JP2006112563A - タンク構造 - Google Patents

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Manabu Ikeyama
学 池山
Terutake Maeji
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Abstract

【課題】タンク内外を連通させる通気路にオイルが付着することを抑制し、オイルがタンク外に滲み出ることを防止できるタンク構造を提供することにある。
【解決手段】 液体を貯留するリザーバタンク1の本体と、同本体の上部に設けられた開口部mと、同開口部mの縁部から本体下方に向かって突出した筒状のガイド32と、開口部mを覆う蓋部33、34に設けられ筒状ガイド32内を経て下端部がガイド32の下方まで延設された液体漏れ防止部材42とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるパワーステアリング装置の油圧回路に採用されているタンクの換気構造に関する。
車両に搭載されるパワーステアリングとしては、エンジン回転力でオイルポンプを駆動し、オイルポンプの発生した油圧でステアリングの操舵力をアシストする油圧式パワーステアリングや、電動モータで油圧を発生させてその油圧でステアリングの操舵力をアシストする電動油圧パワーステアリング、或いは、ハンドル操舵力を電動モータの回転力で直接アシストする電動パワーステアリングが知られている。
これらのパワーステアリング装置のうち、エンジン或いは電動モータで駆動される油圧ポンプにより油圧を発生させる油圧パワーステアリング装置では、油圧回路を介し、高圧油を左右の操舵力伝達リンクに付設されたパワーシリンダの加圧側油室に供給し、他方の低圧側油室の低圧油をリザーバタンクや油圧ポンプ吸入側に戻し、これによって操舵力伝達リンク側に操舵アシスト力を付与している。
このような油圧回路に配備されたリザーバタンクはパワーシリンダの油室からのオイルをオイル収容室に滞留させ、その上方には空室を確保できるように形成されている。ここで、油圧回路を循環するオイルはパワーシリンダの左右の油室へ加圧供給され或いは排除されることや、気泡の発生量等の影響で回路内での容量に増減変動を生じることを考慮し、これを吸収するためリザーバタンクの空室容量を増減可能に形成している。即ち、リザーバタンクの空室の上端に設けられた蓋には大気開放穴が設けられ、この大気開放穴を空気が出入りすることで空室容量を容易に増減できるようにし、空室の内圧上昇を防止している。
例えば、図6に示したリザーバタンクでは、タンク本体100の上部より延出する円筒状取付部110によりタンクの開口部120を形成し、その開口部120を円筒状取付部110に螺着される外蓋130及び開口部120の内側に嵌着された内蓋状のシール部材140により開放可能に閉鎖している。シール部材140は筒状主部141で蓋部空間Eを囲み、その上端よりフランジ142を延出させ、下端のシール壁143で蓋部空間Eの低壁を形成する。しかもシール壁143はその下面より延出するフィン145を備え、これによりタンクの収容室150のオイルの跳ね上がり分が、シール壁143の貫通穴146に直接達することを抑制している。
なお、実開平5−37627号公報(特許文献1)には、タンク本体上部に円筒状取付部を形成し、同円筒状取付部の開口内側にシール部材を嵌着し、外側にキャップを螺着させた油圧式パワーステアリング装置のリザーバタンクが開示される。ここでシール部材のフランジの一部には円筒状取付部と対向する下面に通気溝が形成され、これによって、タンク内、外を連通させ、リザーバタンクの内室の内圧上昇を防止している。
実開平5−37627号公報
ところで、図6のリザーバタンクでは、収容室150に供給されているオイルが跳ね上がると、跳ね上がったオイルの一部は下端フィン145と内筒160間の環状隙間170を通過し、シール壁143に設けた貫通穴146を通過し、蓋部空間Eに達する。この蓋部空間Eにオイルが達すると、その一部が車体振動で外蓋130とフランジ142間に付着する場合があり、フランジ142の一部に形成される通気溝147にも達することとなる。
オイルが通気溝147を完全に塞いだ状態でタンク内圧が上昇すると、通気溝147内に付着していたオイルが押し出され、外蓋13内側のねじ部隙間tを経てタンク外に達し、外壁に滲み出し、そのオイルに泥や埃が付着し、汚れてしまい、見栄えが悪くなり、品質上好ましくない状態が生じる。
なお、特許文献1のリザーバタンクの場合も同様であり、リザーバタンク内のオイルの跳ね上がりが頻繁に生じると、シール部材の外周壁に螺旋状に内嵌突部が形成されていても一部のオイルがフランジ下面の通気溝に達し、タンク内圧が上昇した際にタンク外部にオイルが滲み出し、タンクが汚れ、見栄えが悪くなる。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、タンク内外を連通させる通気路を設けた場合であっても、通気路にオイルが付着することを抑制し、オイルがタンク外に滲み出ることを防止できるタンク構造を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載のタンク構造は、液体を貯留するタンクの本体と、同本体の上部に設けられた開口部と、同開口部の縁部から上記本体下方に向かって突出した筒状のガイドと、上記開口部を覆う蓋部に設けられ上記ガイド内を経て下端部が上記ガイドの下方まで延設された液体漏れ防止部材とを有することを特徴とする。
請求項2記載のタンク構造は、請求項1記載のタンク構造において、上記液体漏れ防止部材は、縦軸と同縦軸の下端に設けられた第1の拡径部(障壁部)と、同第1拡径部より上方に配設されるとともに下面が平面である第2拡径部とを有することを特徴とする。
請求項3記載のタンク構造は、請求項1又は2記載のタンク構造において、上記第1拡径部は下方に向かって環状傾斜面の外径が除々に大きくなる略円錐体状を成し、上記環状傾斜面は上記ガイドの下端部の上方から下方にかけて対向するよう連続形成されることを特徴とする。
請求項4記載のタンク構造は、請求項2又は3記載のタンク構造において、上記第2拡径部の下面は上記第1拡径部の直上に配設されることを特徴とする。
請求項5記載のタンク構造は、請求項2〜4に記載のタンク構造において、上記第1拡径部の下面の径は上記ガイド部の下端の内径より小さいことを特徴とする。
請求項1記載のタンク構造によれば、液体漏れ防止部材の下端部が、ガイドのタンク下方まで延設されるので、下端部が障壁として働き、跳ね上がってきた液体が上方の開口部に向かって移動し、開口外部に流出することを防止できる。
請求項2記載のタンク構造によれば、跳ね上がってきた液体が縦軸の下端の第1拡径部にあたらずにガイド内壁と第1拡径部の間を通過し、あるいは第1拡径部及び縦軸の周壁を伝わり上方移動したとしても、第2拡径部の下面が液体をストップさせ、タンク内に逆流させることができるので、液体が上方の開口部に向かって移動し、開口の外部に流出することを防止できる。
請求項3記載のタンク構造によれば、第1拡径部の環状傾斜面がガイドの下端部の上方から下方にかけて対向するように連続形成されるので、ガイドの下端側ほど第1拡径部との間の環状隙間を狭くでき、液体の上がりを防止できると共に、収容室とタンク外部とを連通させる通気路の一部をなす環状隙間を常時開放状態に保持できる。
請求項4記載のタンク構造によれば、筒状のガイドの内壁と第1拡径部の間の通気路を通過し上方移動してきた液体を第1拡径部に近づけて配備された第2拡径部の下面により確実にストップし、タンク内に逆流させるので、液体が上方の開口部に向かって移動し、開口の外部に流出することを防止できる。
請求項5記載のタンク構造によれば、蓋部をタンクに取り付ける際に液体漏れ防止部材側の第1拡径部をガイド部の下端部よりタンク下方に向かってスムーズに挿入することができる。
図1にはこの発明の一実施形態としてのタンク構造が適用されたリザーバタンク1を示し、図2にはリザーバタンク1を備えたパワーステアリング装置2の油圧回路3を示した。
パワーステアリング装置2は、ステアリングホイール4が連結された操舵軸5と、操舵軸5の下端に設けられた不図示のピニオン・ラックと、操舵軸5に設けられて操舵軸5の回転方向および操舵軸5に作用する操舵力を検出する操舵力センサ6と、不図示のピニオン・ラック側に連結される操舵力入力リンク7と、同操舵力入力リンク7を収容しその一部に形成したピストン11に操舵アシスト力を付与する油圧パワーシリンダ8と、操舵力入力リンク7の左右端を左右の前輪10に連結する操舵力出力リンク9とを備える。
なお、油圧パワーシリンダ8はその本体であるシリンダ12の内部に、ピストン11を挟んで左右油圧室13、14を配備している。左右油圧室13、14は操舵軸5に連動して切換え作動する油路切り換え弁15にそれぞれ連結され、油路切り換え弁15は油圧回路3側に連結される。
油圧回路3は左右油圧室13、14に左右連通路16、17を介し接続された油路切り換え弁15と、同油路切り換え弁15の弁流入口18及び弁戻し口19と、弁戻し口19より延出する低圧路21と、低圧路21の他端が連通する流入口102が形成されたリザーバタンク1と、リザーバタンク1の側壁側の流出口101に吸入路23を介し接続されたモータM付のポンプ22と、ポンプ22より延出する吐出路23が接続される流量調整弁24と、流量調整弁24の油供給口241を油路切り換え弁15の弁流入口18に連通させる油供給路25と、流量調整弁24の戻し口242をポンプ22の吸入路23に接続させる戻し路26とを備える。
油路切り換え弁15はステアリングホイール4が左右に切られることで、左右の油圧室13、14の一方側に圧油を供給すると共に他方側の油を低圧路21を介してリザーバタンク1に排出し、この際、左右一方への操舵アシスト力をピストン11を介し操舵力入力リンク7に生じさせる。流量制御弁24は電磁弁27で駆動される不図示の可変オリフィスを本体内に備え、電磁弁27にはコントローラ28が接続される。コントローラ28は車速Vbを車速センサ29で操舵角速度θhを操舵角センサ55で取り込み、電磁弁27を介し可変オリフィスを切り換えて絞り量を増減し、最適な油量を左右油圧室13、14に供給するよう制御する。
このような油圧回路3に配備されたリザーバタンク1は樹脂成形品であり、図1に示すように、大径部30と、その下の小径部20と、大径部30の上端より突出し開口部mを形成する円筒状取付部31と、開口部mの下縁部から本体下方に向かって突出した筒状ガイド32と、円筒状取付部31の外壁の螺子部311に螺着される外蓋33と、開口部mの内側に嵌着された内蓋であるシール部材34と、小径部20の側壁に突設され流出口101を形成する流出パイプ35と、小径部20の低壁に突設され流入口102を形成する流入パイプ36とを備える。
流入パイプ36は小径部20の内部に延出し、大径部30側の収容室37に達している。小径部20と大径部30の間の環状段部には膨出部321が形成されている以外の部分にフィルタ部材38が取付られ、これによりフィルタ上部の収容室37に達したオイル中の異物を除去し、下部に達したオイルを流出パイプ35よりポンプ22側に流出している。
図3に示すように、円筒状取付部31の外壁の螺子部311とこれに螺着される外蓋33の内側螺子部331とは螺合時にあっても螺子間隙間tを有するよう形成され、円筒状取付部31の上部外側空間tuは螺子間隙間tを通して大気圧に保持される。
開口部mの内側に嵌着された内蓋であるシール部材34は、円筒状取付部31の上端に当接するフランジ39と、フランジ39の内端縁より下方に延び蓋部空間Eを覆う筒状主部40と、筒状主部40の下端縁を覆うシール壁41と、シール壁41の下面より筒状ガイド32の下方まで延設された液体漏れ防止部材42とを備える。
フランジ39は外蓋33の円筒状取付部31への螺合時において、その上面を外蓋33の内壁に密着するが、その一部に通気溝43が形成される。この通気溝43は円筒状取付部31の内側の蓋部空間Eと外側の上部外側空間tuを連通させるように形成される。
筒状主部40は円筒状取付部31の内壁に当接し、一部にはシールリング44を装着し、これによって円筒状取付部31の形成する開口部mを筒状主部40が確実にシールしている。
シール壁41はその中央側の一部に貫通孔45を形成され、これにより、蓋部空間Eと収容室37を連通させている。なお、貫通孔45はシール壁41の上面で最も低位置となるような中央側の部位に形成され、蓋部空間Eに達したオイルの収容室37側への流下を容易化している。
液体漏れ防止部材42はシール壁41の中央下面より下方に延びる縦軸46と、同縦軸46の下端に設けられた第1拡径部47と、同第1拡径部47より上方に配設されるとともに下面が平面である第2拡径部である第2フィン48と、同第2フィン48より上方に配設されるとともに下面が平面である第3拡径部である第3フィン49とを有する。
縦軸46はシール壁41の下方に延びて筒状ガイド32内を経て下端部が筒状ガイド32の下方まで延出量aだけ延設される。第1拡径部47は縦軸46と同心状に一体成形され、下方に向かって環状傾斜面fcの外径が除々に大きくなる略円錐体状を成す。なお、第1拡径部47の環状傾斜面fcは筒状ガイド32の下端部の上方から下方にかけて対向するよう連続形成され、下端部と最も接近する部位でも幅bの環状隙間を保持しており、これによって収容室37と筒状ガイド32内を連通させている。
第1拡径部47はその環状傾斜面fcの下端の最大外径d1が筒状ガイド32の下端の内径D1よりわずかに小さく形成される。これにより、シール部材34を円筒状取付部31に取り付ける際に、第1拡径部47と筒状ガイド32の下端部の干渉を防ぎ、スムーズな挿入作業を行えるようにしている。
第1拡径部47の直上に第2フィン48が配設される。第2フィン48は薄板の円板状を成し、縦軸46と同心状に一体成形され、下面fd2が平面として形成され、上面はなだらかな傾斜上面fu2として形成される。第2フィン48の環状外周縁は筒状ガイド32部の内壁に対し幅cの環状隙間を保持しており、これによって収容室37と筒状ガイド32上方域を連通させている。
第2フィン48の直上に第3フィン49が配設される。この第3フィン49は薄板の円板状をなし、縦軸46と同心状に一体成形され、下面fd3が平面として形成され、上面はなだらかな傾斜上面fu3として形成される。第3フィン49の環状外周縁は筒状ガイド32部の内壁に対し幅dの環状隙間を保持しており、これによって収容室37とシール壁41の貫通孔45側を連通させている。
ここで、幅bはその環状隙間をオイルが流下するとした場合においても、流下するオイルの油膜で環状隙間が閉鎖されることがないような幅に設定される。しかも、筒状ガイド32の下端の内径D1や、略円錐体状の第1拡径部47の最大外径d1や、縦軸46の延出量aは、収容室37の油面からの跳ね上がりオイルが幅bの環状隙間にできるだけ侵入しないような形状を成すよう適宜設定される。更に、幅c、dは筒状ガイド32部の内壁に沿ってオイルが流下し、第2、第3フィン48、49の各傾斜上面fu2、fu3に沿ってオイルが流下するとした場合においても、流下するオイルの油膜で幅c、dの各環状隙間が閉鎖されることがない程度の幅に設定される。
このようなタンク構造が適用されたリザーバタンク1を備えたパワーステアリング装置2が車両の走行時に駆動すると、コントローラ28が車速Vb、操舵角θhを取り込み、車速やハンドル角速度対応のデューティー比を不図示のデューティー比設定マップ等で演算し、同出力で電磁弁27を介し可変オリフィスが切り換えられる。この場合、ポンプ22が低回転域或いはハンドル角速度が大きい運転域では、可変オリフィスを大きく開いて左右の油圧室13、14への供給油量を増大させてアシスト力を大きくし、操舵操作の容易化を図り、ポンプ22が高回転域或いはハンドル角速度が小さい運転域では、可変オリフィスの絞り量を最も増すようにし、高速走行域で操舵アシスト力を抑え、操舵時の違和感を排除し、高回転域でのポンプ駆動ロスを抑制するように制御する。
このような操舵操作が成される走行時において、油圧回路3を流動するオイルは低圧路21よりリザーバタンク1の収容室37に流入し、ポンプ22の駆動状態に応じて吸入路23に流出する。この場合、左右の油圧室13、14へのオイルの圧送状態や油圧回路3内に含まれる気泡の発生量の影響で収容室37に滞留するオイルの量は増減し、液面が上下動するのに応じて幅b、c、dの各環状隙間、貫通穴45、通気溝43、上部外側空間tu、螺子間隙間tからなる通気路Rを空気が出入りし、収容室37は常時、大気圧に保持される。
ここで、車体振動等によって収容室37のオイルが跳ね上がり、一部が筒状ガイド32内に向かうと、その跳ね上がりオイルの大部分は、略円錐体状の第1拡径部47の障壁として機能する下面部に当たり、下方に流下する。更に、跳ね上がりオイルの一部は幅bの環状隙間に侵入するが、第1拡径部47の直上の第2フィン48の平面である下面fd2に当たり、縦軸46、第1拡径部47の表面に沿って下方に流下することとなる。更に、車体が極めて大きく振動し、その跳ね上がりオイルの一部が第2フィン48と筒状ガイド32間の幅cの環状隙間を通過して上方に移動したとしても第3フィン49の下面fd3により更なる上方移動を阻止され、筒状ガイド32間の幅cの環状隙間を通過して貫通穴45の上方にオイルが移動することを確実に阻止できる。なお、貫通孔45を通過して一時的にオイルが蓋部空間E側に侵入するとしても、貫通孔45がシール壁41の底面の最下端位置に形成されるので、オイルを容易に下方に流下させることができ、蓋部空間E側の最上部の通気溝43にオイルが達することを未然に防止できる。
更に、経時的にオイルの劣化等によって第1拡径部47の環状傾斜面fcや第2フィン48の傾斜上面fu2に劣化オイルが付着するとしても、幅b、cの環状隙間はそれを見越して隙間が十分に確保されており、同環状隙間が閉鎖されることを確実に防止できる。このように、図1のリザーバタンク1は長期にわたり、収容室37と上部外側空間tuとの通気性を通気路Rを介して確保でき、収容室37を大気圧に保持でき、高圧化することを防止することができ、通気溝43にオイルが達することを防止できるので、通気溝43、上部外側空間tu、螺子間隙間tを通してオイルがタンク外側に滲み出て、そのオイルに泥や埃が付着し、汚れてしまい、見栄えが悪くなることを確実に防止できる。
なお、本発明者の行った走行試験では、図6に示した従来構造のリザーバタンクを用いた場合、1、000〜10、000km走行で滲みが発生していたのに対し、本願のタンク構造が適用された図1のリザーバタンク1を用いた場合、20、000km走行後も全く滲みの発生はなかった。
上述のところにおいて、リザーバタンク1の液体漏れ防止部材42は縦軸46の下から上に向け、第1拡径部47、第2フィン48、第3フィン49を順次形成していたが、場合により、図4に示すように、図1に記載されていた第3フィン49を排除し、構成の簡略化を図っても良い。更に、図1の液体漏れ防止部材42は縦軸46の下端に略円錐体状の第1拡径部47を形成していたが、これに代えて、図5(a)、(b)に示すように、縦軸46の下端に薄板状の環状分割フィン51を一体的に形成しても良い。
ここで、液体漏れ防止部材42aは樹脂成形され、その一部の環状分割フィン51は可撓性を十分発揮できるように薄板状円板に形成され、特に、放射方向に複数の切れ目52を入れて複数の切片部53を環状に設けた形状を採り、これにより各切片部53が縦軸46方向に容易に撓み、復帰できるように形成されている。なお、符号54は切れ目52の基端に形成された小穴であり、各切片部53の相対変位を容易化させるものである。
この場合、液体漏れ防止部材42aの組み付け時において、環状分割フィン51の外形d2が筒状ガイド32の下端の内径D2より大きいことより、環状分割フィン51の外周縁側が筒状ガイド32の内周壁面と干渉するが、ここでは樹脂製の環状分割フィン51の各切片部53が上下に撓み(図5(a)中の2点鎖線参照)、容易に組み付けを完了させることができ、組み付け後において、各切片部は容易に元の形状に復帰できる。この場合、環状分割フィン51は筒状ガイド32の下端より所定量a’下方に配備され、しかも、環状分割フィン51の外形d2が筒状ガイド32の下端の内径D2より大きく設定されるので、跳ね上がりオイルが筒状ガイド32内に侵入することをより確実に防止でき、通気溝43を通してオイルがタンク外側に滲み出て、見栄えが悪くなることをより確実に防止できる。
上述のところにおいて、タンク構造はパワーステアリング装置2の油圧回路33に配備されたリザーバタンク1として説明したが、これに代えて、本発明をその他の液体タンク、例えば、ウォシャータンクや、冷却水用のリザーバタンク等にも適用でき、同様の作用効果が得られる。
本発明の一実施形態としてのタンク構造が適用されたリザーバタンクの要部切欠斜視図である。 図1のリザーバタンクを備えるパワーステアリング装置の概略構成図である。 図1のリザーバタンクの開口部周りの拡大切欠断面図である。 図1のリザーバタンクに用いる液体漏れ防止部材の第1の変形例の開口部周りの拡大切欠断面図である。 図1のリザーバタンクに用いる液体漏れ防止部材の第2の変形例を示し、(a)は開口部周りの拡大切欠断面図、(b)は液体漏れ防止部材の環状分割フィン51の平面図である。 従来のリザーバタンクの要部切欠側面図である。
符号の説明
1 リザーバタンク
2 パワーステアリング装置
3 油圧回路
31 円筒状取付部
32 筒状ガイド
33 外蓋
34 シール部材(内蓋)
42、42a 液体漏れ防止部材
m 開口部

Claims (5)

  1. 液体を貯留するタンクの本体と
    同本体の上部に設けられた開口部と、
    同開口部の縁部から上記本体下方に向かって突出した筒状のガイドと、
    上記開口部を覆う蓋部に設けられ上記ガイド内を経て下端部が上記ガイドの下方まで延設された液体漏れ防止部材と
    を有することを特徴とするタンク構造。
  2. 上記液体漏れ防止部材は、
    縦軸と、
    同縦軸の下端に設けられた第1の拡径部と、
    同第1拡径部より上方に配設されるとともに下面が平面である第2拡径部と
    を有することを特徴とする請求項1記載のタンク構造。
  3. 上記第1拡径部は下方に向かって環状傾斜面の外径が除々に大きくなる略円錐体状を成し、
    上記環状傾斜面は上記ガイドの下端部の上方から下方にかけて対向するよう連続形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のタンク構造。
  4. 上記第2拡径部の下面は上記第1拡径部の直上に配設されることを特徴とする請求項2又は3記載のタンク構造。
  5. 上記第1拡径部の下面の径は上記ガイド部の下端の内径より小さいことを特徴とする請求項2〜4に記載のタンク構造。
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