JP2004040718A - 伝送システムとそのノード装置および通信パスのレストレーション方法 - Google Patents

伝送システムとそのノード装置および通信パスのレストレーション方法 Download PDF

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Hiromune Suetsugu
末次 弘宗
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Abstract

【課題】トラフィックの救済のため他の通信網を利用することの可能な伝送システムとそのノード装置および通信パスのレストレーション方法を提供する。
【解決手段】リングネットワークを形成する複数のノードに、トリビュタリトラフィックをアド/ドロップするADM部1に加え、トリビュタリトラフィックを装置内部でループバックするためのクロスコネクト部2を備える。また各ノードに、トリビュタリラインTLを介して外部ネットワークを接続する。そして、リングネットワークが備えるトラフィック救済機能によってもサービストラフィックを救済できない形態の障害が発生した場合には、監視制御装置20を主体として実施されるシーケンスによりオリジナルルートを外部ネットワーク側に迂回させ、この迂回ルートを介してサービストラフィックを伝送する。
【選択図】  図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy)/SONET(Synchronous Optical Network)などの規格に準拠する伝送システムとそのノード装置および通信パスのレストレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
幹線網に適用されるディジタル信号伝送システムでは、ノード装置内のインタフェース機器や伝送路などに、サービス系およびプロテクション系を備えた二重化構成が採用される。二重化構成によれば、サービス系に障害が発生した場合に、サービストラフィックの通信パスをサービスラインからプロテクションラインに迂回させることができ、故障や断線から伝送情報を救済することができる。
【0003】
例えばSDHに準拠するシステムでは、リング状のネットワークトポロジを構築し、APS(Automatic Protection Switching)と称する自律的トラフィック救済機能と組み合わせることで耐障害性を高めるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、如何に障害への対策を講じようとも、不十分な場合が有る。例えば複数の箇所に障害が発生した場合などには、サービストラフィックを迂回させるためのネットワークリソースを用意できず、結果としてサービストラフィックが切断されてしまうことが有り得る。そこで、個別の伝送システムごとに閉じた運用ではなく、他の異なる通信網と連携してネットワークリソースを確保することにより通信の信頼性を向上させたいというニーズが高まってきている。
【0005】
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、トラフィックの救済のため他の通信網を利用することの可能な伝送システムとそのノード装置および通信パスのレストレーション方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、複数のノード装置と、これらのノード装置を接続して多重信号を伝送する高速側ラインと、監視制御装置とを備え、前記複数のノード装置を介して情報通信システムに接続される伝送システムであって、前記複数のノード装置のそれぞれは、少なくとも一つが前記情報通信システムに接続される複数のトリビュタリラインと、これらのトリビュタリラインと前記高速側ラインとに接続され、前記トリビュタリラインを介して導入されるトリビュタリトラフィックを前記多重信号に多重して前記高速回線に送出するとともに、前記高速側ラインを介して導入される多重信号から前記トリビュタリトラフィックを分離していずれかの前記トリビュタリラインに送出する多重/分離手段と、前記複数のトリビュタリラインに接続され、外部から与えられるループバック指示に応じて、いずれかのトリビュタリラインから導入されるトリビュタリトラフィックを前記情報通信システムに接続されるトリビュタリラインにループバックするループバック手段とを備え、前記監視制御装置は、前記ループバック手段によりループバックされるトリビュタリトラフィックを伝送する前記伝送システム側の通信パスを前記情報通信システム側にレストレーションさせるべく、前記ノード装置に前記ループバック指示を与える外部レストレーション制御手段を備えることを特徴とする。
【0007】
このような手段を講じることにより、ノード装置において、トリビュタリトラフィックを装置内部でループバック(Internal Loop Back)することが可能となる。すなわち、高速側ライン−トリビュタリラインの間での回線接続だけでなく、全てのライン間に対して回線接続を行なうことができる、いわゆるフル ノンブロッキングの構成が実現される。従って、ノード装置に入力されているトリビュタリトラフィックでも容易に他のネットワーク、あるいは他のケーブルシステムに迂回させることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係わるノード装置が設置されるディジタル信号伝送システムの構成を示す図である。このシステムは複数のノード装置(Node:以下ノードと称する)A〜Fと、これらのノードをリング状に接続するサービスラインSLおよびプロテクションラインPLを備え、いわゆるリングネットワークとしての形態を有する。プロテクションラインPLは、サービスラインSLの予備系である。各ノードA〜Fには、例えば交換機や端局装置などのクライアント装置10が接続される。
【0009】
クライアント装置10と各ノードA〜Fとの間で授受されるトリビュタリトラフィックは、例えばSDHにおけるSTM(Synchronous Transport Module)−1,STM−4,STM−16、あるいはSTM−64レベルである。このトリビュタリトラフィックは各ノードA〜Fにおいて多重化され、STM−64などの高次群信号としてサービスラインSLおよびプロテクションラインPLに送出される。なお、各ノードA〜Fにおける高次群信号の送出方向には時計回り(Clockwise:CW)方向と反時計回り方向(Counter Clockwise:CCW)との2通りがある。ここでは便宜上、ノードAにおけるCW方向をEast側、CCW方向をWest側と称する。
【0010】
各ノードA〜Fには、ネットワーク全体の監視処理、および制御処理を担う監視制御装置(NME:Network Management Equipment)20がLAN(Local area Network)などを介して接続される。なおシステム設計のニーズに応じて、監視制御装置20の数は任意である。例えば、一つの監視制御装置20によりシステム全体を統括的に監視・制御するようにしても良い。
【0011】
またこのシステムは、サービストラフィックの伝送に係わる障害がサービスラインSLに生じた場合に、プロテクションラインPL側の伝送リソースを利用して、当該障害からサービストラフィックを救済する機能を備える。この機能は、SDHにおいてはAPS(Automatic Protection Switching)と称され、ノードA〜F同士の協調的な自律的分散制御により実現される。
【0012】
図2は、図1に示されるノードAの主要部構成を示すブロック図である。なおノードB〜Fも同様の構成である。ノードAは、アド・ドロップ マルチプレクサ(ADM:Add Drop Multiplex)部1と、クロスコネクト部2とを備える。クロスコネクト部2は、クライアント装置10に至るチャネル数nに応じた数の低速インタフェース部(LS I/F)71〜7nを介して複数のトリビュタリラインTLに接続される。少なくとも一つのトリビュタリラインTLは、図示しない外部ネットワークに接続される。
【0013】
ADM部1は、サービス系ラインインタフェース部(HS I/F(SRV))3,5と、プロテクション系ラインインタフェース部(HS I/F(PRT))4,6と、クロスコネクト部2とに接続される。HS I/F(SRV)3は、East側サービスラインSLに接続される。HS I/F(PRT)4は、East側プロテクションラインPLに接続される。HS I/F(SRV)5は、West側サービスラインSLに接続される。HS I/F(PRT)6は、West側プロテクションラインPLに接続される。
【0014】
ADM部1は、トリビュタリラインTLを介してそれぞれ導入されるトリビュタリトラフィックを時分割多重し、得られた多重信号をサービスラインSLまたはプロテクションラインPLに送出する。またADM部1は、サービスラインSLまたはプロテクションラインPLを介して導入される多重信号から任意のタイムスロットを分離してトリビュタリトラフィックとしていずれかのトリビュタリラインTLに送出する。このようにADM部1を備えることにより、ノードAはADM装置として動作する。
【0015】
クロスコネクト部2は、図1のNME20から指示が与えられた場合に、いずれかのトリビュタリラインから導入されるトリビュタリトラフィックを、外部ネットワークに接続されるトリビュタリラインに装置内部でループバックする。
【0016】
このほかノードAは、主制御部8と、記憶部9とを備える。ノードAは、記憶部9に記憶される各種の制御プログラムに基づき、図示しないCPU(Central Processing Unit)などを備える主制御部8の制御のもとで動作する。
【0017】
ところで、主制御部8は、例えば上記CPUのソフトウェア処理により実現されるループバック制御部8aを備える。ループバック制御部8aは、NME20から与えられるループバック指示に応じてクロスコネクト部2のスイッチング状態を制御し、いずれかのトリビュタリラインTLから導入されるトリビュタリトラフィックを、前記外部ネットワークに接続されるトリビュタリラインTLにループバックさせる。
【0018】
図3は、図1に示されるNME20の構成を示すブロック図である。NME20は、ヒューマンマシンインタフェースとしての入出力部21と、表示部22と、LANを介してノードに接続されるインタフェース部(LAN I/F)23と、各種動作プログラムなどを記憶する記憶部24と、制御部25とを備える。
【0019】
制御部25は、外部レストレーション制御部25aと、指定制御部25bと、パーシャルネットワーク形成処理部25cとを備える。外部レストレーション制御部25aは、図1の伝送システムにおいて上記ループバックされたトリビュタリトラフィックを伝送するために設定されていた通信パスを外部ネットワーク側にレストレーションさせるためのループバック指示を生成し、このループバック指示を前記ループバック制御部8aに与える。特に、外部レストレーション制御部25aは、ノード装置に前記トリビュタリトラフィックをループバックさせるための処理シーケンスを、障害の発生形態に応じて自動的に実施する。この処理シーケンスは、APSに定義される処理コマンドを利用して構築される。
【0020】
指定制御部25bは、ノード装置においてループバック処理が実施された後に、ループバックされたトリビュタリトラフィックを伝送していた伝送システム側の通信パスを削除するか、否かを選択指定する。
【0021】
パーシャルネットワーク形成処理部25cは、図1のリングネットワークを複数に分断する形態の障害が生じた場合に、その旨を検知する。そして、複数のパーシャルネットワークを形成するための外部コマンドを、ノードA〜Fのそれぞれに自動的に投入する。
【0022】
なお、ループバック制御部8a、外部レストレーション制御部25a、指定制御部25b、パーシャルネットワーク形成処理部25cのいずれも、例えばCPU(Central Processing Unit)のソフトウェア処理を中核として他のハードウェアとの協調動作により実現される機能オブジェクトである。
【0023】
図4は、図1に示されるシステムにおける通信パスの設定例を示す図である。図4に示されるように、図1のシステムにおいては各ノードA〜FがADM機能を備えることにより、トラフィックを伝送するための通信パスを自由にクリエイトすることができる。図1は、ノードAとノードCとの間のサービスラインSLに、ノードBを経由するポイント・ツウ・ポイントの通信パスがクリエイトされている状況を示す。
【0024】
図5は、図2に示される状態からノードAとノードBとの間のセグメントに伝送路障害が発生した場合におけるトラフィックのレストレーション状態を示す図である。図5においては、同セグメントのサービスラインSLとプロテクションラインPLとの両方が切断された(Cable Cut)とする。そうすると、リングネットワークシステムが有するプロテクションメカニズムにより、図4に示されるパス、すなわち障害の発生前のルート(以下、オリジナルルートと称する)の通信パスが、同じリングネットワークの逆方向のプロテクションラインPLのルートにレストレーションされる。これにより、オリジナルルートのパスを介して伝送されていたサービストラフィックは障害から救済される。
【0025】
SDHにおけるトラフィックのプロテクションメカニズムは、ITU−T Rec.G.841に準拠するRing APSが代表的である。特にノード間の距離が長い場合には、ITU−T勧告G.841 ANNEX Aに記載されるところのMSshared protection rings (transoceanic application)が有効である。
【0026】
ただし、図5に示される状態からさらにノードE〜ノードF間にも障害が生じると、同じリングネットワーク内に通信パスをレストレーションすることができず、サービストラフィックを救済することができない。
【0027】
図6は、 図5に示される状態からさらにノードEとノードFとの間のセグメントに伝送路障害が発生した場合の、本実施形態におけるトラフィックのレストレーション状態を示す図である。図6に示されるように本実施形態では、通信パスのアド/ドロップノードであるノードA及びノードCにて、当該通信パスをループバックする。すなわちノードA及びノードCは、クロスコネクト部2のスイッチング状態を変更することにより、自ノードでアッドしていたパスの経路を内部で折り返し(ループバック、またはヘアピン接続と称する)、外部ネットワーク200または300に当該パスを送出する。これにより当該パスはオリジナルルートから、外部ネットワーク100、200、および、300を通過する経路にレストレーションされ、サービストラフィックが救済される。
【0028】
このサービストラフィックの救済のための処理手続きは、NME20においてシーケンス構築され、全て自動で実行される。図6に示されるように外部ネットワークを利用して通信パスをレストレーションする処理を、以下ではエクスターナルレストレーションと称する。
【0029】
図7は、図6に示されるトラフィックレストレーション状態を実現するためにNME20において実施される処理手順を示すフローチャートである。ステップS1においてエクスターナルレストレーション処理が起動されると、ステップS2において、NME20は各ノードA〜Fにおいて検出された障害状態を収集する。そして、その結果をもとに、ステップS3においてNME20はリングネットワークを2つに分断する形態の障害が生じたことを確認するとともに、ステップS4において、Ring APSによるレストレーションが実施されていないことを確認する。
【0030】
次のステップS5において、リングネットワークを2つのパーシャルネットワークにするか否かが判定される。ここでNoであれば処理手順はステップS7に移行する。
【0031】
ステップS7では、各ノードA〜Fの備えるRing APS機能に対してLockout ofProtection SpanコマンドがInvoke(適用)される。これによりサービストラフィックがプロテクション系区間に迂回することが禁止され、従ってAPSによるトラフィックレストレーション機能が停止される。あるいはこのステップにおいて、Ring APSの動作自体を非起動状態に設定するようにしても良い。
【0032】
このようにAPSの機能を一時的に停止した後、次のステップS8において、外部ネットワークとの協調的な処理により外部ネットワークに新たなパスルートが確保される。またはこのステップS8において、NME20の主導によりパスルートを供給(Provisioning)できる場合には、そのようにしても良い。
【0033】
次のステップS9では、エクスターナルレストレーションに係わるノード、すなわちノードAおよびノードCに対してループバック指示が送出される。これを受けたノードA,Cはクロスコネクト部2を制御し、自装置内でトリビュタリトラフィックのループバック処理を行なう。なお、この処理をパスのスイッチオーバ(Switch Over)と称することもある。
【0034】
より具体的には、スイッチオーバに係わる処理に際して次の順序でコマンドが投入される。まず、各ノードA,Cに対して、自ノードでアッドするトリビュタリトラフィックをブリッジ(Br)する旨が指示される。ここでは、トリビュタリトラフィックがオリジナルルートと、外部ネットワークとの双方に送出される。次に、各ノードA,Cに対して、ドロップすべきトラフィックを外部ネットワークから取得するためのスイッチ(Sw)制御が指示される。これにより双方向の通信ルートが外部ネットワークを介して形成される。
【0035】
そうして、ステップS10においてエクスターナルレストレーションが完了し、通信パスが外部ネットワークにレストレーションされると、次のステップS11において、APSのロックアウトが解除される。これによりステップS7で抑圧されていたAPSの機能が、リングネットワークにおいて復旧する。
【0036】
次のステップS12では、リングネットワーク側におけるオリジナルルートのパスをデリートするか否かが判断される。このステップでYesであれば、オリジナルルートのパスがデリートされ、その旨の通知がオリジナルルートに位置するノード(図6ではノードA,B,C)に通知される。ノードA,B,Cはその旨を自装置の有するデータベースに書き込み、対応するタイムスロットを開放する。
【0037】
次に、ステップS5においてYesであった場合、すなわちネットワークをパーシャル化する場合の処理手順を説明する。この手順は、図7におけるステップS61〜ステップS69に対応する。
【0038】
まず、ステップS61では、NME20において、障害区間に隣接するノードが識別される。図6においては、ノードA,BおよびノードE,Fが相当する。次に、以下の順序により各ノードにコマンドが送出される。すなわちステップS62において、ノードAにLockout of Working RingコマンドがInvokeされる。次に、ステップ63において、ノードBにLockout of Working RingコマンドがInvokeされる。次に、ステップ64において、ノードEにLockout of Working RingコマンドがInvokeされる。次に、ステップ65において、ノードFにLockout of Working RingコマンドがInvokeされる。このように各ノードにコマンドが投入されることにより、障害区間におけるリング切替が抑圧される。
【0039】
次に、ステップ66において、ノードAにLockout of Working SpanコマンドがInvokeされる。次に、ステップ67において、ノードBにLockout of WorkingSpanコマンドがInvokeされる。次に、ステップ68において、ノードEにLockout of Working SpanコマンドがInvokeされる。最後に、ステップ69において、ノードFにLockout of Working SpanコマンドがInvokeされる。このように各ノードにコマンドが投入されることにより、障害区間におけるスパン切替が抑圧される。以上のように、障害区間においてリング切替およびスパン切替の両方が停止されることにより、ネットワークがパーシャル化され、2つのリニアネットワーク(Linear Network)が形成される。
【0040】
図8は、図6に示される状態から障害が回復した場合に実施される処理手順を示すフローチャートである。ステップS21において、エクスターナルレストレーションの要因となった障害の回復が確認されると、ステップS22において、オリジナルルートのパスがデリートされたか否かが確認される。すなわち図17のステップS12において、YesまたはNoであったか否かが確認される。ステップS22においてNoであれば、処理手順はステップS24に移行する。
【0041】
ステップS22においてYesであれば、オリジナルルートに位置するノードA,B,Cにおいて未使用のタイムスロットに新たなパスが再設定される。
次のステップS24では、ノードA,Cに対してループバックの解除制御の旨が指示される。すなわち、外部ネットワークに迂回されていたパスルートがリングネットワーク側に切り戻される。より具体的には、パスの切り戻し処理に際して次の順序でコマンドが投入される。まず、各ノードA,Cに対して、自ノードでドロップすべきトラフィックをリングネットワークから取得するためのドロップスイッチ(DropSw)制御が指示される。次に、パスを外部ネットワークに迂回させるための制御を解除するためのドロップブリッジ(DropBr)制御が各ノードA,Cに指示される。これにより、双方向の通信ルートがリングネットワーク側に再設定される。
【0042】
そうして、次のステップS25において、外部ネットワーク側に設定されていたパスルートがデリートされる。このようにして、外部ネットワークにループバックされた通信パスがリングネットワークに切り戻される。
なお、図7および図8のフローチャートにおいて示される手順は、すべて自動的に実施される。
【0043】
図9は、エクスターナルレストレーションの実施時に空きとなるオリジナルルートのリソースが活用された状態を示す図である。図9に示されるように、エクスターナルレストレーションの実施中において、ノードBとノードCとの間のオリジナルルートにおけるパスをデリートすることにより、この帯域が空きとなる。よってこの帯域を利用して、ノードBから例えばノードDに至る通信パスをクリエイトすることが可能となる。もちろん、オペレータの意志に応じて、オリジナルルートのパスをデリートするか、残したままにしておくかは任意である。パスを残存させておいた場合、障害復旧後の切り戻し処理の手順を簡略化できる。この選択は、指定制御部25bによる制御に基づき、表示部22のGUI(Graphical User Interface)を用いた選択指定処理などによりシステムに反映される。
【0044】
以上のように本実施形態によれば、リングネットワークを形成する複数のノードに、トリビュタリトラフィックをアド/ドロップするADM部1に加え、トリビュタリトラフィックを装置内部でループバックするためのクロスコネクト部2を備える。また各ノードに、トリビュタリラインTLを介して外部ネットワークを接続する。そして、リングネットワークが備えるトラフィック救済機能によってもサービストラフィックを救済できない形態の障害が発生した場合には、監視制御装置20を主体として実施されるシーケンスによりオリジナルルートを外部ネットワーク側に迂回させ、この迂回ルートを介してサービストラフィックを伝送するようにしている。
このようにしたので、他の通信網を利用してトラフィックを救済することが可能となり、システムの障害に対する耐性をさらに高めることが可能になる。
【0045】
また本実施形態では、リングネットワークのAPS機能の動作の抑制や、通信パス設定制御などの手順を含む、エクスターナルレストレーションの実施に必要となるシーケンスをNME20とノードA〜Fとの間で確立し、全て自動的に実施するようにしている。これにより簡易に、かつ、障害の発生からレストレーションの完了までにかかる時間を最小限にすることができ、その結果トラフィックインパクトを最小限に抑えることが可能となる。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
図10は、本実施形態におけるエクスターナルレストレーションの他の形態を示す図である。図10に示されるシステムは、同じシステムに多重される2つのリングネットワークを備える。一方のリングネットワークはノードA1,B1,C1,D1,E1,F1を備え、他方のリングネットワークはノードA2,B2,C2,D2,E2,F2を備える。ノードA1とA2、ノードB1とB2、ノードC1とC2、ノードD1とD2、ノードE1とE2、および、ノードF1とF2は、それぞれ局舎AA、BB、CC、DD、EE、および、局舎FFに備えられる。各ノードは、同じ局舎内において互いに他のノードに対してトリビュタリラインTLを介して接続される。すなわち一方のリングネットワークが、他方のリングネットワークに対する外部ネットワークとなる。
【0047】
図10において、無障害時には、ノードA1からノードC1に達するパスが、ノードB1を介して設定されているとする。この状態からノードA1とB1、および、ノードE1とF1の間の区間に障害が生じた場合、当該パスは、ノードA1からノードA2、B2、および、ノードC2を経由してノードC1に至るルートにレストレーションされる。
【0048】
図10の2つのリングネットワークが同じシステムに多重化されているため、この例は、同じケーブルシステム内においてエクスターナルレストレーションが実施される場合を示す。このようなシステムにおいても本発明の思想を適用することができる。
【0049】
また図2においてはADM部1とクロスコネクト部2とを別々に示したが、大規模なマトリクススイッチなどを用いて両者の機能を一つのデバイスで実現するようにしてもよい。このようにすると、よりコストダウンを図れる。
【0050】
また本実施形態では、複数のトリビュタリトラフィックが時分割多重されるシステムを示したが、本発明は、今後の発展が予想される光スイッチ装置をベースとする光伝送装置(Optical ADM:OADM)により構築される伝送システムにも適用することが可能である。この種のシステムでは互いに異なる複数の波長のそれぞれがトリビュタリトラフィックに対応し、各トリビュタリトラフィックは波長多重される。
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施を行うことができる。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、トラフィックの救済のため他の通信網を利用することの可能な伝送システムとそのノード装置および通信パスのレストレーション方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるノード装置が設置されるディジタル信号伝送システムの構成を示す図。
【図2】図1に示されるノードAの主要部構成を示すブロック図。
【図3】図1に示されるNME20の構成を示すブロック図。
【図4】図1に示されるシステムにおける通信パスの設定例を示す図。
【図5】図2に示される状態からノードAとノードBとの間のセグメントに伝送路障害が発生した場合におけるトラフィックのレストレーション状態を示す図。
【図6】図5に示される状態からさらにノードEとノードFとの間のセグメントに伝送路障害が発生した場合の、本実施形態におけるトラフィックのレストレーション状態を示す図。
【図7】図6に示されるトラフィックレストレーション状態を実現するためにNME20において実施される処理手順を示すフローチャート。
【図8】図6に示される状態から障害が回復した場合に実施される処理手順を示すフローチャート。
【図9】エクスターナルレストレーションの実施時に空きとなるオリジナルルートのリソースが活用された状態を示す図。
【図10】本発明の実施の形態におけるエクスターナルレストレーションの他の形態を示す図。
【符号の説明】
A〜F…ノード
SL…サービスライン
PL…プロテクションライン
TL…トリビュタリライン
A1〜F1,A2〜F2…ノード
AA〜FF…局舎
1…アド・ドロップ マルチプレクサ(ADM)部
2…クロスコネクト部
3,5…サービス系ラインインタフェース部
4,6…プロテクション系ラインインタフェース部
8…主制御部
8a…ループバック制御部
9…記憶部
10…クライアント装置
20…監視制御装置(NME)
21…入出力部
22…表示部
23…インタフェース部
24…記憶部
25…制御部
25a…外部レストレーション制御部
25b…指定制御部
25c…パーシャルネットワーク形成処理部
71〜7n…低速インタフェース部
100,200…外部ネットワーク

Claims (7)

  1. 複数のノード装置と、これらのノード装置を接続して多重信号を伝送する高速側ラインと、監視制御装置とを備え、前記複数のノード装置を介して情報通信システムに接続される伝送システムであって、
    前記複数のノード装置のそれぞれは、
    少なくとも一つが前記情報通信システムに接続される複数のトリビュタリラインと、
    これらのトリビュタリラインと前記高速側ラインとに接続され、前記トリビュタリラインを介して導入されるトリビュタリトラフィックを前記多重信号に多重して前記高速回線に送出するとともに、前記高速側ラインを介して導入される多重信号から前記トリビュタリトラフィックを分離していずれかの前記トリビュタリラインに送出する多重/分離手段と、
    前記複数のトリビュタリラインに接続され、外部から与えられるループバック指示に応じて、いずれかのトリビュタリラインから導入されるトリビュタリトラフィックを前記情報通信システムに接続されるトリビュタリラインにループバックするループバック手段とを備え、
    前記監視制御装置は、
    前記ループバック手段によりループバックされるトリビュタリトラフィックを伝送する前記伝送システム側の通信パスを前記情報通信システム側にレストレーションさせるべく、前記ノード装置に前記ループバック指示を与える外部レストレーション制御手段を備えることを特徴とする伝送システム。
  2. 前記高速側ラインがサービスラインとプロテクションラインとを備え、前記サービスラインを介して伝送されるサービストラフィックを前記プロテクションラインを利用して障害から救済するトラフィック救済手段を備える場合に、
    前記外部レストレーション制御手段は、前記ノード装置に前記トリビュタリトラフィックをループバックさせるための処理シーケンスを前記障害の発生形態に応じて自動的に実施することを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記処理シーケンスは、前記トラフィック救済手段に定義される処理コマンドを利用して構築されることを特徴とする請求項2に記載の伝送システム。
  4. 前記ノード装置において前記ループバック処理が実施された後に、前記ループバック手段によりループバックされたトリビュタリトラフィックを伝送していた前記伝送システム側の通信パスを削除するか、否かを選択指定するための指定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  5. 前記高速側ラインが前記複数のノード装置をリング状に接続してリングネットワークを形成する場合に、
    前記監視制御装置は、前記リングネットワークを複数に分断する形態の障害が生じた場合に、その旨を検知して、複数のパーシャルネットワークを形成するための外部コマンドを前記ノード装置のそれぞれに自動的に投入するパーシャルネットワーク形成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  6. 複数のノード装置と、これらのノード装置を接続して多重信号を伝送する高速側ラインと、監視制御装置とを備え、前記複数のノード装置を介して情報通信システムに接続される伝送システムに用いられる前記ノード装置であって、
    少なくとも一つが前記情報通信システムに接続される複数のトリビュタリラインと、
    これらのトリビュタリラインと前記高速側ラインとに接続され、前記トリビュタリラインを介して導入されるトリビュタリトラフィックを前記多重信号に多重して前記高速回線に送出するとともに、前記高速側ラインを介して導入される多重信号から前記トリビュタリトラフィックを分離していずれかの前記トリビュタリラインに送出する多重/分離手段と、
    前記複数のトリビュタリラインに接続され、外部から与えられるループバック指示に応じて、いずれかのトリビュタリラインから導入されるトリビュタリトラフィックを前記情報通信システムに接続されるトリビュタリラインにループバックするループバック手段とを具備することを特徴とするノード装置。
  7. 複数のノード装置と、これらのノード装置を接続するサービスラインおよびプロテクションラインと、前記サービスラインを介して伝送されるサービストラフィックを前記プロテクションラインを利用して障害から救済するトラフィック救済手段とを備え、情報通信システムに接続される伝送システムにおいて利用される通信パスのレストレーション方法であって、
    前記伝送システムに発生した障害の形態を判定する第1ステップと、
    この第1ステップにおける判定の結果、前記トラフィック救済手段により前記障害から救済することの不可能な通信パスが存在する場合に、前記トラフィック救済手段の機能を停止する第2ステップと、
    この第2ステップにより前記トラフィック救済手段の機能が停止された状態で、前記情報通信システム側に前記通信パスをレストレーションさせる第3ステップと、
    この第3ステップの完了ののち、前記第2ステップで停止されたトラフィック救済手段の機能を再開させる第4ステップとを具備することを特徴とする通信パスのレストレーション方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009524332A (ja) * 2006-01-18 2009-06-25 コリジェント システムズ リミティド リング・ネットワークのvpls障害保護

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