JP2006116616A - スライダの研磨用治具、研磨装置、および研磨方法 - Google Patents

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保坂浩治
Kokui Ri
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洪暁明
Kohin Sho
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Abstract

【課題】スライダとなる部分が多数配列されたバーを、生産効率の悪化や装置の複雑化を伴うことなく、バーの長手方向に平坦に研磨する。
【解決手段】研磨用治具50は、研磨対象物の被研磨面を研磨装置の研磨面に対向させて保持する保持部52と、研磨用治具50を研磨装置に取り付けるための本体部51と、本体部51と分離されて長手方向に沿って配列し、少なくとも、被研磨面を研磨面に垂直に押し付ける押圧方向の荷重を研磨装置から受ける複数の荷重付加部54a等と、保持部52と本体部51とを、長手方向に沿った互いに離れた位置で連結する複数の連結部53a,53bと、各々の荷重付加部54a等と保持部52とを連結する複数の腕部55a等とを有している。隣接する連結部の間には、少なくとも1つの腕部が設けられ、両端の連結部の長手方向の外側には、各々少なくとも1つの腕部が設けられている。
【選択図】 図6A

Description

本発明は、薄膜磁気ヘッドを搭載したスライダの製造方法に関し、特に、スライダとなる部分が多数配列されたバーの長手方向の研磨の平坦度を向上させることのできる、スライダの研磨用治具、研磨装置、および研磨方法に関する。
高速、大容量、高信頼性、低コストの記録媒体としてハードディスクドライブが、デジタル情報の記録に広く用いられており、長年の技術開発によりハードディスクドライブの記録密度は、100ギガビット/平方インチを超えつつある。ハードディスクドライブは、記録媒体への情報の記録・再生をおこなう薄膜磁気ヘッドを搭載・支持する磁気ヘッドスライダ(以下、スライダという。)を有している。スライダが記録媒体と対向する面は媒体対向面(ABS)と呼ばれる。
記録媒体からの情報を読み取るMR素子においては、MR素子高さ(媒体対向面から垂直方向に測ったMR素子の高さ。)を設計値どおりに形成することが、読み取り性能の確保のために極めて重要である。MR素子高さは、ウエハ上にMR素子を積層する際、MR素子高さを設計値よりも大き目に形成しておき、その後媒体対向面側を研磨し、MR素子の余分な部分を除去することによって得られる。このため、媒体対向面の研磨量の精度がMR素子高さの精度を確保する上で極めて重要である。また、記録媒体に情報を書き込む誘導型電磁変換素子については、スロートハイト(書き込みをおこなう2つの対向する磁極部分の、媒体対向面から垂直方向に測った高さ。)を設計値どおりに形成することが重要である。スロートハイトも媒体対向面の研磨によって形成されるため、同様に、媒体対向面の研磨量の精度が重要となる。
ところで、研磨面は、スライダとなる部分が2次元状に形成されたウエハの表面に対し垂直方向(ウエハの厚さ方向)にあるため、研磨をおこなう際には、研磨面を露出するためにあらかじめウエハを切断する必要がある。そのため、ウエハを研磨面が露出する方向で切断し、スライダとなる部分が1次元状に配列されたバーを形成し、バーの状態で研磨面を研磨する(バーをさらに切断しスライダ毎の小片に分割することは、作業効率が低下し望ましくない。)。バーは所定の研磨用治具に支持され、回転する研磨テーブルに押し当てられて研磨される(特許文献1,2参照。)。このため、バーの研磨においては、スライダとなる個々の部分の研磨量の精度だけでなく、バー全体を均一に研磨すること、すなわちバー全体に渡る平坦度の確保が極めて重要である。
しかしながら、バーを研磨する際に、バーがバーの長手方向に均一に押し付けられず、バーの長手方向の位置によって研磨量のばらつきが生じることがあった。この結果、所定のMR素子高さやスロートハイトが形成されないスライダが製造され、歩留まりが悪化するという問題があった。この問題の一つの原因として、バーの研磨面の形状はバーの長手方向に対して実際には6次以上の高次曲線で近似されるのに対し、従来のバーの支持方法ではせいぜい4次曲線までしか追従できず、これが歩留まりを悪化させているとの指摘がなされている(特許文献3参照。)。このため、研磨面の表面形状の制御自由度を高めるため、バーの荷重付加部において、バーの押圧方向だけでなく、バーの長手方向や回転方向にも変形自由度を与えて制御自由度を高める方法(特許文献3参照。)や、バーの荷重付加部の数自体を増やして制御自由度を高める方法(特許文献4参照。)が開示されている。
図8には、このような従来技術に基づく研磨用治具の側方図を示す。研磨用治具150は本体部151と、バー(図示せず)を保持する保持部152と、本体部151と保持部152とを連結する複数(本図では4個)の連結部153a〜153dとを有している。バーは、保持部152の先端に設けられたバー固定部158に装着される。バーはまた、保持部152を回転ラッピングテーブル(図示せず)に押圧する荷重付加部154a〜154gを有している。荷重付加部154a〜154gの孔に挿入された荷重付加手段が荷重付加部154a〜154gを回転ラッピングテーブルに向けて押し付けることによって、バー固定部158に装着されたバーは研磨される。研磨用治具150はさらに本体部151を支持する固定用孔156と、係合部157a、157bとを有している。固定用孔156には治具固定用ピン(図示せず)が挿入され、研磨用治具150は研磨装置に固定される。係合部157a、157bにはガイドピン(図示せず)が挿入され、係合部157a、157bとガイドピンとの相互拘束作用によって、本体部151の過大な位置移動が防止される。
米国特許第5607340号明細書 米国特許第5620356号明細書 特開2000−11315号公報 特許第3537726号明細書
しかしながら、従来技術では、多数のスライダが配列したバーを長手方向に平坦に研磨することは困難であった。図9には、40個のスライダが配列したバーを図8に示した研磨用治具を用いて研磨したときのMR素子高さ(MR素子のABSからの高さ)のバー内分布を示す。図中、横軸はバーの長手方向の位置を表し、約60mmの長さに40個のスライダが配列している。縦軸はスライダの研磨後の各スライダのMR素子高さを表し、大きいほどMR素子が高く、すなわち研磨量が少なく、小さいほどMR素子が低いことを、すなわち研磨量が多いことを意味している。ここでMR素子高さの目標値を所定の基準点に対して0.08μm、許容値を+/−0.01μmとした。
図に示すように、バーの長手方向中央付近はほぼ均一に研磨され、許容値を満たしているが、バーの両端は研磨量が不足し、MR素子高さが高く、所定の許容値を満たしていない。この結果、本図によれば両端の合計8個が不良品となり、歩留まりの悪化が生じる。これは、バーの両端に研磨用治具から加えられる押圧力が充分でなく、バーの加工面が湾曲してしまうことが原因である。近年のさらなるハードディスクドライブの高記録密度化の要求により、MR素子や誘導型電磁変換素子はますます縮小化する方向にあり、したがって、MR素子高さやスロートハイトの加工精度、すなわちバーの全長にわたっての平坦度要求も一層厳しくなってきている。このため、従来技術をそのまま適用するとますます歩留まりが悪化し、製造効率の悪化につながる。
この問題に対処するため、バーの長さを短くすることも考えられるが、一度に処理できるスライダ数が減少し、生産効率が悪化する。また、バーの変形制御を一層高精度でおこなうため荷重付加部の個数を増やすことも考えられるが、装置の複雑化や大型化を伴い、装置の信頼性の低下や設備コストの増加といった問題につながる。
本発明は、かかる事情に鑑みて、スライダとなる部分が多数配列されたバーを、生産効率の悪化や装置の複雑化を伴うことなく、バーの長手方向に平坦に研磨することのできる、スライダの研磨用治具、研磨装置、および研磨方法を提供することを目的とする。
本発明の研磨用治具は、長手方向を有する研磨対象物を研磨するために研磨装置に取り付けられ、研磨対象物を保持する研磨用治具である。本発明の研磨用治具は、研磨対象物の被研磨面を研磨装置の研磨面に対向させて保持する保持部と、研磨用治具を研磨装置に取り付けるための本体部と、本体部と分離されて長手方向に沿って配列し、少なくとも、被研磨面を研磨面に垂直に押し付ける押圧方向の荷重を研磨装置から受ける複数の荷重付加部と、保持部と本体部とを、長手方向に沿った互いに離れた位置で連結する複数の連結部と、各々の荷重付加部と保持部とを連結する複数の腕部とを有している。そして、隣接する連結部の間には、少なくとも1つの腕部が設けられ、両端の連結部の長手方向の外側には、各々少なくとも1つの腕部が設けられている。
このように構成された研磨用治具では、連結部と連結部との間の各領域および両端の連結部の外側の各領域に荷重付加部からの荷重が伝達される。したがって、特に押圧荷重が不足する傾向のある両端の連結部の外側の領域、すなわちバーの両端付近にも十分な押圧力を加えることができる。また、連結部と連結部との間の領域にも各々最低1箇所で押圧荷重が加えられるので、他の領域に加えられた押圧荷重の影響で別の領域がめくり上がるといった現象を防止することができる。
長手方向の最も外側に設けられた2つの腕部は、各々、研磨対象物の長手方向における両端部が保持される位置の近傍に設けられていることが望ましい。
また、荷重付加部は、さらに、被研磨面を研磨面に沿って長手方向に滑らせる方向の荷重と、被研磨面を押圧方向と長手方向の両者と直交する軸の周りに回転させる荷重の少なくともいずれかを受けるように構成してもよい。
さらに、連結部は、長手方向に略対称位置に2つ設けるように構成してもよい。
本体部はSiCを含む材料から製作してもよい。
また、本発明の研磨装置は、上記の研磨用治具と、荷重付加部に押圧方向の荷重を与える荷重付加手段と、研磨面とを有している。
本発明の研磨方法は、長手方向を有する研磨対象物の研磨方法である。本研磨方法は、長手方向を有する研磨対象物が保持された保持部を、保持部の長手方向に沿った互いに離れた第1の位置で研磨面に押し付け、研磨対象物の被研磨面を研磨面に当接させるステップと、被研磨面を研磨面に対して相対運動させるステップと、保持部に、互いに隣接する第1の位置同士の間の領域および両端の第1の位置の長手方向の両外側となる領域の各領域内の第2の位置で、少なくとも被研磨面を研磨面に垂直に押し付ける押圧方向の荷重を与え、研磨対象物の被研磨面を研磨する研磨ステップとを有している。
ここで、長手方向の最も外側にある2つの第2の位置は、各々、研磨対象物の長手方向における両端部の近傍であることが望ましい。
また、研磨ステップは、さらに、保持部に、第2の位置で、被研磨面を研磨面に沿って長手方向に滑らせる方向の荷重と、被研磨面を押圧方向と長手方向の両者と直交する軸の周りに回転させる荷重の少なくともいずれかを与えるステップを含んでいるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の研磨用治具、研磨装置および研磨方法によれば、バーの全域に渡って押圧荷重を適切に与えることができる。このため、スライダとなる部分が多数配列されたバーを、生産効率の悪化や装置の複雑化を伴うことなく、バーの長手方向に平坦に研磨することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1には、本発明の実施形態に係る研磨装置の概略構成を示す斜視図を示す。研磨装置1は、スライダとなる部分が一列に配列された棒状の磁気ヘッド用素材であるバーをラッピングする。研磨装置1は、テーブル10と、テーブル10上に設けられた回転ラッピングテーブル11と、回転ラッピングテーブル11の側方に設けられた支柱12と、支柱12から回転ラッピングテーブル11の上方に張り出したアーム13と、アーム13に取り付けられた素材支持部20とを備えている。回転ラッピングテーブル11は、バーが研磨される研磨面11aを有している。
素材支持部20は、アーム13に連結された支持部本体27と、支持部本体27の前面に設けられたベース部材22と、ベース部材22の前面に設けられた治具保持部23と、各々独立に複数個設けられた荷重調整部24a〜24g(図には24aのみ表示)とを備えている。これらの上方は、カバー21によって覆われている。ベース部材22は、アーム(図示せず)を介して、支持部本体27内に設けられたアクチュエータに連結されており、アクチュエータを駆動することにより、上下に動くことができる。研磨されるバーを取り付ける研磨用治具50は、治具保持部23に固定される。
図2には、図1の2−2線に沿った治具保持部と荷重調整部の側方図を示す。図3には、図2に示す荷重調整部24a、24d、24gの近傍を示す部分斜視図を示す。図4には、図2、図3中4−4線に沿った、研磨用治具が固定された治具保持部と荷重調整部の側方断面図を、図5には、荷重調整部の分解斜視図(一組のみ図示)を示す。
治具保持部23は、図3,4に示すとおり、保持部本体31と、保持部本体31の前面の下端部近傍における長手方向の中央部に、前方に突出して設けられた治具固定用ピン32と、保持部本体31の前面の下端部近傍における長手方向の端部近傍に、前方に突出して設けられたガイドピン33a,33bとを有している。保持部本体31は、上方に設けられた軸受45を介して、回転可能な回転支軸44と接続している。また、治具保持部23の上面には保持部本体31の両側から下方向に独立して押し付ける2つのアクチュエータ(図3の白抜き矢印および図4左側の白抜き矢印参照。なお、アクチュエータは図示せず。)が接続している。この結果、保持部本体31は下向きの力を受けると共に、2つのアクチュエータの力を調整することによって、回転支軸44を中心に回転することができる。また、ガイドピン33a,33bは、保持部本体31が下向きに押され、かつ回転されるのに伴って、互いに異なる下向きの変位を受ける。なお、保持部本体31の回転はMR素子高さの傾き修正のためであるので、その傾き角度はわずかでよく、ストッパー(図示せず)によって、+/−5度程度に制限されている。
治具固定用ピン32の先端側には雌ねじが形成されており、研磨用治具50は、ボルト40、ワッシャ49と治具固定用ピン32との間に挟持され、固定される。ガイドピン33a,33bは円形断面を有し、先端部分は先端側ほど径が小さくなるように形成されている。
次に、荷重調整部24a〜24gについて説明する。荷重調整部は、図2に示すように、保持部本体31の前面に並列配置された7つの荷重調整部24a〜24gからなる。荷重調整部24a〜24gは機構的にはすべて共通であり、各々独立にバーにかかる荷重を調整できる。ただし、荷重調整部24a、24gは他の荷重調整部より若干上方に設けられ、荷重調整部24dは治具固定用ピン32が貫通できる孔を有している。以下では、荷重調整部24dを代表として説明する。
荷重調整部24dは、まず、ベース部材22内に設けられたアクチュエータ(図示せず)によって上下方向に駆動される荷重付加棒25dを有している。荷重付加棒25dは、図4,5に示すように、支持部材43dによって、上下動可能および回転可能に支持されている。荷重付加棒25dの下端部には、直方体形状の荷重付加ブロック35dが固定されている。荷重付加ブロック35dの下端部近傍には、次に述べる荷重付加用ピン36dが回転自在に挿通される軸受部37dが設けられている。
荷重調整部24dは、また、荷重付加ブロック35dの軸受部37dに支持され、先端側が荷重付加ブロック35dの前端面より突出している荷重付加用ピン36dを有している。荷重付加用ピン36dの先端部には、直方体形状の頭部39dが形成されている。
さらに、荷重付加ブロック35dに特有の構造として、治具固定用ピン32に対応する位置に、治具固定用ピン32が挿通される孔38が形成されている。孔38は、荷重付加ブロック35dが上下方向および左右方向に所定の距離だけ自由に移動できるように、治具固定用ピン32の外径より若干大きめの内径を有している。
次に、図6A〜6Dを参照して、本実施形態に係る研磨用治具の構成について説明する。図6Aは、本実施形態に係る研磨用治具の正面図、図6Bは研磨用治具の側面図、図6Cは研磨用治具の側面図、図6Dは研磨用治具の底面図である。以下の説明では、研磨用治具50の長手方向となる方向をx方向、x方向と直交する方向をy方向、x方向およびy方向と直交する軸を中心に回転する方向(角度)をθ方向とする。
これらの図に示したように、本実施形態に係る研磨用治具50は、研磨装置1に固定される本体部51と、加工対象物であるバー70をバー70の長手方向に保持する、一方向に長い保持部52と、保持部52と本体部51とを連結する2本の連結部53a、53bと、保持部52に連結され、保持部52を変形させる荷重を付加する7つの荷重付加部54a〜54gと、荷重付加部54a〜54gの各々と保持部52とを連結する腕部55a〜55gとを備えている。2本の連結部53a、53bは研磨用治具50の長手方向のほぼ対称位置に設けられている。また、腕部55a〜55gは連結部53a、53bの中間領域に3つ、連結部53a、53bの長手方向の外側の領域に各2つ備えられている。腕部は連結部同志の間の各領域および両端の各連結部の外側の領域に最低1つあればよく、腕部の数(したがって、荷重付加部の数)は研磨対象物の長さや研磨精度等によって適宜変更することができる。研磨用治具50は、本実施形態ではSiCで製作したが、例えば、ステンレス鋼や、ジルコニア(ZrO2),アルミナ(Al2O3)等のセラミックによって製作してもよい。
本体部51には、長手方向の中央の位置に、本体部51を研磨装置1の治具固定用ピン32に対して固定するボルト40が挿通される固定用孔56が形成され、本体部51は固定用孔56の位置で研磨装置1に1点支持される。また、本体部51には、治具固定用ピン32と固定用孔56との位置を合わせたときにガイドピン33a,33bに対応する位置に、ガイドピン33a,33bが係合する係合部57a,57bが形成されている。
研磨用治具50を固定用孔56で1点支持する理由は、研磨用治具を複数箇所で固定すると、取り付け座面に多少のうねりや段差がある場合や、取り付け座面と研磨用治具との間に異物等が挟まれている場合に、研磨用治具が変形を起こしてしまうからである。変形した状態で研磨用治具が研磨装置に取り付けられると、本来の媒体対向面と研磨面とが平行とならず、本来の媒体対向面に対して斜角やうねりを持った状態で研磨されてしまうので、バーの平坦度が低下してしまう。これに対し研磨用治具50を1点支持すると、研磨用治具50の取り付け座面が、治具固定用ピン32の先端面の小さな領域のみとなる。そのため、ボルト40を締めつけても、研磨用治具50の変形を極めて小さな値に抑えることができる。したがって、バー70のラッピング後、研磨用治具50を研磨装置1から取り外しても、バー70の媒体対向面の平坦度は、研磨装置1から取り外す前とほとんど変化せず、必要な精度を維持することができる。
係合部57a,57bは、本体部51の両端部に、研磨用治具50の長手方向の内側に向けて開口する切欠き部である。係合部57a,57bは、本体部51を1点支持したことによって、本体部51が研磨工程中に固定用孔56を中心に回転運動を生じる可能性があることから、これを防止するために設けられている。係合部57a,57bの断面形状は、角を丸めた矩形となっている。係合部57a,57bは、各々、研磨用治具50の長手方向に平行な2つの面を有しており、これらの面同士の距離は、ガイドピン33a,33bの直径よりわずかに大きくなっている。また、係合部57a,57bは、各々の開口面と対向する、切欠きの奥部となる面を有しており、これらの奥部の面同士の距離は、ガイドピン33a,33bの外側面同士の距離よりわずかに大きくなっている。これより、係合部57a,57bには、ガイドピン33a,33bが、上下方向および水平方向に適度のクリアランスを持って挿入される。クリアランスを設けた理由は、研磨用治具50を研磨装置1に取り付ける際の研磨用治具50の変形を防止するためである。すなわち、クリアランスがないと、ガイドピン33a,33bと係合部57a,57bとの間に位置ずれがあった場合に、研磨用治具50が変形されて研磨装置1に取り付けられることになり、この状態でバー70をラッピングすると、媒体対向面の平坦度が低下してしまう。しかし、クリアランスを設けることによって、係合部57a,57bにおいて、本体部51の、固定用孔56を中心とする限られた回転移動と水平方向移動とが許容され、研磨用治具50を、不必要な強制変形を受けずに、研磨装置1に取り付けることができる。
また、係合部57a,57bは、ガイドピン33a,33bの上下方向の動きを各々独立して研磨用治具50に伝え、研磨用治具50を下向きに押し付ける。
なお、係合部57a,57bは、矩形形状の切欠きである必要はなく、固定用孔56を中心とする回転移動と水平方向移動が可能であれば、例えば半円形の形状でもよい。また、係合部57a,57bは、互いに外側を向けて開口するように形成することも可能である。この場合、切欠き部の奥部となる面同士の距離はガイドピン33a,33bの外側面同士の距離よりわずかに小さくなるように構成される。
保持部52は、外力が加えられることによってたわむ細長い梁構造で、研磨用治具50の長手方向に関して一定の幅で延びている。保持部52の下端部には、バーが固定されるバー固定部58が設けられている。バー固定部58には、バーを切断する際に、バー切断用のブレードが入り込む複数の溝が形成されている。
連結部53a、53bは、それぞれ、一端部が本体部51に接続され、他端部が保持部52に接続された、可撓性を有する平板状をなしている。このため、連結部53a、53bは、保持部52のたわみに追従するように容易に変形し、保持部52に曲げ荷重が加えられたときに、保持部52の変形を妨げにくい構造となっている。すなわち、連結部53a、53bは細く長いため、保持部52は連結部53a、53bの近傍で、θ方向とx方向にはある程度自由に変位可能になっており、これにより、連結部53a、53b近傍における保持部52の局部的な異常なたわみを防止できる。
荷重付加部54a〜54gは、荷重付加用ピン36a〜36gの頭部39a〜39gが適度なクリアランスで挿入できる、角を丸めた矩形形状の孔を有している。荷重付加部54a〜54gは、頭部39a〜39gを介して伝えられるy方向の荷重を伝達することができる。断面形状は、y方向の荷重を伝達することができれば、四角形、長円形、円形、十字形等、他の任意の断面形状も可能である。荷重付加部54a,54gは、バー固定部58の長手方向の両端部近傍に位置するバー70の両端部の上方に配置されている。他の5つの荷重付加部54b〜54fは、荷重付加部54a,54gの中間にほぼ等間隔で、かつ、荷重付加部54a,54gよりも下側の位置に配置されているが、同一の高さでも構わない。
荷重付加部54a,54gの中心軸は、2つの腕部55a,55gの中心よりも外側にオーバーハングして設けられている。一方、中間の荷重付加部54b〜54fの中心軸は、各々、x方向に関して腕部55b〜55fの中心と一致している。荷重付加部54a,54gの中心軸をオーバーハングさせた理由は、保持部52の両端部近傍におけるたわみ量を補うためである。すなわち、オーバーハングさせたことによって、荷重付加部54a,54gに付加されるy方向の荷重は、θ方向のモーメント荷重に変換され、このモーメント荷重が、保持部52の両端部近傍に、たわみ量を増加させるように作用する。しかし、本実施形態においては、7つの荷重付加部を設けており、十分な精度で保持部52の変形を制御できるので、オーバーハングのない構成とすることもできる。
次に、研磨用治具50の研磨装置1への取付方法について説明する。なお、以下の説明でも、荷重調整部については荷重調整部24dで代表する。まず、図5において、バー70が、バー固定部58に対してバー70の媒体対向面が表側(下側)となるように、接着等によりバー固定部58に固定される。研磨用治具50は、荷重付加ブロック35a〜35gの前方に配置される。このとき、ガイドピン33a,33bが、研磨用治具50の係合部57a,57bに各々係合され、荷重付加用ピン36dの頭部39dが、荷重付加部54dの孔に挿入される(他の頭部も同様。)。また、治具固定用ピン32はジグ固定用ピン32より十分大きな孔38を通り、さらに固定用孔56を通って、研磨用治具50との位置が調整される。この状態で、研磨用治具50の前面側より、ワッシャ49を介して、固定用孔56内にボルト40を挿入し(図4参照)、ボルト40を治具固定用ピン32の雌ねじに螺合させる。これにより、ワッシャ49を介して、ボルト40の座面と治具固定用ピン32の先端面とによって研磨用治具50が挟持されて、研磨用治具50は、保持部本体31に固定された治具固定用ピン32に固定される。
次に、研磨装置1および研磨用治具50を用いたバー70の研磨方法について説明する。ここでも、荷重調整部については荷重調整部24dで代表する。バー70を保持した研磨用治具50が、上述のようにして研磨装置1に固定されると、ベース部材22が下方に移動して、バー70の被加工面が、図1に示すように、回転ラッピングテーブル11の研磨面11aに当接される。これにより、連結部53a、53bは保持部52からの押上げ力と本体部51からの押し下げ力を受け圧縮される。換言すれば、保持部52が連結部53a、53bの位置である第1の位置で研磨面11aに押し付けられ、バー70の被研磨面が研磨面11aに当接される(ステップ1)。
この状態で回転ラッピングテーブル11が回転し始め、バー70の被研磨面の研磨が始まる(ステップ2)。
このとき、図5に示すように、保持部本体31を下向き(y方向)に駆動すると、ガイドピン33a、33bが係合部57a、57bおよび連結部53a、53bを介して保持部52を下向きに押す。これにより、研磨用治具50に対して、y方向の荷重を付加することができる(ステップ3−1)。なお、保持部本体31にかける2箇所の力を調整することによって、バー70のスラント(斜め)方向の加工調整を行うこともできる。
また、荷重付加棒25dを上下方向(y方向)に駆動すると、荷重付加ブロック35dが上下方向に移動し、荷重付加ブロック35dを貫通する荷重付加用ピン36dおよび頭部39dも上下方向(y方向)に移動する。これにより、荷重付加部25dは、その近傍のMR素子高さ(研磨量、すなわち荷重量)の調整を行う(ステップ3−2)。この際、ガイドピン33a、33bによるy方向の荷重と、荷重付加棒25dによるy方向の荷重とは独立して制御される。
これらの操作は、換言すれば、保持部52に、第1の位置と異なりかつ長手方向に沿う互いに離れた第2の位置で、被研磨面にy方向の荷重を与え、バー70の被研磨面を研磨することを意味する。
上述のようにして、研磨用治具50の荷重付加部54dに対して種々の方向の荷重を付加することにより、保持部52、バー固定部58およびバー70が適宜に変形される。また、各荷重調整部24a〜24gは独立して荷重制御が可能であるため、バー70内の各スライダのMR素子高さおよびスロートハイトの値を目標値となるように制御しながら、バー70の媒体対向面を平坦にラッピングすることが可能となる。
このように、本実施形態の研磨装置においては、複数の荷重調整部が各々y方向の荷重制御自由度を有しているので、バー70内における各スライダのMR素子高さおよびスロートハイトの値の分布が、高次の曲線に近似される複雑なパターンとなっていても、そのパターンに忠実に対応するように保持部52を変形させることができるので、バー70の全長にわたって各磁気ヘッド素子のスロートハイトおよびMRハイトを、精度よく許容範囲内に入れることが可能となる。
なお、MR素子高さおよびスロートハイトの制御方法は従来技術と特に変わることはない。例えば、特開平2−95572号公報、特許文献3に示されるように、電気的ラッピングガイド(Electrical Lapping Guide:ELG)とMR素子の抵抗値を監視することによって行われる。電気的ラッピングガイドは、例えば、バー70の長手方向の両端部に配置されるように、あらかじめウエハーの所定の位置に形成される。研磨装置1は、バー70に配列された電気的ラッピングガイドとMR素子の抵抗値をマルチプレクサによって切り替えながら、順次監視して、各荷重調整部24a〜24gを駆動するアクチュエータを制御する。研磨装置1は、始めは、電気的ラッピングガイドの抵抗値を監視して粗仕上げを行い、その後、各MR素子の抵抗値を監視することによって、各スライダのMR素子高さおよびスロートハイトが全て許容誤差の範囲内となるように制御を行う。
次に、本発明の効果について説明する。図7には、本発明の研磨用治具を用いたときのバーの平坦度を示す。図の見方は図9と同様である。研磨高さの目標値を所定の基準点に対して0.08μmとし、許容値を+/−0.01μmとした。また、表1には従来技術を含めたバーの長手方向の研磨量のばらつきを示す。表中、従来技術は、図8に示す研磨用治具を用いた場合である。研磨時間はほぼ同等とした。MR素子高さのばらつきは加工バーのサンプル数(106または130バー(1バーあたりのスライダー数は、40))に対する標準偏差を示す。MRRのばらつきは、MR素子の抵抗値のばらつき(目標値40Ωに対する偏差)である。
Figure 2006116616
図および表に示すように、バーは、従来技術に比べて、長手方向に両端部を含め非常に高い平坦度でかつ小さなばらつきで研磨されたことが確認された。これは、両端部を含めたバーの全域で、押圧力が充分に伝わり、バーの湾曲を抑えることができたためである。本実施形態の研磨用治具は、図8に示した従来技術の研磨用治具において、研磨用治具の連結部155a、155dを除去した場合に相当する。従来は、荷重付加部154a、154gに荷重が作用すると、それによって保持部52の端部が変形し、変形を受けない本体部51との間で相対変位を生じていた。このため、端部にある連結部155a、155dには、この相対変位に起因する弾性力が、荷重付加部154a、154gからの荷重を相殺する方向に生じ、荷重付加部154a、154gからは十分な力がバー70に伝達されなかった。一方、本実施形態では連結部155a、155dからの抵抗力が働かないので、荷重付加部154a、154gから十分な力をバー70に加えることができる。また、連結部155a、155dがないので、バー70の端部には荷重付加部154a、154gからの力だけを直接的に作用させることができ、制御の精度も高まる。
また、別の言い方をすれば、連結部は最低限、研磨用治具50とバー70とが一体で研磨装置1に取り付けられ、バー70が研磨面11aに対して容易に当接されるだけの機能を有していればよく、バー70を研磨面11aに押し付ける機能は必ずしも必要ではない。むしろ、連結部とは独立した荷重付加手段を必要かつ十分に備え、かつ、連結部からの抵抗力を伝えにくくするように本体部51と保持部52との接続を限定する構成のほうが、バーの研磨制御上は有利である。本実施形態の研磨用治具は、このような観点から、連結部を最低限の2箇所に限定し、かつ、連結部の内側と両外側に荷重付加部を配置したものである。
さらに、本実施形態ではバー全体をより一層平坦に研磨することが可能になった結果、平坦度のばらつきも従来技術と比べ大きく改善されている。これは、将来MR素子高さの加工精度のより一層の向上が求められる場合に大きなメリットとなり得る。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。例えば、荷重付加部は、y方向だけの自由度、y方向とx方向の自由度、y方向とθ方向の自由度を持つようにしてもよく、また、荷重付加部毎に異なる自由度を持つようにしてもよい。
また、研磨対象物としては、書き込み用の誘導型磁気変換素子と読み出し用のMR素子とを積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドだけでなく、書き込みおよび読み出し用の誘導型磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッドであってもよい。
また、本発明は、ラッピング以外の加工、例えばポリシングや、グラインディングを行う場合にも適用することができる。
また、本発明は、加工が施される加工対象物が磁気ヘッド以外の場合にも適用することができる。
本発明の研磨装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す研磨装置の治具保持部と荷重調整部の側方図である。 図2に示す荷重調整部の近傍を示す斜視図である。 研磨用治具が固定された治具保持部と荷重調整部の側方断面図である。 荷重調整部の分解斜視図である。 本発明の研磨用治具の正面図である。 本発明の研磨用治具の側面図である。 本発明の研磨用治具の側面図である。 本発明の研磨用治具の底面図である。 本発明の研磨用治具の効果を示す説明図である。 従来技術の研磨用治具の正面図である。 従来技術の研磨用治具の課題を示す説明図である。
符号の説明
1 研磨装置
10 テーブル
11 回転ラッピングテーブル
12 支柱
13 アーム
20 素材支持部
22 ベース部材
23 治具保持部
24a〜24g 荷重調整部
25d 荷重付加棒
27 支持部本体
31 保持部本体
32 治具固定用ピン
33a,33b ガイドピン
35d 荷重付加ブロック
36d 荷重付加ピン
37d 軸受部
38 孔
39d 頭部
40 ボルト
41d レバー
43d 支持部材
49 ワッシャ
50 研磨用治具
51 本体部
52 保持部
53a、53b 連結部
54a〜54g 荷重付加部
55a〜55g 腕部
56 固定用孔
57a,57b係合部
58 バー固定部
70 バー

Claims (9)

  1. 長手方向を有する研磨対象物を研磨するために研磨装置に取り付けられ、該研磨対象物を保持する研磨用治具であって、
    前記研磨対象物の被研磨面を前記研磨装置の研磨面に対向させて保持する保持部と、
    前記研磨用治具を前記研磨装置に取り付けるための本体部と、
    前記本体部と分離されて前記長手方向に沿って配列し、少なくとも、前記被研磨面を前記研磨面に垂直に押し付ける押圧方向の荷重を前記研磨装置から受ける複数の荷重付加部と、
    前記保持部と前記本体部とを、前記長手方向に沿った互いに離れた位置で連結する複数の連結部と、
    各々の前記荷重付加部と前記保持部とを連結する複数の腕部とを有し、
    隣接する前記連結部の間には、少なくとも1つの前記腕部が設けられ、
    両端の前記連結部の前記長手方向の外側には、各々少なくとも1つの前記腕部が設けられている、研磨用治具。
  2. 前記長手方向の最も外側に設けられた2つの前記腕部は、各々、前記研磨対象物の前記長手方向における両端部が保持される位置の近傍に設けられている、請求項1に記載の研磨用治具。
  3. 前記荷重付加部は、さらに、前記被研磨面を前記研磨面に沿って前記長手方向に滑らせる方向の荷重と、前記被研磨面を前記押圧方向と前記長手方向の両者と直交する軸の周りに回転させる荷重の少なくともいずれかを受ける、請求項1または2に記載の研磨用治具。
  4. 前記連結部は、前記長手方向に略対称位置に2つ設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の研磨用治具。
  5. 前記本体部はSiCを含む材料からなる、請求項1から4のいずれか1項に記載の研磨用治具。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の研磨用治具と、
    前記荷重付加部に前記押圧方向の荷重を与える荷重付加手段と、
    前記研磨面とを有する、研磨装置。
  7. 長手方向を有する研磨対象物が保持された保持部を、該保持部の該長手方向に沿った互いに離れた第1の位置で研磨面に押し付け、前記研磨対象物の被研磨面を該研磨面に当接させるステップと、
    前記被研磨面を前記研磨面に対して相対運動させるステップと、
    前記保持部に、互いに隣接する前記第1の位置同士の間の領域および両端の前記第1の位置の前記長手方向の両外側となる領域の各領域内の第2の位置で、少なくとも前記被研磨面を前記研磨面に垂直に押し付ける押圧方向の荷重を与え、前記研磨対象物の被研磨面を研磨する研磨ステップとを有する、長手方向を有する研磨対象物の研磨方法。
  8. 前記長手方向の最も外側にある2つの前記第2の位置は、各々、前記研磨対象物の前記長手方向における両端部の近傍である、請求項7に記載の研磨方法。
  9. 前記研磨ステップは、さらに、前記保持部に、前記第2の位置で、前記被研磨面を前記研磨面に沿って前記長手方向に滑らせる方向の荷重と、前記被研磨面を前記押圧方向と前記長手方向の両者と直交する軸の周りに回転させる荷重の少なくともいずれかを与えるステップを含む、請求項7または8に記載の研磨方法。
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