JP2006118545A - 湯水混合弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水圧が変動しても吐水温度が大きく変動することのない湯水混合弁を提供する。
【解決手段】水側弁部26,湯側弁部28,それらを連繋する連繋部30を備えた弁体24と、各弁部に対応した水側弁座40,湯側弁座42とを有し、弁体24の軸方向の移動により水流入通路20及び湯流入通路22の開度を変化させることによって水,湯の流入比率を変化させ且つ流入した水,湯を混合室36に流入させて混合を行う形式の湯水混合弁10において、流入した水の内部通路34となる水側弁部26と湯側弁部28との間の位置において連繋部30に回転する羽根車60を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は湯水混合弁に関し、特に混合室に感温体を備えた自動温度調節機能つきのものに適用して好適な湯水混合弁に関する。
従来、湯水混合弁として混合室に感温体を備えてなる自動温度調節機能付のものが広く用いられている。
この自動温度調節機能付の湯水混合弁として次のようなもの、即ち(a)軸方向に離隔して設けた水側弁部と湯側弁部及びそれらを軸方向に連繋する連繋部を備えた弁体と、(b)それら水側弁部,湯側弁部の間において水側弁部,湯側弁部に各対応して設けられ、水側弁部,湯側弁部をそれぞれ当接させる水側弁座,湯側弁座とを有し、弁体の軸方向の一方の移動により水流入通路の開度を小さく、湯流入通路の開度を大きく変化させ、また弁体の逆方向の移動により湯流入通路の開度を小さく、水流入通路の開度を大きく変化させることにより水,湯の流入比率を変化させ、且つ流入した水,湯をそれぞれ湯側弁体に対して水側弁体とは反対側に形成した混合室に流入させて混合を行った上で吐水部に向けて流出させる形式の湯水混合弁が公知である。
例えば下記特許文献1にこの種形式の自動温度調節機能付の湯水混合弁が開示されている。
図7はその具体例を示している。
同図において200,202は弁ケース204に形成された水流入通路,湯流入通路であり、206は軸方向に離隔して設けられた水側弁部208,湯側弁部210及びそれらを軸方向に連繋する連繋部212を備えた弁体である。
弁ケース204には、これら水側弁部208,湯側弁部210の間の位置において、水側弁部208,湯側弁部210に各対応して水側弁座214,湯側弁座216が設けられており、それらに対し水側弁部208,湯側弁部210がそれぞれ当接するようになっている。
弁体206は、第1バイアスばね218,第2バイアスばね220にて図中左向き、即ち水側弁部208を閉弁させる方向に付勢されており、また混合室222内に設けられた形状記憶合金から成る感温ばね224によりこれとは反対方向の図中右向き、即ち湯側弁部210を閉弁させる方向に付勢されている。
尚、弁体206の連繋部212は断面形状が概略十字状をなしており、中心部から放射方向に延び出した板状部226と226との間に、水の内部通路228が軸方向に形成されている。
水流入通路200を通じて流入した水は、この内部通路228を通じて図中左向きに流れ、混合室222へと到る。
尚、湯流入通路202を通じて内部に流入した湯は、混合室222へと図中左向きに流れ、その混合室で水と湯とが混合された上で、その混合水が吐水部に向けて左方向に流出する。
230は回転操作軸で、この回転操作軸を回転操作することで第1バイアスばね218及び第2バイアスばね220の付勢力が強く又は弱く変更され、これにより弁体206の図中左右方向の位置、詳しくは第1バイアスばね218,第2バイアスばね220と感温ばね224との付勢力の釣合い位置が左右方向にシフトせしめられる。即ち湯水混合弁における混合水の温度が所望温度に設定されないしは設定変更される。
この湯水混合弁では、弁体206が図中左向きに一杯まで移動して水側弁部208が水側弁座214に当接することで、水流入通路200が全閉、湯流入通路202が全開となり、また逆方向に一杯まで移動して湯側弁部210が湯側弁座216に当接することで、湯流入通路202が全閉,水流入通路200が全開状態となる。
またそれらの中間位置において水流入通路200及び湯流入通路202を開き且つその開度を変化させて水,湯の流入量を変化させる。
具体的には、湯側弁部210が全閉、水側弁部208が全開状態の下で回転操作軸230を回転(正方向回転)操作すると、第1バイアスばね218,第2バイアスばね220の付勢力が強まって弁体206が図中左方向にシフトさせられる。
そしてそのシフトした状態において第1バイアスばね218,第2バイアスばね220による左向きの付勢力と、感温ばね224による右向きの付勢力とが釣合った状態となり、その状態で水流入通路200及び湯流入通路202から流入する水と湯の混合水温度が変動すると、これに伴って感温ばね224が付勢力を増減させて弁体206を左右方向に微動させる。これにより混合水温度が設定温度に維持される。
また一方回転操作軸230を逆方向に回転操作すると、第1バイアスばね218及び第2バイアスばね220の付勢力が低下し、これにより弁体206が図中右向きにシフトさせられる。そしてそのシフト位置において感温ばね224の温度感知に基づく付勢力の増減によって混合水温度が調節される。
ところでこの種の自動温度調節機能付の湯水混合弁にあっては、給水圧や給湯圧の変動により温度調節が影響を受ける問題があり、特に水流入通路200を通じ流入する水の給水圧が水栓の設置場所その他によって変動すると、回転操作軸230により混合水温度を例えば40℃に設定しておいても、実際の吐水温度が40℃に対し低くなったり高くなったりするといった問題を生じていた。
具体的には、給水圧が高くなると水流入通路200を通じ流入する水の勢いが強く且つ多量となって通常は実際の吐水温度が低くなり、また逆に給水圧が低くなると水の流入の勢いが弱く且つ少量となって実際の吐水温度が高温側に変動してしまう。
その理由として混合室222における水と湯との混合が必ずしも十分に行われておらず、感温体224が水と湯との混合比率の変化に対して必ずしも適正に追従ないし感応していないことが考えられる。
以上は感温ばね224等の感温体を有する自動温度調節機能付の湯水混合弁の例であるが、給水圧等が変動することにより水と湯の混合比率が変化し、実際の吐水温度が低温側又は高温側に変動したり或いは水と湯の混合が十分に行われないなどの問題点については、上記のような感温体を有しない、即ち自動温度調節機能を有しない湯水混合弁においても同様に生じ得る問題である。
またこのような現象は、上記のように水と湯とが何れも同じ方向に流れて混合室で混合された上、吐水部に向けて流出する形式の湯水混合弁において特に生じ易い問題であるが、他の一般の湯水混合弁(自動温度調節機能付であると否とを問わず)においても大なり小なり生ずる湯水混合弁特有の問題であり、その解決が望まれている。
特開2001−4050号公報
この発明は以上のような事情を背景とし、給水圧の変動にも拘わらず吐水温度が変動するのを良好に抑制ないし防止することのできる湯水混合弁を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(a)軸方向に離隔して設けた水側弁部と湯側弁部及びそれらを軸方向に連繋する連繋部を備えた弁体と、(b)それら水側弁部,湯側弁部の間において該水側弁部,湯側弁部に各対応して設けられ、該水側弁部,湯側弁部をそれぞれ当接させる水側弁座,湯側弁座とを有し、該弁体の軸方向の一方の移動により水流入通路の開度を小さく、湯流入通路の開度を大きく変化させ、また該弁体の逆方向の移動により該湯流入通路の開度を小さく、水流入通路の開度を大きく変化させることによって水,湯の流入比率を変化させ、且つ流入した水,湯をそれぞれ前記湯側弁部に対して前記水側弁部とは反対側に形成した混合室に流入させた上で混合水を吐水部に向けて流出させる形式の湯水混合弁において、前記流入した水の内部通路となる前記水側弁部と湯側弁部との間の位置において前記連繋部に抵抗体を設けたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記抵抗体は水の軸方向の流れに対して捩れを有するフィン状の羽根を有していることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記抵抗体を、水の流れによって前記連繋部の軸心周りに回転可能な回転抵抗体となしたことを特徴とする。
請求項4のものは、(a)水側弁部と湯側弁部を備えた弁体と、(b)それら水側弁部,湯側弁部に対応して設けられた水側弁座,湯側弁座とを有し、弁体の軸方向の一方の移動により水流入通路の開度を小さく、湯流入通路の開度を大きく変化させ、また該弁体の逆方向の移動により該湯流入通路の開度を小さく、水流入通路の開度を大きく変化させることによって水,湯の流入比率を変化させ、且つ流入した水,湯を混合室で混合状態として吐水部に向けて流出させる形式の湯水混合弁において、前記弁体に、流入した水の流れに基づいて回転する回転抵抗体を設けたことを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記湯水混合弁が、前記混合室に混合水温度に感応して前記弁体の位置調節を自動的に行う感温体を備えてなる自動温度調節機能付のものであることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、弁体が軸方向に離隔した水側弁部及び湯側弁部とを有する形態をなし、水流入通路から流入した水と湯流入通路から流入した湯とが、混合室に向けて同じ方向に流通する形式の湯水混合弁において、流入した水の通路となる水側弁部と湯側弁部との間の位置において弁体の連繋部に抵抗体を設けたものであり、これにより給水圧の変更にも拘わらず実際の吐水温度が変動するのが良好に抑制ないし防止できることが確認された。
その理由は、感温体にて弁体を位置調節する自動温度調節機能付の湯水混合弁にあっては、水の内部通路における水の流れに対する抵抗体の抵抗作用によって弁体が自動的に水流入通路を狭める方向に移動すること、或いは抵抗体によって内部通路の水の流れがかき乱され、その結果として混合室における水と湯との混合が迅速且つ良好に行われること等によるものと考えられる。
また感温体による弁体の自動的位置調節機能、即ち自動温度調節機能を有しない単なる水湯混合弁においても、給水圧が増大したときに抵抗体によって水の流入の勢い及び流入量が抑制され、更にはまた抵抗体による内部通路の水のかき乱し作用によって、吐水温度が給水圧の変動に応じて変動してしまうのが抑制ないし防止されるものと考えられる。
上記抵抗体は水の軸方向の流れに対して捩れを有するフィン状の羽根を有するものとなしておくことができる(請求項2)。
このようにしておくことで水と湯との混合がより良好に行われる。
この抵抗体はまた、水の流れによって連繋部の軸心周りに回転可能な回転抵抗体となしておくことができる(請求項3)。
このようにしておけば、抵抗体による水と湯との混合を更に促進することができる利点が得られる。
詳しくは、通路を軸方向に流れる水の流れを回転体の回転によって旋回流となすことができ、このことによって水と湯との混合をより促進することができる。
抵抗体をこのような回転抵抗体となしておいた場合、次のような利点も得られる。
抵抗体を固定抵抗体として設けておいた場合、場合によって給水圧の増大によって吐水温度が急激に変化してしまうことがある。
その一つの理由として、給水圧の増大により抵抗体による抵抗作用が強く働き過ぎて、水流入通路が急激に絞られてしまうことが考えられる。
これに対して抵抗体を回転抵抗体となしておいた場合、抵抗体の回転作用により水流の勢いの急激な変化を良好に吸収し、弁体に対して急激な力が作用するのを回避し得、このことが吐水温度の急激な変化を抑制できる理由であると考えられる。
次に請求項4は、水側弁部と湯側弁部とを備えた弁体を有する湯水混合弁において、その弁体に、流入した水の流れに基づいて回転する回転抵抗体を設けたもので、この請求項4の湯水混合弁では、その回転抵抗体の抵抗或いは回転作用に基づいて給水圧増大時における水の流入量増大を抑制し或いは水と湯とを迅速且つ良好に混合状態とし得て、吐水温度の変動を抑制することができる。
本発明は、上記の説明から明らかなように特に混合室に混合水温度に感応して弁体の位置調節を自動的に行う感温体を設けてなる自動温度調節機能付のものに適用して特に効果の大なるものである(請求項5)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は本実施形態の自動温度調節機能付の湯水混合弁で、弁ケース12と軸ケース14とを有しており、それらが互いにねじ結合されている。
軸ケース14には回転操作軸16が組み付けられている。
この回転操作軸16は、後述の弁体24を軸方向即ち図中左右方向に移動させて混合水温度を設定操作するためのもので、セレーション部18において図示しないハンドルに一体回転状態に連繋されるようになっている。
一方弁ケース12には、軸方向に互いに離隔した位置に水流入通路20,湯流入通路22が弁ケース12を内外に貫通する状態で形成されており、これら水流入通路20,湯流入通路22を通じて水,湯が弁ケース12内部に流入するようになっている。
弁ケース12の内部には、図2にも示しているように弁体24が図中左右方向に移動可能に設けられている。
弁体24は軸方向に離隔して設けられた水側弁部26と湯側弁部28及びそれらを軸方向に連繋する連繋部30とを有している。但しこの実施形態では連繋部30が湯側弁部28と一体に成形され、水側弁部26に対しては嵌合状態で組み付けられている。
ここで連繋部30は図4に示しているように断面形状が概略十字形状をなしており、中心部から放射方向に延び出した板状部32と32との間において、水流入通路20を通じて内部に流入した水を軸方向に流通させる内部通路34が形成されている。
即ち水流入通路20を通じ流入した水は、この内部通路34を図中左向きに軸方向に流れて混合室36へと到る。
一方湯流入通路22を通じ内部に流入した湯は、流入した水と同じ方向に流れて混合室36へと至り、そこで水と湯とが混合された上、混合水が流出部38から吐水部に向けて流出する。
弁ケース12には、水側弁部26,湯側弁部28の間の位置においてそれらに各対応した水側弁座40,湯側弁座42が設けられており、それらに対し水側弁部26,湯側弁部28がそれぞれ当接するようになっている。
上記弁体24は第1バイアスばね44,第2バイアスばね46にて図中左向き、即ち水側弁部26を閉弁させる方向に付勢されており、また混合室36内に設けられた形状記憶合金から成る感温ばね(感温体)48によりこれとは反対方向の図中右向き、即ち湯側弁部28を閉弁させる方向に付勢されている。
上記回転操作軸16には、円筒状を成す駆動部材49がねじ結合されており、回転操作軸16を正方向に回転操作すると、駆動部材49がねじ送り作用で図中左向きに前進させられ、これによりストッパリング50を介して第1バイアスばね44及び第2バイアスばね46が圧縮せしめられて、弁体24に対する図中左向きの付勢力を増大させる。
また回転操作軸16を逆方向に回転操作すると駆動部材49が図中右向きに後退移動させられて、第1バイアスばね44及び第2バイアスばね46が伸びる方向に変位し、弁体24に対する図中左向きの付勢力を弱くする。
この実施形態の湯水混合弁10では、このようにして回転操作軸16を正方向又は逆方向に回転操作することで、弁体24が第1バイアスばね44及び第2バイアスばね46の図中左向きの付勢力と感温ばね48による図中右向きの付勢力とが釣り合う位置に左右方向にシフトせしめられる。即ち湯水混合弁10における混合水の温度が設定され或いは設定変更される。
尚図1及び図3において、54は混合室36を形成するとともに感温ばね48の一端を当接させる第1ばね受であり、また56,58はそれぞれ第1バイアスばね44,第2バイアスばね46の各一端を当接させる第2ばね受及び第3ばね受、52は弁体24から延び出した弁軸である。
この湯水混合弁10では弁体24が図中左向きに一杯まで移動して水側弁部26が水側弁座40に当接することで水流入通路20が全閉,湯流入通路22が全開となり、弁体24が逆方向に一杯まで移動して湯側弁部28が湯側弁座42に当接することで湯流入通路22が全閉,水流入通路20が全開状態となる。
またそれらの中間位置において水流入通路20及び湯流入通路22を開き且つその開度を感温ばね48の温度感知に基づいて自動的に変化させ、水,湯の流入量を変化させて混合水温度を自動的に設定温度に調節する。
この実施形態の湯水混合弁10では、弁体24の水側弁部26と湯側弁部28との間において連繋部30に羽根車60が回転可能に組み込まれている。
図5はその羽根車60の構造を、また図4は羽根車60及び周辺部の構造を具体的に示したものである。
これらの図に示しているように羽根車60は、円筒部62とその外周面から軸直角方向に突出する形態で設けられられたフィン状の複数の羽根64とを有している。ここで各羽根64は、円筒部62の外周面に沿って周方向に所定間隔ごとに設けられている。
またこれら羽根64は弁体24の軸方向、即ち上記の内部通路34を軸方向に流通する水の流れに対して捩れ形状、詳しくはここでは螺旋形状をなしている。
円筒部62は内側に嵌合孔66を形成しており、この嵌合孔66において、弁体24の水側弁部26(図4では水側弁部26は省かれている)と湯側弁部28との間の位置で連繋部30に設けられた円筒部68の外周面に所定のクリアランスをもって回転可能に嵌合されている。
尚弁体24は湯側弁部28と連繋部30とが一体構造、水側弁部26がこれとは別体構造をなしており、それらが互いに組み付けられて弁体24を構成している。
羽根車60はその水側弁部26を組み付ける前において円筒部60に嵌合状態に組み付けられる。
この湯水混合弁10では、水流入通路20から内部に流入した水が弁ケース12の内部通路34を軸方向に流れる際、羽根車60がその水の流れに対する抵抗体として働く。
その際、羽根車60は水の流れによって勢い良く回転運動し、水の流れを旋回流として湯流入通路22から流入した湯と合流させ、混合室36に流入させる。
表1はこの湯水混合弁10を用い、給水圧を変動させたときの混合水温度の測定結果を比較例とともに示したものである。
ここでの測定試験は、先ず給水圧(Pc)及び給湯圧(Ph)をそれぞれ0.1MPaとしておいて、その状態で回転操作軸16の回転操作により混合水温度を40±0.5℃に設定し、その後先ず給水圧を0.4MPaに増大させて混合水温度を測定し、次に給水圧を0.4MPaに保ったまま今度は給湯圧を0.4MPaまで増大させて混合水温度を測定し、続いて給水圧を0.4MPaに保ったまま給湯圧を0.05MPaまで低下させて混合水温度を測定した。
尚表1中の比較例の測定結果は、弁体が上記のような羽根車60を備えていない図7に示す形態の湯水混合弁における測定結果である。
また表1では同じものを用いて6回づつ測定試験を行い、それぞれについて測定結果を示している(但し比較例については全部で5回の測定結果を示している)。
Figure 2006118545
以上の結果にみられるように従来(比較例)の湯水混合弁の場合、混合水温度が40℃となるように設定をしておいても、給水圧の変動により実際の混合水温度は大きく変動する。
これに対して本実施形態の湯水混合弁10の場合、給水圧の変動にも拘わらず実際の混合水温度は、設定した混合水温度から殆ど変動していない。
その理由については図6に示すように回転抵抗体としての羽根車60が内部通路34を軸方向に流れる水の流れへの抵抗体として働くことにより、水流入通路20からの水の給水圧が増大したときに、弁体24が水流入通路20を自動的に絞る方向に軸方向位置を調整し、更には羽根車60によって内部通路34の水の流れを旋回流となして湯流入通路22から合流する湯との混合を速やか且つ良好に行わしめることによるものと考えられる。
また羽根車60が水の流れにより回転運動することによって、給水圧ないし水の流れの勢いの急激な変化を良好に吸収し、これにより流入した水の流れに対する抵抗作用が強く働きすぎるのが防止されて、弁体24の急激な位置変化ひいては混合水温度の急激な変化を抑制するように作用した結果と考えられる。
尚、給湯圧の増大に伴って湯流入通路22からの湯の流入の勢い及び量が増したときにも、羽根車60はその抵抗体として働いて湯流入通路22を絞る方向に弁体24を移動させ、これにより給湯圧の変動にも拘わらず混合水温度を設定温度に保持する働きをなすと考えられる。
かかる本実施形態の湯水混合弁10にあっては、給水圧の変動にも拘わらず混合水温度を良好に設定温度に保持することができ、従って湯水混合弁10を様々な場所に設置した場合において、その設置場所の給水圧の相違に応じて面倒で手間のかかる調整を改めて行うのを不要化でき、全体として湯水混合弁の設置コストを低減することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示である。
例えば上記実施形態における羽根車は、各羽根の枚数や角度を様々に変化させることが可能であるし、また上記実施形態では抵抗体を回転抵抗体、具体的には羽根車として構成しているが、場合によってかかる抵抗体をフィン状の羽根を有する固定の抵抗体として、或いはそのような羽根を有しない他の様々な抵抗体として構成することも可能である。
また本発明は弁体が軸方向に離隔した水側弁部と湯側弁部とを有していて、内部に流入した水と湯とが混合室に向けて同方向に流れる形式の自動温度調節機能付湯水混合弁に適用した場合に好適なものであるが、本発明は感温体を有しない、単に水と湯とを混合するだけのミキシングタイプの湯水混合弁に適用することも可能であるし、或いはまた上例以外の他の様々な形式の自動温度調節機能付の湯水混合弁或いはそのような自動温度調節機能を有しない湯水混合弁に対して適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の湯水混合弁を示す断面図である。 図1の湯水混合弁の要部の分解(一部切欠)斜視図である。 図1の湯水混合弁の要部の各要素を分解して示す断面図である。 図2の弁体に設けた羽根車を周辺部の構造とともに示す一部切欠斜視図である。 図4の羽根車を示す図である。 同実施形態の湯水混合弁の作用説明図である。 従来の湯水混合弁の図である。
符号の説明
10 湯水混合弁
20 水流入通路
22 湯流入通路
24 弁体
26 水側弁部
28 湯側弁部
30 連繋部
34 内部通路
36 混合室
40 水側弁座
42 湯側弁座
48 感温ばね
60 羽根車
64 羽根

Claims (5)

  1. (a)軸方向に離隔して設けた水側弁部と湯側弁部及びそれらを軸方向に連繋する連繋部を備えた弁体と、(b)それら水側弁部,湯側弁部の間において該水側弁部,湯側弁部に各対応して設けられ、該水側弁部,湯側弁部をそれぞれ当接させる水側弁座,湯側弁座とを有し、該弁体の軸方向の一方の移動により水流入通路の開度を小さく、湯流入通路の開度を大きく変化させ、また該弁体の逆方向の移動により該湯流入通路の開度を小さく、水流入通路の開度を大きく変化させることによって水,湯の流入比率を変化させ、且つ流入した水,湯をそれぞれ前記湯側弁部に対して前記水側弁部とは反対側に形成した混合室に流入させた上で混合水を吐水部に向けて流出させる形式の湯水混合弁において
    前記流入した水の内部通路となる前記水側弁部と湯側弁部との間の位置において前記連繋部に抵抗体を設けたことを特徴とする湯水混合弁。
  2. 請求項1において、前記抵抗体は水の軸方向の流れに対して捩れを有するフィン状の羽根を有していることを特徴とする湯水混合弁。
  3. 請求項2において、前記抵抗体を、水の流れによって前記連繋部の軸心周りに回転可能な回転抵抗体となしたことを特徴とする湯水混合弁。
  4. (a)水側弁部と湯側弁部を備えた弁体と、(b)それら水側弁部,湯側弁部に対応して設けられた水側弁座,湯側弁座とを有し、弁体の軸方向の一方の移動により水流入通路の開度を小さく、湯流入通路の開度を大きく変化させ、また該弁体の逆方向の移動により該湯流入通路の開度を小さく、水流入通路の開度を大きく変化させることによって水,湯の流入比率を変化させ、且つ流入した水,湯を混合室で混合状態として吐水部に向けて流出させる形式の湯水混合弁において
    前記弁体に、流入した水の流れに基づいて回転する回転抵抗体を設けたことを特徴とする湯水混合弁。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記湯水混合弁が、前記混合室に混合水温度に感応して前記弁体の位置調節を自動的に行う感温体を備えてなる自動温度調節機能付のものであることを特徴とする湯水混合弁。
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