3は、サービスデータに対してドロップ処理を実行し、UNIを使用することによってサービスデータを送出し得る。言い換えれば、ノード3が受信端として働くとき、クライアント1は、データをドロップするためのリングクライアントである。
各ノードのデータを追加するための上記のリングクライアントとドロップするためのリングクライアントとは、ノード3がPEノードとして働く場合に構成されることに留意されたい。ノード3がPEノードとして働かない場合、各ノードのデータを追加するためのリングクライアントとドロップするためのリングクライアントとは再構成される必要がある。言い換えれば、FlexEクロス接続リングにおいて、各ノードのデータを追加するためのリングクライアントとデータをドロップするためのクライアントとの構成は、PEノードと1対1で対応する。
上記で説明された転送処理は、FlexEクロス接続リングのすべての経路が適切に動作しているときのデータ転送処理である。障害がノード1とノード3との間のFlexEリンクグループに発生する場合、ノード1は、データ転送を完了するために図6に示されている方法を実行し得る。
図6に示されているように、方法600は以下のステップを含む。
S610.ノード1は、障害がリンクグループ1に発生すると決定する。
ノード1は、FlexEの運用、管理および保守(Operation Administration and Maintenance、OAM)機能に基づいて障害がリンクグループ1に発生すると決定し得る。
たとえば、ノード1がクライアント1を使用することによってノード3にOAMパケットを送った後、ノード1がNの期間内にOAMパケットの応答メッセージを受信しない場合、ノード1は、障害がリンクグループ1に発生すると決定する。OAMパケットは、ノード間の経路の接続性をチェックするために使用される。
別の例では、ノード1が、Nの期間内にノード3によって送られたOAMパケットを受信しない場合、ノード1は、障害がリンクグループ1に発生すると決定する。
障害がリンクグループ1に発生するとノード1が決定する上記の方法は、説明のための一例にすぎない。障害がリンクグループ1に発生するとノード1が決定する特定の方式は、本出願では限定されない。
S620.ノード1は、クライアント3とクライアント5との間のFlexEクロス接続を削除する。
S630.ノード1は、クライアント3とクライアント2またはクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立する。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、ノード1)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、E2E作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、リンクグループの障害が作業経路上と保護経路上との両方に障害を生じるのを防げるために、E2E作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業経路を搬送するノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、FlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。
図7は、方法600の実装を示す。障害がリンクグループ2に発生するとき、ノード1は、データを転送するために以下のステップを実行し得る。
クライアント4とクライアント6との間のFlexEクロス接続を削除する。
クライアント3とクライアント5との間のFlexEクロス接続を削除する。
クライアント3とクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立する。
障害がリンクグループ2にも発生するので、ノード1は、リング2の保護経路を使用することによってサービスデータを転送する必要がある。サービスデータがノード3からリングに追加された後、サービスデータは、クライアント7を使用することによってノード2に送信される。ノード2は、クライアント3を使用することによってクライアント7とクライアント3との間のFlexEクロス接続に基づいてノード1にサービスデータを送信し、ノード1は、クライアント3とクライアント4との間のFlexEクロス接続に基づいてノード2にサービスデータを送信し、ノード2は、クライアント4とクライアント8との間のFlexEクロス接続に基づいてノード4にサービスデータを送信する。クライアント8は、リング2が異常であるときにノード4のデータをドロップするためのリングクライアントである。クライアント8を使用することによってサービスデータを受信した後に、ノード4は、UNIインターフェースを使用することによってサービスデータを転送する。このようにして、サービスデータは転送される。
図7は、説明のための一例にすぎない。サービスデータはまた、ノード4からリングに追加され、送信経路「クライアント8→クライアント4→クライアント3→クライアント7」を通して送信され、ノード3にドロップされ得る。
リンクグループ1の障害が修正され、リンクグループ2の障害が依然として存在する場合、ノード1は、サービスデータを送るために以下のステップを実行し得る。
クライアント3とクライアント4との間のFlexEクロス接続を削除する。
クライアント1とクライアント2との間のFlexEクロス接続を削除する。
クライアント1とクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立する。
サービスデータは、送信経路「クライアント1→クライアント4→クライアント8」を通して送信され、ノード4においてドロップされ、送信経路は、図8に示されている。
図8は、説明のための一例にすぎない。サービスデータはまた、ノード4からリングに追加され、送信経路「クライアント8→クライアント4→クライアント1」を通して送信され、ノード3にドロップされ得る。
リンクグループ1の障害とリンクグループ2の障害とが修正される場合、ノード1は、サービスデータを送るために以下のステップを実行し得る。
クライアント1とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。
サービスデータは、送信経路「クライアント1→クライアント2」を通して送信され、ノード4においてドロップされ、送信経路は、図5に示されている。
作業経路は、通常、ノード間の好適な送信経路である。リンクグループ1のリンク障害が修正された後、FlexEクロス接続リング中のノードはサービスデータを送信するために作業経路を優先的に選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
図9は、方法600の実装を示す。リンクグループ2に障害がないとき、ノード1は、データを転送するために以下のステップを実行し得る。
クライアント1とクライアント2との間のFlexEクロス接続を削除する。
クライアント3とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。
受信端ノード(たとえば、ノード4)について、データをドロップするためのリングクライアントは、事前構成されたクライアント(たとえば、クライアント2)であり、送信端ノードが位置するFlexEクロス接続リング(たとえば、リング1)に障害が発生するときにデータをドロップするためのリングクライアントは変化しない。したがって、リング2が適切に動作するとき、ノード1は、クライアント3とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する必要があり、したがって、ノード4は、クライアント2を使用することによってサービスデータをドロップする。
サービスデータはまた、ノード4からリングに追加され、送信経路「クライアント2→クライアント3→クライアント7」を通して送信され、ノード3にドロップされ得る。
リンクグループ1の障害が修正される場合、ノード1は、サービスデータを送るために以下のステップを実行し得る。
クライアント3とクライアント2との間のFlexEクロス接続を削除する。
クライアント1とクライアント2との間にFlexEクロス接続を確立する。
サービスデータは、送信経路「クライアント1→クライアント2」を通して送信され、ノード4においてドロップされ、送信経路は、図5に示されている。
作業経路は、通常、ノード間の好適な送信経路である。リンクグループ1のリンク障害が修正された後、FlexEクロス接続リング中のノードはサービスデータを送信するために作業経路を優先的に選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
図4から図9において説明された解決策は、説明のための例にすぎない。本出願に適用可能なFlexEクロス接続リングは、より多くのノードをさらに含み得る。
図10は、本出願による別のタイプのFlexEクロス接続リングの概略図である。
ネットワーク要素(Network Element、NE)1、NE2、NE3、NE4、NE5、NE6、NE7、およびNE8は、FlexEクロス接続リング(すなわち、リング1)を形成する。NE1は、PEデバイスとして顧客機器(Customer Equipment、CE)1に接続される。NE5、NE6、NE7、NE9、NE10、NE11、NE12、およびNE13は、別のFlexEクロス接続リング(すなわち、リング2)を形成する。NE10は、PEデバイスとしてCE2に接続される。上記のNEはそれぞれ、ノードまたはネットワークデバイスと呼ばれることもある。
リング1とリング2との上の各経路が通常の状態にあるとき、CE1によって送られたサービスデータは、NE1によってリングに追加され、送信経路「NE1→NE8→NE7→NE9→NE10」を通って送信され、NE4においてドロップされることが可能である。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生する場合、リング1とリング2との上の関連するノードは、以下の方法に従ってサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE8は、NE8の2つの作業クライアント間のFlexEクロス接続を削除し、NE8の作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、NE8とNE1との間の保護経路を通してNE1に送信される。次いで、サービスデータは、逆時計回り方向にリング1上の保護経路を通してNE7に送信される。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE7は、NE7の保護クライアントとNE8の保護クライアントとの間のFlexEクロス接続を削除し、リング1の保護クライアントとリング2の作業クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、リング2の作業経路を通してNE9に送信され、NE9は、リング2の作業経路に基づいて、ドロップするのためのNE10にサービスデータを送信する。
サービスデータは、最後に、図11に示されるように、送信経路「NE1→NE2→NE3→NE4→NE5→NE6→NE7→NE9→NE10」を通してNE10に送信され、ドロップされる。
上記の解決策は、説明のための一例にすぎない。NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生した後、NE1は、保護経路を使用することによってNE2にサービスデータを直接送り得、NE8にサービスデータを送らない。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループの障害が修正された後、リング1とリング2とは、図10に示されている送信経路に基づいてサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生し、NE7とNE9との間のFlexEリンクグループに障害が発生する場合、リング1とリング2との上の関連するノードは、以下の方法に従ってサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE8は、NE8の2つの作業クライアント間のFlexEクロス接続を削除し、NE8の作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、NE8とNE1との間の保護経路を通してNE1に送信される。次いで、サービスデータは、逆時計回り方向にリング1上の保護経路を通してNE7に送信される。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生し、NE7とNE9との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定した後に、NE7は、NE7の保護クライアントとNE8の保護クライアントとの間のFlexEクロス接続とNE7の保護クライアントとNE9の保護クライアントとの間のFlexEクロス接続とを削除し、リング1の保護クライアントとリング2の保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し得る。サービスデータは、リング2の保護経路を通してNE6に送信され、NE6は、リング2の保護経路に基づいて、ドロップするのためのNE10にサービスデータを送信する。
サービスデータは、最後に、図12に示されるように、送信経路「NE1→NE2→NE3→NE4→NE5→NE6→NE7→NE6→NE5→NE13→NE12→NE11→NE10」を通してNE10に送信され、ドロップされる。
上記の解決策は、説明のための一例にすぎない。NE7とNE8との間のFlexEリンクグループに障害が発生した後、NE1は、保護経路を使用することによってNE2にサービスデータを直接送り得、NE8にサービスデータを送らない。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループの障害が修正された後、リング1とリング2とは、図13に示されている送信経路に基づいてサービスデータを転送し得る。
NE7とNE8との間のFlexEリンクグループの障害とNE7とNE9との間のFlexEリンクグループの障害とが修正された後、リング1とリング2とは、図10に示されている送信経路に基づいてサービスデータを転送し得る。
図10から図13に示されているFlexEクロス接続リングは説明のための一例にすぎず、本出願において提供されるFlexEクロス接続リングの適用例シナリオは、図10から図13に示されているシナリオに限定されないことを理解されたい。
たとえば、図10に示されているFlexEクロス接続リングは、第4世代(4th Generation、4G)モバイル通信システムにおいてさらに使用され得、ここで、CE1は、4Gモバイル通信システム中の基地局(eNB)に直接または間接的に接続され得る。図10に示されているFlexEクロス接続リングは、第5世代(5th Generation、5G)モバイル通信システムにさらに適用され得る。CE1は、5Gモバイル通信システム中の基地局(gNB)に直接または間接的に接続され得る。
別の例では、図10に示されているFlexEクロス接続リングは、代替として、マルチレイヤネットワークアーキテクチャ中にあり得る。NE1は、アクセスレイヤデバイスに接続され得、NE10は、コンバージェンスレイヤデバイスまたはコアレイヤデバイスに接続され得る。
上記の例は、説明のための例にすぎず、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングは将来の通信システムにも適用可能である。
上記の解決策は、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、図4のノード1)が適切に動作するときに使用されるデータ転送解決策である。作業経路を搬送する共通のノードに障害が発生する場合、保護経路のみを搬送する共通のノード(たとえば、図4のノード2)が2つのリング間にFlexEクロス接続を確立するために必要とされる。
図14は、本出願によるFlexEクロス接続リングに適用される別の通信方法を示す。方法1400は、図4のノード2によって実行され得る。方法1400は、以下を含む。
S1410.ノード2は、障害がノード1に発生すると決定する。
S1420.ノード2は、クライアント3とクライアント7との間のFlexEクロス接続を削除する。
S1430.ノード2は、クライアント4とクライアント8との間のFlexEクロス接続を削除する。
S1440.ノード2は、クライアント7とクライアント8との間にFlexEクロス接続を確立する。
ノード1に隣接するすべてのノードは、OAM機能に基づいて、ノード1に障害が発生すると決定し得る。ノード1に障害が発生すると決定した後に、ノード3は、クライアント7がデータを追加するためのリングクライアントであると決定し、クライアント7とクライアント5との間のFlexEクロス接続を削除し、クライアント7を使用することによって、リングに追加されるサービスデータを転送する。ノード1に障害が発生すると決定した後に、ノード2は、クライアント3とクライアント4との間にFlexEクロス接続を確立し、クライアント8を使用することによって、クライアント7を使用することによって受信されたサービスデータを転送する。ノード1に障害が発生すると決定した後に、ノード4は、クライアント8がデータをドロップするためのリングクライアントであると決定し、クライアント8とクライアント6との間のFlexEクロス接続を削除し、クライアント8を使用することによって受信されたサービスデータをドロップする。上記の転送処理は、図15に示されている。
ノード2が2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を搬送するので、作業経路を搬送するノード(すなわち、ノード1)に障害が発生するとき、ノード2は、2つの保護クライアント間にFlexEクロス接続を確立し得、したがって、FlexEクロス接続リングにわたって転送するサービスデータが完了され、複数のFlexEクロス接続リングによって形成されるリングネットワークの信頼性が拡張される。
ノード1の障害が修正されると決定した後に、ノード3は、ノード1によって搬送される作業経路(すなわち、図5に示されている送信経路)を通してサービスデータを送り続ける。
図10に示されているFlexEクロス接続リングについて、NE7に障害が発生する場合、NE8とNE6とは、図16に示されているように、OAM機能に基づいて、NE7に障害が発生すると決定し、転送経路に対して対応する処理を実行し得る。
NE8は、2つの作業クライアント(NE1とNE8との間の作業クライアントおよびNE8とNE7との間の作業クライアント)の間のFlexEクロス接続を削除し、作業クライアント(NE1とNE8との間の作業クライアント)と保護クライアント(NE1とNE8との間の保護クライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、リング1上の保護経路を通してNE6にNE1によって送られたパケットを転送する。
NE6は、2つの保護クライアント(NE5とNE6との間の保護クライアントおよびNE6とNE7との間の保護クライアント)の間のFlexEクロス接続を削除し、リング1上の保護クライアントとリング2上の保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立し、リング2上の保護経路を通してNE10にサービスデータを転送する。NE10は、サービスデータをドロップし、したがって、FlexEクロス接続リングにわたって転送するサービスデータは、NE7に障害が発生するときに完了され、複数のFlexEクロス接続リングによって形成されるリングネットワークの信頼性が拡張される。
上記は、2つの隣接するFlexEクロス接続リングが少なくとも2つの共通のノードを有する解決策について説明する。2つの隣接するFlexEクロス接続リングがただ1つの共通のノードを有する図17に示されているリングネットワークについて、図6に示されている方法が依然として適用可能である。図18から図20は、リンクグループ1に障害が発生する場合および/またはリンクグループ2に障害が発生する場合の処理方法を示す。図7を図9に比較することによって、リング1の上とリング2の上との保護経路が同じノード上で搬送されるかどうかにかかわらず、処理方法はノード1に対して同じであることが理解されることが可能である。
本出願は、FlexEクロス接続リングをさらに提供する。FlexEクロス接続リング中の各ノードは、複数の作業経路と複数の保護経路とを有し、複数の作業経路は、複数の保護経路と1対1で対応する。
図21に示されているように、ノード1は、イースト物理ポート、ウエスト物理ポートおよびサウス物理ポートの3つの物理ポート(すなわち、PHY)を含む。図21に示されているノード1は説明のための一例にすぎず、ノード1はより多くの物理ポートをさらに含み得る。
イースト物理ポートは、クライアント2と、クライアント10と、クライアント6と、クライアント16との4つのクライアントに対応する。クライアント2とクライアント10とは作業クライアント(作業経路に対応するクライアント)であり、クライアント6とクライアント16とは保護クライアント(保護経路に対応するクライアント)である。
ウエスト物理ポートは、クライアント1と、クライアント9と、クライアント5と、クライアント11との4つのクライアントに対応する。クライアント1とクライアント9とは作業クライアントであり、クライアント5とクライアント11とは保護クライアントである。
サウス物理ポートは、クライアント12と、クライアント3と、クライアント4と、クライアント14との4つのクライアントに対応する。4つのクライアントはすべて保護クライアントである。
イースト物理ポートの2つの作業クライアントは、1つのクライアントグループ(Client Group)、すなわち、作業クライアントグループ1として構成される。ウエスト物理ポートの2つの作業クライアントは、別のクライアントグループ、すなわち、作業クライアントグループ2として構成される。本出願では、クライアントグループは、クライアントバインディンググループと呼ばれることもある。イースト物理ポートの2つの保護クライアントは、1つのクライアントグループ、すなわち、保護クライアントグループ1として構成される。ウエスト物理ポートの2つの保護クライアントは、別のクライアントグループ、すなわち、保護クライアントグループ2として構成される。サウス物理ポートの4つの保護クライアントは、2つのクライアントグループ、すなわち、保護クライアントグループ3および保護クライアントグループ4として構成される。
上記のクライアントグループは、説明のための例にすぎない。本出願で提供されるクライアントグループ中のクライアントの量は、代替として、別の量であり得る。たとえば、3つのクライアントが1つのクライアントグループになるか、またはより多くのクライアントが1つのクライアントグループになる。
同様に、作業クライアントグループと保護クライアントグループとはまた、ノード2、ノード3、およびノード4のために構成され得る。図22から図24は、構成結果を示す。
図21から図24に示されている4つのノードを含むFlexEクロス接続リングが図25に示されている。
リンクグループ1に障害が発生し、リンクグループ2に障害が発生する場合、ノード1は、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間のFlexEクロス接続を削除し、サウス物理ポートの2つの保護クライアントグループ間にFlexEクロス接続を確立し、サウス物理ポートの保護クライアントグループからサービスデータを送出し得る。図26は、上記の送信経路を示す。
リンクグループ2に障害が発生する場合、ノード1は、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間のFlexEクロス接続を削除し、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとサウス物理ポートの保護クライアントグループとの間にFlexEクロス接続を確立し、サウス物理ポートの保護クライアントグループからサービスデータを送出し得る。図27は、上記の送信経路を示す。
リンクグループ1に障害が発生する場合、ノード1は、ウエスト物理ポートの作業クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間のFlexEクロス接続を削除し、サウス物理ポートの保護クライアントグループとイースト物理ポートの作業クライアントグループとの間にFlexEクロス接続を確立し、イースト物理ポートの作業クライアントグループからサービスデータを送出し得る。図28は、上記の送信経路を示す。
ノード1に障害が発生する場合、ノード2は、ウエスト物理ポートおよびノース物理ポートの2つの保護クライアントグループ間のFlexEクロス接続を削除し、イースト物理ポートおよびノース物理ポートの2つの保護クライアントグループ間のFlexEクロス接続を削除し、ウエスト物理ポートの保護クライアントグループとイースト物理ポートの保護クライアントグループとの間にFlexEクロス接続を確立し、イースト物理ポートの保護クライアントグループからサービスデータを送出する。図29は、上記の送信経路を示す。
ノードは、クライアントグループに基づいて、1回複数の作業クライアントと複数の保護クライアントとに対してFlexEクロス接続処理を実行することによって経路切替えを完了することができ、複数回各作業クライアントと各保護クライアントとに対してFlexEクロス接続処理を実行する必要がないので、クライアントグループに基づくFlexEクロス接続処理は、経路切替えのオーバーヘッドを低減することができる。
当業者は、図25から図29に示されているFlexEクロス接続リングと対応するトラブルシューティング方法とが、図4、図10、または本出願において説明される別のシナリオに適用されることが可能であることが明らかであることを明確に理解し得る。
本出願は、FlexEクロス接続リングの障害を検出するための方法をさらに提供し、本方法は、クライアントグループを含む、図25に示されているFlexEクロス接続リングに適用される。本方法は、以下を含む。
ノード1は、作業クライアント1を使用することによってノード3にOAMパケットを送り、ここで、OAMパケットは、ノード1とノード3との間のFlexEリンクグループの接続性を検出するために使用される。
ノード1がN(Nは、正の整数である)の期間内にOAMパケットの応答メッセージを受信しない場合、ノード1は、ノード1とノード3との間のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定し、クライアント9またはクライアント5を使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、OAMパケットのオーバーヘッドを低減する。さらに、OAM検出がクライアントグループ中の各クライアントのために構成される必要がないので、クライアントグループのFlexEクロス接続リングを使用することは、OAM構成の作業負荷を低減することができる。
上記の解決策は、説明のための一例にすぎない。代替として、ノード1は、ノード3によって送られたOAMパケットがNの期間中に受信されないことに基づいて、障害がウエスト物理ポートに対応するFlexEリンクグループに発生すると決定し得る。
OAMパケットは、図30に示されているパケットフォーマットを使用し得る。
図30では、OAMパケットは、66Bコードブロックの符号化フォーマットを使用する。第1行の番号0から65は、66ビットのシーケンス番号である。最初の2ビットは、付加ビットである。ビット2から開始して、隣接する8ビットは、1バイトに分割され、後続の64ビットは、合計8バイトに分割される。
第1のバイト(2~9)は、66Bのコードブロックの制御タイプを示すために0x4Bを使用し、Oコード、すなわち、IEEE802.3において定義されているシーケンス制御文字を識別するために使用される。
第2のバイト(10~17)では、最初の2ビットは、予約されたフィールド(Resv)であり、最後の6ビットは、OAMパケットタイプを示すタイプフィールド(Type)である。
タイプフィールドの値が0x1であるとき、66Bのコードブロックは、BASコードブロックであることを示し、BASコードブロックの1つの機能は、経路の接続性を検出することである。BASコードブロックは、上記で説明された第2のOAMパケットである。
タイプフィールドの値が0x2であるとき、66Bのコードブロックは、APSコードブロックであることを示し、APSコードブロックの1つの機能は、検出を実行し、自動保護切替えを実行するように、たとえば、2方向で作業クライアント間のFlexEクロス接続を削除し、同じ方向で作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立するようにノードに示すことである。APSコードブロックは、上記で説明されたOAMパケットである。
第3のバイト(18~25)と、第4のバイト(26~33)と、第6のバイト(42~49)と、第7のバイト(50~57)とは、OAM値を搬送するために使用される値(Value)フィールドである。
第5のバイト(34~41)では、最初の4ビットは、OAM情報ブロックの識別子として0xCを使用する。
第8のバイト(58~65)では、最初の4ビットは、シーケンス(Seq)フィールドを表し、フィールドの値は、マルチコードブロックパケット中の異なるコードブロックシーケンスによって表される異なる意味を示し得る。単一のコードブロックパケットでは、シーケンスフィールドは、無効値、たとえば、0000で充填され得る。第8のバイトの最後の4ビットは、(CRCフィールドを除く)上記の8バイトの完全性をチェックするために使用される巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)フィールドである。
図30に示されている符号化フォーマットは、説明のための一例にすぎない。OAMパケットの符号化フォーマットは、本出願では限定されない。たとえば、OAMパケットは、64Bの符号化フォーマットを使用することによって符号化され得る。
上記は、マルチリングアーキテクチャを含むリングネットワーク(言い換えれば、少なくとも2つのFlexEクロス接続リングを含むリングネットワーク)とリングネットワーク上でのデータ転送方法とについて説明する。上記で説明されたあらゆるリングネットワークが単一リングアーキテクチャをさらに含み得ることに留意されたい。
図31は、単一リングアーキテクチャとマルチリングアーキテクチャとを含むリングネットワークを示す。
クライアント1’とクライアント7’とクライアント3’とは、閉じられた作業経路を形成し、クライアント1とクライアント7とクライアント3とは閉じられた保護経路を形成する。ノード1とノード2とノード3とのいずれか2つの間に作業経路と保護経路とがあるので、ノードのいずれか2つの間のリンクに障害が発生する場合、障害ポイントに隣接するノードは、作業クライアントと保護クライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することによってデータを転送し、言い換えれば、保護経路を使用することによってデータを転送し得る。
たとえば、リンクグループ3に障害が発生するとノード1が決定する場合、ノード1は、クライアント1’とクライアント3’との間のFlexEクロス接続を削除し、クライアント1’とクライアント5との間にFlexEクロス接続を確立し得る。したがって、クライアント1’を使用することによって受信されたデータは、クライアント5を使用することによってノード3に送り返され得、ノード3は、クライアント7を使用することによってノード2にデータを送り得、したがって、単一のリングアーキテクチャにおけるデータ転送が完了される。
この実施形態において提供される解決策では、ノード間の保護経路は、リング1中に確立される。このようにして、ノード1とノード2との間の送信経路(たとえば、リンクグループ3)に障害が発生するとき、ノード1は、作業クライアント(たとえば、クライアント1’)と保護クライアント(たとえば、クライアント5)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによってノード3にサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルがサービスデータに与えられ、それによって、FlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構がリング2中にも確立され得る。
図31は、単一リングアーキテクチャとマルチリングアーキテクチャとが同じ保護経路(クライアント1とクライアント7とクライアント3とによって形成される保護経路)を共有する一例を示す。単一リングアーキテクチャとマルチリングアーキテクチャとが同じ保護経路を共有しないことがあり、リング形状の保護経路が、クライアント1’とクライアント7’とクライアント3’とによって形成される作業経路に送信保護を与えるために作成されることが理解され得る。
上記は、本出願による通信方法の例について詳細に説明する。上記の機能を実装するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書に開示した実施形態において説明された例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実装され得ることを容易に認識すべきである。機能がハードウェアによって実行されるのかまたはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、特定の適用例と技術的解決策の設計制約とに依存する。当業者は、特定の適用例ごとに説明した機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、実装が本出願の範囲を越えると見なすべきではない。
本出願では、データ送信装置の機能ユニットは、上記の方法例に基づいて分割され得る。たとえば、各機能ユニットは、それぞれの対応する機能に基づき区分を通して獲得され得るか、または2つ以上の機能は、1つの処理ユニットに統合され得る。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されることがあり、または、ソフトウェア機能ユニットの形式で実装されることがある。本出願におけるユニットへの区分は、一例にすぎず、論理機能区分にすぎないことに留意されたい。実際の実装中に、別の区分方式が使用され得る。
図32は、本出願による通信装置の概略図を示す。
通信装置3200は、図4、図10、または図25に示されているネットワークアーキテクチャに適用され得、たとえば、図4に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード1、または図10に示されているネットワークアーキテクチャ中のNE7、または図25に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード1に適用され得る。通信装置3200は、プロセッサ3210と、プロセッサ3210に結合されたメモリ3220と、通信インターフェース3230とを含み得る。プロセッサ3210は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)またはCPUとNPとの組合せであり得る。プロセッサはさらに、別のハードウェアチップを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、またはそれらの組合せであり得る。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用アレイ論理(Generic Array Logic、GAL)、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサ3210は、1つのプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。メモリ3220は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory、RAM)などの揮発性メモリ(Volatile Memory)を含み得、またはメモリ3220は、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、フラッシュ(Flash)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、もしくは固体ディスク(Solid-State Disk、SSD)などの不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を含み得、またはメモリ3220は、上記のタイプのメモリの組合せを含み得る。メモリ3220は、1つのメモリであり得るか、または複数のメモリを含み得る。メモリ3220は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール3221と、処理モジュール3222と、受信モジュール3223とを含み得る。上記のソフトウェアモジュールを動作させた後に、プロセッサ3210は、各ソフトウェアモジュールの命令に従って対応する動作を実行し得る。この実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行された動作は、ソフトウェアモジュールの命令に従ってプロセッサ3210によって実行される動作を実際に指す。たとえば、処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
たとえば、プロセッサ3210は、図4に示されているノード1中のプロセッサであり得、第1のFlexEリンクグループは、図4に示されているリンクグループ1であり、第3のクライアントは、クライアント3であり、第5のクライアントは、クライアント5であり、第2のクライアントは、クライアント2であり、第4のクライアントは、クライアント4である。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、ノード1)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
受信モジュール3223を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信すること
を行うステップをさらに実行し得、
送信モジュール3221を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送すること
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第3のネットワークデバイスは、図4のノード3である。FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイス(たとえば、図4のノード1)は、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3210は、処理モジュール3222を動作させた後に、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
第1のクライアントは、たとえば、図4のクライアント1である。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第1のネットワークデバイスが第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立した後、プロセッサ3210は、受信モジュール3223を動作させた後に、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することと
を行うステップをさらに実行し得る。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され得、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、
クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第1のFlexEリンクグループ中に発生すると決定すること
を行うステップを実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第1のリンクグループは第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用される。処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第7のクライアントは、図31に示されているクライアント1’であり、第8のクライアントは、図31に示されているクライアント5であり、第9のクライアントは、図31に示されているクライアント3’である。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3210は、処理モジュール3222を動作させた後に、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3222を動作させた後に、プロセッサ3210は、 クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定すること
を行うステップをさらに実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
図33は、本出願による別の通信装置の概略図を示す。
通信装置3300は、図4、図10、または図25に示されているネットワークアーキテクチャに適用され得、たとえば、図4に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード2、または図10に示されているネットワークアーキテクチャ中のNE6、または図25に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード2に適用され得る。通信装置3300は、プロセッサ3310と、プロセッサ3310に結合されたメモリ3320と、通信インターフェース3330とを含み得る。プロセッサ3310は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)またはCPUとNPとの組合せであり得る。プロセッサはさらに、別のハードウェアチップを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、またはそれらの組合せであり得る。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用アレイ論理(Generic Array Logic、GAL)、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサ3310は、1つのプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。メモリ3320は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory、RAM)などの揮発性メモリ(Volatile Memory)を含み得、またはメモリ3320は、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、フラッシュ(Flash)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、もしくは固体ディスク(Solid-State Disk、SSD)などの不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を含み得、またはメモリ3320は、上記のタイプのメモリの組合せを含み得る。メモリ3320は、1つのメモリであり得るか、または複数のメモリを含み得る。メモリ3320は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール3321と、処理モジュール3322と、受信モジュール3323とを含み得る。上記のソフトウェアモジュールを動作させた後に、プロセッサ3310は、各ソフトウェアモジュールの命令に従って対応する動作を実行し得る。この実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行された動作は、ソフトウェアモジュールの命令に従ってプロセッサ3310によって実行される動作を実際に指す。たとえば、処理モジュール3322を動作させた後に、プロセッサ3310は、
第1のネットワークデバイスに障害が発生すると決定することと、
第3のクライアントと第7のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第4のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
たとえば、第1のネットワークデバイスは、図4のノード1であり、第3のクライアントは、図4のクライアント3であり、第7のクライアントは、図4のクライアント7であり、第4のクライアントは、図4のクライアント4であり、第8のクライアントは、図4のクライアント8である。
第5のクライアントと、第3のクライアントと、第7のクライアントとが、第1のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントであり、第4のクライアントと、第6のクライアントと、第8のクライアントとが、第2のFlexEクロス接続リングのリング形状の保護経路上のクライアントである。第1のネットワークデバイスは、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの間の作業経路を搬送する。第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとの共通のノード(たとえば、第1のネットワークデバイス)に障害が発生するとき、第1のFlexEクロス接続リングと第2のFlexEクロス接続リングとは別の共通のノード(たとえば、第2のネットワークデバイス)を使用することによって2つのFlexEクロス接続リングの保護経路の間に関連付けを確立する必要があり、したがって、データが転送される。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々が、リング形状の保護経路を有するので、障害が第1のネットワークデバイスに発生した後、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、リング形状の保護経路を使用することによってサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、E2E保護経路を搬送しない。障害が第1のネットワークデバイスに発生する場合、第1のFlexEクロス接続リング中にあり、第1のネットワークデバイスに隣接し、作業経路を搬送するネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のネットワークデバイスが第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立した後、プロセッサ3310は、受信モジュール3323を動作させた後に、
第7のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを受信すること
を行うステップをさらに実行し得、
送信モジュール3321を動作させた後に、プロセッサ3310は、
第8のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送すること
を行うステップをさらに実行し得る。
FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイスは、2つのFlexEクロス接続リングの保護クライアントを使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間のデータ転送を実装し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のネットワークデバイスのリンク障害が修正された後、プロセッサ3310は、処理モジュール3322を動作させた後に、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第3のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと、
第8のクライアントと第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
第1のネットワークデバイスの障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって2つのFlexEクロス接続リング間でデータを転送し得、プロセッサ3310は、2つのFlexEクロス接続リングの各々のリング形状の保護経路を復元して、リングネットワークの信頼性を保証し続ける。
図34は、本出願によるさらに別の通信装置の概略図を示す。
通信装置3400は、図17に示されているネットワークアーキテクチャに適用され得、たとえば、図17に示されているネットワークアーキテクチャ中のノード1に適用され得る。通信装置3400は、プロセッサ3410と、プロセッサ3410に結合されたメモリ3420と、通信インターフェース3430とを含み得る。プロセッサ3410は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)またはCPUとNPとの組合せであり得る。プロセッサはさらに、別のハードウェアチップを含み得る。ハードウェアチップは、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、またはそれらの組合せであり得る。PLDは、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用アレイ論理(Generic Array Logic、GAL)、またはそれらの組合せであり得る。プロセッサ3410は、1つのプロセッサであり得るか、または複数のプロセッサを含み得る。メモリ3420は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory、RAM)などの揮発性メモリ(Volatile Memory)を含み得、またはメモリ3420は、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、フラッシュ(Flash)、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive、HDD)、もしくは固体ディスク(Solid-State Disk、SSD)などの不揮発性メモリ(Non-Volatile Memory)を含み得、またはメモリ3420は、上記のタイプのメモリの組合せを含み得る。メモリ3420は、1つのメモリであり得るか、または複数のメモリを含み得る。メモリ3420は、コンピュータ可読命令を記憶する。コンピュータ可読命令は、複数のソフトウェアモジュール、たとえば、送信モジュール3421と、処理モジュール3422と、受信モジュール3423とを含み得る。上記のソフトウェアモジュールを動作させた後に、プロセッサ3410は、各ソフトウェアモジュールの命令に従って対応する動作を実行し得る。この実施形態では、ソフトウェアモジュールによって実行された動作は、ソフトウェアモジュールの命令に従ってプロセッサ3410によって実行される動作を実際に指す。たとえば、処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、
第1のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第3のクライアントと第5のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
たとえば、プロセッサ3410は、図17に示されているノード1中のプロセッサであり得、第1のFlexEリンクグループは、図4に示されているリンクグループ1であり、第3のクライアントは、クライアント3であり、第5のクライアントは、クライアント5であり、第2のクライアントは、クライアント2であり、第4のクライアントは、クライアント4である。
2つの隣接するFlexEクロス接続リングの各々がリング形状の保護経路を有するので、障害が作業経路上に発生した後、作業経路を搬送する共通のノード(たとえば、ノード1)は、2つのFlexEクロス接続リングの保護経路を通してサービスデータを転送し得る。従来の技術におけるFlexEクロス接続リングでは、作業経路とE2E保護経路としか送信ノードと受信ノードとの間に存在していない。概して、作業経路を搬送するノードは、E2E保護経路を搬送しない。障害が共通のノードによって搬送される作業経路に発生する場合、作業ノードは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送することができない。したがって、本出願で提供されるFlexEクロス接続リングとFlexEクロス接続リングに基づく自動保護切替え方法は、リングネットワークの信頼性を改善する。
受信モジュール3423を動作させた後に、プロセッサ3410は、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第1のFlexEデータを受信すること
を行うステップをさらに実行し得、
送信モジュール3421を動作させた後に、プロセッサ3210は、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第1のFlexEデータを転送すること
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第3のネットワークデバイスは、図17のノード3である。FlexEデータは、FlexEプロトコルに準拠するコードブロックである。第1のネットワークデバイス(たとえば、図17のノード1)は、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータ(たとえば、第1のFlexEデータ)を送って戻し、第3のネットワークデバイスは、保護経路を使用することによってサービスデータを転送し、それによって、リングネットワークの信頼性を改善する。
第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3410は、処理モジュール3422を動作させた後に、
第3のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップを実行する。
第1のクライアントは、たとえば、図17のクライアント1である。
作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第1のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第1のネットワークデバイスが第1のクライアントと第2のクライアントまたは第4のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立した後、プロセッサ3410は、受信モジュール3423を動作させた後に、
第1のクライアントを使用することによって、第3のネットワークデバイスによって送られた第2のFlexEデータを受信することと、
第2のクライアントまたは第4のクライアントを使用することによって第2のFlexEデータを転送することと
を行うステップをさらに実行し得る。
経路切替えを完了した後に、第1のネットワークデバイスは、作業経路を使用することによって第2のFlexEデータを転送し、したがって、好適な送信リソースが第2のFlexEデータに与えられることが可能である。
第1のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され得、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第1のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、
クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第1のFlexEリンクグループ中に発生すると決定すること
を行うステップを実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第3のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第1のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
第1のリンクグループは第7のクライアントと第8のクライアントとを搬送するためにさらに使用され、第3のリンクグループは、第9のクライアントを搬送するためにさらに使用される。処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、
第3のFlexEリンクグループに障害が発生すると決定することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
たとえば、第7のクライアントは、図31に示されているクライアント1’であり、第8のクライアントは、図31に示されているクライアント5であり、第9のクライアントは、図31に示されているクライアント3’である。
この実施形態において提供される解決策では、ネットワークデバイス間の保護経路は、第1のFlexEクロス接続リング中に確立される。このようにして、障害が第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の送信経路(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生するとき、第1のネットワークデバイスは、作業クライアント(たとえば、第7のクライアント)と保護クライアント(たとえば、第8のクライアント)との間にFlexEクロス接続を確立し、保護クライアントを使用することによって第3のネットワークデバイスにサービスデータを送って戻し得、したがって、バックアップ送信チャネルは、サービスデータに与えられ、それによって、第1のFlexEクロス接続リングの信頼性を改善する。同様の保証機構は、第2のFlexEクロス接続リング中にも確立され得る。
第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、プロセッサ3410は、処理モジュール3422を動作させた後に、
第7のクライアントと第8のクライアントとの間のFlexEクロス接続を削除することと、
第7のクライアントと第9のクライアントとの間にFlexEクロス接続を確立することと
を行うステップをさらに実行し得る。
第9のクライアントに対応する経路は、作業経路である。作業経路は、通常、ネットワークデバイス間の好適な送信経路である。第3のFlexEリンクグループのリンク障害が修正された後、第1のネットワークデバイスは、サービスデータのための送信経路を作業経路に切り替えることを選定し得、したがって、好適な送信リソースがサービスデータに与えられることが可能である。
第3のFlexEリンクグループは、少なくとも2つのクライアントを搬送するために使用され、少なくとも2つのクライアントは、1つのクライアントバインディンググループを形成し、クライアントバインディンググループは、第9のクライアントを含み、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開され、OAM検出は、クライアントバインディンググループ中の少なくとも1つのクライアント上に展開されない。処理モジュール3422を動作させた後に、プロセッサ3410は、少なくとも1つのクライアント上に展開されるOAM検出に基づいて、障害が第3のFlexEリンクグループに発生すると決定するステップをさらに実行し得る。
1つの作業クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の作業クライアントのために構成され得、1つの保護クライアントグループが、第1のネットワークデバイスと第2のネットワークデバイスとの間の複数の保護クライアントのために構成され得る。第1のネットワークデバイスが、クライアントグループ中の1つのクライアントを使用することによって第2のネットワークデバイスにOAMパケットを送った後に応答パケットを受信しない場合、第1のネットワークデバイスは、障害がクライアントグループに対応するFlexEリンクグループ(たとえば、第3のFlexEリンクグループ)に発生すると決定し得、各作業クライアントまたは保護クライアントを使用することによってOAMパケットを送る必要がなく、それによって、送信リソースの消費量を低減する。
装置実施形態は、方法実施形態に対応する。方法実施形態におけるステップは、装置実施形態における対応するモジュールによって実行される。たとえば、通信インターフェースは、方法実施形態における受信するステップと送信するステップとを実行し、受信するステップと送信するステップ以外のステップは、プロセッサによって実行され得る。特定のモジュールの機能については、対応する方法実施形態を参照されたい。詳細についてはここで再度説明されない。
上記の処理のシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態において実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。処理の実行シーケンスは、処理の機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実装処理に対するいかなる限定とも解釈されてはならない。
さらに、本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象物について説明するための関連付け関係を表すにすぎず、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表し得る。Aのみが存在し、AとBとの両方が存在し、Bのみが存在する。さらに、本明細書における文字「/」は、概して、関連する対象物間の「または」の関係を示す。
上記の説明は、本発明の特定の実装にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に想到されるいかなる変形形態または置換形態も、本発明の保護範囲内に入るものである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従わなければならないものである。