JP5286605B2 - 湯水混合栓 - Google Patents

湯水混合栓 Download PDF

Info

Publication number
JP5286605B2
JP5286605B2 JP2008020202A JP2008020202A JP5286605B2 JP 5286605 B2 JP5286605 B2 JP 5286605B2 JP 2008020202 A JP2008020202 A JP 2008020202A JP 2008020202 A JP2008020202 A JP 2008020202A JP 5286605 B2 JP5286605 B2 JP 5286605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
valve body
casing
spring
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008020202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009180302A (ja
Inventor
功 根岸
栄治 関
滋 岩井
剛 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Thermostat Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thermostat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Thermostat Co Ltd filed Critical Nippon Thermostat Co Ltd
Priority to JP2008020202A priority Critical patent/JP5286605B2/ja
Priority to CN2008801237977A priority patent/CN101910693B/zh
Priority to EP20080871787 priority patent/EP2236877B1/en
Priority to US12/863,026 priority patent/US8757505B2/en
Priority to PCT/JP2008/003393 priority patent/WO2009095968A1/ja
Publication of JP2009180302A publication Critical patent/JP2009180302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5286605B2 publication Critical patent/JP5286605B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/132Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element
    • G05D23/134Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of mixed fluid
    • G05D23/1346Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element measuring the temperature of mixed fluid with manual temperature setting means
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/01Control of temperature without auxiliary power
    • G05D23/13Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures
    • G05D23/1306Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids
    • G05D23/132Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element
    • G05D23/1326Control of temperature without auxiliary power by varying the mixing ratio of two fluids having different temperatures for liquids with temperature sensing element details of the sensor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/87571Multiple inlet with single outlet
    • Y10T137/87676With flow control
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/9464Faucets and spouts

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

本発明は、風呂場の蛇口などに取り付けられ、湯と水とを混合して出湯自在な湯水混合栓であって、内部を流れる混合水の温度変化に応じて弾性力が変化する感温バネを用いて弁体を移動させることにより湯流入口と水流入口との開口面積の割合を変化させ、混合水の温度を所定の温度に維持させるものに関する。
従来、有底筒状のケーシングの周壁に軸方向に間隔を存して底部から流出口となる開口側に向かって順に湯流入口と水流入口とを穿設し、ケーシング内に摺動自在に配置された制御弁体をバイアスバネと感温バネとしてのSMA(Shape Memory Alloy:形状記憶合金)バネとで挟んで平衡状態とし、SMAバネの性質を利用して、湯と水が混合した混合水の温度が上昇するとSMAバネによる制御弁体の付勢力が増加してバイアスバネとの平衡が保てず湯流入口の開口面積を小さくなると共に水流入口の開口面積が大きくなるように制御弁体が摺動し、逆に、混合水の温度が低下するとSMAバネによる制御弁体の付勢力が低下してバイアスバネとの平衡が保てず湯流入口の開口面積が大きくなると共に水流入口の開口面積が小さくなるように制御弁体が摺動することで、混合水を所定温度に維持するようにした湯水混合栓が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、感温バネとしてのSMAバネを用いた湯水混合栓では、制御弁体により湯流入口を閉塞し水流入口のみを開口させた出水状態とする際には、内部を流れる水の温度が低下するためSMAバネの弾性力が低下し、湯流入口を閉塞し難いという問題があるが、特許文献1のものでは、ケーシング内の底部側に引上げバネを設け、出水状態とする際に引上げバネによる付勢力を制御弁体に加えることにより、SMAバネの水温低下に伴う弾性力低下を補うように構成している。
ここで、感温バネとしてのSMAバネを用いる湯水混合栓は、SMAバネが単体でアクチュエータとして機能するためコンパクト化できるというメリットがあるものの、SMAバネの素材の価格が高くコスト的な問題があった。SMAバネの線径や巻数を出来るだけ小さくすれば大幅なコストダウンを図ることができるが、SMAバネは一般的なコイルバネと比較して付勢力が弱く、線径や巻数を小さくするにも限度がある。
特開2006−307971号公報
本発明は、以上の点に鑑み、低廉な感温バネを用いることができる湯水混合栓を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、筒状のケーシングと、該ケーシングの周壁に軸方向へ互いに間隔を存して設けられた湯流入口及び水流入口と、該ケーシングの水流入口側の端部に設けられた流出口と、該ケーシング内に軸方向に摺動自在に設けられ、該ケーシング内を摺動することにより、前記湯流入口を閉塞し且つ前記水流入口を開口して水のみを前記流出口から流出させる出水状態と、前記湯流入口と前記水流入口とを開口して湯水を混合して前記流出口から流出させる混合出湯状態と、前記湯流入口を開口し且つ前記水流入口を閉塞して湯のみを前記流出口から流出させる高温出湯状態との何れかの状態に切換自在な制御弁体と、前記ケーシング内で前記湯流入口側の端部に回転自在に配置され、一部が前記ケーシングの軸方向外方へ露出する温調ネジと、前記ケーシング内に回転を阻止された状態で前記温調ネジと螺合して配置され、前記温調ネジを回転させることにより前記ケーシング内を軸方向へ摺動するスライダと、前記ケーシング内で前記制御弁体と前記スライダとの間に配置され、前記制御弁体を前記水流入口側へ付勢するバイアスバネと、前記ケーシング内に配置され、前記制御弁体を前記湯流入口側へ付勢し、前記ケーシング内を流れる湯水の温度変化に応じて弾性力が変化する感温バネと、前記出水状態及び前記混合出湯状態で前記制御弁体を前記湯流入口側へ付勢する引上げバネとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、温調ネジを回転させてケーシング内を軸方向に摺動するスライダの位置を変化させバイアスバネの圧縮率を変化させることによりバイアスバネの制御弁体への付勢力を変化させて、出水状態と混合出湯状態と高温出湯状態との何れかの状態に切換えられる。そして、混合出湯状態では、制御弁体がバイアスバネによる制御弁体を水流入口側へ付勢する力と感温バネと引上げバネとによる制御弁体を湯流入口側へ付勢する合力とが釣合う平衡位置に存し、また、ケーシング内を流れる混合水の温度変化に応じて感温バネの弾性力が変化することにより、前記平衡位置が変化して制御弁体が軸方向へ摺動して湯流入口と水流入口との開口面積の割合を変化させ、流出口から流れ出る混合水の温度を所定温度に維持させることができる。
また、混合出湯状態では、制御弁体を水流入口側へ付勢するバイアスバネは、制御弁体を湯流入口側へ付勢する引上げバネと感温バネとの合力と釣合うこととなる。従って、引上げバネによって制御弁体が付勢される分だけ感温バネの付勢力を弱めることが可能であり、線径や巻数を小さくして低廉な感温バネを用いて湯水混合栓全体のコスト削減を図ることができる。
本発明においては、制御弁体にケーシングの軸方向に貫通する貫通孔を形成し、一端部にスライダに係止される係止部を有し、制御弁体の貫通孔を通って感温バネの内側まで延び、他端部に径方向外方へ張り出す張出部を有するロッドを設け、引上げバネを感温バネの内側でロッドの張出部と制御弁体との間に配置している
かかる構成によれば、引上げバネを感温バネの内側に配置することで、感温バネの内側のスペースを有効活用し、ケーシングを大きくすることなく引上げバネを組み込むことができる。これに対し、従来は、引上げバネを温調ネジとスライダとの間に配置しているので、温調ネジとスライダとの間に引上げバネを配置するためのスペースを確保する必要があり、ケーシングが大きくなっていた。
引上げバネを感温バネの内側に配置する場合、引上げバネと感温バネとの間に、引上げバネに湯水が接触することを抑制する仕切筒を設けることが好ましい。上記のように引上げバネを感温バネの内側に配置すると、感温バネにケーシング内を流れる湯水を接触させるため、引上げバネにも湯水が接触し、乱流の発生に伴う流路抵抗の増加や騒音が発生する虞がある。そこで、上記の仕切筒を設けることにより、引上げバネにケーシング内を流れる湯水が接触し難くなり乱流の発生を抑えることで、流路抵抗の増加と騒音の発生を防止することができる。
また、本発明においては、出水状態でバイアスバネによる制御弁体への付勢を解除するバイアスバネ解除機構を備えることが好ましい。これによれば、温調ネジを回転させてスライダを温調ネジ側に引き寄せ、制御弁体により湯流入口を閉塞する際に、バイアスバネ解除機構によりバイアスバネによる制御弁体への付勢力が解除されるため、感温バネと引上げバネとの付勢力により制御弁体を湯流入口側へスムーズに摺動させることができ、制御弁体で湯流入口を確実かつ容易に閉塞させることができる。
バイアスバネ解除機構としては、例えば、制御弁体に、ケーシングの軸方向に貫通する貫通孔を形成し、湯水混合栓に、一端部にスライダに係止される係止部を有し、制御弁体の貫通孔を通って感温バネの内側まで延びるロッドを設け、バイアスバネ解除機構は、ロッドに設けられ制御弁体の貫通孔内を摺動自在でロッドの外周面よりも径方向外方へ突出する突部を有する突出部材を備え、出水状態で、突出部材の突部のスライダ側の端面が制御弁体の貫通孔のスライダ側の開口端よりもスライダ側に位置し、突出部材とバイアスバネとが当接してバイアスバネが制御弁体から離隔することにより、バイアスバネによる制御弁体への付勢が解除されるように構成すればよい。
かかる構成によれば、ロッド自体に比較的小さな段部を形成し、この段部を出水状態でワッシャなどを介してバイアスバネに当接させるものと比較して、突出部材によりバイアスバネと当接する面積を大きくすることができ、ロッドに小さな段部を形成するような高度の加工精度を要することなく、バイアスバネ解除機構を容易に構成することができる。
また、本発明においては、高温出湯状態で引上げバネによる制御弁体の付勢を解除する引上げバネ解除機構を備えることが好ましい。かかる構成によれば、出水状態及び混合出湯状態の際に引上げバネが制御弁体を湯流入口側へ付勢することにより感温バネの付勢力を弱めることができることと相俟って、高温出湯状態において、バイアスバネの付勢力が感温バネの付勢力に打ち勝って制御弁体が水流入口を閉塞し易くなると共に、制御弁体に加わるバネの付勢力の負荷を低減させることができる。
また、ケーシングを、ケーシング本体と該ケーシング本体に連結されるキャップ体とで構成する場合には、ケーシング本体又はキャップ体の一方の端部に他方の端部に向かって延びる複数の突片を形成し、他方の端部外周面に突片を受け入れる複数の受入部を形成し、突片の外周面に周方向に延びる第1溝部を形成し、他方の端部外周面に受入部間に位置させて周方向に延びる第2溝部を形成し、各突片が対応する受入部に受け入れられた状態で、各第1溝部と各第2溝部とが周方向に連続する環状溝を構成し、該環状溝に止め輪を嵌合させることが好ましい。
ケーシング本体と、キャップ体とを連結される方法としては、一方に雄ネジ部を形成し、他方に雌ネジ部を形成して、両者を螺合させることも考えられるが、上記の如く構成させれば、振動などによりケーシング本体とキャップ体との螺合が緩むことなく、確実に連結を維持することができる。
また、本発明においては、バイアスバネは制御弁体に設けられた収納部に収納され、収納部のスライダ側の端部を、高温出湯状態のときに湯流入口よりもスライダ側に位置させることが好ましい。かかる構成によれば、湯流入口からの湯がバイアスバネに接触し難く、乱流の発生を抑制して流路抵抗の増加を抑えると共に、騒音の発生を抑制することができる。
また、本発明においては、ケーシングの内周面でスライダと制御弁体との間に、温調ネジとスライダとの螺合が解除されスライダが温調ネジから脱落することを防止するスライダ脱落防止部材を備えることが好ましい。かかる構成によれば、温調ネジを回し過ぎてスライダと温調ネジとの螺合が解除されることによってスライダが温調ネジから脱落することを防止することができる。
図1〜3に示すように、本発明の第1実施形態の湯水混合栓1は、円筒状のケーシング2と、ケーシング2に内蔵される制御弁機構Wとを備える。
ケーシング2は、有底筒状であって開口端部に雌ネジ部21を有するケーシング本体2aと、円筒状であって一方の開口端部にケーシング本体2aの雌ネジ部21に螺合する雄ネジ部22を有し、他方の開口端部に流出口28を有するキャップ体2bとで構成される。
ケーシング本体2aは、雌ネジ21よりも底側に位置させて周方向に間隔を存して複数穿設された水流入口23と、水流入口23から所定の間隔を存して底側に位置させて周方向に間隔を存して複数穿設された湯流入口24と、底壁の中央に穿設された孔部25とを備える。
キャップ体2bは、前記雄ネジ部22を有する外筒部26と、その雄ネジ部22が形成された側と反対側の他方の開口端部に周方向に間隔を存して複数設けられた接続部27aにより内方同心軸上に支持される内筒部27とで構成される。外筒部26と内筒部27と接続部27aとにより画成される空間が、水流入口23及び湯流入口24から流入した湯水を流出させる流出口28となる。
制御弁機構Wは、水流入口23又は湯流入口24の何れかを選択的に閉塞自在な制御弁体3と、制御弁体3を湯流入口24側に付勢する感温バネ4と、制御弁体3を水流入口23側へ付勢するバイアスバネ5と、ケーシング2内を軸方向へ摺動自在な有底筒状のスライダ6を備える。
制御弁体3は、外筒部31と、外筒部31の内周面から径方向内方へ延び周方向に間隔を存して複数設けられた接続部32aにより外筒部31と一体に成型された内筒部32とで構成される。内筒部32のキャップ体2b側の端部は閉塞壁33により閉塞され、閉塞壁33には軸方向に貫通する貫通孔33aが形成されている。制御弁体3は、ケーシング本体2aの湯流入口24における底壁側の開口縁部からケーシング本体2aの径方向内方へ突出する環状の湯側弁座24aと、キャップ体2bの雄ネジ部22側の開口端縁の水側弁座23aとの間を軸方向に摺動自在に配置される。
制御弁体3は、軸方向へ摺動することにより、湯側弁座24aに当接して湯流入口24を閉塞し水側弁座23aから離隔して水流入口23を開口する出水状態(図1参照)、湯側弁座24a及び水側弁座23aから離隔し湯流入口24及び水流入口23を開口する混合出湯状態(図2参照)、湯側弁座24aから離隔して湯流入口24を開口し水側弁座23aに当接して水流入口23を閉塞する高温出湯状態(図3参照)の何れかの状態に切換ることができる。そして、内筒部32のスライダ6側の端部は、制御弁体3が湯流入口24を閉塞した出水状態(図1参照)で、湯流入口24よりもスライダ6側に位置するように構成されている。
感温バネ4は、SMA(Shape Memory Alloy:形状記憶合金)バネであり、キャップ体2bの内筒部27の外周面から径方向外方に張り出す張出部27bと、制御弁体3の閉塞壁33との間に挟まれて配置され、制御弁体3を湯流入口24側へ付勢する。
バイアスバネ5は、制御弁体3の内筒部32に内挿される。第1実施形態の湯水混合栓1においては、内筒部32が制御弁体の収納部に相当する。バイアスバネ5の一端は閉塞壁33の内面にワッシャ(座金)5aを介して当接し、バイアスバネ5の他端はスライダ6の底部外面に当接している。
スライダ6の外周面には、軸方向へ延びる溝部6aが周方向に間隔を存して複数形成されており、ケーシング本体2aの内周面には、溝部6aに対応して軸方向へ延びる複数の突条29が形成されている。溝部6aと突条29とが係合することにより、スライダ6のケーシング2内における回転が阻止される。また、スライダ6の内周面には、雌ネジ部6bが形成され、スライダ6の底壁には軸方向へ貫通する孔部6cが形成されている。
また、ケーシング2内には、ケーシング本体2aの底壁とスライダ6との間に位置させて温調ネジ7が配置されている。温調ネジ7は、ケーシング本体2aの孔部25から外方に露出し、図示省略した温調ダイヤル等が接続される接続部71と、温調ネジ7の軸方向中央に設けられ、径方向に張り出してケーシング本体2aの底壁内面に係止することで温調ネジ7が孔部25からケーシング2の外へ脱落することを防止する環状突部72と、スライダ6の雌ネジ部6bに螺合する雄ネジ部73とを備える。また、温調ネジ7のスライダ6側の端面には、ナットを回転阻止状態で収容自在なナット受穴部74が形成されている。
温調ネジ7を回転させると、スライダ6が突条29に沿って軸方向にスライドする。これにより、バイアスバネ5を軸方向へ圧縮してバイアスバネ5による制御弁体3への付勢力を変化させることができ、制御弁体3を付勢する感温バネ4とバイアスバネ5との付勢力のバランスを調節して平衡位置を変化させ、制御弁体3を任意の位置に摺動させることができる。
温調ネジ7の雄ネジ部73及びスライダ6の雌ネジ部6bは、リードを大きくし温調ネジ7を小さく回転させてもスライダ6のストロークが大きくなるように構成されている。なお、雄ネジ部73と雌ネジ部6bのリードを大きくすると、スライダ6が温調ネジ7から離隔した状態において、バイアスバネ5や感温バネ4の付勢力により、スライダ6が温調ネジ7側へ摺動して温調ネジ7が回転してしまう虞がある。これを防止するため、温調ネジ7の環状突部72とスライダ6との間に戻り防止バネ8を設け、意図しないスライダ6の摺動を抑制させている。
ケーシング本体2aの内周面には、周方向へ延びる環状凹部91が形成され、この環状凹部91にC形止め輪92が嵌合している。このC形止め輪92は、スライダ6が温調ネジ7から脱落することを防止し、且つ、スライダ6が制御弁体3の内筒部32に接触することを防止するように配置されている。これにより、温調ネジ7を回し過ぎてスライダ6が温調ネジ7から脱落することを防止し、且つ、温調ネジ7を回し過ぎてスライダ6が制御弁体3の内筒部32に接触し制御弁体3が破損することを防止することができる。即ち、第1実施形態の湯水混合栓1においては、C形止め輪92がスライダ脱落防止部材に相当する。尚、スライダ脱落防止部材としては、スライダ6を係止するものであればよく、例えば、C形止め輪92に代えてCR形止め輪を用いてもよい。
感温バネ4の内側でキャップ体2bの内筒部27内には、引上げバネ10が配置されている。本第1実施形態においては、内筒部27が仕切筒に相当する。出水状態及び混合出湯状態において、引上げバネ10の一端は制御弁体3に当接し、他端は制御弁体3の貫通孔33a及びスライダ6の孔部6cを通ってスライダ6内で係止部としてのナット11aに螺合するロッド11に設けられた張出部11bに当接する。
また、ロッド11の中央部には段部11cが形成されている。段部11cは、混合出湯状態及び高温出湯状態においては、制御弁体3の閉塞壁33の内面よりも流出口28側に位置しており、出水状態においては、閉塞壁33の内面よりも温調ネジ7側に位置し、バイアスバネ5と制御弁体3とに挟まれるワッシャ5aに当接してバイアスバネ5を制御弁体3から離隔させ、バイアスバネ5による制御弁体3の付勢を解除する。即ち、第1実施形態においては、段部11c及びワッシャ5aによりバイアスバネ解除機構を構成している。
次に、第1実施形態の湯水混合栓の組み立て方法について説明する。まず、ケーシング本体2aに、温調ネジ7のナット受穴部74にナット11aを配置し、戻り防止バネ8を挟み込むようにしてスライダ6を温調ネジ7に螺合させる。そして、温調ネジ7と戻り防止バネ8とスライダ6とをケーシング本体2aに内挿し、C形止め輪92を環状凹部91に嵌合させる。
そして、バイアスバネ5、制御弁体3、感温バネ4の順にケーシング本体2aに内挿し、キャップ体2bをケーシング本体2aに螺合させる。そして、キャップ体2bの内筒部27に引上げバネ10を内挿した後、ロッド11を、内筒部27、及び引上げバネ10、制御弁体3の貫通孔33a、スライダ6の孔部25を通して、ナット11aに螺合させて湯水混合栓1が組み立てられる。なお、ナット11aに代えてプッシュナットを用いてもよい。この場合、プッシュナットによりロッド11を押し込むだけでスライダ6と係合させることができ、且つ振動等によりナット11aが緩み、ロッド11から脱落する虞を回避することができる。
以下、第1実施形態の湯水混合栓1の使用方法について説明する。まず、水のみを使用する場合には、温調ネジ7を回転させてスライダ6を温調ネジ7側に引き寄せることにより、スライダ6に係止されるロッド11も温調ネジ7側に引き寄せられる。これにより、ロッド11の段部11cが制御弁体3の閉塞壁33の内面よりも温調ネジ7側に移動し、段部11cにワッシャ5aが係止してバイアスバネ5による制御弁体3の付勢を解除する。
これにより、制御弁体3には感温バネ4と引上げバネ10との付勢力のみが加えられ、制御弁体3が湯側弁座24aに当接して湯流入口24を閉塞し水流入口23のみが開口する出水状態となる。
温調ネジ7を反対側に回転させると、段部11cが制御弁体3の閉塞壁33の内面よりも流出口28側に移動し、バイアスバネ5の付勢力が制御弁体3に加えられ、制御弁体3はバイアスバネ5の付勢力と感温バネの付勢力及び引上げバネ10の付勢力の合力とが釣合う平衡位置に移動し、水流入口23及び湯流入口24の何れも開口した混合出湯状態となる。平衡位置は、温調ネジ7を回転させてスライダ6を摺動させバイアスバネ5の圧縮率を変えることにより微調整することができる。これにより、所望の温度の混合水を流出口28から出湯させることができる。
また、水圧の変化により湯流入口24又は水流入口23から流入する流量が変化して混合水の温度が変化した場合には、混合水の温度変化に伴い感温バネ4の弾性力が変化する。即ち、混合水の温度が高くなると感温バネ4の弾性力が増加して平衡位置が湯流入口24側へ移動し湯流入口24の開口面積を減少させると共に水流入口23の開口面積を増加させるため、所定の温度の混合水を維持することができる。逆に、混合水の温度が低くなると、感温バネ4の弾性力が低下して平衡位置が水流入口23側へ移動し、水流入口23の開口面積を減少させ、湯流入口24の開口面積を増加させることにより、混合水の温度を所定の温度に戻す。このようにして、混合出湯状態では、混合水を所定の温度に維持して出湯できる。
更に温調ネジ7を回転させると、ロッド11の張出部11bが制御弁体3の閉塞壁33の外面から引上げバネ10の自然長の長さ以上離隔して引上げバネ10が自然長となり、引上げバネ10による制御弁体3への付勢が解除される。第1実施形態においては、高温出湯状態において、引上げバネ10が自然長となる構成が引上げバネ解除機構に相当する。そして、バイアスバネ5がスライダ6により更に圧縮され、制御弁体3により水流入口23が閉塞され、湯流入口24が開口する高温出湯状態となる。
次いで、図4〜図8を参照して、本発明の第2実施形態の湯水混合栓1を説明する。第2実施形態の湯水混合栓1のロッド11には、引上げバネ10側に位置させて第1小径部11dが形成されている。第1小径部11dは、中心に孔部12a(図7参照)を有し外周面に軸方向へ延びる突部12bを周方向に間隔を存して複数(6つ)備える歯車状の突出部材12に内挿され、突出部材12は、第1小径部11dを内挿する筒状体13により、ロッド11に第1小径部11dを設けたことにより形成される段部11eとの間で挟まれ保持される。筒状体13は、第1小径部11dの流出口28側の端部に嵌合するプッシュナット11fにより係止される。
制御弁体3の閉塞壁33の貫通孔33a’は突出部材12に対応する形状に形成されており(図8参照)、突出部材12は貫通孔33a’内を軸方向へ摺動自在となる。そして、図4に示す出水状態においては、突出部材12の突部12bのスライダ側の面が閉塞壁33の内面(貫通孔33a’のスライダ6側の開口縁)よりもスライダ6側に位置し、ワッシャ5aに当接してバイアスバネ5を制御弁体3から離隔させることにより、制御弁体3へのバイアスバネ5の付勢力を解除する。
即ち、第2実施形態においては、突出部材12とワッシャ5aとでバイアスバネ解除機構を構成する。これにより、第1実施形態の段部11cと比較して、突出部材12のワッシャ5aに当接する面積を大きくすることができ、バイアスバネ解除機構の耐久性を向上させることができる。また、第1実施形態のように、ロッド11に比較的小さな段部11cを形成する場合には高度の加工精度が要求されるが、第2実施形態のバイアスバネ解除機構によれば、第1実施形態の段部11cのような高精度の加工を要することなく、容易に構成することができることにより、加工公差等によるバイアスバネ解除機構の不具合の発生を抑制することができる。
また、ロッド11のスライダ6側には第2小径部11hが形成され、この第2小径部11hにより形成される段部11iと、第2小径部11hに嵌合するプッシュナット11gとの間にスライダ6の底部を挟み込むことにより、ロッド11がスライダ6に係合する。また、温調ネジ7のナット受穴部74はプッシュナット11gに対応する形状となっている。また、第2実施形態においては、スライダ脱落防止部材として、第1実施形態のC形止め輪92に代えて、CR形止め輪92’をケーシング本体2aの内周面に係合させており、これにより、スライダ6が温調ネジ7から脱落し制御弁体3に接触することを防止している。
また、第2実施形態の水流入口23及び湯流入口24は、キャップ体2bに形成されている。キャップ体2bの開口端部には、ケーシング本体2aの開口端部側に向かって延びる突片14(図4〜図6の上側参照)が周方向に等間隔で4つ設けられている。各突片14の外周面には、周方向に延びる第1溝部14aが形成されている。ケーシング本体2aの開口端部には、突片14を受け入れる受入部15が4つ凹設されている。
ケーシング本体2aの開口端部の外周面には、受入部15間に位置させて周方向に延びる第2溝部15a(図4〜図6の下側参照)が形成されている。突片14の第1溝部14aとケーシング本体2aの第2溝部15aとは、各突片14が対応する受入部15に受け入れられた状態で1つの環状溝を構成し、この環状溝には止め輪16が嵌合されている。このようにして、ケーシング本体2aとキャップ体2bとを連結させることにより、第1実施形態のように螺合させる場合と比較して振動等によりケーシング本体2aとキャップ体2bとの連結が緩むことを防止することができる。尚、図4〜図6においては、ケーシング2の中心軸線上から下側半分と上側半分との切断面が成す角を135度とし、各図に第1溝部14aと第2溝部15aとが表れるようにしている。
また、第2実施形態においては、ケーシング本体2aの開口端縁に湯側弁座24aを形成し、キャップ体2bの内周面で水流入口23の流出口28側開口縁に位置させて、径方向内方に突出し湯側弁座と対向する環状の水側弁座23aが形成されている。第2実施形態の他の構成及び使用方法は第1実施形態と同様である。
第2実施形態の湯水混合栓1を組み立て方法は、第1に、ロッド11の第1小径部11dに、突出部材12、筒状体13、引上げバネ10、筒状体13及び引上げバネ10の端部と係合する張出部11bに相当する環状体の順に軸支させてから、これらの脱落を防止するプッシュナット11fを係合させ、その後、ロッド11に、温調ネジ7のナット受穴部74に配置されたプッシュナット11gを係合させる点、第2に、キャップ体2bの各突片14をケーシング本体2aの対応する受入部15に嵌合させ、溝部14a,15aで構成される環状溝に止め輪16を嵌合させてケーシング本体2aとキャップ体2bとを連結させる点の2点を除き、第1実施形態と同様である。
両実施形態の湯水混合栓1によれば、混合出湯状態で、制御弁体3を水流入口23側へ付勢するバイアスバネ5は、制御弁体3を湯流入口24側へ付勢する引上げバネ10と感温バネ4との合力と釣合うこととなる。従って、引上げバネ10によって制御弁体3が付勢される分だけ感温バネ4の線径や巻数を小さくして付勢力を弱めることができ、低廉な感温バネ4を用いて湯水混合栓1全体のコスト削減を図ることができる。
また、従来のように、引上げバネ10を温調ネジ7とスライダ6との間に配置すると、温調ネジ7とスライダ6との間に引上げバネ10を配置するスペースを確保する必要があり、ケーシング2が大きくなってしまい小型化が図れない。これに対し、両実施形態においては、引上げバネ10を感温バネ4の内側に配置することにより、感温バネ4の内側のスペースを有効活用し、ケーシング2を大きくすることなく引上げバネ10をケーシング2内に組み込むことができる。
また、引上げバネ10を感温バネ4の内側に配置すると、感温バネ4にケーシング2内を流れる湯水を接触させるため、引上げバネ10にも湯水が接触し、乱流の発生に伴う流路抵抗の増加や騒音が発生する虞がある。しかしながら、第1実施形態の湯水混合栓1によれば、仕切筒としての内筒部27により、引上げバネ10にケーシング2内を流れる湯水が接触し難くなり乱流の発生を抑えることで、流路抵抗の増加及び騒音の発生を防止することができる。
また、温調ネジ7を回転させてスライダ6を温調ネジ7側に引き寄せ、制御弁体3により湯流入口24を閉塞する際に、バイアスバネ解除機構によりバイアスバネ5による制御弁体3への付勢力が解除されるため、感温バネ4と引上げバネ10との付勢力によりスムーズに制御弁体3を湯流入口24側へ摺動させることができ、確実に湯流入口24を制御弁体3により閉塞させることができる。
また、出水状態及び混合出湯状態において、引上げバネ10が制御弁体3を湯流入口24側へ付勢することにより感温バネ4の付勢力を弱めることができることと相俟って、高温出湯状態では、バイアスバネ5の付勢力が感温バネ4の付勢力に打ち勝って制御弁体3が水流入口23を閉塞し易くなり、また、制御弁体3にかかるバネの付勢力による負荷を低減して耐久性を向上させることができる。
また、収納部としての内筒部32により、湯流入口24から流入する湯がバイアスバネ5に接触することを抑制し、乱流の発生を抑制して流路抵抗の増加を抑えると共に、騒音の発生を抑制することができる。
尚、第2実施形態では、バイアスバネ解除機構の構成部材である突出部材12をロッド11の段部11eと筒状体13とで挟み込んでロッド11に固定しているが、突出部材12の固定方法はこれに限られない。例えば、ロッド11を内挿する2つの筒状体の間に挟み込んだり、ロッド11を2つの短い棒部材を螺合させて構成し該棒部材間で挟み込んで固定してもよい。
また、突出部材12は第2実施形態に示す歯車状のものに限られず、ロッド11の外周面よりも径方向外方へ突出する突部を有し、バイアスバネ5による制御弁体3の付勢を解除できるものであれば、他の形状であってもよい。
第1実施形態の湯水混合栓の出水状態を示す説明的断面図。 第1実施形態の湯水混合栓の混合出湯状態を示す説明的断面図。 第1実施形態の湯水混合栓の高温出湯状態を示す説明的断面図。 第2実施形態の湯水混合栓の出水状態を示す説明的断面図。 第2実施形態の湯水混合栓の混合出湯状態を示す説明的断面図。 第2実施形態の湯水混合栓の高温出湯状態を示す説明的断面図。 第2実施形態の湯水混合栓のバイアスバネ解除機構の構成部材を示す斜視図。 第2実施形態の湯水混合栓の制御弁体を示す斜視図。
符号の説明
1…湯水混合栓、 2…ケーシング、 2a…ケーシング本体、 2b…キャップ体、 21…雌ネジ部、 22…雄ネジ部、 23…水流入口、 23a…水側弁座、 24…湯流入口、 24a…湯側弁座、 25…孔部、 26…外筒部、 27…内筒部(仕切筒)、 27a…接続部、 27b…張出部、 28…流出口、 29…突条、 3…制御弁体、 31…外筒部、 32…内筒部(収納部)、 32a…接続部、 33…閉塞壁、 33a,33a’…貫通孔、 4…感温バネ、 5…バイアスバネ、 5a…ワッシャ、 6…スライダ、 6a…溝部、 6b…雌ネジ部、 6c…孔部、 7…温調ネジ、 71…接続部、 72…環状突部、 73…雄ネジ部、 74…ナット受穴部、 8…戻り防止バネ、 91…環状凹部、 92…C形止め輪、 92’…CR形止め輪、 10…引上げバネ、 11…ロッド、 11a…ナット、 11b…張出部、 11c…段部、 11d…第1小径部、 11e…段部、 11f,11g…プッシュナット、 11h…第2小径部、 11i…段部、 12…突出部材、 12a…孔部、 12b…突部、 13…筒状体、 14…突片、 14a…第1溝部、 15…受入部、 15a…第2溝部、 16…止め輪、 W…制御弁機構。

Claims (8)

  1. 筒状のケーシングと、
    該ケーシングの周壁に軸方向へ互いに間隔を存して設けられた湯流入口及び水流入口と、
    該ケーシングの水流入口側の端部に設けられた流出口と、
    該ケーシング内に軸方向に摺動自在に設けられ、該ケーシング内を摺動することにより、前記湯流入口を閉塞し且つ前記水流入口を開口して水のみを前記流出口から流出させる出水状態と、前記湯流入口と前記水流入口とを開口して湯水を混合して前記流出口から流出させる混合出湯状態と、前記湯流入口を開口し且つ前記水流入口を閉塞して湯のみを前記流出口から流出させる高温出湯状態との何れかの状態に切換自在な制御弁体と、
    前記ケーシング内で前記湯流入口側の端部に回転自在に配置され、一部が前記ケーシングの軸方向外方へ露出する温調ネジと、
    前記ケーシング内に回転を阻止された状態で前記温調ネジと螺合して配置され、前記温調ネジを回転させることにより前記ケーシング内を軸方向へ摺動するスライダと、
    前記ケーシング内で前記制御弁体と前記スライダとの間に配置され、前記制御弁体を前記水流入口側へ付勢するバイアスバネと、
    前記ケーシング内に配置され、前記制御弁体を前記湯流入口側へ付勢し、前記ケーシング内を流れる湯水の温度変化に応じて弾性力が変化する感温バネと、
    前記出水状態及び前記混合出湯状態で前記制御弁体を前記湯流入口側へ付勢する引上げバネとを備え、
    前記制御弁体に前記ケーシングの軸方向に貫通する貫通孔を形成し、
    一端部に前記スライダに係止される係止部を有し、前記制御弁体の貫通孔を通って前記感温バネの内側まで延び、他端部に径方向外方へ張り出す張出部を有するロッドを設け、
    前記引上げバネを前記感温バネの内側でロッドの張出部と制御弁体との間に配置することを特徴とする湯水混合栓。
  2. 請求項1記載の湯水混合栓において、
    前記引上げバネと前記感温バネとの間に、前記引上げバネに湯水が接触することを抑制する仕切筒を設けたことを特徴とする湯水混合栓。
  3. 請求項1または請求項2に記載の湯水混合栓において、前記出水状態で前記バイアスバネによる前記制御弁体への付勢を解除するバイアスバネ解除機構を備えることを特徴とする湯水混合栓。
  4. 請求項3記載の湯水混合栓において、前記制御弁体に、前記ケーシングの軸方向に貫通する貫通孔を形成し、
    一端部に前記スライダに係止される係止部を有し、前記制御弁体の貫通孔を通って前記感温バネの内側まで延びるロッドを設け、
    前記バイアスバネ解除機構は、ロッドに設けられ前記制御弁体の貫通孔内を摺動自在でロッドの外周面よりも径方向外方へ突出する突部を有する突出部材を備え、
    前記出水状態で、突出部材の突部の前記スライダ側の端面が前記制御弁体の貫通孔の前記スライダ側の開口端よりも前記スライダ側に位置し、突出部材と前記バイアスバネとが当接して前記バイアスバネが前記制御弁体から離隔することにより、前記バイアスバネによる前記制御弁体への付勢が解除されることを特徴とする湯水混合栓。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の湯水混合栓において、前記高温出湯状態で前記引上げバネによる前記制御弁体の付勢が解除される引上げバネ解除機構を備えることを特徴とする湯水混合栓。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の湯水混合栓において、前記ケーシングは、ケーシング本体と該ケーシング本体に連結されるキャップ体とで構成され、ケーシング本体又はキャップ体の一方の端部に他方の端部に向かって延びる複数の突片が形成され、他方の端部外周面に、突片を受け入れる複数の受入部が形成され、突片の外周面に周方向に延びる第1溝部が形成され、他方の端部外周面に受入部間に位置させて周方向に延びる第2溝部が形成され、各突片が対応する受入部に受け入れられた状態で、第1溝部と第2溝部とが周方向に連続する環状溝を構成し、該環状溝に止め輪が嵌合されることを特徴とする湯水混合栓。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の湯水混合栓において、
    前記バイアスバネは前記制御弁体に設けられた収納部に収納され、
    収納部の前記スライダ側の端部は、前記高温出湯状態のときに前記湯流入口よりも前記スライダ側に位置することを特徴とする湯水混合栓。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の湯水混合栓において、前記ケーシングの内周面で前記スライダと前記制御弁体との間に、前記温調ネジと前記スライダとの螺合が解除され前記スライダが前記温調ネジから脱落することを防止するスライダ脱落防止部材を備えることを特徴とする湯水混合栓。
JP2008020202A 2008-01-31 2008-01-31 湯水混合栓 Active JP5286605B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020202A JP5286605B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 湯水混合栓
CN2008801237977A CN101910693B (zh) 2008-01-31 2008-11-19 冷热水混合栓
EP20080871787 EP2236877B1 (en) 2008-01-31 2008-11-19 Mixing faucet
US12/863,026 US8757505B2 (en) 2008-01-31 2008-11-19 Mixing faucet
PCT/JP2008/003393 WO2009095968A1 (ja) 2008-01-31 2008-11-19 湯水混合栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020202A JP5286605B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 湯水混合栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009180302A JP2009180302A (ja) 2009-08-13
JP5286605B2 true JP5286605B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=40912339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008020202A Active JP5286605B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 湯水混合栓

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8757505B2 (ja)
EP (1) EP2236877B1 (ja)
JP (1) JP5286605B2 (ja)
CN (1) CN101910693B (ja)
WO (1) WO2009095968A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102193697A (zh) * 2010-03-18 2011-09-21 宇辰光电股份有限公司 单层电容式触控装置
GB2488755B (en) * 2011-02-28 2014-11-19 Christopher John Samwell Blender valves
FR2997800B1 (fr) * 2012-11-06 2015-01-30 Souriau Systeme de verrouillage securise et connecteur comportant un tel systeme
DE202013000860U1 (de) * 2013-01-29 2014-05-05 Neoperl Gmbh Sanitäres Einbauteil und Komponente einer Sanitärarmatur
CN106609864B (zh) * 2015-10-27 2018-09-21 厦门松霖科技股份有限公司 双把同轴温控阀芯
JP6697875B2 (ja) * 2015-12-26 2020-05-27 日本サーモスタット株式会社 湯水混合水栓用流体制御弁装置
FR3050251B1 (fr) * 2016-04-18 2018-11-23 Vernet Unite de melange et robinet mitigeur comprenant une telle unite de melange
JP6847777B2 (ja) * 2017-06-19 2021-03-24 日本サーモスタット株式会社 湯水切替栓
JP7246651B2 (ja) * 2019-04-05 2023-03-28 株式会社タカギ 湯水混合栓
JP7427521B2 (ja) 2020-05-01 2024-02-05 Sanei株式会社 湯水混合弁
CN116006486B (zh) * 2023-03-28 2023-06-02 河北新启元能源技术开发股份有限公司 一种低能耗的高效风机

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187666U (ja) 1982-06-08 1983-12-13 株式会社イナックス 自動温度調節式混合水栓
JPS61150585U (ja) * 1985-03-12 1986-09-17
CN1015324B (zh) * 1988-01-26 1992-01-22 陈建军 一种多功能的混水阀
CA2129997A1 (en) * 1992-12-25 1994-07-07 Masatoshi Enoki Combination faucet device
JPH06235479A (ja) 1993-02-05 1994-08-23 Toto Ltd 湯水混合弁
JP3395660B2 (ja) 1998-07-10 2003-04-14 株式会社Inax 湯水混合弁
JP2004044700A (ja) 2002-07-12 2004-02-12 Piolax Inc 湯水混合水栓におけるプリロードスプリングユニット
JP4521175B2 (ja) * 2003-10-30 2010-08-11 株式会社ケーブイケー 湯水混合栓
JP4611102B2 (ja) 2005-04-28 2011-01-12 日本サーモスタット株式会社 湯水混合栓
JP2007024138A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Nippon Thermostat Co Ltd 自動混合水栓における温調ハンドルの自転回動防止装置
JP3882193B1 (ja) * 2006-01-30 2007-02-14 東陶機器株式会社 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009180302A (ja) 2009-08-13
US8757505B2 (en) 2014-06-24
EP2236877A4 (en) 2013-03-27
CN101910693A (zh) 2010-12-08
WO2009095968A1 (ja) 2009-08-06
EP2236877A1 (en) 2010-10-06
EP2236877B1 (en) 2014-07-23
CN101910693B (zh) 2012-11-21
US20110017328A1 (en) 2011-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5286605B2 (ja) 湯水混合栓
JP5189198B2 (ja) 湯水混合栓
US20200378098A1 (en) Extendable shower control assembly
US6557770B2 (en) Thermostatic cartridge for mixer taps
CN109415890B (zh) 具有集成防烫装置的龙头组件
US20060260682A1 (en) Dual-function valve with pressure adjustment and temperature control functions
US6935568B2 (en) Single-lever thermostatic cartridge using ceramic disks
JP5369065B2 (ja) 三方弁
CN111033100B (zh) 冷热水切换龙头
WO2017110213A1 (ja) 湯水混合水栓用流体制御弁装置
US6648234B2 (en) Control knob for thermostatically regulated mixing valve
JP3882192B2 (ja) 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓
US9109712B2 (en) Tap with a locking pin
JP4919772B2 (ja) 自動温度調節機能付の湯水混合弁
JP4805088B2 (ja) 湯水混合栓
JP2005133848A (ja) 湯水混合栓
JP2005264459A (ja) 開閉弁装置及びそれを備えた水栓装置
JP2024024239A (ja) 止水栓
CN110220018B (zh) 一种单向阀
JP2018189145A (ja) 湯水混合装置
JP2011069476A (ja) 湯水混合装置
JP2686897B2 (ja) 機能モジュールを用いた湯水混合装置
JPS6116465Y2 (ja)
JP2008101783A (ja) 湯水混合弁
JP2016142273A (ja) 湯水混合栓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5286605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250