JP2006119238A - 光受信機の光ファイバ終端処理構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファイバトレイでの余長処理構造に関係なく、光ファイバの終端を光受信増幅部に簡単に接続する。
【解決手段】ファイバトレイ3上に一定間隔を隔てて第1巻き付け部11と第2巻き付け部12とが設けられる。第1及び第2の巻き付け部11,12の間に、それらの間に巻き付けられた光ファイバ100A,100Bより下側位置で、光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに、光ファイバ100Aの端部の光コネクタ100aを接続するために開口3fに案内する案内凹部21が形成されている。案内凹部21は、第1の巻き付け部11と第2の巻き付け部12との中心を結ぶ線に対して傾斜して設けられると共に、底面の高さが開口3fに向かって徐々に低くなるようにも傾斜している。
【選択図】 図4
【解決手段】ファイバトレイ3上に一定間隔を隔てて第1巻き付け部11と第2巻き付け部12とが設けられる。第1及び第2の巻き付け部11,12の間に、それらの間に巻き付けられた光ファイバ100A,100Bより下側位置で、光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに、光ファイバ100Aの端部の光コネクタ100aを接続するために開口3fに案内する案内凹部21が形成されている。案内凹部21は、第1の巻き付け部11と第2の巻き付け部12との中心を結ぶ線に対して傾斜して設けられると共に、底面の高さが開口3fに向かって徐々に低くなるようにも傾斜している。
【選択図】 図4
Description
本発明は、光受信機の光ファイバ終端処理構造に関するものである。
屋外からの光ファイバを屋内に引き込むための装置として、光受信機(FTTH端末機)が知られている。この光受信機は、放送系の光ファイバにて入力される光信号を光受信増幅部にて電気信号に変換し増幅して出力するものである。
そのような光受信機においては、接合・結線作業するためには数十cm程度の余長が必要である。一方、そのような接合・結線作業はファイバトレイ上で行うため、そのファイバトレイ上には光ファイバを引き回し収納する構造が必要になる。そして、光受信機の内部において、光ファイバの接合・結線作業を行う場合には、光ファイバは様々な長さの余長を取ることがあるので、それらの光ファイバを引き回すための適用範囲の広い収納パターンを持つファイバトレイが求められている。
従来の光受信機において、搭載しているファイバトレイに第1及び第2の巻回部を設け、それらの間に光ファイバを引き回すものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−251968号公報(段落0020〜0022及び図11)
このように光受信機では、ファイバトレイにおいて光ファイバを引き回し、余長処理を行っているので、このような引き回されている光ファイバの余長収納構造との関係を考慮して、光ファイバの終端を前記光受信増幅部に無理なく接続する必要がある。
この発明は、ファイバトレイでの余長収納構造に関係なく、光ファイバの終端(の光コネクタ)を光受信増幅部(の光中継用アダプタ)に簡単に接続することができる光受信機の光ファイバ終端処理構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、一面が開放される本体ケーシングの内部に電源部と光信号を電気信号に変換して増幅する光受信増幅部とが設けられ、前記本体ケーシングの前記一面側にファイバトレイが取り外し可能に嵌め込まれ、前記ファイバトレイに光ファイバの余長部分を巻き付けて収納すると共に、前記光受信増幅部の光中継用アダプタに前記光ファイバの端部の光コネクタが前記ファイバトレイの開口を通じて接続される光受信機の光ファイバ終端処理構造において、前記ファイバトレイ上には、平面視で円形状の第1の巻き付け部と第2の巻き付け部とが一定間隔を隔てて配置され、前記第1及び第2の巻き付け部の間に、それらの間に巻き付けられた光ファイバより下側位置で、前記光ファイバの端部の光コネクタを前記開口に案内する案内凹部が形成されていることを特徴とする。
このようにすれば、第1及び第2の巻き付け部の間に形成された案内凹部によって、それら両巻き付け部の間に巻き付けられた光ファイバより下側位置で開口に案内することで、スペース(第1及び第2の巻き付け部の間のスペース)を有効に利用して、光ファイバの余長部分と干渉することなく、光受信増幅部の光中継用アダプタに、前記光ファイバの端部の光コネクタを接続することができる。よって、無理なく、光受信機において光ファイバの余長処理と終端処理との両立が図れる。
請求項2に記載のように、前記案内凹部は、前記第1の巻き付け部と第2の巻き付け部との中心を結ぶ線に対して傾斜して設けられると共に、底面の高さが前記開口に向かって徐々に低くなるように傾斜していることが望ましい。
このようにすれば、第1の巻き付け部と第2の巻き付け部との中心を結ぶ線に対して傾斜して、例えば第2の巻き付け部の接線方向に延びるように光ファイバが配置されるので、光ファイバに無理な曲げ力を作用させることなく、終端処理ができる。
請求項3に記載のように、前記ファイバトレイに導入される光ケーブルは、放送系の光ファイバと通信系の光ファイバとに分けられ、前記第2の巻き付け部には、通信系の光ファイバを案内する第2の案内部が形成され、この第2の案内部によって前記通信系の光ファイバが、前記第2の巻き付け部に巻き付けられる放送系の光ファイバの上側を通って外部に導かれる構成とすることができる。
このようにすれば、通信系の光ファイバを、他の光ファイバの余長部分や終端部分と干渉することなく、光受信機から外部に導き出すことができる。
請求項4に記載のように、前記第1及び第2の巻き付け部に、各巻き付け部からの光ファイバの離脱を防止するためのひさし状の水平リブが設けられており、前記通信系の光ファイバが外部に導かれる部分の両側に設けられる水平リブは、他の部分に設けられる水平リブよりも低い位置に設けられていることが望ましい。
このようにすれば、光ファイバの余長部分が浮き上がるのが、低い位置の水平リブによって抑制され、放送系の光ファイバの余長部分と干渉することなく、通信系の光ファイバを外部に導き出すことができる。
以上のように構成したから、本発明は、第1及び第2の巻き付け部の間に形成された案内凹部によって、それら両巻き付け部の間に巻き付けられた光ファイバより下側位置で、光ファイバの余長部分と干渉することなく、光受信増幅部の光中継用アダプタに、前記光ファイバの終端の光コネクタを接続することができる。よって、無理なく、光受信機において光ファイバの余長処理と終端処理との両立を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は本発明に係る光受信機の分解斜視図、図2は光受信機のケーシングカバーが開放された状態の側面図、図3はファイバトレイ及びケーシングカバーを取り外した状態を示す平面図、図4は図3のIV-IV線における断面図である。
図1〜図4に示すように、光受信機1は、一面(図1においては上面)が開放される本体ケーシング2と、この本体ケーシング2の前記一面側に取り外し可能に嵌め込まれるファイバトレイ3と、本体ケーシング2に開閉可能に設けられたケーシングカバー4とを備える。本体ケーシング2の内部(図1においては底部)には、電源部5と、この電源部5によって電力を供給され(放送系の)光信号を電気信号に変換して増幅する光受信増幅部6とが設けられている。
光受信増幅部6は、この光受信増幅部6に光信号を受光するための光中継用アダプタ6aを有し、この光中継用アダプタ6aはシールドケース6bの上面に、支持部材6cを介して一定の角度をなすように取り付けられている。光中継用アダプタ6aを介して入力された光信号は、光受信増幅部6において電気信号に変換され、増幅される。この増幅された電気信号は、シールドケース6bの下面部に設けられた出力端子8から出力される。この出力端子8から出力される電気信号をモニタするモニタ端子7が、シールドケース6bの下面部に出力端子8と並列に設けられている。なお、電気信号はテレビ放送信号であり、この電気信号は出力端子8から同軸ケーブル(図示せず)を介してテレビ受信機などに供給される。
本体ケーシング2の下面には、図3に示すように、モニタ端子7及び出力端子8がそれぞれ貫通される挿通孔2a,2bが形成されている。また、本体ケーシング2の両側面後部には、ケーシングカバー4を、ヒンジ片4aの部分で回転可能に支持する一対の係合凸部2cが形成されている。また、ケーシングカバー4を本体ケーシング2に固着するためのネジが螺着される雌ネジ部2dが下面部側に設けられている。さらに、本体ケーシング2の下面部から下方へ、シールドケース6bのアース用突部6dが突出し、ねじ(図示せず)にて本体ケーシング2の下面部に取り付けられている。
電源部5及び光受信増幅部6を本体ケーシング2内の底面部に取付け、その内部に収納した状態において、本体ケーシング2の一面(開放面)を閉塞するように、内部カバーとして機能するファイバトレイ3が嵌め込まれている。
本体ケーシング2の下面部側からケーシング内方に1対の係合突部2kが突出しており、その係合突部2kに係脱可能に係合する1対の切り欠き部3aがファイバトレイ3に形成されており、本体ケーシング2の上面部内に、ファイバトレイ3の後端部が係止される1対の係止部2e(図3参照)が形成されている。よって、係合突部2kを切り欠き部3aに係合させた状態で、ファイバトレイ3を本体ケーシング2上に嵌め込むと、ファイバトレイ3の上端部が係止部2eにて支持される。なお、係合突部2kが形成されている両側には、導入される光ケーブル100を通すための切り欠き部2fと、電源部5から外部に延びる電源コード5aを通す切り欠き部2gとが形成されている。なお、導入された光ケーブル100は、ファイバの先端部分だけを簡単にコネクタ加工できる簡易コード化部材10内で、放送系の光ファイバ100Aと通信系の光ファイバ100Bとに分けられる。
また、ファイバトレイ3のほぼ中央部には貫通穴3bが形成され、本体ケーシング2に設けられたボス部2hに、貫通穴3bを通じてビスにて螺合することで、ファイバトレイ3が本体ケーシング2に固定される。
ファイバトレイ3の前面部は、図5に詳細を示すように、仕切壁部3cによって、光ケーブル100が導入されるケーブル導入部S1と、光ファイバ100A,100Bを巻き付けることにより、光ファイバ100A,100Bの余長部分を収納する余長収納部S2とに区画されている。上下面には、それらの外周囲を規定する第1及び第2の湾曲壁部3d,3eが形成されている。
ケーブル導入部S1においては、ファイバトレイ3の下面側には、光ケーブル100が挿入される側に、簡易コード化部材10を嵌合可能な第1の凹部S11が、その第1の凹部S11に連続して挿入される側とは反対側に、簡易コード化部材10から引き出される光ファイバ100A,100Bが収納される第2の凹部S12が形成されている。
図5に示すように、ケーブル導入部S1に並んで設けられる余長収納部S2においては、ファイバトレイ3の底面部からそれに直交する方向に突出する板状の縦リブを組み合わせることによって、光ファイバ100A,100Bの余長部分が巻き付けのために通る多彩な通路が形成されている。
具体的には、余長収納部S2には、第1の巻き付け部11と第2の巻き付け部12とが一定間隔を隔てて配置される。第2の巻き付け部12は、第1の部分12Aと第2の部分12Bに分割されており、それら部分12A,12Bの間は、余長部分である光ファイバ100A,100Bが配置可能な通路13となっている。つまり、余長収納部S2において、第1の凹部S11の隣側に第1の巻き付け部11が、第2の凹部S12の隣側に第2の巻き付け部12がそれぞれ位置している。
また、第1の巻き付け部11と第2の巻き付け部12との間には、第1及び第2の案内部14,15が配置されている。これら案内部14,15は、第2の巻き付け部12の第2の部分12Bに巻き付ける際の光ファイバ100A,100Bの曲率半径が、第2の巻き付け部12の第1の部分12Aに巻き付ける際の曲率半径と同等又はそれよりも大きくなるように光ファイバ100A,100Bを案内するものである。
ケーブル導入部S1と第1の案内部14との間には、光ファイバ100A,100Bを繋ぐ接続具102を保持可能である第1の保持部16が配置され、ケーブル導入部S1と反対側に位置する第2の案内部15の外側には、接続具102を保持可能である第2及び第3の保持部17,18が配置されている。この各保持部16〜18は、光ファイバ100A,100Bの余長部分の長さに応じて適宜使い分けられる。なお、接続具102としては、周知のメカニカルスプライス(光ファイバーを溶かさないで機械的に接合するもの)または融着スリーブ(光ファイバを機械的に接合するのではなく、溶かして繋ぐもの)が用いられる。各保持部16〜18には、接続具102が外れにくいように1対の押圧フィン16a〜18aが設けられている。
この第1〜第3の保持部16〜18は、第1の巻き付け部11及び第2の巻き付け部12に光ファイバ100A,100Bを大きい長円状に巻き付けた場合の光ファイバ100A,100Bの外側に位置するようになっており、第1〜第3の保持部16〜18を通る場合と、そうでない場合とで、収納できる余長部分の長さを変更できるようになっている。
また、第1及び第2の巻き付け部11,12の間には、それらの間に光ファイバ100A,100Bが巻き付けられた場合にその光ファイバ100A,100Bより下側位置で、光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに、放送系の光ファイバ100Aの終端部の光コネクタ100aを着脱可能に接続するために案内する案内凹部21が形成されている。
この案内凹部21は、第1の巻き付け部11と第2の巻き付け部12との中心を結ぶ線に対して傾斜して設けられている。つまり、第2の巻き付け部12の一側(ケーブル導入部S1とは反対側)から、第1の巻き付け部11の他側(ケーブル導入部S1の側)に向かうように本体ケーシング2の前記両巻き付け部11,12の中心を結ぶ線に対して傾斜して延び、第1の巻き付け部11の下側の開口3fに通じるように設けられている。そして、案内凹部21の底面(ファイバトレイ3の底面でもある)は、開口3fに向かって(底面の)高さが徐々に低くなるように傾斜している。これにより、放送系の光ファイバ100Aの終端に設けられた光コネクタ100aを、第1及び第2の巻き付け部11,12より低い位置、すなわちファイバトレイ3の下側で光中継用アダプタ6aに接続することができるようになる。
第1の巻き付け部11は、図5に示すように、前側に向かって突出する円弧形状の縦リブ11aで外周部分が形成され、その内部に通信系の光ファイバ100Bを案内する通路状の案内部22が同様に縦リブ22a,22bによって形成され、通信系の光ファイバ100Bが、第1の巻き付け部11に巻き付けられる放送系の光ファイバ100Aの上側を通り、切り欠き部3hを通じて外部に導かれる構成とされている。つまり、第1の巻き付け部11の外周部分を形成する円弧形状の縦リブ11aの途中に、通信系の光ファイバ100Bを外部に導き出すための切り欠き部11bが形成され、その切り欠き部11bに案内部22が通じている。
第2の巻き付け部12は、前側に向かって突出する円弧形状の縦リブ12A1及びその縦リブ12A1の内側に位置しその縦リブ12A1より曲率半径が大きい縦リブ12A2にて構成される第1の部分12Aと、この第1の部分12Aの縦リブ12A2との間に、通路13を形成する筒状の第2の部分12Bとを有する。第2の部分12Bは、縦リブ12A2と同様な曲率半径を有するがそれよりは短い円弧形状の縦リブ12B1と、この円弧形状に対応した形状で反対側に突出するように湾曲した縦リブ12B2とを有する。第2の巻き付け部12の外周部分(縦リブ12A1,12B2)は、第1の巻き付け部11の外周部分とほぼ同じ曲率半径となっている。第1及び第2の巻き付け部11,12は、それらの半径が約30mm以上とされ、巻き付けた光ファイバ100A,100Bにおける光信号の伝送ロスが大きくならないようにしていると共に、その破断を防止している。
また、第1及び第2の巻き付け部11,12や案内部14、保持部16,17には、各巻き付け部11,12や案内部14、保持部16,17からの光ファイバ100A,100Bが通る部分に対し光ファイバ100A,100Bの離脱(浮き上がり)を防止するためのひさし状の水平リブ31〜42が、通路に向けて水平に突出するように設けられている。通路13に対しても水平リブ43〜45が設けられている。第1及び第2の湾曲壁部3d,3eには、経路の幅が広くなるので、前述した水平リブ31〜45よりも長い水平リブ46〜49が設けられている。そして、光ファイバ100A,100Bが通る通路の幅に対して水平リブ31〜45,46〜49が長めになっているので、ファイバトレイ3を傾けても、光ファイバ100A,100Bをしっかりと保持できる。また、第1の巻き付け部11の外周部分であって通信系の光ファイバ100Bが外部に導かれる部分の両側に設けられる水平リブ32,33は、他の部分に設けられる水平リブ31、34〜49よりも低い位置に設けられ、通信系の光ファイバ100Bが、他の光ファイバと干渉することなく外部に導き出されるようになっている。
第1及び第2の巻き付け部11,12と各保持部16〜18との間には、光ファイバ100A,100Bを案内する板状の補助案内リブ51〜56がそれぞれ設けられている。
上記構成によれば、例えば図6に示すように、光ケーブル導入用の切り欠き部2fを通じて、入力側からの光ケーブル100がファイバトレイ3内に入ってきた後、簡易コード化部材10(第1の凹部S11)を経て、第2の凹部S12で、放送系の光ファイバ100Aと通信系の光ファイバ100Bとは別々に分かれる。
放送系の光ファイバ100A(図6の実線参照)は、ファイバトレイ3上の第2の巻き付け部12(第1の部分12A及び第2の部分12B)の周囲を一周した後、案内凹部21によって案内されて、開口3fを通じて光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに向かう。
このように、第1及び第2の巻き付け部11,12の間に形成された案内凹部21によって、それら両巻き付け部11,12の間に巻き付けられた光ファイバ100A,100Bより下側位置で開口3fに案内することで、スペース(第1及び第2の巻き付け部11,12の間のスペース)を有効に利用して、光ファイバ100A,100Bの余長部分と干渉することなく、光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに、光ファイバ100Aの端部の光コネクタ100aを接続することができる。よって、無理なく、光受信機1において光ファイバ100A,100Bの余長処理と終端処理との両立が図れる。
また、第1及び第2の巻き付け部11,12の間において、放送系の光ファイバ100Aの光コネクタ100aを下側に案内して光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに接続できるようにしているので、光コネクタ100aを光中継用アダプタ6aに接続するための特別なスペースをファイバトレイ3に設ける必要がない。
特に、案内凹部21は、第1の巻き付け部11と第2の巻き付け部12との中心を結ぶ線に対して傾斜して、第2の巻き付け部12の接線方向に延びるように光ファイバ100Aが配置されているので、光ファイバ100Aに無理な曲げ力を作用させることなく、終端処理ができる。また、第2の巻き付け部12の接線方向に延びるように光ファイバ100Aを配置しているので、その終端処理に必要な光ファイバ100Aの長さも短くてよい。
一方、通信系の光ファイバ100B(図6の破線参照)は、第2の巻き付け部12から第3の保持部18の、接続具102を経て、第1の巻き付け部11から第2の巻き付け部12を経て、余長収納部S2内を一周した後に、案内凹部21の上を通り、案内部22を経て、通信系の出力ケーブルとして外部に導出されることになる。
この場合、通信系の光ファイバ100Bは、光ファイバ100Aの余長部分や終端部分の上側を通って外部に案内されるので、その余長部分や終端部分と干渉することなく、光受信機1から外部に導き出される。
それに加えて、通信系の光ファイバ100Bが導き出される部分の両側に設けられる水平リブ32,33は、光ファイバ100Bの浮き上がりを規制するために他の部分に設けられる水平リブ31、34〜49よりも低い位置に設けられているので、通信系の光ファイバ100Bは、外部への導出部分において他の光ファイバと干渉することなく、外部に光ケーブルとして導き出されるようになっている。
以上説明した光受信機1において、余長収納部S2に収納される光ファイバ100Aの先端に設けた光コネクタ100aを光受信増幅部6の光中継用アダプタ6aに着脱可能に接続することにより、光受信増幅部6に光信号を導入するようにしている。これにより、故障などにより光受信増幅部6を交換する必要性が生じた場合、光中継用アダプタ6aから光コネクタ100aを外すことによりファイバトレイ3に形成されている余長収納部S2に光ファイバ100A,100Bの余長部分を収納したままで、ファイバトレイ3を取り外して光受信増幅部6を交換することができるようになる。
前記実施の形態においては、第2の巻き付け部12のみ、2つの巻き付け部(第1の部分12Aと第2の部分12B)で構成されるようにしているが、本発明はそれに限定されるものではなく、第1の巻き付け部11も、第2の巻き付け部と同様に、接近して配置される2つの巻き付け部(第1の部分12A及び第2の部分12Bに相当する第1の部分及び第2の部分)で構成することも可能である。この場合には、2つの巻き付け部の間に、2つの中間巻き付け部が配置されることになり、ファイバトレイ上に4つの巻き付け部が配置されることになる。
1 光受信機
3 ファイバトレイ
3f 開口
5 電源部
6 光受信増幅部
6a 光中継用アダプタ
11 第1の巻き付け部
12 第2の巻き付け部
21 案内凹部
22 案内部
31〜45,46〜49 水平リブ
100 光ケーブル
100a 光コネクタ
100A 放送系の光ファイバ
100B 通信系の光ファイバ
3 ファイバトレイ
3f 開口
5 電源部
6 光受信増幅部
6a 光中継用アダプタ
11 第1の巻き付け部
12 第2の巻き付け部
21 案内凹部
22 案内部
31〜45,46〜49 水平リブ
100 光ケーブル
100a 光コネクタ
100A 放送系の光ファイバ
100B 通信系の光ファイバ
Claims (4)
- 一面が開放される本体ケーシングの内部に電源部と光信号を電気信号に変換して増幅する光受信増幅部とが設けられ、前記本体ケーシングの前記一面側にファイバトレイが取り外し可能に嵌め込まれ、前記ファイバトレイに光ファイバの余長部分を巻き付けて収納すると共に、前記光受信増幅部の光中継用アダプタに前記光ファイバの端部の光コネクタが前記ファイバトレイの開口を通じて接続される光受信機の光ファイバ終端処理構造において、
前記ファイバトレイ上には、平面視で円形状の第1の巻き付け部と第2の巻き付け部とが一定間隔を隔てて配置され、
前記第1及び第2の巻き付け部の間に、それらの間に巻き付けられた光ファイバより下側位置で、前記光ファイバの端部の光コネクタを前記開口に案内する案内凹部が形成されていることを特徴とする光受信機の光ファイバ終端処理構造。 - 前記案内凹部は、前記第1の巻き付け部と第2の巻き付け部との中心を結ぶ線に対して傾斜して設けられると共に、底面の高さが前記開口に向かって徐々に低くなるように傾斜している請求項1記載の光受信機の光ファイバ終端処理構造。
- 前記ファイバトレイに導入される光ケーブルは、放送系の光ファイバと通信系の光ファイバとに分けられ、前記第2の巻き付け部には、通信系の光ファイバを案内する第2の案内部が形成され、この第2の案内部によって前記通信系の光ファイバが、前記第2の巻き付け部に巻き付けられる放送系の光ファイバの上側を通って外部に導かれる構成とされている請求項1又は2記載の光受信機の光ファイバ終端処理構造。
- 前記第1及び第2の巻き付け部に、各巻き付け部からの光ファイバの離脱を防止するためのひさし状の水平リブが設けられており、
前記通信系の光ファイバが外部に導かれる部分の両側に設けられる水平リブは、他の部分に設けられる水平リブよりも低い位置に設けられている請求項3記載の光受信機の光ファイバ終端処理構造。
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2004
- 2004-10-20 JP JP2004305197A patent/JP2006119238A/ja active Pending
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