JP2011100804A - 露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ウェハステージとマスクステージのアライメントマークを1台の撮像装置で撮像可能とする。
【解決手段】 マスクステージ18は、マスクステージマーク20を備え、マスク16を支持する。ウェハステージ32は、ウェハステージマーク42を備え、ウェハ30を支持する。撮像装置48は、マスクステージマーク20が撮像可能となる状態と、ウェハステージマーク42が撮像可能な状態とに切替えられる。制御部40は、撮像装置48によって撮像されたマスクステージマーク20の位置情報とウェハステージマーク42の位置情報に基づいてアライメントを実行する。
【選択図】図1
【解決手段】 マスクステージ18は、マスクステージマーク20を備え、マスク16を支持する。ウェハステージ32は、ウェハステージマーク42を備え、ウェハ30を支持する。撮像装置48は、マスクステージマーク20が撮像可能となる状態と、ウェハステージマーク42が撮像可能な状態とに切替えられる。制御部40は、撮像装置48によって撮像されたマスクステージマーク20の位置情報とウェハステージマーク42の位置情報に基づいてアライメントを実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体製造プロセスにおいて、マスク(フォトマスク又はレチクルとも呼ばれる)に形成されたパターンをウェハに投影する露光装置に関する。詳しくは、マスクとウェハの位置決めを行う機構を簡略化するための技術に関する。
この種の露光装置は、通常、マスクを支持するマスクステージと、ウェハを支持するウェハステージを備えている。ウェハステージは、マスクステージに対して露光光の光軸方向に間隔をあけて配置されており、マスクに照射された露光光がウェハに照射されるようになっている。マスクステージには第1アライメントマークが形成されており、第1アライメントマークは露光装置の第1のカメラ(撮像装置)で撮像される。ウェハステージには第2アライメントマークが形成されており、第2アライメントマークは露光装置の第2のカメラ(撮像装置)で撮像される。露光装置は、第1アライメントマークと第2アライメントマークを撮像することにより得られた位置情報に基づいてマスクステージに対するウェハステージの位置を調整することで、ウェハの所望の位置にマスクのパターンを投影する。特許文献1には、従来の露光装置の一例が開示されている。
特許文献1の露光装置では、ウェハステージとマスクステージのそれぞれのアライメントマークを検出するために、2台のカメラが必要であった。このため、設備費用が高額となるだけでなく、2台分のカメラを設置するスペースを確保しなければならず、装置のサイズや設置面積が増大するといった問題が生じる。
本発明は上記の課題を解決する。すなわち本発明は、ウェハステージとマスクステージのアライメントマークを1台の撮像装置で撮像可能とすることを目的としている。
本発明は、パターンの形成されたマスクに露光光を照射してマスクに形成されたパターンをウェハに投影する露光装置に関する。本発明の露光装置は、第1基準マークを備えると共にマスクを支持する第1ステージと、第2基準マークを備えると共にウェハを支持する第2ステージとを備える。第2ステージは、第1ステージに対して露光光の光軸方向に間隔をあけて配置されている。さらに、第1基準マークと第2基準マークを撮像するための1台の撮像装置を備え、撮像装置によって第1基準マークが撮像可能となる第1の状態と、撮像装置によって前記第2基準マークが撮像可能となる第2の状態とに切替える切替装置を備える。また、第1ステージに対する第2ステージの位置を調整可能な位置調整装置と、第1基準マークと第2基準マークを撮像装置によって撮像することにより得られた位置情報に基づいて、位置調整装置を駆動して第1ステージと第2ステージとの位置調整を行う制御装置を備えている。
上記の構成によれば、切替装置によって第1の状態と第2の状態に切替えることで、第1ステージの第1基準マークと第2ステージの第2基準マークを1台の撮像装置によって撮像することができる。従来の2台の撮像装置を備える露光装置よりも撮像装置を減らすことができるため、撮像装置に係る設備費用を抑えることができ、露光装置のサイズや設置面積を減らすことができる。
上記の撮像装置は、第2ステージと対向可能となる位置に配置することができる。この場合に、切替装置は、撮像装置の光軸上に配置されたミラーを備えており、そのミラーによって第1基準マークを撮像可能な状態とすることができる。
上記の構成によれば、撮像装置を第2ステージと対向可能となる位置に配置することで、撮像装置によって第2ステージの第2基準マークを撮像することができる。また、撮像装置の光軸上にミラーを配置することによって、撮像装置で第1ステージの第1基準マークを撮像可能とすることができる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を最初に整理する。
(特徴1)撮像装置の光軸は、ミラーによって、(1)マスクステージマークが撮像可能となる第1の状態と、(2)ウェハステージマークが撮像可能となる第2の状態とに切替られてもよい。ミラーは、ミラーの角度又はミラーの位置を切り換える切替装置に連結されていてもよい。切替装置は、ミラーの角度又はミラーの位置を切り換えることで、第1の状態と第2の状態とを切替えることができる。
(特徴2)撮像装置からの撮影光の一部は、特定波長の光を反射するミラーによって反射される一方で、撮像装置からの撮影光の残りは、ミラーを透過するようにしてもよい。ミラーによって反射された光によってマスクステージマークが撮像可能となり、ミラーを透過した光によってウェハステージマークが撮像可能となる。また、撮像装置は、特定波長の光のみを透過するフィルタを備えていてもよい。更に、フィルタは、切替装置に連結されていてもよい。切替装置は、フィルタが撮像装置の光軸上の位置に配置された状態と、撮像装置の光軸上から退避した位置に配置された状態とに切り換えるようにしてもよい。
(特徴1)撮像装置の光軸は、ミラーによって、(1)マスクステージマークが撮像可能となる第1の状態と、(2)ウェハステージマークが撮像可能となる第2の状態とに切替られてもよい。ミラーは、ミラーの角度又はミラーの位置を切り換える切替装置に連結されていてもよい。切替装置は、ミラーの角度又はミラーの位置を切り換えることで、第1の状態と第2の状態とを切替えることができる。
(特徴2)撮像装置からの撮影光の一部は、特定波長の光を反射するミラーによって反射される一方で、撮像装置からの撮影光の残りは、ミラーを透過するようにしてもよい。ミラーによって反射された光によってマスクステージマークが撮像可能となり、ミラーを透過した光によってウェハステージマークが撮像可能となる。また、撮像装置は、特定波長の光のみを透過するフィルタを備えていてもよい。更に、フィルタは、切替装置に連結されていてもよい。切替装置は、フィルタが撮像装置の光軸上の位置に配置された状態と、撮像装置の光軸上から退避した位置に配置された状態とに切り換えるようにしてもよい。
以下、本発明の一実施例を、図1を参照して説明する。なお、本実施例において、「第1基準マーク」はマスクステージマーク20、「第2基準マーク」はウェハステージマーク42に相当する。同様に、「第1ステージ」はマスクステージ18、「第2ステージ」はウェハステージ32に対応する。さらに、「位置調整装置」は駆動装置52に対応する。
露光装置2は、半導体装置を製造する装置として用いられる。露光装置2は、マスク16に形成されたパターン(回路パターン、素子パターン、配線パターン等)を投影レンズにより縮小し、縮小したパターンをウェハ30上に投影する縮小投影型露光装置である。露光装置2は、光源10と、マスクステージ18と、レンズ部24と、フォーカスセンサ26と、ウェハステージ32と、制御部40と、撮像装置48と、ミラー46と、切替装置50と、駆動装置52を備えている。なお、本実施例の露光装置2は、マスクステージ18を固定する一方でウェハステージ32を移動させてマスク16のパターンをウェハ30の所望の位置に露光する投影露光装置(ステッパ)であるが、マスクステージ18とウェハステージ32を固定してマスク16のパターンをウェハ30に露光する投影露光装置(アライナー)とすることもできるし、マスクステージ18とウェハステージ32を互いに同期移動させながらマスク16のパターンをウェハ30に露光する走査型の投影露光装置(スキャナ)とすることもできる。
光源10は、ウェハ30に塗布されるレジスト(感光剤)を感光する波長の光を照射する。光源10には、例えば、高圧水銀ランプやエキシマレーザー、その他のレーザー装置等を用いることができる。光源10から出射された露光光12は、反射ミラー11a,11bを介して、マスクステージ18に支持されたマスク16に照射される。マスク16に照射された露光光12は、レンズ部24を介してウェハ30に照射される。
レンズ部24は、複数のレンズ22から構成されており、マスク16を介して入射する光を縮小してウェハ30に投影する。例えば、レンズ部24には、マスク16に形成された回路パターンを、例えば1/4倍、1/5倍又は1/10倍に縮小してウェハ30に投影するようにレンズ群が配されている。レンズ部24は、マスクステージ18の下方(図1のZ軸方向)に配置されている。本実施例において、Z軸方向とは、マスク16からウェハに投影される露光光12の光軸と平行な方向(垂直方向)であり、X軸方向とY軸方向とは、Z軸方向に垂直な平面内で相互に直交する方向(水平方向)であり、回転軸方向とはZ軸周りの回転方向をいう。なお、レンズ部24は、倍率を変更可能な複数のレンズ群で構成してもよいし、あるいは、単一のレンズで構成することもできる。
マスクステージ18は、光源10とレンズ部24の間に配置されている。マスクステージ18は、その中心に開口部が形成されており、その開口部の周縁でマスク16の周縁部を支持するようになっている。光源10からマスク16に照射された露光光12は、マスクステージ18の開口部からレンズ部24に入射するようになっている。マスクステージ18には、マスクステージ18とマスク16との位置調整を行うためのマスクステージマーク20が形成されている。マスクステージマーク20は、後述する撮像装置48で撮像可能となっている。なお、マスクステージ18は、図示しないフレームに固定されており、光源10及びレンズ部24等との位置関係は一定となっている。ただし、マスクステージ18は、モータ等の駆動装置によって、垂直方向、水平方向、及び回転軸方向(Z軸周り)に駆動可能に構成されていてもよい。
マスクステージ18に支持されるマスク16には、所望とする半導体装置に応じた回路パターン等が形成されている。また、マスク16には、マスク16とマスクステージ18との位置調整を行うためのマスクマーク14が形成されている。マスク16は、通常はガラス板であり、その表面に回路パターンが印刷されている。マスク16に露光光12が照射されると、マスク16に形成されたパターンが、レンズ部24を介してウェハ30に投影されるようになっている。
ウェハステージ32は、レンズ部24の下方(図1の軸方向)に配置されており、レンズ部24を挟んでマスクステージ18と対向している。ウェハステージ32は、その上面にウェハ30を支持する。ウェハステージ32の上面には、ウェハステージ32とウェハ30との位置関係を特定するためのウェハステージマーク42が形成されている。また、ウェハステージ32は、駆動装置52に連結されている。駆動装置52は、制御部40に接続されており、制御部40からの駆動制御命令に従い、ウェハステージ32をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、回転軸方向(Z軸周り)に駆動する。ウェハステージ32の位置情報(駆動装置52の駆動実績情報(例えば、駆動装置52に内蔵されているモータの回転角度等)は、制御部40に入力されるようになっている。制御部40は、駆動装置52からの駆動実績情報に基づいて、ウェハステージ32の位置を算出することができる。
ウェハステージ32に支持されるウェハ30は、マスク16に形成されたパターンが投影される基板である。ウェハ30には、ウェハ30とウェハステージ32との位置関係を特定するためのウェハマーク38が形成されている。ウェハステージ32にウェハ30が載置される際には、ウェハ30の上面にはフォトレジスト膜が塗布されている。フォトレジスト膜は、半導体製造プロセスに用いられる種々のものを使用することができ、露光光12が投影されることによって物性が変化し、後に続くエッチングなどの処理から物質表面を保護する機能を有している。本願では、フォトレジスト膜の性質(ポジ型やネガ型)については特に限定されない。
ウェハステージ32の上方には、フォーカスセンサ(26a,26b)が配置されている。フォーカスセンサ(26a,26b)は、レンズ部24の下面に固定されている。フォーカスセンサ26は、ウェハ30に検知光36を照射する照射部26aと、ウェハ30の表面で反射した検知光36を受光する受光部26bを有している。フォーカスセンサ(26a,26b)は、制御部40に接続されている。照射部26aは、制御部40からの制御指令に基づいて検知光36をウェハ30に照射する。受光部26bで受光した検知光36の検出結果は、制御部40に出力される。制御部40は、受光部26bの検出結果から、レンズ部24に対するウェハ30のZ軸方向の高さを調整することができる。
撮像装置48は、撮像対象から反射される光を受光することによって像を得る装置である。撮像装置48には、例えば、CCD素子等の光電変換素子を用いることができる。撮像装置48は、マスクマーク14とマスクステージマーク20とウェハマーク38とウェハステージマーク42のそれぞれを撮像する。撮像装置48によって撮像されたそれぞれのマークの画像は、制御部40に出力される。撮像装置48には、例えばカメラやセンサ等の光電変換素子を用いることができる。
上述した撮像装置48は、レンズ部24の側方で、かつ、ウェハステージ32及びウェハステージ32に支持されたウェハ30と対向可能となる位置に配置されている。駆動装置52によってウェハステージ32が駆動され、ウェハステージ32がレンズ部24の下方から図1のX軸方向にスライド移動すると(図5,6,7参照)、撮像装置48とウェハステージ32又はウェハ30が対向するようになっている。撮像装置48の光軸は、撮像装置48から下方(Z軸方向)に向かって伸びている。
ミラー46は、撮像装置48の下方で、かつ、ウェハステージ32の上方となる位置に配置されている。ミラー46は、切替装置50に接続されている。切替装置50は、制御部40の制御指令に基づいて、ミラー46が撮像装置48の光軸上に位置する状態(図1等に示す状態)と、ミラー46が撮像装置48の光軸上から退避した状態(図5等に示す状態)とに切替えられる。ミラー46が撮像装置48の光軸上に位置する状態では、撮像装置48から伸びる光軸はミラー46で屈曲する。ミラー46で屈曲した光軸(符号34)は、ミラー28に向かって伸び、ミラー28で屈曲する。ミラー28で屈曲した光軸は、ミラー28から上方(Z軸方向)に向かって伸び、マスクステージ18と交差する。従って、ミラー46が撮像装置48の光軸上に位置する状態(図1に示す状態)では、撮像装置48によってマスクマーク14とマスクステージマーク20を撮影することが可能となる。一方、ミラー46が撮像装置48の光軸上から退避した状態(図5に示す状態)では、撮像装置48の光軸が下方(Z軸方向)に向かって伸び、ウェハステージ32と交差する(図1の符号44参照)。従って、ミラー46が撮像装置48の光軸上から退避した状態(図5に示す状態)では、撮像装置48によってウェハマーク38とウェハステージマーク42を撮影することが可能となる。
なお、上述した実施例では、ミラー46を図1のX軸方向にスライドさせることで、ミラー46を撮像装置48の光軸上から退避させたが、本願はこのような例に限られない。ミラー46を撮像装置48の光軸上から退避させる構造としては、例えば、ミラー46を回動させることで、撮像装置48の光軸上からミラー46を退避させるようにしてもよい。
制御部40は、図示しないCPUや記憶部を有しており、露光装置2の各部の動作を制御する。制御部40には、光源10、フォーカスセンサ26、駆動装置52、切替装置50及び撮像装置48が接続されている。制御部40は、フォーカスセンサ26からの出力、駆動装置52からの駆動実績情報、撮像装置48からの画像データが入力される。制御部40は、入力される各種情報に基づいて、光源10と駆動装置52と切替装置50と撮像装置48を制御する。
なお、露光装置2は、マスクステージ18上でマスク16の位置を調整するマスク位置調整機構54を備えている。マスク位置調整機構54も、制御部40によって制御される。マスク位置調整機構54には、例えば、アームロボット等を用いることができる。
以上、本実施例の露光装置2の構成について詳述した。以下に、本実施例の露光装置2において、マスク16とウェハ30の位置を調整するアライメント方法の一例を図2から図9を参照して説明する。
図2に示すように、制御部40は、まずマスク位置調整機構54を駆動して、マスクステージ18上にマスク16を設置する。次いで、制御部40は、切替装置50を駆動して、撮像装置48の光軸上にミラー46を位置決めする。これにより、撮像装置48の光軸がマスクステージ18に導かれ(符号34の状態)、マスク16のマスクマーク14と、マスクステージ18のマスクステージマーク20を撮影することが可能となる。次いで、制御部40は、撮像装置48を起動し、撮像装置48による撮影を開始する。撮像装置48によって撮影された画像データは、制御部40に入力される。制御部40は、撮像装置48から入力された画像データに基づいて、その画像データ内のマスクマーク14とマスクステージマーク20の位置が一致するようにマスク位置調整機構54を駆動して、マスクステージ18上でマスク16の位置を調整する。これによって、マスク16のマスクマーク14と、マスクステージ18のマスクステージマーク20とが一致した状態となる(図3に示す状態)。
次いで、制御部40は、フォーカスセンサ(26a,26b)を起動し、照射部26aからウェハ30に検知光36を照射する。これにより、照射部26aから照射された検知光36は、ウェハ30で反射されて受光部26bで受光されることになる。制御部40は、受光部26bでの検知光36の検知結果に基づいて、駆動装置52を駆動してウェハステージ32(ウェハ30)の高さを調整する。これによって、ウェハ30の高さが、ウェハ30に露光する露光光12の焦点が最適となる高さに調整される。また、制御部40は切替装置50を駆動して、ミラー46を撮像装置48の光軸上から退避させる。これにより、撮像装置48の光軸が切り替えられる。
図5に示すように、制御部40は、フォーカスセンサ(26a,26b)によってウェハ30の高さを監視しながら、駆動装置52を駆動して撮像装置48の光軸上に向かってウェハステージ32を移動させる。これにより、撮像装置48によって、ウェハステージ32のウェハステージマーク42を撮像することが可能となる。
次いで、制御部40は、撮像装置48によって撮像される画像の中心にウェハステージマーク42が位置するように、駆動装置52を駆動してウェハステージ32の位置決めをする(符号44の状態(図6に示す状態))。次いで、図7に示すように、制御部40は、撮像装置48によって撮像される画像の中心にウェハマーク38が位置するように、駆動装置52を駆動してウェハステージ32の位置決めを行う(図7に示す状態)。制御部40は、ウェハステージマーク42が撮像装置48で撮像される画像の中心に位置する状態(図6に示す状態)から、ウェハマーク38が撮像装置48で撮像される画像の中心に位置する状態(図7に示す状態)となるまでの、駆動装置52の駆動実績情報から、ウェハステージマーク42とウェハマーク38との相対位置を算出する。
図8に示すように、制御部40は、算出したウェハステージマーク42に対するウェハマーク38との相対位置から、ウェハ30の所定の位置にマスク16のパターンが投影されるように駆動装置52を駆動する。なお、パターンが投影されるウェハ30の所定の位置は、あらかじめ制御部40にウェハマーク38との相対位置情報として記憶されている。本実施例のウェハ30には、パターンを投影するための複数の領域が設定されており、制御部40には、それぞれの領域の相対位置情報が記憶されている。これにより、制御部40はマスクのパターンを投影する所望の位置に、パターンを投影する露光光の焦点が合うようにウェハ30を配置することができる。
図9に示すように、制御部40は光源10を駆動し、露光光12を発生する。これによって、露光光12はマスクステージ18に支持されたマスク16に照射され、マスク16に照射された露光光12は、レンズ部24を介してウェハ30に照射される。すなわち、マスク16のパターンがウェハ30に転写される。以後は、制御部40が駆動装置52を駆動して、ウェハ30の位置決めと光源10の駆動を繰り返すことで、所望のパターンが転写されたウェハ30が得られる。
本実施例の露光装置2によれば、撮像装置48の光軸を切り替え可能なミラー46を設置することにより、一台の撮像装置48によってマスクマーク14とマスクステージマーク20とウェハマーク38とウェハステージマーク42のそれぞれを撮像することができる。すなわち、1台の撮像装置48によってマスク16とウェハ30のアライメントを実行することができる。マスク16及びマスクステージ18の位置を検出するための撮像装置と、ウェハ30及びウェハステージ32の位置を検出するための別の撮像装置と、計2台の撮像装置を設置するよりも、設備費用が抑えられ、装置サイズや設置面積を低減することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、撮像装置48がマスクマーク14及びマスクステージマーク20を撮像可能な状態と、撮像装置48がウェハマーク38とウェハステージマーク42を撮像可能な状態とを切り替える別の一例としては、例えば、特定波長の光を透過する一方で、その特定波長以外の光を反射するミラー(例えばハーフミラーやビームスプリッタ)を用いることができる。この場合、撮像装置48に特定波長の光を選択的に透過するフィルタを設け、そのフィルタを撮像装置48の光軸上に切り換え配置する切替装置を設けることで、ミラーを透過した光による像とミラーに反射された光による像を選択的に得ることができる。すなわち、ミラーを透過した光による像からはウェハステージマーク42とウェハマーク38を読み取ることができる。また、ミラーを反射した光による像からはマスクステージマーク20とマスクマーク14を読み取ることができる。こうした切替装置は、公知の光学技術から適宜選択して適用することができる。
例えば、撮像装置48がマスクマーク14及びマスクステージマーク20を撮像可能な状態と、撮像装置48がウェハマーク38とウェハステージマーク42を撮像可能な状態とを切り替える別の一例としては、例えば、特定波長の光を透過する一方で、その特定波長以外の光を反射するミラー(例えばハーフミラーやビームスプリッタ)を用いることができる。この場合、撮像装置48に特定波長の光を選択的に透過するフィルタを設け、そのフィルタを撮像装置48の光軸上に切り換え配置する切替装置を設けることで、ミラーを透過した光による像とミラーに反射された光による像を選択的に得ることができる。すなわち、ミラーを透過した光による像からはウェハステージマーク42とウェハマーク38を読み取ることができる。また、ミラーを反射した光による像からはマスクステージマーク20とマスクマーク14を読み取ることができる。こうした切替装置は、公知の光学技術から適宜選択して適用することができる。
また、図1に示す実施例では、マスクマーク14、マスクステージマーク20、ウェハマーク38、ウェハステージマーク42を、マスク16、マスクステージ18、ウェハ30、ウェハステージ32のそれぞれに一つずつ設けるようにしたが、マスク16、マスクステージ18、ウェハ30、ウェハステージ32に複数のマークを設けることができる。また、それぞれのマークの位置は、撮像装置48によって撮像される位置であればいずれでもよく、例えば、マスク16、マスクステージ18、ウェハ30、ウェハステージ32のコーナーに設けられていてもよいし、表面に形成されていてもよいし、内部に形成されていてもよい。また、それぞれのマークの形状が共通であってもよいし、異なっていてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 露光装置、10 光源、11a,11b 反射ミラー、12 露光光、14 マスクマーク、16 マスク、18 マスクステージ、20 マスクステージマーク、22 レンズ、24 レンズ部、26a 照射部、26b 受光部、28 ミラー、30 ウェハ、32 ウェハステージ、36 検出光、38 ウェハマーク、40 制御部、42 ウェハステージマーク、46 ミラー、48 撮像装置、50 切替装置、52 駆動装置、54 マスク位置調整機構
Claims (2)
- パターンの形成されたマスクに露光光を照射してマスクに形成されたパターンをウェハに投影する露光装置であって、
第1基準マークを備えると共にマスクを支持する第1ステージと、
第1ステージに対して露光光の光軸方向に間隔をあけて配置されており、第2基準マークを備えると共にウェハを支持する第2ステージと、
前記第1基準マークと前記第2基準マークを撮像するための1台の撮像装置と、
撮像装置によって前記第1基準マークが撮像可能となる第1の状態と、撮像装置によって前記第2基準マークが撮像可能となる第2の状態とに切替える切替装置と、
第1ステージに対する第2ステージの位置を調整可能な位置調整装置と、
前記第1基準マークと前記第2基準マークを撮像装置によって撮像することにより得られた位置情報に基づいて、位置調整装置を駆動して第1ステージと第2ステージとの位置調整を行う制御装置と、を備えている露光装置。 - 前記撮像装置は、第2ステージと対向可能となる位置に配置されており、
前記切替装置は、前記撮像装置の光軸上に配置されたミラーを備えており、そのミラーによって前記第1基準マークを撮像可能な状態とすることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018194378A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | 三菱電機株式会社 | ウェハ異常箇所検出用装置およびウェハ異常箇所特定方法 |
WO2022231759A1 (en) * | 2021-04-26 | 2022-11-03 | Kla Corporation | Systems and methods for absolute sample positioning |
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WO2022231759A1 (en) * | 2021-04-26 | 2022-11-03 | Kla Corporation | Systems and methods for absolute sample positioning |
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