JP2006116064A - 放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法 - Google Patents

放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法 Download PDF

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暁弘 西村
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圭一 藤井
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Abstract

【課題】 時間遅れを低減させることができて、リアルタイムで放射線画像の拡大処理を行うことができる放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 FPD(フラットパネル型X線検出器)を構成する2次元状に配列された複数のスイッチング素子について、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行/列を抽出し(S1)、その行/列に対応した画素行/列に信号レベルを出力する(S2,S5)。そして、抽出された行/列に隣接したダミーの行/列に同じ信号レベルを出力する(S3,S6)。このダミーの行/列の出力による、ダミーの行/列の一定の割合ごとにおける挿入によって、画素の信号レベル、ひいては放射線撮像画像の拡大処理が行われる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法に係り、特に、放射線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力する技術に関する。
複数の検出素子を2次元状に配列して構成された放射線検出手段の例として、フラットパネル型X線検出器(以下、『FPD』と略記する)がある。FPDからの出力は、視野サイズにより数種のマトリックスサイズをもつ(例えば、512×512、640×640、768×768など)。一方、画素の信号レベルを出力する場合、例えばモニタに表示出力する、あるいは印刷出力する場合には、出力先のモニタや印刷では常に一定サイズである(例えば1024×1024など)。
そこで、FPDからの出力をモニタのサイズに合わせるために拡大処理あるいは縮小処理を行う。縮小処理の場合には、FPDから出力された信号をまとめる、あるいは間引きして行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−128214号公報(第3−8頁、図5,7〜9,11)
しかしながら、拡大処理を行う場合には、以下のような問題がある。
すなわち、連続して放射線画像を取得する場合には、拡大処理が間に合わないという問題がある。従来では、放射線画像(画素の信号レベル)を記憶する画像メモリを2個分備えて、一方のメモリが書き込んでいるときに、他方のメモリから読み出し、その読み出し時に拡大処理を行っている。この場合には、各メモリでは書き込みと読み出しとを両方行う関係で、時間遅れが1フレーム分生じる。例えば、1/30〔秒/フレーム〕の間隔で放射線画像をリアルタイムで取得する場合には、1フレーム分の1/30秒遅れることになる。リアルタイムで被検体にカテーテルを挿入しながら放射線画像を透視する場合には、時間遅れが1フレーム分生じることでカテーテル操作が行い難くなるという問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、時間遅れを低減させることができて、リアルタイムで放射線画像の拡大処理を行うことができる放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段とを備え、放射線検出手段から検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、検出された放射線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力する出力手段を備え、複数の検出素子を2次元状に配列して放射線検出手段を構成しており、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの前記検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力するとともに、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力するように前記出力手段を構成することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、放射線検出手段から検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る際に、出力手段は、以下のような出力を行う。すなわち、放射線検出手段を構成する2次元状に配列された複数の検出素子について、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力する。そして、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力する。このダミーの行あるいは列の出力により、ダミーの行あるいは列が一定の割合ごとに挿入されるので、この挿入によって画素の信号レベル、ひいては放射線撮像画像の拡大処理が行われる。ダミーの行あるいは列に同じ信号レベルを出力することで時間遅れが生じたとしても、行あるいは列レベルの時間遅れであるので、従来のフレームレベルの時間遅れと比較すると、その時間遅れを低減させることができて、リアルタイムで放射線画像の拡大処理を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明は、被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、2次元状に検出された放射線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力するときに、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力するとともに、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力することを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項3に記載の発明によれば、2次元状に検出された放射線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力するときに、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力する。そして、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力する。このダミーの行あるいは列の出力により、ダミーの行あるいは列が一定の割合ごとに挿入されるので、この挿入によって画素の信号レベル、ひいては放射線撮像画像の拡大処理が行われる。ダミーの行あるいは列に同じ信号レベルを出力することで時間遅れが生じたとしても、行あるいは列レベルの時間遅れであるので、従来のフレームレベルの時間遅れと比較すると、その時間遅れを低減させることができて、リアルタイムで放射線画像の拡大処理を行うことができる。
上述した各発明(請求項1、3に記載の発明)において、上述した所定の行あるいは列に対応した画素行/列の信号レベルおよびその画素行/列の周辺における信号レベルに基づいて、上述したダミーの行あるいは列の信号レベルを補間するが好ましい(請求項2、4に記載の発明)。このような補間を行うことで、周辺の信号レベルが滑らかな放射線画像を得ることができる。
この発明に係る放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法によれば、2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力する。そして、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力する。このダミーの行あるいは列の出力による、ダミーの行あるいは列の一定の割合ごとにおける挿入によって、画素の信号レベル、ひいては放射線撮像画像の拡大処理が行われる。ダミーの行あるいは列に同じ信号レベルを出力することで時間遅れが生じたとしても、行あるいは列レベルの時間遅れであるので、従来のフレームレベルの時間遅れと比較すると、その時間遅れを低減させることができて、リアルタイムで放射線画像の拡大処理を行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図であり、図2は、X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図3は、平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。本実施例では、放射線検出手段としてフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)を例に採るとともに、放射線撮像装置としてX線透視撮影装置を例に採って説明する。
本実施例に係るX線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、その被検体Mに向けてX線を照射するX線管2と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD3とを備えている。X線管2は、この発明における放射線照射手段に相当し、FPD3はこの発明における放射線検出手段に相当する。
X線透視撮影装置は、他に、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部4や、FPD3の走査を制御するFPD制御部5や、X線管2の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部6を有するX線管制御部7や、FPD3から電荷信号であるX線検出信号をディジタル化して取り出すA/D変換器8や、A/D変換器8から出力されたX線検出信号に基づいて種々の処理を行う画像処理部9や、これらの各構成部を統括するコントローラ10や、処理された画像などを記憶するメモリ部11や、オペレータが入力設定を行う入力部12や、処理された画像などを表示するモニタ13などを備えている。
天板制御部4は、天板1を水平移動させて被検体Mを撮像位置にまで収容したり、昇降、回転および水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながら撮像を行ったり、撮像終了後に水平移動させて撮像位置から退避させる制御などを行う。FPD制御部5は、FPD3を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させることによる走査に関する制御などを行う。高電圧発生部6は、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生してX線管2に与え、X線管制御部7は、X線管2を水平移動させたり、被検体Mの体軸の軸心周りに回転移動させるによる走査に関する制御や、X線管3側のコリメータ(図示省略)の照視野の設定の制御などを行う。なお、X線管2やFPD3の走査の際には、X線管2から照射されたX線をFPD3が検出できるようにX線管2およびFPD3が互いに対向しながらそれぞれの移動を行う。
コントローラ10は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部11は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random-Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部12は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスで構成されている。X線透視撮影装置では、被検体Mを透過したX線をFPD3が検出して、検出されたX線に基づいて画像処理部9で画像処理を行うことで被検体Mの撮像を行う。
なお、画像処理部9は、FPD3から検出されたX線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力する出力部9aと、後述するダミーの行あるいは列の信号レベルを補間する補間部9bとを備えている。出力部9aや補間部9bも、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。出力部9aや補間部9bの具体的な機能については図4のフローチャートや図5〜図8の説明図で後述する。出力部9aは、この発明における出力手段に相当し、補間部9bは、この発明における補間手段に相当する。
FPD3は、図2に示すように、ガラス基板31と、ガラス基板31上に形成された薄膜トランジスタTFTとから構成されている。薄膜トランジスタTFTについては、図2、図3に示すように、縦・横式2次元マトリクス状配列でスイッチング素子32が多数個(例えば、512個×512個)形成されており、キャリア収集電極33ごとにスイッチング素子32が互いに分離形成されている。すなわち、FPD3は、2次元アレイ放射線検出器でもある。
また、FPD3は、多数個のスイッチング素子32を2次元状に配列して構成されていると言い換えることもできる。スイッチング素子32は、この発明における検出素子に相当する。
図2に示すようにキャリア収集電極33の上にはX線感応型半導体34が積層形成されており、図2、図3に示すようにキャリア収集電極33は、スイッチング素子32のソースSに接続されている。ゲートドライバ35からは複数本のゲートバスライン36が接続されているとともに、各ゲートバスライン36はスイッチング素子32のゲートGに接続されている。一方、図3に示すように、電荷信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ37には増幅器38を介して複数本のデータバスライン39が接続されているとともに、図2、図3に示すように各データバスライン39はスイッチング素子32のドレインDに接続されている。
図示を省略する共通電極にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートバスライン36の電圧を印加(または0Vに)することでスイッチング素子32のゲートがONされて、キャリア収集電極33は、検出面側で入射したX線からX線感応型半導体34を介して変換された電荷信号(キャリア)を、スイッチング素子32のソースSとドレインDとを介してデータバスライン39に読み出す。なお、スイッチング素子32がONされるまでは、電荷信号はキャパシタ(図示省略)で暫定的に蓄積されて記憶される。各データバスライン39に読み出された電荷信号を増幅器38で増幅して、マルチプレクサ37で1つの電荷信号にまとめて出力する。出力された電荷信号をA/D変換器8でディジタル化してX線検出信号として出力する。
次に、本実施例装置における出力部9aや補間部9bによる一連の信号処理について、図4のフローチャートおよび図5〜図8の説明図を参照して説明する。なお、この処理では、図5に示す512個×512個のマトリックスサイズを、図6に示すように行方向に2倍に拡大するとともに、図7に示すように列方向にも2倍に拡大し、拡大された1024×1024の画素をモニタ13に表示出力する場合を例に採って説明する。
(ステップS1)行および列の抽出
512個×512個2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出する。本実施例では、行および列方向に2倍に拡大するので、512個×512個の2次元状配列から毎行および毎列をそれぞれ抽出する。
(ステップS2)画素行の信号レベルの出力
その抽出された行ごとのスイッチング素子32から検出されたX線検出信号に基づいて、その抽出された行に対応した画素行の信号レベルを出力する。
(ステップS3)ダミーの行の信号レベルの出力
ステップS1で抽出された行に隣接したダミーの行に、図6に示すように、ステップS1で抽出された行に対応した画素行の信号レベルと同じ信号レベルを出力する。例えば、図5の各スイッチング素子の座標を(m,n)とし、mを行、nを列とそれぞれすると、ステップS1で抽出された行が0行の場合には、0行に対応した画素行[(0,0)、(0,1)、(0,2)、…、(0,n)、…、(0,509)、(0,510)、(0,511)]の信号レベルと同じ信号レベルを0行に隣接したダミーの行に出力する。この場合、ダミーの行は、図5に示す0行と1行との間に挿入される(図6の右斜線を参照)。
(ステップS4)全ての画素行の信号レベルを出力?
抽出された全ての画素行の信号レベルを出力したか否かを判定する。もし、全ての画素行の信号レベルを出力していなければ、図5に示す行を1ずつ繰り上げて、ステップS2に戻る。そして、ステップS2〜S4を繰り返す。もし、全ての画素行の信号レベルを出力し、各行にそれぞれ隣接したダミーの行の信号レベルを全て出力した場合には、次のステップS5に進む。
(ステップS5)画素列の信号レベルの出力
ステップS1で抽出された列ごとのスイッチング素子32から検出されたX線検出信号に基づいて、その抽出された列に対応した画素列の信号レベルを出力する。
(ステップS6)ダミーの列の信号レベルの出力
ステップS1で抽出された列に対応したダミーの列に、図7に示すように、ステップS1で抽出された列に対応した画素列の信号レベルと同じ信号レベルを出力する。例えば、ステップS1で抽出された列が0列の場合には、0列に対応した画素列[(0,0)、(1,0)、(2,0)、…、(m,0)、…、(509,0)、(510,0)、(511,0)]の信号レベルと同じ信号レベルを0列に隣接したダミーの列に出力する。この場合、ダミーの列は、図5、図6に示す0列と1列との間に挿入される(図7の左斜線を参照)。
(ステップS7)全ての画素列の信号レベルを出力?
週出された全ての画素列の信号レベルを出力したか否かを判定する。もし、全ての画素列の信号レベルを出力していなければ、図5、図6の示す列を1ずつ繰り上げて、ステップS5に戻る。そして、ステップS5〜S7を繰り返す。もし、全ての画素列の信号レベルを出力し、各列にそれぞれ隣接したダミーの列の列の信号レベルを全て出力した場合には、次のステップS8に進む。なお、ステップS1〜S7の処理については、出力部9aが行う。
(ステップS8)ダミーの行および列の信号レベルの補間
図5から図6を経て図7のように行および列方向に2倍に拡大したときには、4つの画素において信号レベルが同じ値である。例えば、図5の0行0列(0,0)の信号レベルに着目すると、0行0列のダミー行およびダミーの列の挿入により、図7、図8のダミー行0列、0行ダミー列、ダミー行ダミー列がともに同じ信号レベルになる。この段落でのダミー行あるいはダミー列は、0行あるいは0列に隣接したものである。
4つの画素において信号レベルが同じ値で出力すると、モザイクになってしまう。そこで、周辺の信号レベルが滑らかなX線画像を得るために、ステップS1で抽出された所定の行および列に対応した画素行/列の信号レベル、およびその画素行/列の周辺における信号レベルに基づいて、ダミーの行および列の信号レベルを補間する補間処理を行う。
具体的には、例えば本実施例のように、行および列方向に2倍に拡大して4つの画素において信号レベルが同じ値となる場合には、4点平均を行う。図7、図8の拡大処理された座標を(x,y)とする。このとき、ダミーでない行については、x=2mが成立するとともに、ダミー行については、x=2m+1が成立する。同様に、ダミーでない列については、y=2nが成立するとともに、ダミー列についてはy=2n+1が成立する。そして、ある信号レベルをD(x,y)として、補間後の信号レベルをE(x,y)とすると、E(x,y)は周辺の画素D(x,y)を用いて下記(1)式のように表される。
E(x,y)=D(x,y)/4+D(x+1,y)/4
+D(x,y+1)/4+D(x+1,y+1)/4 …(1)
もし、ダミーでない行かつダミーでない列の信号レベルD(x,y)を補間する場合、すなわち補間する必要がない場合には、ダミーでないx行については、x=2mが成立するとともに、ダミー(x+1)行については、x+1=2m+1が成立する。同様に、ダミーでないy列については、y=2nが成立するとともに、ダミー(y+1)列については、y+1=2n+1が成立する。つまり、上記(1)式中の右辺における各項D(x,y)/4,D(x+1,y)/4,D(x,y+1)/4,D(x+1,y+1)/4は、D(x,y)/4の値に属し、右辺における各項は、D(x,y)/4=D(x+1,y)/4=D(x,y+1)/4=D(x+1,y+1)/4と互いに等しくなる。したがって、E(x,y)=D(x,y)となり、ダミーでない行かつダミーでない列の信号レベルD(x,y)については補間する必要がない。
逆に、ダミー行またはダミー列の信号レベルD(x,y)を補間する場合には、E(x,y)≠D(x,y)となる。つまり、D(x,y)をE(x,y)に補間する。例えば、図8の太線で囲った部分に示す周辺の画素を用いて、太線で囲った部分の左上の信号レベルD(0,0)を補間する場合には、太線で囲った部分の左上の信号レベルD(0,0)≠太線で囲った部分の左下の信号レベルD(1,0)≠太線で囲った部分の右上の信号レベルD(0,1)≠太線で囲った部分の右下の信号レベルD(1,1)であって、これらの各値を上記(1)式中に代入することによりE(x,y)を求めて、D(x,y)をE(x,y)に補間する。
なお、ステップS8の処理については、補間部9bが行う。
以上のように構成された本実施例装置によれば、出力部9aは、以下のような出力を行う。すなわち、FPD3を構成する2次元状に配列された複数のスイッチング素子32について、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとのスイッチング素子32から検出されたX線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力する。そして、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力する。このダミーの行あるいは列の出力により、ダミーの行あるいは列が一定の割合ごとに挿入されるので、この挿入によって画素の信号レベル、ひいては放射線撮像画像の拡大処理が行われる。ダミーの行あるいは列に同じ信号レベルを出力することで時間遅れが生じたとしても、行あるいは列レベルの時間遅れであるので、従来のフレームレベルの時間遅れと比較すると、その時間遅れを低減させることができて、リアルタイムで放射線画像の拡大処理を行うことができる。
本実施例では、行および列方向に2倍に拡大するので、512個×512個の2次元状配列から毎行および毎列をそれぞれ抽出して、拡大された1024×1024の画素をモニタ13に表示出力する。また、補間部9bによって補間を行うことで、周辺の信号レベルが滑らかなX線画像を得ることができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、図1に示すようなX線透視撮影装置を例に採って説明したが、この発明は、例えばC型アームに配設されたX線透視撮影装置にも適用してもよい。また、この発明は、X線CT装置にも適用してもよい。
(2)上述した実施例では、フラットパネル型X線検出器(FPD)3を例に採って説明したが、複数の検出素子を2次元状に配列して構成されたマトリックス状のX線検出手段であれば、この発明は適用することができる。
(3)上述した実施例では、X線を検出するX線検出器を例に採って説明したが、この発明は、ECT(Emission Computed Tomography)装置のように放射性同位元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出するγ線検出器に例示されるように、放射線を検出する放射線検出器であれば特に限定されない。同様に、この発明は、上述したECT装置に例示されるように、放射線を検出して撮像を行う装置であれば特に限定されない。
(4)上述した各実施例では、放射線(実施例ではX線)感応型の半導体を備え、入射した放射線を放射線感応型の半導体で直接的に電荷信号に変換する直接変換型の検出器であったが、放射線感応型の替わりに光感応型の半導体を備えるとともにシンチレータを備え、入射した放射線をシンチレータで光に変換し、変換された光を光感応型の半導体で電荷信号に変換する間接変換型の検出器であってもよい。
(5)上述した実施例では、行および列を抽出してから(ステップS1)、その抽出された行に対応した画素行の信号レベルを出力するとともに(ステップS2)、その行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し(ステップS3)、その後に、その抽出された列に対応した画素列の信号レベルを出力するとともに(ステップS5)、その列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力したが(ステップS6)、抽出や出力の各順番については特に限定されない。例えば、行を抽出して、その抽出された行に対応した画素行の信号レベルを出力するとともに、その行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、その後に列を抽出して、その抽出された列に対応した画素列の信号レベルを出力するとともに、その列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力してもよいし、行および列を抽出してから、その抽出された行に対応した画素行の信号レベルを出力するとともに、その抽出された列に対応した画素行の信号レベルを出力し、その後に、その行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力するとともに、その列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力してもよい。
(6)上述した実施例では、行および列をともに抽出して、その抽出された行/列に対応した画素行の信号レベルをともに出力するとともに、その行/列に隣接したダミーの行/列に同じ信号レベルをともに出力することで、行および列方向の拡大処理を行ったが、行または列のいずれか一方を抽出して、行または列のいずれか一方の拡大処理を行ってもよい。例えば、行のみを抽出して、その抽出された行に対応した画素行の信号レベルを出力するとともに、その行に隣接したダミーの行に同じ信号を出力して行方向の拡大処理を行って、列方向についてはそのまま出力してもよいし、逆に、列のみを抽出して、その抽出された列に対応した画素列の信号レベルを出力するとともに、その列に隣接したダミーの列に同じ信号を出力して列方向の拡大処理を行って、行方向についてはそのまま出力してもよい。
(7)上述した実施例では、2倍の拡大処理を行ったが、倍率については2倍に限定されない。例えば、256個×256個のマトリックスサイズを、行方向に4倍に拡大するとともに、列方向にも4倍に拡大し、拡大された1024×1024の画素をモニタ13に表示出力する場合には、256個×256個の2次元状配列から毎行および毎列をそれぞれ抽出して、その抽出された行/列に対応した画素行/列の信号レベルをともに出力するとともに、その行/列に隣接した3行分のダミーの行/列に同じ信号レベルをともに出力することで、行および列方向の4倍の拡大処理を行ってもよい。また、例えば、640×640個のマトリックスサイズを、行方向に8/5倍に拡大するとともに、列方向にも8/5倍に拡大し、拡大された1024×1024の画素をモニタ13に表示出力する場合には、640×640個の2次元状配列から一定の割合の5/3ごとに所定の行および列をそれぞれ抽出し、その所定の行および列に対応した画素行/列の信号レベルをともに出力するとともに、その行/列に隣接した1本分のダミーの行/列に同じ信号レベルをともに出力することで、行および列方向の8/5倍の拡大処理を行ってもよい。2次元状配列から一定の割合の5/3ごとに所定の行および列をそれぞれ抽出するごとに、1本分のダミーの行/列に同じ信号レベルをともに出力するので、2次元状配列から5本分の所定の行および列をそれぞれ抽出するごとに、3本分のダミーの行/列が挿入されることになる。つまり、3本分のダミーの行/列の挿入により、行/列の数は5本分から8本分にともに増えて、8/5倍の拡大処理を行うことが可能になる。
(8)上述した変形例(7)において4倍の拡大処理を行う場合には、補間するときに、上記(1)式中の右辺における各項の分母4(=22)を分母16(=42)に変えて、各項の数を4個から16個に増やせばよい。一般に、行および列についてn倍に拡大処理する場合には、補間するときに、上記(1)式中の右辺における各項の分母をn2にして、各項の数をn2にすればよい。
(9)上述した実施例では、行および列についてはともに2倍で拡大処理を行ったが、このように等倍に限定されない。行方向の倍率と列方向の倍率とが異なっていてもよい。
(10)上述した実施例では、補間処理を上記(1)式で行ったが、通常用いられる補間式であれば、これに限定されない。
(11)上述した実施例では、補間処理を行ったが、補間処理を行わなくても周辺の信号レベルが滑らかな放射線画像を得ることができるならば、あるいは周辺の信号レベルが滑らかな放射線画像を得る必要がなければ、必ずしも補間を行う必要はない。
実施例に係るX線透視撮影装置のブロック図である。 X線透視撮影装置に用いられている側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。 実施例装置における出力部や補間部による一連の信号処理を示すフローチャートである。 実施例に係る信号処理を説明するためにマトリックスサイズを模式的に表した説明図である。 実施例に係る信号処理を説明するためにダミーの行の挿入を模式的に表した説明図である。 実施例に係る信号処理を説明するためにダミーの列の挿入を模式的に表した説明図である。 実施例に係る信号処理を説明するために拡大処理が行われた画像を模式的に表した説明図である。
符号の説明
2 … X線管
3 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
9a … 出力部
9b … 補間部
32 … スイッチング素子

Claims (4)

  1. 被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段とを備え、放射線検出手段から検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、検出された放射線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力する出力手段を備え、複数の検出素子を2次元状に配列して放射線検出手段を構成しており、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの前記検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力するとともに、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力するように前記出力手段を構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記所定の行あるいは列に対応した画素行/列の信号レベルおよびその画素行/列の周辺における信号レベルに基づいて、前記ダミーの行あるいは列の信号レベルを補間する補間手段を備えることを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 被検体を照射して検出された放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、2次元状に検出された放射線検出信号に基づく画素の信号レベルを出力するときに、その2次元状配列から一定の割合ごとに所定の行あるいは列をそれぞれ抽出し、その所定の行あるいは列ごとの検出素子から検出された放射線検出信号に基づいて、所定の行あるいは列に対応した画素行/列に信号レベルを出力するとともに、所定の行に対応した画素行に信号レベルを出力する場合にはその行に隣接したダミーの行に同じ信号レベルを出力し、所定の列に対応した画素列に信号レベルを出力する場合にはその列に隣接したダミーの列に同じ信号レベルを出力することを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  4. 請求項3に記載の放射線検出信号処理方法において、前記所定の行あるいは列に対応した画素行/列の信号レベルおよびその画素行/列の周辺における信号レベルに基づいて、前記ダミーの行あるいは列の信号レベルを補間することを特徴とする放射線検出信号処理方法。
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