JP2006125695A - 車両の冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の熱交換器を有する車両の冷却システムにおいて、すべての熱交換器の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる車両の冷却システムの提供。
【解決手段】(1)複数の熱交換器10、20を有し、各熱交換器の要求される放熱量が車両運転条件により変化する車両の冷却システム1であって、
複数の熱交換器10、20はコアの少なくとも一部の領域31で冷却フィン33を共有しており、
複数の熱交換器の各熱交換器10、20は各熱交換器内に、冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブ14、24を有している、車両の冷却システム1。
(2)複数の熱交換器の各熱交換器10、20は、Uターン式流路をもつ熱交換器コア30を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の冷却システムに関する。
車両の冷却システムは、複数の系統を有し、それぞれの系統に熱交換器が用意され、そこにそれぞれ異なる冷媒(流体または気体)が流される。
車両の冷却システムでは、各熱交換器の要求される放熱量(放熱面積といってもよい)が車両運転条件により変化する。
たとえば、燃料電池自動車(FC車)の場合、一つの系統には燃料電池冷却用の冷却水が流れ、他の系統には空調用冷媒の気体が流れる。FC車では、車両停止時は、燃料電池冷却用熱交換器(ラジエータ)の放熱はほとんど必要ないのでラジエータ放熱面積は小さくてもよいが、空調用熱交器(エアコンコンデンサ)は停車時にも冷暖房する必要があるので風速が最も小さい車両停止時はコンデンサ放熱面積は大である必要がある。車両走行時はこの関係が逆転し、ラジエータ放熱面積が大である必要があり、エアコンコンデンサは風速が増大するので放熱面積は小であってもよい。
同様の問題は、燃料電池自動車に限るものではなく、エンジン冷却系と空調系とを有する車両の冷却システムにも存在する。
このように放熱量(放熱面積)が運転条件により変化する複数の系統の熱交換器を、すべての運転条件において、それぞれの熱交換器に要求される要求放熱量(要求放熱面積)とすることは困難である。
特開平10−213391号公報は、放熱量(放熱面積)が運転条件により変化するラジエータとコンデンサを有する車両の冷却システムにおいて、コンデンサとラジエータを正面面積が重なるように、車両前後方向に、コンンデンサを前、ラジエータを後にして配置するとともに、両熱交換器の冷却フィンを共有させ、さらにラジエータのみのタンク内に、冷媒の流れを遮断できるバルブを配置して、ラジエータの放熱面積を可変とした(コンデンサの放熱面積は一定で不変)装置を開示している。
特開平10−213391号公報
しかし、特開平10−213391号公報の冷却システムでも、次の問題がある。
1)複数の系統の熱交換器の放熱量を、すべての運転条件において、それぞれの熱交換器の要求放熱量にすることはできない。
すなわち、2系統の熱交換器の一方の熱交換器(コンデンサ)の放熱面積が不変のため、車両の運転条件によっては、冷却システムの冷却性能が低下する場合がある。
たとえば、車両走行時には、コンデンサの要求放熱面積が小で(風量アップするので大きな放熱面積が不要)、ラジエータの要求放熱面積が大となるが、コンデンサの放熱面積が一定のため(コンデンサの要求放熱面積が小であるにもかかわらず、外気がコンデンサの全域を通るため必要以上に外気流が温められ)、ラジエータの冷却性が低下する。
2)コンデンサとラジエータを外気流の流れ方向に前後させて配置するので、コンデンサを通過するときの通風抵抗が増大し、ラジエータを通過する風量が減り、ラジエータの放熱量が小さくなり、これによってもラジエータの冷却性が低下する。
ラジエータの冷却性の低下によって、ラジエータのサイズアップが必要となる。
本発明の目的は、要求放熱量(要求放熱面積)が運転条件により変わる、複数の熱交換器を有する車両の冷却システムにおいて、すべての熱交換器の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる車両の冷却システムを提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、複数の熱交換器を外気流の流れ方向に前後させて配置した場合に比べて、通風抵抗を低減できる車両の冷却システムを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は次の通りである。
(1) 複数の熱交換器を有し、各熱交換器の要求される放熱量が車両運転条件により変化する車両の冷却システムであって、
前記複数の熱交換器はコアの少なくとも一部の領域で冷却フィンを共有しており、
前記複数の熱交換器の各熱交換器は各熱交換器内に、前記冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブを有している、車両の冷却システム。
(2) 複数の熱交換器を有し、各熱交換器の要求される放熱量が車両運転条件により変化する車両の冷却システムであって、
前記複数の熱交換器はコアの少なくとも一部の領域で冷却フィンを共有しており、
前記冷却フィンが共有されるコア領域では前記複数の熱交換器のチューブが複数の熱交換器を通過する外気の流れに直交する同じ面内に位置している、車両の冷却システム。
(3) 前記複数の熱交換器の各熱交換器は各熱交換器内に、前記冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブを有している(2)記載の車両の冷却システム。
(4) 前記複数の熱交換器の各熱交換器は、Uターン式流路をもつ熱交換器コアを有する(1)または(2)記載の車両の冷却システム。
(5) 前記冷却フィンが共有されるコア領域では、前記複数の熱交換器の各熱交換器のチューブが同一面内に互い違いに配置されている(1)または(2)記載の車両の冷却システム。
上記(1)の車両の冷却システムによれば、複数の熱交換器の各熱交換器は各熱交換器内に、冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブを有しているので、同一正面面積で、すべての熱交換器の放熱量(放熱面積)を可変とすることができる。そして、すべての運転条件ですべての熱交換器のバルブで冷却フィン共有領域に流れるそれぞれの系の冷媒の量を変えることにより、すべての熱交換器の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。
上記(2)の車両の冷却システムによれば、冷却フィンが共有されるコア領域では複数の熱交換器のチューブが複数の熱交換器を通過する外気の流れに直交する同じ面内に位置しているので、複数の熱交換器を外気流の流れ方向に前後させて配置した場合に比べて、通風抵抗を低減できる。
上記(3)の車両の冷却システムによれば、複数の熱交換器の各熱交換器は各熱交換器内に、冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブを有しているので、同一正面面積で、すべての熱交換器の放熱量(放熱面積)を可変とすることができる。そして、すべての運転条件ですべての熱交換器のバルブで冷却フィン共有領域に流れるそれぞれの系の冷媒の量を変えることにより、すべての熱交換器の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。
上記(4)の車両の冷却システムによれば、各熱交換器が、Uターン式流路をもつ熱交換器コアを有するので、一つの熱交換器のタンクを冷却フィンが共有されるコア領域の一側に配置しこのタンクに取り付けたUターンチューブに冷媒を循環させ、他の熱交換器のタンクを冷却フィンが共有されるコア領域の他側に配置しこのタンクに取り付けたUターンチューブに冷媒を循環させることにより、冷却フィンが共有されるコア領域の両側に複数の熱交換器を、同一面内において、互いに位置的に干渉することなく配置することができる。
上記(5)の車両の冷却システムによれば、冷却フィンが共有されるコア領域では、複数の熱交換器の各熱交換器のチューブが同一面内に互い違いに配置されているので、フィンがその両側のチューブに接合されることにより、冷却フィンの共有構造を達成することができる。
以下に、本発明の車両の冷却システムの望ましい実施例を、図1〜図13を参照して説明する。
図中、図1〜図4は本発明の実施例1を示し、図5〜図8は本発明の実施例2を示し、図9〜図12は本発明の実施例3を示す。図13は本発明の何れの実施例にも適用可能である。
本発明の全実施例にわたって共通する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号が付してある。
まず、本発明の全実施例にわたって共通する部分を図1〜図4、図13を参照して説明する。
本発明の車両(たとえば、燃料電池自動車(FC車)を例にとるが、FC車に限るものではなく、内燃機関を搭載した自動車や、ハイブリッド車でもよい)の冷却システム1は、複数の系統(たとえば、FC冷却系、空調系)の複数の熱交換器10、20(たとえば、FC冷却系のラジエータ10、空調系のエアコンコンデンサ20)を有し、各熱交換器10、20の要求される放熱量(放熱面積でもよい)が車両運転条件により変化する車両の冷却システムである。
図13は、FC冷却系が燃料電池スタック2、インバータ3を含み、複数の熱交換器10、20がモータルーム内で、グリルのすぐ後方で、燃料電池スタック2、インバータ3の前方かつラジエータファン4の前方に配置されている場合を示している。図13では、走行風の流れ方向Wに、エアコンコンデンサ20、FC冷却系のラジエータ10の順で配置された場合を示しているが、順序は逆でもよい。
複数の熱交換器10、20は、コア30を走行風の流れ方向Wに対して垂直か、あるいは垂直から傾けて、配置されている。望ましくは、熱交換器10、20のそれぞれのコア30を同じ面に配置させて、かつコアの少なくとも一部の領域31を重複させて、車両に搭載されている。そして、コア30の重複領域31は。放熱面積が可変にできる領域である。
熱交換器11は、タンク11、タンク11に取り付けられたチューブ12、チューブ12にロー付け等により取り付けられた冷却フィン13を有している。同様に、熱交換器20は、タンク21、タンク21に取り付けられたチューブ22、チューブ22にロー付け等により取り付けられた冷却フィン23を有している。
複数の熱交換器10、20は、コア30の少なくとも一部の領域31(図示例では両方の熱交換器に対して一部の領域であるが、一方の熱交換器は全領域で他方の熱交換器は一部の領域であってもよい)で冷却フィン13、23を共有している。フィン共有領域に符号31を付してあり、フィン非共有領域に符号32を付してある。また、共有フィンには符号33を付してある。
望ましくは、冷却フィン13、23が共有されるコア領域31では、複数の熱交換器10、20のチューブ12、22は、複数の熱交換器10、20を通過する外気の流れ方向(車両前後方向)に直交する面内に位置しており、複数の熱交換器10、20のチューブ12、22は、互いに同じ面内に位置している。
また、複数の熱交換器10、20の各熱交換器10、20は、各熱交換器10、20内に、冷却フィン33が共有されるコア領域31に、必要量、冷媒を流すバルブ14、24を有している。ただし、バルブ14、24が設けられない場合もある。
バルブ14、24が設けられる場合は、バルブ14、24はタンク11、21内に設けられる。バルブ14、24は、タンク11、21内スペースのうち、バルブ14、24より冷媒入口15、25、冷媒出口16、26に近い側のスペース部分には冷媒の循環を許すが、バルブ14、24より冷媒入口15、25、冷媒出口16、26から遠い側のスペース部分には冷媒の循環量を絞るかあるいは遮断する。
複数の熱交換器10、20の各熱交換器10、20は、熱交換器コア30で、Uターン式流路のチューブ12、22をもつ。Uターン式流路のチューブ12は、流入端、流出端をタンク11に接続されており、冷媒はタンク11からチューブ12に流入しUターンしてタンク11に戻る。同様に、Uターン式流路のチューブ22は、流入端、流出端をタンク21に接続されており、冷媒はタンク21からチューブ22に流入しUターンしてタンク21に戻る。
Uターン式流路のチューブ12はUターン部より上流にあるUターン上流部分12uとUターン部より下流にあるUターン下流部分12dとを有し、Uターン上流部分12uとUターン下流部分12dとは、車両前後方向に、互いに前後して配置されている。同様に、Uターン式流路のチューブ22はUターン部より上流にあるUターン上流部分22uとUターン部より下流にあるUターン下流部分22dとを有し、Uターン上流部分22uとUターン下流部分22dとは、車両前後方向に、互いに前後して配置されている。たとえば、Uターン上流部分12uがUターン下流部分12dより前方に配置されており、Uターン上流部分22uがUターン下流部分22dより前方に配置されている。
Uターン式流路のチューブ12のUターン上流部分12uとUターン下流部分12dとは、1本のチューブの中に仕切り12pを設けることにより形成されてもよいし、あるいは、Uターン上流部分12uとUターン下流部分12dとを互いに別々のチューブで形成して先端を連絡チューブ12cで接続することにより形成されてもよい。同様に、Uターン式流路のチューブ22のUターン上流部分22uとUターン下流部分22dとは、1本のチューブの中に仕切り22pを設けることにより形成されてもよいし、あるいは、Uターン上流部分22uとUターン下流部分22dとを互いに別々のチューブで形成して先端を連絡チューブ22cで接続することにより形成されてもよい。
また、Uターン上流部分12uとUターン下流部分12dとを1本のチューブの中に仕切り12pを設けることにより形成したものと、Uターン上流部分22uとUターン下流部分22dとを互いに別々のチューブで形成して先端を連絡チューブ22cで接続したものとを、組み合わせてもよい。同様に、Uターン上流部分12uとUターン下流部分12dとを互いに別々のチューブで形成して先端を連絡チューブ12cで接続することにより形成したものと、Uターン上流部分22uとUターン下流部分22dとを1本のチューブの中に仕切り22pを設けることにより形成したものとを組み合わせてもよい。
タンク11はUターン式流路のチューブ12より上流にあるタンク上流部分11uとUターン式流路のチューブ12より下流にあるタンク下流部分11dとを有し、タンク上流部分11uとタンク下流部分11dとは、車両前後方向に、互いに前後して配置されている。同様に、タンク21はUターン式流路のチューブ22より上流にあるタンク上流部分21uとUターン式流路のチューブ22より下流にあるタンク下流部分21dとを有し、タンク上流部分21uとタンク下流部分21dとは、車両前後方向に、互いに前後して配置されている。タンク上流部分11uがタンク下流部分11dより前方に配置されており、タンク上流部分21uがタンク下流部分21dより前方に配置されている。
タンク11のタンク上流部分11uとタンク下流部分11dとは、1つのタンクの中に仕切り11pを設けることにより形成されてもよいし、あるいは、タンク上流部分11uとタンク下流部分11dとを互いに別々のタンクで形成してUターン式流路のチューブ12で接続することにより形成されてもよい。同様に、タンク21のタンク上流部分21uとタンク下流部分21dとは、1つのタンクの中に仕切り21pを設けることにより形成されてもよいし、あるいは、タンク上流部分21uとタンク下流部分21dとを互いに別々のタンクで形成してUターン式流路のチューブ22で接続することにより形成されてもよい。
また、タンク上流部分11uとタンク下流部分11dとを1つのタンクの中に仕切り11pを設けることにより形成したものと、タンク上流部分21uとタンク下流部分21dとを互いに別々のタンクで形成してUターン式流路のチューブ22で接続することにより形成したものとを、組み合わせてもよい。同様に、タンク上流部分11uとタンク下流部分11dとを互いに別々のタンクで形成してUターン式流路のチューブ12で接続することにより形成したものと、タンク21のタンク上流部分21uとタンク下流部分21dとを1つのタンクの中に仕切り21pを設けることにより形成したものとを、組み合わせてもよい。
冷却フィン33が共有されるコア領域31では、複数の熱交換器の各熱交換器10、20のチューブ12、22が同一面内に互い違いに配置されている。冷却フィン33が共有されるコア領域31で、チューブ12、22は、チューブ12、22、12、22、12、22・・・の順で互いに平行に並んでいる。チューブ12とチューブ22の間の冷却フィン33は、チューブ12とチューブ22のそれぞれに、ロー付け等により接合され、冷却フィン33と、チューブ12、チューブ22との間の熱伝導が可能とされている。
すなわち、熱交換器10はチューブ12が櫛歯となった櫛状の熱交換器であり、熱交換器20はチューブ22が櫛歯となった櫛状の熱交換器であり、冷却フィン33が共有されるコア領域31で、チューブ12、22が同一面内に互い違いに噛み合わされて配置され、チューブ12とチューブ22は離れていてチューブ12とチューブ22との間のスペースに冷却フィン33が配置され、冷却フィン33がチューブ12とチューブ22とに接合されて、チューブ12とチューブ22に共有される。
本発明の全実施例にわたって共通する部分の作用・効果を説明する。
複数の熱交換器の各熱交換器10、20は各熱交換器10、20内に、冷却フィン33が共有されるコア領域31に必要量冷媒を流すバルブ14、24を有しているので、同一正面面積S(この面積Sは、熱交換器10のコア面積から冷却フィン共有コア領域31の面積を差し引いた面積S1と、熱交換器20のコア面積から冷却フィン共有コア領域31の面積を差し引いた面積S2と、冷却フィン共有コア領域31の面積S3と、の和である)で、すべての熱交換器10,20の放熱量(放熱面積)を可変とすることができる。すなわち、熱交換器10のコア面積を、S1と、S1とS3の和との間に可変とすることができ、熱交換器20のコア面積を、S2と、S2とS3の和との間に可変とすることができる。
そして、すべての運転条件ですべての熱交換器10、20のバルブ14、24で冷却フィン共有領域31に流れるそれぞれの系の冷媒の量を変えることにより、すべての熱交換器10、20の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。たとえば、車両停止時では、FCラジエータ10の要求放熱面積がS1で、エアコンコンデンサ20の要求放熱面積がS2とS3との和であり、車両走行時では、FCラジエータ10の要求放熱面積がS1とS3との和で、エアコンコンデンサ20の要求放熱面積がS2となるが、車両停止時に、FCラジエータ10のバルブ14を閉、エアコンコンデンサ20のバルブ24を開とし、車両走行時に(図1〜図4)、FCラジエータ10のバルブ14を開、エアコンコンデンサ20のバルブ24を閉とすることにより、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。
また、冷却フィン33が共有されるコア領域31では(非共有コア領域32でも)、複数の熱交換器10、20のチューブ11、22が複数の熱交換器10、20を通過する外気の流れに直交する(ほぼ直交するでもよい)同じ面内に位置しているので、複数の熱交換器を外気流の流れ方向に前後させて配置した場合に比べて、通風抵抗を低減できる。通風抵抗低減により熱交換器10、20のコア30を流れる風量が増大し、冷却性能が向上する。
複数の熱交換器10、20のチューブ11、22が複数の熱交換器10、20を通過する外気の流れに直交する(ほぼ直交するでもよい)同じ面内に位置しており、かつ、複数の熱交換器の各熱交換器10、20が各熱交換器10、20内に、冷却フィン33が共有されるコア領域31に必要量冷媒を流すバルブ14、24を有している場合は、上記と同様に、同一正面面積Sで、すべての熱交換器10、20の放熱量(放熱面積)を可変とすることができる。そして、すべての運転条件ですべての熱交換器10、20のバルブ14、24で冷却フィン共有領域31に流れるそれぞれの系の冷媒の量を変えることにより、すべての熱交換器10、20の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。
また、各熱交換器10、20が、Uターン式流路をもつ熱交換器コア30を有するので、一つの熱交換器10(または20)のタンク11(または21)を冷却フィン33が共有されるコア領域31の一側(左右または上下の一側)に配置しこのタンクに取り付けたUターンチューブに冷媒を循環させ、他の熱交換器20(または10)のタンク21(または11)を冷却フィン33が共有されるコア領域31の他側(左右または上下の他側)に配置しこのタンクに取り付けたUターンチューブに冷媒を循環させることにより、冷却フィン33が共有されるコア領域31の両側に複数の熱交換器10、20を、同一面内において、互いに位置的に干渉することなく配置することができる。
また、冷却フィン33が共有されるコア領域31では、複数の熱交換器の各熱交換器10、20のチューブ12、22が同一面内に互い違いに配置されているので、フィン33がその両側のチューブ12、22に接合されることにより、冷却フィン33の共有構造を達成することができる。
つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を説明する。
本発明の実施例1では、図1〜図4に示すように、Uターン式流路のチューブ12のUターン上流部分12uとUターン下流部分12dとは、1本のチューブの中に仕切り12pを設けることにより形成されている。また、Uターン式流路のチューブ22のUターン上流部分22uとUターン下流部分22dとは、1本のチューブの中に仕切り22pを設けることにより形成されている。
また、タンク11のタンク上流部分11uとタンク下流部分11dとは、1つのタンクの中に仕切り11pを設けることにより形成されている。また、タンク21のタンク上流部分21uとタンク下流部分21dとは、1つのタンクの中に仕切り21pを設けることにより形成されている。
タンク11内にはバルブ14が設けられ、タンク21内にはバルブ24が設けられている。
作用・効果については、バルブ14、バルブ24の開閉(または絞り)により、冷却フィン33が共有されるコア領域31における、熱交換器10、20の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。
本発明の実施例2では、図5〜図8に示すように、Uターン式流路のチューブ12のUターン上流部分12uとUターン下流部分12dとは、1本のチューブの中に仕切り12pを設けることにより形成されている。また、Uターン上流部分22uとUターン下流部分22dとは、互いに別々のチューブで形成され先端を連絡チューブ22cで接続されることにより形成されている。
また、タンク11のタンク上流部分11uとタンク下流部分11dとは、1つのタンクの中に仕切り11pを設けることにより形成されている。また、タンク21のタンク上流部分21uとタンク下流部分21dとは、別々のタンクにより形成されてチューブ22により接続されている。
タンク11内にはバルブ14が設けられ、タンク21内にはバルブ24が設けられている。
作用・効果については、バルブ14、バルブ24の開閉(または絞り)により、冷却フィン33が共有されるコア領域31における、熱交換器10、20の放熱量(放熱面積)を、すべての運転条件で、要求放熱量(要求放熱面積)とすることができる。
本発明の実施例3では、図9〜図12に示すように、Uターン式流路のチューブ12のUターン上流部分12uとUターン下流部分12dとは、1本のチューブの中に仕切り12pを設けることにより形成されている。また、Uターン式流路のチューブ22のUターン上流部分22uとUターン下流部分22dとは、1本のチューブの中に仕切り22pを設けることにより形成されている。
また、タンク11のタンク上流部分11uとタンク下流部分11dとは、1つのタンクの中に仕切り11pを設けることにより形成されている。また、タンク21のタンク上流部分21uとタンク下流部分21dとは、1つのタンクの中に仕切り21pを設けることにより形成されている。
タンク11内にはバルブ14は設けられておらず、タンク21内にもバルブ24は設けられていない。
作用・効果については、バルブ14、バルブ24無しでも、冷却フィン33が共有されるコア領域31には、必要放熱量の高い方が大流量または高温で流れてくため、実施例1、2ほどの可変性能はないが放熱量(放熱面積)可変が可能である。
本発明の実施例1の車両の冷却システムの正面図である。 本発明の実施例1の車両の冷却システムの底面側から見た断面図である。 本発明の実施例1の車両の冷却システムの左側面図である。 本発明の実施例1の車両の冷却システムの右側面図である。 本発明の実施例2の車両の冷却システムの正面図である。 本発明の実施例2の車両の冷却システムの底面側から見た断面図である。 本発明の実施例2の車両の冷却システムの左側面図である。 本発明の実施例2の車両の冷却システムの右側面図である。 本発明の実施例3の車両の冷却システムの正面図である。 本発明の実施例3の車両の冷却システムの底面側から見た断面図である。 本発明の実施例3の車両の冷却システムの左側面図である。 本発明の実施例3の車両の冷却システムの右側面図である。 本発明の車両の冷却システムをFC車に搭載した場合の車両の側方から見た断面図である。
符号の説明
1 車両の冷却システム
2 燃料電池スタック
3 インバータ
4 ラジエータファン
10 熱交換器(たとえば、ラジエータ)
11 タンク
11u タンク上流部分
11d タンク下流部分
12 チューブ
12u Uターン上流部分
12d Uターン下流部分
12p 仕切り
12c 連絡チューブ
13 冷却フィン
14 バルブ
20 熱交換器(たとえば、エアコンコンデンサ)
21 タンク
21u タンク上流部分
21d タンク下流部分
22 チューブ
22u Uターン上流部分
22d Uターン下流部分
22p 仕切り
22c 連絡チューブ
23 冷却フィン
24 バルブ
30 コア
31 冷却フィン共有領域
32 冷却フィン非共有領域
33 共有フィン

Claims (5)

  1. 複数の熱交換器を有し、各熱交換器の要求される放熱量が車両運転条件により変化する車両の冷却システムであって、
    前記複数の熱交換器はコアの少なくとも一部の領域で冷却フィンを共有しており、
    前記複数の熱交換器の各熱交換器は各熱交換器内に、前記冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブを有している、車両の冷却システム。
  2. 複数の熱交換器を有し、各熱交換器の要求される放熱量が車両運転条件により変化する車両の冷却システムであって、
    前記複数の熱交換器はコアの少なくとも一部の領域で冷却フィンを共有しており、
    前記冷却フィンが共有されるコア領域では前記複数の熱交換器のチューブが複数の熱交換器を通過する外気の流れに直交する同じ面内に位置している、車両の冷却システム。
  3. 前記複数の熱交換器の各熱交換器は各熱交換器内に、前記冷却フィンが共有されるコア領域に必要量冷媒を流すバルブを有している、請求項2記載の車両の冷却システム。
  4. 前記複数の熱交換器の各熱交換器は、Uターン式流路をもつ熱交換器コアを有する請求項1または請求項2記載の車両の冷却システム。
  5. 前記冷却フィンが共有されるコア領域では、前記複数の熱交換器の各熱交換器のチューブが同一面内に互い違いに配置されている請求項1または請求項2記載の車両の冷却システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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