JP2006114714A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 遮光された構造のCMP装置内部の半導体ウエハなどを確認できる技術を提供する。
【解決手段】 CMP装置100は、表面にメタル配線が露出したシリコンからなるウエハ1を化学的機械研磨する半導体製造装置であって、シリコンのpn接合部で光起電力効果が生じる光を、遮光するための筐体(B)を備え、筐体(B)内には、400nm以下の波長の光、または900nm以上1080nm以下の波長の光を照射する光源(図示せず)と、その光源に照射されたウエハ1を撮影できるカメラ(C)とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)法によって形成されるメタル配線の防蝕に適用して有効な技術に関する。
半導体装置の高集積化、高性能化を実現する技術の1つである多層配線技術において、化学的機械研磨(CMP;Chemical Mechanical Polishing)装置ならびにCMP法が適用される。このCMP技術を用いてCu(銅)からなる多層のメタル配線を形成する工程では、被研磨膜であるCuが腐蝕しないように、研磨直後に防蝕処理が施され、例えばBTA(ベンゾトリアゾール)などの防蝕剤を含んだ薬液をウエハ主面に供給し、Cu表面に疎水性保護膜を形成している。しかし、防蝕剤のBTA処理を施しても実際の半導体装置では、Cu配線が下地に形成されたpn接合部と接合されているため、その接合部に光が当たると光起電力効果による短絡電流の発生によりCu配線が腐蝕することが知られている。
特開平11−274114号公報には、pn接合で起電力を生ずるエネルギーを持つ光を遮光し、起電力を生じないエネルギーを持つ光を装置内に入れることを特徴とする装置に関する記載がある(特許文献1参照)。
また、特開2000−40679号公報には、半導体のpn接合のpまたはnに接続するように形成され、かつ基板表面に露出した状態のメタル配線、特にCuからなるメタル層をCMP法によって平坦化処理する際に、照度が500ルクス以下となるように遮光すること、更に好ましくは100ルクス以下とするように遮光することに関する記載がある(特許文献2参照)。
このため、最近のCMP装置、特にCu配線を形成するCMP装置は、遮光シートなどで被覆された遮光された構造となっている。
特開平11−274114号公報 特開2000−40679号公報
本発明者は、上述した遮光構造のCMP装置を用いた半導体装置の製造技術に関する業務をしている。例えば、このCMP装置内でウエハ搬送トラブルなどが発生した場合、装置に装備されているセンサ情報に頼って、復旧作業を行っているのが現状である。なぜなら、装置内部を目視確認してしまうと、半導体ウエハには光(可視光)が照射され、洗浄乾燥前の半導体ウエハの表面がウエット状態では、上述したCu腐蝕により半導体装置が不良となってしまうからである。さらに、センサ情報に頼る復旧作業では、半導体ウエハの状態を確認できないため、時に半導体ウエハを破損し、更には搬送途中の他の半導体ウエハも不良にしてしまうことがある。
本発明の目的は、Cu膜を腐蝕する光起電力効果を生じさせずに、遮光構造のCMP装置内部を観察することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体製造装置は、表面にメタル配線が露出したシリコンウエハをウエット状態で処理する半導体製造装置であって、前記処理過程にある前記シリコンウエハに900nm以上〜1080nm以下の波長の光を照射する光源と、前記光源に照射された前記シリコンウエハを撮影できるカメラと、を備えたことを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
400nm以下、または900nm以上1080nm以下の光を発生することができる光源と、この光源の光で撮影可能なカメラとが備えることで、Cu膜を腐蝕する光起電力効果を生じさせずに、遮光された構造のCMP装置内部の半導体ウエハを確認することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造技術を図1〜図9により説明する。なお、本実施の形態で示す半導体装置の製造技術に用いる半導体製造装置に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置を適用して説明する。
図1は、例えばCu(銅)などのメタル配線の化学的機械研磨に用いられる枚葉式のCMP装置100を示す概略図である。図1に示すように、このCMP装置100は、半導体ウエハ(以下、単にウエハと略する)1を複数収納するローダ110、Cu膜を研磨、平坦化する研磨処理部120、研磨が終了したウエハ1の表面に防蝕処理を施す防蝕処理部130、防蝕処理が終了したウエハ1を後洗浄する後洗浄処理部140および後洗浄が終了したウエハ1を複数枚収納するアンローダ150を備えている。これらローダ110、研磨処理部120、防蝕処理部130、後洗浄処理部140、アンローダ150の順でウエハ1が搬送されて、ウエハ1は各処理部により処理されることとなる。なお、本実施の形態では、ウエハ1には、pn接合部のpもしくはnに接続、またはpとnとを接続して形成され、かつ基板表面に露出した状態の例えばCuまたはCuを主要な成分として含むCu合金からなるメタル配線が形成されたシリコンウエハ(シリコン基板)を適用する。なお、メタル配線にW(タングステン)、Al(アルミニウム)合金などを適用しても良いが、腐蝕が起こりやすいCu配線を適用した場合に、本発明はより有効である。
図2は、研磨処理部120において、カメラ(C)が備えられた遮光構造のCMP装置100の要部を示す概略図である。
図2に示すように、CMP装置100は、遮光するための筐体(B)を有している。具体的には、ウエハ1に形成されたpn接合部で光起電力効果が生じる光を遮光するために筐体(B)がCMP装置100に設けられている。ここで、pn接合部で光起電力効果が生じる光は、ウエハ1に形成されている素子(例えば拡散抵抗素子、MOSトランジスタ、バイポーラトランジスタなど)によって異なる。例えば、フォトダイオードや太陽電池のようなpn接合部に直接、光が当たる構造であれば、バンドギャップ・エネルギーより高いエネルギー、すなわち1100nm以下の波長の光(すなわち、pn接合部で光起電力効果が生じる光)が遮光されることとなる。
この筐体(B)には、モータ(図示せず)によって回転駆動される研磨盤(プラテン)121が取り付けられている。この研磨盤121の表面には、多数の気孔を有する合成樹脂を均一に貼り付けて形成した研磨パッド122が取り付けられている。また、この研磨盤121の近傍には、研磨処理する前に半導体ウエハ1を一時配置するステージ123が備えられ、その周囲には例えば4本の位置決めピン124が備えられている。
また、この研磨処理部120は、研磨時などでウエハ1を保持するためのウエハホルダ125を備えている。ウエハホルダ125を取り付けた駆動軸125aは、研磨時にウエハホルダ125と一体となってモータ(図示せず)により回転駆動する。また、ウエハホルダ125を取り付けた駆動軸125aは、研磨盤121の上方、ステージ123の上方、さらに研磨盤121とステージ123との間で移動されるようになっている。すなわち、ウエハ1がステージ123から研磨盤121へ搬送されることとなる。なお、ウエハ1は、ウエハホルダ125に設けられた真空吸着機構(図示せず)により、その主面すなわち被研磨面を下向きとしてウエハホルダ125に保持される。
研磨盤121の上方には、研磨パッド122の表面とウエハ1の被研磨面との間に研磨スラリ126を供給するためのスラリ供給管127が設けられており、その下端から供給される研磨スラリ126によってウエハ1の被研磨面が化学的および機械的に研磨される。研磨スラリ126としては、例えばアルミナなどの砥石と過酸化水素水または硝酸第二鉄水溶液などの酸化剤とを主成分とし、これを水に分散または溶解させたものが使用される。このように、CMP装置100の研磨処理部120は、ウエハ1をウエット状態で処理する機構、すなわち化学的機械研磨する機構を備えている。
さらに、この筐体(B)には、例えば、ステージ123にウエハ1を配置した後、ウエハ1をウエハホルダ125に装着する搬送系の状態を観察することができる光を照射する光源を備えたカメラ(C)が取り付けられている。なお、本実施の形態では、カメラ(C)に光源が備え付けられている場合を示すが、カメラと光源とが別々に取り付けられても良い。
本実施の形態では、種々のカメラ(C)およびそれに備え付けられた光源を用いることができる。例えば、カメラ(C)に備え付けられた光源は、900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源とすることができる。pn接合部のpもしくはnに接続、またはpとnとを接続して形成され、かつ基板表面に露出した状態のメタル配線が形成されたシリコン基板をウエット状態で処理する処理部である研磨処理部120に、上記光源が備え付けられても、その光源の光であれば、pn接合部では光起電力の発生を抑えることができる。さらに、その光源の照度を300ルクス以下とすることで、pn接合部では光起電力の発生をより抑えることができる。また、この900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源と、900nm以上1080nm以下の波長の光で観察することができるカメラとを筐体(B)に備えることで、シリコンのpn接合部で光起電力効果が生じる光を遮光する筐体(B)内であっても、例えばウエハ1の搬送状態(搬送系の状態)を撮影(観察)することができる。また、搬送トラブルが発生した場合に、撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によって搬送トラブルからの復旧を行うことができる。また、上述の光源およびカメラをCMP装置100内に備えることで、24時間モニタが可能となり、保守、点検等の迅速な対応による装置の信頼性を向上することができる。なお、900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源として、例えば950nmの波長の光を発光するLEDなどがあり、そのLEDの光でウエハ1を観察することができるカメラとして、例えば赤外線カメラなどがある。
また、例えば、カメラ(C)に備え付けられた光源は、400nm以下の波長の光を発生することができる光源であってもよい。pn接合部のpもしくはnに接続、またはpとnとを接続して形成され、かつ基板表面に露出した状態のメタル配線が形成されたシリコン基板をウエット状態で処理する処理部である研磨処理部120に、上記光源が備え付けられても、その光源の光であれば、pn接合部では光起電力の発生を抑えることができる。さらに、その光源の照度を300ルクス以下とすることで、pn接合部では光起電力の発生をより抑えることができる。また、この400nm以下の波長の光を発生することができる光源と、400nm以下の波長の光で観察することができるカメラとを筐体(B)に備えることで、シリコンのpn接合部で光起電力効果が生じる光を遮光する筐体(B)内であっても、例えばウエハ1の搬送状態(搬送系の状態)を撮影(観察)することができる。また、搬送トラブルが発生した場合に、撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によって搬送トラブルからの復旧を行うことができる。また、上述の光源およびカメラをCMP装置100内に備えることで、24時間モニタが可能となり、保守、点検等の迅速な対応による装置の信頼性を向上することができる。なお、400nm以下の波長の光を発生することができる光源として、例えば380nmの波長の光を発光するLEDなどがあり、そのLEDの光でウエハ1を観察することができるカメラとして、例えば紫外線カメラなどがある。
また、例えば、カメラ(C)に備え付けられた光源は、可視光または可視光を含む光を発生することができ、その光源の光の照度を100ルクス以下とする光源であっても良い。pn接合部のpもしくはnに接続、またはpとnとを接続して形成され、かつ基板表面に露出した状態のメタル配線が形成されたシリコン基板をウエット状態で処理する処理部である研磨処理部120に、上記光源が備え付けられても、その光源の光であれば、pn接合部では光起電力の発生を抑えることができる。また、この可視光の照度を100ルクス以下で発生することができる光源と、可視光の照度を100ルクス以下で観察することができるカメラとを筐体(B)に備えることで、シリコンのpn接合部で光起電力効果が生じる光を遮光する筐体(B)内であっても、例えばウエハ1の搬送状態(搬送系の状態)を撮影(観察)することができる。また、搬送トラブルが発生した場合に、撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によって搬送トラブルからの復旧を行うことができる。また、上述の光源およびカメラをCMP装置100内に備えることで、24時間モニタが可能となり、保守、点検等の迅速な対応による装置の信頼性を向上することができる。なお、可視光を発生することができる光源として、例えば蛍光灯やLEDなどある。ところで交流電源を用いた蛍光灯や電灯などは明滅しているため、一般的な照度計で測定する値以上の照度をあててしまう場合がある。蛍光灯など交流電源を用いた光源では、照度計で目標ルクスの半分程度にするのが望ましい。LEDを用いる場合には、この注意は不要である。可視光の照度を100ルクス以下で観察できるカメラとして、例えばCCDカメラなどの高感度カメラがある。
また、例えば、カメラ(C)に備え付けられた光源は、可視光を発生することができ、その光源の光の照度を制御する機能と、光の照射時間を制御する機能を備えた光源であっても良い。すなわち、pn接合部のpもしくはnに接続、またはpとnとを接続して形成され、かつ基板表面に露出した状態のメタル配線が形成されたシリコン基板をウエット状態で処理する処理部である研磨処理部120に、上記光源が備え付けられたその光源の光であっても、pn接合部では光起電力の発生を抑えることができるように、光の照度および照射時間を制御することができる光源であっても良い。この光の照度を制御する機能と、光の照射時間を制御する機能を備えた光源と、その光源からの光で観察することができるカメラとを筐体(B)に備えることで、シリコンのpn接合部で光起電力効果が生じる光を遮光する筐体(B)内であっても、例えばウエハ1の搬送状態(搬送系の状態)を撮影(観察)することができる。例えば、照度を500ルクス、照射時間を0.2秒の可視光であれば、ウエハ1の搬送状態(搬送系の状態)を撮影(観察)することができる。なお、可視光を発生することができる光源として、例えば蛍光灯などがあり、可視光の照度を100ルクス以下で観察できるカメラとして、例えばCCDカメラなどの高感度カメラがある。
このような種々のカメラ(C)およびそれに備え付けられた光源を、本発明で適用する理由について以下に説明する。
図3は、Cu配線の腐蝕発生機構を示す模式図である。Cu配線の腐蝕は、シリコン基板に形成されたpn接合部(例えば拡散抵抗素子、MOSトランジスタのソース・ドレイン、バイポーラトランジスタのコレクタ・ベース・エミッタなど)のp型拡散層に接続されたCu配線において特徴的に発生する。なお、Cu配線ほどではないが、他のメタル材料(W、Al合金など)からなる配線でも腐蝕が発生する場合がある。
図3に示すように、シリコン基板(シリコンウエハ)301に形成されたpn接合部302に光303が入射すると、シリコンの光起電力効果によって、p型拡散層304のp側が+、n型ウエル305のn側が−の外部電圧が発生し、(pn接合部302のp側(+側)に接続されたCu配線306p)−(プラグ307p)−(pn接合部302)−(プラグ307n)−(pn接合部302のn側(−側)に接続されたCu配線306n)−(基板表面に付着した研磨スラリ308)によって形成される閉回路に短絡電流が流れ、pn接合部302のp側(+側)に接続されたCu配線306pの表面からCu2+イオンが解離して電気化学腐蝕(電界腐蝕)を引き起こすと考えられる。なお、Cu配線306nと306pとの間およびプラグ307nと307pとの間には、絶縁膜が形成されている。
このCu配線の腐蝕発生機構において、シリコン(Si)のpn接合部で光起電力効果により外部電圧が発生する機構は、一般的なSiフォトダイオードで起電力を生じる機構と全く同じ原理であることから、光起電力効果に関する諸特性はSiフォトダイオードのものと同様に考えることができる。
図4は、Siフォトダイオードの感度特性を示すグラフである。図4に示すように、Siフォトダイオードは、400〜900nmの波長の光を有効に受光することができる。すなわち、400nm以下および900nm以上であれば、上述のようなシリコンのpn接合部で光起電力効果によって発生する外部電圧による腐蝕が発生しづらいと考えることができる。さらに、1100nm以上の波長の光であれば、Siフォトダイオードにおいても受光しないと考えられることから、上述のシリコンのpn接合部で光起電力効果によって発生する外部電圧による腐蝕が発生しないと考えられる。
これに関して、特開平11−274114号公報(特許文献1参照)には、pn接合部で起電力を生ずるエネルギーを持つ光を遮光し、起電力を生じないエネルギーを持つ光を装置内に入れて、腐蝕を防止してCuからなるメタル層をCMP法によって平坦化処理するという記載がある。具体的には1100nm以下の光がpn接合部に照射されると腐蝕が発生するとしている。この特開平11−274114号公報(特許文献1参照)の記載は、一般的なSiフォトダイオードや太陽電池で効率向上のためにpn接合部のエリアに直接光が照射されるようなセル構造を持たせている場合に有効な考え方であるが、例えばMIS−LSIなど何層かの薄膜が積層された構造をとっている半導体装置は、光に対する感度は太陽電池に比べ低い構造となっているため、1100nm以下の波長領域の光を排除しなくとも良いと考えられる。
よって、上述したシリコンのpn接合部で光起電力効果によって発生する外部電圧による腐蝕が発生しないように、1100nm以下の波長の光を発生することができる光源および照度や照射時間を制御することができる光源、ならびにそれらの光源の光で撮影可能なカメラを用いて、ウエハなどの状態を観察することができると考えられる。そこで、例えば蛍光灯など可視光を発生することができる光源を用いて照度を制御した結果、少なくとも500ルクス以下、好ましくは300ルクス以下、さらに好ましくは100ルクス以下にすることで腐食が起きにくいことを確認することができた。また、その光源の光で撮影することができるカメラ(例えば高感度カメラ)を用いることで、ウエハなどの状態を観察することができる。また、例えば蛍光灯など可視光を発生することができる光源に照射時間を制御する機能を備えた場合、可視光の照度が500ルクスとし、その照射時間が0.2秒であれば、Cu配線の腐食が起きにくいことを確認することができた。また、その光源の光で撮影することができるカメラ(例えば高感度カメラ)を用いることで、ウエハなどの状態を観察することができる。
一方、1100nm以下の波長を有する光を排除した場合の問題点として、1100nm以下の波長の光を使って測定をしながら研磨する、あるいは測定するユニットを、CMP装置内に搭載することができないことがあげられる。このユニットの一例を上げると、光学的に測定する手段を内蔵した研磨盤(プラテン)を用い研磨しながら膜厚測定あるいはメタル膜の反射率を測定するユニットがある。その測定に使用される光は、半導体の膜厚測定に使われる紫外〜可視領域光を使うのが一般的で、例えばナノメトリクス社製の装置内蔵型膜厚測定機Nanospec9000シリーズでは190〜780nmの波長を使って測定している。また仮に膜厚測定用に赤外領域の光を使うと、シリコンウエハが光を透過するため映像が見づらいという問題や、波長的に薄膜を精度よく測定できないなど問題がある。また、反射率の測定でも同様のことが考えられる。したがって、実際上1100nm以上の光を用いて、CMP装置内の観察をすることは困難であると考えられる。
図5は、Siウエハ(厚さ600μm)の波長と透過率と関係を示すグラフである。この図5は、600μmの厚さのシリコンに320〜3000nmの光をあてた際の光の透過率をグラフ化したものである。上述の特開平11−274114号公報(特許文献1参照)には、シリコンでは1100nm以下の波長を有する光を排除するとの記載があるが、図5に示すように、1100nm以上の波長を有する光、より具体的には980nm以上の光は、1%以上の光がシリコンを透過するため撮影されたシリコンの映像が見づらくなる。実際には光の透過率が30%を超える1080nm以上の波長から映像が見づらいことがわかった。光の波長が1100nmを超えると透過率は40%を超える。透過率が40%を超えるとシリコンウエハがやや不透明なガラスの様な状態で撮影され、シリコンウエハの裏側にある通常観察できない部位の物体からの反射光などがシリコンウエハを介して観察されるため、所望の観察が十分に行えない問題点がある。
したがって、シリコンウエハをCMP法により研磨する場合、光の透過率は30%以下であることが必要で、好ましくは5%以下である。光の波長は、透過率30%が約1080nmで、10%が約1020nmであることから、シリコンウエハの撮影が容易な1080nm以下、好ましくは1020nm以下の波長で撮影するのが好ましい。また、CMP装置において研磨しながら光学的に膜厚やメタル膜の反射率を測定する場合には、上述通り光が殆んど透過しないことが必要で、透過率1%以下となる980nm以下の波長の光で測定する必要がある。
以上のことから、本実施の形態で示すように、シリコンのpn接合部で光起電力効果によって発生する外部電圧による腐蝕が発生しないように、900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源と、900nm以上1080nm以下の波長の光で撮影することができるカメラを用いて、ウエハなどの状態を観察することができる。さらに、900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源からの光の照度が、300ルクス以下であれば、より腐蝕の発生を防止することができる。
また、400nm以下の波長の光を発生することができる光源と、400nm以下の波長の光で撮影することができるカメラを用いて、ウエハなどの状態を観察することができる。さらに、400nm以下の波長の光を発生することができる光源からの光の照度が、300ルクス以下であれば、より腐蝕の発生を防止することができる。
次に、ウエハ1のCu配線をCMP法で研磨してその表面を平坦化する工程、すなわち化学的機械研磨する工程について説明する。図1に示すように、まず、ローダ110に収納されているウエハ1を研磨処理部120へ搬送する。
この研磨処理部120(図2参照)では、ウエハ1がウエハホルダによって研磨パッドに押し付けられ、所定の時間研磨が行われると、ウエハホルダが上下に待避移動される。次いで、研磨パッドの表面が所定の時間ドレッシング(研磨パッドの表面を整形)された後、引き続いて他のウエハ1がウエハホルダに取り付けられ、ウエハ1の表面がウエット状態で処理する工程、すなわち上記の研磨する工程が繰り返される。このようにしてウエハ1が研磨された後、研磨盤の回転が停止されることによって、研磨作業が終了する。
研磨処理が終了したウエハ1は、防蝕処理部130に搬送される。すなわち、ウエハ1の表面はウエット状態で処理(搬送)される。この搬送状態を、本実施の形態で示した光源およびカメラを用いて観察することができる。
この防蝕処理部130において、その表面に防蝕処理が施される。防蝕処理部130は、上記した研磨処理部120の構成と類似した構成になっており、ここでは、まず研磨盤(プラテン)の表面に取り付けられた研磨パッドにウエハ1の主面が押し付けられて研磨スラリが機械的に除去された後、例えばベンゾトリアゾール(BTA)などの防蝕剤を含んだ薬液がウエハ1の主面に供給されることによって、ウエハ1の主面に形成されたCu配線の表面部分に疎水性保護膜が形成される。
酸化剤を含んだ研磨スラリ中など、不所望な薬液をウエハ1の表面から機械的に除去することを目的として行われる上記の前洗浄は、研磨作業の終了直後に行うことが望ましい。すなわち、研磨作業が終了したウエハ1の表面が自然乾燥したり、ウエハ1の表面に残った研磨スラリ中の酸化剤によって、Cu配線の電気化学的腐蝕反応が実質的に開始されたりする前に行うことが望ましい。
研磨スラリの機械的洗浄(前洗浄)は、例えばナイロンブラシのようなPVAブラシを使ってウエハ1の表面を摩擦しながら純水洗浄することによって行うこともできる。また、前洗浄後の防蝕処理に際しては、必要に応じて純水スクラブ洗浄、純水超音波洗浄、純水流水洗浄または純水スピン洗浄などを防蝕処理に先行または並行して行うことにより、研磨処理部120でウエハ1の主面に付着した研磨スラリ中の酸化剤を十分に除去し、酸化剤が実質的に作用しない条件下で疎水性の保護を形成するようにする。
防蝕処理が終了したウエハ1は、その表面の乾燥を防ぐために、例えば純水浸漬や純水シャワーの供給などの方法によって、ウエハ1の表面を湿潤状態に保ちながら搬送することが望ましい。本実施の形態で示すように、研磨処理と防蝕処理とを枚葉方式で行う場合において、これらの処理と後述する後洗浄処理とが同じタイミングで進行するときには、上記純水浸漬や純水シャワーの供給などの方法は必ずしも必要ではなく、防蝕処理が終了したウエハ1を直ぐに後洗浄処理部140へ搬送しても良い。その際ウエハ1の表面はウエット状態で処理(搬送)される。この搬送状態を、本実施の形態で示した光源およびカメラを用いて観察することができる。
後洗浄処理部140へ搬送されたウエハ1は、その表面の湿潤状態が保たれた状態で直ぐに後洗浄に付される。ここでは、酸化剤を中和するためにアンモニア水などの弱アルカリ溶液を供給しながら、ウエハ1の表面をPVAブラシ洗浄した後、フッ素水溶液をウエハ1の表面に供給してエッチングによる異物粒子(パーティクル)の除去(ウエハ1の表面がウエット状態で処理)を行う。また、上記のスクラブ洗浄に先行または並行して、ウエハ1の表面を純水スクラブ洗浄、純水超音波洗浄、純水流水洗浄または純水スピン洗浄したり、ウエハ1の裏面を純水スクラブ洗浄(ウエット状態で処理)したりしてもよい。この洗浄の状態を、本実施の形態で示した光源およびカメラを用いて観察することができる。
上記後洗浄処理が終了したウエハ1は、純水リンスおよびスピンドライの後、乾燥した状態でアンローダ150に収容され、複数枚単位で一括して次工程へ搬送される。
次に、ウエハ1のCu配線をCMP法で研磨してその表面を平坦化する工程、すなわち化学的機械研磨する工程(ウエット状態で処理する工程)での搬送系について説明する。
図6は、搬送系の一例を示す概略図であり、図6(a)〜図6(e)は、ウエハ1をウエハホルダ125に装着して搬送する過程を示す概略図である。図6(a)はウエハ1搭載前の状態を示し、図6(b)はウエハ1搭載直後の状態を示し、図6(c)は位置決めピン124によるウエハ1のセンタリングを行っている状態を示し、図6(d)はウエハホルダ125にウエハ1を装着した状態を示し、図6(e)はウエハホルダ125の離脱の状態を示している。
搬送過程の順を追って説明をすると、図6に示すように、位置決めピン124を例えば4本配置されたステージ123(同図(a))に、例えばハンドリングにより、ローダ110に収納されているウエハ1をローダ110からステージ123へ搬送する(同図(b))。続いて、半導体ウエハ1がステージ123のセンタにくるように、位置決めピン124をステージ123側へ移動させて、ウエハ1のセンタリングを行う(同図(c))。続いて、ウエハホルダ125を下降させて、ウエハホルダ125にウエハ1を装着する(同図(d))。続いて、ウエハホルダ125を上昇させて、ステージ123からウエハホルダ125、すなわちウエハ1を離脱させる。その後、研磨処理部120へとウエハホルダ125(ウエハ1)が移動する。
このような搬送過程で、このCMP装置内でウエハ搬送トラブルなどが発生した場合、装置に装備されているセンサ情報に頼って、復旧作業を行っているのが現状である。例えばウエハ1をステージ123に搭載する時に、ステージ123ではなく、位置決めピン124上にウエハ1が搭載されることもある。この状態でウエハホルダ125が下降した場合、ウエハホルダ125と位置決めピン124との間に挟まれたウエハ1は、破損するトラブルが考えられる。しかし、図2に示したように、例えば900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源と、900nm以上1080nm以下の波長の光で撮影することができるカメラ(C)とを、遮光構造のCMP100装置内の搬送系に備えることで、装置内部を観察することができる。よって、トラブルが発生した場合であっても、例えば撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によってトラブルからの復旧を行うことができる。
また、図7に示すように、CMP装置100(研磨処理部120)の筐体(B)内の研磨盤121の近傍にカメラを備えることもできる。すなわち研磨スラリ126で研磨(ウエット状態で処理)している状況を観察するために、カメラを備えることができる。
例えば、このような研磨作業において、図8(a)に示すようなウエハホルダ125にウエハ1が取り付けられた状態で研磨が行われるのではなく、同図8(b)に示すように、ウエハホルダ125からウエハ1が研磨途中ではずれてしまうトラブル(スリップアウト)が発生する場合がある。このような場合、現状では、CMP装置に装備されているセンサ情報に頼って、復旧作業を行っている。しかし、上述した例えば900nm以上1080nm以下の波長の光を発生することができる光源と、900nm以上1080nm以下の波長の光で撮影することができるカメラとを、研磨盤121の近傍の遮光構造されたCMP装置内に備えることで、Cu膜を腐蝕する光起電力効果を生じさせずに、装置内部を観察することができる。よって、トラブルが発生した場合であっても、例えば撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によってトラブルからの復旧を行うことができる。
また、研磨パッド122が破れたり、剥がれたりするトラブルが発生する場合がある。この場合も同様に、上述したようにカメラと光源をCMP装置に備えることで、Cu膜を腐蝕する光起電力効果を生じさせずに、装置内部を観察することができる。よって、トラブルが発生した場合であっても、例えば撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によってトラブルからの復旧を行うことができる。
また、図9に示すように、CMP装置100(後洗浄処理部140)の筐体(B)内にカメラを備えることもできる。図9中、符号141は、洗浄中に回転するウエハ1を支えるためのクランプ、符号142は、ウエハ1を挟んでウエハ1の表面および裏面を洗浄するPVAブラシ、符号143は、ウエハ1の表面あるいは裏面に配置され、薬液/純水144を供給するための薬液/純水供給管である。このように、CMP装置100(後洗浄処理部140)の筐体(B)内にカメラを備えることで、Cu膜を腐蝕する光起電力効果を生じさせずに、ウエハ1を洗浄(ウエット状態で処理)している状況を観察することができる。
例えば、ウエハ1がクランプ141およびPVAブラシ142からはずれたりするトラブルが発生する場合がある。この場合も同様に、上述したようにカメラと光源をCMP装置に備えることで、Cu膜を腐蝕する光起電力効果を生じさせずに、装置内部を観察することができる。よって、トラブルが発生した場合であっても、例えば撮影された画像を見ながら、ハンドリングを用いた遠隔操作によってトラブルからの復旧を行うことができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1で示した半導体製造装置を用いて、例えばMIS−LSI(Metal Insulator Semiconductor−Large Scale Integration)の製造方法に適用し、図10〜図14により説明する。
まず、図10に示すように、例えばp型の単結晶シリコンからなる半導体基板(ウエハ)1を用意し、周知のイオン打ち込みと選択酸化(LOCOS)法とによってその主面にn型ウエル2n、p型ウエル2pおよびフィールド酸化膜3を形成した後、n型ウエル2n、p型ウエル2pのそれぞれの表面を熱酸化してゲート酸化膜4を形成する。
次に、図11に示すように、n型ウエル2n、p型ウエル2pのそれぞれのゲート酸化膜4上にゲート電極5を形成した後、p型ウエル2pにn型不純物(例えばリン)をイオン打ち込みしてソース、ドレイン(n型半導体領域6)を形成し、n型ウエル2nにp型不純物(例えばホウ素)をイオン打ち込みしてソース、ドレイン(p型半導体領域7)を形成することにより、nチャネル型MISトランジスタQnおよびpチャネル型MISトランジスタQpを形成する。
続いて、半導体基板1上にCVD法で酸化シリコン膜8を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにして酸化シリコン膜8をドライエッチングすることにより、nチャネル型MISトランジスタQnのソース、ドレイン(n型半導体領域6)の上部にコンタクトホール9を形成し、pチャネル型MISトランジスタQpのソース、ドレイン(p型半導体領域7)の上部にコンタクトホール10を形成する。
次に、図12に示すように、酸化シリコン膜8の上部に第1層目のW(タングステン)配線11〜16を形成し、次いでこれらのW配線11〜16の上部にCVD法で酸化シリコン膜を堆積して第1層目の層間絶縁膜17を形成した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングで層間絶縁膜17にスルーホール18〜21を形成する。第1層目のW配線11〜16は、例えばコンタクトホール9、10の内部を含む酸化シリコン膜8の上部に例えばCVD法でW膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでこのW膜をパターニングすることにより形成する。
続いて、スルーホール18〜21の内部にプラグ22を形成し、次いで層間絶縁膜17の上部にCVD法で酸化シリコン膜23を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングで酸化シリコン膜23に凹溝24〜26を形成する。プラグ22は、スルーホール18〜21の内部を含む層間絶縁膜17の上部にCVD法でW膜を堆積した後、このW膜をエッチバック(または後述するCMP法で研磨)することにより形成する。
続いて、凹溝24〜26の内部を含む酸化シリコン膜23の上部に、例えばCVD法を用いてCu膜(またはCuを主要な成分として含むCu合金膜など)27を堆積する。
次に、図13に示すように、上記Cu膜27を上述したCMP装置を用いて、その表面を平坦化することにより、凹溝24〜26の内部に第2層目のCu配線28〜30を形成する。
次に、図14に示すように、2層目のCu配線28〜30の上部にCVD法で酸化シリコン膜を堆積して第2層目の層間絶縁膜31を形成し、次いでフォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングで層間絶縁膜31にスルーホール32〜34を形成した後、スルーホール32〜34の内部にW膜からなるプラグ35を埋め込む。続いて、層間絶縁膜31の上部にCVD法で酸化シリコン膜36を堆積した後、酸化シリコン膜36を堆積した後、酸化シリコン膜36に形成した凹溝37〜39の内部に第3層目のCu配線40〜42を形成する。プラグ35および第3層目のCu配線40〜42は、それぞれ前記プラグ22および第2層目のCu配線28〜30と同様の方法で形成する。
前記実施の形態1で示したように、例えば400nm以下、または900nm以上1080nm以下の光を発生することができる光源と、この光源の光で撮影可能なカメラとを備えたCMP装置を用いることで、たとえCMP装置内でウエハ搬送トラブルなどが発生した場合であっても、内部をカメラにより確認できるので、ウエハ破損などのトラブルを防止し、短時間で装置の復旧を可能とすることができる。
続いて、Cu配線40〜42の上部にCVD法で酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とを堆積してパッシベーション膜43を形成することによりMIS−LSIが完成する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、枚葉方式のCMP装置を使ったプロセスについて説明したが、これに限定されるものではなく、研磨、防蝕および後洗浄の各処理をバッチ方式で処理(複数枚一括処理)するプロセスや、これらの処理の一部を枚葉方式で行い、他の一部をバッチ方式で行う枚葉−バッチ混在プロセスなどに適用することもできる。
また、前記実施の形態では、Cu(またはCuを主成分とするCu合金膜など)をCMP法で研磨してCu配線を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば絶縁膜に形成した凹溝とスルーホールとに同時にCu膜などのメタル層を埋め込んだ後、このメタル層をCMP法で研磨、平坦化して配線とプラグとを同時に形成するいわゆるデュアルダマシンプロセスなどに広く適用することができる。
また、前記実施の形態では、CMP装置に適用した場合について説明したが、半導体基板を洗浄する洗浄機、メッキ装置などのウエット状態で処理する装置にも適用することができる。
本発明は、半導体装置を製造する製造業に幅広く利用されるものである。
本発明の実施の形態1であるCMP装置の一例を示す全体構成図である。 図1で示したCMP装置内の要部の一例を示す概略図である。 Cu配線の腐蝕発生機構を示すモデル図である。 Siフォトダイオードの感度特性を示すグラフである。 波長と透過率との関係を示すグラフである。 図1で示したCMP装置のウエハ搬送系の一例を示す概略図である。(a)はウエハ搭載前の状態を示す図であり、(b)はウエハ搭載直後の状態を示す図であり、(c)はウエハがセンタリングされた状態を示す図であり、(d)はウエハホルダへウエハが装着された状態を示す図であり、(e)はウエハホルダが離脱した状態を示す図である。 図1で示したCMP装置の要部の一例を示す概略図である。 図7で示したウエハの状態の一例を説明する概略図である。(a)は正常な状態を示す図であり、(b)はスリップアウト状態を示す図である。 図1で示したCMP装置の要部の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図10に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図11に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図12に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。 図13に続く半導体装置の製造工程中における要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板(ウエハ)
2n n型ウエル
2p p型ウエル
3 フィールド酸化膜
4 ゲート酸化膜
5 ゲート電極
6 n型半導体領域(ソース、ドレイン)
7 p型半導体領域(ソース、ドレイン)
8 酸化シリコン膜
9、10 コンタクトホール
11〜16 W配線
17 層間絶縁膜
18〜21 スルーホール
22 プラグ
23 酸化シリコン膜
24〜26 凹溝
27 Cu膜
28〜30 Cu配線
31 層間絶縁膜
32〜34 スルーホール
35 プラグ
36 酸化シリコン膜
37〜39 凹溝
40〜42 Cu配線
43 パッシベーション膜
100 CMP装置
110 ローダ
120 研磨処理部
121 研磨盤(プラテン)
122 研磨パッド
123 ステージ
124 位置決めピン
125 ウエハホルダ
125a 駆動軸
126 研磨スラリ
127 スラリ供給管
130 防蝕処理部
140 後洗浄処理部
141 クランプ
142 PVAブラシ
143 薬液/純水供給管
144 薬液/純水
150 アンローダ
301 シリコン基板(シリコンウエハ)
302 pn接合部
303 光
304 p型拡散層
305 n型ウエル
306p、306n Cu配線
307p、307n プラグ
308 研磨スラリ
B 筐体
C カメラ
Qn nチャネル型MISトランジスタ
Qp pチャネル型MISトランジスタ

Claims (8)

  1. 表面にメタル配線が露出したシリコンウエハをウエット状態で処理する半導体製造装置であって、
    前記処理過程にある前記シリコンウエハに900nm以上1080nm以下の波長の光を照射する光源と、
    前記光源に照射された前記シリコンウエハを撮影できるカメラと、
    を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  2. 表面にメタル配線が露出したシリコンウエハをウエット状態で処理する半導体製造装置であって、
    前記処理過程にある前記シリコンウエハに400nm以下の波長の光を照射する光源と、
    前記光源に照射された前記シリコンウエハを撮影できるカメラと、
    を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  3. 請求項1または2記載の半導体製造装置において、
    前記光源の光の照度が、300ルクス以下であることを特徴とする半導体製造装置。
  4. 表面にメタル配線が露出したシリコンウエハをウエット状態で処理する半導体製造装置であって、
    前記処理過程にある前記シリコンウエハに可視光を含む光を、100ルクス以下の照度で照射する光源と、
    前記光源に照射された前記シリコンウエハを撮影できるカメラと、
    を備えたことを特徴とする半導体製造装置。
  5. 400nm以下の波長の光、または900nm以上1080nm以下の波長の光を照射する光源と、前記光源に照射されたシリコンウエハを撮影できるカメラとを備えた筐体内で、表面にメタル配線が露出した前記シリコンウエハをウエット状態で処理する工程を含む半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記光源の光の照度が、300ルクス以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項5または6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ウエット状態で処理する工程は、化学的機械研磨する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記メタル配線は、CuまたはCuを主要な成分として含むCu合金からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012031453A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Sharp Corp 無電解メッキ処理装置および無電解メッキ処理方法
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