JP2006113496A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Hisashi Yamanaka
久志 山中
Kenji Tanaka
健二 田中
Tomohiko Okada
知彦 岡田
Kenji Nakanishi
健二 中西
Tetsutsugu Ito
哲嗣 伊藤
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Abstract

【課題】原稿カバーを開いたときに、原稿台上の原稿が原稿カバーと共に浮き上がらないようにする原稿読取装置を提供する。
【解決手段】 原稿が載置される原稿台21Aと、原稿台21A上に位置する原稿の画像情報を読み取るスキャナ光学系10と、原稿台21Aの一端辺に平行に配置された回転軸を中心に回動自在に設けられ、原稿台21Aを閉塞または開放する原稿カバーとして機能する原稿搬送装置30と、原稿搬送装置30の底面に配設される原稿マット5と、を原稿読取装置に設ける。このとき、原稿マット5において、マイラーシート8Aおよび白色シート8Cは、全域において実質的に同一の厚みを有している。これに対し、クッションマット8Bは、ヒンジ16から近いほど厚く、遠いほど薄くする。
【選択図】 図7

Description

この発明は、原稿台上に位置する原稿の画像情報を読み取る原稿読取装置に関し、特に、原稿の湾曲や汚れ等の発生を防止するための構成を備えた原稿読取装置に関する。
原稿の複写する際に、原稿台に自動的に原稿を搬送する自動原稿搬送装置を用いれば、作業者の作業負担を減じることができる。近年では、この自動原稿搬送装置に対する開発が進められており、自動原稿搬送装置の機能が向上している。
ところが、自動原稿搬送装置は、原稿トレイ、原稿搬送路、原稿搬送機構等の部品を有しており重量がある。そのため、原稿カバーに自動原稿搬送装置を搭載させると、原稿カバーの重量が増大するという不都合が生じる。原稿カバーの重量が増大すると、原稿カバーが原稿台を強く押圧するため、原稿カバーと原稿台との間に挟まれた原稿が原稿カバーに吸着することがあった。この結果、原稿カバーを開いたときに、原稿が、原稿カバーに吸着したまま、原稿カバーと共に浮き上がってしまうことがあった。
そこで、従来技術の中には、原稿搬送路を短くし、かつ構造の簡素化を図ることで、自動原稿搬送装置の小型化および軽量化を図った自動原稿搬送装置が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−106116号公報
しかしながら、自動原稿搬送装置の軽量化のみでは、上述の原稿の浮き上がりを防止できないことがあった。例えば、原稿台を閉塞する場合に、原稿カバーが原稿台に対して傾斜しているときには、原稿カバーの一部が原稿台を強く押圧することになる。その結果、原稿カバーが原稿台の全域に対して均一に力を加える場合よりも、原稿が原稿カバーに吸着し易くなる。なお、原稿カバーが原稿台に対して傾斜する原因として、原稿カバーの回転軸が原稿台よりも高い位置に存在することが挙げられる。また、片持ち状に支持された原稿カバーの自由端側が自重により撓む場合にも、原稿カバーが原稿台に対して傾斜する。
このように、原稿が原稿カバーに吸着し、原稿カバーと共に原稿が浮き上がると、原稿が汚れたり湾曲したり破れたりするという問題がある。このため、原稿カバーと共に原稿が浮き上がらないようにすることが重要であった。
この発明の目的は、原稿カバーを開いたときに、原稿台上の原稿が原稿カバーと共に浮き上がらないようにする原稿読取装置を提供することである。
(1) 本発明に係る原稿読取装置は、
原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台上に位置する原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、
前記原稿台の一端辺に平行に配置された回転軸を中心に回動自在に設けられ、前記原稿台を閉塞または開放する原稿カバーと、
前記原稿カバーにおける前記原稿台との対向面に配設される原稿押さえ部材と、
を備え、
前記原稿押さえ部材は、前記原稿カバーが前記原稿台を閉塞する時に前記原稿カバーから前記原稿押さえ部材を介して前記原稿台に加えられる応力が、前記回転軸に直交する奥行方向において均一化するように、その厚みが前記奥行方向の位置によって異なることを特徴とする。
本発明に係る原稿読取装置は、原稿台、原稿読取部、原稿カバー、および原稿押さえ部材を備えている。原稿読取部によって原稿の画像情報を読み取るときには、原稿台を閉塞するように原稿カバーが閉じられる。このとき、原稿押さえ部材を介して原稿カバーから原稿台および原稿台上に位置する原稿に対して、押圧力が加えられる。
本発明では、この押圧力が奥行方向において均一化するように、原稿押さえ部材の奥行方向における厚みを設定している。原稿押さえ部材の奥行方向における厚みの設定手法の代表例として、原稿カバーが原稿押さえ部材の全域を介して原稿台に面接触するように、原稿押さえ部材の原稿台との当接面を原稿台に対して平行にすることが挙げられる。
このように、原稿カバーの一部が原稿台を局所的に強く押圧することを防止することで、原稿台上の原稿が原稿カバーに吸着しにくくなる。
(2) (1)に記載の原稿読取装置であって、
前記原稿押さえ部材は、前記奥行方向における前記回転軸に近い側が前記回転軸に遠い側より厚くなるように構成されることを特徴とする。
この構成においては、奥行方向における回転軸に近い側が薄く、回転軸に遠い側が厚くなるように原稿押さえ部材の厚みが調整される。この厚みの調整は、原稿カバーにおける回転軸に遠い側がより原稿台に接近するように原稿カバーが傾斜している場合に有効である。このように原稿カバーが傾斜している場合、原稿押さえ部材の厚みを奥行方向で均一にしていると、原稿カバーにおける回転軸に遠い側が局所的に原稿台に接触し、この接触箇所を介して原稿が原稿カバーに吸着する虞がある。ところが、原稿押さえ部材の全域を介して原稿カバーが原稿台を押圧する場合、原稿カバーの一部と原稿台とが局所的に強く接触する箇所がなく、原稿が原稿カバーに吸着しにくくなる。
(3) (1)または(2)に記載の原稿読取装置であって、
前記原稿押さえ部材は、原稿台に当接する白色シートと、前記白色シートと前記原稿カバーとの間に介在する弾性部材と、を有しており、
前記白色シートの厚みは前記奥行方向において実質的に均一であり、
前記弾性部材の厚みは前記奥行方向における前記回転軸に近い側が前記回転軸に遠い側より厚くなるように構成されることを特徴とする。
この構成においては、原稿と接する白色シートが全域で実質的に同一な厚みを有しており、白色シートと原稿カバーとの間に介在する弾性部材が奥行方向の位置によって異なる厚みを有している。奥行方向で厚みの異なる弾性部材と原稿との間に、厚みが均一な白色シートを介在させることで、弾性部材から原稿に不規則な力が加えられることが防止される。
(4) (3)に記載の原稿読取装置であって、
前記弾性部材は、互いに厚みが異なる複数の片を、前記奥行方向に間隙を設けて配列しつつ、厚みが均一な部材に固着して構成されることを特徴とする。
この構成においては、厚みが均一な部材と、厚みが均一な部材に固着される互いに厚みが異なる複数の部材と、で構成される。互いに厚みが異なる部材の間には、予め定められた間隙が形成されており、弾性部材が変形し易くなっている。
(5) 本発明に係る原稿読取装置は、
原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台上に位置する原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、
前記原稿台の一端辺に平行に配置された回転軸を中心に回動自在に設けられ、前記原稿台を閉塞または開放する原稿カバーと、
前記原稿カバーにおける前記原稿台との対向面に配設される原稿押さえ部材と、
を備え、
前記原稿押さえ部材は、原稿カバーの閉塞時に前記原稿台との接触面が前記原稿台に対して平行になるように、その厚みが前記奥行方向の位置によって異なることを特徴とする。
本発明に係る原稿読取装置は、原稿台、原稿読取部、原稿カバー、および原稿押さえ部材を備えている。原稿読取部によって原稿の画像情報を読み取るときには、原稿台を閉塞するように原稿カバーが閉じられる。このとき、原稿押さえ部材における原稿台との接触面が原稿カバーに対して平行になるように、原稿押さえ部材の奥行方向における厚みを設定している。原稿押さえ部材を原稿台に対して平行に面接触させることで、原稿カバーの重みが原稿の全域に均一に伝わり、原稿の一部が原稿カバーに吸着しにくくなる。
(1)請求項1に係る発明によれば、原稿カバーを開いたときに原稿が原稿カバーと共に浮き上がりにくくなる。
(2)請求項2に係る発明によれば、原稿カバーと原稿とが局所的に強く接触することを防止でき、原稿が原稿カバーに吸着しにくくなる。
(3)請求項3に係る発明によれば、原稿が湾曲したり変形することを防止できる。
(4)請求項4に係る発明によれば、弾性部材が変形し易くなることで、原稿カバーの重みにより、原稿押さえ部材における原稿台との接触面が水平になり易く、原稿カバーから原稿の全域に対して均一に力が伝わり易くなる。
(5)請求項5に係る発明によれば、原稿カバーを開いたときに原稿が原稿カバーと共に浮き上がりにくくなる。
以下、図を用いて本発明の原稿読取装置の実施形態である複写機100を説明する。
図1に示すように本実施形態における複写機100は、原稿の画像データを読み取る原稿読取部1および原稿読取部1が読み取った画像データに基づいて画像形成処理を実行する画像形成部2を備えている。
図2に示すように、原稿読取部1は、プラテンガラスで構成され原稿が載置される原稿台21A,21B、原稿台21A,21Bに載置された原稿の画像を読み取るスキャナ光学系10、および原稿トレイ31を有し原稿トレイ31に積載された原稿を原稿台21B上に順次搬送する原稿搬送装置30を備えている。本実施形態では、原稿読取部1が本発明の原稿読取装置を構成する。
図3に示すように、スキャナ光学系10は、原稿台21A,21Bの下方に配置されており、光源ユニット13とミラーユニット14と結像レンズ11と光電変換素子(以下、CCDという。)12とを備えている。光源ユニット13は、原稿を読み取るための照明光を発する光源13A、光源13Aから照射される読取用の照明光を原稿台21上の所定の読取位置に集光する凹面のリフレクタ13Bと、原稿からの反射光のみを通過させるスリット13Cと、スリット13Cを通過した光の光路を90度変更するために原稿台21の面に対して45度傾斜した反射面を有するミラー13Dを有している。
ミラーユニット14は、光源ユニット13におけるミラー13Dによって反射された光をCCD12に導くために反射面が相互に直交するように配置された一対のミラー14A,14Bを有している。
光源ユニット13およびミラーユニット14は、矢印Aに示すように原稿台21A,21Bに平行な方向に往復移動自在に配置される。ここで、図3に示す光源ユニット13の配置位置P1が走行原稿読取位置であり、配置位置P2が静止原稿読取開始位置であり、配置位置P3がA3サイズの原稿に対する原稿読取時の光源ユニット13の折り返し位置である。原稿からCCD12までの光路長を一定にするためにミラーユニット14の移動速度は光源ユニット13の移動速度の半分に設定される。光源ユニット13およびミラーユニット14の移動はステッピングモータやサーボモータ等により行われる。
結像レンズ11は、原稿からの反射光をCCD12上に結像させる。CCD12は、原稿からの反射光に基づいて電気信号を生成する。本実施形態では、結像レンズ11およびCCD12によってCCD読取ユニットが構成されている。
CCD12が生成した電気信号は画像データとして画像形成部2に供給される。画像形成部2では供給された画像データに基づいて公知の電子写真方式の画像形成処理が実行され、読み取った原稿のコピーが形成される。
再び図2を参照すると、原稿搬送装置30は、原稿台21A,21Bの上方に配置されており、原稿台21A,21Bを選択的に開放または閉塞する原稿カバーとして機能する。原稿搬送装置30は、原稿台21A,21Bと同一平面における奥側の端部に配設されたヒンジ16により原稿台21A,21Bに対して回動自在に支持されている。
原稿搬送装置30は、原稿台21A,21Bとの対向位置において原稿台21A,21Bを閉塞し、ヒンジ16を回動支点として上方に回動することにより原稿台21A,21Bを開放する。通常、シート状の原稿を読み取る場合には原稿台21A,21Bが閉塞された状態のまま原稿搬送装置30によって原稿が原稿台21A,21B上に搬送される。ブック物、製本済の原稿等のように原稿搬送装置30によって自動原稿搬送が実行できない種類の原稿の場合には、原稿搬送装置30を上方に回動させて原稿台21A,21Bを開放し、原稿台21A,21B上に原稿が直接セットされる。
また、図2に示すように、原稿搬送装置30における読取時に原稿台21A,21Bに対向する原稿搬送装置30の底面には弾力性を有する素材で形成された原稿マット5が配設される。本実施形態では、原稿搬送装置30の底面が、本発明の「原稿カバーにおける原稿台との対向面」を構成する。すなわち、ここでは、原稿読み取り時において原稿台21A,21Bに対向する面を「原稿台との対向面」としている。
さらに、図3に示すように、原稿搬送装置30において、原稿トレイ31から原稿読取位置を経由して排紙トレイ32までの間に湾曲部を含んで上下2段構成の原稿搬送路Rが形成される。原稿搬送路Rは、Uの字を左に約90度に傾けた側面視横U字形状を呈する。原稿搬送路Rに沿って、上流側から原稿トレイ31に収容されている最上位の原稿をつまみ上げる呼込ローラ41、呼込ローラ41によってつまみ上げられた原稿を分離して原稿の二重搬送を防止する分離・搬送ローラ42、分離・搬送ローラ42を通過した原稿を原稿搬送路Rのさらに下流側に搬送する搬送ローラ43〜45、原稿読取位置に原稿を案内するタイミングを調整するレジストローラ46が配設される。さらに、原稿搬送路Rに沿って原稿を検出するための複数の検出器が配設される。
原稿トレイ31には、原稿の有無を検出する原稿検出器51と原稿サイズを検出するための第1のサイズ検出センサ50および第2のサイズ検出センサ57とが配設されている。さらに、原稿搬送路Rに沿って上流側から、呼込ローラ41の高さ方向の位置を検出する呼込ローラ位置検出器52と、給紙された原稿を検出する給紙検出器53〜55と、が配設されている。
原稿搬送路Rを挟んで原稿台21Bの反対側に、原稿台21Bに対向するように、CIS(Contact Image Sensor)15が配設される。CIS15は、例えばアレイ状に配列されたイメージセンサおよび導光手段(セルフォックレンズ等のレンズアレイ)、並びに光源(LEDアレイ光源又は蛍光灯)等を備えている。
原稿搬送路Rでは、搬送ローラ43〜45によって原稿が下流側に搬送されるが、原稿搬送路R上を原稿が適正に搬送されているか否かは、給紙検出器53〜55によって検出される。原稿搬送路Rにおける湾曲部は、あらゆる種類の原稿を安定して搬送することができる曲率となっており、読み取り可能な原稿のうちで最も厚みのある原稿、すなわち最も腰のある原稿を円滑に搬送できる曲率になっている。
原稿搬送路Rにおいて上述の湾曲部の下流側には、原稿台21A,21Bに対する傾斜角度が小さくなるように形成されたレジストレーション領域6が形成されており、このレジストレーション領域6において原稿の先端の位置合わせが実行される。
レジストレーション領域6は、原稿搬送路Rの下流側に位置する搬送ローラ45からレジストローラ46までの間において原稿の位置合わせおよび斜行の補正を行うための領域である。原稿搬送路Rにおけるレジストレーション領域6は、搬送ローラ45とレジストローラ46との間で原稿面の状態が略平坦となり原稿搬送路Rのガイド面との摩擦が小さくなるように構成されている。なお、搬送ローラ45とレジストローラ46との間の距離は、原稿搬送装置として処理することが可能な原稿の中で最小サイズの原稿の搬送方向の長さより大きければよい。
原稿搬送路Rにおけるレジストレーション6に近接するように原稿案内部材3が配設される。原稿案内部材3は、五角形の断面を有する板状の部材であり、少なくとも原稿搬送路Rの一部を構成する第1の平面3Aと、原稿マット5の一部が固定される第2の平面3Bとを含んでいる。本実施形態では原稿案内部材3が多角形の断面を有する板状を呈しているが、第1の平面3Aおよび第2の平面3Bを含むものであれば原稿案内部材3の形状が本実施形態における形状と異なっていてもよい。
原稿案内部材3は、原稿搬送方向に直交する方向に配置される回動軸4を中心に回動自在に配設されている。原稿案内部材3は、第1の平面3Aが原稿搬送路Rの一部を構成する位置に配置され原稿搬送路Rを閉じる閉塞位置と、原稿搬送路Rを外部に開放する開放位置と、の間を回動する。
図4に示すように、原稿搬送装置30の底面には原稿マット5が配設されている。原稿マット5は原稿搬送装置30の底面における所定の取付領域に配設される。この取付領域は、原稿読取装置1によって読み取り可能な最大原稿サイズに応じて、原稿搬送装置30の底面の所定位置に割り当てられる。なお、本発明において「原稿台の一端辺に平行」な方向とは図4における矢印Xで示す方向を意味し、「回転軸に直交する奥行方向」とは図4における矢印Yで示す方向をいう。
図5は、原稿マット5が取り外された原稿搬送装置30の底面の構成を示しており、上述の取付領域を図5において「網かけ」によって表している。図6に示すように取付領域Zは、開放領域Z1、非固定領域Z2、および固定領域Z3からなっている。本実施形態では原稿搬送装置30の底面の長手方向に沿って開放領域Z1、非固定領域Z2、および固定領域Z3が併設されている。
開放領域Z1は、取付領域に配設される原稿マット5のうちの退避すべき部分が位置する領域であり、原稿搬送ジャムが生じた際に原稿搬送路Rの一部が開放される領域である。非固定領域Z2は、開放領域Z1および固定領域Z3によって挟まれるように配置されており、原稿マット5が固定されない領域である。そして、固定領域Z3は、原稿マット5が固定される領域である。原稿マット5は、6つの面ファスナ7A〜7Fを介して原稿搬送装置30の底面における取付領域Zに固定される。6つの面ファスナ7A〜7Fうち面ファスナ7A,7Bの2つが開放領域Z1に配設され、残りの4つが固定領域Z3に配設される。
このように、6つの面ファスナ7A〜7Fを用いて、原稿マット5を6箇所で保持しているのは、原稿マット5を四隅で保持すると、原稿マット5の一部を開放領域Z1から退避させたときに原稿マット5が大きく撓み、原稿マット5に深い折れ痕が形成される虞があるからである。なお、本実施形態では各面ファスナ7A〜7Fのサイズが20mm×25mmにされているが、各面ファスナ7A〜7Fのサイズは任意のサイズにすることが可能である。
図6は、原稿マット5における原稿搬送装置30の底面に貼り付けられる側の面の構成を示している。原稿マット5の大きさは、読み取りを行う最大のサイズの原稿をカバーできる大きさであれば良く、ここでは、原稿のサイズA3(297mm×420mm)、およびレジャー(11インチ×17インチ)をカバーできるように310mm×440mmに形成されている。
また、原稿マット5は、取付領域における開放領域Z1に貼り付けられる部分(開放部分)A1、非固定領域Z2に貼り付けられる部分(非固定部分)A2、および固定領域Z3に貼り付けられる部分(固定部分)A3が原稿搬送装置30の底面の長手方向に沿って順番に割り当てられる。本実施形態では原稿搬送方向において、開放部分A1の長さが60mm、非固定部分A2の長さが150mm、固定部分A3の長さが230mmにされている。さらに、上述の6つの面ファスナ7A〜7Fについて、面ファスナ7Aの中心と面ファスナ7Cの中心との距離D2が200mm、面ファスナ7Cの中心と面ファスナ7Eの中心との距離D3が150mm、面ファスナ7Aの中心と面ファスナ7Bの中心との距離D1が250mmに設定されている。
原稿マット5は、外力の作用により容易に撓む程度に薄く構成されており、原稿に接触する白色シート8C、ウレタン等の発泡材を用いたクッションマット8B、および裏張りのマイラーシート8Aを含む多層構造である。
本実施形態では、白色シート8Cの材質はPET(ポリエチレンテレフタレート)であり、約0.125mmの厚さのものが使用される。クッションマット8Bは、原稿を全面にわたって均一に押さえることができるように約5mmの厚さのスポンジ状のマットが用いられる。
裏張りのマイラーシート8Aは、0.125mmの厚さのものが使用される。マイラーシート8Aは、平滑性を有する貼り付け面を備えている。マイラーシート8Aは、クッションマット8Bに面ファスナ7A〜7Fを直接付けた場合に貼り付け強度が弱く剥がれ易くなるとともに、剥がれたときにクッションマット8Bがちぎれ易いことに鑑みて設けられるものであり、クッションマット8Bと面ファスナ7A〜7Fとの間における介在部材として機能する。ここでは、面ファスナ7A〜7Fのサイズよりも大きいマイラーシート8Aを用いることにより、原稿マット5を撓ませたときに働く力による剥がれやちぎれの発生が防止されつつ原稿マット5が支持される。
ただし、原稿マット5においてマイラーシート8Aが貼り付けられているのは、開放部分A1および固定部分A3のみであり、非固定部分A2にはマイラーシートが貼り付けられていない。これは、原稿マット5における白色シート8C、クッションマット8B、およびマイラーシート8Aによる3層構造になる部分は曲げ強度が高くなり撓ませにくくなるからである。非固定部分A2のように意図的に撓ませる部分について補強用のマイラーシート8Aを貼り付けないことで、原稿マット5をより円滑に撓ませることができる。本実施形態のように、非固定部分A2にマイラーシート8Aを貼り付けないことで、後述するように開放領域Z1から原稿マット5を退避させる際に、非固定部分A2が円滑に撓む。
本発明では、さらに、奥行方向において原稿マット5の厚みを変化させている。図7を用いて、原稿マット5の奥行方向の厚みの変化について説明する。図7において、左右方向が奥行方向であり、右側にヒンジ16が位置する。なお、同図では、厚みの変化を強調するために、実際よりも厚みの差を大きく表している。
原稿マット5において、マイラーシート8Aおよび白色シート8Cは、全域において実質的に同一の厚みを有している。これに対し、クッションマット8Bは、ヒンジ16から近いほど厚く、遠いほど薄くなっている。
クッションマット8Bの厚みをヒンジ16から近いほど厚く、遠いほど薄くする例として、図7(A)に示すように厚みが一定の薄板状の部分に、厚みが互いに異なる角柱形状の片を、奥行方向に並べて固着する構成が挙げられる。また、他の例として、図7(B)に示すように、厚みが一定の薄板状の部分に、奥行方向に配列された互いに厚みが異なる複数の角柱形状の片を、固着する構成が挙げられる。さらに、図7(C)に示すように、厚み一定の薄板状の部分に三角柱形状の部分を固着としてクッションマット8Bの厚みを変化させても良い。図7(A)〜(C)のいずれの例においても、原稿マット5の厚みが奥行方向の両端で約3〜5mm程度異なるようにされている。本実施形態では、図7(B)に示す構成を採用している。
ここで、工場組み立て時において、原稿搬送装置30の底面に原稿マット5を取り付ける方法の一例を説明すると、まず、原稿搬送装置30を回動させて原稿台21を開放し、原稿台21上における適正な位置に原稿マット5を載置する。次に、ループ側とフック側とが組み合わされた面ファスナ7A〜7Fの一方の面を原稿搬送装置30の底面側に形成された貼り付け凹部に両面テープを介して貼り付ける。さらに、ループ側とフック側とが組み合わされた面ファスナ7A〜7Fの他方の面にも両面テープを貼り付け、この両面テープの接着面を原稿マット5側に露出させた状態で原稿搬送装置30を回動させて原稿台21を閉じると、原稿マット5が原稿搬送装置30の底面の所定の取付位置に取り付けられる。
図8は、原稿搬送装置30の底面における開放領域Z1の近傍の構成を示している。本実施形態において、上述の原稿案内部材3の第2の平面3Bが原稿搬送装置30の底面における開放領域Z1の一部を構成している。原稿案内部材3の長手方向の端部にはツマミ23が配設される。また、開放領域Z1においては原稿案内部材3を閉塞位置に戻す方向に付勢する捩じりコイルスプリングであるスプリング25が配設されている。さらに、開放領域Z1の近傍にはレジストローラ46を手動で回転させるための回転ツマミ22が配設されている。回転ツマミ22はレジストローラ46の回転軸に接続されている。
上述の構成において、ツマミ23を指で引っ張って原稿案内部材3を開放位置に移動させると、図9に示すように原稿マット5における非固定部分A2が撓む。このため、原稿マット5における固定部分A3を原稿搬送装置30の底面における固定領域Z3に固定したまま、原稿マット5の一部を開放領域Z1から退避させることが可能になる。
通常、原稿搬送路Rの上側で原稿搬送ジャムが生じた場合には、天蓋48を開放することにより原稿搬送路Rに滞留した原稿を取り除くことができ、また、原稿搬送ジャムが生じた場合にレジストローラ46に原稿が挟持されているときには、回転ツマミ22を回転させることによりレジストローラ46に挟持された原稿を原稿搬送路Rから取り除くことができる。
ところが、原稿搬送路Rにおけるレジストレーション領域6で原稿搬送ジャムが生じた場合には、上述のいずれの方法を用いても原稿搬送路Rに滞留した原稿を取り除ことが困難になる。このため、本実施形態では、上述の開放機構を用いて原稿搬送路Rの一部を上述の開放領域Z1に開放して原稿を取り除くようにしている。
開放領域Z1から原稿マット5が退避し、原稿搬送路Rの一部が開放領域Z1に開放されると、原稿搬送路Rが外部に開放される。横U字状を呈し上下2段構成の原稿搬送路Rにおける下段において原稿搬送ジャムが生じた場合でも、原稿搬送路Rに滞留している原稿を開放領域Z1から取り除くことができる。
図10に示すように、ツマミ23を用いて原稿案内部材3を回動させることにより原稿搬送路Rの一部が開放領域Z1に開放される。また、原稿案内部材3は図7に示すスプリング25によって開放位置から閉塞位置に戻る方向に力が加えられている。この力により、原稿搬送路Rに滞留している原稿の除去が完了してツマミ23を離すと、自動的に原稿案内部材3が原稿搬送路を閉塞位置に移動して原稿搬送路Rを閉じる。この結果、原稿案内部材3が開放位置にある状態のままで、原稿搬送装置30が原稿台21を閉塞する方向に回動されることがなく、原稿台21が傷ついたり、原稿案内部材3が破損することがない。
本実施形態では、付勢部材としてバネ用ステンレス鋼線やピアノ線等により形成したスプリング25を用いているが、引張コイルスプリング、バネ用ステンレス鋼板、またはバネ用リン青銅板より形成された板バネ等を付勢部材として用いるようにしても良い。
また、本実施形態では原稿搬送路Rが向かって左側に開放されているが、原稿搬送路Rを向かって右側に開放する場合でも本実施形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る複写機の構成を示す図である。 本発明の原稿読取装置の構成を示す図である。 本発明の原稿読取装置の内部構成を示す図である。 原稿搬送装置の底面の構成を示す図である。 原稿押さえ部材が取り除かれた状態の原稿搬送装置の底面の構成を示す図である。 原稿押さえ部材の構成を示す図である。 原稿押さえ部材の厚みを示す図である。 原稿搬送装置の底面の構成を示す図である。 第1の実施形態における開放機構の動作を示す図である。 第1の実施形態における開放機構の動作を示す図である。
符号の説明
1−原稿読取部
2−画像形成部
3−原稿案内部材
5−原稿マット
10−スキャナ光学系
30−原稿搬送装置
31−原稿トレイ
32−排紙トレイ
100−複写機

Claims (5)

  1. 原稿が載置される原稿台と、
    前記原稿台上に位置する原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、
    前記原稿台の一端辺に平行に配置された回転軸を中心に回動自在に設けられ、前記原稿台を閉塞または開放する原稿カバーと、
    前記原稿カバーにおける前記原稿台との対向面に配設される原稿押さえ部材と、
    を備え、
    前記原稿押さえ部材は、前記原稿カバーが前記原稿台を閉塞する時に前記原稿カバーから前記原稿押さえ部材を介して前記原稿台に加えられる応力が、前記回転軸に直交する奥行方向において均一化するように、その厚みが前記奥行方向の位置によって異なることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記原稿押さえ部材は、前記奥行方向における前記回転軸に近い側が前記回転軸に遠い側より厚くなるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記原稿押さえ部材は、原稿台に当接する白色シートと、前記白色シートと前記原稿カバーとの間に介在する弾性部材と、を有しており、
    前記白色シートの厚みは前記奥行方向において実質的に均一であり、
    前記弾性部材の厚みは前記奥行方向における前記回転軸に近い側が前記回転軸に遠い側より厚くなるように構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記弾性部材は、互いに厚みが異なる複数の片を、前記奥行方向に間隙を設けて配列しつつ、厚みが均一な部材に固着して構成されることを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
  5. 原稿が載置される原稿台と、
    前記原稿台上に位置する原稿の画像情報を読み取る画像読取部と、
    前記原稿台の一端辺に平行に配置された回転軸を中心に回動自在に設けられ、前記原稿台を閉塞または開放する原稿カバーと、
    前記原稿カバーにおける前記原稿台との対向面に配設される原稿押さえ部材と、
    を備え、
    前記原稿押さえ部材は、原稿カバーの閉塞時に前記原稿台との接触面が前記原稿台に対して平行になるように、その厚みが前記奥行方向の位置によって異なることを特徴とする原稿読取装置。
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