JP2006122924A - 金型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金型は、被成形品Wが収容されるキャビティ3を形成するダイ1と、このダイ1に対して相対的に移動してダイ1内で被成形品Wを加圧するパンチ2と、ダイ1内に配設されて潤滑・冷却流体を循環供給する第1通路4と、潤滑・冷却流体を保持してダイとパンチとの摺接面に潤滑・冷却流体を供給する潤滑・冷却流体保持部としての溝5と、第1通路4から分岐して配設されてパンチ2の相対的な位置に応じて溝5と連通・遮断される第2通路6と、を備えている。
【選択図】 図3
Description
特許文献1には、昇降可能な上型と、該上型の下方で昇降可能な可動ダイおよび該可動ダイを囲繞する固定ダイから成る下型と、上型および可動ダイとともにキャビテイを画成すべく上下に相対移動自在にして可動ダイに配設されるノックアウトピンと、を備え、そのノックアウトピンにより成形完了後のワークを可動ダイより浮き上がらせるようにした鍛造金型の潤滑、冷却装置において、固定ダイの内側面には、ミスト状潤滑剤の供給源に連なる供給室を可動ダイの外側面との間に形成する凹部が設けられ、可動ダイには、可動ダイが下限位置にあるときに前記供給室に連通してキャビテイの底部に開口する第1通路と、可動ダイが上昇したときに前記供給室に連通するとともに上方に向けてキャビテイの底部に開口する第2通路とが設けられることを特徴とする鍛造金型の潤滑、冷却装置が開示されている。
この鍛造金型の潤滑、冷却装置では、上型および下型によりワークの鍛造が行なわれた後に、ノックアウトピンによりワークがノックアウトされると、供給室から第1通路を経てキャビテイ下面にミスト状潤滑剤が吹き付けられ、可動ダイが上昇すると第2通路が供給室に連通し、第2通路の開口端から上方の上型に向けてミスト状潤滑剤が吹き付けられる。そして、特許文献1では、上型および下型によりワークの鍛造が行なわれるときには、ミスト状潤滑材は、下型を構成する固定ダイおよび可動ダイ間の間隙から上方に噴出されてその間隙を清掃し、満たされることが記載されている。すなわち、特許文献1では、状況に応じて、下型を構成する固定ダイおよび可動ダイ間の間隙と、キャビティ下面と、上方の上型と、にミスト状潤滑剤を切換可能に吹き付け塗布するよう構成したものであった。
また、上記従来の技術のうち、スプレーなどによって必要箇所に潤滑・冷却流体を吹き付け塗布するものにあっては、成形工程とは別に潤滑・冷却流体を被成形品に吹き付け塗布する必要があるなどの問題があった。また、潤滑・冷却流体を被成形品に吹き付け塗布する場合には、潤滑・冷却流体が必要な箇所に吹き付け塗布されるだけでなく、その周囲にも飛散するため、無駄が生じると共に周囲が汚損され、必要な箇所を有効に潤滑すると共に冷却することが困難であるなどの問題もあった。さらに、潤滑・冷却流体は、成形時にパンチが相対的に移動することによるダイとパンチとの摺動面の発熱や、型打ちによる昇温によって潤滑性が劣化する傾向が一般的にあり、潤滑性が劣化した潤滑・冷却流体では、カジリなどが発生して成形品質が悪化するという問題があった。そして、特許文献1でも、ミスト状潤滑剤を吹きつけ塗布するものであるため、必要箇所に潤滑・冷却流体を吹き付け塗布するものと同様の問題があった。さらにまた、潤滑・冷却流体を吹き付け塗布するだけでは、ダイを効果的に冷却することができなかった。
本発明の金型は、概略、被成形品Wが収容されるキャビティ3を形成するダイ1と、このダイ1に対して相対的に移動してダイ1内で被成形品Wを加圧するパンチ2と、ダイ1内に配設されて潤滑・冷却流体を循環供給する第1通路4と、潤滑・冷却流体を保持してダイとパンチとの摺接面に潤滑・冷却流体を供給する潤滑・冷却流体保持部としての溝5と、第1通路4から分岐して配設されてパンチ2の相対的な位置に応じて溝5と連通・遮断される第2通路6と、を備えている。
図2および図3に示すように、パンチ2は、ダイインサート11に嵌挿される下パンチ20と、下パンチ20と対向するように配置された上パンチ21とにより構成されている。下パンチ20の下端には、ダイインサート11の下端面と衝合可能なフランジ20aが形成されており、このフランジ20aがダイ1の下端面に衝合する上昇位置にあるときに、その上端面20bがダイ1の上端面と同一面を形成することができる長さに設定されている。そして、下パンチ20は、ダイインサート11の内周面11aに対して摺動して、図2および図3に示すように、下降限位置までダイ1に対して相対的に下降移動するよう支持されている。一方、上パンチ21は、ダイ1から離間した状態からダイインサート11の内周面11aへ嵌挿されて所定位置まで摺動するように、その基端部21aがプレスのラムに支持されている。
一方、ダイインサート11の下端部近傍の供給通路4aと対応する位置には、第2通路6がダイインサート11の内周面と外周面を貫通するように形成されている。
下パンチ20の側部外周面の上方端部近傍であって、図2および図3に示すように、下降限位置までダイ1に対して相対的に下降移動したときに第2通路6と対応する位置には潤滑・冷却流体保持部を構成する溝5が全周にわたって形成されている。なお、潤滑・冷却流体保持部は、溝5に限定されることはなく、凹部など、他の形状のものに替えることもできる。また、溝5への潤滑・冷却流体の補充量は、供給通路4aへの潤滑・冷却流体の供給圧力や、第2通路6の断面径の大きさによって調整することができ、また、溝5が保持する潤滑・冷却流体の量は、溝5の断面積によって調整することができる。さらに、潤滑・冷却流体保持部は、溝5内に供給された潤滑・冷却流体をより保持してダイインサート11の内周面11aに適切に塗布することができるようにするために、溝5内部にフェルトのような繊維やスポンジのような多孔質部材を挿入してもよい。また、ダイインサート11の内周面11aと下パンチ20との摺接面に供給された潤滑・冷却流体が下方に垂れるのを防ぐために、溝5の下方にOリングなどのシール部材を設けてもよい。さらに、ダイインサート11の内周面11aと下パンチ20との摺接面に供給塗布することにより形成する潤滑・冷却流体の膜の厚さ(量)は、両者11a、20のクリアランスによって調整することができる。
サイジングを開始する前の状態(前のサイクルが終了した状態)の金型では、図1に示すように、下パンチ20がダイ1に対して相対的に上昇してそのフランジ20aがダイインサート11の下面に当接し、上端面20bがダイ1の上面と同一平面を形成している。上パンチ21は、ダイインサート11の内周面11aから抜けて上方に退避した状態となっている。このとき、供給通路4aに潤滑・冷却流体が所定の圧力および流量で供給循環されている。潤滑・冷却流体は、供給通路4aから第1通路4を通って排出通路4bから排出され、ダイ1を所定の温度に調整する。なお、ダイ1の温度を検出して、予め設定された所望のダイ1の温度との差に基づいて、潤滑・冷却流体の温度を調整して供給することができ、また、潤滑・冷却流体の流量を変化させることが望ましい。
この状態では、第2通路6は、下パンチ20の上昇に伴って溝5との連通が遮断された状態となっている。しかしながら、下パンチ20の溝5には、前のサイクルで第2通路6を介して供給通路4aから供給される潤滑・冷却流体の一部が補給保持されており、前のサイクルで下パンチ20がダイ1に対して相対的に上昇移動したときに、溝5から潤滑・冷却流体がダイインサート11の内摺面11aに供給塗布されて、ダイインサート11の内摺面11aと下パンチ20との間の摺接面に潤滑・冷却流体の膜が形成されている。
Claims (1)
- 被成形品が収容されるキャビティを形成するダイと、
該ダイに対して相対的に移動してダイ内で被成形品を加圧するパンチと、
ダイ内に配設されて潤滑・冷却流体を循環供給する第1通路と、
潤滑・冷却流体を保持してダイとパンチとの摺接面に潤滑・冷却流体を供給する潤滑・冷却流体保持部と、
第1通路から分岐して配設されパンチの相対的な位置に応じて潤滑・冷却流体保持部と連通・遮断される第2通路と、
を備えたことを特徴とする金型。
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