JP2006098649A - 露光装置および露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被露光基板に露光を行う際、アライメントにおけるズレの発生を防止してマスクパターンの露光を高精度に行うことができる露光装置を提供すること。
【解決手段】 露光装置10は、感光材が塗布された被露光基板11と、所定のマスクパターンが形成されたマスク12と、マスクパターンを被露光基板11に投影して露光するための照射光を生成する光源装置13と、被露光基板11とマスク12とを所定の間隔をもって対向するように位置決めする位置決め手段14と、被露光基板11に投影するマスクパターンの露光倍率を変更する露光倍率調整手段15と、被露光基板11およびマスク12の少なくとも一つの水平方向の伸縮量に基づいて露光倍率を制御する制御手段16と、露光倍率調整手段15により露光倍率を調整された光源装置13の照射光を用いて前記伸縮量を検出する伸縮量検出手段17と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、露光装置および露光方法に関する。
従来、IC等の製造に用いられる露光装置では、感光剤が塗布された被露光基板(ワーク)にマスクパターンが形成されたフォトマスクを介して光を照射して露光することにより、被露光基板上にマスクパターンを転写する方法が採られている。露光には、被露光基板とフォトマスクとを密着させた状態で平行光を照射する密着露光方式と、被露光基板とフォトマスクとの間にわずかな間隔を設けた状態で平行光を照射するプロキシミティ露光方式とがある。特に、プロキシミティ露光方式は、密着露光方式に比べてフォトマスクと被露光基板とが接触しないためにフォトマスクが汚れにくく長寿命であるという利点がある。
図3は、従来の露光装置の概略図である。露光装置70は、プロキシミティ露光方式の露光装置であり、感光剤が塗布された被露光基板(以下「基板」という。)71と、ローディングされた基板71を真空吸着して固定する基台72と、基台72をXY方向およびθ(回転)方向に駆動するXYθ駆動部73と、所定のマスクパターンが形成され、基板71との間に所定の間隔をもって配置されたマスク74と、マスク74を保持枠に真空吸着して固定し、Z方向に駆動するZ駆動部75と、基板71に形成されたワークアライメントマーク76とマスク74に形成されたマスクアライメントマーク77との相対的な位置を観測するためのアライメント用カメラ78と、光源装置79とを備える。
光源装置79は、基板71に対して均等に露光するための凸レンズ80と、光源である水銀灯81と、入射光をできるだけ均一な光にして射出する周知のインテグレータ82と、露光を調整するシャッタ83と、水銀灯81から射出された光をインテグレータ82に集光する反射鏡84とで構成される。
水銀灯81から放出された光は、直接に、および反射鏡84を介して間接にインテグレータ82に照射され、シャッタ83が開くとインテグレータ82から凸レンズ80に照射される。インテグレータ82は、凸レンズ80の焦点位置に配置されているので、凸レンズ80に照射された光は屈折して略平行な平行光となり、マスク74を介して基板71を露光する。
また、露光装置70では、ワークアライメントマーク76およびマスクアライメントマーク77をアライメント用カメラ78で観測し、基台72をXYθ方向に駆動して基板71とマスク74とのマスクパターンを重ね合せる。このとき、前工程で所定のパターンが形成された基板71に対して、さらに別のパターン(マスク74のマスクパターン)を形成する場合、既に形成されたマスクパターンとこれから形成するパターンとの位置関係にズレが生じないように露光する必要がある。
そこで、原版フィルム(マスク)と基板とを高精度に位置決めするために、CCDカメラ(アライメント用カメラ)の撮像エリアに原版フィルムのマークおよび基板のマークが入るように位置調整することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、マスクとプリント配線基板とに設けられた位置合わせマークを一致させる制御装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−250232号公報(第4頁、第5図) 特開2000−250227号公報(第3頁、第1図)
しかし、上記特許文献1および特許文献2に開示された露光装置では、基板が大型になると処理液や熱等により伸縮しやすく、伸縮に伴って、既に形成されているマスクパターンも伸縮するため、この伸縮を無視して固定寸法のマスクにより新たなマスクパターンを基板に重ねて露光(重ね露光)してしまうと、作成すべきマスクパターンとの間にズレが生じてしまうという問題点がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被露光基板に露光を行う際に、被露光基板またはマスクの伸縮に起因する露光のズレの発生を防止してマスクパターンの露光を高精度に行うことができる露光装置および露光方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る露光装置は、下記の(1)〜(3)を特徴としている。
(1)感光材が塗布された被露光基板と、
所定のマスクパターンが形成されたマスクと、
前記マスクパターンを前記被露光基板に投影して露光するための照射光を生成する光源装置と、
前記被露光基板に投影する前記マスクのパターンの露光倍率を調整する露光倍率調整手段と、
前記被露光基板および前記マスクの少なくとも一つの伸縮量に基づいて前記露光倍率調整手段を制御する制御手段と、
前記露光倍率調整手段により露光倍率を調整された前記照射光を用いて前記伸縮量を検出する伸縮量検出手段と、を備えていること。
(2)上記(1)を特徴とする露光装置において、前記光源装置が、前記被露光基板の前記感光剤を感光させる露光波長を含む第1照射光と、前記感光剤の感光を防止する非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、
前記伸縮量検出手段が、前記第2照射光を用いて前記伸縮量を検出すること。
(3)上記(2)を特徴とする露光装置において、前記光源装置が、光源の光に含まれる前記非露光波長を抽出するフィルタと、該フィルタを光路上に挿脱自在に移動する移動手段とを有すること。
また、前述した目的を達成するために、本発明に係る露光方法は、下記の(4)〜(6)を特徴としている。
(4)感光材が塗布された被露光基板と所定のマスクパターンが形成されたマスクとを所定の間隔をもって対向するように位置決めし、
光源装置から射出された照射光により前記マスクパターンを前記被露光基板に投影して露光する露光方法において、
前記被露光基板および前記マスクの少なくとも一方の伸縮量に対応して露光倍率を制御する際に、露光倍率を調整された前記照射光を用いて前記伸縮量を検出すること。
(5)上記(4)を特徴とする露光方法において、前記光源装置が、前記被露光基板の前記感光剤を感光させる露光波長を含む第1照射光と、前記感光剤の感光を防止する非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、
前記伸縮量検出手段が、前記第2照射光を用いて前記伸縮量を検出すること。
(6)上記(5)を特徴とする露光方法において、前記光源装置が、光源の光に含まれる前記露光波長を遮断するフィルタを光路上に挿脱することにより前記第1照射光と前記第2照射光とを選択的に生成すること。
本発明に係る露光装置および露光方法によれば、伸縮量検出手段が、露光倍率調整手段により露光倍率を調整された光源装置の照射光を用いて伸縮量を検出するので、露光用の光源と伸縮量検出用の光源とを同一にすることができると共に、露光倍率の調整に誤差が生じることを防止することができ、被露光基板へのマスクパターンの露光を高精度に行うことができる。
光源装置が、露光波長を含む第1照射光と非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、第2照射光を用いて伸縮量を検出するようにしたので、露光倍率を調整する際に被露光基板に塗布された感光剤を感光させることがなく、被露光基板の無用な消費を防止することができる。
露光波長を遮断するフィルタを光源装置の光路上に挿脱することにより第1照射光と第2照射光とを選択的に生成するようにしたので、容易に且つ確実に第1照射光と第2照射光とを切り替えることができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る露光装置の第1実施形態の全体の構成を示す概略図、そして図2は本発明に係る露光装置の第2実施形態の全体の構成を示す概略図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である露光装置10は、プロキシミティ方式の露光装置であり、感光材が塗布された被露光基板(以下、基板という。)11と、所定のマスクパターンが形成されたマスク12と、マスクパターンを基板11に投影して露光するための照射光を生成する光源装置13と、基板11とマスク12とを所定の間隔をもって対向するように位置決めする位置決め手段14と、基板11に投影するマスクパターンの露光倍率を変更する露光倍率調整手段15と、基板11およびマスク12の少なくとも一つの水平方向の伸縮量に基づいて露光倍率を制御する制御手段16と、露光倍率調整手段15により露光倍率を調整された光源装置13の照射光を用いて前記伸縮量を検出する伸縮量検出手段17と、を備えている。
光源装置13は、光源である水銀灯18と、水銀灯18から射出された光をインテグレータ19に集光する反射鏡22と、水銀灯18および反射鏡22からの入射光を均一な光にして射出する光学素子のインテグレータ19と、インテグレータ19により生成された光束を光軸に略平行に調整する光学素子の固定凸レンズ20と、露光および非露光を切り替えるシャッタ21と、水銀灯18から射出された光に含まれる露光波長を遮断するが、後述のアライメント用カメラ29,29によるアライメント検出が可能な波長成分を透過するフィルタ33と、フィルタ33を光路に挿脱自在に移動する不図示の移動手段と、を有している。
露光倍率調整手段15は、駆動部25と、ボールねじ24と、インテグレータ19を保持する保持部材23と、を有している。ボールねじ24は、その長手方向が光軸と平行になるように駆動部25に連結されている。インテグレータ19を保持する保持部材23はボールねじ24の長手方向(即ち、光軸方向)に移動可能にボールねじ24に支持されている。駆動部25がボールねじ24を正回転または逆回転させることにより、インテグレータ19は保持部材23と共に光軸方向に移動される。
位置決め手段14は、基台26と、XYθ駆動部27と、Z駆動部28とを有している。基台26は、露光装置10にローディングされる基板11を真空吸着して固定する。XYθ駆動部27は、制御手段16の入力信号に応じて、基台26を水平方向、即ちX方向およびY方向に、また中心点においてZ軸回りの回転方向(θ方向)に移動または回転させる。Z駆動部28は、マスク12を保持枠に真空吸着して固定するとともに、基板11とマスク12との間の微少間隔L1を不図示のセンサ等により測定し、微少間隔L1を一定に保つように、マスク12をZ方向(鉛直方向)に移動させる。また微小間隔L1は電気信号に変換されて制御手段16に出力される。
基板11の露光範囲内の周縁部には、一対のワークアライメントマーク31、31が形成されており、マスク12の露光範囲内の周縁部には、ワークアライメントマーク31,31にそれぞれ対応する一対のマスクアライメントマーク32,32が形成されている。
マスクアライメントマーク32、32の鉛直上方には、伸縮量検出手段17を構成するハーフミラー30、30が、その反射面をそれぞれ下方に且つ外方に向けるように傾斜して設けられており、さらにハーフミラー30、30と共に伸縮量検出手段17を構成するアライメント用カメラ29、29がハーフミラー30、30の反射面にそれぞれ対向して設けられている。
アライメント用カメラ29は基板11に形成されたワークアライメントマーク31と、マスク12に形成されたマスクアライメントマーク32とを撮影する。アライメント用カメラ29,29で得られる画像データは電気信号として制御手段16に出力される。アライメント用カメラ29,29は、前工程で所定のパターンが形成された基板11に対して別のパターン(マスク12のマスクパターン)を形成する場合に、既に形成されたパターンとこれから形成するマスクパターンとの位置のズレを防止するために用いられる。また、基板11またはマスク12が露光時に受けた熱等により伸縮した場合に、基板11とマスク12との相対的な伸縮量を正確に測定するためにも用いられる。
制御手段16は、周知のCPU(即ち、Central Processing Unit)、ROM(即ち、Read Only Memory)、等(いずれも不図示)から構成されており、アライメント用カメラ29,29の画像データからワークアライメントマーク31、31とマスクアライメントマーク32、32との相対的な位置情報を検出し、該位置情報から基板11またはマスク12の相対的な伸縮量を検出し、該伸縮量から必要とされる露光倍率を計算し、該露光倍率を達成する照射光の照射角(即ち、固定凸レンズ20からマスク12に照射される有効な照射光が光軸となす最大角度であるデクリネーション角)を算出する。そして、算出された照射角からインテグレータ19の位置を計算し、露光倍率調整手段15の駆動部25を駆動して、インテグレータ19を所定の位置に移動させる。
次に、露光装置10の動作について説明する。
マスク12が、その中心位置を照射光の光軸上に配置するように、Z駆動部28、28の保持枠に固定される。
基台26に固定された基板11とZ駆動部28、28の保持枠に固定されたマスク12との正確な位置合わせを行うに際して、ワークアライメントマーク31、31を結ぶ線とマスクアライメントマーク32,32を結ぶ線とが互いに重なり、且つ両線の中点同士が重なるように制御手段16がXYθ駆動部27を駆動して基板11の位置を調整する(以下、アライメント調整という。)。
アライメント調整時、光源装置13のフィルタ33は光路内に挿入され、且つシャッタ21は開かれており、非露光波長よりなる第2照射光が光軸に平行(即ち、マスク12に垂直)にマスク12に照射されている。光源装置13より射出されハーフミラー30を透過した第2照射光は、マスクアライメントマーク32およびワークアライメントマーク31において反射され、各反射光はハーフミラー30の反射面により光路を反転させられ、アライメント用カメラ29に入射する。
アライメント用カメラ29,29から得られた画像データに基づき、制御手段16により移動すべきX、Y、θの値が算出され、算出結果に応じてXYθ駆動部27が駆動される。これにより、基板11およびマスク12の各中心位置は光軸上に一直線に整列する。 また、基板11とマスク12との間には所定の微小間隔L1が保たれている。
基板11またはマスク12が伸縮している場合、アライメント調整した後に、ワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32との間にズレ量Δが発生する。即ち、基板11とマスク12とは本来Δ=0になるように設計されているが、ワークアライメントマーク31,31間またはマスクアライメントマーク32,32間の伸縮によりΔ≠0となる。Δの値はアライメント用カメラ29、29から得られた画像データから制御手段16により求められ、制御手段16内の不図示のメモリに記憶される。
基板11またはマスク12が伸縮している場合、マスク12に形成されたマスクパターンを正確に基板11に露光するためには、ワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32との間のズレ量Δと、微小間隔L1とに基づいてマスクパターンの露光倍率を調整する必要がある。そこで、露光倍率調整手段15により、固定凸レンズ20に対する(詳細には、固定凸レンズ20の焦点位置に対する)インテグレータ19の位置を光軸方向に移動し、インテグレータ19により生成された光束の固定凸レンズ20への入射角を変更することにより、固定凸レンズ20からマスク12に照射される照射光の照射角を変更して露光倍率を調整する。
制御手段16のメモリに記憶されたズレ量Δと微小間隔L1とから、必要とされる照射角が制御手段16により算出される。算出された照射角に基づき、制御手段16が露光倍率調整手段15の駆動部25に駆動電流を出力し、駆動部25がボールねじ24を正回転または逆回転させて保持部材23と共にインテグレータ19を光軸方向に移動させ、インテグレータ19が所定の位置に配置される。これにより所望の照射角、即ち露光倍率が設定される。
照射角が適切に設定された場合、マスクアライメントマーク32を通過する光線上にワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32とが一直線に整列し、アライメント用カメラ29によりワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32とが一致した画像データが得られる。
この状態で、光源装置13のフィルタ33を光路より脱出させると、露光波長を含む第1照射光が適切に設定された照射角をもってマスク12に照射され、マスク12のマスクパターンが、適切な露光倍率において正確に基板11に露光される。
上述した露光装置10によれば、伸縮量検出手段17が、露光倍率調整手段15により照射角を変更して露光倍率を調整された光源装置13の照射光を用いて基板11およびマスク12の相対的な伸縮量を検出する(即ち、ワークアライメントマーク31、31とマスクアライメントマーク32、32との相対的な位置を検出する)ので、露光に用いる光源とアライメント調整に用いる光源とを同一にすることができると共に、実際の露光と等しい条件下で露光倍率を調整することができるので、アライメント調整における誤差の発生を防止してマスクパターンの露光を高精度に行うことができる。また、露光波長を遮断するフィルタを光源装置の光路上に挿脱することにより、光源装置が露光波長を含む第1照射光と、非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、且つ第2照射光を用いて伸縮量を検出するので、アライメントおよび露光倍率を調整する際に基板11に塗布された感光剤を感光させることがなく、基板11の無用な消費を防止することができる。
次に、図2を参照して、本発明に係る露光装置の第2実施形態を説明する。尚、第2実施形態において、上述の第1実施形態である露光装置10と同様の部材等については、図中に同一符号を付することにより、説明を省略する。
図3に示すように、本発明の第2実施形態である露光装置40は、基板11と、マスク12と、光源装置41と、位置決め手段14と、倍率調整手段45と、伸縮量検出手段17と、を備えている。
光源装置41は、水銀灯18と、水銀灯18から射出された光を集光する反射鏡22と、反射鏡22で反射された光を反転させてインテグレータ19に集光する光路反転用の平面鏡44と、インテグレータ19と、インテグレータ19により生成された光束を反転させてマスク12に略垂直に照射する凹面鏡42と、露光および非露光を切り替えるシャッタ21と、水銀灯18から射出された光に含まれる露光波長を遮断するフィルタ33と、フィルタ33を光路に挿脱自在に移動する不図示の移動手段と、から構成されている。そして、インテグレータ19と凹面鏡42との間には露光倍率調整手段45が配置されている。
露光倍率調整手段45は、可動凸レンズ46と、可動凸レンズ46をインテグレータ19と光軸を一致させて保持する保持部材23と、可動凸レンズ46を保持部材23と共に光軸方向に移動自在に支持するボールねじ24と、ボールねじ24を正回転または逆回転させて保持部材23および可動凸レンズ46を光軸方向に移動させる駆動部25と、から構成されており、制御手段16から入力される電流によって凹面鏡42に対する可動凸レンズ46の位置を調整して照射角を変更する。
次に、露光装置40の動作について説明する。
アライメント調整時、光源装置41のフィルタ33は光路内に挿入され、且つシャッタ21は開かれており、非露光波長よりなる第2照射光が光軸に平行に、即ちマスク12に垂直にマスク12に照射されている。光源装置41より射出されハーフミラー30を透過した第2照射光は、マスクアライメントマーク32およびワークアライメントマーク31において反射され、各反射光はハーフミラー30の反射面により光路を反転させられ、アライメント用カメラ29に入射する。
アライメント用カメラ29,29から得られた画像データに基づき、制御手段16により移動すべきX、Y、θの値が算出され、算出結果に応じてXYθ駆動部27が駆動される。これにより、基板11およびマスク12の各中心位置は光軸上に一直線に整列する。 また、基板11とマスク12との間には所定の微小間隔L1が保たれている。
基板11またはマスク12が伸縮している場合、アライメント調整した後に、ワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32との間にズレ量Δが発生する。即ち、基板11とマスク12とは本来Δ=0になるように設計されているが、ワークアライメントマーク31,31間またはマスクアライメントマーク32,32間の伸縮によりΔ≠0となる。Δの値はアライメント用カメラ29、29から得られた画像データから制御手段16により求められ、制御手段16内の不図示のメモリに記憶される。
基板11またはマスク12が伸縮している場合、マスク12に形成されたマスクパターンを正確に基板11に露光するためには、ワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32との間のズレ量Δと、微小間隔L1と、に基づいてマスクパターンの露光倍率を調整する必要がある。そこで、露光倍率調整手段45により、凹面鏡42に対する(または、インテグレータ19に対する)可動凸レンズ46の位置を光軸方向に移動し、インテグレータ19により生成された光束の凹面鏡42への入射角を変更することにより、凹面鏡42からマスク12に照射される照射光の照射角を変更して露光倍率を調整する。
制御手段16のメモリに記憶されたズレ量Δと微小間隔L1とから、必要とされる照射角が制御手段16により算出される。算出された照射角に基づき、制御手段16が露光倍率調整手段45の駆動部25に駆動電流を出力し、駆動部25がボールねじ24を正回転または逆回転させて保持部材23と共に可動凸レンズ46を光軸方向に移動させ、可動凸レンズ46が所定の位置に配置される。これにより所望の露光倍率が設定される。
照射角が適切に設定された場合、マスクアライメントマーク32を通過する光線上にワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32とが一直線に整列し、アライメント用カメラ29によりワークアライメントマーク31とマスクアライメントマーク32とが一致した画像データが得られる。
この状態で、光源装置41のフィルタ33を光路より脱出させると、露光波長を含む第1照射光が適切に設定された照射角をもってマスク12に照射され、マスク12のマスクパターンが、適切な露光倍率において正確に基板11に露光される。
上述した露光装置40によれば、伸縮量検出手段17が、露光倍率調整手段45により照射角を変更して露光倍率を調整された光源装置13の照射光を用いて基板11およびマスク12の相対的な伸縮量を検出する(即ち、ワークアライメントマーク31、31とマスクアライメントマーク32、32との相対的な位置を検出する)ので、露光に用いる光源とアライメント調整に用いる光源とを同一にすることができると共に、実際の露光と等しい条件下で露光倍率を調整することができるので、アライメント調整における誤差の発生を防止して、マスクパターンの露光を高精度に行うことができる。また、露光波長を遮断するフィルタを光源装置の光路上に挿脱することにより、光源装置が露光波長を含む第1照射光と、非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、且つ第2照射光を用いて伸縮量を検出するので、露光倍率を調整する際に基板11に塗布された感光剤を感光させることがなく、基板11の無用な消費を防止することができる。
尚、本発明の露光装置は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、インテグレータ19および可動凸レンズ46の移動は、制御手段16により自動的に制御されるが、アライメント用カメラ29、29で撮影された画像を見ながらオペレータが手動で移動するようにしても良い。
また、インテグレータ19および可動凸レンズ46を駆動させる手段としては、図示した保持部材23とボールねじ24と駆動部25との組み合わせに代えて、空気や液体等の流体を用いた駆動装置や、歯車とリンクとの組み合わせ機構を適用することができる。
さらに、光源の光に含まれる露光波長を遮断するフィルタ33を個別の部材として設けたが、シャッタ21をフィルタ33と同一の波長選択性を有する材料より構成してもよい。これにより、シャッタ21の開閉動作により第1照射光と第2照射光との切り替え及び露光と非露光の切り替えを同時に行うことができる。
本発明に係る露光装置の第1実施形態の全体の構成を示す概略図である。 本発明に係る露光装置の第2実施形態の全体の構成を示す概略図である。 従来の露光装置の全体の構成を示す概略図である。
符号の説明
10,40 露光装置
11 基板(被露光基板)
12 マスク
13,41 光源装置
14 位置決め手段
15,45 露光倍率調整手段
16 制御手段
17 伸縮量検出手段
18 水銀灯(光源)
19 インテグレータ
20 固定凸レンズ
21 シャッタ
33 フィルタ
31 ワークアライメントマーク
32 マスクアライメントマーク
42 凹面鏡

Claims (6)

  1. 感光材が塗布された被露光基板と、
    所定のマスクパターンが形成されたマスクと、
    前記マスクパターンを前記被露光基板に投影して露光するための照射光を生成する光源装置と、
    前記被露光基板に投影する前記マスクのパターンの露光倍率を調整する露光倍率調整手段と、
    前記被露光基板および前記マスクの少なくとも一つの伸縮量に基づいて前記露光倍率調整手段を制御する制御手段と、
    前記露光倍率調整手段により露光倍率を調整された前記照射光を用いて前記伸縮量を検出する伸縮量検出手段と、
    を備えていることを特徴とする露光装置。
  2. 前記光源装置が、前記被露光基板の前記感光剤を感光させる露光波長を含む第1照射光と、前記感光剤の感光を防止する非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、
    前記伸縮量検出手段が、前記第2照射光を用いて前記伸縮量を検出することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記光源装置が、光源の光に含まれる前記露光波長を遮断するフィルタと、該フィルタを光路上に挿脱自在に移動する移動手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 感光材が塗布された被露光基板と所定のマスクパターンが形成されたマスクとを所定の間隔をもって対向するように位置決めし、
    光源装置から射出された照射光により前記マスクパターンを前記被露光基板に投影して露光する露光方法において、
    前記被露光基板および前記マスクの少なくとも一方の伸縮量に対応して露光倍率を制御する際に、露光倍率を調整された前記照射光を用いて前記伸縮量を検出することを特徴とする露光方法。
  5. 前記光源装置が、前記被露光基板の前記感光剤を感光させる露光波長を含む第1照射光と、前記感光剤の感光を防止する非露光波長よりなる第2照射光とを選択的に生成し、
    前記伸縮量検出手段が、前記第2照射光を用いて前記伸縮量を検出することを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  6. 前記光源装置が、光源の光に含まれる前記露光波長を遮断するフィルタを光路上に挿脱することにより前記第1照射光と前記第2照射光とを選択的に生成することを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
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