JP2006120207A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】
DVDとCDの双方を記録再生可能な薄型の光ピックアップにおいて、ビームスプリッタを精度よく位置決めする。
【解決手段】
光ピックアップ100は、半導体レーザ9から出射したレーザ光を光ディスク34に集光する対物レンズ2を有する。光ディスクからの戻り光を光検出器14が受光する。ビームスプリッタ13は、半導体レーザから出射したレーザ光を光ディスクまで導き、光ディスクからの戻り光を光検出器まで導く。枠体1は、半導体レーザと光検出器、ビームスプリッタを保持および搭載する。枠体の外周部及び内部に、枠体の側面から枠体内部に搭載したビームスプリッタの反射面及び透過面13aの一部に正対する段差部20、22を形成する。枠体の内部に貫通孔23を形成し、段差部20から流入した風33を流出させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクの記録及び再生に使用される光ピックアップに関する。
従来の光ピックアップの例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載の光ピックアップは、DVDとCD両方の光ディスクの記録再生に対応している。すなわち光ピックアップが、互いに発振波長の異なる第1の半導体レーザ(DVD)と第2の半導体レーザ(CD)を備えている。そして、第1の半導体レーザから出射した第1の光ビームを偏光ビームスプリッタプリズムが反射させる。この偏光ビームスプリッタプリズムは、第2の半導体レーザから出射した第2の光ビームを透過させる。これにより、第1の光ビームと第2の光ビームとを合成する。
合成された光ビームは、ビームスプリッタミラーに入射される。ビームスプリッタミラー表面で光ビームは反射され、立上げミラーおよび対物レンズを経て光ディスクに達する。その後、光ビームは光ディスクで反射し、往路系と同様の光路を逆にたどって、対物レンズおよび立上げミラーを経てビームスプリッタミラーに入射する。ビームスプリッタミラー表面を透過した光ビームは、検出レンズを経て光検出器に導かれる。
特開2003−141769号公報
上記特許文献1に記載の光ディスク装置では、ビームスプリッタミラーが往路系と復路系を分離している。このため、ビームスプリッタミラーの反射及び透過面を光ディスク側あるいは光検出器側に正確に位置決めしないと、光ビームの進行方向に位置ずれが生じえう。位置ずれが生じたら、位置ずれに応じて光学部品を修正して搭載しなければならない。光ディスク側へ向かう光ビームが位置ずれすれば、対物レンズを保持するアクチュエータが補正動作するので、光ディスク側へ向かう光ビームの位置ずれは無視できる程度になる。しかしながら、光ディスクで反射して戻る光ビームは、位置ずれしたままビームスプリッタミラーを透過するので、復路系に配置されている検出レンズ及び光検出器の位置修正は不可欠となる。
同様に、ビームスプリッタミラーがずれて搭載されると、検出レンズや光検出器の調整範囲に余裕があれば大きな影響はないが、薄型の光ピックアップでは、光ピックアップの高さと光学部品の高さとがほぼ同程度なので、充分な調整範囲を確保できない。例えば、ノートパソコンに装備される光ディスク装置用の光ピックアップでは、高さを3.7mm以下にする必要があるが、内部に搭載された光学部品やフレキシブル配線を保護する金属製のカバーを光ピックアップの上下に取り付けると、光学部品を搭載できる有効高さが3.3mm以下になる。光検出器はDVDとCDの双方の信号を読み取るために配線数が増加しており、高さが3.0mm程度必要になっている。ビームスプリッタミラーでは、反射面あるいは透過面に投影される光ビームの光束径がφ2.0mm程度あり、反射面あるいは透過面に施す膜質性能の有効範囲がφ2.4mm程度であるから、ビームスプリッタの高さは3.0mm程度となる。
このように、光学部品の高さが薄型光ピックアップの高さとほぼ同程度であるから、薄型光ピックアップでは、光学部品の搭載高さを管理する必要がある。特に、光ピックアップにビームスプリッタミラーを取り付ける際には、ミラーの反射面及び透過面を光ディスク側あるいは光検出器側に正確に位置決めしなければならない。
DVDとCDの双方を記録再生する光ピックアップでは、記録時に半導体レーザに要求される出力が大であるから、消費電力が増大する。消費電力の増大は、半導体レーザの大幅な温度上昇をもたらす。半導体レーザが温度上昇すると、半導体レーザの特性が劣化する。そのため、上記特許文献1に記載の光ピックアップでは、半導体レーザを熱伝導の良い金属製のホルダを介して放熱し、熱伝導の良い金属製の光ピックアップのケースに放熱している。しかしながらこの特許文献1に記載の熱伝導による放熱では、部材間の接着層や部材同士の間隔により、放熱性能が大きく変化する恐れがある。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、DVDとCDの双方を記録再生可能な薄型の光ピックアップにおいて、レーザ光を反射あるいは透過させるビームスプリッタを精度よく位置決めすることにある。また、本発明の他の目的は、ビームスプリッタの搭載状態を外部から容易に検査および制御できるようにすることにある。さらに本発明の他の目的は、光ピックアップの冷却性能を向上させることにある。そして、本発明はこれら目的の少なくとも一つを達成することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の特徴は、レーザ光源からの光をビームスプリッタを用いて対物レンズおよび光検出器に導く光ディスク装置に用いる光ピックアップにおいて、ビームスプリッタを保持する枠体の外部からビームスプリッタを直視可能なように枠体の高さ位置を変化させたことにある。
そしてこの特徴において、枠体の外縁部の一部に高さが枠体主要部よりも低い第1の段差部を、この第1の段差部に隣り合って第1の段差部よりも高さの低い第2の段差部を形成し、この第2の段差部に隣り合って貫通孔を形成するのが好ましい。また、枠体の一部であって貫通孔に隣り合って第1の段差部より高さの高い壁部を形成し、この壁部を挟んで貫通孔とは反対側にレーザ光源を配置してもよく、対物レンズ部を除いて枠体の上面を覆うカバーを枠体の外周側に延在させて設けてもよい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、レーザ光を出射する半導体レーザ素子と、この半導体レーザ素子が出射したレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、光ディスクで反射した戻り光を受光する光検出器と、半導体レーザ素子が出射したレーザ光を光ディスク側に送るとともに、光ディスクからの戻り光を光検出器に送るビームスプリッタと、半導体レーザ素子と光検出器と記ビームスプリッタとを保持する枠体とを有する光ピックアップにおいて、枠体の外周部及び内部に、枠体の側面から枠体内部に搭載したビームスプリッタに正対して臨むための複数の段差部を形成し、枠体の内部に枠体の外周部に形成した段差部から流入した風が流出する貫通孔を形成したものである。
そしてこの特徴において、複数の段差部は光ディスクが配置される上面側に形成され、枠体の内部に形成した貫通孔は、光ディスクが配置される上面側から下面側に貫通しているのが望ましい。また望ましくは、枠体の内部に形成した貫通孔を半導体レーザ素子の近傍に形成するか、枠体の外周部に形成した段差部を光ディスクの回転中心から離れた位置に形成するか、ビームスプリッタの外部から臨む面は、半導体レーザ素子の出射方向に対してほぼ45度の角度に配置されており、半導体レーザ素子と光検出器とを直交する位置に配置するかする。
さらに、半導体レーザ素子の搭載位置から光検出器の搭載位置までの一部を矩形状に切欠いた形状に枠体を形成し、この切欠き部から半導体レーザ素子を制御する制御回路に接続するフレキシブル配線を取り出してもよく、制御回路を、フレキシブル配線の延長位置に搭載してもよい。
本発明によれば、DVDとCDの双方を記録再生可能な薄型の光ピックアップにおいて、枠体外方からビームスプリッタの反射面または透過面に正対する通路を形成したので、ビームスプリッタを精度よく位置決めできる。
コンピュータ装置の小型化および薄型化にともない光ディスク装置も大幅な小型化及び薄型化が進められている。その際、光ディスク装置の主要部である光ピックアップの小型化及び薄型化が最重要な課題になっている。ところで、光ディスクは大別して2種類に分類される。一方は波長660nm帯の半導体レーザ素子で記録再生するDVDであり、他方は波長785nm帯の半導体レーザ素子で記録再生するCDである。
DVDとCDの両方の光ディスクを1個の光ピックアップで記録再生できるようにするために、波長660nm帯と785nm帯の2個の半導体レーザ素子を搭載した光ピックアップが使用されている。この2つの周波数帯の半導体レーザ素子を搭載した本発明に係る光ピックアップの一実施例を、以下図面を用いて説明する。これらの図面においては、煩雑を避けるために一部のフレキシブル配線や光学部品(レンズ、波長板、回折格子)、接着剤、コーティング膜などの部品の図示を省略している。
図1に、光ピックアップ100の上面図を示す。光ディスク装置が有する平行に配置された1対のシャフト18の一方に2個の主軸受16、16が、他方に副軸受17が嵌合している。主軸受16、16と副軸受17は、兜状をした枠体1の左右両側部に取り付けられている。枠体1の中央部から左側にはアクチュエータ3が配置されている。枠体1の奥行き側(図1の上側)の側面中間部には、レーザ光源8が取り付けられている。レーザ光源8と副軸受17用のシャフト18との間には、フレキシブル配線12用の端子が形成されており、この端子にフレキシブル配線12が接続されている。枠体1には、光ピックアップ100を構成する種々の光学及び電子部品を保持および搭載可能である。枠体1の材質は、例えば、ダイカストアルミニウムである。
枠体1の右側側面には窪みが形成されており、この窪みに光検出器14が配置されている。枠体1の内部には、レーザ光源8と光検出器14を結ぶL字型の光路が形成されており、L字型の光路の角部には、斜めにビームスプリッタ13が配置されている。この光検出器14への光路とは別に、ビームスプリッタ13の反射面13aで反射したレーザ光をアクチュエータ3の対物レンズ2に導く光路も形成されている。
主軸受16用シャフト18側の枠体1の奥行き側側面は斜めに形成されており、この斜めに形成された部分に、詳細を後述する段差部21が形成されている。枠体1の手前側側面は弧状に形成されている。枠体1の手前側であって副軸受17側には、半導体レーザ(素子)9を駆動制御するレーザ駆動回路素子15が配置されている。
アクチュエータ3は、枠体1の中央部寄りに、対物レンズ2を取り付けた対物レンズ保持部材6を有している。対物レンズ保持部材6は、ワイヤ5で支持台4に支持されている。図示しないマグネットを装着したマグネット保持枠7が、対物レンズ保持部材の3方を囲むように配置されている。対物レンズ保持部材6は図示しないフォーカシングコイルおよびトラッキングコイルを装着している。フォーカシングコイルおよびトラッキングコイルに通電すると、光ディスクの情報記録面上にレーザ光の焦点が合致するように、対物レンズ保持部材6が上下方向(図1の紙面に垂直方向)及び手前−奥行方向(紙面の上下方向)に移動し、光スポットが形成される。
枠体1へレーザ光源8を取り付ける位置から枠体1に光検出器14を取り付ける位置までの間を、枠体1の一部を矩形状に切り欠いて、フレキシブル配線12を取り出している。ここで、フレキシブル配線12は、レーザ光源8のリード端子11、および光検出器14、アクチュエータ3の支持台4、半導体レーザ9を駆動制御するレーザ駆動回路素子15、図示しないモニタ用受光素子、レーザ光源8の温度を監視する図示しないサーミスタと電気的に接続されている。レーザ光源8とレーザ駆動回路素子15を結ぶフレキシブル配線は、信号の劣化やノイズの影響を受けないように、他のフレキシブル配線とは異なった配線構造になっている。
ビームスプリッタ13は、直方体の形状をしている。ビームスプリッタ13のレーザ光源8側の端面13aには、反射および透過用のビームスプリッタ膜が施されている。ビームスプリッタ13の一例では、その大きさは、幅方向長さが6.5mm、紙面奥行き方向の高さが3.0mm、光軸方向の厚さが1.0mmである。膜付けの有効範囲は、長さ方向に6.0mm、高さ方向に2.4mmである。ビームスプリッタ膜の反射特性および透過率特性は、反射率が90〜95%、透過率が5〜10%である。
光ピックアップ100のレーザ光源8は、2波長モノリシック型の半導体レーザ9を搭載している。この半導体レーザ9は、波長660nm帯レーザによるDVD用光ディスクの記録再生と、波長785nm帯レーザによるCD用光ディスクの記録再生を行う。なお、レンズや波長板、回折格子などの光学部品の図示は省略した。
このように構成した本実施例の光ピックアップ100の動作を、以下に説明する。初めに、光ディスク34に記録再生する場合を例に取る。レーザ光源8内に配置した半導体レーザ9から、DVD用の波長660nm帯のレーザ光を出射する。レーザ光は、いずれも図示しない1/2波長板およびレーザ光を平行光に変換するコリメートレンズ、回折格子を経てビームスプリッタ13に入射する。ビームスプリッタ13に入射したレーザ光は、レーザ光源8に近い側面である反射面(透過面)13aで反射し、図示しない1/4波長板と立上げミラーを通って、対物レンズ2に導かれる。対物レンズ2で集光されたレーザ光は、DVD用の光ディスク34に達する。以上が、レーザ光の往路系を形成する。
一方、DVD用光ディスク34に照射され、光ディスク34面で反射した戻りのレーザ光は、往路系と同じ光路を逆にたどって、対物レンズ2および立上げミラー、1/4波長板を順に経過してビームスプリッタ13に入射する。ビームスプリッタ13の透過面(反射面)13aを透過したレーザ光は、図示しないコリメートレンズで集光光に変換され、これも図示しない検出レンズを通って光検出器14で受光される。以上が、レーザ光の復路系を形成する。
CD用光ディスク34へ記録再生する場合も、DVD用光ディスク34と同様である。すなわち、レーザ光源8内の半導体レーザ9からCD用の波長785nm帯のレーザ光を出射する。その後のレーザ光の経路はDVDの場合と同じである。
光検出器14には、回折格子によってメインレーザ光とこのメインレーザ光から分光された2個のサブレーザ光の合計3個のレーザ光が照射される。この3個のレーザ光に合致するように、光検出器14は3個の検出パターンを有している。本実施例では、2波長モノリシック型の半導体レーザ9を使っているので、光検出器14はDVDとCDの各々が、3個の検出パターンを有している。すなわち、合計6個の検出パターンを有している。光検出器14の端面であって検出パターンが形成された側に、図示しない紫外線硬化樹脂を塗布して枠体1に押し付けることにより、光検出器14を枠体1に固定する。
レーザ光源8の詳細を、図5に示す縦断面図を用いて説明する。レーザ光源8は、金属フレーム10と、この金属フレーム10上に図示しないサブマウントを介して搭載した半導体レーザ9と、これら金属フレーム10および半導体レーザ9をパッキングする樹脂製の樹脂製のパッケージ28と、半導体レーザ9と外部とを電気的に接続するリード端子11とを備えている。半導体レーザ9とリード端子11とを、金ワイヤを用いたワイヤボンディングで接続する。
金属フレーム10には、熱伝導の良い、例えば銅合金を用いる。パッケージ28も同様に熱伝導の良い樹脂製である。金属フレーム10およびパッケージ28が熱の良導体であるから、半導体レーザ9の熱は効率良く枠体1に伝えられ、半導体レーザ9の温度上昇が防止される。なお、レーザ光源8の光出射端面側に紫外線硬化樹脂を塗布し、レーザ光源8を枠体1に押し付けて、レーザ光源を枠体1に接合する。
枠体1の詳細を、図2の上面図を用いて説明する。図2では、アクチュエータ3部の詳細図示を省略している。なお、表面の凹凸(段差)状態を明確にするため、高さ位置が異なるところは、異なるハッチングで表示している。アクチュエータ3取り付け部およびレーザ光源8から光検出器14までのL字型に形成された光路部、レーザ光源8の左側部の貫通孔23の部分は、枠体1の上下方向(紙面の奥行き方向)に貫通部が形成されている。
枠体1の上面よりも低い位置に表面が形成された段差部は、3個所に形成されている。1個所目は、枠体1の外周部であって、図の左上方部にある第1の段差部20、2個所目は枠体1内部の中間部であってアクチュエータ3部の空間とL字型の光路空間で挟まれた第3の段差部22、3個所目は第1の段差部と隣り合い、アクチュエータ3部と僅かの距離を隔てている第2の段差部21である。第1の段差部20と第3の段差部22は、ほぼ同じ高さの段差部である。一方、第2の段差部21は、第1の段差部と第3の段差部22よりもさらに高さが低い。なお、ここでは主要な段差部20〜22のみを示しており、ここで示した部分以外にも貫通部や段差部は形成されている。
枠体1に第1の段差部20と第3の段差部22を形成したので、枠体1の外方から図中で矢印25で示した方向に視線を向けると、枠体1内に配置したビームスプリッタ13の一部を、邪魔されること無く観察できる。つまり、図3に示すように、ビームスプリッタ13の反射及び透過面13aの一部を正対して観察することができる。このように、ビームスプリッタ13への視野を定めたので、ビームスプリッタ13を外部から観察しながらビームスプリッタ13の位置の調整が可能になる。この手順を、以下に説明する。
枠体1のほぼ中央部であって対物レンズ2の下方には、対物レンズ2にレーザ光を導く図示しない立上げミラーが取り付けられている。レーザ光源8が発光した可視レーザ光は、ビームスプリッタ13で反射して図1の左方向に進みむ。その後、立上げミラーで再度反射して対物レンズ2を通過して紙面手前側に出射する。紙面手前側には図示しない反射用の光ディスクが配置されており、対物レンズ2を通過したレーザ光はこの光ディスクで反射して紙面奥側に進む。
レーザ反射光は、その後、光ディスクに到着する経路と逆の経路をたどってビームスプリッタ13に到る。ビームスプリッタ13に到達したレーザ反射光は、ビームスプリッタを透過して光検出器14に到る。このレーザ反射光を、光検出器14またはこの光検出器14の代わりに設けた赤外線カメラ等の受光手段で観測する。なお、ビームスプリッタ13の反射及び透過面13aの傾き度合いを、枠体1の外部から図示しないオートコリメータで観察する。
すなわち、ビームスプリッタ13を透過したレーザ反射光を光検出器14側で観察しながら、レーザ光が所定の位置に位置決めされるようにビームスプリッタ13の傾きを調整する。これにより、光検出器14などの光学部品を光ピックアップ100の高さ仕様内に収めることができる。オートコリメータを用いて外部からビームスプリッタ13の反射及び透過面13aを観察したので、ビームスプリッタ13の反射及び透過面13aの傾きを許容範囲内に調整できる。オートコリメータを用いてビームスプリッタ13の搭載位置を検出したので、光ピックアップ100が許容高さ範囲内に位置決めされているのをチェックすることができ、ビームスプリッタ13を精度良く枠体1内に搭載することができる。なお、図2において矢印25は、オートコリメータのレーザ光の進路であり、図3における点24は、オートコリメータのレーザ光の照射点を示す。
図4に、光ピックアップ100を上部に搭載した光ディスク装置50の上面図を示す。光ピックアップ100では、枠体1内に収容した光学部品と電子部品を保護し、フレキシブル配線12がはみ出すのを防止するカバー19を上面側に設けている。また、光ピックアップ100を保護する化粧板26が、光ピックアップ100を挟んで一対のシャフト18のそれぞれの側に設置されている。光ディスク34は、光ディスク装置50の化粧板26の上方に配置され、スピンドルモータ36が時計周り35に光ディスク34を回転駆動する。
カバー19を、枠体1の外縁から少し延在させて取り付ける。カバー19をこのように取り付けたので、光ディスク34を回転させたときに生じる風33が、ビームスプリッタ13を覗き込むときに利用する第1の段差部20から光ピックアップ100の内部に流入できる。この風の流れ33は、光ディスク34の外周側の方が強い。したがって、光ピックアップ100が光ディスク34の内周側に移動していても外周側に移動していても、第1の段差部20は、流れ33の強い光ディスク34の外周側に近い位置になる。第1の段差部20から流入した風33は、レーザ光源8の放熱に利用される。
図5に、図4のI−I´断面を示す。この図5では、光ピックアップ100内の具体的な風の流れ33を矢印で示している。光ピックアップ100の上方には、光ディスク34が光ピックアップ100と隙間をおいて配置されている。光ピックアップ100の上部には、対物レンズ2部を除いて光ピックアップ100を覆うようにカバー19が設けられている。カバー19の下方には、枠体1を有する光ピックアップ100の主要部が位置している。枠体1の下方には、光ディスク装置50の底板27が位置している。
第1の段差部20から流入した風33は、第1の段差部20よりも下側に凹んだ第2の段差部21に流入する。その後、枠体1の周縁部を形成する高い壁32に行く手を遮られ、第3の段差部に隣り合って形成された貫通孔23の下部からレーザ光源8側に回り込む。壁32の背面側には、放熱用樹脂29を介してレーザ光源8が取り付けられている。枠体1の底面と光ディスク装置50の底板27との間を流れてレーザ光源8側に流入した風33は、レーザ光源8のパッケージ底面30に当たって、レーザ光源8での発熱を対流効果により放熱させる。
ところで、半導体レーザ9の特性劣化を防止するためには、レーザ光源8の放熱が重要であり、積極的に放熱する必要がある。本実施例では、レーザ光源8のパッケージ側面31を枠体1に放熱用樹脂29を介して接続し、この接続部分から熱伝導により放熱するとともに、枠体1内部に光ディスク34の回転により生じる風33を流入させて対流により放熱している。その際、光ピックアップ100の底面側に風33の流出口を形成したので、枠体1内に風33の通路が形成され、枠体1表面及びレーザ光源8のパッケージ底面30から熱伝達により放熱できる。レーザ光源8で発生した熱を、熱伝導と熱伝達により放熱したので、効率良く放熱できる。
本実施例によれば、枠体1外部から正対してビームスプリッタ13を観察できるので、オートコリメータなどを用いて、ビームスプリッタ13の反射及び透過面13aを精度良く位置決めすることができる。したがって、薄型の光ピックアップ100であってもビームスプリッタ13の傾きを精度良く位置決めできる。枠体1の外周部に設けた第1の段差部20を、光ディスク34の中心から遠方に配置したので、光ディスク34回転時に生じる流速の早い風を枠体1内に取り込むことができる。これにより、半導体レーザ9で発生した熱を、熱伝導と光ディスク34回転時の風33を利用した熱伝達により放熱できる。
また本実施例によれば、半導体レーザ素子9の搭載位置から光検出器14の搭載位置までの一部を矩形状に切り欠き、この切欠部からフレキシブル配線12を取り出しているので、フレキシブル配線12の長さを短くすることが可能になる。これにより、フレキシブル配線12をコスト低減できる。切り欠き部に取り付けたフレキシブル配線12を延長した位置に半導体レーザ9を駆動制御するレーザ駆動回路素子15を配置したので、光ディスク装置側からの電気信号を直接的に駆動回路素子15に伝達することができる。切り欠き形状に沿って半導体レーザ9と光検出器14を配置できるので、レーザ駆動回路素子15から半導体レーザ9あるいは光検出器14までの電気配線を効率良く、かつ信号ノイズや信号劣化の影響を受けることなく配置することができる。
さらに本実施例によれば、発熱量の大きい半導体レーザ9とレーザ駆動回路素子15を離れた位置にそれぞれ配置したので、互いの発熱が干渉することなく、個々に放熱できる。つまり、半導体レーザ9で発生した熱は、主軸受16が取り付けられたシャフト18から熱伝導により外部に放熱される。一方、レーザ駆動回路素子15で発生した熱は、その近傍に配置した副軸受17が取り付けられたシャフト18から熱伝導により外部に放熱される。これにより、光ピックアップ100全体の温度上昇が抑制される。
なお、上記実施例では、枠体1としてダイカストアルミニウムを例に説明したが、これに限らず、亜鉛やマグネシウム、プラスチックを三次元形成して用いることもできる。また、枠体1内に風33を流入させ、その後、枠体1内から風33を流出させているが、カバー19にスリットや貫通部を形成してもよい。さらに、枠体1の外部からビームスプリッタ13の反射及び透過面13aを見通すために段差部を形成したが、孔や溝を設けてもよい。
本発明に係る光ピックアップの一実施例の上面図である。 図1にした光ピックアップの横断上面図である。 図1に示した光ピックアップに用いるビームスプリッタの側面図である。 本発明に係る光ディスク装置の一実施例の部分断面図である。 図4のI−I´断面図である。
符号の説明
1…枠体、2…対物レンズ、3…アクチュエータ、4…支持台、5…ワイヤ、6…対物レンズ保持部材、7…マグネット支持枠、8…レーザ光源、9…半導体レーザ(素子)、10…金属フレーム、11…リード端子、12…フレキシブル配線、13…ビームスプリッタ、13a…反射及び透過面、14…光検出器、15…レーザ駆動回路素子、16…(主)軸受、17…(副)軸受、18…シャフト、19…カバー、20…第1の段差部、21…第3の段差部22…第3の段差部、23…貫通孔、24…レーザ照射点、25…傾き計測用レーザ光、26…化粧板(光ピックアップ保護板)、27…光ディスク装置に底板、28…パッケージ、29…放熱用樹脂、30…パッケージ底面、31…パッケージ側面、32…壁、33…風、34…光ディスク、35…回転方向、36…スピンドルモータ、50…光ディスク装置、100…光ピックアップ。

Claims (11)

  1. レーザ光源からの光をビームスプリッタを用いて対物レンズおよび光検出器に導く光ディスク装置に用いる光ピックアップにおいて、前記ビームスプリッタを保持する枠体の外部からビームスプリッタを直視可能なように前記枠体の高さ位置を変化させたことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記枠体の外縁部の一部に高さが枠体主要部よりも低い第1の段差部を、この第1の段差部に隣り合って第1の段差部よりも高さの低い第2の段差部を形成し、この第2の段差部に隣り合って貫通孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記枠体の一部であって貫通孔に隣り合って第1の段差部より高さの高い壁部を形成し、この壁部を挟んで貫通孔とは反対側に前記レーザ光源を配置したことを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記対物レンズ部を除いて前記枠体の上面を覆うカバーを枠体の外周側に延在させて設けたことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ。
  5. レーザ光を出射する半導体レーザ素子と、この半導体レーザ素子が出射したレーザ光を光ディスクに集光する対物レンズと、光ディスクで反射した戻り光を受光する光検出器と、前記半導体レーザ素子が出射したレーザ光を光ディスク側に送るとともに、光ディスクからの戻り光を光検出器に送るビームスプリッタと、前記半導体レーザ素子と前記光検出器と前記ビームスプリッタとを保持する枠体とを有する光ピックアップにおいて、
    前記枠体の外周部及び内部に、前記枠体の側面から枠体内部に搭載したビームスプリッタに正対して臨むための複数の段差部を形成し、前記枠体の内部に前記枠体の外周部に形成した段差部から流入した風が流出する貫通孔を形成したことを特徴とする光ピックアップ。
  6. 前記複数の段差部は光ディスクが配置される上面側に形成され、前記枠体の内部に形成した貫通孔は、光ディスクが配置される上面側から下面側に貫通していることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ。
  7. 前記枠体の内部に形成した貫通孔を前記半導体レーザ素子の近傍に形成したことを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ。
  8. 前記枠体の外周部に形成した段差部を光ディスクの回転中心から離れた位置に形成したことを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ。
  9. 前記ビームスプリッタの外部から臨む面は、前記半導体レーザ素子の出射方向に対してほぼ45度の角度に配置されており、前記半導体レーザ素子と前記光検出器とを直交する位置に配置したことを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ。
  10. 前記半導体レーザ素子の搭載位置から前記光検出器の搭載位置までの一部を矩形状に切欠いた形状に前記枠体を形成し、この切欠き部から前記半導体レーザ素子を制御する制御回路に接続するフレキシブル配線を取り出したことを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ。
  11. 前記制御回路を、フレキシブル配線の延長位置に搭載したことを特徴とする請求項10に記載の光ピックアップ。
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