JP2006124892A - 棒流噴射用の一流体ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】 噴射孔から噴射される透明棒流が白濁流に遷移するまでの距離が長い高圧水流を噴射する一流体ノズルを提供する。
【解決手段】 筒形状のボディの軸線に沿って設けた流路の噴射側に閉鎖部を備え、該閉鎖部に穿設された噴射孔より棒流を噴射させる一流体ノズルであって、前記噴射孔の中心を中心軸線とする前記流路を囲む内周面を、前記閉鎖部に向けて流路断面を漸次縮径するテーパ状とし、該テーパ角度を1°以上30°以下とし、かつ、前記閉鎖部の流入側端面と前記噴射孔の内周面との境界となるエッジ部は、80°以上90°以下のシャープエッジとし、前記噴射孔から噴射される棒流の径を、該噴射孔から少なくとも150mm以上の位置までは前記噴射孔の径以下に保持される設定としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、棒流噴射用の一流体ノズルに関し、特に、製紙工程において湿紙に向けて整流された高圧水流からなる透明棒流を噴射して切断加工を行う抄紙機用耳切りノズル、各種部品の細部洗浄用などに好適に用いられるものである。
製紙工場における抄紙機を用いた製紙作業は、走行するワイヤ上で紙層を切断形成するワイヤ工程と、切断後の湿紙をロール間に通して水分を除去するプレス工程と、プレス後にさらに乾燥を行うドライヤ工程とで構成されている。
このうちワイヤ工程は、図8に示すように、導水管1の先端にノズル2を下方に向けて取り付け、含水した紙材である湿紙PをワイヤWに載せて水平方向に搬送すると共に、ノズル2から噴射される直線状の高圧水3により湿紙を所定幅に耳切りしている。(特開平6−235180号公報、実開平5−18661号公報)
噴射孔から噴射する高圧水3は、ある程度の距離までは整流された透明棒流を呈しているが、噴射孔からの距離が長くなると水流が拡散して水流の外周面が波立つ白濁流れへと繊維することとなる。よって、ワイヤW上に搬送される湿紙Pの耳きりを精度良く行うには、湿紙Pに対して乱れた白濁流を当てることなく、整流された透明棒流により切断する必要がある。そのため、従来のノズルでは湿紙Pから約10cm〜15cm程度の高さに近接させてノズルを配置している。
しかしながら、ノズル2を湿紙Pから近距離に配置すると、噴射孔からの高圧水3が湿紙Pに衝突する箇所より紙材が飛散し、ノズル2の先端に付着しやすい。ノズル先端に付着した紙材の塊が堆積して大きくなると、その塊が自重落下してワイヤW上の湿紙Pを切断してしまったり、クラックを発生させる。
この飛散する紙材のノズル先端への付着を防止するためには、ワイヤW上の湿紙Pから距離を離してノズル2を設置することが好ましいが、ノズル2と湿紙Pとの距離が大きく離れると、透明棒流から遷移した白濁流が湿紙Pに衝突することになり、湿紙Pの耳切り精度が悪化するという問題が生じる。
したがって、ノズルによる湿紙の耳切り精度を良好に保つことと、飛散する紙材のノズル先端への付着を防止することとを両立させるためには、透明棒流から白濁流へ遷移するまでの距離(透明棒流長さ)が長いノズルを開発し、湿紙から離れた距離にノズルを設置することが求められる。
特開平6−235180号公報 実開平5−18661号公報
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、噴射孔から噴射される透明棒流が白濁流に遷移するまで距離が長いノズルを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、筒形状のボディの軸線に沿って設けた流路の噴射側に閉鎖部を備え、該閉鎖部に穿設された噴射孔より棒流を噴射させる一流体ノズルであって、
前記噴射孔の中心を中心軸線とする前記流路を囲む内周面を、前記閉鎖部に向けて流路断面を漸次縮径するテーパ状とし、該テーパ角度を1°以上30°以下とし、かつ、前記閉鎖部の流入側端面と前記噴射孔の内周面との境界となるエッジ部は、80°以上90°以下のシャープエッジとし、前記噴射孔から噴射される棒流の径を、該噴射孔から少なくとも150mm以上の位置までは前記噴射孔の径以下に保持される設定としていることを特徴とする棒流噴射用の一流体ノズルを提供している。
前記構成とすると、噴射孔を備えた閉鎖部に向けて流路面積を漸次縮小したテーパ状としているので、噴射側の流路壁面に沿って乱流を発生させることなく噴射孔に向けて整流を保持しながらスムーズに高圧化され、その結果、噴射孔から噴射される高圧水が透明棒流から白濁流に遷移するまでの噴射孔からの距離(透明棒流長さ)を増加させることができる。
前記流路のテーパ角度を1°以上30°以下としているのは、30°を越えると、噴射孔へ流入させる流体の整流化機能が低下するためであり、より好ましくは1°以上10°以下である。
さらに、噴射孔の内周面と閉鎖面との境界であるエッジ部を80°〜90°のシャープエッジとしているため、テーパ状とした流路から噴射孔に流れ込む水流が噴射孔の内周面から剥離しながら噴射孔内に流入し、噴射孔から噴射する棒流の径を噴射孔の内径未満に小径化できると共に、噴射孔の内周面との接触摩擦がなくなり、水流の外面に乱れを発生させない。よって、噴射孔から少なくとも150mm以上は噴射孔の径以下に保持された透明棒流の生成することができる。
なお、前記透明棒流とは、噴射孔の内径以下の外径を有する水流を指し、整流された透明の棒状として視認されるものである。白濁流とは、噴射孔の内径よりも大きい外径に拡散した水流をいい、水流が乱れて波打つことにより白濁して視認されるものである。
本発明のノズルは、ボデイに供給する流体は水とし、高圧水流からなる前記棒流を噴射させ、抄紙機用耳切りノズルあるいは洗浄ノズルとして好適なものとなる。
例えば、噴射圧力が1MPa以上3MPa以下の場合に、前記噴射孔より噴射される前記棒流の径が噴射孔から250mm以上500mmの範囲まで前記噴射孔の径より以下の透明棒流となるように設定している。
前記抄紙機用耳切りノズルとする場合、透明棒流が維持される噴射孔からの距離を300〜400mmの範囲に設定することが好ましい。該範囲までは透明棒流を保持できるように長尺化すると、搬送される湿紙に対して白濁流を当てることなく透明棒流で精度良く切断加工を行うことと、ノズルを湿紙から上方に離して設置し飛散する紙材のノズル先端への付着を防止こととを両立することが可能となる。
前記噴射孔の前記エッジ部における内径は0.1mm以上2.0mm以下としていることが好ましい。該内径とすることで、噴射される水流が高圧化されて透明棒流の生成に貢献することができる。より好ましくは、噴射孔の内径を0.3mm以上1.0以下とすると、水流がより高圧化されて透明棒流の長尺化に役立つ。
且つ、前記噴射孔の軸線方向の長さは0.2mm以上1.5mm以下とすることが好ましい。より好ましくは0.4mm以上1.1mm以下である。
このように、噴射孔の軸線方向の長さを短くすることで、流路から噴射孔に流れ込み前記エッジ部で噴射孔の内周面から剥離した水流が、噴射孔の内周面に再接触することがないため、水流に乱れが発生しにくく透明棒流の長尺化を図ることができる。
また、噴射孔はストレート孔とする事が好ましいが、噴射側先端に向けてテーパ状に拡大させてもよい。
また、前記テーパを設けた流路の軸線方向の長さをL、前記噴射孔を中心とする閉鎖部の直径をDとすると、20≧L/D≧6の関係としていることが好ましい。
このように、流路壁面のテーパによる整流距離であるLを閉鎖面の直径Dに比べて大幅に大きくすることで、オリフィスとなる噴射孔の手前の流れを十分に整流することができ、透明棒流の距離を延長することが可能となる。より好ましくは、12≧L/D≧8である。
具体的には、前記閉鎖部は平板形状のノズルチップをボデイの流路噴射側開口に取り付けて形成し、前記ノズルチップの中心に前記噴射孔を1つ設け、該ノズルチップの流入側端面に対する前記ボデイの内周面を前記テーパ状に傾斜させている。
前記1つの噴射孔に対して、2個以上の噴射孔を設ける構成としてもよい。この場合は、
前記閉鎖部は、前記ボデイの周壁より前記流路側に一体的に突設させる閉鎖壁と、該閉鎖壁に穿設した複数の独立孔に夫々取り付ける平板状のノズルチップから形成し、
前記ノズルチップの流入側端面に連続させた内部仕切壁を前記ボデイの閉鎖壁より突設して、前記各ノズルチップの中心に穿設した1つの噴射孔に連通する分離流路を設け、各分離流路を囲む内周面を前記テーパ状に傾斜させている。
前記のように、噴射孔を2個等の複数個とした場合でも、内部仕切壁を設けて各噴射孔に連通する流路を分離しているため、各噴射孔から噴射される流体間で相互干渉が生じず整流状態を保持できる。したがって、複数の噴射孔から噴射される高圧水が透明棒流から白濁流に遷移するまでの噴射孔からの距離(透明棒流長さ)を増加させることができる。
また、噴射孔を複数個とすることで、1個の噴射孔が目詰まりしたとしても同時に他の噴射孔も目詰まりする可能性は低いため、噴射が完全に停止する可能性を低減することができる。
前記ボデイは樹脂製とする一方、該ボデイにノズルチップを取り付けて前記閉鎖部を形成し、前記ノズルチップはセラミック、貴金属、超合金あるいは超硬度樹脂からなる超硬チップとしていることが好ましい。
このように、ノズルチップを超硬チップとすると、耐摩耗性を高めることが出来ると共に、錆びることもないので、透明棒流の噴射精度を長期間にわたって維持することができ、長寿命化を図ることができる。
特に、セラミックとすることが好ましいが、ルビー、サファイヤ、ダイヤモンド等も好適に用いられる。さらに、ボディの材質としては、樹脂以外のステンレス等を用いてもよい。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、噴射孔を有する閉鎖部に向けて流路面積を漸次縮小したテーパ状としているので、噴射側の流路壁面での乱流発生を抑制して流体を整流状態で噴射孔へと導くことができる。かつ、噴射孔の内周面と閉鎖面との境界であるエッジ部が80°〜90°のシャープエッジであるため、流路から噴射孔に流れ込む水流が噴射孔の内周面から確実に剥離して接触摩擦がなる。したがって、噴射孔から噴射される整流された透明棒流の維持長さを増加することができ、抄紙機用耳切りノズルあるいは洗浄ノズルとして好適なものとなる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は第1実施形態を示す。
本実施形態の一流体ノズル10は、製紙工場での抄紙機によるワイヤ工程において湿紙の耳切り用に使用される抄紙機用耳切りノズルとして適用しているもので、前記図8に示すように、下方で水平搬送される湿紙に向けた状態で導水管に取り付けられる。
一流体ノズル10は、図1に示すように、ポリアミド樹脂で成形したボディ11の先端側にセラミック製のノズルチップ12をモールドして取り付けている。
ボディ11は略円筒状で、中心軸線AXに沿って流入口13側に大径の導入流路14を設けていると共に、導入流路14に連通したテーパ状流路15を設けている。
テーパ状流路15の先端開口より所要寸法隔てた内方位置に、図2(A)に示すように、中心に1つの噴射孔12bを穿設した円盤状のノズルチップ12の外周厚肉部12eをモールドして固定し、流路の閉鎖部を設けている。該ノズルチップ12の流入側端面を前記テーパ状流路15の終端に位置させ、閉鎖面12aとしている。
前記テーパ状流路15の流入口15aは、前記導入流路14に段状部を介して小径とし、テーパ状流路15の内周面11bは、流入口15a側からノズルチップ12の閉鎖面12aに向けて流路断面を漸次縮径するテーパ状としている。
テーパ状流路15のテーパ角度θは1°〜30°、好ましくは1°〜10°としている。また、テーパ状流路15の流入口15aから閉鎖面12aまでの軸線AX方向の長さをL、ノズルチップ12の閉鎖面12aの直径をDとすると、20≧L/D≧6の関係としている。
図2(A)(B)に示すように、ノズルチップ12の閉鎖面12aと噴射孔12bの内周面12cとの境界となるエッジ部12dの角度αは、80°〜90°のシャープエッジとし、本実施形態では90°としている。また、噴射孔12bの内径φ1は0.1mm〜2.0mmとしている。噴射孔12bの軸線方向長さtは0.3mm〜1.5mmとしている。また、閉鎖面12aの直径Dは、6mm≧D≧3mmとしている。閉鎖面12aの直径Dと噴射孔12bの内径φdとの比は、15≧D/φd≧4としている。
また、ボディ11の流入口13側の外周面には導水管(図示せず)との嵌合用のネジ部11aを刻設している。ノズルチップ12の下流側のボディ11には二段階に拡径する第1テーパ部11cと第2テーパ部11dとを備えている。
次に、一流体ノズル10の作用について説明する。
まず、前記図8と同様に、一流体ノズル10のネジ部11aを導水管(図示せず)に螺着することにより流入口13から水を所要圧で導入流路14に供給する。導入流路14からテーパ状流路15に流入した水は、図2(A)に示すように、流路面積が漸次縮小されるのに伴って噴射孔12bに向けて整流状態を保持しながら、緩やかに流速を速められて高圧化され、閉鎖面12aの直前で乱流が生成されないように噴射孔12bにスムーズに流れ込む。
噴射孔12bのエッジ部12dの角度αはシャープエッジとしているので、噴射孔12bに流入した水流は内周面12cから剥離し、噴射孔12bの内径φdよりも小さい外径φ2を有する透明棒流TBを噴射する。これにより、透明棒流TBは噴射孔12bの内周面12cと接触して壁面摩擦を生じることなく、水流の外面に乱れが生じるのが防止される。よって、一流体ノズル10の噴射孔12bを通過して噴射される高圧水が透明棒流TBから白濁流に遷移するまでの噴射孔12bからの距離(透明棒流長さ)が大幅に増加する。
図3は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、ノズルチップ22の噴射孔22bのエッジ部22dを90°未満の鋭角としている点である。
ノズルチップ22は、外周厚肉部22eをボディ11のテーパ状流路15の噴射側にモールドして固定していると共に、ノズルチップ22の流入側端面のうちテーパ状流路15に露出した部分を閉鎖面22aとしている。中心に穿設された噴射孔22bは噴射方向に向けて拡径するテーパ状とすることで、閉鎖面22aと噴射孔22bの内周面との境界であるエッジ部22dの角度αを90°未満の鋭角としている。
前記構成とすると、テーパ状流路15から噴射孔22bに流入する水流がエッジ部22で水切りされて、噴射孔22bの内周面22cからより確実に剥離させることができ、透明棒流の外面の乱れを低減することができる。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図4及び図5は第3実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、噴射孔をボデイの中心軸線に対して対称位置に2個設け、各噴射孔に向けて夫々水を導入するテーパ状流路を分離して形成している点である。
本実施形態の一流体ノズル30は、ポリアミド樹脂で一体成形したボディ31の先端側にセラミック製のノズルチップ32を2つモールドしている。
ボディ31は噴射側の流路内部へ一体的に突出する閉鎖壁34を設け、該閉鎖壁34に2個の独立孔34a、34bをボデイ中心軸線に対して対称位置に形成している。これら独立孔34a、34bに夫々中心に噴射孔32bが穿設された円盤状のノズルチップ32をモールドして固定している。
前記閉鎖壁34より内部仕切壁38を設け、該内部仕切壁38により前記各ノズルチップ32の噴射孔32bにそれぞれ連通するテーパ状流路36、37を分離して設けている。前記ノズルチップ32は第1実施形態のノズルチップ12と同様な形状としている。
前記内部仕切壁38により分離されたテーパ状流路36、37の流入口36a、37aは中間流路35で合流させ、該中間流路35を導入流路34と連通させている。該中間流路35は導入流路側から分離流路側へと縮径したテーパ状とし、該中間流路35に段状部を介して前記テーパ状流路36、37を連通している。テーパ状流路36、37を囲む内周面のテーパ角度θは1°〜30°、好ましくは1°〜10°としている。また、テーパ状流路36、37の流入口36a、37aから閉鎖面32aまでの軸線方向の長さをL、ノズルチップ32の閉鎖面32aの直径をDとすると、20≧L/D≧6としている。
噴射孔32bの内径φdは0.1mm〜2.0mmとしている。噴射孔32bの軸線方向の長さは0.3mm〜1.5mmとしている。かつ、ノズルチップ32の閉鎖面32aの直径Dは、6mm≧D≧3mmとしている。閉鎖面32aの直径Dと噴射孔32bの内径φdとの比は、15≧D/φd≧4としている。
また、ボディ31の流入口33側の外周面には導水管(図示せず)との嵌合用のネジ部31aを刻設している。また、前記内部仕切壁38はノズルチップ32より噴射側へと突出させ、その先端に噴射側へ拡径する第1テーパ部31cを設けると共に、ボデイ31の周壁先端に大径の第2テーパ部31dと設けている。
前記構成の一流体ノズル30を用いて製紙工程における湿紙Pの耳切り作業を行う際には、図6に示すように、2つの噴射孔32bから噴射される透明棒流TB1、TB2が湿紙Pの搬送方向に並ぶようにノズル30を設置することで、切断除去される耳部Mが切断後に再付着するのを防止することができる。また、噴射孔32bを2孔とすることで、一方の噴射孔32bが目詰まりしたとしても同時に他方の噴射孔32bも目詰まりする可能性は低いため、各透明棒流TB1、TB2のいずれか一方により耳切り作業を続行することができ信頼性が向上する。
図7は前記第1実施形態の構造からなる実施例の一流体ノズル10を用いた噴射実験の結果を示す。
噴射孔12bから噴射される高圧水が透明棒流TBから白濁流に遷移するまでの噴射孔12bからの距離(透明棒流長さ)を、噴射圧力を変化させて測定した。ここで、透明棒流TBとは、水流の最外径φ2が噴射孔12bの内径φdよりも小さい水流をいう。透明棒流TBは壁に衝突させると水が跳ね返ることなく壁面に沿って這うように流出する一方、白濁流を壁に衝突させると水が跳ね返って飛散することから、透明棒流TBと白濁流との境界は、噴射孔12bから噴射された水流を壁に当てて、水の飛散の有無で判断した。なお、噴射孔12bからの水流が透明から白濁色に変化する箇所を視認して判断しても構わない。
図7によれば、本発明の一流体ノズル10は、噴射圧力が1MPa〜3MPaの場合に、透明棒流長さがおよそ300mm〜400mmの範囲となっており、従来に比べて約30%ほど透明棒流長さを延長することができた。特に、噴射圧力を1.5MPa〜2MPaの範囲に設定すれば、透明棒流長さが370mm〜380mmの範囲で安定して使用することができる。
前記構成からなる本発明の棒流噴射用の一流体ノズルは、抄紙機用耳切りノズルとして最も好適に用いることができるが、その他、食品等を切断するウオータジェット用のノズル、機械加工部品等の洗浄用ノズル、さらに、ピンポイント塗布、ピンポイント洗浄としても用いることができる。
本発明の第1実施形態の一流体ノズルの断面図である。 (A)は第1実施形態の要部拡大断面図、(B)はノズルチップの断面図である。 第2実施形態の要部拡大断面図である。 第3実施形態の一流体ノズルの断面図である。 図4のI−I線断面図である。 第3実施形態の一流体ノズルを用いた湿紙の耳切りを説明する図面である。 実施例の噴射結果を示すグラフである。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10、30 一流体ノズル
11、31 ボディ
12、22、32 ノズルチップ
12a、22a、32a 閉鎖面
12b、22b、32b 噴射孔
12d、22d エッジ部
15、36、37 テーパ状流路
TB 透明棒流

Claims (8)

  1. 筒形状のボディの軸線に沿って設けた流路の噴射側に閉鎖部を備え、該閉鎖部に穿設された噴射孔より棒流を噴射させる一流体ノズルであって、
    前記噴射孔の中心を中心軸線とする前記流路を囲む内周面を、前記閉鎖部に向けて流路断面を漸次縮径するテーパ状とし、該テーパ角度を1°以上30°以下とし、かつ、
    前記閉鎖部の流入側端面と前記噴射孔の内周面との境界となるエッジ部は、80°以上90°以下のシャープエッジとし、前記噴射孔から噴射される棒流の径を、該噴射孔から少なくとも150mm以上の位置までは前記噴射孔の径以下に保持される設定としていることを特徴とする棒流噴射用の一流体ノズル。
  2. 前記ボデイに供給する流体は水とし、高圧水流からなる前記棒流を噴射させ、抄紙機用耳切りノズルあるいは洗浄ノズルとしている請求項1に記載の一流体ノズル。
  3. 前記噴射孔の前記エッジ部における内径は0.1mm以上2.0mm以下、かつ、軸線方向の長さは0.2mm以上1.5mm以下としている請求項1または請求項2に記載の棒流噴射用の一流体ノズル。
  4. 前記テーパを設けた流路の軸線方向の長さをL、前記噴射孔を中心とする閉鎖部の直径をDとすると、20≧L/D≧6の関係としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の棒流噴射用の一流体ノズル。
  5. 前記閉鎖部は平板形状のノズルチップを、前記ボデイの噴射側の流路に取り付けて形成し、
    前記ノズルチップの中心に前記噴射孔を1つ設け、該ノズルチップの流入側端面に対する前記ボデイの内周面を前記テーパ状に傾斜させている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の棒流噴射用の一流体ノズル。
  6. 前記閉鎖部は、前記ボデイの周壁より前記流路側に一体的に突設させる閉鎖壁と、該閉鎖壁に穿設した複数の独立孔に夫々取り付ける平板状のノズルチップから形成し、
    前記ノズルチップの流入側端面に連続させた内部仕切壁を前記ボデイの閉鎖壁より突設して、前記各ノズルチップの中心に穿設した1つの噴射孔に連通する分離流路を設け、各分離流路を囲む内周面を前記テーパ状に傾斜させている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の棒流噴射用の一流体ノズル。
  7. 前記ボデイは樹脂製とする一方、該ボデイにノズルチップを取り付けて前記閉鎖部を形成し、前記ノズルチップはセラミック、貴金属、超合金あるいは超硬度樹脂からなる超硬チップとしている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の棒流噴射用の一流体ノズル。
  8. 噴射圧力が1MPa以上3MPa以下の条件下で、前記噴射孔より噴射される前記棒流の径が噴射孔から250mm以上500mmの範囲まで前記噴射孔の径より以下の透明棒流としている請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の棒流噴射用の一流体ノズル。
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