JP2006126381A - 位置合わせ方法、位置合わせ装置、露光方法、露光装置、サーマルヘッドの製造方法、サーマルヘッド、印画装置。 - Google Patents
位置合わせ方法、位置合わせ装置、露光方法、露光装置、サーマルヘッドの製造方法、サーマルヘッド、印画装置。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】マスクと基板の位置合わせ方法において、フォトマスク30に設けられたアライメントマーク31に焦点を合わせる第1焦点工程と、画像データを記録する記録工程と、基板11に焦点を合わせる第2焦点工程と、基板11に焦点を合わせた状態で、記録工程において記録した画像データを重ねる重合工程とを設ける。また、第2焦点工程ではアライメント検出系22をR/2移動させる。
【選択図】図7
Description
基板またはマスクの表面の状態等によって、マスクと基板の焦点距離はそれぞれ異なる場合がある。このような場合には、基板に焦点を合わせるとマスクの焦点がずれてしまい、マスクに焦点をあわせると基板の焦点がずれてしまう。したがって、上記した従来の技術では基板とマスクの双方の正確な位置を同時に把握できないため、相対位置を正確に合わせることが困難であった。
また、基板にグレーズガラスでアライメントマークを形成させる方法もあるが、グレーズガラス塗布後に高温でグレーズガラスを軟化させるため、高精度なアライメントマークの形成が困難であった。更に、基板にレーザー等で高精度なアライメントマークを形成させたとしても、グレーズガラス塗布時や高温での軟化時にグレーズガラスの頂部がばらついてしまい、高精度な位置合わせが困難であった。
請求項1記載の発明の要旨は、マスクと基板との相対位置を合わせる位置合わせ方法であって、前記マスクに焦点を合わせる第1焦点工程と、前記マスクの画像データを記録する記録工程と、前記基板に焦点を合わせる第2焦点工程と、前記基板に焦点を合わせた状態で、前記記録工程において記録した前記画像データを重ねる重合工程とを有することを特徴とする位置合わせ方法に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、前記マスクと前記基板とが逆であることを特徴とする請求項1記載の位置合わせ方法に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、前記基板にはグレーズが形成されており、前記第2焦点工程では、前記グレーズに焦点を合わせることを特徴とする請求項1又は2記載の位置合わせ方法に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、前記グレーズの横断面外輪郭は円弧状をなし、
前記第2焦点工程では、検出器を前記グレーズの曲率半径の1/2移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の位置合わせ方法に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、請求項1乃至4のいずれかに記載の位置合わせ方法により位置合わせを行った後、露光を行うことを特徴とする露光方法に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、請求項5記載の露光方法により製造されたことを特徴とするサーマルヘッドに存する。
請求項7記載の発明の要旨は、請求項6記載のサーマルヘッドを備えたことを特徴とする印画装置に存する。
請求項8記載の発明の要旨は、マスクと基板との相対位置を合わせる位置合わせ装置であって、前記マスクに焦点を合わせる第1焦点手段と、前記マスクの画像データを記録する記録手段と、前記基板に焦点を合わせる第2焦点手段と、前記基板に焦点を合わせた状態で、前記記録手段において記録した前記画像データを重ねる重合手段とを有することを特徴とする位置合わせ装置に存する。
請求項9記載の発明の要旨は、請求項8記載の位置合わせ装置と、露光手段とを備えたことを特徴とする露光装置に存する。
請求項10記載の発明の要旨は、プロキシミティ露光装置又はコンタクト露光装置であることを特徴とする請求項9記載の露光装置に存する。
マスクに焦点を合わせた画像と、基板に焦点を合わせた画像とを、重ね合わせることにより、同時に視認できるため、マスクと基板との位置合わせを精度よく行うことができる。
露光装置20は、基板11とフォトマスク30を近接させて(10〜300μm離して位置させて)露光する所謂プロキシミティ型の露光装置20である。露光装置20はランプハウス21、フォトマスク30上のアライメントマーク31の位置を検出する2つのアライメント検出系22、検出したデータを記録する記録部(図示せず)、フォトマスク30を載置するマスクホルダ23、基板11を載置する基板ステージ24、アライメントマーク観察モニタ25、操作パネル26、コントローラ27、ランプ電源28とを備えている。
マスクホルダ23は3軸方向に移動可能に構成されている。基板ステージ24はマスクホルダ23の下に設けられ、3軸方向及びθ方向に移動可能に構成されており、コントローラ27の操作にて移動する。
マスクホルダ23上方には光軸方向に移動可能なアライメント検出系22が設けられている。アライメント検出系22は、アライメントスコープと、アライメントスコープを介した画像を読み取りデータに変換するCCDカメラを備えている。また、アライメント検出系22で読み取られた画像はアライメント観察モニタ25に映し出される。
さらに、アライメントスコープの上方には、露光を行いフォトマスク30のパターンを感光基板11に転写するランプハウス21が設けられている。ランプハウス21内には紫外線を照射する光源としての水銀ランプ211と、集光鏡212、露光に不要な光を取り除く第1ミラー213、インテグレータ214、光を照射面に導く第2ミラー215、コリメータレンズ216とが収容されている。
まず、図7(第1焦点工程)に示すように、フォトマスク30上のアライメントマーク(図示せず)に焦点を合わせるようにアライメント検出系22を配置し、アライメント検出系22により画像を読み取る。(各工程での画像を図8に示す。なお、図8において、焦点が合いはっきりと視認できるラインを実線で示し、焦点がずれてぼやけているラインを点線で示している。また、右図は左図を拡大したものである。)
このときの画像は、図8(a)に示すように、アライメントマーク31は焦点が合っているため、はっきりとしているが、基板11のグレーズ12は焦点がずれているためぼやけている。
ついで、アライメント検出系22内に設けられたCCDカメラ(図示せず)により、フォトマスク(図示せず)上のアライメントマーク31に焦点を合わせた状態の画像について、2値化等の処理を行いデータに変換し、記録部(図示せず)に記録する。
ついで、基板11上に
設けられたグレーズ12に焦点を合わせる。具体的には、図7(第2焦点工程)に示すように、フォトマスク30上のアライメントマーク(図示せず)に焦点を合わせた状態からアライメント検出系22の位置を、光軸方向へ移動させることにより、基板11上のグレーズ12頂部からR/2ずらした点に焦点をあてる。グレーズが凸型の場合は、アライメント検出系と基板の距離が小さくなる方向に移動させる。
ついで、基板11に焦点を合わせた状態の画像をアライメント観察モニタ25に映し出す。このとき、図8(b)に示すように、基板11上のグレーズ12がはっきりと視認できるようになるが、アライメントマーク31は焦点がずれるためにぼやけて見える。
ついで、この画像に記録部に記録したアライメントマーク31の画像データを重ねて映し出す。重ねて映すことにより、図8(c)に示されるように、アライメントマーク31と基板11上のグレーズ12の位置とがはっきりと映る。
ついで、上記のように重ね合わされた画像を見ながら、図5に示すコントローラ27を手動で調整し、基板11を固定している基板ステージ24の位置を調節してフォトマスク30と基板11との位置合わせを行う。以上により位置合わせが完了する。
従来、サーマルヘッドに蓄熱や印字圧力向上のために、グレーズを設けた場合、基板とフォトマスクとの最適視認位置が異なるため、グレーズ12頂部に発熱体を設けることが困難であった。したがって、図9に示すように、大きな位置ずれが発生していた。
本実施の形態によれば、フォトマスク30に焦点を合わせた画像と、基板11に焦点を合わせた画像とを、重ね合わせることにより、同時に視認できるため、フォトマスク30と基板11との位置合わせを精度よく行うことができるため、サーマルヘッド1のグレーズ12の頂部に精度良く発熱体13を形成することができる。したがって、適当な印字圧力が得られ、良好な印字濃度を得ることができる。(図10に本実施の形態によって発熱体13を形成したサーマルヘッド1と従来の方法により形成したサーマルヘッド1との位置ずれを比較したものを示す。なお、図中Xより左側が従来例、右側が本実施の形態に係る方法によるものである。)
なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
また、サーマルヘッド1のグレーズ12の一部に発熱体13を形成する場合について説明したが、全面に発熱体13層を形成し、個別電極14を成膜した後に、微細加工してもよい。
具体的には、まず、アライメント検出系22が第1焦点工程にて読み取ったアライメントマーク31の画像データと第2焦点工程にて読み取ったグレーズの画像データとの位置の差を演算部により演算する。演算によって得られた結果に基づき制御部により基板ステージを駆動させる。位置の差が許容範囲以内であれば、制御部によりランプ電源28をオンにし、露光を行う。このような自動露光方法においては、基板11にはアライメントマークを設ける必要が無く、グレーズ12をアライメントマークとして位置あわせを行うことができるため、作業効率の向上を図ることができる。
また、サーマルヘッド1において蓄熱、印字圧力向上のために設けられたグレーズであれば、通常曲面の曲率半径Rが既知であるため、第2焦点工程を容易に行うことができる。
11 基板
12 グレーズ
13 発熱体
14 個別電極
15 保護膜
16 共通電極
20 露光装置
21 ランプハウス
211 水銀ランプ
212 集光鏡
213 第1ミラー
214 インテグレータ
215 第2ミラー
216 コリメータレンズ
22 アライメント検出系
23 マスクホルダ
24 基板ステージ
25 アライメント観察モニタ
26 操作パネル
27 コントローラ
28 ランプ電源
30 フォトマスク(マスク)
31 アライメントマーク
Claims (10)
- マスクと基板との相対位置を合わせる位置合わせ方法であって、
前記マスクに焦点を合わせる第1焦点工程と、
前記マスクの画像データを記録する記録工程と、
前記基板に焦点を合わせる第2焦点工程と、
前記基板に焦点を合わせた状態で、前記記録工程において記録した前記画像データを重ねる重合工程とを有することを特徴とする位置合わせ方法。 - 前記マスクと前記基板とが逆であることを特徴とする請求項1記載の位置合わせ方法。
- 前記基板にはグレーズが形成されており、前記第2焦点工程では、前記グレーズに焦点を合わせることを特徴とする請求項1又は2記載の位置合わせ方法。
- 前記グレーズの横断面外輪郭は円弧状をなし、
前記第2焦点工程では、検出器を前記グレーズの曲率半径の1/2移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の位置合わせ方法。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の位置合わせ方法により位置合わせを行った後、露光を行うことを特徴とする露光方法。
- 請求項5記載の露光方法により製造されたことを特徴とするサーマルヘッド。
- 請求項6記載のサーマルヘッドを備えたことを特徴とする印画装置。
- マスクと基板との相対位置を合わせる位置合わせ装置であって、
前記マスクに焦点を合わせる第1焦点手段と、
前記マスクの画像データを記録する記録手段と、
前記基板に焦点を合わせる第2焦点手段と、
前記基板に焦点を合わせた状態で、前記記録手段において記録した前記画像データを重ねる重合手段とを有することを特徴とする位置合わせ装置。 - 請求項8記載の位置合わせ装置と、露光手段とを備えたことを特徴とする露光装置。
- プロキシミティ露光装置又はコンタクト露光装置であることを特徴とする請求項9記載の露光装置。
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JP2003243279A (ja) * | 2002-02-13 | 2003-08-29 | Nikon Corp | 駆動装置、ステージ装置、露光方法、及び露光装置 |
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