JP2006120652A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

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Kenji Itaya
賢二 板谷
Takeshi Matsumura
武 松村
Yoshinori Kakuno
▲よし▼典 覚野
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Abstract

【課題】ケース内の点灯回路周辺の温度上昇を低減できる電球形蛍光ランプを提供する。
【解決手段】 電球形蛍光ランプ1は、一部が開口し、点灯回路を収納するケース5と、このケース5の開口から外方側へ延出する発光管2と、一部が開口し、前記発光管2を覆うグローブ6とを備え、ケース5の開口側の内周面5aに、周方向に略等間隔をおいた4箇所に接着剤14を配し、グローブ6の開口周辺部をケース5の開口側の内周に挿入して、グローブ6をケース5に接着剤14により固着し、また固着されていない部分で、ケース5とグローブ6との間に隙間がある。
【選択図】 図3

Description

本発明は、放電管を覆うグローブを備えた低圧水銀蒸気放電ランプに関するものであり、主として電球形蛍光ランプに関するものである。
低圧水銀蒸気放電ランプの1つである電球形蛍光ランプは、白熱電球に比べてランプ効率が高くしかも長寿命であることから、省エネルギー光源として近年急速に普及している。
図10は、従来の電球形蛍光ランプの構成を示す一部を切り欠いた縦断面図である。電球形蛍光ランプ51は、同図に示すように、蛇行状に形成された発光管53と、この発光管53を保持するホルダ54と、このホルダ54の発光管53とは反対側に配置された発光用の点灯回路57と、この点灯回路57を覆うように収納するケース55と、発光管53を覆うようにケース55に取着されたグローブ52とを備えている(例えば、特許文献1)。
グローブ52は、図11に示すように、その開口周辺部52aが、ケース55の開口周辺部55aの内周に遊挿され、ケース55の開口周辺部55aの全周に配された接着剤56により、ケース55の開口周辺部55aに固着されている。この接着剤56は、ケース55を一回転させることにより、ケース55の開口周辺部55aの内周の全周に亘って供給される。
特開2000−173303号公報
しかしながら、従来の電球形蛍光ランプ51では、発光管53から発光時に発生する熱が、グローブ52の開口周辺部52aの全周から接着剤56を介してケース55に伝わり、ケース55内の点灯回路57の周辺温度を著しく上昇させてしまう。点灯回路57が高温に晒されると、点灯回路57を構成する回路部品の信頼性が低下したり、さらには回路部品が損傷したりするという問題が生じる。
また、製造方法においても、従来は、ケース55の開口周辺部55aの内周に接着剤56を供給するために、ケース55を一回転させていたので、接着剤56の供給に時間がかかり、生産性が悪いという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、点灯回路の周辺温度の上昇を防止できる電球形蛍光ランプを提供するものである。
本発明は、ケースの開口周辺部とグローブの開口周辺部とを遊嵌させて外囲器が構成され、この外囲器内に放電管と点灯回路とを収納する電球形蛍光ランプであって、前記ケースと前記グローブとは、遊嵌部の周方向に間隔をおいて複数箇所に配された固着剤により固着され、遊嵌部における固着されていない部分で、前記ケースと前記グローブとの間に隙間があることを特徴としている。
このような構成にすれば、遊嵌部の周方向に固着されていない部分が残り、この部分の空気が断熱層として働くため、発光管より発生する熱が、グローブからケースに伝わるのを少なくできると共に、固着されていない部分から発光管からの熱が放出され、外囲器内の温度上昇を防ぐことができる。このため、外囲器内に収容されている点灯回路周辺の温度上昇を抑制することができ、回路部品の信頼性は保持されると共に損傷することもない。
以上説明したように、本発明によれば、ケースとグローブとは、固着されていない部分で、ケースとグローブとの間に隙間がある。このため、発光管の発光時に発生する熱がグローブからケースに伝わるのを抑制でき、ケース内に収納された点灯回路の周辺の温度上昇を防止することができる。
以下、本発明に係る電球形蛍光ランプの実施の形態の例について、図面を参照しながら説明する。
1.電球形蛍光ランプの構成
図1は、電球形蛍光ランプの構成を示す一部切り欠き斜視図である。この電球形蛍光ランプ1は、同図に示すように、蛇行状の放電路を形成する発光管2と、この発光管2を保持するホルダ3と、このホルダ3の発光管2と反対側に配設された発光管2を点灯させるための点灯回路4(図2参照)と、この点灯回路4を覆うように収納するケース5と、発光管2を覆うようにしてケース5に接着剤14(図2参照)で固着された透光性のグローブ6とを備えている。
ケース5とグローブ6は互に開口部を有し、ケース5の開口周辺部5cとグローブ6の開口周辺部6cとを遊嵌させて外囲器を構成している。なお、ケース5のホルダ3とは反対側の端部(下端部)には、点灯回路4へ給電するための金属製の口金7が装着されている。また、グローブ6とケース5とが接着剤14により互いに接着されている部分を、以下「接着部」という。
図2は、電球形蛍光ランプの縦断面図である。図3は、グローブ6とケース5との接着部のみを切断した状態の平面図である。
発光管2は、3本の略U字状のバルブ9からなり、図3に示すように、隣合うバルブ9の下端部同士がブリッジ接合されている。連結されたバルブ9の両端部には電極10が設けられ、発光管2内部は、その両電極10間で上下に蛇行した1本の放電路を形成している。なお、各バルブ9の内面には蛍光体が塗布され、また、発光管2内には希ガスや水銀が封入されている。
ホルダ3は、上壁31を有した円筒状で、その上壁31には、発光管2を保持する支持部32が、バルブ9の端部に対応して6個形成されている。支持部32は、上下方向の軸心を有する円筒状で、その内側に挿入されたバルブ9の下端部を、例えば接着剤により固着している。
ホルダ3の周壁33には、図2に示すように、その周方向に等間隔をおいて下方に延びる係止腕34が、例えば4個形成されており、この係止腕34により、点灯回路4を備えた基板12がホルダ3に係止されている。
つまり、係止腕34は、その下端部に係止部34aを、内面に位置決め突起34bをそれぞれ備え、係止部34aは基板12の周縁部における点灯回路4側の面を係止し、位置決め突起34bは、基板12の周縁部におけるホルダ3側の面に当接して、基板12がホルダ3に装着されている。
点灯回路4は、口金7を介して供給された電力を発光管2の電極10に供給して発光管2を点灯させる公知のものである。この点灯回路4は、例えばインバータを主体として構成されており、コンデンサー、トランジスタ、インダクタ及び抵抗器等の回路部品13が基板12に実装されている。なお、口金7と点灯回路4及び発光管2の両電極10と点灯回路4を接続するリード線等の図示は省略している。
ケース5は、上広がりのカップ状をしており、その開口部の形状が略円形状になっている。ケース5は、上記点灯回路4を下側から覆うと共に、図4の(b)に示すように、ケース5の内周面の係合部5bがホルダ3の突起部33bに係合して、ホルダ3に装着されている。ケース5の材料には、合成樹脂材料、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)が用いられている。なお、ケース5の材料には、発光管2の発光時の発熱を考慮して耐熱特性に優れたものが使用されている。
グローブ6は、白熱電球のガラス球に似たなし(西洋なし)形(A形)をしており、その下端部が、ケース5の開口側の内周に遊嵌できるように筒状になっている。グローブ6には、ガラス材料、例えばソーダライムガラスが使用されている。なお、グローブ6に、透光性を有する合成樹脂材料を使用することもでき、その場合には、発光管2の発光時の発熱を考慮して耐熱特性に優れたものが良い。なお、グローブ6の開口周辺部6cの横断面形状は、ケース5の開口周辺部5cの断面形状と同様に円形状で、ケース5の開口周辺部5cの内周より小さくなっている。
グローブ6の開口周辺部6cは、図2及び図3に示すように、ケース5の開口周辺部5cとの間に間隙ができるように嵌合されており、周方向に等間隔をおいて4箇所に配された接着剤14により固着されている。なお、グローブ6は、ケース5の開口周辺部5cの内周に挿入する際に、グローブ6におけるボール形状をした外周部がケース5の開口部の周縁に当接して位置決めされる。接着剤14には、シリコン系の接着剤が使用されている。なお、接着剤14は、発光管2の発光時の発熱を考慮して耐熱性を有するものである。
図4はグローブ6をケース5に遊嵌した部分(以下、「遊嵌部」ともいう。)の拡大図であり、(a)は、ケース5とグローブ6とが接着剤14により接着された部分を、(b)はケース5とグローブ6とが接着されていない部分をそれぞれ示している。
図4の(a)に示すように、グローブ6は、その開口周辺部6cが、ホルダ3の周壁33の外周とケース5の開口周辺部5cの内周との間に挿入され、接着剤14により、グローブ6とケース5とが固着されている。つまり、グローブ6の開口周辺部6cの内周面6aが、ホルダ3の周壁33の外周面33aに接着剤14を介して固着され、またグローブ6の開口周辺部6cの外周面6bが、ケース5の開口周辺部5cの内周面5aに接着剤14を介して固着されている。
グローブ6とケース5との遊嵌部における接着部8以外の部分では、図4の(b)に示すように、グローブ6の開口周辺部6cとホルダ3の周壁33との間及びグローブ6の開口周辺部6cとケース5の開口周辺部5cの内周面5aとの間でそれぞれ隙間が存在している。
ケース5の開口周辺部5cの内周面5aには、接着剤14が供給される位置に、本実施の形態では周方向に等間隔をおいて4箇所の位置に、図3及び図4の(a)に示すように、供給された接着剤14を下側から受けるための受け部15が形成されている。この受け部15は、ケース5の内面から内側に突出するツバ形状に形成されている。なお、受け部15は、接着剤14の流下を防止できる形状であれば良く、例えばケース5を補強する軸方向(上下方向)に延びるリブを利用して、その上端部で接着剤14を受けるようにしても良い。
グローブ6の開口周辺部6cとケース5の開口周辺部5cとを接着している部分(接着部8)の総面積Saは、グローブ6とケース5とが遊嵌している部分(遊嵌部)の総面積をSとしたとき、S/6≦Sa≦S/2の関係にある。この理由については後述する。
本実施の形態では、グローブ6の開口周辺部6cの外径は42mmで、グローブ6はケース5に7mm重なるように遊挿されており、遊嵌部の総面積Sは923.6mm2である。また、各接着部8の寸法は、周方向の寸法が約9.5mmで、上下方向の寸法が約6mmであり、4個の接着部8の総面積Saは、228mm2となり、遊嵌部の総面積Sの約1/4となっている。
接着部8の面積の制御は、1箇所の接着部8について供給する接着剤14の量を3gとして行っている。このため、各接着部8の面積に若干のバラ付きが生じるが、少なくとも上記関係は満足している。なお、グローブ6と嵌合するケース5の開口周辺部5cの内径は44mmである。
2.試験結果
2−1.接着部の総面積と点灯回路の周辺温度との関係
上記構成の電球形蛍光ランプ1において、ケース5とグローブ6との接着部8の総面積Saと、ケース5内の点灯回路4の周辺温度との関係について試験を行った。
試験に使用した電球形蛍光ランプ1は、遊嵌部の総面積Sに対して接着部8の総面積Saが、1/1、2/3、1/2、1/4、1/6、1/8の関係にある6種類である。また、試験に用いた発光管は、100V用13W形のものである。試験内容は、上記の6種類の電球形蛍光ランプを、常温(25℃)雰囲気中において、ベースアップ(口金7を上にした状態)で点灯し、点灯から2時間を経過したときに、点灯回路4の周辺の温度を測定した。
この試験結果を図5に示す。ケース5とグローブ6との接着部8の総面積Saと、ケース5内の点灯回路4の周辺温度との関係は、同図からも分かるように、接着部8の総面積Saが、小さくなるに従って点灯回路4の周辺温度は低くなっている。また、接着部8の総面積Saが遊嵌部の総面積Sの1/1〜1/2の間で、点灯回路4の周辺温度の低下する割合が大きく、1/2より小さくなると、点灯回路4の周辺温度が略87℃程度で一定となっている。
従って、接着部8の総面積Saが遊嵌部の総面積Sの1/2以下にすると、従来のグローブの開口周辺部の全周を接着剤でケースの開口周辺部に固着していた場合、つまり接着部の面積Saが遊嵌部の総面積Sに対して1/1である場合に比べて、点灯回路4の周辺温度を5℃程度低下させることができる。
2−2.接着部の総面積と接着力との関係
電球形蛍光ランプ1において、ケース5とグローブ6との接着部8の総面積Saと、グローブ6とケース5との接着力の関係について試験を行った。試験に使用した電球形蛍光ランプ1は、遊嵌部の総面積Sに対して接着部8の総面積Saが、1/1、1/2、1/4、1/6、1/8の関係にある5種類である。
接着部8の位置は、遊嵌部の周方向に間隔をおいた4箇所である。試験内容は、室温(25℃)の雰囲気内で、ケース5とグローブ6とに軸方向(図2において上下方向)の引っ張り負荷を作用させ、グローブ6がケース5から外れる荷重を測定した。なお、本電球形蛍光ランプにおいて、グローブ6とケース5との目標の接着力(引張り荷重)は20kgf以上であり、その20kgfを超えた時点でその試験を終了している。
この試験結果を図6に示す。ケース5とグローブ6との接着部8の総面積Saと、グローブ6とケース5との接着力の関係は、同図からも分かるように、接着部8の総面積Saが、遊嵌部の総面積Sに対して1/8以下になると、接着力が15kg以下となり目標の20kgfを達成できず、逆に接着部8の総面積Saが、遊嵌部の総面積Sに対して1/6以上になると、目標の20kgfを達成している。
これは、接着部8の総面積Saが遊嵌部の総面積Sの1/8以下では、接着面積が小さく、目標の20kgfを達成できなったと考えられる。
従って、接着部の総面積Saが遊嵌部の総面積Sに対して1/6以上であれば、目標である接着力を得られることが判明した。
2−3.接着部の総数と接着力との関係
電球形蛍光ランプ1において、ケース5とグローブ6との遊嵌部における周方向に接着する接着部8の総数と、グローブ6とケース5との接着力の関係について試験を行った。試験に使用した電球形蛍光ランプ1は、その接着部8の総数が、1個、2個、3個、4個、8個の5種類である。これら全ての電球形蛍光ランプは、グローブ6とケース5との接着部8の総面積Saが遊嵌部の総面積Sに対して1/6の関係になるように、製作されている。
試験内容は、上記の接着試験と同様に、室温(25℃)の雰囲気内で、ケース5とグローブ6とに引張り負荷を作用させた。なお、本試験においても、引張り負荷が20kgfを超えた時点でその試験を終了している。
この試験結果を図7に示す。ケース5とグローブ6との接着部8の総数と、グローブ6とケース5との接着力の関係は、同図からも分かるように、接着部の総数が2個以上になると、接着力が目標の20kgf以上となる。
これは、ケース5とグローブ6との接着部8の総数が1個の場合、グローブ6がケース5に対して傾いたり捩れたりして、接着剤14に引張り負荷以外にせん断負荷等が作用したためと考えられる。従って、接着部8の総数は、2個以上あれば、グローブ6とケース5との接着力が目標の20kgfを達成できる。
2−4.まとめ
上記2−1の試験から、接着部8の総面積Saが、遊嵌部の総面積Sに対して1/2以下であれば、点灯回路4の周辺の温度が略一定となり、温度上昇を抑制することが判明し、また上記2−2、2−3の試験から、接着部の総面積Saが遊嵌部の総面積Sに対して1/6以上で、接着部8の総数が2以上あれば、目標の接着力を満足することが判明した。
以上のことから、接着部の総面積Saが遊嵌部の総面積Sに対して、1/6以上で1/2以下の範囲にあれば、点灯回路4の温度上昇を防ぐことができ、しかも強固な接着力が得られる。
3.グローブのケースへの固着方法
次に、上記の実施の形態に係る電球形蛍光ランプ1における製造方法について説明する。
まず、3本のバルブ9からなる発光管2を、図8の(a)に示すように、その電極側の端部が上側になるように固定し、ホルダ3の各支持部32と発光管2の各バルブ9の端部とがそれぞれ嵌合するように、発光管2にホルダを取り付ける。
次に、図8の(b)に示すように、点灯回路4を上面に実装した基板12をホルダ3の各係止腕34に上側から当接させ、さらに基板12を押下させることにより、基板12がホルダ3の係止腕34に係止されて基板12のホルダ3への取り付けが終了する。
そして、ケース5を、図8の(c)に示すように、上側から、ホルダ3の突起部にケース5の係合部5bが係合するように押下させて、ケース5のホルダ3への取り付けが終了すると、ケース5の上端部に上側から口金7を被せて装着し、発光管2、基板12、口金7等を装着したケース5を上下に反転させて、図9(a)に示すように、ケース5の開口部を上方に向けた状態で固定する。
次に、図9の(b)に示すように、ケース5の内周面5aの受け部15に対応するように接着剤を供給ノズル17により供給する。この供給ノズル17は、ケース5の内周面5aの受け部15に対応して、供給管16の先端から4本に分岐している。そして、各供給ノズル17により、ホルダ3の周壁とケース5の開口周辺部5cの内周面5aとの間で受け部15の上側に3gの接着剤14を4箇所略同時に供給する。
そして、ホルダ3の周壁とケース5の内周面5aとの間に接着剤14が供給された状態で、図6の(c)に示すように、グローブ6の開口周辺部6cをケース5の開口周辺部5cの内側に挿入し、この状態で、接着剤14を加熱硬化(120℃で15分間)させて、ケース5とグローブ6とを固着する。
上記の製造方法によれば、複数個所への接着剤14の供給を略同時に行うことができるため、従来の、ケースを回転させながら供給ノズルからその全周に接着剤を供給する方法に比べて、接着剤の供給時間を飛躍的に短縮することができる。
さらに、接着剤14の供給時にケースを回転させる必要がないため、従来のランプを回転させる場合に生じていた、ケースの内周面以外への接着剤の飛散がなくなり、所定量の接着剤を安定して供給することが容易にできる。従って、生産性の向上及び接着剤14の使用量の削減によりコストダウンを図ることができる。
また、従来、ケースをグローブに挿入する際に、グローブとケースとの遊嵌部からケースの外側に接着剤が溢出していたが、本実施の形態では、供給された接着剤14の両側に隙間があるため、ケース5をグローブ6に挿入する際に溢出する接着剤14が両側の隙間側へと流出するため、ケース5とグローブ6とを遊嵌している部分からケース5の外側(グローブ6の表面側)に接着剤14が溢出することを防止できる。
4.その他
前記ケースと前記グローブとは、遊嵌部の周方向に間隔をおいて配された固着剤により固着されていることを特徴とする。また、前記固着剤は、前記遊嵌部の周方向に等間隔をおいて配されていることを特徴とする。このように構成すると、グローブを略均一な状態でケースに固着することができる。
さらに、前記グローブの開口周辺部が前記ケースの開口周辺部に遊嵌している部分の総面積をSとしたとき、前記グローブが前記ケースに固着されている部分の固着総面積Saが、S/6≦Sa≦S/2の関係にあることを特徴とする。このような関係で、グローブをケースに固着すると、グローブからケースに伝わる熱を少なくでき、しかもグローブとケースとを実使用上問題のない強度で固着できる。
しかも、前記グローブの開口周辺部が前記ケースの開口周辺部に遊挿されていることを特徴としているので、グローブの開口周辺部がケース内に隠れる。このため、例えば、グローブの開口周辺部の意匠性が劣る場合でも、問題なくグローブを使用できる。
さらに、前記ケースの開口部側の内周面に、内側に突出して前記固着剤を受ける受け部が形成されていることを特徴とする。このため、ケースの開口部側の内周面に供給された固着剤の流下を防ぐことができ、ケースとグローブとを確実に固着することができる。
また、放電管を覆うようにケースに取着されたグローブを備えた低圧水銀蒸気放電ランプの製造方法であって、ケースの開口周辺部の周方向の一部に固着剤を供給する固着剤供給工程と、グローブの開口周辺部を、前記ケースの前記固着剤が供給された面と重なるように、前記ケースの開口周辺部に遊嵌する遊嵌工程とを含むことを特徴とする。
このように、ケースの開口周辺部の一部に固着剤を供給するため、従来のケースの開口周辺部の全周に固着剤を供給する場合に比べて、固着剤を供給する範囲が狭くなり、固着剤の供給時間の短縮化が図られ、生産性が向上する。しかも、供給する固着剤の量も、従来に比べて少なくすることができ、固着剤費を削減することができる。
特に、前記固着剤供給工程は、前記ケースの開口周辺部の周方向に間隔をおいて固着剤を複数の供給ノズルから供給していることを特徴とする。このため、従来の1つの供給ノズルを用いて固着剤を供給する場合に比べて、効率よく固着剤をケースの開口周辺部に供給できる。
さらに、前記固着剤供給工程は、前記グローブと前記ケースとを固着すべき箇所に対応する複数の供給ノズルにより、前記固着剤を略同時に供給していることを特徴とする。このため、固着剤を供給すべき箇所すべてに、略同時に固着剤を供給でき、固着剤の供給時間を大幅に短縮できる。しかも、同時にすべての箇所に固着剤を供給できるので、従来のようなケースを回転させる必要がなくなり、固着剤を供給するための装置の簡素化が図られる。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば以下のような変形例を実施することができる。
(1)放電ランプの種類
上記の実施の形態では、3本のU字型のバルブ9の下端部をブリッジ接合した、所謂トリプルU形発光管2を使用したが、他の形状の発光管を使用しても良い。例えば、上記の実施の形態で使用したU字形のバルブ9を2本使用したダブルU形発光管等がある。
また、グローブの形状についても、上記の実施の形態で使用したなし(西洋なし)形(A形)以外でも良く、使用する発光管の形状に合わせたものでも良い。例えば、環状の蛍光管の場合の環形(C形)、ダブルU形発光管の場合の筒形(T形)、ボール形(G形)等がある。
さらに、放電管は、上記の実施の形態のように、放電管内面に蛍光体を塗布して可視放射するタイプを用いたが、それ以外でも良い。このようなものとしては、例えばブラックライトランプのような紫外放射するタイプがある。
(2)ケースとグローブとの嵌合状態
上記の実施の形態では、グローブ6の開口周辺部6cを、ホルダ3の周壁33とケース5の開口周辺部5cとの間に挿入して、接着剤14によりケース5に固着しているが、グローブ6を、ケース5の外周側で固着するようにしても良い。
この場合、グローブ6の開口周辺部6cの周方向に接着剤14を供給して、ケース5の開口周辺部5cにグローブ6の周辺部6cを被せれば良い。
また、上記の実施の形態では、ケース5及びグローブ6の各開口部の形状が円状になっているが、他の形状でもよく、例えば多角形状、楕円状でも良い。但し、ケース5の開口周辺部5cとグローブ6の開口周辺部6c同士は互に嵌合する形状でなければならない。
(3)グローブとケースとの固着の箇所
上記の実施の形態では、ケース5とグローブ6とを周方向に等間隔をおいた4箇所で固着しているが、接着部8の総数は4個でなくても良く、上記2−3でも示したように、間隔をおいて2個以上有れば良い。接着部8の総数は、接着力の面で言えば多いほうが良く、逆にケース5への伝熱の面で言えば少ないほうが良いが、実際に実施する場合には、接着力及び伝熱の両面から接着部8の総数は、3箇所或いは4箇所が妥当と思われる。
(4)固着剤
上記の実施の形態では、グローブ6の開口周辺部6cとケース5の開口周辺部5cとを固着する固着剤に接着剤14を用いたが、接着剤14以外の固着剤を用いても良い。接着剤以外の固着剤としては、例えば、シリコン樹脂材料などのシーリング剤がある。このシーリング剤を用いる場合も、上記の実施の形態で使用した接着剤14と同様に、供給ノズル17でケース5の開口周辺部5cの内周面に供給して、グローブ6の開口周辺部6cをケース5の開口周辺部5cに遊嵌してシーリング剤を硬化すれば、グローブ6とケース5とを固着できる。
(5)供給ノズル
上記の実施の形態では、接着剤14の供給ノズル17は供給管16から4本に分岐したものを使用しているが、供給管16から複数本に分岐した供給ノズル17であればよい。例えば、2本に分岐した供給ノズル17を用いて、まず2箇所に接着剤14を供給して、供給ノズル17又はケース5を回転させて、残りの2箇所に接着剤14を供給するような、2度に分けて接着剤14を供給させてもよい。この場合においても、従来のケースを一回転させる場合に比べて、接着剤の供給時間をある程度短縮できる。
また、供給ノズル17は、その横断面が円形状のものを使用したが、例えば、その横断面を、ケース5の開口部側の内周に沿って湾曲する扁平形状にしても良い。このような扁平形状にすると、接着剤をケース5の内周面に沿って供給することができる。このため、周方向に接着剤14を供給する場合でも、ケース5又は供給ノズル17の回転を少なくでき、接着剤14をケース5の開口周辺部5cに効率的に供給できる。
本発明は、電球形蛍光ランプの点灯回路の周辺温度の上昇を防止するのに適用することができる。
本発明の実施の形態である電球形蛍光ランプの構成を示す一部切り欠き斜視図である。 本発明の実施の形態である電球形蛍光ランプの縦断面図である。 本発明のグローブとケースとの接着部のみで切断した状態の平面図である。 (a)はグローブとケースとが遊嵌部における固着剤により固着されている部分の縦断面の拡大図であり、(b)はグローブとケースとが遊嵌部において固着されていない部分の縦断面の拡大図である。 グローブとケースとの接着部の総面積と点灯回路の周辺温度との関係を示す図である。 グローブとケースとの接着部の総面積と、グローブとケース間の接着力との関係を示す図である。 グローブとケースとの接着部の総数と、グローブとケース間の接着力との関係を示す図である。 本発明の実施の形態における電球形蛍光ランプの製造方法を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態における電球形蛍光ランプの製造方法を説明するための概略図である。 従来の電球形蛍光ランプに縦断面図である。 従来の電球形蛍光ランプにおけるグローブとケースとの接着部のみで切断した状態の平面図である。
符号の説明
1 電球形蛍光ランプ
2 発光管
3 ホルダ
4 点灯回路
5 ケース
5c 開口周辺部
6 グローブ
6c 開口周辺部
7 口金
8 接着部
14 接着剤
15 受け部
17 供給ノズル

Claims (6)

  1. ケースの開口周辺部とグローブの開口周辺部とを遊嵌させて外囲器が構成され、この外囲器内に放電管と点灯回路とを収納する電球形蛍光ランプであって、
    前記ケースと前記グローブとは、遊嵌部の周方向に間隔をおいて複数箇所に配された固着剤により固着され、遊嵌部における固着されていない部分で、前記ケースと前記グローブとの間に隙間があることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 前記ケースと前記グローブとは、前記固着剤により、15kgf以上の接着力で固着されていることを特徴とする請求項1に記載の電球形蛍光ランプ。
  3. 前記外囲器内に、前記放電管を保持するホルダと、前記点灯回路を構成する回路部品を実装する基板とを備え、
    前記ホルダは、前記放電管と反対側に延出して、前記基板の周縁を係止する係止腕を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電球形蛍光ランプ。
  4. 前記ホルダは、前記ホルダの外面と前記ケースの内面との間に間隙を有する状態で、前記ケースに装着されていることを特徴とする請求項3に記載の電球形蛍光ランプ。
  5. 前記ケースの内面に係合部を備え、前記ホルダの外周面に突起部を備え、前記係合部と前記突起部とが係合していることを特徴とする請求項4に記載の電球形蛍光ランプ。
  6. 前記ホルダは、前記ケースと前記グローブとを固着する前記固着剤により、前記ケースと前記グローブに固着されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電球形蛍光ランプ。
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