JP3569474B2 - 加工用治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工装置によって加工が施される対象物を保持するための加工用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置等に用いられる浮上型薄膜磁気ヘッドは、一般的に、後段部に薄膜磁気ヘッド素子が形成されたスライダの形態をなしている。スライダは、一般的に、表面が媒体対向面(エアベアリング面)となるレール部を有すると共に、空気流入側の端部近傍にテーパ部またはステップ部を有し、テーパ部またはステップ部より流入する空気流によってレール部が磁気ディスク等の記録媒体の表面からわずかに浮上するようになっている。
【0003】
また、薄膜磁気ヘッド素子としては、書き込み用の誘導型電磁変換素子と読み出し用の磁気抵抗(以下、MR(Magneto Resistive )と記す。)素子とを積層した構造の複合型の薄膜磁気ヘッド素子が広く用いられている。
【0004】
スライダは、一般に、それぞれ薄膜磁気ヘッド素子を含むスライダとなる部分(以下、スライダ部分と言う。)が複数列に配列されたウェハを一方向に切断して、スライダ部分が1列に配列された棒状の磁気ヘッド用素材(以下、バーと言う。)を形成し、このバーにおける媒体対向面となる面(以下、便宜上、媒体対向面と言う。)に対して、ラッピング(研磨)等の加工を行い、その後、バーを切断して各スライダに分離することによって製造される。
【0005】
一般に、薄膜磁気ヘッドの出力特性を安定化させるためには、薄膜磁気ヘッドの磁極部分と記録媒体の表面との距離を、極小さな一定の値に保つことが重要である。そのためには、薄膜磁気ヘッドの媒体対向面の平面度を所定の値に精度良く収め、浮上量の安定化を図ると共に、薄膜磁気ヘッドのスロートハイトおよびMRハイトの値を所定の範囲内に収めることが、薄膜磁気ヘッドの加工における重要な要件となっている。なお、スロートハイトとは、誘導型電磁変換素子における磁極部分の媒体対向面側の端部から反対側の端部までの長さ(高さ)を言う。また、MRハイトとは、MR素子の媒体対向面側の端部から反対側の端部までの長さ(高さ)を言う。
【0006】
薄膜磁気ヘッドのスロートハイトおよびMRハイトの値を目標とする値となるように媒体対向面をラッピングする方法は種々あるが、高精度で行なうことができ、且つ一般的に行われている方法は、以下のような方法である。すなわち、この方法は、後述するような機能を持った加工用治具と、この治具に適度な荷重を加え、治具に接着されたバーを変形させながら、自動的にラッピングを行う機能を持ったラッピング装置とを使用する方法である。
【0007】
この方法で使用される治具は、ラッピング装置に固定される本体部と、バーを保持するための1方向に長い保持部と、保持部に連結され、保持部を変形させるための荷重が付加される複数の荷重付加部とを備えている。保持部は、外力が加えられることによってたわむ細長い梁構造になっている。この治具では、外部より荷重付加部に荷重を加えると、保持部がたわみ、この保持部のたわみにより、保持部によって保持されたバーにたわみを与えることができる。
【0008】
以下、この治具を用いたバーのラッピング方法について説明する。このラッピング方法では、まず、バーにおけるラッピングしようとする面が表側となるように、治具の保持部に対してバーを接着剤等によって固定する。
【0009】
次に、治具に固定されたバーについて、バー内の各薄膜磁気ヘッド素子のスロートハイトおよびMRハイトの値を光学的あるいは電気的な方法で測定し、それらの測定値と目標値との偏差すなわち必要な研磨量を計算する。
【0010】
次に、バー内の各薄膜磁気ヘッド素子に対応するラッピング部分のうち、他の薄膜磁気ヘッド素子に対応する部分に比べて、必要な研磨量が多い部分については、より多く研磨されるようにするために、その部分における研磨面が凸状になるように荷重付加部に荷重を加えてバーを変形させる。一方、バー内の各薄膜磁気ヘッド素子に対応するラッピング部分のうち、他の薄膜磁気ヘッド素子に対応する部分に比べて、必要な研磨量が少ない部分については、なるべく研磨されないようにするために、その部分における研磨面が凹状になるように荷重付加部に荷重を加えてバーを変形させる。そして、バーを変形させた状態のまま、バーの媒体対向面を、回転するラッピングプレートに押し当てることにより、バーのラッピングが行われる。
【0011】
このように各薄膜磁気ヘッド素子におけるスロートハイトおよびMRハイトの値を測定し、それらの測定値と目標値との偏差すなわち必要な研磨量を計算し、この必要な研磨量に応じてバーを変形させてバーのラッピングを行うという一連の動作を、自動的に繰り返し実行することにより、各薄膜磁気ヘッド素子におけるスロートハイトおよびMRハイトのばらつきが修正され、最終的には各薄膜磁気ヘッド素子におけるスロートハイトおよびMRハイトが所定の範囲内に収束する。
【0012】
なお、米国特許第5,620,356号には、上述のようなバーのラッピングを行うためのラッピング装置が示されている。また、米国特許第5,607,340号には、磁気ヘッドのラッピング用の治具が示されている。また、特開平2−95572号公報には、MR素子の抵抗値を監視してスロートハイトを制御するラッピング制御装置が示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、バーの媒体対向面の加工およびバーの切り出しの方法として、例えば米国特許第5,406,694号の第7図に示されるような方法もあった。この方法では、ウェハから、数列分のスライダ部分を含む所定の長さのブロックを切り出し、このブロックにおける媒体対向面とは反対側の面を所定の治具に接着することによりブロックを治具に固定し、この治具に固定されたブロックにおける媒体対向面の加工を行った後、ブロックより、媒体対向面の加工が済んだバーを切り出す。
【0014】
上述のようにブロックを用いて媒体対向面の加工およびバーの切り出しを行う場合には、加工対象物であるブロックにおける媒体対向面に垂直な方向の寸法(以下、高さと言う。)が順次変化する。
【0015】
また、円板状のウェハより多くのスライダ(薄膜磁気ヘッド)が得られるように、ウェハより、スライダ部分の配列方向の寸法(以下、長さと言う。)の異なる複数種類のブロックを切り出すことが考えられる。
【0016】
上述のように高さや長さの異なるブロックを用いて媒体対向面の加工を行う場合には、ブロックの高さや長さが異なっても常に、ブロックの媒体対向面を所望の形状に変形させることのできる具が必要となる。
【0017】
このようなブロックの加工用の具として、従来のバーの加工用に設計された具を流用することも考えられる。しかしながら、バーの加工用に設計された具では、所定の高さと所定の長さのバーを所望の形状に変形させることができるように設計されているため、高さや長さの異なるブロックを加工対象物とした場合には、ブロックの高さや長さによってはブロックを所望の形状に変形させることができず、精度よく加工を行うことができないという問題点がある。
【0018】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類の加工対象物を精度よく加工できるようにした加工用治具を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の加工用治具は、
高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類の加工対象物を選択的に保持し、加工対象物に加工を施す加工装置に対して固定される加工用治具であって、
加工装置に固定される本体部と、
加工対象物を保持するための1方向に長い保持部と、
保持部における長手方向の中央部分に連結され、保持部を変形させるための荷重が付加される中央荷重付加部と、
保持部における長手方向の両端部近傍に連結され、保持部を変形させるための荷重が付加される2つの端部荷重付加部と、
中央荷重付加部と各端部荷重付加部との間に配置され、保持部と本体部とを連結する2つの中間連結部と、
保持部の長手方向の両端部と本体部とを連結する2つの端部連結部と
を備え、
保持部の長手方向について、保持部の中央から保持部の端部までの長さは、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さよりも大きいものである。
【0020】
また、本発明の加工用治具において、保持部は、長手方向の中央と各中間連結部との間において、長手方向の中央または中間連結部から離れるに従って厚みが大きくなる部分を有している。
【0021】
また、本発明の加工用治具において、保持部は、長手方向の各端部と各中間連結部との間において厚みが一定である。
【0022】
本発明の加工用具では、保持部の長手方向について、保持部の中央から保持部の端部までの長さが、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さよりも大きいことから、2つの端部荷重付加部間の距離よりも短い加工対象物はもちろんのこと、2つの端部荷重付加部間の距離よりも長い加工対象物についても、所望の形状に変形させることが可能となる。また、高さの異なる複数種類の加工対象物の加工を行う場合には、保持部は複雑な形状に変形できるものである必要はなく、むしろ、基本的には真直度を維持しながら、必要に応じて緩やかに変形できるものである方が望ましい。本発明の加工用具では、保持部の中央から保持部の端部までの長さが、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さよりも大きいので、長い保持部を緩やかに変形させることができる。
【0023】
本発明の加工用具において、保持部の長手方向について、保持部の中央から中間連結部までの長さは、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さの7分の3よりも大きくてもよい。
【0024】
また、本発明の加工用具において、保持部の長手方向について、保持部の中央から中間連結部までの長さは、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さの2分の1よりも大きくてもよい。
【0025】
また、本発明の加工用具において、端部連結部は、一端部が本体部に接続され、垂直方向に延びる垂直部分と、一端部が保持部の端部に接続され、水平方向に延びる水平部分と、垂直部分の他端部と水平部分の他端部とを接続する、斜め方向に延びる傾斜部分とを有していてもよい。この場合、水平部分の厚みは、保持部の厚みよりも小さくてもよい。
【0026】
また、本発明の加工用具において、端部荷重付加部と保持部との間には、保持部の長手方向の中央側から端部側にかけてスリットが設けられていてもよい。
【0027】
また、本発明の加工用具において、中間連結部の長さは、中間連結部に対応する部分における保持部の厚みの1.5倍から2.5倍の範囲内であってもよい。
【0028】
また、本発明の加工用具において、加工対象物は、薄膜磁気ヘッド素子を含むスライダとなる部分が1列以上配列された薄膜磁気ヘッド用素材であってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
始めに、図4を参照して、本発明の一実施の形態に係る加工用治具が使用される加工装置の一例について説明する。図4は、この加工装置の概略の構成を示す斜視図である。この加工装置1は、それぞれ薄膜磁気ヘッド素子を含むスライダとなる部分(以下、スライダ部分と言う。)が1列以上配列されたブロック状の薄膜磁気ヘッド用素材(以下、ブロックと言う。)における媒体対向面となる面(以下、便宜上、媒体対向面と言う。)をラッピングする装置である。加工装置1は、テーブル10と、このテーブル10上に設けられた回転ラッピングテーブル11と、この回転ラッピングテーブル11の側方において、テーブル10上に設けられた支柱12と、この支柱12に対してアーム13を介して取り付けられた素材支持部20とを備えている。回転ラッピングテーブル11は、ブロックに当接するラッピングプレート11aを有している。
【0030】
素材支持部20は、具保持部23と、この治具保持部23の前方位置に等間隔に配設された3本の荷重付加棒25A,25B,25Cとを有している。本実施の形態に係る加工用具(以下、単に治具と言う。)50は、具保持部23に固定されるようになっている。後で詳しく説明するが、治具50には、断面が長円形の孔からなる3つの荷重付加部が設けられている。荷重付加棒25A,25B,25Cの各下端部には、それぞれ、具50の各荷重付加部(孔)に挿入される断面が長円形の頭部を有する荷重付加ピンが設けられている。各荷重付加ピンは、それぞれ図示しないアクチュエータによって、上下方向、左右方向(治具50の長手方向)および回転方向に駆動されるようになっている。
【0031】
次に、図1を参照して、本実施の形態に係る治具の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る治具を示す正面図である。本実施の形態に係る治具50は、例えば図4に示したような加工装置1に固定される本体部51と、加工対象物としてのブロックを保持するための1方向に長い保持部52と、保持部52における長手方向の中央部分に連結され、保持部52を変形させるための荷重が付加される中央荷重付加部54Bと、保持部52における長手方向の両端部近傍に連結され、保持部52を変形させるための荷重が付加される2つの端部荷重付加部54A,54Cと、荷重付加部54A〜54Cと保持部52とを連結する腕部55A〜55Cと、中央荷重付加部54Bと各端部荷重付加部54A,54Cとの間に配置され、保持部52と本体部51とを連結する2つの中間連結部53B,53Cと、保持部52の長手方向の両端部と本体部51とを連結する2つの端部連結部53A,53Dとを備えている。
【0032】
本体部51には、長手方向の中央で、且つ上下方向の中央よりも上側の位置に、固定用孔56が形成されている。この固定用孔56には、加工装置1の具保持部23に設けられた図示しない治具固定用ピンに対して本体部51を固定するためのボルトが挿通されるようになっている。具50は、固定用孔56の位置である1箇所でのみ加工装置1に対して固定されるようになっている。
【0033】
また、本体部51には2つの係合部57,57が形成されている。この係合部57,57には、加工装置1の具保持部23に設けられた図示しない2つのガイドピンが係合するようになっている。この係合部57,57は、固定用孔56を中心にして具50が回転することを防止するために設けられる。
【0034】
保持部52は、外力が加えられることによってたわむ、1方向に長い梁構造になっている。保持部52の下端部には、ブロックが固定されるブロック固定部58が設けられている。ブロック固定部58には複数の溝が形成されている。
【0035】
治具50は、例えば、ステンレス鋼や、ジルコニア(ZrO2 ),アルミナ(Al23 )等のセラミックによって形成される。
【0036】
本実施の形態では、荷重付加部54A〜54Cは断面が長円形の孔になっている。端部荷重付加部54A,54Cは、本体部51の上下方向の略中央の位置に配置されている。中央荷重付加部54Bは、本体部51の上下方向の中央よりも下側の位置に配置されている。
【0037】
また、中間連結部53B,53Cは、それぞれ、一端部が本体部51に接続され、他端部が保持部52に接続されている。また、中間連結部53B,53Cは、可撓性を有する板状をなしている。
【0038】
端部連結部53Aは、一端部が本体部51に接続され、垂直方向に延びる垂直部分53Aaと、一端部が保持部52の端部に接続され、水平方向に延びる水平部分53Abと、垂直部分53Aaの他端部と水平部分53Abの他端部とを接続する、斜め方向に延びる傾斜部分53Acとを有している。同様に、端部連結部53Dは、一端部が本体部51に接続され、垂直方向に延びる垂直部分53Daと、一端部が保持部52の端部に接続され、水平方向に延びる水平部分53Dbと、垂直部分53Daの他端部と水平部分53Dbの他端部とを接続する、斜め方向に延びる傾斜部分53Dcとを有している。また、端部連結部53A,53Dは、可撓性を有する板状をなしている。また、傾斜部分53Ac,53Dcの長さは、垂直部分53Aa,53Daおよび水平部分53Ab,53Dbの長さに比べて十分小さくなっている。
【0039】
本実施の形態では、保持部52の長手方向について、保持部52の中央から保持部52の端部までの長さL2は、保持部52の中央から端部荷重付加部54A,54Cまでの長さL1よりも大きくなっている。
【0040】
また、保持部52の長手方向について、保持部52の中央から中間連結部53B,53Cまでの長さL3は、保持部52の中央から端部荷重付加部54A,54Cまでの長さL1の7分の3よりも大きいことが好ましく、2分の1よりも大きいことがより好ましい。
【0041】
また、保持部52は、長手方向の中央と各中間連結部53B,53Cとの間において、長手方向の中央または中間連結部53B,53Cから離れるに従って厚みが厚くなっている。
【0042】
また、保持部52は、長手方向の各端部と各中間連結部53B,53Cとの間において厚みが一定になっている。
【0043】
また、端部連結部53A,53Dの各水平部分53Ab,53Dbの厚みは、保持部52の厚みよりも小さくなっている。
【0044】
また、端部荷重付加部54A,54Cと保持部52との間に設けられた腕部55A,55Cには、それぞれ、保持部52の長手方向の中央側から端部側にかけてスリット59が設けられている。
【0045】
また、本実施の形態において、中間連結部53B,53Cの長さd2は、中間連結部53B,53Cに対応する部分における保持部52の厚みd1の1.5倍から2.5倍の範囲内であることが好ましい。
【0046】
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態に係る具50の作用について説明する。図2および図3に示したように、治具50のブロック固定部58には、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類のブロック111が選択的に固定される。ブロック111は、その媒体対向面が表側(図2および図3における下側)となるように、接着等によってブロック固定部58に固定される。ここで、ブロック111の高さとは、ブロック111における媒体対向面に垂直な方向(図2および図3における上下方向)の寸法を言う。また、ブロック111の長さとは、ブロック111におけるスライダ部分の配列方向(図2および図3における左右方向)の寸法を言う。図2はブロック111の長さが変化することを表し、図3はブロック111の高さが変化することを表している。
【0047】
ブロック111を保持した治具50は、加工装置1に対して固定されると、ブロック111の被加工面、すなわち媒体対向面が回転ラッピングテーブル11のラッピングプレート11aに当接するように配置される。この状態で、加工装置1の荷重付加ピンを上下方向、左右方向、回転方向の3方向に駆動することにより、治具50の荷重付加部54A,54B,54Cに対してそれぞれ3方向の荷重を付加することができる。
【0048】
上述のようにして、治具50の荷重付加部54A,54B,54Cに対して種々の方向の荷重を付加することにより、保持部52、ブロック固定部58およびブロック111が変形される。これにより、ブロック111の媒体対向面内の各薄膜磁気ヘッド素子のスロートハイトおよびMRハイトの値を目標とする値となるように制御しながら、ブロック111の媒体対向面をラッピングすることが可能となる。
【0049】
ここで、図5を参照して、薄膜磁気ヘッド素子の構成の一例について説明する。図5は、薄膜磁気ヘッド素子における媒体対向面に垂直な断面を示す断面図である。本例は、書き込み用の誘導型電磁変換素子と読み出し用のMR素子とを積層した構造の複合型の薄膜磁気ヘッド素子の例である。
【0050】
本例における薄膜磁気ヘッド素子71は、アルティック(Al23・TiC)等のセラミック材料よりなる基板72と、この基板72の上に形成されたアルミナ(Al23)等の絶縁材料よりなる絶縁層73と、この絶縁層73の上に形成された磁性材料よりなる下部シールド層74と、この下部シールド層74の上に形成されたアルミナ等の絶縁材料よりなる下部シールドギャップ膜75と、一端部が媒体対向面(図5における左側の面)に配置されるように、下部シールドギャップ膜75の上に形成された再生用のMR素子76と、下部シールドギャップ膜75の上に形成され、MR素子76に電気的に接続された一対の電極層77と、下部シールドギャップ膜75、MR素子76および電極層77を覆うように形成された上部シールドギャップ膜78と、この上部シールドギャップ膜78の上に形成された磁性材料よりなる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部磁極層と記す。)79とを備えている。MR素子76には、AMR(異方性磁気抵抗効果)素子、GMR(巨大磁気抵抗効果)素子あるいはTMR(トンネル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を用いた素子を用いることができる。
【0051】
薄膜磁気ヘッド素子は、更に、下部磁極層79の上に形成されたアルミナ等の絶縁材料よりなる記録ギャップ層80と、この記録ギャップ層80の上に形成され、例えば熱硬化させたフォトレジストよりなる絶縁層81によって囲われた薄膜コイル82と、絶縁層81の上に形成された磁性材料よりなる上部磁極層83と、この上部磁極層83を覆うように形成されたアルミナ等の絶縁材料よりなる保護層84とを備えている。図示しないが、保護層84の上面には、MR素子76と薄膜コイル82に接続された複数のパッド状の電極が形成されている。
【0052】
上部磁極層83の媒体対向面側の一部である磁極部分と、下部磁極層79の媒体対向面側の一部である磁極部分は、記録ギャップ層80を介して互いに対向している。上部磁極層83の磁極部分は、記録トラック幅に等しい幅を有している。また、上部磁極層83の媒体対向面とは反対側の端部は、記録ギャップ層80に形成されたコンタクトホールを介して下部磁極層79に接続され、磁気的に連結されている。
【0053】
図5に示した薄膜磁気ヘッド素子71において媒体対向面(図における左側の面)が、図4に示した加工装置1によってラッピングされる面である。ラッピングの際、加工装置1は、ブロック111の媒体対向面に含まれる各薄膜磁気ヘッド素子71におけるスロートハイトTHおよびMRハイトMR−hが全て許容誤差の範囲内となるように制御を行う。このような制御は、例えば、特開平2−95572号公報に示されるように、電気的ラッピングガイド(Electrical Lapping Guide:ELG)とMR素子76の抵抗値を監視することによって行われる。電気的ラッピングガイドは、例えば、ブロック111においてスライダ部分の配列方向の両端部に配置されるように、薄膜磁気ヘッド素子71の形成の際に、基板72上に形成される。
【0054】
図6は、上述のように、電気的ラッピングガイドとMR素子の抵抗値を監視してラッピングを制御する加工装置の回路構成の一例を示すブロック図である。この例の加工装置は、ブロック111内の電気的ラッピングガイド(図では、ELGと記す。)85とMR素子76の抵抗値を監視して、治具50の荷重付加部54A,54B,54Cにそれぞれ3方向の荷重を付加するための9つアクチュエータ91〜99を制御する制御装置86と、図示しないコネクタを介して、ブロック111内の複数の電気的ラッピングガイド85および複数のMR素子76に接続され、これらの電気的ラッピングガイド85およびMR素子76のいずれかを選択的に制御装置86に接続するマルチプレクサ87とを備えている。
【0055】
この加工装置では、制御装置86は、マルチプレクサ87を介して、ブロック111内の電気的ラッピングガイド85およびMR素子76の抵抗値を監視して、アクチュエータ91〜99を制御する。制御装置86は、始めは、電気的ラッピングガイド85の抵抗値を監視することによって、粗仕上げを行い、その後、各MR素子76の抵抗値を監視することによって、各薄膜磁気ヘッド素子71におけるスロートハイトTHおよびMRハイトMR−hが全て許容誤差の範囲内となるように制御を行う。
【0056】
次に、図7ないし図13を参照して、ウェハから、本実施の形態における加工対象物であるブロック111を経て、スライダが製造されるまでの工程を説明する。
【0057】
この工程では、まず、薄膜磁気ヘッド素子を含むスライダ部分が複数列に配列された円板状のウェハより、互いに長さの異なる複数種類のブロックを切り出す。図7は、このブロックの切り出し方の一例を示したものである。この例では、ウェハ101より、3種類のブロック111A,111B,111Cを切り出している。図7において、スライダ部分の列は左右方向に延び、このスライダ部分の列が上下方向に複数並んでいる。また、ブロック111A,111B,111Cの長さとは、図7においてブロック111A,111B,111Cの左右方向の寸法である。ブロック111A,111B,111Cの中では、ブロック111Aの長さが最も大きく、次にブロック111Bの長さが大きく、ブロック111Cの長さが最も小さくなっている。各ブロック111A,111B,111Cは、それぞれ、複数列に配列されたスライダ部分を含み一定の長さを有する。
【0058】
次に、ブロック111(111A,111B,111Cを代表する。)において媒体対向面とは反対側の面を研磨した後、図8に示したように、ブロック111における媒体対向面131とは反対側の面を、本実施の形態に係る具50に接合する。
【0059】
次に、図9に示したように、具50に接合されたブロック111における媒体対向面131に対して、研削装置を用いた研削(グラインディング)や、例えば図4に示した加工装置を用いた研磨(ラッピング)等を行い、MRハイトやスロートハイトを正確に規定する。
【0060】
次に、図10に示したように、研磨された媒体対向面131が傷ついたり腐食したりしないように、媒体対向面131に帯状の保護部材134を貼り付ける。
【0061】
次に、図11に示したように、媒体対向面131を保護部材134で覆った状態で、切断装置によって、媒体対向面131を含む1列分のスライダ部分が残りのブロック111より分離されるようにブロック111を切断する。ブロック111より分離された1列分のスライダ部分は、加工後の1列分のスライダ部分からなるバー141となる。ブロック111の残りがある限り、媒体対向面の加工と切断は繰り返し実行される。
【0062】
次に、保護部材134は、適当な大きさに切断される。そして、バー141における媒体対向面とは反対側の面に対してラッピングが施される。このラッピングにより、最終的なスライダの厚みや媒体対向面のプロファイルが管理される。
【0063】
次に、図12に示したように、複数のバー141を並べて配置し、バー141の媒体対向面に対してエッチング用のフォトレジストパターンを形成し、このフォトレジストパターンを用いてバー141をドライエッチングによってエッチングして、バー141における媒体対向面にレール部を形成する。
【0064】
次に、図13に示したように、レール部が形成された複数のバー141を並べてICテープ142に貼り付け、切断装置によって、バー141を切断して、スライダ143を形成する。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態に係る具50では、保持部52の長手方向について、保持部52の中央から保持部52の端部までの長さL2が、保持部52の中央から端部荷重付加部54A,54Cまでの長さL1よりも大きくなっている。これにより、本実施の形態によれば、2つの端部荷重付加部54A,54C間の距離よりも短いブロック111はもちろんのこと、2つの端部荷重付加部54A,54C間の距離よりも長いブロック111についても、所望の形状に変形させることが可能となる。
【0066】
また、ブロック111を用いて媒体対向面の加工を行う場合には、バーを用いて媒体対向面の加工を行う場合に比べて媒体対向面の歪みが小さくなるので、高さの異なる複数種類のブロック111の加工を行う場合には、保持部52は複雑な形状に変形できるものである必要はなく、むしろ、基本的には真直度を維持しながら、必要に応じて緩やかに変形できるものである方が望ましい。本実施の形態に係る具50では、保持部52の中央から保持部52の端部までの長さL2が、保持部52の中央から端部荷重付加部54A,54Cまでの長さL1よりも大きいので、長い保持部52を緩やかに変形させることができる。これらのことから、本実施の形態に係る具50によれば、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類のブロック111を精度よく加工することが可能になる。
【0067】
本実施の形態において、保持部52の長手方向について、保持部52の中央から中間連結部53B,53Cまでの長さL3は、保持部52の中央から端部荷重付加部54A,54Cまでの長さL1の7分の3よりも大きいことが好ましく、2分の1よりも大きいことがより好ましい。このようにすることにより、保持部52の端部に近い部分において、容易に所望の形状に変形させることが可能になり、長さの異なる複数種類のブロック111をより精度よく加工することが可能になる。
【0068】
ところで、上述のように長さの異なる複数種類のブロック111に対応できるように保持部52の中央から中間連結部53B,53Cまでの長さL3を大きくすると、保持部52における長手方向の中央と各中間連結部53B,53Cとの間の部分の剛性が小さくなり、特にブロック111の高さが小さいときに、この部分においてラッピングプレートからの反力等によって意図しない変形が生じるおそれがある。
【0069】
これに対し、本実施の形態に係る具50では、保持部52は、長手方向の中央と各中間連結部53B,53Cとの間において、長手方向の中央または中間連結部53B,53Cから離れるに従って厚みが厚くなっている。これにより、保持部52における長手方向の中央と各中間連結部53B,53Cとの間の部分の剛性が大きくなり、この部分において意図しない変形が生じることを防止することができる。従って、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類のブロック111の加工の精度を向上させることができる。
【0070】
また、本実施の形態では、図2に示したように、長さの異なる複数種類のブロック111の端部は、主に保持部52における長手方向の各端部と各中間連結部53B,53Cとの間の部分内において、ブロック111の長さに応じて異なる位置に配置される。従って、長さの異なる複数種類のブロック111を精度よく加工するためには、保持部52における長手方向の各端部と各中間連結部53B,53Cとの間の部分内において、局所的に曲がり易かったり曲がり難かったりする箇所が存在することは好ましくない。本実施の形態に係る具50では、保持部52における長手方向の各端部と各中間連結部53B,53Cとの間の部分は厚みが一定になっている。また、この部分における厚みは、端部連結部53A,53Dの水平部分53Ab,53Dbの厚みよりも大きくなっている。これらのことから、本実施の形態では、保持部52における長手方向の各端部と各中間連結部53B,53Cとの間の部分内において、局所的に曲がり易かったり曲がり難かったりする箇所が存在せず、長さの異なる複数種類のブロック111を精度よく加工することが可能となる。
【0071】
また、本実施の形態では、端部連結部53A,53Dは、垂直部分53Aa,53Daと、水平部分53Ab,53Dbと、これらを接続する、斜め方向に延びる傾斜部分53Ac,53Dcとを有している。端部連結部53A,53Dを、このような構造とすることにより、端部連結部53A,53Dにおいて、角度が急に変化する部分をなくして、角度が急に変化する部分に応力が集中することを防止することができる。また、本実施の形態では、傾斜部分53Ac,53Dcの長さは、垂直部分53Aa,53Daおよび水平部分53Ab,53Dbの長さに比べて十分小さくなっている。これにより、端部連結部53A,53Dの剛性が小さくなりすぎるのを防止することができる。
【0072】
また、本実施の形態では、端部連結部53A,53Dの各水平部分53Ab,53Dbの厚みは、保持部52の厚みよりも小さくなっている。これにより、保持部52の端部近傍の部分を柔軟に変形させることが可能になり、長さの異なる複数種類のブロック111を精度よく加工することが可能となる。
【0073】
本実施の形態では、端部荷重付加部54A,54Cと保持部52との間に設けられた腕部55A,55Cには、それぞれ、保持部52の長手方向の中央側から端部側にかけてスリット59が設けられている。これにより、保持部52において、より端部に近い部分まで所望の形状に変形させることが可能となる。
【0074】
ところで、中間連結部53B,53Cの長さd2は、中間連結部53B,53Cに対応する部分における保持部52の厚みd1に比べて大きすぎると、中間連結部53B,53Cの下端部の水平方向への変位量が大きくなり、保持部52の所望の形状からのずれが大きくなってしまう。これを防止するため、中間連結部53B,53Cの長さd2は、中間連結部53B,53Cに対応する部分における保持部52の厚みd1の1.5倍から2.5倍の範囲内であることが好ましい。
【0075】
以上説明した各特徴により、本実施の形態に係る具50によれば、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類のブロックを加工する場合において、所定の長さのバーの加工用に設計された従来の具に比べて、加工の精度を10%以上向上させることが可能になる。
【0076】
最後に、本実施の形態に係る具50と、所定の長さのバーの加工用に設計された具とで、特性を比較した結果について説明する。図14は、比較例の具150を示す正面図である。この具150は、本体部151と、バーを保持するための1方向に長い保持部152と、保持部152と本体部151とを連結する4本の連結部153A〜153Dと、保持部152に連結され、保持部152を変形させるための荷重が付加される3つの荷重付加部154A〜154Cと、荷重付加部154A〜154Cと保持部152とを連結する腕部155A〜155Cとを備えている。この具150の保持部152の長さは、本実施の形態に係る具50の保持部52に比べて短くなっている。また、保持部152の長手方向について、保持部152の中央から保持部152の端部までの長さは、保持部52の中央から荷重付加部154A,154Cまでの長さよりも小さくなっている。
【0077】
図15は、本実施の形態に係る具50と比較例の具150とで、長さの異なる3種類のバーについてそれぞれMRハイトが一定になるように制御しながら媒体対向面のラッピングを行った場合におけるMRハイトの変動量を比較した結果を示すものである。図15において、A1は具150を用いて短いバーのラッピングを行った場合を示し、B1は具50を用いて短いバーのラッピングを行った場合を示し、A2は具150を用いて中間の長さのバーのラッピングを行った場合を示し、B2は具50を用いて中間の長さのバーのラッピングを行った場合を示し、A3は具150を用いて長いバーのラッピングを行った場合を示し、B3は具50を用いて長いバーのラッピングを行った場合を示している。なお、具150は、短いバーの加工用に設計されたものである。
【0078】
図15から分かるように、比較例の具150を用いた場合には、バーが長くなるほどMRハイトの変動量が増大する。これに対し、本実施の形態に係る具50では、バーの長さに関わらずMRハイトの変動量がほぼ一定であり、且つ具150を用いた場合に比べて小さくなる。
【0079】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、実施の形態では、荷重付加部54A〜54Cが3方向の荷重を受けることができるようにしたが、荷重付加部54A〜54Cは、垂直方向のみの1方向、または垂直方向と他の方向の2方向の荷重を受けることができるものであってもよい。
【0080】
また、本発明は、加工として、ラッピング以外の加工、例えばポリシングや、グラインディングを行う場合にも適用することができる。また、本発明は、加工が施される加工対象物が薄膜磁気ヘッド用素材以外の場合にも適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1ないしのいずれかに記載の加工用治具によれば、保持部の長手方向について、保持部の中央から保持部の端部までの長さを、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さよりも大きくしたので、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類の加工対象物を精度よく加工することが可能になるという効果を奏する。
【0082】
また、本発明によれば、保持部が、長手方向の中央と各中間連結部との間において、長手方向の中央または中間連結部から離れるに従って厚みが大きくなる部分を有するようにしたので、高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類の加工対象物の加工の精度をより向上させることが可能になるという効果を奏する。
【0083】
また、本発明によれば、保持部は、長手方向の各端部と各中間連結部との間において厚みが一定であるので、長さの異なる複数種類の加工対象物をより精度よく加工することが可能になるという効果を奏する。
【0084】
また、請求項2記載の加工用具によれば、保持部の長手方向について、保持部の中央から中間連結部までの長さを、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さの7分の3よりも大きくしたので、長さの異なる複数種類の加工対象物をより精度よく加工することが可能になるという効果を奏する。
【0085】
また、請求項3記載の加工用具によれば、保持部の長手方向について、保持部の中央から中間連結部までの長さを、保持部の中央から端部荷重付加部までの長さの2分の1よりも大きくしたので、長さの異なる複数種類の加工対象物をより精度よく加工することが可能になるという効果を奏する。
【0086】
また、請求項または記載の加工用具によれば、端部連結部は、一端部が本体部に接続され、垂直方向に延びる垂直部分と、一端部が保持部の端部に接続され、水平方向に延びる水平部分と、垂直部分の他端部と水平部分の他端部とを接続する、斜め方向に延びる傾斜部分とを有するようにしたので、特定の部分に応力が集中することを防止することができるという効果を奏する。
【0087】
また、請求項記載の加工用具によれば、水平部分の厚みを、保持部の厚みよりも小さくしたので、端部連結部の剛性が小さくなりすぎるのを防止することができるという効果を奏する。
【0088】
また、請求項記載の加工用具によれば、端部荷重付加部と保持部との間に、保持部の長手方向の中央側から端部側にかけてスリットを設けたので、保持部において、より端部に近い部分まで所望の形状に変形させることが可能になるという効果を奏する。
【0089】
また、請求項記載の加工用具によれば、中間連結部の長さを、中間連結部に対応する部分における保持部の厚みの1.5倍から2.5倍の範囲内としたので、保持部の所望の形状からのずれが大きくなることを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る治具を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る治具の使用状態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る治具の使用状態を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る治具が使用される加工装置の一例を示す斜視図である。
【図5】薄膜磁気ヘッド素子の構成の一例を示す断面図である。
【図6】加工装置の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態におけるスライダの製造工程を示す説明図である。
【図14】比較例の具を示す正面図である。
【図15】本発明の一実施の形態に係る具と比較例の具とで特性を比較した結果を示す説明図である。
【符号の説明】
50…加工用治具、51…本体部、52…保持部、53A,53D…端部連結部、53B,53C…中間連結部、54A,54C…端部荷重付加部、54B…中央荷重付加部、55A〜55C…腕部、56…固定用孔、57…係合部、58…ブロック固定部、59…スリット。

Claims (8)

  1. 高さと長さの少なくとも一方が異なる複数種類の加工対象物を選択的に保持し、前記加工対象物に加工を施す加工装置に対して固定される加工用治具であって、
    前記加工装置に固定される本体部と、
    前記加工対象物を保持するための1方向に長い保持部と、
    前記保持部における長手方向の中央部分に連結され、前記保持部を変形させるための荷重が付加される中央荷重付加部と、
    前記保持部における長手方向の両端部近傍に連結され、前記保持部を変形させるための荷重が付加される2つの端部荷重付加部と、
    前記中央荷重付加部と各端部荷重付加部との間に配置され、前記保持部と前記本体部とを連結する2つの中間連結部と、
    前記保持部の長手方向の両端部と前記本体部とを連結する2つの端部連結部と
    を備え、
    前記保持部の長手方向について、前記保持部の中央から前記保持部の端部までの長さは、前記保持部の中央から前記端部荷重付加部までの長さよりも大きく、
    前記保持部は、長手方向の中央と各中間連結部との間において、長手方向の中央または中間連結部から離れるに従って厚みが大きくなる部分を有し、且つ長手方向の各端部と各中間連結部との間において、厚みが一定であることを特徴とする加工用具。
  2. 前記保持部の長手方向について、前記保持部の中央から前記中間連結部までの長さは、前記保持部の中央から前記端部荷重付加部までの長さの7分の3よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の加工用具。
  3. 前記保持部の長手方向について、前記保持部の中央から前記中間連結部までの長さは、前記保持部の中央から前記端部荷重付加部までの長さの2分の1よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の加工用具。
  4. 前記端部連結部は、一端部が前記本体部に接続され、垂直方向に延びる垂直部分と、一端部が前記保持部の端部に接続され、水平方向に延びる水平部分と、前記垂直部分の他端部と前記水平部分の他端部とを接続する、斜め方向に延びる傾斜部分とを有することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の加工用具。
  5. 前記水平部分の厚みは、前記保持部の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項記載の加工用具。
  6. 前記端部荷重付加部と前記保持部との間には、前記保持部の長手方向の中央側から端部側にかけてスリットが設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の加工用具。
  7. 前記中間連結部の長さは、中間連結部に対応する部分における前記保持部の厚みの1.5倍から2.5倍の範囲内であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の加工用具。
  8. 前記加工対象物は、薄膜磁気ヘッド素子を含むスライダとなる部分が1列以上配列された薄膜磁気ヘッド用素材であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の加工用治具。
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