JP2005303017A - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005303017A
JP2005303017A JP2004117399A JP2004117399A JP2005303017A JP 2005303017 A JP2005303017 A JP 2005303017A JP 2004117399 A JP2004117399 A JP 2004117399A JP 2004117399 A JP2004117399 A JP 2004117399A JP 2005303017 A JP2005303017 A JP 2005303017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
wafer
polishing slurry
cleaning
integrated circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004117399A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Matsuzawa
豊 松澤
Yukitaka Masuzawa
之貴 増澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004117399A priority Critical patent/JP2005303017A/ja
Publication of JP2005303017A publication Critical patent/JP2005303017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】 化学的機械研磨(CMP)法によって形成されるメタル配線の防蝕技術を提供する。
【解決手段】 本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、ウエハの表面上にCu(またはCuを主要な成分として含むCu合金など)からなるメタル層を形成した後、このメタル層を化学的機械研磨(CMP)法によって平坦化処理してメタル配線を形成する工程と、前記平坦化処理が施されたウエハの表面を防蝕処理して前記メタル配線の表面に疎水性保護膜を形成する工程と、前記平坦化処理が施されたウエハの表面から研磨スラリの残留成分である酸化剤を十分に除去し、且つ十分に除去できた事を確認する工程と、前記湿潤状態に保持されたウエハの表面を後洗浄する工程とを備えることにより、CMP法を使って形成されるメタル配線の腐蝕を防止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing ;CMP)法によって形成されるメタル配線の防蝕に適用して有効な技術に関する。
従来の半導体集積回路装置の製造方法では、化学的機械的研磨、ウエハ反転待機、物理洗浄、薬液洗浄(スピン洗浄)、リンスに至る一連の工程をウエハを乾燥させずに行うことによって、研磨処理後のパーティクルレベルの低減を図った研磨後処理方法を行っている。この方法に用いる研磨装置は、研磨ユニット内のウエハマウント部をウエハの湿潤保持が可能な構成とし、また研磨ユニット、洗浄ユニット、リンス/乾燥ユニット間の搬送にはユニット間湿潤搬送機構を用い、洗浄ユニット内の各洗浄室間の搬送にはユニット内湿潤搬送機構を用いている(例えば、特許文献1参照)。
その他にも、ウエハ供給部、研磨部、ウエハ取り出し部およびドレスユニットから構成された酸化膜用CMP装置を開示している。ウエハは、ロードカセットから搬送ロボットによって研磨部に運ばれて研磨処理に付される。研磨後のウエハは、その表裏面が純水でスクラブ洗浄され、アンロードカセットに収納された後、水中で保管される方法も用いられていた。
その後、研磨工程から後洗浄(研磨を行う際の砥粒などの不所望なパーティクルをウエハ表面から除去することを一つの目的とする洗浄で、一般にウエハ表面が自然乾燥する前に行われるもの)工程へのウエハの移送を水中保管で行う。
また、一次研磨用の研磨盤(プラテン)、二次研磨(またはバフ研磨)用の研磨盤、研磨後のウエハを水、ブラシで洗浄するクリーンステーションおよびウエハを水没状態で保持するアンローダを備えたCMP装置も用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
さらに、CMP法でCu膜を研磨すると、研磨スラリに添加されている酸化剤の作用によってCuの一部が溶出し、Cu配線の一部が腐蝕してオープン不良やショート不良を引き起こすことがあり、CMP法を使って形成されるメタル配線の腐蝕を防止する方法もある。
その方法は以下の通りである。
腐蝕に対してウエハの表面上にメタル層(導電層)を形成した後、このメタル層を化学的機械研磨(CMP)法によって平坦化処理(このようなメタル層を平坦化するいわゆるCMP技術は、標準的な研磨パッドと浮遊砥粒によるものの他、固定砥粒によるもの、またそれらの中間的なものを含む。また、平坦化はダマシン、デュアルダマシンなどの埋め込み配線技術だけでなく、メタルプラグを埋め込むためのメタルCMPなどを含む)することによりメタル配線を形成する工程と、前記平坦化処理が施された前記ウエハの前記表面を前洗浄(研磨を行う際の酸化剤などの不所望な薬品をウエハ表面から除去することを一つの目的とする洗浄で、研磨の直後に行われるもの)として防蝕処理(防蝕処理とは、前記洗浄工程自体、またはその下位工程でメタルの表面に疎水性保護膜を形成することを主な目的とする。直後に洗浄しながら防蝕処理することが望ましい。直後とは一般に、研磨後ウエハ表面が乾燥する前、または残留する酸化剤などでメタルが腐食される前を意味する。この防蝕処理によってメタル配線の電気化学的腐食を相当程度防止することができる。電気化学的腐食とは、ウエハのパターンを構成するメタル、pn接合、メタル、研磨液成分からなる閉回路の形成による電池作用を伴うメタルの腐食をいう)を施して前記メタル配線の表面に疎水性保護膜を形成する工程と、前記防蝕処理が施されたウエハの表面を乾燥させないように液体に浸漬または湿潤状態に保持する工程(すなわち湿潤保管である。湿潤保管は一般には純水などに浸漬、純水シャワーの供給またはその飽和蒸気雰囲気下で乾燥を防止した状態で保持または移送することをいう)と、前記湿潤状態に保持されたウエハの表面を後洗浄する工程(研磨を行う際の砥粒などの不所望なパーティクルをウエハ表面から除去することを一つの目的とする洗浄で、一般に表面が乾燥する前に行われる。一般にブラシなどによるスクラブ洗浄などの機械的洗浄と薬液などによる弱いエッチングを併用することが多い)を備えている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−135192号公報 「電子材料」工業調査会発行、1996年5月号 特開2000−40679号公報
従来、LSIのメタル配線は、シリコン基板(ウエハ)上にスパッタリング法を用いてアルミニウム(Al)合金膜やタングステン(W)膜などのメタル膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでこのメタル膜をパターニングする、という方法によって形成されていた。
しかし、近年のLSIの高集積化により、上記した方法では配線幅の微細化による配線抵抗の増大が顕著となり、特に、高性能なロジックLSIにおいては、その性能を阻害する大きな要因となりつつある。そこで最近では、電気抵抗がAl合金の約半分程度で、しかもエレクトロマイグレーション耐性がAl合金よりも1桁程度高い銅(Cu)を使った配線が注目され、実際に使用されている。
Cuはそのハロゲン化合物の蒸気圧が低く、従来のドライエッチングによる加工では配線形成が困難なことから、シリコン基板上の絶縁膜にあらかじめ溝を形成しておき、この溝の内部を含む絶縁膜上にCu膜を堆積した後、溝の外部の不要なCu膜を化学的機械研磨(CMP)法でポリッシュバックして溝の内部に残す配線形成プロセス(いわゆるダマシンプロセス)を導入している。
量産時においては、化学的機械研磨装置の生産能力を向上させる為に、第1のプラテンで第1の研磨スラリを使用してCu膜を研磨し、続いて第2のプラテンで第2の研磨スラリを使用してTa、あるいはTaNの密着層を研磨する方法、あるいは、第1のプラテンで第1の研磨スラリを使用してCu膜を途中まで研磨し、続いて第2のプラテンで第2の研磨スラリを使用してCu膜をTa、あるいはTaNの密着層との境界まで研磨し、第3のプラテンで第3の研磨スラリを使用してTa、あるいはTaNの密着層を研磨する、連続的な研磨方法を採用する場合が多い。それぞれの研磨スラリ成分の中には、BTA等の防蝕剤が含まれており、研磨終了と同時にCu表面は、ある程度防蝕された状態になっている。
その後、それぞれのプラテンにおいて研磨が終わった後にプラテン上で純水を供給しながらの研磨、あるいはプラテン上での純水スプレー、プラテンとプラテンの中間位置での純水スプレーなどの方法により、ウエハ表面へ純水を供給し、ウエハ表面上の研磨スラリを除去する。
しかしながら、純水配管ラインのリークなどの故障や純水の流量、圧力等の変動により、ウエハ上の研磨スラリの除去状態が不十分であると、研磨スラリに添加されている酸化剤の作用によってCuの一部が溶出し、Cu配線の一部が腐蝕してオープン不良やショート不良を引き起こすという問題点があった。
図1はCu膜のCMPを行った後のウエハ表面の洗浄を実施してウエハ表面から研磨スラリを残さない場合(通常)と、洗浄を実施せずに、研磨スラリが残った状態のウエハについて、配線抵抗をウエハ面内9点測定した結果である。このように、研磨スラリが残った状態では、Cu配線の腐蝕、欠損などが見られており、明らかに配線抵抗がばらつくことがわかる。
本発明の目的は、CMP法を使って形成されるメタル配線の腐蝕を、量産時点で、例え装置の故障があった場合にでも、防止することのできる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明における請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法は、半導体集積回路装置の製造方法におけるメタル層形成工程として、ウエハに形成されたバルクパターン上にメタル層を形成する工程と、研磨スラリを用いた化学的機械研磨によって前記メタル層を平坦化する工程と、前記メタル層に防蝕処理を施す工程と、洗浄水を用いて前記研磨スラリの残留成分を除去する工程と、前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程と、前記ウエハを後洗浄する工程とを有し、前記研磨スラリの残留濃度が所定の濃度になるまで前記研磨スラリの残留成分を除去することを特徴とする。
請求項2記載の半導体集積回路装置の製造方法は、請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水を回収し、回収した洗浄水のpHを測定することにより残留濃度を検出することを特徴とする。
請求項3記載の半導体集積回路装置の製造方法は、請求項2記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記所定の濃度として前記回収した洗浄液のpHが6〜8であることを特徴とする。
請求項4記載の半導体集積回路装置の製造方法は、請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水を回収し、回収した洗浄水の濁り具合を光学的に検出することにより残留濃度を検出することを特徴とする。
請求項5記載の半導体集積回路装置の製造方法は、請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水の流量および時間を監視してあらかじめ定めた範囲の流量および時間であることを確認することを特徴とする。
請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法は、請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水の圧力を監視してあらかじめ定めた範囲の圧力であることを確認することを特徴とする。
以上により、CMP法を使って形成されるメタル配線の腐蝕を防止することができる。
以上のように、メタル層の化学的機械研磨による平坦化後に、平坦化に用いた研磨スラリを研磨スラリの残留濃度を検出しながら洗浄することにより、研磨スラリの残留濃度が所定の濃度になるまで洗浄することができるので、研磨スラリに含まれるメタル配線を腐食する酸化剤の残留を防ぎ、CMP法を使って形成されるメタル配線の腐蝕を防止することができる。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、ウエハの表面上にメタル層(導電層)を形成した後、このメタル層を化学的機械研磨(CMP)法によって平坦化処理(このようなメタル層を平坦化するいわゆるCMP技術は、標準的な研磨パッドと浮遊砥粒によるものの他、固定砥粒によるもの、またそれらの中間的なものを含む。また、平坦化はダマシン、デュアルダマシンなどの埋め込み配線技術だけでなく、メタルプラグを埋め込むためのメタルCMPなどを含む)することによりメタル配線を形成し、前記平坦化処理が施された前記ウエハの前記表面を洗浄水として純水をもちいた純水スプレーなどでリンス洗浄(研磨を行う際の酸化剤などの不所望な薬品をウエハ表面から除去することを一つの目的とする洗浄で、研磨の直後に行われるもの)する。この時、防蝕処理は研磨スラリに含まれるBTAなどの添加剤によって研磨と同時進行で行われている。研磨後のリンス洗浄を行った直後に防蝕処理する方法もあるが、量産時点では生産能力などの制約から、研磨スラリに含まれるBTAなどの添加剤によって、酸化剤などでメタルが腐食される前に研磨と同時に防蝕処理が行われる。また、この防蝕処理によってメタル配線の電気化学的腐食は化学的機械研磨装置が正常な状態であれば、実用上問題にならない程度防止することができる。
本発明では、前記リンス洗浄の時点でウエハ表面から研磨スラリに含まれる、酸化剤などの薬品成分が十分除去できたことを確認できるようにすることにより、前記リンス洗浄水がウエハから滴って落下する所を受ける手段と受けた洗浄水を化学分析する手段を設け、ウエハ表面の酸化剤などの薬品濃度が所定の濃度以下に洗浄できた事を確認する。これによって、化学的機械研磨装置の洗浄水の流量、あるいは圧力が変動した場合においても、CMP法を使って形成されるメタル配線の腐蝕を防止することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1におけるMOS−LSIの製造方法を図2、図3を用いて順に説明する。
図2にMOS−LSIの断面図を示す。シリコン基板の上に各々トランジスタを形成し、積層部の境界1以降はCu配線で配線ラインが接続されている。
次に、図3にCu配線部の断面図を示す。図3(a)はCu配線前の下層配線形成後の断面であり、12はシリコン酸化膜で、11は下地配線やトランジスタとの接続の為に設けたWコンタクトプラグである。図3(b)はビアマスクの形成断面であり、(a)上に13のp−SiNを堆積した後、14のp−TEOSなどの絶縁膜を堆積する。その上に15の反射防止膜を堆積し、16レジストを塗布、露光、現像をする事によって、ビアマスクを形成する。図3(c)は配線溝マスクの形成断面であり、ビアエッチング、アッシング、洗浄を行った後、さらにレジスト塗布、露光、現像をする事によって、配線溝マスクを形成する。図3(d)は配線溝の形成断面であり、(c)をエッチングした後、アッシング、洗浄、p−SiN全面エッチバック、アッシング、洗浄の順で形成される。図3(e)はCu配線の形成断面である。(d)の凹溝に例えば、イオン化スパッタリング法を用いてTa膜、あるいはTaN膜などの密着層17を堆積し、CuシードスパッタによりCu膜を形成した後、Cu電解メッキでCu膜(またはCuを主要な成分として含むCu合金膜など)18を堆積する。その後、アニールを行いCu−CMP、洗浄、裏面洗浄を行って、図3(e)のCu配線層が形成できる。以上がデュアルダマシンの形成方法の一例である。なお、図3(b)〜(e)を繰り返す事によって、Cu多層配線が形成できる。
図4は、図3におけるCu膜18の研磨に用いる枚葉式のCMP装置20を示す概略図である。このCMP装置20は、表面にCu膜が形成されたウエハ21を複数枚収容するローダ22、Cu膜を研磨、平坦化する研磨処理部1〜3である23〜25、各研磨処理部で研磨が終了したウエハ21の表面を純水でリンス洗浄した後、ウエハ表面の薬液濃度を検出する為の、スラリ濃度検出部26〜28、研磨処理が終了したウエハ21を後洗浄する後洗浄処理部29および後洗浄が終了したウエハ21を複数枚収容するアンローダ30を備えている。
図5はCMP装置の研磨処理部の構成図である。
図5に示すように、CMP装置の研磨処理部は、筐体41を有しており、この筐体41に取り付けられた回転軸42の上端部には、モータ43によって回転駆動される研磨盤(プラテン)44が取り付けられている。この研磨盤44の表面には、多数の気孔を有する合成樹脂を均一に貼り付けて形成した研磨パッド45が取り付けられている。
また、この研磨処理部は、ウエハを保持し、研磨時に加圧するためのキャリア46を備えている。ウエハキャリア46を取り付けた駆動軸47は、ウエハキャリア46と一体となって、減速機48を介してモータ49により回転駆動され、かつ研磨盤44の上方で、駆動軸47と一体になったピストン50により、エア−シリンダ51によって、上下動されるようになっている。
ウエハは、ウエハキャリア46に設けられた真空吸着機構(図示せず)により、その表面すなわち被研磨面を下向きとしてウエハキャリア46に保持される。ウエハキャリア46の下端部の外周には、ウエハが収容される凹部を形成する為に、リテーナリング52が装着されており、この凹部内にウエハを収容すると、その被研磨面がリテーナリング52の下端面とほぼ同一か僅かに突出した状態となる。
研磨盤44の上方には、研磨パッド45の表面とウエハの被研磨面との間に研磨スラリ53を供給するためのスラリ供給管54が設けられており、その下端から供給される研磨スラリ53によってウエハの被研磨面が化学的および機械的に研磨される。研磨スラリ53としては、例えば、コロイダルシリカ、またはアルミナなどの砥粒と過酸化水素水、硝酸、またはアミン系水溶液などの酸化剤とを主成分とし、これらを水に分散または溶解させたものが使用される。
また、この研磨処理部は、研磨パッド45の表面を目立て(ドレッシング)するための工具であるドレッサ55を備えている。このドレッサ55は、研磨盤44の上方で上下動する駆動軸56の下端部に取り付けられ、駆動軸56に取り付けられたピストン57がシリンダ58により上下駆動される。駆動軸56は減速機59を介して、モータ60により回転駆動されるようになっている。
ドレッシングは、何枚かのウエハの研磨作業が終了した後(バッチ処理)、または1枚のウエハの研磨作業が終了する毎に行われる(枚葉処理)。あるいは、研磨と同時にドレッシングを行うようにしてもよい。例えば、ウエハがキャリア46によって研磨パッド45に押し付けられ、所定の時間研磨が行われると、キャリア46が上方に退避移動される。次いで、ドレッサ55が下降移動して研磨パッド45に押し付けられ、その表面が所定の時間ドレッシングされた後、ドレッサ55が上方に退避移動される。引き続いて他のウエハがキャリア46に取り付けられ、上記の研磨工程が繰り返される。このようにしてウエハが研磨された後、研磨盤44の回転が停止されることによって研磨作業が終了する。
研磨スラリ53の中には、例えば、ベンゾトリアゾール(BTA)などの防蝕剤を含んでいる為、研磨が終了したウエハは、ウエハの表面に形成された前記Cu配線の表面部分に疎水性保護膜が形成され、防蝕処理が施される。
図6(a)はCMP装置の平面図の一例である。研磨処理部23〜25とウエハをキャリアへ装着するローダ/アンローダ61の中間に近接して、研磨部で処理を終えたウエハの表面に残存する研磨スラリを純水リンス洗浄する為に、リンス洗浄部62が設置されている。ここでは、研磨処理部23〜25で研磨を終えたウエハを搬送する為、クロスバー63を45度回転させ、ウエハをリンス洗浄部62へ移動させる。次にリンス洗浄部62に取り付けられたスプレーノズル(図示せず)から純水を吐出させ、ウエハ表面上に残存する研磨スラリが除去される。
酸化剤を含んだ研磨スラリなど、不所望な薬品をウエハの表面から除去することを目的として行われる上記のリンス洗浄は、研磨作業の終了直後に行うことが望ましい。すなわち、研磨作業が終了したウエハの表面が自然乾燥したり、ウエハの表面に残った研磨スラリ中の酸化剤によって、Cu配線の電気化学的腐蝕反応が実質的に開始されたりする前に行うことが望ましい。
図7は「詳説半導体CMP技術」p83から抜粋した、Cu−H2O系のプールベ線図である。酸化還元電位が300mV以上ではpH7を境界として、イオン化するCu++純領域と不動態領域CuOに別れる。一方、酸化還元電位が約100mVではpH6まで、不動態領域CuOが広がる。純水の酸化還元電位は数百mVであるからpH6〜8位の領域がCu配線の電気化学的腐蝕反応が実質的に抑制される領域である。
ところで、研磨スラリのリンス洗浄は、CMP装置の故障、例えば純水配管の破損、リーク、純水の圧力変動などによって、不十分な状態になることが予想されるため、ウエハをリンス洗浄した時に、ウエハの表面から滴り落ちた洗浄水を図6における洗浄水回収部64へ回収し、ウエハ表面の研磨スラリの除去状態を図6におけるスラリ濃度検出部65で測定することにより監視する。このように、洗浄水のスラリ濃度を検出しながら研磨スラリの除去を行うことにより、あらかじめ定められたスラリ濃度になるまで研磨スラリを除去するための洗浄を行うことができ、研磨スラリによる配線の腐蝕を防ぐことのできるスラリ濃度になるまで研磨スラリの除去を行うことができる。
スラリ濃度の検出に関する第1の方法は、洗浄水のpHを測定する方法である。
図6(b)のA−A断面図に示すように、回収された洗浄水67を滞留させ、ドレイン66の上部に設置された、スラリ濃度検出部65へ導く。第1の方法において、スラリ濃度検出部には例えば、ガラス電極を使ったpHメータ、あるいは、半導体(ISFET)pH電極を使った、pHメータを使用できる。Cu研磨に使用する研磨スラリのpHは2〜5である為、各研磨処理部で研磨を終えたウエハから回収した洗浄水のpHが全て、6〜8になったことを確認できるまでリンス洗浄を行うことにより、Cu配線の電気化学的腐蝕反応が実質的に抑制できる。
もし、所定の時間よりも十分に長い時間が経過しても回収した洗浄水のpHが6〜8にならない場合は、何らかの設備異常が発生しているため、リンス洗浄を速やかに停止し、研磨の継続を停止して、CMP装置の内部に装着された、全てのウエハを後洗浄部へ移動して後洗浄をおこなう。この行為によって、後続のウエハに発生するであろう、Cu配線の腐蝕、欠損が抑制できる。
(実施例2)
スラリ濃度の検出に関する第2の方法は、回収された洗浄水の透過率を検出する方法である。
図8は図6のA−A断面図であり、透過率の検出方法の概略図である。
第1の方法と同じ方法で、洗浄水を回収し、ドレイン66から排水する。ドレイン配管の一部、または全部は透明の材質が使用されている。ドレイン配管の透明部分に、半導体レーザー68を取り付け、次に反対側にフォトマルチプライヤー、フォトダイオードなどの光電変換素子69を取り付ける。Cu研磨に使用する研磨スラリの固形分濃度は1〜10wt%であり、薄い白色をしている為、半導体レーザー68から発光したレーザー光がドレイン66と洗浄水を透過して、光電変換素子へたどり着くときの透過率を測定する事により、ウエハ表面に残ったスラリ濃度を検出できる。
(実施例3)
図9にリンス洗浄部の純水供給系統図を示す。
ウエハ表面のスラリ濃度を直接監視する代わりに、CMP装置の純水の吐出状態を検知する方法の1つとして、第3の方法は、図9に示すように純水供給配管71に流量計70を取り付け、純水の流量と時間を監視する方法である。予め実験によって、研磨後のウエハの表面に残存するスラリ濃度と純水流量、時間の関係を調査しておき、リンス洗浄の条件である、流量と時間を設定する。これに対して流量が設定条件から定常的に変化している、あるいは流量の立ち上がり特性が変化している、さらには純水の吐出時間が変化する事を検知することにより、CMP装置の純水の吐出状態が異常となった事を検知できる。
(実施例4)
さらに、ウエハ表面のスラリ濃度を直接監視する代わりに、CMP装置の純水の吐出状態を検知する方法として、第4の方法は、図9に示すように純水供給配管71に圧力計72を取り付け、純水の圧力を監視する方法である。予め設定した純水圧力に対して、圧力の変化、あるいは変動を検知することにより、例えば、CMP装置の純水供給配管71が破損、あるいは純水供給配管71の接続部からのリークなどの理由により、純水の吐出状態が異常となった事を検知できる。
本実施の形態によれば、研磨処理の直後から研磨スラリがウエハの表面に残存した状態で放置される事がない為、ウエハの電気化学的腐蝕反応の開始が抑制され、これにより、Cu配線の腐蝕を有効に防止することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、メタル配線やメタルプラグの腐蝕を確実に防止することができ、特に化学的機械研磨法を用いた半導体集積回路装置の製造方法等に有用である。
Cu配線抵抗の測定結果 MOS−LSIの断面図 (a)Cu配線前の下層配線形成後の断面図(b)ビアマスクの形成断面図(c)配線溝マスクの形成断面図(d)配線溝の形成断面図(e)Cu配線の形成断面図 CMP装置を示す概略図 CMP装置の研磨処理部の構成図 (a)CMP装置の平面図(b)CMP装置のA−A断面図 Cu−H2O系のプールベ線図 透過率の検出方法の概略図 リンス洗浄部の純水供給系統図
符号の説明
1 境界
11 Wコンタクトプラグ
12 シリコン酸化膜
13 p−SiN
14 絶縁膜
15 反射防止膜
16 レジスト
17 密着層
18 Cu膜
20 CMP装置
21 ウエハ
22 ローダ
23 研磨処理部
24 研磨処理部
25 研磨処理部
26 スラリ濃度検出部
27 スラリ濃度検出部
28 スラリ濃度検出部
29 後洗浄処理部
30 アンローダ
41 筐体
42 回転軸
43 モータ
44 研磨盤
45 研磨パッド
46 キャリア
47 駆動軸
48 減速機
49 モータ
50 ピストン
51 エアーシリンダ
52 リテーナリング
53 研磨スラリ
54 スラリ供給管
55 ドレッサ
56 駆動軸
57 ピストン
58 シリンダ
59 減速機
60 モータ
61 ローダ/アンローダ
62 リンス洗浄部
63 クロスバー
64 洗浄水回収部
65 スラリ濃度検出部
66 ドレイン
67 洗浄水
68 半導体レーザー
69 光電変換素子
70 流量計
71 純水供給配管
72 圧力計

Claims (7)

  1. 半導体集積回路装置の製造方法におけるメタル層形成工程として、
    ウエハに形成されたバルクパターン上にメタル層を形成する工程と、
    研磨スラリを用いた化学的機械研磨によって前記メタル層を平坦化する工程と、
    前記メタル層に防蝕処理を施す工程と、
    洗浄水を用いて前記研磨スラリの残留成分を除去する工程と、
    前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程と、
    前記ウエハを後洗浄する工程と
    を有し、前記研磨スラリの残留濃度が所定の濃度になるまで前記研磨スラリの残留成分を除去することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水を回収し、回収した洗浄水のpHを測定することにより残留濃度を検出することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 前記所定の濃度として前記回収した洗浄液のpHが6〜8であることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水を回収し、回収した洗浄水の濁り具合を光学的に検出することにより残留濃度を検出することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水の流量および時間を監視してあらかじめ定めた範囲の流量および時間であることを確認することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 前記研磨スラリの残留濃度を検出する工程として、前記洗浄水の圧力を監視してあらかじめ定めた範囲の圧力であることを確認することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 半導体集積回路のパターンを有するウエハ表面のメタル層を研磨スラリを用いた研磨によって平坦化処理し、研磨後の前記ウエハ表面に防蝕処理を施し、前記ウエハ表面から前記研磨スラリの残留成分を除去する研磨処理部と、前記ウエハ表面から前記研磨スラリの残留成分を除去できたことを確認するスラリ濃度検出部と、湿潤状態に保持された前記ウエハ表面を後洗浄する後洗浄処理部を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置の製造装置。
JP2004117399A 2004-04-13 2004-04-13 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置 Pending JP2005303017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004117399A JP2005303017A (ja) 2004-04-13 2004-04-13 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004117399A JP2005303017A (ja) 2004-04-13 2004-04-13 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005303017A true JP2005303017A (ja) 2005-10-27

Family

ID=35334156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004117399A Pending JP2005303017A (ja) 2004-04-13 2004-04-13 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005303017A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018000353A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-04 Texas Instruments Incorporated Contaminant removal in ultra-thin semiconductor device fabrication

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018000353A1 (en) * 2016-06-30 2018-01-04 Texas Instruments Incorporated Contaminant removal in ultra-thin semiconductor device fabrication

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100576630B1 (ko) 반도체 집적회로장치의 제조방법
EP1725647B1 (en) Improved acidic chemistry for post-cmp cleaning
US6383414B1 (en) Use of corrosion inhibiting compounds to inhibit corrosion of metal plugs in chemical-mechanical polishing
US6099662A (en) Process for cleaning a semiconductor substrate after chemical-mechanical polishing
CN101197268B (zh) 化学机械研磨后残留物的去除方法
CN110223908B (zh) 用于化学机械抛光和清洗的系统和方法
US20080081540A1 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
ATE432974T1 (de) Verbessertes säuberungsalkali für die post-cmp reinigung
KR20020025806A (ko) 반도체 집적 회로 장치의 제조방법
EP2028262A3 (en) Improved alkaline chemistry for post-cmp cleaning
JP2000040679A5 (ja)
JP2002050595A (ja) 研磨方法、配線形成方法及び半導体装置の製造方法
US6806193B2 (en) CMP in-situ conditioning with pad and retaining ring clean
JP2000315666A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
CN101352833B (zh) 铜化学机械研磨的方法
TW462087B (en) Methods and solutions for post-chemical mechanical polishing
US20050218008A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP3693847B2 (ja) 研磨後ウェハの保管方法および装置
US20070240734A1 (en) Method of cleaning post-cmp wafer
US7344989B2 (en) CMP wafer contamination reduced by insitu clean
US6767274B2 (en) Method to reduce defect/slurry residue for copper CMP
JP2005303017A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置の製造装置
JP2010087338A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体製造装置
JP2020509597A (ja) 化学的機械的研磨後の洗浄用組成物
US7141495B2 (en) Methods and forming structures, structures and apparatuses for forming structures

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311