JP2006125647A - 空気調和機,制御無効化プログラム - Google Patents

空気調和機,制御無効化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 空気調和機に異常が発生した場合でも,その異常の種別如何によっては応急的な運転を可能とすることにより,最小限必要な空調機能を確保してユーザの利便性の低下を抑制すると共に,製品への不信感を解消すること。
【課題を解決するための手段】
空気調和機の運転制御を行う運転制御手段の制御対象における異常の発生を検出し,その後,この検出された異常の種別を判定し,そして,判定された異常の種別に応じた制御対象(例えば,風向変更板)に対する上記運転制御手段による制御(例えば,風向変更板の駆動制御)のみを無効化し,他の制御対象の運転制御を継続する。上記異常の発生により空気調和機が異常停止した場合には,無効化された制御を除く他の制御対象の運転制御を再開する。
【選択図】図6

Description

本発明は,室内空気の温度調整を行う空気調和機に関し,特に,空気調和機の構成要素の異常が検出された場合に実行される異常処理に関するものである。
従来,室内空気の温度調整を行う空気調和機においては,運転中に該空気調和機の構成要素に異常が発生した場合には,異常状態での継続運転による重故障の発生を防止するために上記空気調和機の運転を異常停止(危急停止)するよう制御されている(以下「従来技術1」という)。
ところで,上記空気調和機には,該空気調和機の空気吹き出し口に設けられた風向変更板(ルーバ)を自動的に揺動させるいわゆるルーバ制御機能が搭載されたものもある。近年では,ユーザの多様な要望に即した快適性を実現するために,上記ルーバ制御機能が高機能化,複雑化する傾向にあり,これにより様々な制御方式が開発されている。従って,製品開発がなされる度に或いは機種毎に上記制御機能の内容が異なることとなるため,異なる機種間において上記ルーバ制御機能を実現するプログラムやデータ(以下「ルーバ制御プログラム等」という。)を完全に共通化することはできない。
一方,上記空気調和機の基幹部というべき圧縮機,送風機の駆動方式等や,起動/停止の制御方式などは従来から大きく変わっていない。そのため,異なる機種間においても上記圧縮機等を駆動するための制御プログラムや制御データ(以下「基幹制御プログラム等」という。)については共通化することができ,従来からシリーズ製品について共通化された上記基幹制御プログラムが適用されている。
一般に,製造コストの低減を図るため,空気調和機の構成要素の多くは異なる機種間で互換可能に共通化されており,上記空気調和機の運転制御を担う制御ユニット(電装ユニットともいう)もそのうちの一つである。上述したように,上記ルーバ制御プログラム等は機種毎でその内容が異なるため,上記制御ユニットの共通化に支障を来たしていたが,昨今では,異なる機種間で共通して使用可能な上記基幹制御プログラム等を制御ユニット内に設けられたROM(揮発性半導体メモリ)に予め格納しておき,上記ルーバ制御プログラム等は,生産工程において,上記制御ユニットに設けられた書き換え可能なEEPROM(不揮発性半導体メモリ)にインストール(記憶)することにより上記制御ユニットの共通化を実現している(以下「従来技術2」という)。
なお,特許文献1には,上述のように,EEPROMを用いることにより,異なる機種間でプリント配線基板の共通化を実現し得る制御装置が提案されている。
特開平04−371742号公報
しかしながら,上記従来技術1のように,異常が発生した場合はいかなるときでも空気調和機の運転を停止させる制御では,異常が復帰するまでの間は運転されないため,空気調和機の本質的機能である空調機能の恩恵を受けることができないという問題がある。
また,上記従来技術2のように共通化された制御ユニットでは,空気調和機の運転時に,上記EEPROMからルーバ制御に用いる上記ルーバ制御プログラム等を読み出す必要があるが,該ルーバ制御プログラム等だけが上記EEPROMに格納されているために,この読み出し処理にエラーが発生することが多々ある。例えば,上記ルーバ制御プログラム等だけが後工程でインストールされるため,インストールミス(インストール忘れや不完全インストール等)等によりルーバ制御プログラム等の読み出しに失敗する場合がある。もちろん,上記EEPROMの不良や故障等によって読み出し処理に失敗する場合もあり得る。従来,このような読み出しエラーが生じた場合も,上記空気調和機の運転を停止させていたが,このような場合にまで運転を停止させていたのではユーザの利便性に欠けるだけでなく,製品に対する不信感を抱き,ユーザの製品に対する心象を悪化させることになり問題である。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,空気調和機に異常が発生した場合でも,その異常の種別如何によっては応急的な運転を可能とすることにより,最小限必要な空調機能を確保してユーザの利便性の低下を抑制すると共に,製品への不信感を解消することのできる空気調和機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,空気調和機の運転制御を行う運転制御手段の制御対象における異常の発生を検出し,その後,この検出された異常の種別を判定し,そして,判定された異常の種別に応じた制御対象に対する上記運転制御手段による制御のみを無効化することを特徴とする空気調和機,或いはこのように上記運転制御手段を実行させるためのプログラムである。
本発明がこのように構成されることにより,異常が発生した場合でも,特定の種別の異常である場合には,応急的な運転を実行することが可能となる。これにより,ユーザは継続して快適な環境下で過ごすことが可能となる。
ここで, 上記異常の種別の判定が,風向変更板の駆動制御に用いられる変更板制御情報を記憶する記憶媒体からの読み出しエラー(読み出し異常)の有無を判定するものであることが考えられる。これにより,検出された異常の種別が上記読み出しエラーであると判定された場合には,該読み出しエラーに応じた制御対象,例えば,風向変更板或いは該風向変更板を駆動させる駆動モータ(電動機)やドライバ(いずれも制御対象の一例)に対する制御のみが無効化され,他の制御対象は有効としたまま上記空気調和機が継続運転される。なお,上記判定される異常の種別は上記変更板制御情報の読み出しエラーに限られず,室内ファン,室外ファン或いはコンプレッサーの各駆動モータに対する駆動制御の異常(継続運転による危険性の無い異常)の有無等であってもかまわない。もちろん,このような駆動制御の異常の中でも,運転を続行すると危険度の高まる異常(例えば駆動モータの過速度異常等)と判定された場合は,空気調和機の運転は異常が復帰するまで停止される。
また,上記空気調和機が,上記異常の検出結果に応じて上記運転制御手段により該空気調和機の運転を異常停止するよう制御されるものである場合には,本発明は,上記異常停止後に所定の入力手段を介して運転再開指示が入力されたことを条件に,一部の制御対象に対する制御が無効化された状態で上記空気調和機の運転を再開する再運転制御を実行するよう構成されたものであってもよい。
種々の空気調和機の中には,異常が発生した場合には,空気調和機の重故障の発生や周囲へ与える危険性を限りなく低減させるために,発生した異常内容にかかわらず即座に運転を停止するよう制御系が構成されているものがある。このようなタイプの空気調和機に対しては,運転再開指示が入力された後に一部の制御を無効化して運転を再開し,或いは異常停止を継続するように構成することで,本発明を好適に適用することが可能となる。
ここで,上記所定の入力手段としては,種々のものが考えられるが,例えば,上記空気調和機の装置本体に設けられたキースイッチ等の操作装置や,上記空気調和機に対する運転指示を遠隔操作するためのリモートコントロール装置(以下「リモコン」と略す。)等が挙げられる。
また,上述したように,一部の制御を無効化して運転を実行する場合には,制御が無効化された制御対象の異常内容を上記リモコンや空気調和機に設けられた表示灯,表示パネル等に表示出力するようにすれば,ユーザやメンテナンス作業者に異常発生箇所を的確に通知することができる。
上述したように本発明は,空気調和機の運転制御を行う運転制御手段の制御対象における異常の発生を検出し,その後,この検出された異常の種別を判定し,そして,判定された異常の種別に応じた制御対象に対する上記運転制御手段による制御のみを無効化するよう構成されているため,空気調和機において異常が発生した場合でも,特定の種別の異常であると判定された場合には,応急的な運転を続行或いは再開することが可能となる。これにより,少なくとも空調機能を確保することができるため,ユーザは継続して快適な環境下で過ごすことができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機Xの室内機20の外観を示す全体斜視図,図2は上記室内機20の側断面図,図3は上記室内機20及び室外機30の概略構成を説明する概略構成図,図4は上記室内機20の室内制御ユニット40の概略構成を説明するブロック図,図5は機種の異なる二つの空気調和機A及びBにおける水平ルーバ2の揺動範囲を設定する手法を説明する図,図6はマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称す。)41又はそのCPU41aによって上記空気調和機Xにおいて実行される運転制御の処理手順の一例を説明するフローチャートである。
本実施の形態では,本発明が適用される空気調和機として,室内機20と室外機30とが分離された分離型の空気調和機Xを用いて説明するが,特にこれに限定されることはなく,いわゆる一体型の空気調和機にも適用可能である。
まず,図1〜図3を用いて,上記空気調和機Xの室内機20の外観構成及び内部構成の概要について説明する。
上記室内機20は,図1に示すように,キャビネット6,ドレンパン7及びオープンパネル9等により構成される横長の室内機本体筐体1と,室内の空気を吸い込むための空気吸込口3と,室内機20の下部に配置され,内部で熱変換された空気を室内に吹き出すための空気吹出口10と,該空気吹出口10に着脱可能な上下二段に配列された水平ルーバ2(風向変更板の一例)と,上記室内機20に対して運転支持を入力するための操作装置の一例であるスイッチ操作部64(図4参照)を内部に収容する開閉自在のスイッチ収容部13と,上記室内機20に対して運転指示を遠隔操作するリモコン63(図4参照)から送信された光信号を受信する受光素子等からなる信号受信部8とを具備してその外観が構成されている。
上記水平ルーバ2の両端部には,該水平ルーバを回動するための円柱突起状の回動軸2a(図2参照)が設けられており,この回動軸2aが上記空気吹出口10の両端部に形成された図示しない軸受で軸支されることによって,上記水平ルーバ2が上記室内機20の下部において回動自在に取り付けられる。
また,上記室内機20の内部は,図2の断面図に示すように,上記空気吸込口3の近傍に備えられた図示しない塵埃フィルタと,上記空気吸込口3から室内空気を吸い込むと共に熱交換された空気を上記空気吹出口10から室内に送り出す対流ファン5と,上記対流ファン5により取り入れられた室内空気と冷媒(フロン又はHFC410A等の代替フロン等)との間で熱交換を行う熱交換器4とが適宜配設されて構成されている。
更に,上記室内機20は,図3に示すように,本空気調和機Xの運転を統括的に制御する室内制御ユニット40と,上記対流ファン5を駆動する対流ファンモータ5mと,該対流ファンモータ5mを駆動制御するモータドライバ5dと,上記ルーバ2を駆動するステッピングモータ等のルーバモータ2mと,該ルーバモータ2mを駆動制御するモータドライバ2dと,上記室内機20の運転状態や異常発生の有無或いは異常内容等を表示する表示器65とを少なくとも備えている。
次に,図3を用いて本空気調和機Xの室外機30の概略構成について説明する。
図3に示すように,上記室外機30は,冷媒を圧縮する圧縮機31と,冷媒と外気との間で熱交換を行う熱交換器33と,該熱交換器33に外気を送風する送風ファン35と,該送風ファン35を駆動する送風ファンモータ35mと,該送風ファンモータ35mを駆動制御するモータドライバ35dと,その他,膨張弁34,二方弁V2,三方弁V1,四方弁32等を備えて構成されており,これらに冷媒が循環(還流)するように冷媒配管17により上記各装置が配管接続されている。また,上記室外機30には,室内機20の室内制御ユニット40から送信された制御信号に応じて上記室外機30の各構成要素を制御する室外制御ユニット50が設けられている。なお,上記二方弁V2及び三方弁V1は,室内機20側の熱交換器4に配管接続されている。
このように構成された本空気調和機Xでは,圧縮機31,室外機30側の熱交換器33,膨張弁34,二方弁V2,室内機20側の熱交換器4,三方弁V1,四方弁32がそれぞれこの順序で上記冷媒配管17により順次配管接続された上で,上記圧縮機31等が駆動されることにより冷媒が構成要素に循環されて冷凍サイクルが実現される。
続いて,図4のブロック図を用いて,上記室内制御ユニット40の構成について説明する。なお,上記室外制御ユニット50については上記室内制御ユニット40の構成と根本的に異なるところはないため,ここでの説明は省略する。
上記室内制御ユニット40は,運転制御手段の一例であるマイコン41と,データの書き換え可能な不揮発性半導体メモリであるEEPROM42(記憶媒体に相当)と,を有して構成され,更に,上記マイコン41は,CPU41aと,揮発性半導体メモリであるROM41bと,該マイコン41と外部機器との間でデータ等の受け渡しを仲介するI/Oインターフェース(以下「I/O」と略す。)41cとを有して構成されている。
上記EEPROM42には,上記マイコン41により上記水平ルーバ2を駆動する上記ルーバモータ2mが駆動制御される際に用いられるルーバ制御情報(変更板制御情報に相当)が格納されている。例えば,水平ルーバ2を揺動させる揺動範囲(揺動角度)の設定に関する情報,或いは上記水平ルーバ2を向きの固定位置に関する情報等が格納されている。なお,かかるルーバ制御情報の具体例については後述する。
また,上記ROM41bには,上記室内機20及び上記室外機30の構成要素,具体的には,上記対流ファンモータ5m,送風ファンモータ35m,圧縮機31,ルーバモータ2m等の各構成要素(制御対象に相当)を制御すると共に,本空気調和機Xの運転制御(起動/停止制御)を実行するための前記した基幹制御プログラム等が格納されている。
本空気調和機Xにおいては,上記CPU41aにより上記基幹制御プログラム等が上記ROM41bから読み出され,この読み出された基幹制御プログラム等に従った処理がなされることにより本空気調和機Xの起動,停止,運転モードの切換の制御が実行され,更に,水平ルーバ2の揺動制御については,上記基幹制御プログラム等に加え,上記EEPROM42から読み出された上記ルーバ制御情報を用いて実行される。
次に,図5を用いて,水平ルーバ2の揺動制御の一つである水平ルーバ2の揺動範囲の設定処理について説明する。ここでは,上記空気調和機Xと同型であって機種の異なる二つの空気調和機A及びBにおける揺動範囲の設定処理について説明する。ここに,図5の(a)及び(b)は上記空気調和機A及びBの水平ルーバ2の揺動範囲を示す模式断面図である。なお,図中では,揺動範囲の設定処理の説明に不要な構成要素を省略している。上記設定処理は,上記マイコン41によって行われ,上記空気調和機A,Bのいずれにおいても,鉛直方向(図中の基準線Q)からY°手前方向へ回転した位置P3を基点としてその後更に手前方向へ40°回転するまでの範囲が揺動範囲に設定されるものとして説明する。図中の符号P1で示す位置は運転停止時の水平ルーバ2の位置を示し,以下,これを停止位置P1という。
上記空気調和機Aでは,上記揺動範囲は次のようにして設定される。即ち,上記空気調和機Aに冷房運転指示が入力され,冷房運転が開始されると,上記水平ルーバ2は空気吹出口10の下端に当接するまで回動軸2aを中心に後方向へ回動され,その後,空気吹出口10の下端に当接すると,その当接位置,即ち,図中のP4Aで示す位置が上記水平ルーバ2の初期位置(以下「初期位置P4A」と称す。)として設定される。そして,上記水平ルーバ2が上記初期位置P4Aから予め定められた角度Ya°だけ手前方向へ回転される。このように回転された位置P3が上記揺動範囲の下限位置に設定され,その位置P3を基点とする揺動範囲が設定される。
一方,上記空気調和機Bにおいても同様の手法により上記揺動範囲が設定されるが,空気調和機Bの水平ルーバ2の初期位置P4Bは,図5に示すように,空気調和機Aの初期位置P4Aものとは異なる。そのため,この空気調和機Bでは,上記水平ルーバ2が上記初期位置P4Bから予め定められた角度Yb°だけ手前方向へ回転される。これにより,上記揺動範囲を決定する上記空気調和機Aと同じ位置P3が設定される。
上述した設定処理は,原則として,上記マイコン41のCPU41aによって上記ROM41bから読み出された基幹制御プログラム等に従って行われるが,この基幹制御プログラム等には上記空気調和機A,Bに共通する揺動角度40°の情報は含まれるが,上記空気調和機A,Bに固有の上記角度データ(角度Ya°,Yb°)は含まれていない。これらの角度データは,上記空気調和機A,BのEEPROM42に格納されており,上記設定処理が行われる際に,CPU41aによって上記EEPROM42から読み出される。なお,このような角度データ(角度Ya°,Yb°)が上記ルーバ制御情報(変更板角度制御情報)の具体例である。
上述のようにして上記水平ルーバ2の揺動範囲が設定されるのであるが,上記角度データ(角度Ya°,Yb°)が無い場合,或いは上記EEPROM42からの上記角度データの読み出しが失敗した場合は,上記角度データが“零”と判断されることにより(必ずしも“零”と判断されるわけではない),上記初期位置P4A,P4Bから揺動角度40°の範囲が揺動範囲(例えば,空気調和機BのP4B〜P3′の範囲)に設定されるおそれがある。即ち,上記揺動範囲が正しく設定されないという異常事態が生じる。この場合,水平ルーバ2が上記空気調和機BのP4B〜P3′の範囲で揺動することにより,即ち,極端に下方に向いたままで揺動し続けることにより,水平ルーバ2に結露(凝縮水)が付着し,その結露が滴下して床面を汚すという問題がある。
また,揺動制御を行わずに,一定位置に上記水平ルーバ2を固定して,手動でユーザ所望の位置に上記水平ルーバ2を調整すれば上記問題は生じないが,例えば,運転モードを冷房からドライへ,或いはドライから冷房へと切り換えた場合には,上記水平ルーバ2の位置がその切換毎にイニシャライズ(初期化)されるため,その度に上記水平ルーバ2を手動調整しなければならない。
もちろん,上記EEPROM42からの上記角度データの読み出しが失敗した場合に,空気調和機の運転を停止させれば,ユーザの利便が失われるため好ましくないのは明らかである。
本発明に係る空気調和機Xによれば,上記EEPROM42からの上記角度データの読み出しが失敗した場合であっても,上記問題の発生を防止すると共に,最低限必要な空調機能の運転を実現できる。以下に,図6のフローチャートを用いて,上記マイコン41又はそのCPU41aによって上記空気調和機Xにおいて実行される運転制御の処理手順の一例について説明する。図中のS10,S20…は処理手順(ステップ)番号を示し,処理はステップS10より開始される。
まず,ステップS10では,ユーザによる上記リモコン63又は上記スイッチ操作部64(図4参照)の操作により,上記空気調和機Xに対する運転指示が入力されたかどうかが判断される。この判断は,上記運転指示が入力されるまで行われる。
上記ステップS10で上記運転指示が入力されたと判断されると,続いてステップS20では,CPU41aによるROM41bからの上記基幹制御プログラム等の読み出し処理が行われ,読み出された上記基幹制御プログラム等に従って上記空気調和機Xの運転制御が開始される。
その後,ステップS30において,上記室内制御ユニット40内にEEPROM42が装着(搭載)されているかどうかが判断される。かかる判断処理は,空気調和機が上記EEPROM42を搭載していない仕様である場合も考えられるために確認的に行われる処理である。ここで,EEPROM42が搭載されて射ないと判断されると(S30のNo側),処理はステップS31に進み,上記ROM41b内の基幹制御プログラム等のみに基づいて水平ルーバ2の制御が実行される。その後,上記EEPROM42が搭載されていると判断されると(S30のNo側),処理はステップS40に進む。
処理がステップS40に進むと,ここでは,上記CPU41a又は上記マイコン41によって,上記EEPROM42から上記水平ルーバ2の揺動制御(或いは駆動制御)に用いられるルーバ制御情報(具体的には上記角度データ等)を読み出す処理が実行される。
続いて,ステップS50では,上記マイコン41の制御対象における異常の発生の有無を検出する処理が上記マイコン41によって行われる。この実施形態では,上記ルーバ制御情報の読み出しが成功したか失敗したかどうかを判断することによって,上記EEPROM42からの上記ルーバ制御情報の読み出しエラーの有無が検出される。もちろん,ここでの処理は,上記読み出しエラーのみならず,他の制御対象の異常の発生の有無も検出される。なお,上記異常の発生の有無を検出する処理を実行する際の上記マイコン41が異常検出手段に相当する。
上記ステップS50において,上記ルーバ制御情報の読み出しが成功したと判断された場合は(S50のYes側),上記基幹制御プログラムと読み出されたルーバ制御情報を基に,上記水平ルーバ2の揺動制御が実行される(S51)。一方,上記ステップS50において,上記ルーバ制御情報の読み出しエラーを含め,上記マイコン41による制御対象に何らかの異常の発生が検出されると,処理はステップS60に進み,空気調和機Xの運転が異常停止され,その異常内容,即ち,ルーバ制御情報の読み出しエラーの情報が所定の記憶媒体に記憶される。このとき,異常内容を蓄積記憶すれば,過去の異常内容を参照することができるため好ましい。
その後,ステップS70では,上記空気調和機Xの運転が異常停止された後に(S60),再度,上記リモコン63又は上記スイッチ操作部64等から運転指示が入力されたかどうかが判断される。ここで,再度,上記運転指示が入力されたと判断されると,上記ステップS60で記憶された異常内容が参照され,その異常内容がEEPROM42からのルーバ制御情報の読み出しエラーであるかどうかの判定処理が実行される(S80)。即ち,上記読み出しエラーの有無が判定される。かかる処理において,発生した異常(異常内容)が上記読み出しエラーで無いと判定されると,他の重大な異常が発生していると考えられるため,異常が復帰されるまで異常停止が維持される(S81)。また,上記異常内容が読み出しエラーである判定されると,その後,該読み出しエラーに対応した水平ルーバ2(のルーバモータ2m)の制御のみを無効化する無効化処理が実行され,異常が発生していない他の制御対象への運転制御が再開される(S90)。なお,上記異常の種別の判定を行う際の上記マイコン41が異常種別判定手段に相当する。
ここで,上記無効化処理としては,具体的には,上記水平ルーバ2を制御する際に,マイコン41から上記水平ルーバ2を駆動するルーバモータ2m或いは該ルーバモータ2mを駆動制御するモータドライバ2dへ出力されるの駆動信号を停止する処理や,上記ルーバモータ2mやモータドライバ2d等に接続された信号線を強制的に断線させるなどの処理が考えられる。もちろん,このような処理だけに限定する趣旨ではない。なお,上記無効化処理を実行する際の上記マイコン41が制御無効化手段に相当し,その後の空気調和機Xの運転を再開する処理を行う際の上記マイコン41が再運転制御手段に相当する。
上記ステップS90の処理により空気調和機Xの運転が再開されると,無効化された制御対象の異常内容,即ち,EEPROM42からのルーバ制御情報の読み出しエラー情報が上記表示器65(図4参照)に表示出力する処理が上記マイコン41により実行される。かかる処理を実行する際の上記マイコンが異常内容表示出力手段に相当する。
このように,EEPROM42からのルーバ制御情報の読み出し異常という危険性の低い異常が発生した場合には,空気調和機Xの異常停止を解除して運転を再開することで,少なくとも空調機能を確保することができるため,ユーザの利便が維持され得る。また,上記水平ルーバ2の制御が無効化されているため,前記した水平ルーバ2に発生する結露の問題や,運転モードを切り換えたときに生じる水平ルーバ2の固定位置の変更等の問題が解消される。
ここで,上述した実施の形態では,検出された異常が上記EEPROM42からのルーバ制御情報の読み出しエラーと判定された場合に,空気調和機Xの運転が異常停止された後の再度の運転指示により,水平ルーバ2の制御のみを無効化する運転を実行する例について説明したが,特にこれに限定されることはない。例えば,図6中のステップS80において,異常の種別として,予め定められた他の制御対象における特定の異常の有無を判定し,該判定結果に応じた当該他の制御対象のみを無効化する運転制御を実行するようにした処理例であっても,本発明の技術的範囲に属することはいうまでもない。
上述の実施の形態では,異常が検出された場合に空気調和機Xの運転を異常停止させる処理例(図6のS50,S60参照)について説明したが,例えば,上記ステップS50において異常が検出された後に,空気調和機Xの運転を即座に停止させず,先に,検出された異常の種別を判定し,かかる判定により,検出された異常が,上記ルーバ制御情報の読み出しエラーであると判定された場合に,水平ルーバ2の制御のみを無効化する無効化処理を実行し,異常が発生していない他の制御対象への運転制御を停止させずに続行する処理例であってもよい。なお,検出された異常が,上記ルーバ制御情報の読み出しエラーではないと判定された場合は,空気調和機Xの運転が異常停止される。
本発明の一実施形態に係る空気調和機Xの室内機20の外観を示す全体斜視図。 上記室内機20の側断面図。 上記室内機20及び室外機30の概略構成を説明する概略構成図。 上記室内機20の室内制御ユニット40の概略構成を説明するブロック図。 機種の異なる二つの空気調和機A及びBにおける水平ルーバ2の揺動範囲を設定する手法を説明する図。 マイコン41又はそのCPU41aによって上記空気調和機Xにおいて実行される運転制御の処理手順の一例を説明するフローチャート。
符号の説明
1…室内機本体筐体
2…水平ルーバ(風向変更板の一例)
3…空気吸込口
4…熱交換器
5…対流ファン
6…キャビネット
7…ドレンパン
9…オープンパネル
10…空気吹出口
13…スイッチ収容部
20…室内機
30…室外機
40…室内制御ユニット
41…マイクロコンピュータ(運転制御手段の一例)
41b…ROM
42…EEPROM
50…室外制御ユニット
63…リモートコントロール装置
64…スイッチ操作部(操作装置の一例)
65…表示器

Claims (6)

  1. 空気調和機の運転制御を行う運転制御手段と,
    上記運転制御手段の制御対象における異常の発生を検出する異常検出手段と,
    上記異常検出手段により検出された異常の種別を判定する異常種別判定手段と,
    上記異常種別判定手段により判定された異常の種別に応じた制御対象に対する上記運転制御手段による制御のみを無効化する制御無効化手段と,
    を具備してなることを特徴とする空気調和機。
  2. 上記異常種別判定手段が,風向変更板の駆動制御に用いられる変更板制御情報を記憶する記憶媒体からの読み出し異常の有無を判定するものである請求項1に記載の空気調和機。
  3. 上記空気調和機が,上記異常検出手段による検出結果に応じて上記運転制御手段により該空気調和機の運転を異常停止するよう制御されるものであって,
    上記異常停止後に所定の入力手段を介して運転再開指示が入力されたことを条件に,上記制御無効化手段によって一部の制御対象に対する制御が無効化された状態で上記空気調和機の運転を再開する再運転制御手段を更に備えてなる請求項1又は2のいずれかに記載の空気調和機。
  4. 上記入力手段が,上記空気調和機の装置本体に設けられた操作装置,或いは上記空気調和機に対する運転指示を遠隔操作するためのリモートコントロール装置である請求項3に記載の空気調和機。
  5. 上記制御無効化手段により制御が無効化された制御対象の異常内容を表示出力する異常内容表示出力手段を更に備えてなる請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 空気調和機の運転制御を行う運転制御手段を備えてなる空気調和機であって,該運転制御手段に,
    上記運転制御手段の制御対象における異常の発生を検出する異常検出機能と,
    上記異常検出機能により検出された異常の種別を判定する異常種別判定機能と,
    上記異常種別判定機能により判定された異常の種別に応じた制御対象に対する上記運転制御手段による制御のみを無効化する制御無効化機能と,
    を実現させるための制御無効化プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008138953A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Sharp Corp 空気調和機
JPWO2019106808A1 (ja) * 2017-11-30 2020-04-02 三菱電機株式会社 空気調和機
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