JP2006119191A - 保持具及び光ファイバ用保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、被保持物を適正な保持力でしっかりと保持することが可能であり、しかも、過剰な保持力によって保持物を傷める等の不都合を回避できる保持具及び光ファイバ用保持具を提供する。
【解決手段】 本発明の保持具によれば、板状の金属芯材の両面に軟質樹脂層を設けた構成としたため、局所的な被保持物への応力の集中等によるに損傷を与えることがなく、また、所望の形状を維持しながら充分に保持力を作用させ、安定して被保持物を固定することができる。さらに、板状の金属芯材の全体を覆うように軟質樹脂層を設けてやれば、金属芯材が保持具の外部に露出することがなく、被保持物である、例えば光ファイバ等の表面を金属で擦って損傷する等の事故を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被保持物として、主として、光ファイバ(ケーブル、コード、心線、テープ心線、素線を含む)あるいは電線などを、所要の状態に引き回し、配置する際に、これを保持する保持具及び光ファイバ用保持具に関するものである。
例えば、光ファイバ心線、光ファイバテープ心線、光ファイバ素線などといった光ファイバは、非常に細く、周知のように、曲げや側圧などによって折損し易く、また、折損しなくても、曲げや側圧などによって光伝送特性に影響を来すことがあるため、取り扱いを慎重にする必要がある。しかし、光ファイバを所望の位置に引き留めたり、複数本の光ファイバを束ねたりする際に使用する保持具としては、従来公知の(図15に開示する)帯状の保持具100が用いられている現状である(特許文献1)。この保持具100は、細い鋼線などの、手指で塑性変形が可能な金属芯線101(例えば、0.4mm直径)に、塩化ビニルなどで形成された合成樹脂被覆材102を被せて、全体に帯状に形成されたものであり、光ファイバの他、電気コードの結束等にも広く用いられるものである。図15に示すように、この保持具100は、合成樹脂被覆材102が帯状に形成された部分である帯状部103と、この帯状部103の一方の面の側に膨出し、帯状部103の長手方向全長にわたって該帯状部103の幅方向中央(断面長手方向)に沿って延在する突条として形成された芯線埋設部104とを有している。前記金属芯線101は前記芯線埋設部104に埋設されて保持具100の全長にわたって延在している。
特開平11−1263号公報
しかしながら、上述の保持具100は、合成樹脂被覆材102が塩化ビニルをはじめとする硬質樹脂製であることが一般的であり、曲げに対して硬すぎるので、細い線(光ファイバ心線、テープ心線、素線など)を挟み込むなどの、結束・保持する能力が低いといった不満があった。また、締め付け過ぎによって光ファイバの被覆を傷付けたり、固定機能を求める場合に締め付け力が緩すぎて固定機能を果たさなかったりするなど、結束の際の力加減が難しいといった不満があった。また、芯線埋設部104が有る側を光ファイバを接する側として使用してしまうことが多々有り、この場合は、光ファイバにおける芯線埋設部104の当接位置に保持具100の結束力が集中的に作用して光ファイバを傷める虞がある。
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、被保持物を適正な保持力でしっかりと保持することが可能であり、しかも、過剰な保持力によって保持物を傷める等の不都合を回避できる保持具及び光ファイバ用保持具を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明は、板状に形成された可撓性の金属芯材の両面に軟質樹脂層が設けられ、前記金属芯材を塑性変形させることで被保持物を保持するための所望形状に曲げることができることを特徴とする保持具を提供する。
なお、この保持具は、前記金属芯材の全体を覆う軟質樹脂製の樹脂外装体を有し、前記樹脂外装体の一部又は全部が前記軟質樹脂層によって形成された構成とすることもできる。この場合、前記金属芯材の両面の前記軟質樹脂層の内の一方又は両方が圧縮性の発泡合成樹脂材料から形成される構成としても良く、この場合、前記金属芯材の両面の前記軟質樹脂層の内の一方が発泡ゴムから形成されていることが好ましい。
また本発明は、前記金属芯材がベース部と該ベース部から延びる舌片状の1又は複数本の枝部とを有する形状に形成され、この金属芯材の両面には前記軟質樹脂層が形成されており、前記金属芯材のベース部の両面に前記軟質樹脂層が被着された構造の保持具ベース部と、前記金属芯材の枝部の両面に前記軟質樹脂層が被着された構造に形成され前記保持具ベース部から延出する細長形状の保持片とを有することを特徴とする保持具を提供する。この場合、前記保持片が前記保持具ベース部の両側に対向配置されており、しかも、保持具ベース部の両側に配置された保持片は、前記保持具ベース部の両側又は片側の保持片を前記保持用ベース部を介して反対の側に向けて曲げたときに、保持具ベース部の一方の側の保持片が前記保持具ベース部の他方の側の複数本の保持片の間に確保しておいた隙間に入り込むように、位置がずらされているように構成しても良い。
また本発明は、光ファイバを収納して保持する筒状の光ファイバ用保持具であって、保持具を筒状に成形した筒状体であり、前記保持片を、前記筒状体の内側あるいは外側へ向けて曲げることで、前記筒状体の側部に、光ファイバを通すための光ファイバ挿通口を形成できるようになっていることを特徴とする光ファイバ用保持具を提供する。この場合、前記筒状体は、前記光ファイバに沿わせて配置される前記保持具ベース部と、該保持具ベース部の両側又は片側から延出する複数の前記保持片を有し、複数の前記保持片は、それぞれ前記保持具ベース部から前記筒状体の周方向に沿うように延出されており、前記筒状体の軸方向に沿った方向の複数箇所に配置されていることが好ましい。
本発明の保持具によれば、板状の金属芯材の両面に軟質樹脂層を設けた構成としたため、局所的な被保持物への応力の集中等によるに損傷を与えることがなく、また、所望の形状を維持しながら充分に保持力を作用させ、安定して被保持物を固定することができる。さらに、板状の金属芯材の全体を覆うように軟質樹脂層を設けてやれば、金属芯材が保持具の外部に露出することがなく、例えば光ファイバ等の被保持物を傷付けるといった不具合を確実に防止できる。また、軟質樹脂層の材質として圧縮性の発泡合成樹脂材料やを使用することにより、被保持物を局所的な応力集中によって傷めるといった不都合を確実に防止できるとともに、保持具を曲げて被保持物を挟み込んで把持する際に、圧縮された発泡合成樹脂によって被保持物に作用する押圧力が安定し、所望の押圧力で被保持物を保持できる。また、保持具が保持具ベース部と、この保持具ベース部から延びる細長形状の保持片とを有する構成であれば、保持具ベース部を固定対象物への固定等に利用できる。また、保持具を、保持片を曲げることで筒状体に成形することにより、被保持物を光ファイバとした際に光ファイバの挿通口の位置や数を調整できる光ファイバ用保持具が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る保持具の第1の実施形態について説明する。
図1(a)に示すように、保持具1は全体として帯状に形成されており、板状に形成された可撓性の金属からなる金属芯材2と、この金属芯材2の全体を覆う樹脂外装体3から構成される。
金属芯材2は、例えば銅やアルミニウム等、手指によって曲げることができる(塑性変形できる)可撓性を有する金属によって形成されるものであり、曲げた後、強制的に曲げ力を与えない限り、その形状を維持することができる。
図2に示すように、樹脂外装体3は、金属芯材2の一方の面(第1芯材面2a)に被着された軟質樹脂層3a(以下、第1軟質樹脂層とも言う)と、金属芯材2の他方の面(第2芯材面2b)に被着された軟質樹脂層3b(以下、第2軟質樹脂層とも言う)とを一体化したものである(図2参照)。第1軟質樹脂層3aは金属芯材2の第1芯材面2aから金属芯材2の外周面(端面2c)に回り込ませてあり、第2軟質樹脂層3bは金属芯材2の第2芯材面2bから金属芯材2の外周面2c(端面)に回り込ませてあり、軟質樹脂層3a、3b同士の接合部3jが金属芯材2を取り囲むようにして金属芯材2の外周全周にわたって形成されている。第1軟質樹脂層3aと第2軟質樹脂層3bとの接着は、例えば、接着剤による接着や、両面テープ(両面に粘着面を有するテープ)を介在させた接着固定等を採用できる。
軟質樹脂層3a、3b同士の接合は、上述のように、両軟質樹脂層3a、3bの外周部をそれぞれ金属芯材2の外周面2c(端面)に回り込ませて接合する形態に限定されず、例えば、第2軟質樹脂層3bの接合面3dを金属芯材2の第2芯材面2bと面一に延びる形状とし、この接合面に対して、第1軟質樹脂層3aの金属芯材2の周囲にはみ出した部分を接着する構成等、各種形態が採用可能である。但し、軟質樹脂層3a、3b同士の接合部の位置は、帯状の保持具1の両面である第1面1a、第2面1bを避ける。第1面1a、第2面1bは、保持具1によって被保持物を保持(把持、又は、周囲から取り囲むようにして収納)する際に被保持物に接触される面であり(後に詳述)、軟質樹脂層3a、3b同士の接合部3jを第1面1a、第2面1bを避けた所に位置させる構成であれば、被保持物に対する接合部の接触を回避でき、接合部によって被保持物を傷付けるといった不都合を防止できる。
軟質樹脂層3a、3bは、金属芯材2を収納する溝条を形成したものであっても良いが、例えば後述のように、クッション性(圧縮性)を有する発泡樹脂材料を採用した場合は、金属芯材2を収納するための溝条を有する形状に形成せずに、軟質樹脂層3a、3b自体の柔軟性によって、一方又は両方の軟質樹脂層3a、3bの金属芯材2の周囲にはみ出した部分同士を金属芯材2の外周面2cに回り込ませて、互いに接着固定して一体化しても構わない。
なお、軟質樹脂層3a、3bは、金属芯材2に対しては、例えば接着剤による接着や熱溶着等によって接着固定される。
ここで軟質樹脂とは、曲げ弾性率が68.64655MPa以下(700kgf/cm2以下:ASTM D 883による定義)の樹脂である。
本実施形態においては、第1、第2軟質樹脂層3a、3bとしてクッション性(圧縮性)を有する発泡合成樹脂材料を採用している(以下、軟質樹脂層を、弾性外装材とも言う)。軟質樹脂である発泡合成樹脂材料の採用は、光ファイバやガラス基板といった被保持物の把持固定等の際に、被保持物を傷付けにくい等の点で好ましい。第1、第2弾性外装材3a、3bの材質や厚みは互いに同じであっても良いが、異ならせることも可能である。ここでは、好ましい一例として、一方の弾性外装材(ここでは符号3aの第1弾性外装材)に圧縮性の発泡ポリエチレン、他方の弾性外装材(ここでは符号3bの第2弾性外装材)に発泡ゴムを用いた構造を例示する。また、第1弾性外装材3aである発泡ポリエチレン層の厚みを、第2弾性外装材3bである発泡ゴム層よりも大きくしている。この弾性外装材の厚みは、光ファイバやガラス基板といった傷付きやすい被保持物の把持固定時の傷付き防止や、保持具1の曲げ操作性等に鑑みて設定されるものであり、例えば、軟質樹脂層3aに用いる発泡ポリエチレンを4mm、軟質樹脂層3bに用いる発泡ゴムを2mmとする。
図1(b)は、保持具1を用いた被保持物4の保持(ここでは把持)の一例を示す。なお、ここでは、被保持物4として光ファイバを採用しており、以下、被保持物4を「光ファイバ」と称する場合がある。なお、ここで採用される光ファイバ4としては、例えば、光ファイバ素線、光ファイバ心線(単心又は多心)、光ファイバコード等である。
保持具1は、該保持具1の長手方向の一部に設定した折り曲げ部1eにて、第1弾性外装材3aによって金属芯材2の第1芯材面2aに沿って延在するようにして形成されている第1面1a及び第2弾性外装材3bによって金属芯材2の第2芯材面2bに沿って延在するようにして形成されている第2面1bの内の一方が内側、他方が外側となるようにして該保持具1を屈曲させることで、保持具1の内の折り曲げ部1eを介して両側の部分(詳細には、折り曲げ部1eの屈曲の内側となった弾性外装材の、折り曲げ部1eを介して両側の部分)の間に被保持物を挟み込むようにして把持できる。ここで、保持具1の内、折り曲げ部1eを介して両側部分が、被保持物4を挟み込むための保持部1c、1dとして機能する。
図1(b)の例では、保持具1の長手方向(図1(a)において矢印L方向)の中央部に設定した折り曲げ部1eにて保持具1を発泡ポリエチレン層である第1弾性外装材3aが内側(すなわち、第1面1aが内側)となるように屈曲させて2つ折りにし、被保持物である光ファイバ4を両側から第1弾性外装材3aによって挟み込んで把持している。例えば、光ファイバ収納トレイや、光配線盤等の架体の配線用棚等に前記保持具1を取り付けておき、この保持具1を上述のように屈曲させて光ファイバ4を把持すれば、保持具1を光ファイバ4の引き留め具等として機能させることができる。また、図1(c)は、光ファイバ収納トレイや、光配線盤等の架体の配線用棚等に光ファイバ引き留め具として複数取り付けた前記保持具1を、円形に巻いた状態に確保した光ファイバ4の余長4aを把持して、余長4aの湾曲状態を維持する湾曲維持部材として機能させた例を示す。
保持具1によって、被保持物を把持する際には、被保持物が折り曲げ部の屈曲の内側となるようにして保持具1を屈曲させ、保持具1の折り曲げ部を介して両側に位置する部分同士を押し付け合い、屈曲の内側の弾性外装材を圧縮変形させる。被保持物が光ファイバ4のように細い線状のものである場合は、被保持物の両側の弾性外装材の圧縮変形によって両側の弾性外装材の間に被保持物が埋め込まれた状態となり、被保持物4が周囲の弾性外装材3a、3bからほぼ均等の押圧力を以て保持されることとなる。しかも、この保持具1では、被保持物の把持が完了すると、塑性変形された金属芯材2によって屈曲された形状が維持されるため、弾性外装材の圧縮状態も維持され、圧縮変形された弾性外装材から被保持物に押圧力が作用した状態も維持されるため、被保持物の把持状態を安定に維持できるといった利点がある。なお、把持作業の際、弾性外装材が緩衝材の機能を果たして、被保持物を過剰な押圧力によって傷めるといった不都合を防止できることも言うまでも無い。
また、本実施形態においては、光ファイバ4等の被保持物を保持するにあたり、折り曲げ部1eでの保持具1の屈曲(折り曲げ)を、第2弾性外装材3bが屈曲の内側(つまり、第2面1bが内側)となる向きで行っても良い。第2面1b、すなわち発泡ゴムからなる軟質樹脂層3b(弾性外装材)同士を押し付け合うようにして被保持物を把持しても良い。第2弾性外装材3bを内側として保持具1を屈曲させた所に光ファイバ4等の被保持物を把持した場合は、ゴムの摩擦係数によって滑り止め効果が得られるため、被保持物を動かないように固定する場合に適している。
なお、本実施形態においては、保持具1を折り曲げ部1eの位置で折り曲げ、軟質樹脂層3a、3bの圧縮作用によって光ファイバ4を包み込むように接触して保持しているが、
例えば環状に湾曲させた保持具1の内側に光ファイバ4を保持するようにして良い。本発明では、保持具内側に光ファイバ4等の被保持物を若干のクリアランスを以て遊動可能に収納した場合も、「保持」と呼ぶものとする。
また、本実施形態においては、帯状の金属芯材2をなす可撓性金属として銅やアルミニウムをあげているが、折り曲げ時の加工性を考慮して他の金属を選択しても良い。また、金属芯材2の形状については、例えば網目状の平板を用いる等、折り曲げ変形時の加工性を考慮した形状としても良い。
図3(a)は、保持具1の長手方向の3箇所に設けた折り曲げ部1h、1i、1jで保持具1を屈曲(折り曲げ)して、各折り曲げ部1h、1i、1jの折り曲げの内側に配置した被保持物である光ファイバ4を挟み込むようにして把持した例を示す。
保持具1の折り曲げ部1h、1i、1jは、保持具1の長手方向において何れかの場所の選択によって設けられるものであり、折り曲げ部1h、1jは第1面1aが内側となるようにして折り曲げられ、折り曲げ部1iは第2面1bが内側となるようにして折り曲げられている。この際、折り曲げ部1h、1i、1jを境界として折り曲げられて突き合わせられた保持具1の長手方向の各部位は保持部1k、1m、1n、1pとして機能する。ここでは、光ファイバ4は、発泡ポリエチレンからなる軟質樹脂層3aによって、保持部1kと1mの間、及び保持部1nと1pの間に挟み込まれて保持される。
なお、図3(b)、(c)に示したように、保持部1mと1nの間にも光ファイバ4を挟み込み、発泡ゴムからなる軟質樹脂層3bによって保持しても良い。これにより、前述したように、光ファイバ素線や光ファイバ心線等の外力の影響を受けやすい被保持物は、保持部1kと1mの間、及び保持部1nと1pの間において軟質樹脂層3aで保持し、比較的外力の影響を受けにくい被保持物は保持部1mと1nの間で軟質樹脂層3bによって保持する等、適宜選択することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る保持具の第1の実施形態によれば、被保持物4を、金属芯材2の両面の軟質樹脂製の弾性外装材3a、3bのいずれか一方を圧接させて把持する構成としたため、局所的な応力の集中等によって被保持物に損傷を与えることなく、また、折り曲げ形状を維持しながら充分に保持力を作用させ、安定して被保持物を固定することができる。つまり、この保持具1では、被保持物4を把持する把持力が、折り曲げ部の両側の保持部の金属芯材2間にて圧縮変形された弾性外装材からの押圧力として作用するようになっており、しかも、両保持部の板状(この実施形態では帯状)の金属芯材2が互いに平行な状態を保ったまま弾性外装材に圧縮力を作用させるため、その結果、弾性外装材から被保持物4に作用する把持力(押圧力)が局所的な偏在を生じることなく被保持物4に均等に作用することとなり、被保持物4を傷めるといった心配が無いのである。また、この保持具1によれば、金属芯材2全体が樹脂外装体3によって覆われており、金属芯材2が露出した部分が無いため、不用意に金属芯材2に光ファイバ等の被保持物を接触させて傷付けてしまうといった不都合を確実に防止できる。
次に、本発明に係る保持具の第2の実施形態について説明する。
図4に示すように、本実施形態における保持具1Aは、板状の金属芯材2(以下、区別のため、この実施形態に係る金属芯材に符号21を用いて説明する場合がある)と、この金属芯材21の外側に被着され、金属芯材21を露出させないように金属芯材21全体を覆う樹脂外装体3とを有する点は第1の実施形態と同じであるが、板状のベース部21aとこのベース部21aから延びる板状の舌片21bとを有する金属芯材2(21)を用いている点、全体形状も金属芯材21の形状に従い板状の保持具ベース部11と該保持具ベース部11から延びる細長板状の保持片12とを有する形状になっている点で、第1の実施形態とは異なる。
金属芯材21の材質、金属芯材21の両側に被着された2つの弾性外装材3a、3bの材質等は、第1の実施形態と同様のものを採用できるので、説明を省略する。また、樹脂外装体3が、1枚の板状の金属芯材21の両側の弾性外装材3a、3b同士を接合して一体化したものであることも、第1の実施形態と同様である。なお、このことは、以降の各実施形態でも同様である。
図4(b)、(c)は、前記保持具10の使用形態例である。本例では、保持具ベース部11と保持片12との境界付近に設定した折り曲げ部11aで保持具ベース部11に保持片12を重ね合わせるようにして保持具1Aを折り曲げ、保持具ベース部11と保持片12の間に、被保持物である光ファイバ4を挟み込むようにして保持している。
図4(b)、(c)では、第1弾性外装材3aが内側、つまり、全体として板状の保持具10の両面の内、第1弾性外装材3aによって金属芯材21に沿って延在するように形成された第1面1aが内側になるようにして保持片12を折り曲げているが、保持片12の折り曲げは、第2弾性外装材3bが内側、つまり第1面1aとは反対の側の第2面1bが内側となる形態であっても良い。
図5(a)は、本実施形態における保持具1Aを使用して、複数の光ファイバ4を一括保持した図である。ここで、複数の光ファイバ4は、保持具ベース部11と保持片12との間で並列に並べられて保持されている。
図5(b)は、本実施形態における保持具1Aを使用して、図1(c)に示した第1の実施形態と同様に、光ファイバ収納トレイや、光配線盤等の架体の配線用棚等に光ファイバ引き留め具として複数取り付けた保持具1Aを、円形に巻いた状態に確保した光ファイバ4の余長4aを把持して、余長4aの湾曲状態を維持する湾曲維持部材として機能させた例である。
ここで、保持具ベース部11を柱等の固定対象物に固定するにあたっては、接着剤や両面粘着テープによる固定でも良いし、また、保持具ベース部11の適当な位置にねじ穴を設け、固定対象物にねじ止めしてやっても良い。固定方法については、保持具1Aが使用される場所の状況に応じて、適宜選択できる。この保持具1Aの場合は、保持具ベース部11が保持片12よりもかなり大きい(面方向の寸法が大きい)板状であるため、この保持具ベース部11を接着剤や両面粘着テープで固定対象物に固定する場合は、接着面積を充分に確保でき、充分な固定力が得られる。また、ねじ止め等による固定も、保持具ベース部11を固定対象物にねじ止めすることで、被保持物と干渉しない位置に固定位置(例えば、ねじ使用位置)を設定できる等の利点がある。
なお、以降の第3〜7の実施形態は、保持具ベース部から複数の保持片が突出された形態のものである。また、本発明に係る保持具の形状は、金属芯材の形状に対応している。
次に、本発明の保持具に係る第3の実施形態について説明する。
図6(a)に示すように、本実施形態における保持具1Bは、その長手方向(図6(a)左右方向)において3本の保持片12a、12b、12cが串歯状に保持具ベース部11から延びる形状となっている。なお、金属芯材22の材質、金属芯材22の両側に被着された2つの弾性外装材3a、3bの材質等は、第1の実施形態と同様のものを採用できるので、説明を省略する。また、樹脂外装体3が、金属芯材22の両側の弾性外装材3a、3b同士を接合して一体化したものであることも、第1の実施形態と同様である。
金属芯材22は、板状のベース部22aと、このベース部22aから平行に延びる板状の舌片22b、22c、22dを有する板状の部材であり露出部分が無いように全体が樹脂外装体3で覆われている。樹脂外装体3は、第1面1aを形成する弾性外装材3aと、第2面1bを形成する弾性外装材3bとから構成される。
保持具ベース部11の内部には、前記金属芯材22に形成されるベース部22aが収納されており、また、保持具ベース11からは、保持片12a、12b、12cがそれぞれ平行に延びて形成される。ここで、保持片12aの内部には前記金属芯材22に形成される舌片22bが収納されており、同様に保持片12bの内部には舌片22cが収納されるとともに、保持片12cの内部には舌片22dが収納されている。
この実施形態でも、細長形状の3本の保持片の内の1本又は複数本を、長手方向中央部あるいは保持片と保持具ベース部11との境界付近に折り曲げ部が形成されるようにして保持具ベース部11側に折り返すように折り曲げて光ファイバ4を挟み込むといった保持形態が採用可能であるが、本実施の形態の保持具1Bでは、これ以外に、例えば図6(b)に示すように、長手方向を揃えて横並びに配列させた3本の保持片を使って被保持物(光ファイバ)を保持するにあたり、中央に位置する保持片12bが、被保持物(光ファイバ)を介して該保持片12bの両側の保持片12a、12cとは反対側から被保持物に押圧力を作用させるようにし、中央の保持片12bとその両側の保持片12a、12cとによって光ファイバ4を両側から保持する保持形態も採用できる。図6(c)に示した例は、具体的には、横並びに配列させた3本の保持片の内、中央に位置する保持片12bを保持具ベース部11との境界付近で屈曲させて、平板状にしておいた保持具ベース部11から該保持部ベース部11を延長するように延びる両側の保持片12a、12cに対する位置を若干ずらしており、中央の保持片12bが、光ファイバ4を、両側の一対の保持片12a、12cとは反対の側から押え込むようにしたものである。
但し、中央の保持片12bは、内部の舌片22c(金属芯材)が、両側の保持片12a、12cの舌片22b、22d(金属芯材)と平行になるように、両側の保持片12a、12cと平行に配置しているため、横並びに配列させた複数本の光ファイバ4を一括保持する場合に、各光ファイバ4を均等な押圧力を以て保持できる。なお、中央の保持片12bを屈曲せずに、その両側の保持片12a、12cを屈曲させたり、3本の保持片(12a、12b、12c)を全て屈曲させることによって、中央の保持片12bとその両側の保持片12a、12cとの間に光ファイバ4を保持する形状を実現することも可能である。また、中央の保持片12bとその両側の保持片12a、12cとの間に光ファイバ4を保持する作業は、保持片の屈曲作業によって保持を実現するようにしても良いが、保持片の屈曲成形を完了した後に、各保持片の保持具ベース部11からの突出先端側から、中央の保持片12bとその両側の保持片12a、12cとの間に光ファイバ4を押し込むようにして挿入することも可能である。
この例は、光ファイバ4を位置ずれしないようにしっかりと固定するものではなく、光ファイバ4を軽く保持し、光ファイバ4が強く引っ張られた場合には光ファイバ4の移動を許容するため光ファイバ4を傷めない点で、光ファイバ用の保持具として優れている。また、中央の保持片12bとその両側の保持片12a、12cとの間に保持した光ファイバ4は、保持片を曲げるだけで保持具1Bから簡単に取り出すことができるといった利点もある。
図6(d)は、図1(c)及び図4(d)に示した実施形態と同様、光ファイバ収納トレイや、光配線盤等の架体の配線用棚等に光ファイバ引き留め具として複数取り付けた保持具1Bを、円形に巻いた状態に確保した光ファイバ4の余長4aを把持して、余長4aの湾曲状態を維持する湾曲維持部材として機能させた例である。
保持具1Bの固定対象物への固定方法等、その他の詳細については第2の実施形態において説明した内容と共通であり、説明を省略する。
次に、本発明に係る保持具の第4の実施形態について説明する。
符号23は板状の金属芯材であり、ここで23aはベース部、23b、23c、23dは舌片である。
図7(a)に示すように、本実施形態における保持具1Cは、保持具ベース部11から舌状に延びる複数本の保持片12d、12e、12fが形成されている点では第3の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、保持具ベース部11の一方の側から2本の保持片12d、12fが互いに平行に延びて形成される一方、保持具ベース部11を介して前記一方の側とは反対の側から保持片12eが延びて形成されている点で異なる。また、例えば図7(c)に示すように、前記保持具ベース部11を介して対向する両側の保持片12d、12f、12eは、両側又は何れか一方の側の保持片を曲げれば、前記保持片12dと12fとの間に確保された隙間に前記保持片12eを挿入できるように、保持具1Cの横幅方向(図7(a)において上下方向)において位置がずらされている。
保持具ベース部11の一方の側から延びる保持片12eを、保持具ベース部11を介して対向する反対の側に曲げると、この保持片12eは前記保持具ベース部11を挟んで他方の側に形成される保持片12dと12fとの間に確保された間隙に入り込む。同様に、前記保持片12d、12fを、保持具ベース部11を挟んで対向する反対の側に折り曲げた場合でも、保持片12dと保持片12fとの間に確保された間隙に、保持具ベース部11を挟んで他方の側に形成される保持片12eが入り込む。つまり、保持具1Cは、保持具ベース部11から延びてなる保持片12d、12fと保持片12eの各々の位置が、互いに重なり合わないようにずらして形成されている。
図7(c)は、前述したように、保持具ベース11を挟んで対向する側から延びる保持片12d、12fと保持片12bの何れか一方又は両側の保持片を折り曲げることよって、保持片12dと保持片12fとのとの間に確保された間隙に保持片12eを入り込ませ、保持具1Cを、弾性外装材3aが内側を向くように環状に形成して変形させ、この環の中に複数の光ファイバ4を挿通して保持したものである。ここで、複数の光ファイバ4の保持については、光ファイバ4が、挿通された保持具1Cで形成された環の中で移動しないように結束しても良いし、または、この環の中で隙間を持って保持されるように、必要に応じて、前記保持片12d、12f及び保持片12eの折り曲げ具合を調整すれば良い。また、保持具1Cを、弾性外装材3bが内側を向くように環状に形成しても良い。
図8(b)は、本実施形態における保持具1Cを使用して光ファイバ4を保持する際の別の使用形態を示している。
図8(b)に示したように、保持具1Cは、保持片12d、12fを、この保持片12d、12fと前記保持具ベース部11との境界付近で折り曲げて保持具ベース部11に重ね合わせるとともに、保持片12eを、この保持片12eと前記保持具ベース部11との境界付近で折り曲げて、2本の保持片12d、12fの間に入れるようにして保持具ベース部11に重ね合わせている。ここで、光ファイバ4は、各々の保持片12d、12e、12fと保持具ベース部11との間に挟み込まれるように保持される。
なお、図8(a)に示したように、保持具1Cの長さ方向(図8(a)左右方向)に連なっている保持具ベース部11、保持片12d、12f、保持片12eの各々の長さを略同寸としてやれば、各保持片を折り曲げて光ファイバを保持した際、保持具1C全体の外形上をコンパクトにまとめられるとともに、各部位の突出を最小限に留めることができる。
本実施形態における保持具1Cの固定対象物への固定方法や被保持物の保持方法等、その他の詳細についてはこれまでの説明と同様であり、説明を省略する。
次に、本発明に係る保持具の第5の実施形態について説明する。
図9(a)に示すように、本実施形態における保持具1Dは、細長形状の保持具ベース部11と、この保持具ベース部11の両側(図9(a)の左右)からそれぞれ複数本延出された保持片とを有し、全体として板状に形成されている。なお、ここでは、保持具ベース部11の左側の保持片に12g、右側の保持片に12hを付している。
符号24は板状の金属芯材であり、ここで24aはベース部、24bと24cはベース部24aの左右(図9(a)左右)に延出する舌片であり、24bはベース部24aの左側、24cは右側に延出している。この金属芯材24は、全体が樹脂外装体3で覆われている。この樹脂外装体3は、第1面1aを形成する弾性外装材3aと第2面1bを形成する弾性外装材3bとからなる。
本実施形態に係る保持具1Dは、これまでの保持具の説明のように、前記複数の保持片12g、12hの内の1枚か又は複数を折り曲げることで被保持物(ここでは光ファイバ4)を挟み込んで保持することもできる。
一方、図9(c)に示すように、この保持具1Dは、保持具ベース部11から左右に延出する複数の保持片12g、12hを、この複数の保持片12g、12hと前記保持具ベース部11との境界付近で、第1面1aが内側となるように折り曲げ、複数の保持片12g、12hの端部を突きあわせて筒状に形成した使用例(光ファイバ用保持具)のようにしても良い。
この光ファイバ用保持具(保持具)1Dは、前記保持具ベース部11と保持片12g、12hとで筒状体を形成したものであり、この筒状体に光ファイバ4を挿通して該光ファイバ4を保持する。
なお、図9(c)に示したように、この光ファイバ用保持具1Dは、保持片12g、12hを選択して筒状体の外側に曲げることで、光ファイバ4を挿通するための挿通口16を前記筒状体の側部に形成することができる。この挿通口16の位置や数は、前記複数の保持片12g、12hを曲げる位置や数によって適宜決定でき、これにより、複数の光ファイバ4を挿通して保持した際に、光ファイバ4の配線ルートに適した位置に、所望の数の挿通口16を形成することが可能となる。図9(c)においては、保持片12hの一部を筒状体の外側に曲げた例を示しているが、これは筒状体の内側に曲げても同様に挿通口16を形成することができる。
また、前記保持片12g、12hを筒状体の内側に曲げることにより、筒状体内の光ファイバ4を固定保持するための保持部とすることや、筒状体の内部の仕切壁として使用することができる。
また、本例においては、筒状体内部と光ファイバ4とが隙間をおいて保持される場合か、又は筒状体の内面(つまり、図9(c)の第1面1a)と光ファイバ4とが密着して保持される場合の何れの状態であっても、光ファイバ用保持具1Dの表面が軟質樹脂層で形成されているため、光ファイバ4を傷めることがないことは言うまでもない。
また、本例においては、図9(c)に示したように、筒状体の断面形状を略三角形状に形成したが、例えば、四角形状や円筒形状等に形成しても良い。筒状体としての断面形状は、光ファイバ用保持具1Dを形成する各部位の折り曲げ形状によって、適宜決定できる。
また、本例においては、図9(a)に示したように、保持具ベース部11の左右対称位置に各々の保持片が形成されたものを説明したが、各々の保持片が保持具ベース部11の左右において交互に形成された左右非対称のものであっても良い。また、保持具ベース部が設けられておらず、隣接する各々の保持片同士が連結部で繋がっている一枚の板状の保持具を形成し、各保持片を折り曲げて光ファイバ用保持具を形成しても良い。
次に、本発明に係る保持具の第6の実施形態について説明する。
図10(a)に示すように、本実施形態における保持具1Eは全体として板状に形成されており、保持具ベース部11の対向する両側から細長形状の支持部13a、13bが延出され、各々の支持部13a、13bの先端付近には、前記支持部13a、13bを介して対向する形で、保持片12i及び保持片12jが、各々一対の保持片として支持部13a及び支持部13bの各両側から延出して形成されている。
符号25は板状の金属芯材であり、ここで25aはベース部、25bと25cはベース部25aの対向する2つの側から延出する橋絡片、25dと25eは橋絡片25b、25cの端部から延出する舌片である。この金属芯材25は、表面が樹脂外装体3で覆われており、この樹脂外装体3は、第1面1aを形成する弾性外装材3aと第2面1bを形成する弾性外装材3bとからなる。
ここで、図10(b)、図11(a)に示すように、それぞれが一対となっている前記保持片12i、12jを、この保持片12i、12jと前記支持部13a、13bとの境界付近で、支持部13a、13bから立ち上げるようにして折り曲げ、保持片12i、12jの支持部13a、13bからの突出先端同士が、それぞれ接するようにして、一対の保持片12iと支持部13a、一対の保持片12jと支持部13bがそれぞれ略三角形状の筒状挿通部を形成するように曲げ成形できる。この筒状挿通部に光ファイバ4を挿通することにより、この光ファイバ4は保持具1Eによって保持される。
なお、本例においては、図11(a)、(b)に示したように、支持部13a、13bを折り曲げてやることにより、光ファイバ4の保持経路を変更することも可能である。
本実施形態における保持具1Cの固定対象物への固定方法や被保持物の保持方法等、その他の詳細についてはこれまでの説明と同様であり、説明を省略する。
次に、本発明に係る保持具の第7の実施形態について説明する。
図12(a)に示すように、この保持具1Fは、十字形に形成されており、中央の保持具ベース部11と、この保持具ベース部から四方に延出する細長形状の保持片12k、12m、12n、12oとを有する。なお、符号26は金属芯材であり、保持具1Fの形状に対応して、ベース部26aと複数本の舌片26bとを有する一枚の板材である。
この保持具1Fは、例えば図12(b)に示すように、保持具ベース部11を介して両側に延びる一対の保持片12k、12mを光ファイバ4の保持に利用し、前記一対とは別の対を構成する2本の保持片12n、12oを、固定対象物に対する固定に利用するといった使用形態が可能である。また、図13(a)、(b)は、複数の保持具1Fを板状の固定対象物6(トレイ等)に取り付け、円形に巻いた光ファイバ4の保持に利用した例を示す。この場合も、一対の保持片12k、12mを光ファイバ4の保持に利用し、別の一対の保持片12n、12oを、固定対象物に対する固定に利用できる。また、保持片自体を固定対象物に対する固定に利用するので、接着剤や両面粘着テープなどの固定手段を別途使用する必要がなく、低コスト化できる。また、光ファイバ4の保持解除や、固定対象物からの取り外し等は、保持片を曲げることで簡単に行える。図12、図13では、一対の保持片12n、12oを、保持具ベース部11から、板状の保持具ベース部11の片面に当接された固定対象物6の側に向けて折り曲げた部分を使って固定対象物6に保持具1Fを取り付け(図では、固定対象物6の一部を一対の保持片で両側から保持しているが、取付構造は限定されない)、一対の保持片12k、12mを保持具ベース部11から固定対象物6とは逆方向に折り曲げて光ファイバ4の保持に利用している。
なお、保持片を利用した光ファイバ4の保持は、一対の保持片の間に光ファイバ4を保持する形態に限定されず、例えば、保持片を長手方向中央部で180度反転させるように折り曲げて光ファイバ4を挟み込むようにして保持する保持形態であっても良い。
また、4本の保持片の内、光ファイバ4の保持に用いる保持片や、固定対象物への固定に用いる保持片は、必ずしも、保持具ベース部を介して両側に位置する保持片の対である必要はなく、適宜選択使用することができる。
次に、本発明に係る保持具の第8の実施形態について説明する。
図14(a)に示すように、この保持具1Gは全体として板状であり、細長保持片15と、この細長保持片15の一端に連通されるとともに、その略中央付近に貫通孔14aが形成されるファイバ保持部14を有する。このファイバ保持部14は、貫通孔14aの周囲が細長の保持体14bで囲い込まれて閉環された形状を持つ一方で、貫通孔14aと保持体14bの外周端面14cの一端との間には切込部14dが設けられている。なお、この切込部14dは、細長保持片15とファイバ保持部14の境界部分(つまり細長保持片15と外周端面14cの一端との境界部分)を避けて設けられる。
符号27は金属芯材であり、ここで27aはC字形状を持つC形板状部、27bは舌片である。舌片27bは前記細長保持片15の内部に収容されて細長形状を有するもので、C形板状部27aは前記ファイバ保持部14の内部(つまり、保持体14bの内部)に収容されて略C字形状を有するものである。なお、この金属芯材27は、表面が樹脂外装体3で覆われており、この樹脂外装体3は、第1面1aを形成する弾性外装材3aと第2面1bを形成する弾性外装材3bとからなる点で、これまでに説明した保持具と同様の基本構造を持つ。
この保持具1Gは、例えば図14(b)に示すように、細長保持片15においてファイバ保持部14が連通する側とは反対側部分を固定対象物6(例えば略水平に設置された棒状のもの等)に対して巻きつけるようにして固定する。本例においては、棒状の固定対象物6に細長保持片15を巻きつけ、保持具1G全体を固定対象物6にぶら下げるようにして固定支持している。
ここで、ファイバ保持部14は、前記細長保持片15の固定対象物6への巻き付け固定によって、この固定対象物6にぶら下がって空中に支持されている状態となっている。ここで、被保持物である光ファイバ4を前述の貫通孔14aに挿通することにより、この光ファイバ4はこの貫通孔14aから脱落しないように空中で保持される形となる。
ここで、前記貫通孔14aへの光ファイバ4の挿通は、前記第1面1aまたは第2面1bの方向から光ファイバ4の端部を貫通孔14aに入れ込んで挿通しても良いし、保持部14に形成された切込部14dの第1端部14eと第2端部14fの両方又は何れか一方を曲げることにより、閉環されている状態の保持体14bを、前記第1端部14eと第2端部14fが突き合わされて形成されている切込部14dから開口させ、この開口した切込部14dから光ファイバ4を差し込んで貫通孔14aに挿通しても良い。また、光ファイバ4の保持状態からの解除(光ファイバ4の抜き取り)についても、第1端部14eと第2端部14fの両方又は何れか一方を曲げることによって切込部14dを開口させて行うことができる。
なお、本例においては、保持具1Gの固定対象物6への固定を、細長保持片15を固定対象物6に対して巻き付ける形で行っているが、これには限定されず、例えば細長保持片15を接着剤や両面粘着テープ等を用いて固定対象物6に接着しても良いし、また、細長保持片15を固定対象物6に対してねじ止め固定しても良い。
また、本例においては保持具1Gが固定対象物6の下方にぶら下がる形の使用例を説明しているが、例えばファイバ保持部14が固定対象物6の上方や横方向に位置した状態で細長保持片15を固定対象物6に固定し、保持具1G全体が支持される形であっても良いし、保持具1Gの固定対象物6への固定や支持の形態については適宜選択して使用できる。
さらに、保持具1Gの固定対象物6への固定や支持形態については、保持具1Gが固定対象物6に対して不動となる形態には限定されず、可動の形態を採用しても良い。例えば、本例における細長保持片15を棒状の固定対象物6に対して巻き付ける際、この巻き付け状態を緩めにしてやることにより、保持具1Gが棒状の固体対象物6を軸として回動することも可能である。
(基板の保持)
図15は、被保持物としての基板7(ここではガラス基板。以下、ガラス基板とも言う)の複数箇所に本発明に係る保持具1Hを取り付けた状態を示している。
ここでガラス基板7は、例えば、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等に使用されるものである。なお、ここで採用可能な基板としては、ガラス基板に限定されず、例えばシリコン基板等であっても良い。保持具1Hは、第1実施形態の保持具1を用いているが、これに限定されず、例えば、上述した各実施形態の保持具など、本発明に係る各種構造の保持具を使用できる。この保持具1Hは、折り曲げによってガラス基板7を挟み込んで、しっかりと固定している。例えば、ガラス基板7を図15(a)、(b)のように保持具1Hが固定されたままの状態で、搬送トレイに載せたり、搬送容器に収容して搬送する場合、搬送トレイや搬送容器との接触部分が保持具1Hに限定されることで、搬送中のガラス基板7の傷付きが防止される。また、搬送トレイや搬送容器に対するガラス基板7の搬入や取り出しを、保持具1Hのみに触れて行うようにすることで、ガラス基板7を傷付きや汚染から守ることができる。保持具1Hは曲げ変形させるだけで、ガラス基板7に対して簡単に着脱できるので、着脱作業性が極めて良好である。
なお、基板支持用の保持具1Hは、例えば、基板7を支持するための支持台の複数箇所に固定しておいても良い。保持具1Hを固定した支持台(保持具付き支持台)は、保持具1Hを曲げるだけで基板7の着脱を容易に行えるとともに、保持具1Hによって基板7を安定かつ確実に支持できる。このため、保持具付き支持台自体を搬送治具等として用いることも可能である。保持具1Hは、折り曲げによって基板7を両側から挟み込むようにして固定する操作と、曲げ変形によって基板7の固定状態を解除する操作とが可能なように、支持台に取り付けておくことは言うまでも無い。
また、前述した各実施形態の保持具は、第1面1a、第2面1bのどちらを被保持物に接触させても良く、例えば、折り曲げによって被保持物をしっかりと挟み込んで保持する場合に、折り曲げの内側となる面が、第1面1a、第2面1bのどちらになっても良い。
また、保持具の具体的な形状は前述の実施形態に限定されない。
例えば、樹脂外装体は、板状の金属芯材の両面に被着される軟質樹脂層同士を接合して一体化した構成のものに限定されず、例えば、金属芯材全体を覆うように樹脂モールドで形成したもの等であっても良い。
また、金属芯材の形状、及び該金属芯材の形状によって、保持具の形状は、上述した実施形態に限定されず、様々なものを採用することができる。
また、被保持物は、光ファイバ、基板等に特に限定されるものではなく、様々なものを被保持物として保持してやることができる。
本発明に係る保持具の第1の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具の断面斜視図、(b)は保持具を折り曲げた側面図、(c)はこの保持具を複数使用して光ファイバを保持した使用例である。 本発明に係る保持具の基本構造を示す断面図である。 本発明に係る保持具の第1の実施形態の別の使用例を示す図であり、(a)はこの保持具で光ファイバを保持した斜視図、(b)は(a)を正面から見た図、(c)は(b)の側面図である。 本発明に係る保持具の第2の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げる前の上面図、(b)はこの保持具で光ファイバを保持した上面図、(c)は(b)の側面図である。 本発明に係る保持具の第2の実施形態の使用例を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げて光ファイバを保持した斜視図、(b)はこの保持具を複数使用して光ファイバを保持した使用例である。 本発明に係る保持具の第3の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具の上面図、(b)はこの保持具を折り曲げた状態の側面図、(c)はこの保持具で光ファイバを保持した斜視図、(d)はこの保持具を複数使用して光ファイバを保持した使用例である。 本発明に係る保持具の第4の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げる前の上面図、(b)は(a)の側面図、(c)はこの保持具を折り曲げて光ファイバを保持した斜視図である。 本発明に係る保持具の第4の実施形態を示す図であり、(a)は図7(a)の変形例、(b)は(a)に示した保持具を折り曲げて光ファイバを保持した斜視図である。 本発明に係る保持具の第5の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げる前の上面図、(b)は(a)の端面図、(c)はこの保持具を折り曲げて光ファイバを保持した使用例である。 本発明に係る保持具の第6の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げる前の上面図、(b)はこの保持具の一部を折り曲げた側面図、(c)はこの保持具を折り曲げて光ファイバを保持した略断面図である。 本発明に係る保持具の第6の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を固定対象物に固定して光ファイバを保持した図であり、(b)は(a)の側面図である。(b)。 本発明に係る保持具の第7の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げる前の上面図、(b)は、この保持具を固定対象物に取り付け、光ファイバを保持した斜視図、(c)は(a)の側面図である。 本発明に係る保持具の第7の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を複数使用して光ファイバを保持した使用例、(b)は(a)の側面図であり、固定対象物への取り付け状態を示した図である。 本発明に係る保持具の第8の実施形態を示す図であり、(a)はこの保持具を折り曲げる前の上面図、(b)はこの保持具を固定対象物に取り付け、光ファイバを保持した使用例である。 本発明に係る保持具の別の使用形態を示す図であり、(a)はこの保持具で基板を保持した正面図、(b)は(a)の側面図である。 従来の保持具の例を示す図である。
符号の説明
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H…保持具、1a…第1面、1b…第2面、11…保持具ベース部、12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12i、12j、12k、12m、12n、12o…保持片、13a、13b…支持部、14…ファイバ保持部、15…細長保持片、2、21、22、23、24、25、26、27…金属芯材、2a、21a、22a、23a、24a、25a、26a…ベース部、27a…C形板状部、2b、21b、22b、22c、22d、23b、23c、23d、24b、24c、25d、25e、26b、27b…舌片、3…樹脂外装体、3a、3b…軟質樹脂層、4…光ファイバ、5…コネクタ、6…固定対象物、7…基板(ガラス基板)

Claims (8)

  1. 板状に形成された可撓性の金属芯材の両面に軟質樹脂層が設けられ、前記金属芯材を塑性変形させることで被保持物を保持するための所望形状に曲げることができることを特徴とする保持具。
  2. 前記金属芯材の全体を覆う軟質樹脂製の樹脂外装体を有し、前記樹脂外装体の一部又は全部が前記軟質樹脂層によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の保持具。
  3. 前記金属芯材の両面の前記軟質樹脂層の内の一方又は両方が圧縮性の発泡合成樹脂材料から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の保持具。
  4. 前記金属芯材の両面の前記軟質樹脂層の内の一方が発泡ゴムから形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の保持具。
  5. 前記金属芯材がベース部と該ベース部から延びる舌片状の1又は複数本の枝部とを有する形状に形成され、この金属芯材の両面には前記軟質樹脂層が形成されており、
    前記金属芯材のベース部の両面に前記軟質樹脂層が被着された構造の保持具ベース部と、前記金属芯材の枝部の両面に前記軟質樹脂層が被着された構造に形成され前記保持具ベース部から延出する細長形状の保持片とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の保持具。
  6. 前記保持片が前記保持具ベース部の両側に対向配置されており、しかも、保持具ベース部の両側に配置された保持片は、前記保持具ベース部の両側又は片側の保持片を前記保持用ベース部を介して反対の側に向けて曲げたときに、保持具ベース部の一方の側の保持片が前記保持具ベース部の他方の側の複数本の保持片の間に確保しておいた隙間に入り込むように、位置がずらされていることを特徴とする請求項5記載の保持具。
  7. 光ファイバを収納して保持する筒状の光ファイバ用保持具であって、
    請求項5記載の保持具を筒状に成形した筒状体であり、前記保持片を、前記筒状体の内側あるいは外側へ向けて曲げることで、前記筒状体の側部に、光ファイバを通すための光ファイバ挿通口を形成できるようになっていることを特徴とする光ファイバ用保持具。
  8. 前記筒状体は、前記光ファイバに沿わせて配置される前記保持具ベース部と、該保持具ベース部の両側又は片側から延出する複数の前記保持片を有し、
    複数の前記保持片は、それぞれ前記保持具ベース部から前記筒状体の周方向に沿うように延出されており、前記筒状体の軸方向に沿った方向の複数箇所に配置されていることを特徴とする請求項7記載の光ファイバ用保持具。
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