JP2006122803A - 機能性デバイス、機能性材料および機能性デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基材5に固着された粒子によって機能が発揮される機能性デバイス10であって、機能性粒子群20と、バインダ粒子群30とを備えている。機能性粒子群20は、所定の機能を発揮させる機能性粒子21a、21b、21c・・・を複数有している。バインダ粒子群30は、機能性粒子21a、21b、21c・・・を基材5に対して固着させるとともに機能性粒子21a、21b、21c・・・同士を固着させるバインダ粒子31a、31b、31c・・・を複数有している。そして、バインダ粒子群31a、31b、31c・・・の重量は、機能性粒子群20の重量とバインダ粒子群30の重量との合計重量の5〜25%である。
【選択図】 図1
Description
これに対して、溶剤中において機能性材料とバインダとを混合し、基材を含浸したり基材に塗布したりして、基材に対してより多くの機能性粒子を固着させる方法が考えられる。
第3発明の機能性デバイスは、第1発明または第2発明の機能性デバイスであって、機能性粒子群と固着性粒子群とを含有する機能性膜の厚みもしくは支持体の単位表面積当たりに対する機能性膜の重量は、機能性粒子が機能を発揮する対象成分についての機能性膜の内部における拡散抵抗に基づいて定められている。なお、ここでの拡散抵抗は、例えば、機能性粒子群によって対象成分が反応する反応速度や、対象成分が機能性粒子群に対して吸着される吸着速度や、対処成分が機能性粒子群によって分解される分解速度等によって定量化させることもできる。
ここでは、平均粒径が2〜3μmの機能性粒子を採用している。このため、機能性粒子が対象成分と接触するための表面積をより十部に確保することができる。このため、機能性デバイスの性能を向上させることができるようになる。なお、機能性粒子の平均粒径が2〜3μmであり、10μm程度のものよりも単位体積当たりに詰めることができる個数を増やして密に充填させることができるため、このような観点からも、機能性デバイスの機能を向上させることができるようになる。
第5発明の機能性デバイスは、第1発明から第4発明のいずれかの機能性デバイスであって、機能性粒子は、水分子、臭気成分、有害成分、有用成分、VOC(揮発性有機化合物)の少なくともいずれか1つに対して、吸着、脱離、分解のいずれか1つの機能を発揮する。なお、機能性粒子の機能の発揮対象成分としては、例えば、臭気成分でもあり有害成分でもあるような成分も含まれる。
第6発明の機能性デバイスは、第1発明から第5発明のいずれかの機能性デバイスであって、機能性粒子群は、シリカ、酸化チタン、ゼオライトおよび樹脂の少なくともいずれか一方を含有している。また、固着性粒子群は、コロイダルシリカまたは樹脂を含有している。なお、ここでの樹脂としては、例えば、ウレタン等が好ましい。また、ウレタンは、固着性粒子として用いるほうがより好ましい。
第7発明の空調処理装置は、第1発明から第6発明のいずれかの機能性デバイスであって、気相中の所定の成分に対して機能する第1発明から第6発明のいずれかの機能性デバイスと、気相中の所定の成分を送る送風手段とを備えている。
第8発明の機能性材料は、機能性粒子群と、固着性粒子群を備えている。機能性粒子群は、所定の機能を発揮する機能性粒子を複数有する。また、固着性粒子群は、機能性粒子同士を固着させる固着性粒子を複数有する。そして、固着性粒子群の重量は、機能性粒子群の重量と固着性粒子群の重量との合計重量の5〜25%である。ここでの機能性粒子としては、触媒や多孔質の粒子等が挙げられる。
第2発明の機能性デバイスでは、固着性粒子は、単に機能性粒子同士を固着させるだけでなく、機能性粒子の間に入り込んで機能性粒子同士を近接固着させることが可能になる。
第4発明の機能性デバイスでは、機能性デバイスの性能を向上させることができるようになる。
第6発明の機能性デバイスでは、機能性粒子群が、シリカ、酸化チタン、ゼオライトおよび樹脂の少なくともいずれか一方を含有し、固着性粒子群が、コロイダルシリカもしくは樹脂を含有している場合であっても、機能性粒子が剥がれ落ちて散乱することを抑えつつ、機能性粒子による機能の発揮を効果的にすることが可能になる。
第8発明の機能性材料では、機能性粒子が剥がれ落ちて散乱することを抑えつつ、機能性粒子による機能を効果的に発揮することが可能になる。
第10発明の機能性デバイスの製造方法によると、機能性粒子の機能を効果的に発揮することを維持しつつ、機能を有効に発揮しにくい機能性粒子の量を省くことが可能になり、機能性デバイスの製造において、製造コストの低減化を図ることができるようになる。
本発明は、基材に対して機能性粒子が固着されている機能性デバイスおよびその製造方法を提案する。本発明では、主に、以下の2点において改善された機能性デバイスを製造する。
第1の改善点は、図1に示すように、機能性粒子群20とバインダ粒子群30との重量比率を調整して機能性デバイス10を製造する点である。重量比率の調整を行うことによって、機能性粒子21の表面がバインダ粒子31によって覆われる程度を調整し(図2参照)、基材5に対して固着した機能性粒子21の有効表面積を十分に確保することができる。また、この重量比率の調整を行うことによって、機能性粒子21と基材5とがバインダ粒子31を介して固着され、さらに機能性粒子21同士もバインダ粒子31を介して固着され、機能性粒子21を多く固着させても、基材5から機能性粒子21が剥がれ落ちて分散してしまうことを抑えることができる。
<本発明の実施形態>
次に、本発明の機能性デバイス10およびその製造方法について、説明する。
本発明の一実施形態が採用された機能性デバイス10の外観構成を図1に示す。
機能性デバイス10は、機能性粒子群20が基材5に対してバインダ粒子群30によって固着された構成となっている。以下、図1および図2に示すように、機能性粒子群20とバインダ粒子群30とを含有し基材5に形成される層を、機能層6と呼ぶ。機能性デバイス10は、機能層6に含まれている機能性粒子群20が機能を発揮することで、気相もしくは液相の所定の機能発揮対象成分を対象として、吸着・脱離・分解等をすることができる。ここで用いられる基材5としては、例えば、表面にガラス繊維シートやハニカム構造等が採用されているローラ、熱交換器、フィルタ等が考えられる。
機能性粒子21は、シリカ、酸化チタン、ゼオライトおよび樹脂等の材料であって無数の細孔が設けられ吸着・脱離機能を有する粒子もしくは触媒機能等を有する粒子である。この機能性粒子21は、平均粒径が1〜10μm、より好ましくは2〜7μm、さらに好ましくは2〜3μmのものを採用している。また、ここでの機能性粒子21としては、粒子表面に形成された細孔において酸素やビタミン等の有用成分を保持しており、必要に応じてこれらを放出できるようなものであってもよい。
<機能性デバイスの製造工程>
本発明の機能性デバイス10の製造方法の流れを示すフローチャートを、図3に示す。
機能性デバイス10は、主として、混合重量比率の決定、混合粒子群の重量濃度の決定、浸漬溶剤調製工程、含浸工程、乾燥工程等を経て製造される。
ステップS12では、機能性粒子21およびバインダ粒子31を水溶媒中に拡散させて浸漬溶剤を調製する場合において、機能性粒子21とバインダ粒子31とが混合された混合粒子群の重量濃度を決定する。ここでの混合粒子群中の機能性粒子21とバインダ粒子31との混合重量比率は、ステップS11で決定された混合重量比率にしたがった混合重量比率とされる。このようにして混合重量比率と重量濃度とが決定されると、ステップS13に移行する。
ステップS14(含浸工程)では、混合粒子群が分散している浸漬溶剤中に基材5を含浸させて、基材5に対して混合粒子群を付着させる。
ステップS15(乾燥工程)では、混合粒子群が付着した基材5を浸漬溶剤から引き上げ、基材5を乾燥させることで基材5に対して混合粒子群を固着させる。
以下、ステップS11における混合重量比率の決定、および、ステップS12における重量濃度の決定について、グラフを用いつつ詳細に説明する。
(混合重量比率の決定方法についての詳細)
機能層6における混合重量比率と性能との関係、および、混合重量比率に対する機能性粒子21の固着強度の関係を示すグラフを、図4に示す。なお、上述した図1においては、混合重量比率別の機能層6のイメージが示されている。ここで、図1および図4中に示す、エリアA、B、Cは、それぞれ対応している。
次に、上述のようにして決定された混合重量比率を満たした混合粒子群を水溶媒中に拡散させた場合における重量濃度の決定について説明する。
図5において、混合粒子群の固着重量別の機能層6のイメージを示す。また、基材5の単位面積当たりにおける混合粒子群の固着重量に対する機能層6の性能の関係を示すグラフを、図6に示す。さらに、浸漬溶剤中における混合粒子群の重量濃度に対する基材5の単位面積当たりの混合粒子群の固着重量の関係を示すグラフを、図7に示す。ここで、図5および図6中において示されている、エリアD、E、Fは、それぞれ対応している。
ここでは、基材5の単位面積当たりに固着する混合粒子群の固着重量を変化させた場合における、機能層6の性能の変化の様子を調べている。これにより、機能層6の性能が最大となる重量濃度を探ることで、機能層6中の機能性粒子21のうち機能を有効に発揮できない粒子が含まれることを抑えることが可能なバランスのとれた固着重量を決定する。なお、基材5の単位表面積当たりにおける混合粒子群の固着重量は、おおよそ機能層6の膜厚と比例関係となる。また、機能層6の膜厚がSEM等の電子顕微鏡等によって測定可能なオーダーの範囲にある場合には、膜厚を変えながら、機能層6の性能が最大となる膜厚を探るようにしてもよい。
<機能性デバイスの適用態様>
上述のようにして製造される機能性デバイス10は、例えば、図8に示すような、空調処理装置100の機能材として採用することができる。
本実施例では、上述した機能性粒子21としては、調湿機能を有するシリカを用いた。ここでは、平均粒径が2〜3μmのシリカを採用した。なお、ここでの機能性粒子21は、吸湿機能を有するシリカに限られるものではなく、例えば、有害成分の分解機能を有する酸化チタン、触媒、酸素やビタミン等の有用成分の放出機能を有する粒子等であってもよい。
また、上記シリカとコロイダルシリカとを水中に分散させ、溶剤中における混合粒子群の濃度が均一になるように十分に攪拌してスラリー(浸漬溶剤)を調製した。
そして、スラリーからガラス繊維シートを引き上げて、乾燥炉内において120℃の条件下、15分間程度乾燥させて、ガラス繊維シート上に混合粒子群を固着させ、機能層6が形成された機能性デバイスを得た。なお、乾燥処理の終了は、ガラス繊維シートに付着した混合粒子群に含まれる水分が蒸発し、全体の重量変化が見られなくなる時点とした。
まず、ガラス繊維シート上に形成される機能層6におけるコロイダルシリカ(バインダ粒子31)の重量%を変化させながら、シリカ(機能性粒子21)の固着強度の変化、および、機能層6の性能の変化の様子を調べた。
ここで、固着強度は、完成された機能性デバイス10に対して所定の風速の風を当てることにより、機能層6のシリカ等が剥がれ落ちずに固着状態を維持できるか否かによって定量化させた。固着強度の試験では、上述したガラス繊維シートとして1cm×5cmの小片平板形状のものを用いた。また、この小片平板のガラス繊維シート上に形成された機能層6に対して、シート平面に水平な方向に所定の風速の風を180秒間当てた。そして、風を当てる前と当てた後の小片平板のガラス繊維シートの重量を計測した。ここでの固着強度は、風を当てる前のガラス繊維シートおよび機能層6の合計重量を100とした場合における、風を当てた後のガラス繊維シートおよび固着状態を維持している機能層6の合計重量の重量割合として定量化させた。なお、シリカの吸水能に基づいて生じる重量増加の誤差を考慮して、計量の直前にデシケータ内で試料を十分に乾燥させた。
(シリカとコロイダルシリカとの混合粒子群の固着重量を決定するための試験)
次に、上記混合重量比率は固定させたままで、ガラス繊維シートを含漬させる浸漬溶剤中のシリカの重量%を変化させながら、ガラス繊維に固着する機能層6の固着重量の変化の様子を調べた。
ここで、固着重量指数は、上述した表2における固着重量指数と同様に、ガラス繊維シートの単位面積当たりにおける機能層6の固着重量(mg/cm2)の比率(無次元)を示す。
上記のようにガラス繊維シートに対する固着重量指数を変化させた場合における、ガラス繊維シートの単位面積当たりにおける調湿性能の変化の様子を、以下の表3に示す。
このスラリーに対して、ガラス繊維シートを30秒以上浸漬させて、混合粒子群をガラス繊維に対して付着させた(含浸工程)。
そして、スラリーからガラス繊維シートを引き上げて、乾燥炉内において120℃の条件下、15分間程度乾燥させた(乾燥工程)。この乾燥処理によって、ガラス繊維シート上に混合粒子群を固着させて、機能層6が形成された機能性デバイス10を得た。
(1)
従来、機能性粒子を基材に対して固着させる場合に、必要となるバインダ粒子の量が明確にされていない。このため、バインダ粒子の量が多い場合には、機能性粒子の表面がバインダ粒子によって覆われてしまい機能を十分に発揮できなくなるおそれがある。また、逆に、バインダ粒子の量が少ない場合には、機能性粒子を基材に安定して固着させることが困難であったり、基材から剥がれ落ちたりしてしまうおそれがある。
上記実施形態の機能性デバイス10の製造方法では、平均粒径が10μm以下の機能性粒子21を採用している。また、バインダ粒子31の平均粒径は、機能性粒子21の平均粒径の10分の1よりも小さい10〜20nmのものを採用している。
このため、バインダ粒子31は、単に機能性粒子21同士を固着させるのではなく、機能性粒子21の間に入り込んで機能性粒子21同士を近接固着させることが可能になる。このため、機能性粒子21を密に設けることができ、性能の優れた機能性デバイス10を製造することができる。
(3)
上記実施形態の機能性デバイス10の製造方法では、機能性粒子群20とバインダ粒子群30とを含有する機能層6の膜厚は、機能性粒子21が機能を発揮する機能発揮対象成分についての機能層6の内部における拡散抵抗に基づいて定められている。このため、機能性粒子21の機能発揮対象成分の拡散速度が考慮されて膜厚が定められるため、機能発揮対象成分が行き届きにくいほど必要以上に膜が厚く形成されてしまうことを回避することができ、機能を発揮するのに十分な膜の厚みに抑えることができる。このため、機能性粒子21の機能の効果的な発揮を維持しつつ、機能を有効に発揮しにくい機能性粒子21の量を省くことが可能になり、コストの低減化を図ることができるようになる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、基材5に対して機能性粒子21が固着された機能性デバイス10の製造方法を例に挙げて説明を行った。
上記実施形態では、機能性粒子21およびバインダ粒子31について、平均粒径にしたがって各粒子が採用される場合について説明した。
ここで、上記機能性粒子21またはバインダ粒子31は、粒径の均一性が良好なほうが望ましい場合がある。このような場合には、例えば、機能性粒子群20を構成する機能性粒子21の80%以上(好ましくは90%以上)が、1〜10μm(より好ましくは2〜7μm、さらに好ましくは2〜3μm)の範囲にあるものを採用するようにしてもよい。また、バインダ粒子群30を構成するバインダ粒子31の80%以上(好ましくは90%以上)が、機能性粒子21の上記範囲の粒径の10分の1以下(好ましくは100分の1以下、もしくは10〜20nm)のものを採用するようにしてもよい。
6 機能性膜(機能層)
10 機能性デバイス
20 機能性粒子群
21、21a、21b、21c・・・ 機能性粒子
30 固着性粒子群(バインダ)
31、31a、31b、31c・・・ 固着性粒子(バインダ粒子)
100 空調処理装置
Claims (10)
- 支持体(5)に固着された粒子によって機能が発揮される機能性デバイス(10)であって、
所定の機能を発揮する機能性粒子(21a、21b、21c・・・)を複数有する機能性粒子群(20)と、
前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)を前記支持体(5)に対して固着させるとともに前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)同士を固着させる固着性粒子(31a、31b、31c・・・)を複数有する固着性粒子群(30)と、
を備え、
前記固着性粒子群(30)の重量は、前記機能性粒子群(20)の重量と前記固着性粒子群(30)の重量との合計重量の5〜25%である、
機能性デバイス(10)。 - 前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)の平均粒径は、10μm以下であり、
前記固着性粒子(31a、31b、31c・・・)の平均粒径は、前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)の平均粒径の10分の1よりも小さい、
請求項1に記載の機能性デバイス(10)。 - 前記機能性粒子群(20)と前記固着性粒子群(30)とを含有する機能性膜(6)の厚みもしくは前記支持体(5)の単位表面積当たりに対する前記機能性膜(6)の重量は、前記機能性粒子が機能を発揮する対象成分についての前記機能性膜(6)の内部における拡散抵抗に基づいて定められている、
請求項1または2に記載の機能性デバイス(10)。 - 前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)の平均粒径は、2〜3μmである、
請求項1から3のいずれか1項に記載の機能性デバイス(10)。 - 前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)は、水分子、臭気成分、有害成分、有用成分、VOCの少なくともいずれか1つに対して、吸着、脱離、分解のいずれか1つの機能を発揮する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の機能性デバイス(10)。 - 前記機能性粒子群(20)は、シリカ、酸化チタン、ゼオライトおよび樹脂の少なくともいずれか一方を含有し、
前記固着性粒子群(30)は、コロイダルシリカまたは樹脂を含有している、
請求項1から5のいずれか1項に記載の機能性デバイス(10)。 - 気相中の所定の成分に対して機能する請求項1から6のいずれか1項に記載の機能性デバイスと、
前記気相中の所定の成分を送る送風手段と、
を備えた空調処理装置(100)。 - 所定の機能を発揮する機能性粒子(21a、21b、21c・・・)を複数有する機能性粒子群(20)と、
前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)同士を固着させる固着性粒子(31a、31b、31c・・・)を複数有する固着性粒子群(30)と、
を備え、
前記固着性粒子群(30)の重量は、前記機能性粒子群(20)の重量と前記固着性粒子群(30)の重量との合計重量の5〜25%である、
機能性材料。 - 支持体(5)に固着された粒子によって機能が発揮される機能性デバイス(10)の製造方法であって、
所定の機能を発揮する機能性粒子(21a、21b、21c・・・)を複数有する機能性粒子群(20)と、前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)を前記支持体(5)に対して固着させるとともに前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)同士を固着させる固着性粒子(31a、31b、31c・・・)を複数有する固着性粒子群(30)とを、前記固着性粒子群(30)の重量が、前記機能性粒子群(20)の重量と前記固着性粒子群(30)の重量との合計重量の5〜25%となるように混合する混合ステップと、
前記混合ステップで得られた混合粒子群を前記支持体(5)に対して固着させ、機能性膜(6)を形成する膜形成ステップと、
を備えた機能性デバイス(10)の製造方法。 - 前記機能性膜(6)の膜厚もしくは前記支持体(5)の単位表面積当たりに対する前記機能性膜(6)の重量は、前記機能性粒子が機能を発揮する対象成分についての前記機能性膜(6)の内部における拡散抵抗に基づいて定められ、
前記混合ステップでは、前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)と前記固着性粒子(31a、31b、31c・・・)とを溶剤中において混合することにより前記混合粒子群を得る場合に、前記溶剤中の前記機能性粒子(21a、21b、21c・・・)の濃度が、前記定められた機能性膜(6)の膜厚もしくは重量に対応した濃度となるように調製する、
請求項9に記載の機能性デバイス(10)の製造方法。
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