JP2006122854A - 二液混合噴霧器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 頂壁に注出筒を立設した二つの円筒体を連設した容器本体と、各円筒体に嵌挿されるピストン体と該ピストン体と作動杆によって連設された押し板とからなるピストン部材と、二つの注出筒に嵌挿され、液流路と噴出口を具えたノズル部材とを具備していることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
特許文献1記載のトリガー式噴霧器は、混合液を噴霧するものであるが、トリガー式噴霧器として、狭い範囲に噴霧できないという問題があり、また、各液を正確に計量して混合させることはできなかった。
特許文献2記載の従来技術は、二液を混合して注出するだけのもので、混合液を噴霧することはできなかった。
二つの円筒体にピストン体を装着し、円筒体の下端内周に設けた係合突条と作動杆に設けた突部により、ピストン体をクリックモーションで間欠的に作動できるようにしているので、一定量の内容液を正確に混合噴霧できるようになった。
また、係合突条と突部との係合が外れたときには、ピストン体が連動し、内容液に対する押圧速度が速くなるので細かい噴霧が得られるようになった。
また、ノズル部材の内部に二液の混合室を設けることによって、均一に噴霧できるようになった。
図1、2において、Aは二つの円筒容器を連設した容器本体、Bはピストン部材、Cは容器本体Aに取着されたノズル部材である。
それぞれの頂壁2a、2bには、接続部3より一定の距離を保って注出筒4a、4bが立設されており、注出筒4a、4bには、注出路5a、5bが穿孔されている。
注出筒4a、4b外周の所定の位置には、図1、4に示すように、ノズル部材Cを取着するための膨出環6a、6bが設けられている。
膨出環8a、8bに指掛けできるときには、把持部7はなくてもよい。
筒壁1a、1b下端内周には、少なくとも接続部3に対向する面の一定範囲にわたる係合突条9a、9bが設けられている。
それぞれのピストン体10a、10bは、円筒体A1、A2の頂壁2a、2bと同形の頂壁12a、12bとスカート状の摺動面13a、13b、底壁14a、14bとを具えており、底壁14a、14bには、作動杆11a、11bの支持部15a、15bが設けられている。
それぞれの押し板19a、19bの中央端部には、相互に重なり合う部分20a、20b、および21a、21bが設けられており、押し板19a、19bは、一体となって動くようにされている。
また、押し板19a、19bを一体として、作動杆11a、11bを連設して、一体成形してもよい。
取付部25には、注出筒4a、4bが嵌挿する嵌挿孔27a、27bが穿設されており、嵌挿孔27a、27bの下端には、注出筒4a、4bの膨出環6a、6bと係合して、ノズル部材Cを位置決めするための凹部28a、28bと係止突条29a、29bが設けられており、嵌挿孔27a、27bの上壁30と、注出筒4a、4bの先端との間には、液室31a、31bが形成されている。
ノズル本体26の中心部は、円柱部34となっており、その周囲には、弧状の流路35が設けられている。
ノズル本体26の先端部は、円形の環状孔36となっており、該環状孔36には、頂壁面37と側周壁38とからなるノズルチップ39が嵌着されている。
ノズルチップ39の頂壁面37には、噴出口40が穿孔され、頂壁面37と円柱部34の先端との間には、スピン溝41が形成されている。
側周壁38の内周面には、円柱部34との間に環状流路42が形成されている。
本発明の二液混合噴霧器は、薬剤、化粧料、その他の二種混合噴霧器として使用される。
かくして、それぞれの円筒体A1、A2に異なる内容液を所定量充填した二種混合噴霧器の容器本体Aが得られる。
その際、注出筒4a、4bをノズル部材Cの嵌挿孔27a、27bに嵌挿し、注出筒4a、4bの膨出環6a、6bを凹部28a、28bに係合させ、膨出環6a、6bの下側に嵌挿孔27a、27b下端の係止突条29a、29bを係合させることによって、注出筒4a、4bの上端と取付部25の上壁30との間を、所定の間隔に位置決めして取着される。
そのため、突部18a、18bが係合突条9a、9bを乗り越えたときには、ピストン体10a、10bの内容液に対する押圧が速くなることによって噴霧が細かくなるとともに、次位の突部18a、18bが、係合突条9a、9bに係合するまでの間に、一定量の内容液が、頂壁1a、1bから注出され、噴霧される。
前記実施例では、それぞれの円筒体の頂壁に注出筒を設けたが、注出筒を一つにして、各円筒体の間に架設するようにしてもよい。
Caは、ノズル部材であり、取付部52とノズル本体53とからなっている。
取付部52は、上壁54と側周壁55とを具え、側周壁55の下端内周には、注出筒50に設けた膨出環56に係合する係止環57が設けられ、注出筒50上端と、上壁54との間に液室58が形成されている。
ノズル本体53の先端には、噴出口61を設けたノズルチップ62が取着され、液流路60につづく流路63が設けられている。
A1、A2 円筒体
B、B1、B2 ピストン部材
C、Ca ノズル部材
d 仮蓋
1a,b 筒壁
2a,b、12a,b 頂壁
3 接続部
4a,b、50 注出筒
5a,b 注出路
6a,b、8a,b 膨出環
7 把持部
9a,b 係合突条
10a,b ピストン体
11a,b 作動杆
13a,b 摺動面
14a,b 底壁
15a,b 支持部
16a,b、17a,b 連杆
18a,b 突部
19a,b 押し板
20a,b、21a,b 重なり合う部分
25 取付部
26、53 ノズル本体
27a,b 嵌挿孔
28a,b 凹部
29a,b 係止突条
30、54、58 上壁
31a,b、59 液室
32 頂壁
33 周面
34 円柱部
35、64 流路
36 環状孔
37 頂壁面
38,55 側周壁
39,63 ノズルチップ
40、62 噴出口
41 スピン溝
42 環状流路
51a,b 注出孔
52 取付部
56 膨出環
57 係止環
59 混合室
60 液流路
61 噴出口
Claims (6)
- 頂壁に注出筒を立設した二つの円筒体を連設した容器本体と、各円筒体に嵌挿されるピストン体と該ピストン体と作動杆によって連設された押し板とからなるピストン部材と、二つの注出筒に嵌挿され、液流路と噴出口を具えたノズル部材とを具備していることを特徴とする二液混合噴霧器。
- 円筒体の下端内周に係合突条が設けられ、
作動杆に、前記係合突条を係合する突部が、所定の間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1記載の二液混合噴霧器。 - 容器本体に把持部が設けられ、作動杆に連設された押し板が一体されて、把持部と押し板を手指で押圧操作されるようにしたことを特徴とする請求項1、2記載の二液混合噴霧器。
- 二つの円筒体の直径を変え、内容液を一定割合で混合させることを特徴とする請求項1〜3記載の二液混合噴霧器。
- 請求項1記載の二液混合噴霧器において、
二つの注出筒に変え、それぞれの円筒体内に連通する二つの注出孔を穿孔した一つの注出筒が、円筒体の頂壁に連設されていることを特徴とする二液混合噴霧器。 - ノズル部材の内部に混合室が設けられていることを特徴とする請求項1〜5記載の二液混合噴霧器。
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