JP2006117989A - 溶融金属用ポンプ及び溶融めっき鋼帯の製造方法 - Google Patents

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雅博 森川
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吉平 宮原
Hirotaka Katsuki
博貴 香月
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Abstract

【課題】 耐用期間が長くかつ容易に作製し得る溶融金属用ポンプ、及び当該溶融金属用ポンプを用いる溶融めっき鋼帯の製造方法を提供する。
【解決手段】 配管2と当該配管2内に配置されるインペラー1と、配管2の内周面の少なくとも一部を構成するカセット3とを備える溶融金属用ポンプ100であって、カセット3は、回転されるインペラー1の、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある内周面Sを少なくとも含み、インペラー1、その軸8のうち少なくとも溶融金属10と接触する部分、及びカセット3はセラミックにより形成されている、溶融金属用ポンプ100とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶融金属を移送する際に使用される溶融金属用ポンプ、及び当該溶融金属用ポンプを用いる溶融めっき鋼帯の製造方法に関する。
自動車車体等に使用される溶融めっき鋼帯を製造する際には、通常、スナウトを介して、連続焼鈍炉で焼鈍された鋼帯を溶融亜鉛等のめっき金属が保持されためっき浴中に浸漬する。めっき浴中に浸漬された鋼帯は、引き続き、浴中に設置されたシンクロールにより上方に方向転換され、その後、めっき浴面直上に設置されたガスワイピング装置によって所定のめっき付着量に調整されて、溶融めっき鋼帯が製造される。このようにして溶融めっき鋼帯を製造する際には、スナウト内のめっき浴面近傍に、浮遊物やドロスと呼ばれるZn−Al系合金やZn−Fe−Al合金等が徐々に蓄積される。これらの浮遊物やドロスは、めっき品質を低下させる一因となるため(以下においてこれらの物質を「めっき品質阻害物質」と記述することがある。)、溶融めっき鋼帯の製造時には、溶融金属用ポンプを用いて、スナウト外へと排出するのが一般的である。このほか、溶融金属用ポンプは、めっき鋼板の品種替えのためにめっき浴を交換する場合等にも利用されている。なお、めっき品質阻害物質をスナウト外へと排出するために使用される溶融金属用ポンプは、「スナウトポンプ」と呼ばれることがある。
めっき品質阻害物質を排出する場合やめっき浴を交換する場合等に使用される溶融金属用ポンプは、通常、少なくとも一部が溶融金属浴に浸漬された状態で使用されるため、その主要部(特にポンプが溶融金属と接触する部分)は、ステンレス鋼により形成される場合が多い。中でもSUS316系のステンレス鋼材料は、溶融亜鉛環境での耐食性が比較的良好であるため、溶融金属用ポンプに代表される溶融亜鉛系めっきの浴中機器等の材料として好適に用いられている。しかし、インペラーを備える溶融金属用ポンプをSUS316系のステンレス鋼材料(例えば、SUS316L)で製造すると、インペラー自身が腐食されやすく、さらに、インペラーの回転により溶融金属の激しい流れが生じるため、インペラーの周囲に位置する配管や当該配管の排出口周辺が腐食されやすい。特に、インペラー及びインペラーの周囲に位置する配管が腐食された溶融金属用ポンプは、めっき品質阻害物質やめっき浴の排出能が低下し、ポンプ部品又はポンプ全体を交換する必要が生じるため、これらの部位の耐食性を向上させることで、耐用期間の長い溶融金属用ポンプとすることが求められている。
優れた耐食性を有する溶融金属用ポンプに関する技術は、これまでにいくつか開示されている。例えば、インペラーを備える溶融金属用ポンプに関する技術として、特許文献1には、溶融金属用ポンプを構成する母材の表面に窒化処理層を形成させた後、さらにCrN、TiN等のセラミック層を形成させた溶融金属用ポンプ部品に関する技術が開示されている。また、特許文献2には、溶融めっき浴との接触部分にWC−12Co系金属、Mo系金属、あるいはAl系セラミック等の非鉄系材料を被覆した溶融めっき浴用ポンプに関する技術が開示されている。さらに、インペラーを備えない溶融金属用ポンプに関する技術として、特許文献3には、配管全体をセラミックにより形成させる溶融金属用ガスリフトポンプに関する技術が開示されている。
特開2001−153063号公報 実開平05−5850号公報 特開平10−277726号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、狭い配管の内部に表面処理を施す必要があるが、このような表面処理は技術的に必ずしも容易ではないという問題があった。また、特許文献2に開示されている技術では、被覆層を設けることにより耐食性は向上するものの、実用的に満足し得る期間に亘って当該被覆層が優れた耐食性を維持することは困難であるという問題があった。さらに、特許文献3に開示されている技術では、複雑な構造を有する配管全体をセラミックにより形成することは、技術的に必ずしも容易ではない等の問題があった。
そこで、本発明は、耐用期間が長くかつ容易に作製し得る溶融金属用ポンプ、及び当該溶融金属用ポンプを用いる溶融めっき鋼帯の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、SUS316により形成したスナウトポンプについて、ポンプのどの部分が最も腐食するかを調査した。この調査の結果、インペラー及び配管をともにSUS316により形成すると、インペラーが最も腐食することが判明した。次に、インペラーをSiN系のセラミックにより形成する一方で、配管をSUS316により形成したところ、インペラー自体の腐食は抑制されたものの、インペラーの周囲に位置する配管が最も腐食することが判明した。インペラーの周囲に位置する配管が腐食すると、インペラーと配管との隙間が大きくなり、ポンプの吸引力が低下する。すなわち、インペラーの周囲に位置する配管が腐食すると、他の部分の腐食損傷が軽微であっても、ポンプの性能が低下しポンプの交換が必要になるという問題が生じるため、インペラーのみをセラミックにより形成させるだけでは不十分であるということが判明した。さらに、インペラーをセラミックにより形成するとともに、インペラーの周囲に位置する配管の内周面側(溶融金属と接触する側)に、溶融金属に対して優れた耐食性を有する物質により形成した円筒状のカセットを嵌め込んだポンプを用いたところ、インペラー自身及びインペラーの周囲に位置する配管の腐食が大幅に抑制され、ポンプの耐用期間が大幅に長くなることを知見した。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
第1の本発明は、配管(2)と当該配管(2)内に配置されるインペラー(1)と、配管(2)の内周面の少なくとも一部を構成するカセット(3)とを備える溶融金属用ポンプ(100)であって、カセット(3)は、回転されるインペラー(1)の、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある内周面Sを少なくとも含み、インペラー(1)、その軸(8)のうち少なくとも溶融金属(10)と接触する部分、及びカセット(3)はセラミックにより形成されていることを特徴とする、溶融金属用ポンプ(100)により、上記課題を解決する。
上記第1の本発明において、溶融金属流れ方向の、カセット(3)の長さが、内周面Sの長さの1.5〜4倍であることが好ましい。
第2の本発明は、配管(2)と当該配管(2)内に配置されるインペラー(1)と、配管(2)の内周面の少なくとも一部を構成するカセット(3’)とを備える溶融金属用ポンプであって、カセット(3’)は、回転されるインペラー(1)の、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある内周面Sを少なくとも含み、インペラー(1)と、その軸(8)のうち少なくとも溶融金属(10)と接触する部分とはセラミックにより形成され、カセット(3’)は、少なくとも内周面Sに対応する部位がCo−Cr系合金により形成されていることを特徴とする、溶融金属用ポンプ(200)により、上記課題を解決する。
ここに、「内周面Sに対応する部位」とは、回転されるインペラー(1)の、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある、カセット(3’)の内周面を意味している。
上記第2の本発明において、Co−Cr系合金により形成される部位(3a、3a)の厚みが0.1mm以上であることが好ましい。
また、上記第2の本発明において、溶融金属流れ方向の、Co−Cr系合金により形成される部位(3a、3a)の長さが、内周面Sの長さの1.5〜4倍であることが好ましい。
さらに、上記第1の本発明及び上記第2の本発明において、セラミックは、SiN系、SiC系、又はSiAlON系のセラミックであることが好ましい。
加えて、上記第1の本発明及び上記第2の本発明において、カセット(3、3’)の厚みが、5〜20mmであることが好ましい。
さらに、また、上記第1の本発明及び上記第2の本発明において、カセット(3、3’)が、取外し可能であることが好ましい。
第3の本発明は、スナウト(20)内部のめっき浴面近傍に存在するめっき品質阻害物質を上記第1の本発明又は上記第2の本発明の溶融金属用ポンプ(100、200)を用いて除去する工程、を有することを特徴とする、溶融めっき鋼帯の製造方法により、上記課題を解決する。
ここに、めっき浴面の近傍とは、めっき浴面から20mm程度の深さまでの領域を指している。また、めっき品質阻害物質とは、めっき浴面近傍に存在する浮遊物、及びドロスと呼ばれるZn−Al系合金やZn−Fe−Al合金等(めっき浴が亜鉛めっき浴の場合)を意味している。
第1の本発明によれば、インペラー(1)及びインペラーの軸(8)のうち少なくとも溶融金属(10)と接触する部分がセラミックにより形成されているほか、少なくとも内周面Sを含む部位に備えられるカセット(3)もセラミックにより形成されている。セラミックは、溶融金属に対して優れた耐食性を有するため、かかる構成とすることで、少なくともインペラー(1)及びインペラーの軸(8)自身、並びに当該インペラー(1)の周囲に配置されるカセット(3)の耐食性を向上させることが可能になる。また、第1の本発明によれば、セラミックにより形成したカセット(3)を配管(2)に設けることで、優れた耐食性を有する溶融金属用ポンプを容易に作製することが可能になる。したがって、第1の本発明によれば、耐用期間が長く容易に作製し得る溶融金属用ポンプ(100)を提供することが可能になる。
上記第1の本発明において、溶融金属流れ方向の、カセット(3)の長さが、内周面Sの長さの1.5〜4倍であれば、溶融金属(10)により最も腐食されやすい部位(2a、2a)をカセット(3)で効果的にカバーすることが可能になる。したがって、かかる構成とすることで、耐用期間の長い溶融金属用ポンプ(100)を容易に提供することが可能になる。
第2の本発明によれば、インペラー(1)及びインペラーの軸(8)のうち少なくとも溶融金属(10)と接触する部分がセラミックにより形成されているとともに、カセット(3’)は、少なくとも内周面Sに対応する部位を含む箇所がCo−Cr系合金により形成されている。セラミック並びにCo−Cr系合金は、溶融金属に対して優れた耐食性を有するため、かかる構成とすることで、少なくともインペラー(1)及びインペラーの軸(8)自身、並びに当該インペラー(1)の周囲に配置されるカセット(3’)の中でも腐食されやすい部位(3a、3a)の耐食性を向上させることが可能になる。また、第2の本発明によれば、上記腐食されやすい部位(3a、3a)を予めCo−Cr系合金により形成したカセット(3’)を配管(2)に設けることで、Co−Cr系合金により形成された上記部位(3a、3a)を備える溶融金属用ポンプを容易に作製することが可能になる。したがって、第2の本発明によれば、耐用期間が長く容易に作製し得る溶融金属用ポンプ(200)を提供することが可能になる。
上記第2の本発明において、Co−Cr系合金により形成されているカセットの部位(3a、3a)が0.1mm以上の厚みを有していれば、当該部位の耐食性を一層向上させることが容易になる。したがって、かかる構成とすることで、耐用期間が長く容易に作製し得る溶融金属用ポンプ(200)を容易に提供することが可能になる。
また、上記第2の本発明において、溶融金属流れ方向の、Co−Cr系合金により形成される部位(3a、3a)の長さが、内周面Sの長さの1.5〜4倍であれば、溶融金属(10)により最も腐食されやすい部位(3a、3a)をCo−Cr系合金により効果的にカバーすることが可能になる。したがって、かかる構成とすることで、耐用期間の長い溶融金属用ポンプ(200)を容易に提供することが可能になる。
さらに、上記第1の本発明及び第2の本発明において、インペラー(1)及び/又はカセット(3)を、SiN系、SiC系、又はSiAlON系のセラミックにより形成すれば、耐用期間が長く容易に作製し得る溶融金属用ポンプ(100、200)を一層容易に提供することが可能になる。
加えて、上記第1の本発明及び上記第2の本発明において、カセット(3、3’)の厚みが5〜20mmであれば、溶融金属(10)に対して優れた耐食性を有するカセット(3、3’)を、配管(2)に容易に設けることが可能になる。したがって、かかる構成とすることで、耐用期間が長く容易に作製し得る溶融金属用ポンプ(100、200)を一層容易に提供することが可能になる。
さらに、また、上記第1の本発明及び上記第2の本発明において、カセット(3、3’)が取外し可能であれば、溶融金属用ポンプ(100、200)を交換する際に、溶融金属(10)による腐食損傷が少ないカセット(3、3’)を交換後のポンプにも適用することが可能になる。したがって、かかる構成とすることで、経済的にも有利な溶融金属用ポンプ(100、200)を提供することが可能になる。
第3の本発明によれば、上記第1の本発明又は第2の本発明にかかる溶融金属用ポンプ(100、200)により、スナウト(20)内部のめっき浴面近傍に存在するめっき品質阻害物質を、効果的にスナウト(20)の外部へと排出することが可能になる。そのため、溶融めっき鋼帯(30)の表面に均一なめっきを施すことが可能になる。したがって、第3の本発明によれば、表面に均一なめっきを施された溶融めっき鋼帯(30)を製造し得る、溶融めっき鋼帯の製造方法を提供することが可能になる。また、上記第1の本発明又は第2の本発明にかかる溶融金属用ポンプ(100、200)は、従来の溶融金属用ポンプよりも耐用期間が長いため、溶融金属用ポンプの交換頻度を低減することが可能になる。したがって、第3の本発明によれば、溶融めっき鋼帯(30)の製造効率を向上させ得る、溶融めっき鋼帯の製造方法を提供することも可能になる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の理解を容易にするため、図3に、連続溶融亜鉛めっき装置の外観を概略的に示す。図3に示すように、連続炉にて機械的性質及び温度が調整された鋼帯30は、スナウト20を介して、表面が無酸化で活性な状態に保持されたまま、亜鉛ポット25内の亜鉛めっき浴10の中に浸漬される。めっき浴10の中に浸漬された鋼帯30の進行方向は、めっき浴10の中に設置されたシンクロール21により上方に転換され、下サポートロール22及び上サポートロール23を経由してめっき浴10から引き上げられる。そして、ワイピングノズル24によりめっき金属の付着量が調整されることにより、溶融めっき鋼帯(溶融亜鉛めっき鋼帯)30が製造される。なお、図3において、矢印は、鋼帯30の進行方向を示している。
このように、鋼帯30は、スナウト20内でめっき浴10に浸漬される。一方、めっきの操業に伴い、スナウト20内には、めっき品質阻害物質が蓄積される。上述のように、スナウト20は、皮膜が形成される鋼帯30表面の酸化を抑制する役割を担っており、鋼帯30の周りを囲うような形態を備えていることから、スナウト20内の上記めっき品質阻害物質は、スナウト20外へと排出され難い。そこで、当該めっき品質阻害物質は、通常、溶融金属用ポンプを用いてスナウト20の外へと排出されている。スナウト20内の主にめっき浴面近傍に存在するめっき品質阻害物質は、鋼帯30の表面における均一なめっき皮膜の形成を阻害するため、溶融金属用ポンプを用いてめっき品質阻害物質をスナウト20の外へと効果的に排出することで、良好な品質のめっきを備えるめっき鋼帯を提供することが可能になる。すなわち、本発明にかかる溶融金属用ポンプは、図3に示されるような溶融めっき鋼帯の製造工程において、好適に使用することができる。
図1は、本発明にかかる溶融金属用ポンプを概略的に示す外観図である。図1において、本発明の溶融金属用ポンプ(以下、単に「ポンプ」と記述することがある。)100は、スナウト20内に存在するめっき品質阻害物質をスナウト20の外へと排出するために用いられている。ポンプ100は、吸込口4がめっき浴10の浴面近傍に位置するように配置されており、インペラー1及び少なくともインペラーの軸8の一部、並びに吸込配管5等は、めっき浴10の中に浸漬されている。ポンプ100は、モータ7により軸8を介してインペラー1を回転させることで、めっき浴10の浴面及びその近傍に存在するめっき品質阻害物質を吸込口4から吸込む。そして、吸込口4から吸込まれためっき品質阻害物質は、吸込配管5及び配管2を経由して、吐出口6からスナウト20の外へと排出される。上述のように、インペラー1及び少なくともインペラーの軸8の一部はめっき浴10の中に浸漬されていることから、耐用期間の長いポンプ100を得るためには、めっき浴10を構成する溶融金属に対して優れた耐食性を有する物質により、インペラー1及び少なくともインペラーの軸8の一部を形成させる必要がある。そこで、本発明では、インペラー1及びインペラーの軸8のうち少なくとも溶融金属と接触する部分を、溶融金属に対して優れた耐食性を有するセラミックにより形成する。かかる構成とすることで、溶融金属と接触するインペラー1及びインペラーの軸8の耐食性を向上させることが可能になる。
ここに、本発明では、インペラー1及びインペラーの軸8のうち少なくとも溶融金属と接触する部分がセラミックにより形成されていれば、溶融金属と接触しないインペラーの軸8の部分を形成すべき物質は特に限定されるものではなく、当該部分は、例えばステンレス鋼(例えば、SUS316L)により形成させても良い。また、セラミックは、通常、優れた耐食性を有しているため、インペラー1及び少なくともインペラーの軸8の一部を形成すべきセラミックは、特に限定されるものではなく、汎用されているセラミックであれば好適に使用することができるが、強度や入手容易性等の観点から、SiN系、SiC系、又はSiAlON系のセラミックを使用することが好ましい。
本発明にかかる溶融金属用ポンプ100は、インペラー1を回転させることで、めっき品質阻害物質を吸込口4から吸込んでスナウト20外へと排出しているため、インペラー1の周囲ではめっき浴10を構成する溶融金属が強制的に攪拌されて溶融金属の激しい流れが生じる。そのため、ポンプ100に備えられる配管2の中でも、回転されるインペラー1の、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある内周面Sは、上記溶融金属により腐食されやすい。そこで、本発明では、少なくとも上記内周面Sに、めっき浴10を構成する溶融金属に対して優れた耐食性を有する物質により形成させたカセット3を配置している。
本発明では、カセット3をセラミックにより形成するか、又は、少なくとも、回転されるインペラー1の、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にあるカセットの内周面(以下において、「内周面Sに対応する部位」と記述することがある。)を、溶融金属に対して優れた耐食性を有するCo−Cr系合金(以下において、「ステライト」と記述することがある。)により形成する。かかる構成とすることで、配管の内周面全体に表面処理を施したり配管自体をセラミックにより構成したりすることなく、溶融金属による腐食損傷が激しい部位の耐食性を容易に向上させることが可能になるため、耐用期間が長く容易に作製し得る溶融金属用ポンプを提供することが可能になる。
図2に、本発明にかかるポンプの一部を拡大して示す。図2(a)は、セラミックにより形成したインペラー1及びインペラーの軸8、並びにカセット3を備えるポンプ100を、インペラー1を中心にして拡大して示す断面図である。図2(a)において、カセット3は、少なくとも内周面Sを含む部位2a、2aに備えられており、カセット3を備える配管部位2Aと当該部位2Aの下方に配置される配管部位2Bとは、溶接されている。これに対し、図2(b)は、ステライトにより形成された部位3a、3aを備えるカセット3’とセラミックにより形成されたインペラー1及びインペラーの軸8とを備えるポンプ200を、インペラー1を中心にして拡大して示す断面図である。図2(b)において、上記部位3a、3aは、少なくとも内周面Sに対応する部位を含んでおり、カセット3’を備える配管部位2Aと当該部位2Aの下方に配置される配管部位2Bとは、溶接されている。なお、上記カセット3を備えるポンプ100と、上記カセット3’を備えるポンプ200とは、カセットを形成する材料が異なるのみであり、その他の構成は同一である。以下、図2(a)及び(b)を適宜参照しつつ、本発明にかかるカセット3、3’について説明する。図2(a)及び(b)において、図の上下方向が配管2の軸方向であり、図の左右方向が水平方向である。
本発明において、カセット3をセラミックにより形成する場合、カセット3を形成すべきセラミックは特に限定されるものではなく、汎用されているセラミックであれば好適に使用することができるが、強度や入手容易性等の観点から、SiN系、SiC系、又はSiAlON系のセラミックによりカセット3を形成することが好ましい。
これに対し、ステライトにより上記部位3a、3aを形成する場合、当該部位3a、3aがステライトにより形成されていれば、カセット3’における当該部位3a、3a以外の部位(以下において、「部位3b」と記述する。)を形成すべき物質は、溶融金属10に対して比較的良好な耐食性を有する物質であれば特に限定されるものではない。上記部位3bを形成し得る物質の具体例としては、SUS316L等に代表されるステンレス鋼材料を挙げることができる。このように、例えば、上記部位3bがSUS316Lにより形成されるとともに、上記部位3a、3aがステライトにより形成されるカセット3は、SUS316Lにより形成したカセット3’にステライトを肉盛する等の方法により形成することができる。かかる構成とすれば、溶融金属10により最も腐食されやすい部位3a、3aに予めステライトの肉盛を施したカセット3’を配管2に設けることが可能になるため、上記部位3a、3aの耐食性を容易かつ確実に向上させることが可能になる。また、かかる構成とすれば、カセット3’の部位3a、3a及び部位3bをセラミック又はステライトにより形成する場合よりも、容易かつ低コストで、溶融金属に対して優れた耐食性を有するステライト層を備えるカセット3’を形成することが可能になる。
本発明において、配管2に備えられるカセット3は、上記部位2a、2aをカバーし得る長さを有していれば、その長さは特に限定されるものではなく、例えば、溶融金属流れ方向の内周面Sの長さに対して1.5〜4倍の長さとすることができる。なお、ステライトにより形成される部位を備えるカセット3’の場合、当該部位の長さも、上記部位3a、3aをカバーし得る長さを有していれば、その長さは特に限定されるものではない。ステライトにより形成される部位の長さは、溶融金属流れ方向の内周面Sの長さに対して1.5〜4倍の長さとすることができる。
また、上記カセット3、3’の厚みは、溶融金属用ポンプのサイズや必要とされる性能によって適宜設定し得るが、カセット3、3’の成形を容易にする等の観点から、5mm程度以上とすることが好ましい。また、配管2の強度を、ポンプ100、200の通常運転に耐え得るものとする等の観点から、カセット3、3’の厚みは、20mm程度以下とすることが好ましい。さらに、ステライトにより形成される部位3a、3aを備えるカセット3’の場合、十分な耐食性を有するポンプ200にするという観点から、当該部位3a、3aの厚みは0.1mm以上であることが好ましい。より好ましくは、1mm以上である。
なお、本発明にかかるカセット3、3’を配管2に設ける方法は、特に限定されるものではなく、例えば、セラミックにより形成されるカセット3の場合には、当該カセット3を配置可能な様に削った配管2Aに、カセット3を嵌め込んでから、配管2Aと配管2Bとを溶接する等の方法により、カセット3を備える配管2とすることができる。この構造の場合、ポンプを交換する際にカセット3を容易に取り外すことが可能になるので、カセット3の損傷が少ない場合、前述したように交換後のポンプに再度適用することが容易である。
また、例えば、SUS316にステライトの肉盛を施す等の方法により形成されるカセット3’の場合には、当該カセット3’を配置可能な様に削った配管2Aにカセット3’を嵌め込み、必要に応じ配管2Aとカセット3’とを溶接してから、配管2Aと配管2Bとを溶接する等の方法により、カセット3’を備える配管2とすることができる。カセット3’と配管2Aとを溶接した場合、後刻カセット3’のみを取り外すことは困難となるものの、ポンプの使用中においてはカセットを確実に固定することができる。
本発明にかかる溶融金属用ポンプ100、200において、インペラー1の外周とカセット3、3’の内周とのクリアランスは、ポンプのサイズやポンプに必要とされる性能に応じて適宜選択することができる。このクリアランスが小さいほど、ポンプ100、200がめっき品質阻害物質を吸引する際の吸引力が向上するため、当該クリアランスは3mm以下であることが好ましい。一方、上記クリアランスが小さすぎると、インペラー1が振動した場合に、インペラー1とカセット3、3’とが接触する虞が生じるため、上記クリアランスは1mm以上とすることが好ましい。
また、本発明にかかるポンプ100、200における、インペラー1及びカセット3、3’以外の部位(以下において、「ポンプ100、200の本体」と記述する。)を形成すべき物質は、溶融金属に対して比較的良好な耐食性を有していれば、特に限定されるものではない。上記物質の具体例としては、溶融金属に対して比較的良好な耐食性を有する金属等を挙げることができ、本発明にかかるポンプ100、200が、溶融亜鉛系めっき鋼帯の製造ラインに使用される場合には、SUS316L等に代表されるステンレス鋼材料を用いることもできる。SUS316Lのような金属によりポンプ100、200の本体を形成することで、ポンプ100、200を容易に加工することが可能になり、耐衝撃性に優れたポンプ100、200とすることができるほか、例えば配管2全体をセラミックにより形成する場合よりも低コストでポンプ100、200を提供することが可能になる。
なお、上述のように、本発明にかかるカセット3、3’が溶融金属と接触する部位は、溶融金属に対して優れた耐食性を有する物質により形成されていることから、ポンプ100、200を長期間(例えば6ヶ月)に亘って使用した場合であっても、カセット3、3’の腐食損傷は軽微であり、比較的健全であると考えられる。そのため、着脱可能なカセット3、3’を備えるポンプ100、200とすれば、図3にかかる溶融めっき鋼帯の製造工程において好適に使用される本発明にかかるポンプ100、200の交換時に配管2のみを交換し、カセット3、3’は継続して使用し得る形態とすることもできる。
本発明にかかる溶融金属用ポンプについて、実施例を参照しつつ、さらに具体的に説明する。
1.試験方法
1.1.溶融金属用ポンプの作製
インペラー、インペラーの軸、及び配管の材質、並びにカセットの有無を適宜選択して、9種類の溶融金属用ポンプ(以下において、単に「ポンプ」と記述する。)を作製した。
<インペラー及びインペラーの軸の材質>
インペラー及びインペラーの軸(表1においては、単に「インペラー」と記述する。)は、SUS316L、又はSiAlON系のセラミック(サイアロン)により形成した。なお、SUS316Lにより形成した一部のインペラーの表面には、さらに、厚みが100μmとなるようにWC−12%Coを溶射した。
<配管の材質>
配管は、SUS316Lにより形成した。なお、一部の配管には、さらに、少なくとも内周面Sを含む箇所に、厚みが100μmとなるようにWC−12%Coを溶射した。
<カセット>
カセットを備えないポンプ4種類、及びカセットを備えるポンプ5種類を、それぞれ作製した。ここに、カセットは、SUS316L、又はSiAlON系のセラミック(サイアロン)により形成した。カセットを備えるポンプを作製する際には、インペラーの周辺部位を削り、当該部位に上記各材質により形成したカセットを嵌め込んだ。なお、SUS316Lにより形成したカセットは、配管に嵌め込んだ後に溶接し、さらにカセットを嵌め込んだ配管と当該配管に接続する配管とを溶接することにより取り付けた。一方、セラミックにより形成したカセットは、当該カセットを配管に嵌め込んだ状態で、カセットを嵌め込んだ配管とこれに接続する配管とを溶接することにより取り付けた。
ここに、SUS316Lにより形成した一部のカセットでは、少なくとも上記内周面Sに対応する部位を含む箇所に、さらに、合金(ステライト#6(JIS Z3251に規定されているDCoCrA)を肉盛した。
<ポンプのサイズ>
上記材質を用いて、以下に示すサイズの部位を備えるポンプを作製した。
配管の外径 : 114.3mm
カセットの長さ: 291mm(セラミック、SUS316Lともに)
カセットの厚み: 10mm(セラミック)、7mm(SUS316L)
肉盛部の長さ : 100mm
肉盛部の厚み : 3mm(ステライト#6)、1mm(Co−Cr−W系合金)
インペラーのサイズ : 直径74mm×長さ40mm
カセットとインペラーとのクリアランス: 1mm(セラミック製のカセット)
1mm(SUS316L製のカセット)
1.2.試験条件
上記材質及びサイズにより作製した各ポンプを、以下に示す条件で運転し、ポンプの寿命及び腐食部位を調査した。
めっき浴組成 : Zn−0.15%Al めっき浴温度 : 460℃
1日あたりのポンプ運転時間 : 24時間
ポンプ通常運転時の平均排出流量 : 50L/min
ポンプ構成部位の材質、並びに試験結果(ポンプ寿命及び腐食部位)を、表1にあわせて示す。
Figure 2006117989

ここで、ポンプ寿命は、ポンプが破損するまでの時間、又は、ポンプの通常運転時における排出流量が最大でも30L/min以下となるまでの時間とした。そして、寿命となったポンプを解体し、最も激しく腐食している部位を調査した。表1において、腐食部位とは、最も激しく腐食した部位を示している。
2.試験結果
<実施例1>
実施例1にかかるポンプは、インペラー及びインペラーの軸をSiAlON系のセラミックにより形成するとともに、配管の内表面Sを含む部位には、SiAlON系のセラミックにより形成した、厚さ10mmのカセットを備えていた。そのため、インペラー及びインペラーの周囲の配管はほとんど腐食されず、カセットが備えられていない配管部位(吸込口や配管のコーナー部等)が最も腐食された。なお、実施例1にかかるポンプでは、めっき品質阻害物質の排出能に大きな影響を与えるインペラー及びインペラーの周囲の配管がほとんど腐食されなかったため、その寿命は本試験中最長の18ヶ月であった。
<実施例2>
実施例2にかかるポンプは、SiAlON系のセラミックにより形成したインペラー及びインペラーの軸と、SUS316Lにより形成するとともに内表面Sに対応する部位を含む箇所にステライト#6で3mm厚の肉盛を施したカセットとを備えていた。そのため、インペラーはほとんど腐食されず、カセットにおける肉盛部の腐食損傷は軽微であった反面、肉盛を施さなかったカセット部位が腐食により最も損傷した。なお、実施例2にかかるポンプの寿命は8ヶ月であった。
<実施例3>
実施例3にかかるポンプは、SiAlON系のセラミックにより形成したインペラー及びインペラーの軸と、SUS316Lにより形成するとともに内表面Sに対応する部位を含む箇所にステライト#6で1mm厚の肉盛を施したカセットとを備えていた。そのため、インペラーはほとんど腐食されず、また、カセットにおける肉盛部の腐食損傷は実施例2よりも軽微であった反面、カセットが備えられていない配管部位(吸込口や配管のコーナー部等)が最も腐食された。なお、実施例3にかかるポンプの寿命は12ヶ月であった。
<比較例>
a)インペラー及びインペラーの軸をSUS316Lにより形成し、カセットを備えないポンプ(比較例1、2)では、SUS316Lへの溶射の有無を問わず、インペラーが最も腐食された。また、比較例1及び2にかかるポンプの寿命は、1ヶ月と短かった。
b)インペラー及びインペラーの軸をSiAlON系のセラミックにより形成し、カセットを備えないポンプ(比較例3、4)では、SiAlON系のセラミックにより形成したインペラーは腐食されなかった反面、インペラーの周囲に位置する配管が最も腐食された。また、比較例3及び4にかかるポンプの寿命は1.5ヶ月と短かった。
c)インペラー及びインペラーの軸をSUS316Lにより形成するとともに、SiAlON系のセラミックにより形成した厚さ10mmのカセットを配管の内表面Sを含む部位に備えるポンプ(比較例5)では、インペラーの周囲に位置する配管はほとんど腐食されなかった反面、インペラーが最も腐食された。また、比較例5にかかるポンプの寿命は1ヶ月と短かった。
d)SUS316Lの表面をWC−12%Coにより溶射して形成したインペラー及びインペラーの軸を備え、SUS316Lにより形成するとともに内表面Sに対応する部位を含む箇所にステライト#6で3mm厚の肉盛を施したカセットを備えるポンプ(比較例6)では、インペラーの周囲の配管はほとんど腐食されなかった反面、インペラーが最も腐食された。また、比較例6にかかるポンプの寿命は1ヶ月と短かった。
以上より、本発明にかかる溶融金属用ポンプは、インペラー、及びカセットの内表面Sに対応する部位を含む箇所が溶融金属に対して優れた耐食性を有しているため、比較例にかかるポンプと比べて耐用期間が5倍以上になることが確認された。なお、本実施例にかかるポンプは、ポンプの大部分を占める配管部分を基本的にSUS316Lで製作しているので、特許文献3に示したようなオールセラミックス製ポンプと比較して、材料・加工コスト的に有利であるだけでなく、耐衝撃性の面でも有利であるので取り扱いが容易である。
本発明にかかる溶融金属用ポンプを概略的に示す外観図である。 本発明にかかる溶融金属用ポンプの一部を拡大して示す断面図である。 連続溶融亜鉛めっき装置の外観を概略的に示す図である。
符号の説明
1 インペラー
2 配管
2a 腐食されやすい部位
3、3’ カセット
3a 腐食されやすい部位
8 インペラーの軸
10 溶融金属(めっき浴)
20 スナウト
100、200 溶融金属用ポンプ

Claims (9)

  1. 配管と該配管内に配置されるインペラーと、前記配管の内周面の少なくとも一部を構成するカセットとを備える溶融金属用ポンプであって、
    前記カセットは、回転される前記インペラーの、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある前記内周面Sを少なくとも含み、
    前記インペラー、その軸のうち少なくとも溶融金属と接触する部分、及び前記カセットはセラミックにより形成されていることを特徴とする、溶融金属用ポンプ。
  2. 前記流れ方向の、前記カセットの長さが、前記内周面Sの長さの1.5〜4倍であることを特徴とする、請求項1に記載の溶融金属用ポンプ。
  3. 配管と該配管内に配置されるインペラーと、前記配管の内周面の少なくとも一部を構成するカセットとを備える溶融金属用ポンプであって、
    前記カセットは、回転される前記インペラーの、溶融金属流れ方向に関して最上流側及び最下流側の部位が描く軌跡により画定される2平面の間にある前記内周面Sを少なくとも含み、
    前記インペラーと、その軸のうち少なくとも溶融金属と接触する部分とはセラミックにより形成され、
    前記カセットは、少なくとも前記内周面Sに対応する部位がCo−Cr系合金により形成されていることを特徴とする、溶融金属用ポンプ。
  4. 前記Co−Cr系合金により形成される部位の厚みが0.1mm以上であることを特徴とする、請求項3に記載の溶融金属用ポンプ。
  5. 前記流れ方向の、前記Co−Cr系合金により形成される部位の長さが、前記内周面Sの長さの1.5〜4倍であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の溶融金属用ポンプ。
  6. 前記セラミックが、SiN系、SiC系、又はSiAlON系のセラミックであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の溶融金属用ポンプ。
  7. 前記カセットの厚みが、5〜20mmであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の溶融金属用ポンプ。
  8. 前記カセットが、取外し可能であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の溶融金属用ポンプ。
  9. スナウト内部のめっき浴面近傍に存在するめっき品質阻害物質を請求項1〜8のいずれか1項に記載の溶融金属用ポンプを用いて除去する工程、を有することを特徴とする、溶融めっき鋼帯の製造方法。
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