JP2006112913A - 欠陥検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 欠陥を確実に検出することが可能な欠陥検査装置を提供する。
【解決手段】 マスク8に形成されたパターンの微分干渉像を生成する微分干渉光学系7、10と、前記微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向を時間的に変化させる制御部15、16と、前記制御部による前記微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向の時間的な変化に対応して時間的に変化する微分干渉像を撮像する撮像部12と、前記撮像部で撮像された時間的に変化する微分干渉像に基づいて前記マスクに形成されたパターンの欠陥を検出する欠陥検出部18、19、20とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、欠陥検査装置に関する。
LSI等の半導体装置の高集積化に伴い、レチクル等のマスクに形成されるマスクパターンの微細化が進んできている。そのため、マスクパターンの欠陥検査装置にも高性能のものが求められている。しかしながら、高性能の欠陥検査装置を得ることは必ずしも容易ではない。
例えば、位相シフトマスクの欠陥検査では、以下のような問題がある。位相シフトマスクには、シフタ部にシフタ材料を形成してλ/2の位相差を設けるようにしたものと、シフタ部のガラス基板を掘り込んでλ/2の位相差を設けるようにしたものとがある。このうち、特に掘り込み型の位相シフトマスクでは、掘り込み部と非掘り込み部の透過率がほとんど変わらないため、掘り込み部と非掘り込み部の境界部のコントラストを上げることが難しい。そのため、欠陥検査装置の検出感度を上げることが必然的に困難となる。
このような問題に対して、微分干渉光学系を用いた欠陥検査装置が提案されている(特許文献1参照)。微分干渉光学系は、光束を微小角分離するプリズムを利用して実現される。すなわち、マスクからの透過光或いは反射光の光束を瞳位置に設けたプリズムによって微小角分離することで、分離された二つの光束が結像面において互いに干渉し、位相差に応じた強度変化が生じる。位相シフトマスクの掘り込み部と非掘り込み部との位相差はλ/2であるため、掘り込み部と非掘り込み部の境界部では強度変化が大きくなり、シフタ境界部を高感度で抽出することが可能である。
しかしながら、上述した方法では、プリズムによる光束分離方向すなわち微分方向が掘り込み部と非掘り込み部の境界線に垂直である場合には、微分干渉効果によって境界部での強度変化が大きくなり、境界部を高感度で検出することができるが、光束分離方向が境界線に平行である場合には、境界部での強度変化が得られないため、境界部を検出することができない。そのため、上述した方法では、掘り込み部と非掘り込み部の全ての境界を高感度で検出することが困難であり、全方向においてシフタ境界部の欠陥を確実に検出することが困難である。
特開平10−177246号公報
上述したように、従来のマスクパターンの欠陥検査装置では、全方向でパターンの欠陥を確実に検出することが困難であった。
本発明は、上記従来の課題に対してなされたものであり、パターンの欠陥を確実に検出することが可能な欠陥検査装置を提供することを目的としている。
本発明の第1の視点に係る欠陥検査装置は、マスクに形成されたパターンの微分干渉像を生成する微分干渉光学系と、前記微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向を時間的に変化させる制御部と、前記制御部による前記微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向の時間的な変化に対応して時間的に変化する微分干渉像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された時間的に変化する微分干渉像に基づいて前記マスクに形成されたパターンの欠陥を検出する欠陥検出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第2の視点に係る欠陥検査装置は、マスクに形成されたパターンの微分干渉像を生成するものであって、微分干渉効果が生じる方向が互いに異なる複数の微分干渉光学系と、前記複数の微分干渉光学系で生成された複数の微分干渉像を撮像する複数の撮像部と、前記複数の撮像部で撮像された複数の微分干渉像に基づいて前記マスクに形成されたパターンの欠陥を検出する欠陥検出部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、全方向でパターンの欠陥を確実に検出することができ、高性能の欠陥検査装置を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
まず、微分干渉光学系によって微分干渉像を取得するための原理について、図1を参照して説明する。
光源101から出射された照明光が光学系102を介してマスク(例えばレチクル)103に照射され、マスク103からの透過光が光学系104を介して瞳位置に配置されたプリズム105に入射する。プリズム105は入射光を微小角分離するものであり、プリズム105によって分離された二つの光束が撮像素子106に入射する。プリズム105で分離された二つの光束は、撮像素子106の結像面において互いに干渉し、微分干渉像が撮像素子106によって撮像される。
例えば、図2(a)に示すように、マスク103として掘り込み部及び非掘り込み部を有する位相シフトマスクを用いた場合、プリズム105による光束分離方向(微分方向、微分干渉効果が生じる方向)が掘り込み部と非掘り込み部の境界線に垂直である場合には、撮像素子106の撮像面上には図2(b)に示すような微分干渉像が形成される。すなわち、プリズム105によって分離された二つの光束によって、互いにずれ量Dだけ位置ずれした像が得られる。掘り込み部と非掘り込み部では位相差がλ/2であるため、図2(c)に示すように、微分干渉効果によって境界部での強度変化が大きくなり、境界部の検出感度を高めることができる。
なお、図1に示したような基本構成を用いる場合、マスク103のマスク面(パターン形成面)上の各点を通過した光線がプリズム105によって二つの光線に分離され、分離された二つの光線が撮像素子106の撮像面上の異なる点に結像されることから、光源101にはコヒーレント光を生じるものを用いる必要がある。
光源101にインコヒーレント光を生じるものを用いる場合には、プリズム105の他にさらに、光源101とマスク103との間にもプリズムを設けるようにする。この場合には、光源101からの光束が、光源101とマスク103との間に設けられたプリズムによって二つの光束に分離され、分離された二つの光束がマスク103を透過した後、マスク103と撮像素子106との間に設けられたプリズム105によって再び一つの光束に合成され、合成された一つの光束による像が撮像素子106に結像される。したがって、光源101とマスク103との間及びマスク103と撮像素子106との間にそれぞれプリズムを設けた場合には、インコヒーレント光を用いた場合にも、図2(b)に示したような微分干渉像が得られる。
ただし、図1等に示した微分干渉光学系を単に用いただけでは、全ての境界部を確実に検出することはできない。すなわち、境界線が光束分離方向に平行であるような場合には、境界部での強度変化が得られないため、境界部における欠陥を高感度で検出することができない。そこで、以下の各実施形態で述べるような構成を用いることにより、境界部における欠陥を確実に検出できるようにしている。
(実施形態1)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る欠陥検査装置の一例を示したブロック図である。本実施形態は、微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向を時間的に変化させるものである。
光源1には、コヒーレント光を生じるもの及びインコヒーレント光を生じるもののいずれも用いることが可能であるが、本例では、コヒーレント光を生じるレーザーを用いている。光源1から出射した光は、照明光学系により、所望のパターンが形成されたマスク(レチクル等)8のマスク面(パターン面)上にケーラー照明される。マスク8には、図2(a)に示したような掘り込み部及び非掘り込み部を有する基板掘り込み型の位相シフトマスクを用いる。照明光学系には、エキスパンダ2、フライアイレンズ3、干渉ノイズ低減機構4、リレーレンズ5及びコンデンサレンズ6が含まれる。干渉ノイズ低減機構4には例えば拡散板が用いられ、この干渉ノイズ低減機構4によってケーラー照明による干渉ノイズが低減される。リレーレンズ5は光源像を形成するものであり、コンデンサレンズ6はマスク8をケーラー照明するためのものである。
プリズム7は、すでに説明したように、入射光束を二つの光束に分離して出射するものであり、プリズム7で分離された光束によってマスク8のパターン形成面上が照明される。このプリズム7には、例えばノマルスキープリズムやウォラストンプリズム等が用いられる。
マスク8を透過した光は、無限遠補正された対物レンズ9に入射し、対物レンズ9からは平行光が出射される。対物瞳位置にはプリズム10が配置されており、プリズム7で分離された二つの光束がプリズム10によって再び一つの光束に戻される。プリズム10にもプリズムと同様、ノマルスキープリズムやウォラストンプリズム等が用いられる。プリズム10からの光束は、結像レンズ11を介して撮像素子12に入射し、例えば図2(b)に示したような微分干渉像が撮像素子12の撮像面上に結像される。
位相シフトマスクでは、位相差を与えるシフタ領域の境界が不連続に変化しているため、プリズム7やプリズム10での光束分離角によって決まるシアー量(マスク面上でのずれ量)を欠陥検査装置の光学系の分解能以下にしても、境界部において所望のコントラストを得ることが可能である。
なお、図に示した例では、プリズム7の直前及びプリズム10の直後にそれぞれ偏光板13及び偏光板14を設けており、これらの偏光板13及び偏光板14によって不要な偏光成分を除去することが可能である。
本実施形態では、プリズム7及び10はそれぞれスピンドルモータ15及び16によって回転するようになっている。スピンドルモータ15及び16の回転速度及び位相はエンコーダパルスで管理されており、プリズム7とプリズム10とが互いに同期して回転するようになっている。撮像素子12の撮像期間(露光期間)中にプリズム7及び10を回転させることで、プリズム7及び10の光束分離方向(微分干渉効果が生じる方向)を時間的に変化させることができる。したがって、光束分離方向と掘り込み部と非掘り込み部の境界線との関係が時間的に変化するため、各境界部について確実に微分干渉効果を生じさせることができる。
検査動作は、マスク8を載置したステージ17を、光学系の光軸と直行する平面(xy平面)でスキャンすることで、マスク全面にわたって行われる。具体的には、まずステージ17をx方向に検査領域の端から端まで連続的にスキャンし、その後、ステージ17をx方向と直行するy方向にステップ移動し、今度はステージ17を−x方向に連続的にスキャンする。このように、x方向への連続スキャン及びy方向へのステップ移動を繰り返すことで、マスクの検査領域全体について微分干渉画像が得られる。
撮像素子12には、例えばTDI(Time Delay Integration)動作型の素子が用いられ、マスクの連続移動方向に電荷転送が行われる。電荷転送タイミングは、ステージの移動速度と厳密に合わせ込まれる。ステージ連続移動とTDI動作とを組み合わせることにより、シャッタは不要となり、また電荷の蓄積によって高感度の検出を行うことが可能である。
撮像素子12で1ライン分のデータを得るために露光される時間は、TDI転送速度と蓄積段数との積に対応する。この露光時間内にプリズム7及び10が丁度1回転するようにスピンドルモータ15及び16が駆動される。そのため、スピンドルモータ15及び16の駆動、ステージ17の移動及びTDI動作は、ホストコンピュータ18によって制御され、同期が取られる。その結果、全方向について微分干渉画像を得られる。
撮像素子12で得られた微分干渉画像は比較部19へ送られ、記憶部20に記憶されている基準画像と比較される。その結果、微分干渉画像と基準画像との差異が、マスクパターンの欠陥として抽出される。
Die-to-Die検査の場合には、基準画像には、予め取得された同一マスク上のパターン画像が用いられる。具体的には、まず、マスク上のあるパターンから得られる画像を基準画像として記憶部20に保存する。続いて、上記あるパターンと同一のマスク上に形成され、上記あるパターンと同一形状の他のパターンの画像を、上述した方法によって取得する。さらに、取得された画像と記憶部20に保存された画像とを比較部19によって比較する。
なお、上述した手法は、Die-to-Die検査以外に、Die-to-Database検査にも適用可能である。Die-to-Database検査では、上述した方法によって取得した画像の画像データをマスクパターンデータと比較することで、マスクパターンの欠陥が抽出される。
以上のように、本実施形態によれば、プリズムを回転させることで、プリズムの光束分離方向が時間的に変化し、微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向が時間的に変化する。そのため、撮像された画像は、全方向について得られた微分干渉像が平均化されたものとなり、一つの画像で全方向についての微分干渉像を取得することができる。したがって、全方向についてシフタ境界部で一定以上の強度変化が得られ、マスクパターンの欠陥を確実に検出することが可能となる。
なお、上述した実施形態は、マスクからの透過光を撮像素子に結像する透過光学系に対するものであったが、上述した手法は、マスクからの反射光を撮像素子に結像する反射光学系に対しても同様に適用することが可能である。
図4は、そのような反射光学系を有する欠陥検査装置の一例を示したブロック図である。なお、図3に示した構成要素と対応する構成要素については、同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
本例では、マスク8からの反射光を用いるため、図3に示したプリズム7とプリズム10を一つのプリズムで兼用している。また、反射光学系では、照明光と反射光の光路を分ける必要があるため、ハーフミラー28を設けている。すなわち、照明光の光束はハーフミラー28を透過してプリズム10に供給され、プリズム10で分離された二つの光束がマスク8に入射する。マスク8で反射した二つの光束は、プリズム10で一つの光束に戻され、プリズム10からの反射光の光束がハーフミラー28で反射して撮像素子12に入射する。
このように、反射光学系を用いた場合にも、図3に示した例と同様にプリズムを回転させることで、図3に示した例と同様の作用効果を奏することができる。
また、上述した実施形態では、図3に示すように、照明側にプリズム7を結像側にプリズム10を設けるようにしたが、光源1にコヒーレント光を生じるものを用いる場合には、結像側にのみプリズムを設けるようにしてよい。この場合にも、図3に示した例と同様にプリズム10を回転させることで、図3に示した例と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上述した第1の実施形態及びその変更例では、撮像素子の撮像期間(露光期間)内にプリズムを1回転させるようにしたが、一般にはn回転(ただし、nは整数)させるようにしてもよい。また、撮像素子の撮像期間内にプリズムを連続的に回転させなくてもよく、撮像素子の撮像期間内にプリズムの光束分離方向(微分方向)が少なくとも2方向以上となるようにプリズムを制御してもよい。
(実施形態2)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る欠陥検査装置の一例を示したブロック図である。本実施形態は、微分干渉効果が生じる方向が互いに異なる複数の微分干渉光学系と、複数の撮像部を設けたものである。なお、図3に示した構成要素と対応する構成要素については、同一の参照番号を付し、それらの詳細な説明は省略する。また、動作についても、第1の実施形態で説明した動作と同様の動作については詳細な説明は省略する。
本例では、光源1にコヒーレント光を生じるレーザーを用いている。光源1から出射した光は、照明光学系により、所望のパターンが形成されたマスク8のマスク面(パターン面)上にケーラー照明される。マスク8には、図2(a)に示したような掘り込み部及び非掘り込み部を有する基板掘り込み型の位相シフトマスクを用いる。照明光学系には、エキスパンダ2、フライアイレンズ3、干渉ノイズ低減機構4及びコンデンサレンズ6が含まれる。
マスク8を透過した光は、対物レンズ9に入射し、対物レンズ9からは平行光が出射される。対物レンズ9からの光束は、ハーフミラー21で二つの光束に分離される。ハーフミラー21で分離された一方の光束はプリズム26に入射し、プリズム26で分離された二つの光束は、結像レンズ22を介して撮像素子24に入射し、微分干渉像が撮像素子24の撮像面上に結像される。ハーフミラー21で分離された他方の光束はプリズム27に入射し、プリズム27で分離された二つの光束は、結像レンズ23を介して撮像素子25に入射し、微分干渉像が撮像素子25の撮像面上に結像される。プリズム26及び27並びに撮像素子24及び25には、基本的には第1の実施形態で示したものと同様のものを用いることが可能である。
プリズム26及びプリズム27は、いずれも対物瞳位置に配置されている。また、プリズム26とプリズム27は、光束分離方向(微分方向)が互いに直交するように配置されている。例えば、プリズム26はマスク8のマスク面(パターン形成面)上におけるx方向に対応する方向に光束を分離し、プリズム27はマスク面上におけるy方向に対応する方向に光束を分離する。これにより、撮像素子24で得られる画像はマスク面上においてx方向に微分された微分干渉画像となり、撮像素子25で得られる画像はマスク面上においてy方向に微分された微分干渉画像となる。
撮像素子24及び25で得られた微分干渉画像はそれぞれ比較部19へ送られ、第1の実施形態と同様にして、記憶部20に記憶されている基準画像と比較される。その結果、微分干渉画像と基準画像との差異が、マスクパターンの欠陥として抽出される。ただし、本例では、撮像素子24及び25で得られた画像それぞれに対して比較を行う必要がある。そのため、基準画像のデータを撮像素子24及び25で得られた画像それぞれに対して用意しておく。このように、微分方向の互いに異なる微分干渉像をそれぞれ基準画像と比較することにより、全方向についてシフタ境界部における強度変化を一定の感度以上で取得することが可能である。
以上のように、本実施形態によれば、光束分離方向が互いに異なる複数の微分干渉光学系を用いることで、微分方向(微分干渉効果が生じる方向)が互いに異なる複数の微分干渉像を同時に取得することができる。したがって、全方向についてシフタ境界部の欠陥を一定以上の感度で取得することができ、マスクパターンの欠陥を確実に検出することが可能となる。
なお、上述した実施形態は、マスクからの透過光を撮像素子に結像する透過光学系に対するものであったが、上述した手法は、マスクからの反射光を撮像素子に結像する反射光学系に対しても同様に適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、図5に示すように、結像側にのみプリズム26及び27を設けるようにしたが、照明側にも二つのプリズムを設けることにより、光源1にインコヒーレント光を生じるものを用いることも可能である。図6は、このような構成を採用した場合の概略構成を示したブロック図である。
このような構成を用いる場合には、照明側のプリズム29及び30に対応して二つの照明光学系を用意し、プリズム29に対応した第1の照明光学系の照野と、プリズム30に対応した第2の照明光学系の照野とが、マスク面上で互いに異なるようにする。そして、プリズム26に対応した第1の結像光学系が第1の照明光学系の照野を結像し、プリズム27に対応した第2の結像光学系が第2の照明光学系の照野を結像するようにする。光束分離方向は、プリズム26とプリズム29とで同一とし、プリズム27とプリズム30とで同一とする。また、プリズム26及びプリズム29の光束分離方向と、プリズム27及びプリズム30の光束分離方向とが互いに直交するようにする。
上述したような構成を用いた場合にも、図5に示した例と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上述した第2の実施形態及びその変更例において、二つのプリズムの光束分離方向(微分方向)のなす角度は必ずしも90度である必要はなく、二つのプリズムの光束分離方向が互いに異なっていればよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
微分干渉光学系によって微分干渉像を取得するための基本的な構成例を模式的に示した図である。 微分干渉像の取得原理を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る欠陥検査装置の構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る欠陥検査装置の構成の変更例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る欠陥検査装置の構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る欠陥検査装置の変更例の概略構成を示したブロック図である。
符号の説明
1…光源 2…エキスパンダ
3…フライアイレンズ 4…干渉ノイズ低減機構
5…リレーレンズ 6…コンデンサレンズ
7、10、26、27、29、30…プリズム
8…マスク 9…対物レンズ
11、22、23…結像レンズ 12、24、25…撮像素子
13、14…偏光板 15、16…スピンドルモータ
17…ステージ 18…ホストコンピュータ
19…比較部 20…記憶部 21、28…ハーフミラー
101…光源 102…光学系 103…マスク
104…光学系 105…プリズム 106…撮像素子

Claims (4)

  1. マスクに形成されたパターンの微分干渉像を生成する微分干渉光学系と、
    前記微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向を時間的に変化させる制御部と、
    前記制御部による前記微分干渉光学系の微分干渉効果が生じる方向の時間的な変化に対応して時間的に変化する微分干渉像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された時間的に変化する微分干渉像に基づいて前記マスクに形成されたパターンの欠陥を検出する欠陥検出部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 前記微分干渉光学系は、前記微分干渉効果を生じさせるプリズムを有し、
    前記制御部は、前記プリズムを回転させることで前記微分干渉効果が生じる方向を時間的に変化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。
  3. マスクに形成されたパターンの微分干渉像を生成するものであって、微分干渉効果が生じる方向が互いに異なる複数の微分干渉光学系と、
    前記複数の微分干渉光学系で生成された複数の微分干渉像を撮像する複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部で撮像された複数の微分干渉像に基づいて前記マスクに形成されたパターンの欠陥を検出する欠陥検出部と、
    を備えたことを特徴とする欠陥検査装置。
  4. 前記微分干渉光学系の数は2であり、一方の微分干渉光学系で微分干渉効果が生じる方向と、他方の微分干渉光学系で微分干渉効果が生じる方向とは、互いに直交している
    ことを特徴とする請求項3に記載の欠陥検査装置。
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