JP2006113353A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体を構成する感光層の両端部に液体現像剤の液溜まりが生じるのを防止して、液体現像剤によって感光層が浸食されて劣化するのを抑制することによって、長期間、安定して画像を形成することのできる技術を提供する。
【解決手段】 X方向においてクリーニングブレード141の幅W2が感光層OPLの幅W1よりも短くなるように構成されている。このため、感光層OPLの両端部領域の現像液が、現像剤吸収ローラによって回収される。したがって、クリーニングブレード141によって除去することのできない、感光層OPLの両端部領域の現像液が回収され、感光層OPLの両端部への現像液の液溜まり発生が防止される。
【選択図】 図6

Description

この発明は、プリンタ、複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術、特に現像方式として湿式現像方式を採用した画像形成技術に関するものである。
湿式現像方式を採用した画像形成装置では、感光体の感光層に形成された静電潜像を液体現像剤を用いて顕像化してトナー像を形成するとともに、該トナー像を転写媒体に転写している。また、クリーニングブレードなどのクリーニング部材を感光体の感光層に当接させて転写後に感光層に残留する液体現像剤を感光体から除去している。
ところで、湿式現像方式を用いた装置においては、いわゆる乾式現像方式の装置と同様に、感光体を構成する感光層の長手方向における膜厚が長手方向、特に両端部付近で不安定であるという問題がある。そこで、例えば特許文献1に記載の乾式現像方式の装置と同一構成を流用することで感光層の膜厚不安定による問題の解消を図ることが考えられている。すなわち、例えば、ディップ法により感光層を形成する場合、感光体を構成する基材を鉛直にして塗布液に浸し、所望の感光層の膜厚に応じた速度で該基材を塗布液から引き上げることによって、基材上に感光層を形成する。そのため、一般的に、基材を鉛直にして塗布液に浸した際の、上端側と下端側とで形成される感光層の膜厚に差が生じやすい。このため、感光層の両端部にクリーニング部材を当接させた場合には、クリーニング部材を感光層全体に均一に当接させることができず、接触圧が不均一となることがあった。その結果、感光層に必要以上の負荷がかかり、該感光層が端部から剥離してしまったり、残留液体現像剤を感光体上から確実に除去できない、などの問題が生じることがあった。そこで、感光層のうち膜厚が比較的安定している中央部を有効画像領域として使用するとともに、残留液体現像剤をクリーニング除去するクリーニングブレードを特許文献1に記載の装置と同様に構成することが提案されている。より具体的には、クリーニングブレードを、感光層の長手方向における幅よりも短い幅で、かつ、クリーニングブレードの両端部が該感光層の両端部よりも内側に位置するように配置する提案がなされている。この提案構成によれば、クリーニングブレードは、膜厚が比較的安定している感光層の中央部分にしか接触しないため、上記したような、感光層膜の剥離等の問題が発生するのを防止することができる。
特開2003−43813号公報(図2、図3)
ところで、上記した特許文献1に記載された感光体およびクリーニング部材の配置関係を、湿式現像方式の画像形成装置にそのまま採用した場合、図14に示すような問題が生じることがあった。図14は従来の配置関係で構成された感光体とクリーニング部材を示す図である。図14に示すように、感光体11Yの長手方向におけるクリーニングブレード141の幅W2は、感光体11Yを構成する感光層OPLの幅W1よりも短いため、クリーニングブレード141では感光層OPLの両端部付近に付着する現像液32(液体現像剤)を除去することができない。また、クリーニングブレード141で除去された感光層OPL上の現像液32の大部分は容器等へ回収されるが、その一部はクリーニングブレード141と感光層OPLの接触部分に沿って、クリーニングブレード141の両端部側へと移動してしまう。そのため、図14に示すように、感光層OPLの両端部に現像液32の液溜まりが生じてしまうことがあった。その結果、感光層OPLの両端部は現像液32と長時間接触する状態となるため、該感光層OPLの両端部は現像液32によって浸食されやすい状態となってしまう。このよう場合、感光層OPLの両端部側から早期に劣化が始まってしまうことがあった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、感光体を構成する感光層の両端部に液体現像剤の液溜まりが生じるのを防止して、液体現像剤によって感光層が浸食されて劣化するのを抑制することによって、長期間、安定して画像を形成することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、回転自在に設けられた基材の表面に塗布形成された有機系感光層に静電潜像を担持する感光体を第1方向に回転移動させながら、液体現像剤を用いて前記静電潜像を現像してトナー像を形成するとともに、該トナー像を転写位置で転写媒体に転写する画像形成装置において、前記第1方向における前記転写位置の下流側のクリーニング位置で、前記第1方向に対してほぼ直交する第2方向において、前記有機系感光層の幅よりも短く、かつ、前記有機系感光層の両端部の内側に配置されて、前記感光体に残留する前記液体現像剤を除去するクリーニング部材と、前記有機系感光層の両端部領域の前記液体現像剤を回収する現像剤回収手段とを備えることを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成方法は、回転自在に設けられた基材の表面に塗布形成された有機系感光層に静電潜像を担持する感光体を第1方向に回転移動させながら、液体現像剤を用いて前記静電潜像を現像してトナー像を形成するとともに、該トナー像を転写位置で転写媒体に転写する画像形成装置において、前記第1方向における前記転写位置の下流側のクリーニング位置で、前記第1方向に対してほぼ直交する第2方向において、前記有機系感光層の幅よりも短く、かつ、前記有機系感光層の両端部の内側に配置されて、前記感光体に残留する前記液体現像剤を除去するクリーニング部材を備え、前記有機系感光層の両端部領域の前記液体現像剤を回収することを特徴としている。
一般的に、有機感光体の特徴としては、無機感光体に比べ、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点があることが挙げられる。その反面、液体現像剤に対する耐油特性が十分でなく、上記「発明が解決しようとする課題」の項で説明されたように感光体上に液体現像剤の液溜まりが生じると、該液溜まり部分で感光体が液体現像剤に長時間にわたって晒される。その結果、感光層が短い使用期間に劣化してしまうという問題点を有している。しかしながら、上記のように構成された発明では、第2方向における、有機系感光層の両端部領域の液体現像剤を、現像剤回収手段によって回収することができる。したがって、クリーニング部材によって除去することのできない、有機系感光層の両端部領域の液体現像剤を回収することができるので、有機系感光層の両端部に液体現像剤の液溜まりが生じるのを防止することができる。そのため、液体現像剤によって感光層(特にその両端部)が浸食されて劣化するのを抑制することができるので、長期間、安定して画像を形成することができる。
また、前記現像剤回収手段を現像剤吸収ローラで構成してもよい。また、前記現像剤吸収ローラ上の前記液体現像剤を除去する補助ブレードをさらに設けても構わない。このような構成とすれば、現像剤吸収ローラで吸収した液体現像剤を、現像剤吸収ローラから補助ブレードによって除去することができる。そのため、現像剤吸収ローラが液体現像剤を大量に吸収してしまい、液体現像剤の吸収許容量を越えることを防止することができる。したがって、長期間、安定して、有機系感光層の両端部領域の液体現像剤を回収することができる。
また、前記現像剤吸収ローラは、前記第1方向における前記クリーニング位置の下流側に配置される構成とするのが望ましい。このような構成とすれば、有機系感光層の中央部分に付着した残留液体現像剤がクリーニング部材によって除去された後に、該有機系感光層の両端部領域に付着した液体現像剤のみを現像剤吸収ローラによって回収することができる。そのため、クリーニング部材によって除去することが可能である、有機系感光層の中央部分に付着した液体現像剤が現像剤吸収ローラによって回収されるのを防止することができる。したがって、現像剤吸収ローラが液体現像剤を大量に吸収してしまい、液体現像剤の吸収許容量を越えることを防止することができ、長期間、安定して、有機系感光層の両端部領域の液体現像剤を回収することができる。
また、前記現像剤回収手段を現像剤回収ブレードで構成してもよい。この場合、前記現像剤回収ブレードは、前記第1方向における前記クリーニング位置の上流側に配置される構成とするのが望ましい。このような構成とすれば、現像剤回収ブレードで回収できなかった感光体の中央部分の残留現像液を、クリーニング部材で除去することが可能となる。
<第1実施形態>
図1は本発明の画像形成装置の第1実施形態たるプリンタの内部構成を示す図、図2は図1の要部拡大図、図3は同プリンタの電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、いわゆるタンデム方式のカラープリンタであり、本発明の「感光体」としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の感光体11Y、11M、11C、11Kを装置本体2内に並設している。このプリンタは、湿式現像方式を採用して、各感光体11Y、11M、11C、11K上のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナー像のみを用いてモノクロ画像を形成するものである。このプリンタでは、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部を制御して、装置本体2の下部に配設された給紙カセット3から搬送した転写紙、複写紙およびOHP用紙などの記録媒体4に上記画像信号に対応する画像を印字出力する。
上記エンジン部1では、転写ユニット40の一構成要素である中間転写ベルト41の周回方向47に沿って並設された4つの感光体11Y、11M、11C、11Kのそれぞれに対応して、帯電部12、露光部20、現像部30(30Y、30M、30C、30K)および感光体クリーニング部14が設けられている。また、各現像部30Y、30M、30C、30Kは、各色トナーを分散した現像液32を貯留するタンク33(33Y、33M、33C、33K)をそれぞれ備えている。なお、これら帯電部12、露光部20、現像部30および感光体クリーニング部14の構成はいずれのトナー色についても同一である。したがって、ここでは、イエローに関する構成について説明し、その他のトナー色については同一または相当符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、感光体11Yは矢印D1の方向(図中、時計回り方向、本発明の「第1方向」に相当)に回転自在に設けられており、その直径は約40mmである。そして、この感光体11Yの周りには、その回転方向に沿って、帯電部12、現像ローラ31、除電部(図示省略)および感光体クリーニング部14が配設されている。なお、感光体11Yの構成については後で詳しく説明する。また、帯電部12と現像位置16との間の表面領域が露光部20からの光ビーム21の照射領域となっている。帯電部12は、帯電バイアス発生部111から帯電バイアスが印加されて、感光体11Yの外周面を所定の表面電位Vd(例えばVd=DC+600V)に均一に帯電するもので、帯電手段としての機能を有する。
この帯電部12によって均一に帯電された感光体11Yの外周面に向けて露光部20から例えばレーザで形成される光ビーム21が照射される。この露光部20は、露光制御部112から与えられる制御指令に応じて光ビーム21により感光体11Yを露光して、感光体11Y上に画像信号に対応するイエロー用静電潜像を形成するもので、露光手段としての機能を有する。例えば、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース102を介して主制御部100のCPU101に画像信号を含む印字指令信号が与えられると、主制御部100のCPU101からの指令に応じてCPU113が露光制御部112に対し所定のタイミングで画像信号に対応した制御信号を出力する。そして、この露光制御部112からの制御指令に応じて露光部20から光ビーム21が感光体11Yに照射されて、画像信号に対応するイエロー用静電潜像が感光体11Y上に形成される。また、必要に応じてパッチ画像を形成する場合には、予め設定された所定パターン(例えば、べた画像、細線画像、白抜き細線画像など)のパッチ画像信号に対応した制御信号がCPU113から露光制御部112に与えられ、該パターンに対応するイエロー用静電潜像が感光体11Y上に形成される。
こうして形成されたイエロー用静電潜像は現像部30Yの現像ローラ31から供給されるイエロートナーによって顕像化される(現像工程)。そして、感光体11Y上に形成されたイエロートナー像は、感光体11Yの回転に伴って1次転写ローラ53Yと対向する1次転写位置42Y(本発明の「転写位置」に相当)に搬送される。この1次転写ローラ53Yは感光体11Yとで中間転写ベルト41(本発明の「転写媒体」に相当)を挟み込むように配置されている。また、この中間転写ベルト41は複数のローラ43a〜45に掛け渡されており、図示を省略する駆動モータにより感光体11Yに従動する方向(図1中、反時計回り)47に感光体11Yと等しい周速で周回走行する。そして、転写バイアス発生部115から1次転写バイアス(例えばDC−400V)が印加されると、感光体11Y上のイエロートナー像が1次転写位置42Yで中間転写ベルト41に1次転写される(転写工程)。なお、1次転写後における感光体11Y上の残留電荷はLEDなどからなる除電部により除去され、残留現像液はクリーニング位置19において感光体クリーニング部14により除去される。なお、この現像部30Yの構成および動作、ならびに感光体11Yの構成、クリーニング部14の構成および動作については後で詳述する。
また、他のトナー色についても、イエロー(Y)と同様に構成されており、画像信号に対応したトナー像が形成される。そして、感光体11Y、11M、11C、11K上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナー像は、1次転写ローラ53Y、53M、53C、53Kと対向する1次転写位置42Y、42M、42C、42Kでそれぞれ1次転写されることにより、中間転写ベルト41の表面上で重ね合わされてフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト41に形成されたトナー像は中間転写ベルト41の回転に伴ってローラ45、48で挟まれた2次転写位置49に搬送される。一方、給紙カセット3(図1)に収容されている記録媒体4は、1次転写トナー像の搬送に同期して後述する搬送ユニット70により2次転写位置49に搬送される。そして、ローラ48は中間転写ベルト41に従動する方向(図1中、時計回り)に中間転写ベルト41と等しい周速で回転しており、転写バイアス発生部115から2次転写バイアスが印加されると、中間転写ベルト41上のトナー像が記録媒体4に2次転写される。このローラ48としては、例えば、ゴム硬度がJIS−Aで約50度のウレタンゴムで構成されており、その直径が約25mmのものを用いることができる。なお、この実施形態ではローラ転写を採用しているため、定電圧制御により転写条件を設定したり、定電流制御により転写条件を設定することができる。また、ローラ転写の代わりに、コロナ放電により転写を行うようにしてもよいが、この場合にはコロナ放電の出力を制御することで転写条件を設定することができる。2次転写後における中間転写ベルト41上の残留現像液はクリーニングブレード51により除去される。
上記のようにしてトナー像が2次転写された記録媒体4は、所定の搬送経路5(図1中、一点鎖線)に沿って搬送され、定着ユニット60によってトナー像が記録媒体4に定着され、装置本体2の上部に設けられた排出トレイに排出される。この定着ユニット60は加熱ヒータ61hを内蔵する加熱ローラ61と、加熱ローラ61に接触する加圧ローラ62とを備えている。そして、ヒータ制御部116により加熱ヒータ61hの作動を制御することで定着ユニット60での定着温度が任意の温度に調整可能となっている。
また、この実施形態にかかる画像形成装置では、記録媒体4を所定の搬送経路5に沿って搬送するための搬送ユニット70が設けられている。この搬送ユニット70では、図1に示すように、給紙カセット3に対応して給紙ローラ71が設けられており、この給紙ローラ71により給紙カセット3に収容されている記録媒体4を1枚ずつ取出し、フィードローラ72に搬送する。そして、このフィードローラ72が記録媒体4をゲートローラ73に搬送し、このゲートローラ位置で一時的に待機させる。そして、上記のように2次転写動作に対応したタイミングでゲートローラ73が駆動して記録媒体4を2次転写位置49に送り込む。また、排出トレイ側では、排出前ローラ74、排出ローラ75および反転コロ76が設けられており、2次転写された記録媒体4は定着ユニット60、排出前ローラ74および排出ローラ75を経由して排出トレイ側に搬送される。
ここで、両面印刷するためには記録媒体4を反転させて再度ゲートローラ73に搬送する必要があるため、排出ローラ75は正逆回転可能となっている。すなわち、記録媒体4をそのまま排出トレイに排出する際には、正回転し続けて記録媒体4を排出トレイに完全に搬送する。一方、反転再給送する際には、記録媒体4の後端部が排出前ローラ74と排出ローラ75との間の所定位置に達すると、排出ローラ75が逆回転して記録媒体4を反転コロ76に送り込む。これによって記録媒体4は反転経路5aに沿って再給送中間ローラ77に搬送される。そして、再給送中間ローラ77および再給送ゲート前ローラ78がゲートローラ73に記録媒体4を搬送し、このゲートローラ位置で一時的に待機させる。こうして、記録媒体4の反転再給送が行われる。このとき、2次転写位置49において中間転写ベルト41と当接し画像を転写される記録媒体4の面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、記録媒体4の両面に画像を形成することができる。また、該反対の面に2次転写が実行される際、先に画像が転写された面がローラ48に接触するが、この際、完全に記録媒体4に定着されていないトナーがローラ48に付着することがある。このようにしてローラ48に付着したトナーは、クリーニングブレード52により除去される。
なお、図3において、主制御部100は、インターフェース102を介して外部装置から与えられた画像信号を記憶するための画像メモリ103を備えており、CPU101は、外部装置から画像信号を含む印字指令信号をインターフェース102を介して受信すると、エンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータに変換し、エンジン制御部110に送出する。
また、エンジン制御部110のメモリ117は、予め設定された固定データを含むCPU113の制御プログラムを記憶するROMや、エンジン部1の制御データやCPU113による演算結果などを一時的に記憶するRAMなどからなる。CPU113はCPU101を介して外部装置から送られた画像信号に関するデータをメモリ117に格納する。
続いて、現像部30Yの構成および動作について図2および図4を参照しつつ詳述する。図4はアニロクスローラを示す斜視概念図である。なお、現像部30M,30C,30Kの構成は現像部30Yの構成と同様であり、同一構成には同一符号または相当符号を付して説明を省略する。
この現像部30Yは、現像ローラ31に加えて、イエロートナーを分散した現像液32を貯留するタンク33Yと、該タンク33Yに貯留された現像液32を撹拌する撹拌ローラ37と、該現像液32を汲み出して現像ローラ31に塗布する塗布ローラ34と、該塗布ローラ34上の現像液層の厚さを均一に規制する規制ブレード35と、感光体11Yへのトナー供給後に現像ローラ31上に残留した現像液を除去する現像ローラクリーニング部36とを備えている。現像ローラ31は感光体11Yに従動する方向(図2中、反時計回り)に感光体11Yとほぼ等しい周速で回転する。また、塗布ローラ34は現像ローラ31に従動する方向(同図中、時計回り)に現像ローラ31とほぼ等しい周速で回転する。
現像液32(本発明の「液体現像剤」に相当)は、本実施形態では、平均粒径0.1〜5μm程度の着色顔料、この着色顔料を接着するエポキシ樹脂などの接着剤、トナーに所定の電荷を与える荷電制御剤、着色顔料を均一に分散させる分散剤等からなるトナーが、液体キャリア中に分散されてなる。本実施形態では、液体キャリアとして、エクソン化学製のアイソパーL(商品名)を用いており、トナー濃度を5〜40重量%として、湿式現像方式で多く用いられる低濃度現像液(トナー濃度が1〜2重量%)に比べて高濃度にしている。なお、現像液32の粘度は、使用する液体キャリアやトナーを構成する各材料、トナー濃度などによって決まるが、本実施形態では、例えば粘度を100〜10000mPa・sとしている。また、液体キャリアの種類はアイソパーLに限定されるものではなく、画像形成装置の使用環境等によって公知の液体キャリアを種々採用することができる。
感光体11Yと現像ローラ31との間隔(現像ギャップ=現像液層の厚さ)は、本実施形態では例えば5〜40μmに設定し、現像ニップ距離(現像液層が感光体11Yおよび現像ローラ31の双方に接触している周方向の距離)は、本実施形態では例えば5mmに設定している。上述した低濃度現像液の場合にはトナー量を稼ぐべく100〜200μmの現像ギャップを必要とするのに比べて、高濃度現像液を用いる本実施形態では現像ギャップを短縮することができる。従って、現像液中を電気泳動によって移動するトナーの移動距離が短縮するとともに、同一の現像バイアスを印加してもより高い電界が発生するので、現像効率を向上することができ、現像を高速に行えることとなる。
撹拌ローラ37は、タンク33Yに収容されている現像液32を汲み上げて塗布ローラ34へ搬送する。この撹拌ローラ37は、その下部がタンク33Yに貯留された現像液32に浸されており、また、塗布ローラ34から、約1mmの幅を持って離間している。さらに、撹拌ローラ37は、その中心軸を中心として回転可能であり、該中心軸は、塗布ローラ34の回転中心軸よりも下方にある。また、撹拌ローラ37は、塗布ローラ34の回転方向(図2中、時計回り)と同じ方向に回転する。なお、撹拌ローラ37は、タンク33Yに収容された現像液32を汲み上げて塗布ローラ34へ搬送する機能を有するとともに、現像液32を適正な状態に維持するためにを撹拌する機能をも有している。このような撹拌ローラとしては、例えば、鉄等金属性のローラであり、その直径が約20mmのものを用いることができる。
塗布ローラ34は、タンク33Yから撹拌ローラ37により搬送された現像液32を現像ローラ31へ供給する。この塗布ローラ34は、鉄等金属性のローラの表面に図4に示すように溝34aが均一かつ螺旋状に形成されニッケルメッキが施された、いわゆるアニロクスローラを呼称されるものであり、その直径は約25mmである。本実施形態では、図4に示すように塗布ローラ34の表面全体を塗布領域として溝34aが形成されている。塗布ローラ34は時計回りに回転しながら現像液32に接触することによって、この溝34aに現像液32を担持して、該担持した現像液32を現像ローラ31へ搬送する。したがって、塗布ローラ34は溝34aが形成されているX方向の幅で現像ローラ31に現像液32を塗布することができる。
また、塗布ローラ34は、該塗布ローラ34上の現像液32を現像ローラ31に適切に塗布するために、その表面が、該現像ローラ31の後述する弾性体の層に圧接している。また、塗布ローラ34は、その中心軸を中心として回転可能であり、当該中心軸は、現像ローラ31の回転中心軸よりも下方にある。また、塗布ローラ34は、現像ローラ31の回転方向(図2中、反時計回り)と逆の方向(図2中、時計回り)に回転する。
規制ブレード35は、塗布ローラ34の表面に当接して、塗布ローラ34上の現像液32の量を規制する。すなわち、規制ブレード35は、塗布ローラ34上の余剰な現像液32を掻き取って、現像ローラ31に供給する塗布ローラ34上の現像液32の量を計量する役割を果たしている。この規制ブレード35は、弾性体としてのウレタンゴムからなり、鉄等金属製の規制ブレード支持部材351によって支持されている。なお、規制ブレード35のゴム硬度は、JIS−Aで約62度であり、規制ブレード35の、塗布ローラ34表面への当接部の硬度(約62度)は、後述する現像ローラ31の弾性体の層の、塗布ローラ34表面への圧接部、の硬度(約85度)よりも低くなっている。また、本実施形態において、規制ブレード35は、その先端が塗布ローラ34の回転方向の下流側に向くように配置されており、いわゆるトレール規制を行っている。
現像ローラ31は、感光体11Yに担持された静電潜像を現像液32により現像するために、現像液32を担持して感光体11Yと対向する現像位置16に搬送する。この現像ローラ31は、鉄等金属製の内芯の外周部に、導電性を有する弾性部の一例としての弾性体の層を備えたものであり、その直径は約20mmである。また、弾性体の層は、二層構造になっており、その内層として、ゴム硬度がJIS−A約30度で、厚み約5mmのウレタンゴムが、その表層(外層)として、ゴム硬度がJIS−A約85度で、厚み約30μmのウレタンゴムが備えられている。そして、現像ローラ31は、その表層が圧接部となって、弾性変形された状態で塗布ローラ34及び感光体11Yのそれぞれに圧接して
いる。
また、現像ローラ31は、その中心軸を中心として回転可能であり、該中心軸は、感光体11Yの回転中心軸よりも下方にある。また、現像ローラ31は、感光体11Yの回転方向D1と逆の方向(図3中、反時計回り)に回転する。なお、感光体11Y上に形成された静電潜像を現像する際には、現像ローラ31と感光体11Yとの間に電界が形成される。
現像ローラクリーニング部36は、現像ローラ31の表面に当接されたゴム製の現像ローラクリーニングブレード361を有し、前記現像位置16で現像が行われた後に、現像ローラ31上に残存する現像液32を現像ローラクリーニングブレード361により掻き落として除去するための装置である。
このように構成された現像部30Yにおいて、撹拌ローラ37が、その中心軸回りに回転することによって、タンク33Yに収容されている現像液32を汲み上げて塗布ローラ34へ搬送する。塗布ローラ34に搬送された現像液32は、塗布ローラ34の回転によって、規制ブレード35の当接位置に至る。そして、該当接位置を通過する際に、現像液32の余剰分が規制ブレード35によって掻き取られ、現像ローラ31に供給される現像液32の量が計量される。すなわち、塗布ローラ34には、前述したとおり、溝34aが設けられているから、塗布ローラ34に当接する規制ブレード35は、溝34aに担持された現像液32を残して、塗布ローラ34から現像液32を掻き取ることとなる。また、現像ローラ31に供給される現像液32の量が適正な量になるように溝34aの寸法が決められているので、規制ブレード35が塗布ローラ34上の現像液32を掻き取った際には、溝34aによって適正な量に計量された現像液32が溝34aに残存することとなる。
このようにして、タンク33Yに貯留された現像液32が塗布ローラ34により汲み出され、規制ブレード35により塗布ローラ34上の現像液32の量が均一に規制され、この均一な現像液32が現像ローラ31の表面に塗布され、現像ローラ31の回転に伴って感光体11Yに対向する現像位置16に搬送される。現像液32中のトナーは、荷電制御剤などの作用によって例えば正に帯電している。そして、現像位置16において現像ローラ31に担持されている現像液32が、現像ローラ31から供給されて感光体11Yに付着し、現像バイアス発生部114から現像ローラ31に印加される現像バイアスVb(例えばVb=DC+400V)によってイエロートナーが現像ローラ31から感光体11Yに移動して、イエロー用静電潜像が顕像化される。また、感光体11Yに付着せずに現像ローラ31上に残った現像液は、現像ローラクリーニングブレード361により掻き落とされる。
このようにして、感光体11Y上に形成されたイエロートナー像は、上述したように、1次転写位置42Yにおいて中間転写ベルト41に1次転写され、1次転写が終了後に感光体11Yに残留している現像液32は感光体クリーニング部14によって除去される。この感光体クリーニング部14は、感光体11Yの表面に当接されたゴム製の感光体クリーニングブレード141(本発明の「クリーニング部材」に相当)および現像剤吸収ローラ143(本発明の「現像剤回収手段」に相当)を有している。したがって、中間転写ベルト41にトナー像が1次転写された後に、感光体11Y上に残存する現像液32を感光体クリーニングブレード141により掻き落として除去することができるとともに、クリーニングブレード141で除去することの出来なかった現像液32を現像剤吸収ローラによって回収することができる。
続いて、感光体11Yの構成およびクリーニング部14の構成および動作について、図5ないし図7を参照しつつ詳述する。図5は感光体とクリーニングブレードの配置関係を示す図、図6はクリーニング部の拡大図、図7は現像剤吸収ローラを示す図である。本実施形態における感光体11Yでは、導電性の基材BM上に有機系感光層OPLが形成されている。本実施形態における感光層OPLとしては、電荷発生剤と電荷輸送剤とを単一感光層中に含有する単層型感光体であってもよく、また、電荷発生層と電荷輸送層とを積層した積層型感光体であってもよい。感光層OPLを構成する、結着樹脂、電荷発生剤、電荷輸送剤(電子輸送剤、ホール輸送剤)としては、従来公知のものを種々組合わせて使用することができる。また、基材BMの形状は、使用する画像形成装置の構造に合わせて、シート状、ドラム状等のいずれであってもよく、基材BM自体が導電性を有するか、あるいは基材BMの表面が導電性を有していればよい。また、基材BMは使用に際して十分な機械的強度を有するものが好ましい。
本実施形態における感光体11Yを構成する感光層OPLは、図5に示すように、X方向(本発明の「第2方向」に相当)において、基材BM上に幅W1で塗布形成されている。また、感光層OPLは塗布液を基材BM上に塗布して形成されることより、該塗布液の塗布方法および塗布液の粘度等に起因して、上記したように、X方向における感光層OPLの両端部の膜厚が安定しておらず、中央部分に比べ膜厚が変化している可能性がある。そのため、本実施形態では、膜厚の安定した感光層OPLの中央部分にのみ接触するようにクリーニングブレード141を配設している。具体的には、X方向において、感光層OPLの幅W1よりも短い幅W2を有するクリーニングブレード141が、感光層OPLの両端部の内側に配置されている。なお、本実施形態では、感光層OPLの、X方向におけるクリーニングブレード141の両端部の内側部分に、露光部20から光ビーム21が照射されて静電潜像が形成される。
また、感光体11Yの回転方向D1における、感光体11Yとクリーニングブレード141の接触部分であるクリーニング位置19の下流側には現像剤回収ローラ143が配設されている(図2、図6参照)。この現像剤回収ローラ143は、図7に示すように、芯金143aに、現像剤吸収部材を巻きつける等して構成することができる。本実施形態では、芯金143aにスポンジ143bを、X方向において、感光層OPLの幅W1よりも長くなるように巻きつけて構成している。そして、感光層OPLのX方向における両端部が、スポンジ143bの両端部の内側に配置されるように、現像剤吸収ローラ143は感光体11Yに接触配置されている。そして、現像剤吸収ローラ143の回転方向は任意であるが、本実施形態では、感光体11Yの回転方向D1と同じ方向(図2中、時計回り)に回転させている。
続いて、上記のように構成された、クリーニング部14の動作について図2および図6を参照しつつ詳述する。1次転写位置42Yにおいて、感光体11Y上のトナー像が中間転写ベルト41に転写された後、感光体11Y上に残留する現像液32は、クリーニング位置19においてクリーニングブレード141によって除去される。ところが、上記した理由により、X方向において、クリーニングブレード141の幅W2は感光層OPLの幅W1よりも短く構成されているため、クリーニングブレード141では感光層OPLの両端部付近に付着する現像液32を除去することができない。また、クリーニングブレード141で除去された感光層OPL上の現像液32の大部分は回収容器142へ回収されるが、その一部はクリーニングブレード141と感光層OPLの接触部分に沿って、クリーニングブレード141の両端部側へと移動してしまう。しかしながら、感光体11Yの回転方向D1における、クリーニング位置19の下流側には現像剤吸収ローラ143が配設されている。また、X方向における、感光層OPLの両端部は現像剤吸収ローラ143のスポンジ143b部分の両端部よりも内側に配置されているため、該感光層OPLの両端部に残存する現像液32は、現像剤吸収ローラ143によって回収することができる。
以上のようにこの実施形態では、X方向における、有機系感光層OPLの両端部領域の現像液32を、現像剤吸収ローラ143によって回収することができる。したがって、クリーニングブレード141によって除去することのできない、有機系感光層OPLの両端部領域の現像液32を回収することができるので、有機系感光層OPLの両端部に現像液32の液溜まりが生じるのを防止することができる。そのため、現像液32によって感光層OPL(特にその両端部)が浸食されて劣化するのを抑制することができるので、長期間、安定して画像を形成することができる。
また、この実施形態では、現像剤吸収ローラ143は、感光体11Yの回転方向D1におけるクリーニング位置19の下流側に配置している。そのため、感光層OPLの中央部分に付着した転写後の残留現像液32がクリーニングブレード141によって除去された後に、該感光層OPLの両端部領域に付着した現像液32のみを現像剤吸収ローラ143によって回収することができる。そのため、クリーニングブレード141によって除去することが可能である、感光層OPLのX方向における中央部分に付着した現像液32が現像剤吸収ローラ143によって回収されるのを防止することができる。したがって、現像剤吸収ローラ143が現像液32を大量に吸収してしまい、現像液32の吸収許容量を越えることを防止することができ、長期間、安定して、感光層OPLの両端部領域の現像液32を回収することができる。
また、この実施形態では、感光体11Yと現像剤吸収ローラ143とを同じ方向に回転させる、いわゆる、カウンター回転させている。そのため、現像剤吸収ローラ143による現像液32の吸収効率を上げることができ、効率よく感光層OPLの両端部領域に付着する現像液32を現像剤吸収ローラ143によって回収することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、現像剤吸収ローラ143の構成が異なる点である。図8は、第2実施形態における現像剤吸収ローラを示す図である。図8に示すように、芯金143aのうち、感光層OPLの両端部分に対応する部分にのみスポンジ143cが巻きつけられている。その他の構成は第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態との相違点を中心に第2実施形態について詳細に述べる。なお、第1実施形態と同一な構成および動作については、その構成および動作の説明を省略する。
この第2実施形態では、現像剤吸収ローラ143によって、上記第1実施形態と同様に、感光層OPLのX方向における両端部領域に付着する現像剤32を感光体11Y上から吸収して回収することができる。したがって、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、第1および第2実施形態では、現像剤吸収ローラ143は、感光体11Yの回転方向D1におけるクリーニング位置19の下流側に配設されているが、これを、クリーニング位置19の上流側に配設しても構わない。特に、第2実施形態における現像剤吸収ローラ143は、X方向における感光層OPLの中央部分の現像液32を回収することがないので、感光体11Yの周上の何処に配設しても構わない。したがって、設計上の自由度が増す、という特有の作用効果を奏することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態が第1および第2実施形態と大きく相違する点は、現像剤吸収ローラ143が吸収した現像液32を、該現像剤吸収ローラ143から除去する補助ブレード143dを有する点である。図9は第3実施形態における現像剤吸収ローラの側面図である。その他の構成は第1および第2実施形態と同様であり、以下、第1および第2実施形態との相違点を中心に第3実施形態について詳細に述べる。なお、第1および第2実施形態と同一な構成および動作については、その構成および動作の説明を省略する。
この第3実施形態では、現像剤吸収ローラ143の現像液32を除去する補助ブレード143dが設けられている。そのため、現像剤吸収ローラ143で吸収した現像液32を、現像剤吸収ローラ143のスポンジ143b部分から補助ブレード143dによって除去することができる。その結果、現像剤吸収ローラ143が現像液32を大量に吸収してしまい、現像液32の吸収許容量を越えることを防止することができる。したがって、長期間、安定して、有機系感光層OPLの両端部領域の現像液32を回収することができる。なお、説明の便宜上、図9により、第1実施形態における現像剤吸収ローラ143に補助ブレード143dを配設した構成を示して本実施形態を説明したが、第2実施形態における現像剤吸収ローラ143に補助ブレード143dを配設する構成としてももちろん構わない。
<第4実施形態>
第4実施形態が第1ないし第3実施形態と大きく相違する点は、本発明における「現像剤回収手段」を、現像剤吸収ローラ143の換わりに現像剤回収ブレード144で構成している点である。その他の構成は第1ないし第3実施形態と同様であり、以下、第1ないし第3実施形態との相違点を中心に第4実施形態について、図10ないし図13を参照しつつ詳細に述べる。なお、第1ないし第3実施形態と同一な構成および動作については、その構成および動作の説明を省略する。図10は第4実施形態の要部拡大図、図11は第4実施形態におけるクリーニング部を示す図、図12は第4実施形態におけるクリーニング部の動作を示す図、図13は現像剤回収ブレードの部分拡大図である。
図10および図11に示すように、感光体11Yの回転方向D1におけるクリーニング位置19の上流側に現像剤回収ブレード144が配設されている。この現像剤回収ブレード144は、例えば、薄いフィルムや先端のとがった形状の部材を用いることができるが、本実施形態ではゴムを利用して現像剤回収ブレード144を構成している。なお、現像剤回収ブレード144の形状等については後で詳細に述べる。
続いて、図12を参照しつつ、現像剤回収ブレード144の動作について詳細に述べる。図12に示すように、感光層OPLのX方向における両端部領域に付着している現像液32は、現像剤回収ブレード144を構成しているブレード片144a,144bによって感光体11Y上から除去され、回収容器142に回収される。なお、X方向における、感光層OPLの中央部分に付着している現像液32は、転写位置19において中間転写ベルト41にトナー像が転写された後に、感光体11Y上に残存する、転写残り現像剤32である。
この第4実施形態では、感光体11Yを構成する感光層OPLの両端部領域に付着する現像液32を、現像剤回収ブレード144によって除去、回収することができるので、感光層OPLの両端部領域に、現像液32の液溜まりが発生するのを防止することができる。したがって、上記第1ないし第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、現像剤回収ブレード144の配設位置は、感光体11Yの回転方向D1におけるクリーニング位置19の上流側および下流側のどちらでも構わないが、本実施形態では、クリーニング位置19の下流側に現像剤回収ブレード144を配設している。そのため、現像剤回収ブレード144で回収することができず、感光層OPLの中央部側の現像剤回収ブレード144の端部に残存してしまった現像液32は、クリーニングブレード141で除去することが出来る。したがって、確実に感光層OPLの両端部から現像液32を除去することができる。
また、本実施形態では、現像剤回収ブレード144を構成するブレード片144a,144bの形状を図13に示すように、感光層OPLの外側の端部A−Cよりも中央側の端部B−Dの方を、短く構成している。そのため、現像剤回収ブレード144で回収される現像液32が、現像剤回収ブレード144の外側へ移動するのを防止することができる。また、この場合、ブレード片144a,144bの端部Cの部分を持ち上げる構成とすることにより、さらに顕著な効果を得ることができる。また、感光層OPLの両端部領域の現像液32を現像剤回収ブレード144で回収する際、該現像液32が感光層OPLの中央部分の方向へ移動してしまったとしても、感光層OPLの中央部分に移動した現像液32は、クリーニングブレード141で除去することができる。このように、本実施形態の構成とすれば、確実に感光体11Y上の残存現像液32をクリーニング部14によって除去することが出来る。
<その他>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、感光体11Yを回転駆動する駆動部を制御して、画像形成動作が終了した後に、感光体11Yを所定の回数、空回転させる構成としてもよい。このような構成とすれば、画像形成動作終了後に感光体11Y上に残存する現像液32を確実に除去することができる。そのため、画像形成動作が実行されていない間に、感光層OPLの両端部領域が現像液32に接触するのを防止することができる。したがって、現像液32によって感光層OPL(特にその両端部)が浸食されて劣化するのを抑制することができるので、長期間、安定して画像を形成することができる。
また、上記実施形態では、露光部20を各感光体11Y,11M,11C,11Kに1対1に対応して設け、各感光体11Y,11M,11C,11Kのそれぞれに、対応した静電潜像を形成するように構成したが、例えば、1つの露光部を配設し、レーザービームの照射方向をミラー等を用いて切り替えることによって、各感光体11Y,11M,11C,11Kのそれぞれに対応した静電潜像を形成する構成としてもよい。その他、LEDアレイを用いた露光手段を用いても構わない。要は、各感光体11Y,11M,11C,11Kのそれぞれに、1対1に対応した静電潜像を形成できる構成であれば、どのような構成としてもよい。
また、上記実施形態では、規制ブレード35はトレール規制を行っているが、規制ブレードの35の先端が塗布ローラ34の回転方向の上流側に向くように配置して、いわゆるカウンタ規制を行っても構わない。
また、上記実施形態では、本発明をタンデム方式のカラープリンタに具現化しているが、いわゆる、モノクロプリンタに本発明にかかる構成を適用しても構わない。
また、上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を転写紙に印刷するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む一般の湿式方式の画像形成装置に適用することができる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態。 図1の要部拡大図。 同プリンタの電気的構成を示すブロック図。 アニロクスローラを示す斜視概念図。 感光体とクリーニングブレードの配置関係を示す図。 クリーニング部の拡大図。 現像剤吸収ローラを示す図。 第2実施形態における現像剤吸収ローラを示す図。 第3実施形態における現像剤吸収ローラの側面図。 第4実施形態の要部拡大図。 第4実施形態におけるクリーニング部を示す図。 第4実施形態におけるクリーニング部の動作を示す図。 現像剤回収ブレードの部分拡大図。 従来の配置関係で構成された感光体とクリーニング部材を示す図。
符号の説明
11…感光体、 141…クリーニングブレード(クリーニング部材)、 143…現像剤吸収ローラ(現像剤回収手段)、 144…現像剤回収ブレード(現像剤回収手段)、 19…クリーニング位置、 32…現像液(液体現像剤)、 41…中間転写ベルト(転写媒体)、 BM…基材、 D1…第1方向、 OPL…感光層、 X…第2方向、 W1…感光層の幅、 W2…クリーニング部材の幅

Claims (7)

  1. 回転自在に設けられた基材の表面に塗布形成された有機系感光層に静電潜像を担持する感光体を第1方向に回転移動させながら、液体現像剤を用いて前記静電潜像を現像してトナー像を形成するとともに、該トナー像を転写位置で転写媒体に転写する画像形成装置において、
    前記第1方向における前記転写位置の下流側のクリーニング位置で、前記第1方向に対してほぼ直交する第2方向において、前記有機系感光層の幅よりも短く、かつ、前記有機系感光層の両端部の内側に配置されて、前記感光体に残留する前記液体現像剤を除去するクリーニング部材と、
    前記有機系感光層の両端部領域の前記液体現像剤を回収する現像剤回収手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像剤回収手段を現像剤吸収ローラで構成した請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤回収手段は、前記現像剤吸収ローラ上の前記液体現像剤を除去する補助ブレードをさらに有する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤吸収ローラは、前記第1方向における前記クリーニング位置の下流側に配置される請求項2または3記載の画像形成装置。
  5. 前記現像剤回収手段を現像剤回収ブレードで構成した請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記現像剤回収ブレードは、前記第1方向における前記クリーニング位置の上流側に配置される請求項5記載の画像形成装置。
  7. 回転自在に設けられた基材の表面に塗布形成された有機系感光層に静電潜像を担持する感光体を第1方向に回転移動させながら、液体現像剤を用いて前記静電潜像を現像してトナー像を形成するとともに、該トナー像を転写位置で転写媒体に転写する画像形成装置において、前記第1方向における前記転写位置の下流側のクリーニング位置で、前記第1方向に対してほぼ直交する第2方向において、前記有機系感光層の幅よりも短く、かつ、前記有機系感光層の両端部の内側に配置されて、前記感光体に残留する前記液体現像剤を除去するクリーニング部材を備え、
    前記有機系感光層の両端部領域の前記液体現像剤を回収することを特徴とする画像形成方法。
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