JP2006117214A - 夜間または暗部における後退操作時の自動車用照明装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 従来、自動車に設置された照明装置には前照灯、副灯、尾灯、後退灯などがあるが、全て車両の前方または後方の比較的に遠方を照明する目的で設置されており、このため夜間または暗部での後退操作時には車両側面の障害物や直下の路面状況の確認は前照灯、後退灯などの反射光を利用して行わねばならず、正確な視認が困難であり操縦者の負担も大きい。
【解決手段】 自動車の夜間もしくは暗部における後退操作時に、車両側面の障害物や直下の路面状況の視認を容易にする目的で、前照灯または副灯（スモールランプ）を点灯時に変速機のシフトレバーを後退位置に入れた場合に点灯し、この条件が満たされなくなった時点で消灯するよう設定された照明装置を車両側面に設置する。
なお、本照明装置は車両直近部の限られた範囲を照らすことが目的であるため大きな光量を必要とせず小型化することが容易であり、バックミラー等の部品筐体に内蔵することも可能である。
【選択図】図２

Description

本発明は自動車の夜間もしくは暗部における後退操作時に、車両側面の障害物や直下の路面状況の視認を容易にする為の自動車用照明装置に関する。

従来、自動車に設置された車外照明装置には前照灯、副灯（スモールランプ）、尾灯、後退灯、ブレーキ灯、方向指示灯など多くがあるが、これらは何れも前方、後方の比較的遠方を照明する目的で設置され、あるいは他車または歩行者からの視認容易を目的に設置されており、本件発明が解決しようとする車庫入れなどの後退操作時に重要な車両の側面・後部近傍を照明する目的のものは皆無である。

一般に自動車の照明装置、安全装置などは前進走行を想定して設定されているため、前進走行に比べ後進での走行距離は遥かに少ないにも拘らず、後進走行時の事故は前進時に比べて決して少なくない。
この理由として、後退操作は車庫入れ、方向転換など狭い場所での操作となる場合が多く、また運転姿勢の面からも視界が限られ正確な判断が難しいにも拘らず、その解決には従来から充分な配慮が為されているとは言えない面があった。

従来、自動車に設置された照明装置には前項の通り多くのものがあるが、全て車両の前部または後部を照明するように設置されており、このため夜間の車庫入れなどの後退操作時には車両側面の障害物や直下の路面状況の確認は前照灯、後退灯などの反射光を利用して行わねばならず、正確な視認が困難であり操縦者の負担も大きい。

前照灯または副灯を点灯時に変速機のシフトレバーを後退位置に入れた場合に点灯し、この二つの条件のいずれか一方または双方が満たされなくなった時点で消灯するよう設定された照明装置を自動車の側面に設置する。（図１）

夜間または暗部での車庫入れなど後退操作時の視認性を高め、誤操作による事故を防止できると共に操縦者の負担を軽減できる。

本照明装置は車両直近部の限られた範囲を照明することが目的であるため大きな光量を必要とせず、リフレクター付きの小型灯具等を利用することで小型化することが可能であり、バックミラーやドァ・ハンドル等の部品筐体に内蔵することも可能である。（図２、図３）

本照明装置の点灯・消灯制御には、変速機のシフトレバーのシフト位置確認用センサーを新たに設置する必要は無く、車載コンピュータの照明灯類の制御プログラムにおいて、本照明装置用の回路として既設の前照灯または副灯の回路と後退灯（バックランプ）の回路の双方が導通した場合に点灯し、その条件が満たされなくなった時に消灯する回路をプログラムに追加するだけで対応可能であり、特別な費用を必要としない。

市販車両の後退操作用照明装置として直ちに応用できる。

本件照明装置を車両の側面に設置した例を示す。 本件照明装置をバックミラーの筐体に内蔵させた例を示す。 バックミラーの筐体に照明灯具を内蔵した例を示す。

符号の説明

Ａ 照明装置が目的とする主な照明範囲
１ 車体側面に設置された灯具
２ 灯具を内蔵したバックミラー
３ バックミラーの鏡面
４ 発光球（グローブ）
５ リフレクター（反射板）
６ 投光窓
７ 電動ミラーの駆動ユニット

Claims (1)

1. 夜間または暗部における車庫入れなどの後退操作時に、車両側面の障害物および直下の路面状況などを視認し易くする目的で、前照灯または副灯（スモールランプ）を点灯時に変速機のシフトレバーを後退位置に入れた場合に点灯し、この条件のいずれか一方または双方が満たされなくなった時点で消灯するよう設定され、自動車の側面部に設置された、もしくはバックミラーやドァハンドル・ユニット等の車両側面の部品筐体に内蔵して設置された自動車用車外照明装置。

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