JP2006122810A - 籾摺精米機の石抜装置 - Google Patents

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努 高橋
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吉博 加茂
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Abstract

【課題】 石抜揺上移動行程において、玄米と石礫との混合する部分での玄米の分離を良好となし、選別の無駄を少なくしようとする。
【解決手段】 玄米を受けて揺動搬送しながら石抜きする石抜揺動盤1に、この揺上移動行程の終端部には、石抜シャッタ2を有する石抜口3を設け、この石抜口3に至る揺動行程の終端底部には、残米シャッタ4を有する残米口5を設け、該石抜シャッタ2を開いて石抜きをしたのち残米シャッタ4を開いて残米を排出する構成とし、前記残米口5から排出される残米を精米装置6へ供給する残米樋7と、籾摺選別装置8へ通風させる籾摺排風機9との間を送風パイプ10で連通して、この籾摺排風機9による排風を該残米樋7へ送風して残米搬送を補助する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、精米行程前に設けられる石抜揺動盤から石礫を精度よく分離排除する籾摺精米機の石抜装置に関する。
石抜揺動盤の石抜揺動搬送による玄米の揺上移動行程の終端部に、石抜シャッタを有する石抜口を設けた技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
実開昭63−28179号公報
玄米を受けて揺動しながら石抜きする石抜揺動盤は、玄米を石礫層上に浮上させて揺上搬送しながら比重選別形態をとるもので、この石抜揺上移動行程の終端に滞留する石礫を、この終端の石抜口から排出させる形態では、この石抜揺上移動行程には、玄米と石礫との混合する部分があるため、この部分での玄米の分離が行われ難く、選別の無駄を少なくするためには多量の玄米を石抜搖動盤上に残留することとなる。
請求項1に記載の発明は、玄米を受けて揺動搬送しながら石抜きする石抜揺動盤1に、この揺上移動行程の終端部には、石抜シャッタ2を有する石抜口3を設け、この石抜口3に至る揺動行程の終端底部には、残米シャッタ4を有する残米口5を設け、該石抜シャッタ2を開いて石抜きをしたのち残米シャッタ4を開いて残米を排出することを特徴とする籾摺精米機の石抜装置の構成とする。石抜揺動盤1を揺動させて上側面に籾摺後の玄米を供給させる。この玄米は石抜揺動盤1の傾斜上端側へ揺り上げ搬送によって比重の大きい石礫が下層部に沈下し、比重の軽い玄米がこの石礫層上側の上層部に浮上されて傾斜下端側へ搖動流下される。このうち下層の石礫層は石抜揺上移動行程として石抜揺動盤1の終端石抜口3部へ揺り上げられて滞留される。この石礫の滞留状態において石抜シャッタ2を開くと、この滞留した石礫が石抜口3から排出される。この石抜シャッタ2を開いた後ちに該揺上移動行程底部の残米シャッタ4を開くと、この石抜揺上移動行程及び残米シャッタ4上等に残留している残留玄米が残米口5から取出される。
請求項2に記載の発明は、前記残米口5から排出される残米を精米装置6へ供給する残米樋7と、籾摺選別装置8へ通風させる籾摺排風機9との間を送風パイプ10で連通して、この籾摺排風機9による排風を該残米樋7へ送風して残米搬送を補助することを特徴とするものである。前記石抜揺動盤1により石抜後に残留される残米は、残米口5から残米樋7に取出されて次行程の精米装置6へ供給される。このとき籾摺排風機9による送風が、送風パイプ10を介してこの残米樋7へ行われているため、この残米樋7における残米搬送力が補助されて、円滑に行われる。
請求項3に記載の発明は、前記籾摺排風機9から残米樋7へ送風するための送風シャッタ11を、籾供給ホッパー12の籾がなくなった後ち所定時間にわたって開くことを特徴をするものである。前記のようにして石抜揺動盤1の残留米は、籾摺排風機9からの送風を受ける残米樋7を経て籾供給ホッパ12へ供給される。このとき籾摺排風機9からの送風は、送風シャッタ11が籾供給ホッパ12の籾が、籾摺選別装置8へ供給されてなくなった後ち所定時間にわたって開かれることによって行われる。この送風シャッタ11はこの所定時間の経過によって閉じられて、後続の籾摺選別装置8の排風作用を待って開くことになる。
請求項1に記載の発明は、石抜揺動盤1上の石抜揺上移動行程を揺り上げ搬送されて終端部に滞留される石礫は、この石抜口3のシャッタ2を開くことによって排出することができる。この石礫の排出された後ちに残米シャッタ4を開くことによって、この石抜口3の手前の揺上移動行程域の石抜揺動盤1上面に残留する残留米を、この残米口5から下方へ円滑に落下排出することができる。石礫層は石抜シャッタ2によって滞留した状態で排出されるため、残留米はこの石礫層の後側部に滞留されることとなって、底部残米口5の残米シャッタ4をこの石礫排出後に開くことによって、石揺動盤1上の揺上移動行程域の残米を速かに取出すことができ、両シャッタ2、4のタイミング作動によって石礫と残米との仕切区分を行い易くして、いずれの石抜口3、残米口5においても、石礫と玄米の混入を少くすることができる。
請求項2に記載の発明は、籾摺排風機9は、籾摺行程時には籾摺選別装置8に選別風を通して選別排塵を行うが、石抜揺動盤1による石抜行程では、この籾摺排風機9による一部の排風を送風パイプ10を経て残米樋7へ送風して、この残米樋7における取出残米を精米装置6へ速かに搬送供給することができる。この残米樋7における取出残米の搬送は籾摺排風機9からの排風によって行わせるため、特別の専用排風機を設置することを要せず、送風パイプ10の連結によって構成を簡単にすることができる。又、籾摺精米機として制限された狭い建屋内等での配置形態では、残米樋7の傾斜角度を緩勾配にすることができ、配置、構成上の制限を少くすることができる。
請求項3に記載の発明は、送風シャッタ11を開いて籾摺排風機9による排風を利用して残米樋7の搬送用送風とするとき、籾供給ホッパ12の籾が籾摺選別装置8へ供給されて籾無しの状態になることによって、この送風シャッタ11を、所定時間にわたって開くため、籾摺選別装置8における選別風が必要でなくなったのちに、石抜揺動盤1を経て石抜作用を受けた残留米を取出搬送するに必要な時間の送風を行わせることができ、籾摺選別を低下させない。又、この籾供給ホッパ12の籾の有無によって送風シャッタ11が開かれるため、この籾供給ホッパ12に対する後続の籾供給が行われるときは、送風シャッタ11を閉鎖した状態にして籾摺選別装置8の選別排風を行わせることができる。
図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。建屋15内に、コイン籾摺精米機を配置するものとし、該建屋15は仕切壁16によって操作室17と機械室18とに仕切られている。操作室17には籾供給ホッパー12と、精米後の白米を取出す白米ホッパ19、及び操作ボックス20等が設けられる。この操作ボックス20には所定量のコインを投入できるコイン投入口があって、籾供給ホッパ12に供給する籾量に応じたコインを投入して、スタートスイッチを操作することによって籾摺精米を行うことができる形態としている。これによって仕上げられた白米は、白米ホッパ19に取出されるため、この白米ホッパ19から袋詰め等で取出すことができる。
該機械室18には、前記籾供給ホッパ12から供給される籾を搬送するエレベータ21、このエレベータ21から供給される籾を籾摺選別する籾摺選別装置8、この籾摺された玄米を受けて揺動しながら石礫を選別する石抜ホッパ22及び石抜揺動盤1、この石抜揺動盤1から取出される玄米を受けて精米するための玄米ホッパ24、エレベータ23、及び精米装置6等を配置する。又、該籾摺選別装置8には、この選別風を通すための籾摺排風機9を有するが、この排風機9の排風筒25は建屋15の外側の籾殻排出部26にのぞませている。又、前記精米装置6で発生する糠は、サイクロン27で吸引搬送されて、このサイクロン27で分離される糠を袋28詰するように構成している。前記籾摺選別装置8は石抜揺動盤1及びこの石抜ホッパ22よりも上方に配置されて、籾摺選別された玄米を流下案内してこの石抜ホッパ22に受けることができる。
前記石抜揺動盤1を有する石抜装置30は、石抜フレーム31上に、この石抜揺動盤1と、ファン32を内装のファンケース33等が、揺動機構によって揺動可能に架設される。また、この石抜揺動盤1の一側部に石抜フレーム31に適宜に支持された残米樋7を設けている。石抜揺動盤1の底面には傾斜方向に向けて噴風案内するスリット34が形成されて、ファンケース33のファン32の回転によってこのスリット34を通して上方へ送風することができる。この石抜揺動盤1の傾斜下手側には玄米を流下させる玄米流下行程Aの玄米口35を設ける。又、傾斜上手側には石抜揺上移動行程Bの終端底部に、この石抜揺動盤1の終端部を開閉軸36周りに下方へ回動させて開口できる残米シャッタ4、及びこの残米口5を設ける。この残米口5の終端側の壁面部を開放して石抜口3を形成し、この石抜口3に開閉軸37周りに前後回動して開閉可能の石抜シャッタ2を設ける。この残米口5の下側は前記残米樋7上にのぞませて、この残米口5から取出される残米を受けて傾斜方向に沿って流下させて、前記玄米ホッパ24へ搬送することができる。
この石抜装置30では、上部の石抜ホッパ22から石礫混りの玄米が石抜き揺動盤1に供給されると、この石抜揺動盤1の揺動によって石礫が下層に沈んで傾斜上手へ向けた石抜揺上移動行程Bを揺り上げ搬送されて、この石礫層の上側に玄米が浮上されて、この玄米は傾斜方向に沿って玄米口35側へ向けて玄米流下行程Aを滑動される。このようにして玄米は玄米流下行程Aに沿って流動されて玄米口35から流出されるが、石礫は一部の玄米と共に石抜揺上移動行程Bへ搬送されながら、終端部には石礫が石抜シャッタ2で止められて滞留される。この石抜作用の終了近くで石抜シャッタ2を開くと、ここに滞留された石礫が石抜口3から外方へ排出される。このとき石抜揺上移動行程B終端部の玄米も、少しはこの石礫に混入して石抜口3から排出される。この石抜口3から排出された石礫の後に続いて搬送される揺上移動行程Bの残留米は、この揺上移動行程Bの底部の残米シャッタ4を開くことによって、この残米口5から後続搬送の残米が取出される。このようにして玄米の大部分は玄米口35から排出されると共に、石抜揺動盤1面に残った少量の残米は、揺り上げ搬送によって残米口5から取出させて、石抜き揺動盤1面の残米をなくすることができる。
このような石抜装置30は籾摺選別装置8の下方に位置して、この籾摺排風機9の近くに配置される。この籾摺排風機9の吹出口部には送風シャッタ11を設けて、この籾摺排風機9によって籾摺選別装置8から排風筒25へ吸引排出される排風の一部を、送風シャッタ11によって送風パイプ10側へ案内させて送風させることができる。この送風パイプ10は送風シャッタ11によって開かれる吹出口38と前記石抜装置30の残米樋7の間にわたって連通されて、この籾摺排風機9の排風の一部を残米樋7へ送風して、前記残米口5から取出される残米をこの残米樋7に沿って搬送させる。このため、この残米樋7の傾斜が緩くても残米搬送を速かに行わせることができる。又、籾摺排風機9が近くに位置するため、送風パイプ10の連結構成も短かくして簡単化することができる。
又、前記残米樋7は単なる樋形態に代えて、図2のように残米樋7の底部に噴風スリット39を形成して、この下側の送風室40からの圧風を送風させて、残米樋7の残米搬送を補助するように構成することもできる。
なお、上記残米樋7は石抜フレーム31に支架させる構成のほか、石抜揺動盤1と一体構成でもよい。
前記籾供給ホッパ12には、籾の有無を検出する籾センサ41を設けると共に、この供給された籾をエレベータ21へ送込む供給オーガ42を設ける。この籾供給ホッパ12に所定量の籾を供給して籾摺精米作業を行う。籾摺精米作用時は、図7のタイムチャートのように、籾摺精米装置8や石抜装置30等各部が作動される。籾摺精米作用の最終行程で、籾センサ41が籾供給ホッパ12内の籾が無くなったことを検出すると(t1)、その後一定時間経過後(t2)、供給オーガ42が停止し、更にその所定時間後(t3)、エレベータ21が停止される。しかしながら、籾摺精米装置8や石抜装置30等は運転を継続(t6、t5まで)している。そこで、該供給オーガ42が停止すると略同時に石抜シャッタ2が一定時間T2(例えば、T2=10〜15sec)にわたって開かれ(t4)、前記石抜揺上移動行程B終端の石抜口3から石礫を排出させる。この一定時間T2を経過する時点で(t4)、残米シャッタ4と送風シャッタ11が所定時間T3(例えば、T3=50sec)にわたって開かれて(t5)、残米口5から残米樋7へ残米取出を行うと共に、籾摺排風機9からの排風の一部を吹出口38から送風パイプ10を経てこの残米樋7へ送風させて、取出残米を玄米ホッパ24へ搬送する。このように、これら残米シャッタ4や、送風シャッタ11の開きは、前記籾センサ41が籾無しを検出(t1)して一定時間T1を経過したとき(t4)から所定時間T3にわたって維持されて、この所定時間T3の経過したとき(t5)に閉鎖される。このような各部の作動後(t6)に籾摺選別装置8の運転が停止される。このように、籾センサ41による籾無し状態の検出によって籾摺選別装置8や、石抜装置30各部が経時的に制御される。
次に、主として図8に基づいて、前記精米装置6で発生する糠を、サイクロン27によって排送する糠搬送パイプ46を、籾摺選別装置8の籾摺排風機9に連通させて、サイクロン27から籾摺排風機9を経て、排風筒25で建屋15外へ排出する。この糠搬送パイプ46は籾摺選別装置8の選別風路47の吸気口48に連通させているが、これに代えて籾摺排風機9の選別風路47と連通する吸引口49に直接連通することもできる。精米作業時は、サイクロン27によって精米装置6から搬送される糠を袋28内へ収容することができる。この袋28に糠が満杯になると、籾摺作用は停止して籾摺排風機9を駆動する。又、糠搬送パイプ46を籾摺選別装置8の吸気口48に連結させる。これによって袋28内の糠がサイクロン27から糠搬送パイプ46を経て、吸気口48へ吸引される。この選別風路47を籾摺排風機9へ吸引されて籾排出部26へ取出される。
次に、主として図9に基づいて、前記コイン籾摺精米機のセキュリティシステムを説明する。ブザー51の回路52に、建屋15の機械室18に配置されたドアを開けることによって作動されるドアスイッチ53、54と、操作ボックス20から投入されるコインを収容する金庫扉の開きによって作動される金庫スイッチ55、操作ボックス20が開かれたとき作動する操作ボックススイッチ56、及び警報を解除する解除スイッチ57等を設けて、いずれかのスイッチ(b接点)53、54、55、56が開くと、ブザー51が警報を発する。
次に、主として図10に基づいて、建屋15内の籾摺精米機8、6や、電灯66等のために使用される電源引込線(200V引込線や、100V引込線)61、62が、刃物等で切断されると、リレーRが働いてブザー51が警報を発するように構成したものである。この引込線61、62には、ブザー回路63のダミー線64が埋設されて、一体的に被覆層65で束ねられる。このダミー線64を有する部分の引込線61や、62が切断されると、リレー接点(b接点)が閉じてブザー51が鳴る。
図11は、前記籾摺選別装置8の脱ぷロールの伝動構成を示している。即ち、籾供給ホッパ12には、籾が投入され、籾摺選別装置8では脱ぷ、風選処理され、その後、石抜処理、精米処理の各工程をへて操作室側に白米として取り出されるものである。ところで、籾供給ホッパ12へ玄米を投入して、籾摺選別装置8を迂回して直接石抜装置に搬送し更に精米装置6へ至らせ、白米を得る構成とすることができ、籾と玄米の両方に対応させる形態がある。なお、籾のときは籾摺工程の必要がないから、上記迂回経路を形成する代わりに、脱ぷロール間隙を広げて脱ぷしないで籾摺選別装置8を通過させる構成が公知であり、当該構成では特別な迂回経路を構成しなくともよい点で有利であるが、反面一旦脱ぷロール間隙を拡大する結果次回の籾摺工程では脱ぷロール間隙を設定し直す必要がある。
上記に鑑み図11の構成では、脱ぷロール70,70を正逆転連動可能に設け、籾摺処理時には正転して脱ぷ処理でき、籾摺処理を必要としないときには逆転連動することによって、一対の脱ぷロール70,70上の穀粒を脱ぷロール70,70の対向側とは離れた周面近傍を流下して石抜装置あるいは精米装置へと搬送されるよう構成するもので、上記脱ぷロール70,70の正逆転連動は、主モータ71から主軸70aへの伝動経路に設けた正逆転切換機構72の切換えによる構成である。また、この切換えは、操作盤72面に設けた「もみ」選択スイッチ73の操作によるか、籾供給ホッパ12に設けた籾玄米判別手段13の判別結果によるもので、「もみ」選択または籾判定結果に基づき、正逆転切換機構72を正転側(イ)に切換え、「もみ」選択なしに装置各部が起動されるときは、正逆転切換機構72を逆転側(ロ)に切換えるように構成している。このように構成すると、逐一脱ぷロール70,70の初期間隙設定を作動させる必要がない利点がある。
前記脱ぷロール70,70の間隙は、主モータ71の駆動電流値を監視する手段を設け、この駆動電流値があらかじめ設定した電流値を元に制御モータ74を正逆転させて脱ぷロール70,70間隙を広狭に調整するロール間隙制御手段を設ける籾摺選別装置の改良について説明する。特に無人籾摺精米施設にあっては、上記制御モータ74の正転によって脱ぷロール70,70を近づけてその接触を負荷電流値の変動によって検出し、上記制御モータ74の逆転による初期間隙を設定しているが、専用のオペレータが不在のため、ロールの脱ぷ率低下による左右ロール70,70の交換時期、あるいは摩耗によるロール70,70自体の交換時期を逸して所定の籾摺を行えないことがある。全く脱ぷされないため、後工程に詰まりを生じて発見できるなど手遅れの恐れがある。
そこで、次のように構成することによって、上記の欠点を解消できる。すなわち、稼働時間を積算する積算手段を設け、その稼働時間中の所要電流値の平均値を記憶できる手段を設ける。また、ロール交換時に信号入力するスイッチ手段を設け、電流値がロール交換時からX%低下したことでロールの交換時期を知らせる構成とする(図12(1))。このように構成することで、上記のロール交換時期を適切に把握できる。なお、ロール交換とは、新規入替えのほか、左右入替え交換の場合もあり、X%は夫々に適した値を採用するものである。
また、電流値と時間とから摩耗進度に換算し、累積を算出し、籾摺可能値と比較してロール交換時期を知らせる構成でもよい(図12(2))。あらかじめ、運転可能時間を決めておき、例えば平均的な電流値aと許容時間tとの積を決めておき、累積の運転の際の電流値anと時間tnとの積の累積(Σan×tn)が上記a×t以上となって時点でロール交換時期に至ったものと判定する構成である。ロール交換には上記のように新規入替えと左右交換とがある。
図13〜図15は、石抜装置30の変形例を示す。図13における石抜装置30aは、石礫や玄米の排出シャッタ75と選別盤76下部の風胴77を連結させて、玄米排出のシャッタ75動作と同期して風胴77の詰まりを解消しようとするものである。即ち、風胴77は、選別盤76の先端側に延長して設けられ、その先端側部分77’の下方にはシャッタ78を設ける。このシャッタ78は、排出シャッタ75からの石礫又は残留玄米の排出経路を石屑ホッパ79又は玄米回収ホッパ80に切換すべくこれらの境界部に配設する切換板81に連動して開閉する構成とする。
したがって、排出シャッタ75が閉じた通常運転(図13(1))中、シャッタ78は閉じられ、風胴77の先端側部分77’は断面積を狭く形成して噴出速度を大ならしめて選別盤76の詰まりや残留異物をなくする作用をするが、同時に塵埃類で先端側部分77’に詰まり現象を呈する。しかし、石抜作業終了等によって排出シャッタ75及び切換板81が石屑ホッパ79側経路を連通状態とする作用に同期してシャッタ78が開かれ、詰まり状態となっている塵埃類は下方に排出され原状に復帰できる(図13(2))。その後切換板81が切り換わり玄米回収ホッパ80側を連通して排出シャッタ75部からの残留玄米を回収する(図13(3))。
また、石抜装置30bは、石抜揺動盤1へ玄米を供給するシュート82もしくはホッパに、玄米検知センサ83を設け、利用者がコインを投入し、運転を開始しても上記センサ82が玄米検知するまでは石抜装置30bの運転を停止しておき、検知後初めて石抜揺動盤1やファン等を起動する構成とするとともに、上記センサ82が玄米検知することを課金条件とするものである(前記図13)。なお、課金条件が成立する玄米量としては最小精米量(例えば1kg)とすることが望ましい。図14,15にフローチャートを示す。
上記のように構成すると、石抜揺動盤1面での飛散をなくし確実に選別を行うことができる。また、精米に必要な最小量を確保することができる。なお、上記の例では、単一の玄米検知センサ83を設ける構成としたが、上下2段にセンサを設ける構成としてもよく、このセンサ83に代替して、供給ホッパ84に設けた穀粒有無検知センサ85が検知してから所定時間の積算経過に基づいて石抜装置30bを起動する構成でもよい(図3)。
石抜揺動盤部の側面図。 その一部別例を示す側面図。 籾摺精米機の平面配置図。 その正面図。 その側面図と、籾摺排風機部の断面図。 その籾摺精米行程のブロック図。 その一部の制御タイムチャート。 一部別実施例を示す除糠サイクロン部の斜視図。 ブザー回路図。 その一部別実施例を示すブザー回路図。 脱ぷロールの伝動を示す概要正面図。 (1)(2)脱ぷロールの負荷電流変化を示すグラフ。 (1)(2)(3)石抜装置の排出状態概要を示す側断面図。 フローチャート。 フローチャート。
符号の説明
1 石抜揺動盤
2 石抜シャッタ
3 石抜口
4 残米シャッタ
5 残米口
6 精米装置
7 残米樋
8 籾摺選別装置
9 籾摺排風機
10 送風パイプ
11 送風シャッタ
12 籾供給ホッパ

Claims (3)

  1. 玄米を受けて揺動搬送しながら石抜きする石抜揺動盤1に、この揺上移送行程の終端部には、石抜シャッタ2を有する石抜口3を設け、この石抜口3に至る揺動行程の終端底部には、残米シャッタ4を有する残米口5を設け、該石抜シャッタ2を開いて石抜きをしたのち残米シャッタ4を開いて残米を排出することを特徴とする籾摺精米機の石抜装置。
  2. 前記残米口5から排出される残米を精米装置6へ供給する残米樋7と、籾摺選別装置8へ通風させる籾摺排風機9との間を送風パイプ10で連通して、この籾摺排風機9による排風を該残米樋7へ送風して残米搬送を補助することを特徴とする請求項1に記載の籾摺精米機の石抜装置。
  3. 前記籾摺排風機9から残米樋7へ送風するための送風シャッタ11を、籾供給ホッパー12の籾がなくなった後ち所定時間にわたって開くことを特徴をする請求項2に記載の籾摺精米機の石抜装置。
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