JP2006122186A - 分離型遊技機 - Google Patents

分離型遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006122186A
JP2006122186A JP2004312118A JP2004312118A JP2006122186A JP 2006122186 A JP2006122186 A JP 2006122186A JP 2004312118 A JP2004312118 A JP 2004312118A JP 2004312118 A JP2004312118 A JP 2004312118A JP 2006122186 A JP2006122186 A JP 2006122186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
housing
replacement unit
separation
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004312118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4229454B2 (ja
Inventor
Makoto Taniguchi
谷口  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2004312118A priority Critical patent/JP4229454B2/ja
Publication of JP2006122186A publication Critical patent/JP2006122186A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4229454B2 publication Critical patent/JP4229454B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】
部品点数の減少及び製造コストの低減を図り、筐体と交換ユニットとの固定を容易とし、かつ、異物挿入によるゴト行為を防止する分離型遊技機を提供する。
【解決手段】
正面側に開口する筐体1と、上下二つの内部空間に仕切る中板12と、開口上部11aを開閉自在な上扉30と、開口下部11bを開閉自在な下扉40と、図柄表示手段26と、基板と、電源装置4とを少なくとも有する遊技機であって、図柄表示手段26及び基板を支持体21に設けた交換ユニット2を形成し、中板12上部に交換ユニット2を着脱自在に備え、中板12は手前縁13が開口部11より奥側に位置し、上扉30下部に、上扉30を閉めた際に中板12と一体となり上下二つの内部空間に分断する分離板14を設け、分離板14に、分離板14と中板12とを下面で固定する固定具80を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、分離型遊技機に関し、さらに詳しくは、筐体と交換ユニットとの固定が容易であり、かつ、ピアノ線等の異物の挿入によるゴト行為を防止することができる分離型遊技機に関するものである。
従来のスロットマシンやパロット等の遊技機は、正面側に開口する筐体と、この開口部を開閉自在に塞ぐ前扉とからなり、この筐体の内部に、リールユニット(図柄表示手段)、遊技媒体払出ユニット、これらを制御する制御装置としての基板等を備えるのが一般的であった。
しかし、資源の有効利用、遊技機交換作業の簡易化及び経費削減等の観点から、遊技内容の変更に最低限必要な構成部品のみを交換し、筐体やその他の部品は交換せずにホールに残したままにしておく、いわゆる分離型遊技機が考案されている。この分離型遊技機の技術は、下記の特許文献1に開示されている。
具体的には、この分離型遊技機は、分離型スロットマシンであって、正面側に開口する筐形の筐体を有しており、この内部に、前記開口を上下二つの開口に仕切る中板を取付け、中板より上側の開口上部を開閉可能に塞ぐ上扉と、中板より下側の開口下部を開閉可能に塞ぐ下扉とを備え、中板上部にリールユニット(図柄表示手段)や主基板等を交換可能に配置するものとしている。また、この分離型スロットマシンでは、このリールユニット(図柄表示手段)や主基板等を一体として交換可能とすべく、当該リールユニット(図柄表示手段)や主基板等を枠体などの支持体に備えた交換ユニットを形成し、中板上部に配置している。また、この交換ユニットの支持体には、前記上扉が備えられている。この上扉は、交換ユニットの左部で軸支され、左右方向に回転可能に形成されており、交換ユニットが中板の上部に収納された状態で、筐体の開口上部を開閉可能としている。
特開2003−047686号公報
上述のような分離型スロットマシン(分離型遊技機)では、その筐体に、固定装置(たとえば、クリップ)が設けられている。この固定装置は、交換ユニットを中板の上部に収納した後に当該交換ユニットを筐体に固定して、不正手段による交換ユニットの取り外しを防止するものである。
また、上扉には、その裏面右部にロック部材が設けられている。このロック部材は、交換ユニットを中板の上部に収納する間、上扉が自重で自由に開閉することにより収納作業がしづらくなるのを防止するため、交換ユニットに上扉を仮保持させておくためのものである。
このように、交換ユニットと筐体との固定、交換ユニットにおける上扉の仮保持は、それぞれ個別の部材により行う必要があった。このため、部品点数が多くなるとともに、作業工程数が増加することとなるため、筐体と交換ユニットの固定作業は手間がかかり非効率であるという問題が生じていた。
また、上述のような分離型スロットマシン(分離型遊技機)では、上扉及び下扉を閉じた状態で、上扉と下扉との間、及び、これらの扉と中板との間に、それぞれ間隙が生じてしまう。したがって、この間隙からピアノ線等の異物を挿入してゴト行為が行われるのを防止すべく、上扉と下扉との間の裏面には、上扉と下扉とをまたぐように、不正防止板が設けられている。
しかし、この不正防止板を破壊する等して、上扉及び下扉から当該不正防止板をむりやり除去することで、上述の隙間からピアノ線等の異物を挿入するというゴト行為が行われており、これが問題となっていた。
したがって、上記のような事情により、部品点数を減少させて製造コストの低減を図るとともに、筐体と交換ユニットとの固定を容易に行えるような分離型遊技機の提供が望まれている。
また、上扉と下扉との間、及び、これらの扉と中板との間に生じる隙間からピアノ線等の異物を挿入するというゴト行為を防止できるような分離型遊技機の提供が望まれている。
そこで、各請求項に記載された発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、以下の点にある。
(請求項1、2、5又は6)
すなわち、請求項1、2、5又は6記載の発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ピアノ線等の異物の挿入によるゴト行為を防止することができるような分離型遊技機を提供することを目的とする。
(請求項3又は4)
すなわち、請求項3又は4記載の発明は、上記した請求項1、2、5又は6記載の発明の目的に加え、構成部品の点数を減少させて製造コストの低減を図るとともに、筐体と交換ユニットとの固定を容易に行えるような分離型遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、正面側に開口する筐形の筐体1と、前記筐体1内部に横方向に渡されて、同筐体1の内部空間を上下二つの空間に仕切る、板状の中板12と、筐体1の開口部11の上部を開閉自在に塞ぐ上扉30と、筐体1の開口部11の下部を開閉自在に塞ぐ下扉40と、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段26と、図柄表示手段26の作動を少なくとも制御するための基板と、前記図柄表示手段26及び基板に電力を供給する電源装置4と、を少なくとも有する遊技機であって、少なくとも図柄表示手段26及び基板を支持体21に設けた交換ユニット2が形成されており、中板12の上部には、前記交換ユニット2が着脱自在に備えられ、支持体21には、前記交換ユニット2が中板12の上部に収納された状態で、筐体1の開口部11の上部を開閉自在に塞ぐ上扉30が備えられ、前記中板12は、その手前縁13が筐体1内部の奥側に位置するように形成され、前記交換ユニット2の下部には、交換ユニット2を中板12の上部に収納した際に、前記中板12の手前縁13と当接し、かつ、当該中板12と一体となって、筐体1の内部空間を上下二つの空間に分断するための分離板14を設けたことを特徴とする。
ここで、遊技機としては、スロットマシン、パロット遊技機などが挙げられる。
また、この遊技機には、上記の他に、入賞により遊技媒体を払い出すとともに遊技媒体を貯留しておくための遊技媒体払出ユニット27、また、遊技機における各種当選役の抽選確率を変更する設定変更部などを有していてもよい。この設定変更部は、後述する電源装置4と一体となる電源ユニット9として形成することもできる。また、遊技媒体としては、スロットマシンに用いられる遊技メダルや、パロット遊技機に用いられる遊技球が挙げられる。
筐体1は、その内部に遊技機の構成部品や装置等を収納する箱体であって、その正面側が開口している。ここで「正面」とは、遊技機と対向して遊戯を行う遊技者が位置する方向をいう。また、筐体1は、その内部に装置等を収納できれば良いものであって、特に材質を限定するものではない。たとえば、木板によって構成されていても良く、また、金属板あるいはプラスチック板によって構成されていても良い。
中板12は、上述の如く、遊技機を構成する筐体1の内部空間を上下二つの空間に仕切る板材であって、筐体1の内部に横方向に渡したものである。ここで「横方向」とは、筐体1の一方の側面から他方の側面に至る方向をいう。すなわち、前記中板12は筐体1の内部を、左側板16bから右側板16aまで渡される。また、前記中板12は、その材質については特に限定されるものではなく、たとえば、木板でもよく、又は、薄板金属板等でもよい。
また、中板12は、その手前縁13が筐体1の開口部11よりも奥側に位置するように形成されている。ここで「手前」とは、上述の「正面」と同義であり、遊技機と対向して遊技を行う遊技者が位置する方向をいう。すなわち、中板12の手前縁13は、筐体1の開口部11よりも筐体1の外部へ突出することなく、筐体1の開口部11よりも筐体1の内部に収まるように形成するものとする。中板12は、その手前縁13が筐体1の開口部11よりも奥側に位置していれば、当該手前縁13の形状は特に限定されるものではないが、後述するように分離板14を上扉30に設ける場合には、上扉30が筐体1にぶつからずに開閉できるようにするため、円弧状とするのが望ましい。
前記上扉30及び下扉40は、筐体1の開口部11の上部、及び、同開口部11の下部をそれぞれ開閉自在であって、両扉を閉めると遊技機の正面構造となるように形成されているものである。後述するように、中板12の上部には交換ユニット2が備えられるが、上扉30は、この交換ユニット2を構成する支持体21に備えられる。また、下扉40は、筐体1に直接設けることもできるが、上扉30と同様に、交換ユニット2を構成する支持体21に設けることもできる。
また、これらの扉には、後述する図柄表示手段26を見ることができる図柄表示窓31や、遊技機を操作するための操作部41等を設けることができるものである。
図柄表示手段26とは、上述の如く、複数の図柄を変動表示及び停止表示させることができるものであり、リールユニット22や液晶表示ユニットなどが含まれる。ここで、リールユニット22は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されているものである。
基板としては、たとえば、遊技機の各装置の作動を制御することができる電子部品を搭載した基板である主基板が挙げられる。前記主基板は、ROM、RAM、CPU等を有しており、主として、当選の抽選や、図柄表示手段26における図柄変動表示及び停止表示など遊技を制御するものである。また、前記主基板のみを備えるのではなく、図柄表示手段26などの作動以外を制御することができる基板として副基板を備えることも可能である。また、基板は、不正防止等の観点から、密封可能なケースなどに収納するのが望ましい。また、主基板及び副基板などを、上記のようにケースに収納して一体に構成することで、基板ユニット24を形成することもできる。このように、基板は、基板ユニット24として筐体1内に設けることもできる。
電源装置4は、遊技機に電源を入れるためのものであり、電源基板や操作スイッチ等からなっている。具体的には、前記電源装置4は、図柄表示手段26、基板等に電力を供給する。また、電源装置4及び設定変更部は一体に構成することで、電源ユニット9として形成することができる。
前記交換ユニット2は、少なくとも、支持体21、図柄表示手段26及び主基板等の基板から構成されているが、他の構成部品が含まれていてもよい。
前記支持体21は、たとえば枠体等が挙げられるが、図柄表示手段26と基板とを支持することができるものであり、さらに、図柄表示手段26及び基板を一体的に取り扱い可能とするものである。この枠体は、図柄表示手段26及び基板等の機器を設置することが可能な強度を有する枠状の構造体であれば良いものであり、具体的には、たとえば直方体状の枠構造からなる金属枠のようなものを含むものである。そして、この支持体21としての枠体の内部には、複数の仕切り等を設けて、基板等を配置しやすくしても良いものである。
また、交換ユニット2には、その下部に、この交換ユニット2を中板12の上部に収納した際に、中板12の手前縁13と当接するとともに、中板12と一体となる分離板14が設けられる。この分離板14は、交換ユニット2と一体に成形されるものでもよく、又は、別部材として交換ユニット2に備えられるように形成してもよい。また、分離板14の材質については特に限定されるものではなく、たとえば、木板でもよく、又は、薄板金属板等でもよい。
また、上述の如く、分離板14には、中板12の手前縁13と当接する奥側縁20が形成されている。分離板14の奥側縁20の形状は、中板12の手前縁13と合致することができる形状であれば、特に限定されるものではなく、たとえば円弧状とすることができる。
また、この支持体21は、固定具80により筐体1内部に固定されると共に、固定具80による固定を解除することにより、筐体1から取り出し可能となっている。また、この固定具80は、交換ユニット2と筐体1とを固定するだけでなく、上扉30と交換ユニット2との仮保持ができるようなものであってもよい。
また、前記中板12の上部には、交換ユニット2を備える。この交換ユニット2は、中板12の上に載せるだけでも良く、中板12の上にネジ等により取り付けても良い。また、交換ユニット2は、筐体1の天板17から吊り下げるような形で支持して、中板12の上方に位置するようにしてもよい。
(作用)
本発明によれば、中板12は、その手前縁13が筐体1内部の奥側に位置するように形成され、かつ、交換ユニット2には、その下部に、この交換ユニット2を中板12の上部に収納した際に、中板12の手前縁13と当接し、かつ、中板12と一体となる分離板14が設けられている。これにより、交換ユニット2が中板12の上部に収納されると、一体となった中板12と分離板14とにより、筐体1の内部空間が上下二つの空間に分断される。この際、中板12と分離板14との間には隙間は形成されず、かつ、中板12と分離板14とが当接する部分は筐体1内部の奥側に位置することとなるため、上扉30と下扉40との間の隙間からピアノ線などの異物を挿入しても、中板12よりも上方の内部空間までは異物を到達させることが困難となり、ひいては、中板12の上方に備えられた各装置を不正に操作するゴト行為を防止することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、分離板14は、前記交換ユニット2の支持体21に備えられた上扉30の下部に設けられたことを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、分離板14は、上扉30の下部に設けられている。これにより、交換ユニット2が中板12の上部に収納され、かつ、上扉30が閉じられると、中板12と分離板14とが一体となり、筐体1の内部空間が上下二つの空間に分断される。したがって、上扉30と下扉40との間の隙間からピアノ線などの異物を挿入しても、中板12よりも上方の内部空間までは異物を到達させることが困難となるため、中板12の上方に備えられた各装置を不正に操作するゴト行為を防止することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明の特徴に加え、分離板14には、当該分離板14と中板12とを、これらの下面で固定するための固定具80が設けられており、前記固定具80は、中板12と係止可能な中板係止部87が備えられていることを特徴とする。
前記固定具80は、分離板14にのみ部材を設けて構成されるものであってもよい。また、分離板14にのみ部材を設けるのではなく、中板12側に、前記部材と係止される別部材(クリップなど)を設けて構成されるものであってもよい。
(作用)
本発明によれば、中板12と係止可能な中板係止部87を備えた固定具80を、分離板14に設けることで、分離板14と中板12とを、これらの下面で固定することができる。これにより、分離板14が備えられている交換ユニット2と、中板12が備えられている筐体1とが、この固定具80によって固定されることとなるが、この固定作業は下扉40のみを開放することで行うことができるため、筐体1と交換ユニット2との固定を容易なものとすることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の特徴に加え、前記固定具80には、交換ユニット2の支持体21と係止可能なフック部95が備えられており、当該固定具80は、分離板14と中板12との固定が解除されている状態において、交換ユニット2の支持体21に固定可能に形成されていることを特徴とする。
フック部95は、交換ユニット2の支持体21と係止可能であれば、その係止方法については特に限定されるものではない。たとえば、交換ユニット2の支持体21を構成する枠体の枠軸と直接的に係止されるような構成であってもよい。また、交換ユニット2の支持体21に設けられた別部材と係止されるような構成であってもよい。
(作用)
本発明によれば、固定具80には、交換ユニット2の支持体21と係止可能なフック部95が備えられており、分離板14と中板12との固定が解除されている際に、フック部95によって、固定具80が交換ユニット2の支持体21と固定可能となる。すなわち、この固定具80によって、分離板14と中板12との固定のみならず、固定具80が設けられている上扉30と交換ユニット2との固定も可能である。したがって、構成部品の点数を減少させて製造コストの低減を図ることができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記請求項1、2、3又は4記載の発明の特徴に加え、中板12の手前縁13は、筐体1の奥方向に凹となる弧状に湾曲して形成されていることを特徴とする。
(作用)
本発明では、中板12の手前縁13が、筐体1の奥方向に向けて凹となる弧状に湾曲していることから、これと当接する分離板14は、筐体1の奥方向に向けて凸となる弧状に湾曲することとなる。したがって、上扉30を開閉する際に、分離板14が筐体1に引っ掛かることを防止することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記請求項1、2、3、4又は5記載の発明の特徴に加え、分離板14には、中板12の手前縁13と当接する奥側縁20が形成されており、中板12の手前縁13の、前記分離板14の奥側縁20に接触する面、及び、分離板14の奥側縁20の、前記面に接触する面が非直線形状に形成されていることを特徴とする。
中板12の手前縁13の、前記分離板14の奥側縁20に接触する面、及び、分離板14の奥側縁20の、前記面に接触する面が非直線形状に形成されている、ということは、これらの面を筐体1の側板16側から見た時の形状が、単純な直線形状とはならないように形成されていることを意味する。たとえば、クランク形状(矩形状の凹凸)、V字、円弧状の凹凸などとすることができる。
(作用)
本発明によれば、中板12の手前縁13の、前記分離板14の奥側縁20に接触する面、及び、分離板14の奥側縁20の、前記面に接触する面が非直線形状であることにより、中板12と分離板14とが当接する部分から、中板12より上方の内部空間に異物を挿入しようとしても、この断面の形状に沿って、異物を挿入することは非常に困難なものとなるため、より効果的に中板12の上方に備えられた各装置を不正に操作するようなゴト行為を防止することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1、2、5又は6)
すなわち、請求項1、2、5又は6記載の発明によれば、ピアノ線等の異物の挿入によるゴト行為を防止することができるような分離型遊技機を提供することができる。
(請求項3又は4)
さらに、請求項3又は4記載の発明によれば、上記した請求項1、2、5又は6記載の発明の効果に加え、構成部品の点数を減少させて製造コストの低減を図るとともに、筐体と交換ユニットとの固定を容易に行えるような分離型遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1ないし図5は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、分離型スロットマシンSを分解した状態を示す斜視図である。図2は、上扉30を開放した状態の交換ユニット2を示す斜視図である。図3は、上扉30を閉じる前の状態の分離型スロットマシンSを示した上面断面図(a)、及び、上扉30を閉じた状態の分離型スロットマシンSを示した上面断面図(b)である。図4は、中板12と分離板14とが係合した状態の側断面を示した図である。図5は、固定具80を示す斜視図である。図6は、交換ユニット2の支持体21に設けられた係止バー82を示した斜視図(a)、及び、この係止バー82と支持体21とを示した正面断面図(b)である。図7は、係止バー82に固定具80が係止される前の状態を示した正面図(a)、及び、係止バー82に固定具80が係止された状態を示した正面図(b)である。図8は、上扉30と交換ユニット2とが固定具80により仮保持された状態を示す側断面図(a)、及び、交換ユニット2に備えられた分離板14と、筐体1に備えられた中板12とが固定具80により固定された状態を示す側断面図(b)である。
本実施の形態における分離型遊技機は、分離型スロットマシンSである。
この分離型スロットマシンSは、図1に示すように、正面側に開口部11を有し、かつ、内部空間を上下方向に仕切る水平状の中板を有する筐体1と、筐体1内部で中板12上に着脱自在に設けられる交換ユニット2と、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の、中板12上部である開口上部11aを開閉可能に塞ぐ上扉30と、筐体1の、中板12下部である開口下部11bを開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、底板15、右側板16a、左側板16b、天板17及び背板18からなる正面側に開口する箱体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。
そして、底板15には電源ユニット9及びホッパーユニット5(遊技媒体払出ユニット27)が固定されている。電源ユニット9は、特に図示しないが電源装置4が内装されていると共に、遊技における各種当選役の抽選確率を変更するための設定変更部が設けられている。設定変更部には、設定変更用のキーを挿入するための鍵穴や、設定を切り替える設定変更ボタン等の設定変更操作部が備えられている。電源ユニット9及びホッパーユニット5(遊技媒体払出ユニット27)は、遊技性に影響を与える部品ではないことから、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっている。
また、特に図示しないが、前記右側板16aの、中板12より下方には、集中端子板が取り付けられている。集中端子板とは、総メダル投入枚数、総メダル払い出し枚数、総回転数、大当たり抽選回数などの遊技に関するデータを、ホールコンピュータ等との間で送受信する装置である。この集中端子板は、ホールコンピュータとのネットワーク接続ができるのであれば、たとえば筐体1の右側板16a又は左側板16bに備えても良く、中板12の下面に備えても良い。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定された図柄表示手段26としてのリールユニット22、及び、基板を収納する基板ユニット24から形成されている(図1及び図2参照)。
ここで、リールユニット22は、複数の駆動モータを有し、各駆動モータの回転軸には、各々、表面に複数の図柄が表示された回転リール23が固定されている。また、前記基板ユニット24には、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板が含まれている。
前記支持体21は、図1及び図2に示すように枠体構造となっている。また、この支持体21の左側には、前記上扉30を係合させ、回転自在となるように支持するための上部係合部51が上下方向に間隔を置いてそれぞれ二つずつ設けられている。
交換ユニット2は、筐体1の中板12の上に載置され、開口上部11a内部に収納されるものである。
(係止バー82)
交換ユニット2は、上述の如く、枠体からなる支持体21により構成されている。この枠体は、具体的には、枠軸により略直方体形状の枠組を構成するように形成されている。そして、図1及び図2に示すように、この枠体正面の左端部に位置する左縦枠軸83には、その側面の下端近傍から、右方向へ向けて突出する係止バー82が設けられている。また、同様に、枠体正面の右端部に位置する右縦枠軸84には、その側面の下端近傍から、左方向へ向けて突出する係止バー82が設けられている。また、左縦枠軸83、及び、右縦枠軸84の内部にはそれぞれ、図6(a)及び図6(b)に示すように、上下方向へ伸縮する支持バネ85が備えられている。係止バー82は、この支持バネ85の上端に取り付けられており、上方向に向けて付勢されている。また、左縦枠軸83、及び、右縦枠軸84の側面にはそれぞれ、係止バー82が上下に移動するための係止バー案内溝97が設けられている。
係止バー82は、下方向へ向けて力を加えると、この係止バー82が取り付けられている支持バネ85が下方向に縮むとともに、係止バー82が、係止バー案内溝97に従って、左縦枠軸83、及び、右縦枠軸84の側面を下方向に移動する。
そして、係止バー82に加えた力を解放すると、支持バネ85が付勢されて、係止バー案内溝97の範囲内で、上方向に伸びるとともに、係止バー82が、係止バー案内溝97に従って、左縦枠軸83、及び、右縦枠軸84の側面を上方向に移動する(図6(a)及び図6(b)参照)。
(係止突条98)
図1及び図2に示すように、交換ユニット2の枠体下面の奥側の横枠軸は、下方に向けて突出する係止突条98となるように形成されている。この係止突条98は、交換ユニット2を中板12の上部に収納した際に、後述する中板12の係止凹溝99に嵌まって係止するものである。
(上扉30)
上扉30は、図1及び図2に示すように、交換ユニット2の支持体21の左側に回転自在に支持されるように形成されている板状の扉であり、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33を設けてある。そして、種々の表示を行うための表示部32が設けられているものである。
ここで、前記飾り部33は、ランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶画面あるいはCRTなどとしてもよい。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面には、前記上部係合部51に係合可能な上扉係合部53が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ35が設けられている。
また、上扉30の下部には、筐体1の奥方向に向けて凸となる弧状に湾曲するように形成された分離板14が備えられている。
また、分離板14には、後述する中板12の手前縁13と当接する奥側縁20が形成されている。また、図4に示すように、中板12の手前縁13の、前記分離板14の奥側縁20に接触する面、及び、分離板14の奥側縁20の、前記面に接触する面は矩形の凹凸形状となっている。これらの面の形状は、矩形の凹凸形状以外にも、V字形状や円弧上の凹凸形状とすることもできる。
また、図2及び図3に示すように、この分離板14の奥側縁20には、下扉40を閉じる際の回転方向と同方向に向けて突出する板係合突部19が複数備えられている。
また、図1及び図3に示すように、分離板14の奥側縁20の近傍であって、当該分離板14の左右方向の各端部周辺には、この分離板14を上面から下面まで貫通する孔である固定具挿通孔81がそれぞれ設けられている。この固定具挿通孔81には、後述する固定具80を通すことができるように形成されている。固定具80は、後述するように、この固定具挿通孔81に通されて、分離板14の側面に軸支される。
上扉30は、前記交換ユニット2を筐体1に固着した状態で、扉を閉めることにより、筐体1の開口上部11aを密閉することができるものである。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部11bを塞ぐための扉であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
下扉40の上部は、図1に示すように、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されており、前記操作部41とメダル受け皿43との間には、遊技内容その他の表示をするための表示パネルが取り付けられている。
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42及び上面左側に設けられたベットスイッチ、正面側にはスタートスイッチ及びストップスイッチ及び鍵穴44が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40のロックが解除されるものである。
さらに、特に図示しないが、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
また、特に図示しないが、下扉40の裏面には、筐体1の左側面16bに係合可能な下扉係合部が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部の対向側には、ロック機構6が設けられている。このロック機構6は、下扉30側に設けられた係止片が、特に図示しないが、筐体1の右側板16aに設けられた突部に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、解錠手段によりロックが解除されるように形成されている。
(中板12)
中板12は、その手前縁13が、上扉30を閉じた際に、分離板14の奥側縁20と合致する形状に切り欠かれて、形成されている。すなわち、中板12の手前縁13は、筐体1の奥方向に向けて凹となる弧状に湾曲するように形成されている。これにより、この中板12の手前縁13と分離板14の奥側縁20とが合致することとなる(図1及び図3参照)。
また、上述のように、中板12の手前縁13の、前記分離板14の奥側縁20に接触する面、及び、分離板14の奥側縁20の、前記面に接触する面は矩形の凹凸形状となっている(図4参照)。また、上扉30を閉じた際に、分離板14の奥側縁20に備えられた板係合突部19と対応する中板12の手前縁13には、この板係合突部19と係合することができる孔である、板係合孔8が設けられている。
(係止凹溝99)
また、図1に示すように、中板12の奥部には、横方向に伸びる溝であって、上述の係止突条98を嵌めることができる係止凹溝99が形成されている。上述したように、交換ユニット2を中板12の上部に収納した際に、係止突条98が、この係止凹溝99に嵌まって係止される。
(固定具80)
固定具80は、図2に示すように、この固定具80を分離板14の固定具挿通孔81に通して固定具80の側部で分離板14に軸支される。そして、この際に固定具80を筐体1の手前側から見たときの形状が、ほぼ「日」の字型となっている。ここで、「日」の字型の両立設部は対称形状の支持部材91で形成され、この支持部材91の上端部は上部連結部94で連結され、下端部は中板係止部87で連結され、かつ、中間部に回動軸96が設けられている。また、この支持部材91を筐体1の側面側から見ると、「く」の字型に、その上端から上方に伸びる一本の直線を組み合わせた形状となっている。すなわち、支持部材91は、側面「く」の字型の板体である固定下部92と、この固定下部92の上端から立設する略長方形状の板体である固定上部93とから形成されている(図5参照)。
また、回動軸96は、固定下部92の上端部からやや下寄りの位置で、この固定下部92を左右に貫通して、2つの支持部材91を連結する円柱棒体となるように形成されている。
また、中板係止部87は、固定下部92の下端部に、この固定下部92を左右に貫通して、2つの支持部材91を連結し、かつ、中板12の下面に備えられた後述のクリップ86と係止可能な円柱棒体となるように形成されている。また、この固定下部92には、その下端部から奥方向に突出した凸部90が設けられている。
また、上部連結部94は、固定上部93の上端部に、2つの支持部材91を渡るように形成されている。この上部連結部94は、固定具80を筐体1の側面側から見たときに、下向きの略U字状となるように形成されており、このU字部分が、上述した支持体91の係止バー82と係止可能なフック部95となる(図5参照)。
また、上述の如く、固定具80は、分離板14の固定具挿通孔81に通される。具体的には、固定具80は、固定上部93が固定具挿通孔81の上方に位置するとともに、固定下部92が固定具挿通孔81の下方に位置するように、この固定具挿通孔81に通される。そして、固定具80は、その側部で回動軸96により分離板14に軸支される。これにより、固定具80は、回動軸96を軸心として筐体1の手前及び奥方向に回転可能となる(図8参照)。
(クリップ86)
図8(a)及び図8(b)に示すように、中板12の下面には、固定具80の中板係止部87と係止可能なクリップ86が設けられている。このクリップ86は、クリップベース部71と、当該クリップベース部71に回転可能に取り付けられるクリップ操作部89と、このクリップ操作部89をクリップベース部71へ取り付けるための操作部固定軸76と、クリップ操作部89に回転可能に取り付けられるクリップフック部88と、このクリップフック部88をクリップ操作部89へ取り付けるためのフック部固定軸77とを有している。
クリップベース部71は、特に図示しないが、断面コ字状の部材であり、筐体1の内部を手前側から見た際に下向きコ字状となるように、中板12の下面手前側に固定されている。
また、クリップ操作部89は、断面コ字状の部材であって、その内側にクリップベース部71を嵌め込み可能に形成されている。また、このクリップ操作部89は、クリップベース部71を嵌め込んだ際に、このクリップ操作部89の先端がクリップベース部71から少々突出するような長さとなっている。また、クリップ操作部89は、クリップベース部71を嵌め込んだ際に、このクリップ操作部89及びクリップベース部71の側部手前側を左右に貫通する操作部固定軸76により、クリップベース部71に回転可能に軸支されている。これにより、クリップ操作部89は、操作部固定軸76を軸心として前後方向に回転させることができる。具体的に説明すると、後方向、すなわち、筐体1の奥方向には、クリップ操作部89がクリップベース部71に嵌まるまで回転させることができ、前方向、すなわち、筐体1の手前方向には、クリップ操作部89が略鉛直となるまで回転させることができる。
クリップフック部88は、J字型の部材であり、一端が曲端部78となっている。このクリップフック部88は、その曲端部78と反対側の端部で、クリップ操作部89にクリップベース部71を嵌め込んだ際の前記操作部固定軸76よりもやや奥側となるクリップ操作部89の側部を左右に貫通するフック部固定軸77により、クリップ操作部89に回転可能に軸支されている。これにより、クリップフック部88は、フック部固定軸77を軸心として前後方向に回転させることができる。また、クリップフック部88の曲端部78は、上述の固定具80の中板係止部87と係止可能となるように形成されている。
クリップ86の動きについて説明する。
クリップ操作部89は、上述の如く、操作部固定軸76を軸心として前後方向に回転させることができる。そして、このクリップ操作部89にはフック部固定軸77が貫通して備えられているため、クリップ操作部89を前後方向に回転させると、これに伴って、前記フック部固定軸77も、操作部固定軸76を軸心として同方向に回転することとなる。
ここで、このフック部固定軸77は、クリップ操作部89にクリップベース部71を嵌め込んだ際の操作部固定軸76よりもやや奥側にずれて位置している。したがって、この差分により、クリップ操作部89が前後方向に回転した際には、フック部固定軸77の位置が前後方向に変動することとなる。すなわち、クリップ操作部89を筐体1の奥方向に回転させると、これに併せて、フック部固定軸77も筐体1の奥方向に向けて円軌道を描きながら移動する。そして、移動後のフック部固定軸77は、移動前よりも筐体1の奥側に位置することとなる。
さらに、クリップフック部88は、前記フック部固定軸77により、クリップ操作部89に軸支されている。すると、クリップ操作部89が前後方向へ回転することでフック部固定軸77が前後方向へ移動するに伴って、クリップフック部88も前後方向へ移動することとなる。すなわち、クリップ操作部89を筐体1の奥方向に回転させると、クリップフック部88は筐体1の奥方向に引っ張られ、同方向に移動することとなる。また、クリップ操作部89を筐体1の手前方向に回転させると、クリップフック部88は筐体1の手前方向に移動することとなる。なお、クリップフック部88は、移動後のフック部固定軸77と移動前のフック部固定軸77との変位距離分だけ移動することとなる。
以上より、固定具80とクリップ86とを固定させるためには、まず、クリップ操作部89を筐体1の手前方向に回転させて、クリップフック部88を筐体1の手前方向に移動させる。そして、クリップフック部88を筐体1の手前方向に回転させて、クリップフック部88の曲端部78を、固定具80の中板係止部87に引っ掛ける。そして、この状態で、クリップ操作部89を筐体1の奥方向に回転させる。すると、上述のように、クリップフック部88が筐体1の奥方向に引っ張られるとともに、曲端部78を引っ掛けた中板係止部87も筐体1の奥方向に引っ張られて、同方向に移動する。これにより、中板係止部87とクリップフック部88とが係止されることとなり、ひいては、固定具80とクリップ86とが固定されることとなる。
(交換ユニット2の筐体1への収納及び固定)
本発明に係る分離型スロットマシンSは、上記のような構成を有しているが、このような分離型スロットマシンSにおける交換ユニット2の筐体1への収納及び固定について説明する。
交換ユニット2を筐体1へ収納するには、交換ユニット2を筐体1の開口上部11aから中板12より上方の空間に挿入していく。ここで、上扉30は、交換ユニット2の支持体21の左側に回転自在に支持されるように形成されているが、交換ユニット2を筐体1へ挿入していく際に、上扉30が自重により自由に開閉してしまわないようにするため、まず、上扉30を交換ユニット2に仮保持させておく必要がある。
上扉30と交換ユニット2との仮保持は次のようにして行う。
まず、上扉30を閉じて、この上扉30を交換ユニット2に当接させる。そして、この上扉30と交換ユニット2とを、上扉30の分離板14に設けられた固定具80により係止させる。上扉30と交換ユニット2とを係止させるためには、固定具80の上部に位置するフック部95が筐体1の奥方向に移動するように、固定具80を回転させていく。すると、固定具80のフック部95が、交換ユニット2の支持体21に設けられた係止バー82と接する。そして、固定具80を同方向にさらに回転させると、フック部95が係止バー82を乗り越え、係止バー82に引っ掛かる。これにより係止バー82がフック部95に係止されることとなる(図7(a)及び図7(b)参照)。
このように、係止バー82がフック部95に係止されることにより、固定具80が備えられた上扉30と、係止バー82が備えられた交換ユニット2とが仮保持されることとなる(図8(a)参照)。そして、上扉30と交換ユニット2とが仮保持されると、上扉30は自重により自由に開閉しないこととなる。
そして、この後、上扉30が仮保持された交換ユニット2を筐体1内部の中板よりも上方の空間に挿入していく。そして、交換ユニット2の背面が筐体1の背板18まで到達すると、交換ユニット2の支持体21の下面奥側の係止突条98が、中板12の奥側に形成されている係止凹溝99に嵌まる。これにより、交換ユニット2が、その奥側で、筐体1の中板12に係止されることとなる。
そして、この状態で、交換ユニット2に備えられた上扉30と、筐体1の中板12とを、固定具80により固定する。係止突条98を係止凹溝99に嵌めて係止したのみでは、交換ユニット2を前方向へ引っ張ることで、この係止が解除され、交換ユニット2が筐体1から取り外されるおそれがあるが、上扉30と中板12とを固定具80で固定することにより、交換ユニット2が、その手前側及び奥側で、筐体1と係止されることとなるため、交換ユニット2が筐体1に確実に固定され、交換ユニット2が筐体1から取り外されることを防止することができる。
上扉30と中板12とを固定するためには、まず、固定具80による、上扉30と交換ユニット2との仮保持を解除する。具体的には、固定具80を、この固定具80の上部に位置するフック部95が筐体1の手前方向に移動するように回転させると、係止バー82が押し下げられる。これにより、前記仮保持は解除される。
そして、さらに固定具80をそのまま同方向に回転させていく。すると、これに伴って、固定具80の固定下部92先端に設けられた凸部90が、上扉30の分離板14の下面方向に向けて回転し、この分離板14の下面に接する。そして、この状態で、中板12の下面に備えられたクリップ86のクリップ操作部89を筐体1の手前方向に回転させて、クリップフック部88を筐体1の手前方向に移動させるとともに、このクリップフック部88を筐体1の手前方向に回転させて、クリップフック部88の曲端部78を固定具80の中板係止部87に引っ掛ける。そして、クリップ操作部89を筐体1の奥方向に回転させると、クリップフック部88が筐体1の奥方向に引っ張られて、同方向に移動し、固定具80とクリップ86とが係止されることとなる。したがって、これにより、固定具80が備えられた上扉30と、筐体1に備えられた中板12とが固定されることとなる(図8(b)参照)。
以上のことから、交換ユニット2が、その手前側及び奥側で、筐体1と係止されることとなるため、交換ユニット2が筐体1に固定されることとなる。
なお、交換ユニット2を筐体1に収納した後に上扉30を開けるには、固定具80とクリップ86との係止を解除した後に行う。
(中板12と上扉30との係合)
上扉30を回転して閉じた際に、分離板14の奥側縁20に備えられた板係合突部19が、中板12の手前縁13に設けられた板係合孔8に挿入される。そして、この板係合突部19が板係合孔8に係止されることにより、中板12と上扉30とが位置決めされるともに、固定される(図3(a)及び図3(b)参照)。
そして、上扉30を閉じた際に、中板12の手前縁13と分離板14の奥側縁20とは合致し、中板12と分離板14とが一体となり、これにより筐体1の内部空間が上下二つの空間に分断される。
(総括)
上述の如く、本発明の実施の形態では、固定具80により、上扉30と交換ユニット2とが仮保持できるため、交換ユニット2を筐体1に収納する際に、上扉30が自重により自由に開閉して収納作業がしづらくなるのを防止することができる。
さらに、交換ユニット2が筐体1に収納された後は、前記固定具80により、交換ユニット2と筐体1とを固定することができる。したがって、この固定具80のみで、上扉30と交換ユニット2との仮保持、及び、交換ユニット2と筐体1との固定の双方を行うことができるため、分離型スロットマシンSにおける構成部品の点数を減少させて製造コストの低減を図ることができる。
また、従来の分離型スロットマシンSでは、交換ユニット2を筐体1に固定する場合、下扉40及び上扉30を、この順で開放し、筐体1の奥に人間が手を入れて、左右2箇所ある固定装置を操作して、筐体1と交換ユニット2とを固定しなければならなかったが、本発明の実施の形態では、下扉40のみを開け、上扉30の分離板14に備えられた固定具80と、筐体1の中板12に備えられたクリップ86とを係止させるだけで固定できるため、交換ユニット2の筐体1への固定作業の手順が少なくなるとともに、当該固定作業を容易に行うことができる。
さらに、上扉30を閉じた際には、中板12の手前縁13と分離板14の奥側縁20とが合致し、中板12と分離板14とが一体となって、筐体1の内部空間を上下二つの空間に分断する。これにより、上扉30と下扉40との間の隙間から筐体1内部にピアノ線等の異物を挿入したとしても、中板12と分離板14とが当接する部分から、中板12の上方に向けてピアノ線等の異物を挿入することは困難なものとなるため、中板12の上方に設置される各装置に対して不正な操作を行うというゴト行為を防止することができる。
さらに、中板12の手前縁13の、前記分離板14の奥側縁20に接触する面、及び、分離板14の奥側縁20の、前記面に接触する面は矩形の凹凸形状となっており、中板12と分離板14とが当接する部分から、中板12の上方に向けて異物を挿入しようとしても、この凹凸形状に沿って異物を挿入しなければならない。したがって、この中板12の上方への異物の挿入はより困難なものとなるため、上述のようなゴト行為の防止効果を更に高めることとなる。
(他の実施の形態)
本発明は、上述したような遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するスロットマシンに限定されるものではなく、スロットマシン以外の遊技機にも応用することができる。たとえば、遊技媒体として、遊技メダルの代わりにパチンコ玉などの遊技球を用いて、スロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機にも適用することができる。
本発明の実施の形態であって、分離型スロットマシンを分解した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、上扉を開放した状態の交換ユニットを示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、上扉を閉じる前の状態の分離型スロットマシンを示した上面断面図(a)、及び、上扉を閉じた状態の分離型スロットマシンを示した上面断面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、中板と分離板とが係合した状態の側断面を示した図である。 本発明の実施の形態であって、固定具を示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、交換ユニットの支持体に設けられた係止バーを示した斜視図(a)、及び、この係止バーと支持体とを示した正面断面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、係止バーに固定具が係止される前の状態を示した正面図(a)、及び、係止バーに固定具が係止された状態を示した正面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、上扉と交換ユニットとが固定具により仮保持された状態を示す側断面図(a)、及び、交換ユニットに備えられた分離板と、筐体に備えられた中板とが固定具により固定された状態を示す側断面図(b)である。
符号の説明
S 分離型スロットマシン
1 筐体 2 交換ユニット
3 前扉 4 電源装置
5 ホッパーユニット 6 ロック機構
8 板係合孔 9 電源ユニット
11 開口部
11a 開口上部 11b 開口下部
12 中板 13 手前縁
14 分離板 15 底板
16 側板 16a 右側板
16b 左側板 17 天板
18 背板 19 板係合突部
20 奥側縁
21 支持体 22 リールユニット
23 回転リール 24 基板ユニット
26 図柄表示手段 27 遊技媒体払出ユニット
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
35 スピーカ
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴
51 上部係合部 53 上扉係合部
71 クリップベース部 76 操作部固定軸
77 フック部固定軸 78 曲端部
80 固定具 81 固定具挿通孔
82 係止バー 83 左縦枠軸
84 右縦枠軸 85 支持バネ
86 クリップ 87 中板係止部
88 クリップフック部 89 クリップ操作部
90 凸部 91 支持部材
92 固定下部 93 固定上部
94 上部連結部 95 フック部
96 回動軸 97 係止バー案内溝
98 係止突条 99 係止凹溝

Claims (6)

  1. 正面側に開口する筐形の筐体と、
    前記筐体内部に横方向に渡されて、同筐体の内部空間を上下二つの空間に仕切る、板状の中板と、
    筐体の開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉と、
    筐体の開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉と、
    複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、
    図柄表示手段の作動を少なくとも制御するための基板と、
    前記図柄表示手段及び基板に電力を供給する電源装置と、を少なくとも有する遊技機であって、
    少なくとも図柄表示手段及び基板を支持体に設けた交換ユニットが形成されており、
    中板の上部には、前記交換ユニットが着脱自在に備えられ、
    支持体には、前記交換ユニットが中板の上部に収納された状態で、筐体の開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉が備えられ、
    前記中板は、その手前縁が筐体内部の奥側に位置するように形成され、
    前記交換ユニットの下部には、交換ユニットを中板の上部に収納した際に、前記中板の手前縁と当接し、かつ、当該中板と一体となって、筐体の内部空間を上下二つの空間に分断するための分離板を設けたことを特徴とする分離型遊技機。
  2. 分離板は、前記交換ユニットの支持体に備えられた上扉の下部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の分離型遊技機。
  3. 分離板には、当該分離板と中板とを、これらの下面で固定するための固定具が設けられており、
    前記固定具は、中板と係止可能な中板係止部が備えられていることを特徴とする請求項2記載の分離型遊技機。
  4. 前記固定具には、交換ユニットの支持体と係止可能なフック部が備えられており、
    当該固定具は、分離板と中板との固定が解除されている状態において、交換ユニットの支持体に固定可能に形成されていることを特徴とする請求項3記載の分離型遊技機。
  5. 中板の手前縁は、筐体の奥方向に凹となる弧状に湾曲して形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の分離型遊技機。
  6. 分離板には、中板の手前縁と当接する奥側縁が形成されており、
    中板の手前縁の、前記分離板の奥側縁に接触する面、及び、分離板の奥側縁の、前記面に接触する面が非直線形状に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の分離型遊技機。
JP2004312118A 2004-10-27 2004-10-27 分離型遊技機 Expired - Fee Related JP4229454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312118A JP4229454B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 分離型遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004312118A JP4229454B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 分離型遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006122186A true JP2006122186A (ja) 2006-05-18
JP4229454B2 JP4229454B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=36717470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004312118A Expired - Fee Related JP4229454B2 (ja) 2004-10-27 2004-10-27 分離型遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4229454B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011194074A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kita Denshi Corp 遊技機の筐体構造
JP2011206190A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Daito Giken:Kk 遊技台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011194074A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kita Denshi Corp 遊技機の筐体構造
JP2011206190A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Daito Giken:Kk 遊技台

Also Published As

Publication number Publication date
JP4229454B2 (ja) 2009-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5285753B2 (ja) 遊技機
JP4343132B2 (ja) 遊技機
JP4229454B2 (ja) 分離型遊技機
JP2008054957A (ja) 遊技機
JP5598944B2 (ja) 遊技機の基板ケース取付構造
JP4496151B2 (ja) 遊技機
JP4307279B2 (ja) 遊技機
JP4557587B2 (ja) 遊技機
JP2003052890A (ja) スロットマシン
JP2007061238A (ja) 遊技機
JP2007050029A (ja) 遊技機
JP2007252490A (ja) 錠装置及び遊技機
JP4335165B2 (ja) 遊技機
JP4348281B2 (ja) 分離型遊技機
JP2006122185A (ja) 分離型遊技機
JP2006167126A (ja) 遊技機
JP4318627B2 (ja) 遊技機
JP2003047685A5 (ja)
JP4782403B2 (ja) 遊技機
JP4496152B2 (ja) 遊技機
JP2005111146A (ja) 遊技機の前扉用蝶番及びその前扉用蝶番を使用した遊技機
JP3996148B2 (ja) 分離型スロットマシン
JP4402024B2 (ja) 遊技機
JP4395092B2 (ja) 遊技機
JP4283207B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080917

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081127

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4229454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees