JP2006112517A - ボールねじ - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーンルームのような清浄な環境下での使用に好適なボールねじを提供する。
【解決手段】ねじ軸1及びナット2のボールねじ溝3s,3n間に形成された螺旋状のボール転動路を転動するボール5をねじ軸1の中心線と直交する直線に対してボールねじ溝3s,3nのリード分だけ傾斜した方向にすくい上げてナット2に形成されたボール戻し通路に導入するボール循環コマ8をナット2の両端部内に設け、ボール等に付着したグリースが循環時に飛散しないように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転運動を直線運動に変換する機械要素として、半導体製造装置や液晶表示パネル製造装置などで用いられるボールねじに関する。
クリーンルームのような清浄な環境下でボールねじを使用する場合には、摩耗粉や油分などの微粒子がボールねじから大量に発生してクリーンルーム内等を汚染しないように十分に注意する必要がある。このため、従来においては、ボールねじのボールねじ溝やボールに塗布される潤滑剤として、発塵性の低いグリースを使用して微粒子の発生を抑制している。
しかしながら、半導体製造装置や液晶表示パネル製造装置などで用いられるボールねじは、ボールを循環させる部品として金属製のボール循環チューブを用い、ねじ軸側ボールねじ溝とナット側ボールねじ溝との間に形成されたボール転動路を転動するボールをボール循環チューブのタング部に衝突させてナットの外部にボールをすくい上げる構成となっている。このため、ボール転動路を転動するボールがボール循環チューブのタング部に衝突した際にボール等に付着したグリースの油分が飛散し、飛散した油分が微粒子としてねじ軸とナットの間から外部に放出されることがあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、クリーンルームのような清浄な環境下での使用に好適なボールねじを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明は、ねじ軸と、このねじ軸の外周面に形成されたボールねじ溝と対向するボールねじ溝を有するナットと、前記ねじ軸及び前記ナットのボールねじ溝間に形成された螺旋状のボール転動路を前記ねじ軸または前記ナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールねじ溝及び前記ボールに塗布された低発塵性グリースと、を備えたボールねじにおいて、前記ボール転動路を転動するボールをその中心軌道円上に接点を有する接線に沿って且つ前記ねじ軸の中心線と直交する直線に対して前記ボールねじ溝のリード分だけ傾斜した方向にすくい上げて前記ナットに形成されたボール戻し通路に導入するボール循環コマを前記ナットの両端部内に設けたことを特徴とする。
本発明に係るボールねじにおいて、前記ボール循環コマは樹脂から形成されるものでもよいし、あるいは焼結金属から形成されるものでもよい。また、前記ボール循環コマに形成されたボール案内片部と協働して前記ボールを前記ボール戻し通路に案内するボール案内面を前記ナットに設けた構成であってもよい。
また、本発明に係るボールねじにおいて、前記ボールよりも弾性係数が小さく且つ前記ボールの直径よりも10μm以上小さい直径で球状に形成されたスペーサボールを前記各ボールの間に設けてもよいし、あるいは前記ボールの直径よりも小さい直径で円板状に形成された樹脂製のリテーニングピースを前記各ボールの間に設けてもよい。また、前記ねじ軸と前記ナットとの間に形成された環状間隙をシールするサイドシールを前記ナットの両端に設けてもよい。この場合、前記サイドシールは前記ねじ軸のボールねじ溝に接触するタイプのサイドシールであることが好ましい。
本発明に係るボールねじによれば、ボール転動路を転動するボールをその中心軌道円上に接点を有する接線に沿って且つねじ軸の中心線と直交する直線に対してボールねじ溝のリード分だけ傾斜した方向にすくい上げてナットに形成されたボール戻し通路に導入するボール循環コマをナットの両端部内に設けたことにより、ボール転動路を転動するボールをタングに衝突させることなく循環させることができる。したがって、ボール等に付着したグリースの油分が微粒子としてねじ軸とナットの間から外部に放出されることを抑制できるので、クリーンルームのような清浄な環境下でボールねじを使用する場合にグリースの飛散による微粒子の発生を抑制することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るボールねじの概略構成を示す図である。同図に示すように、第1の実施形態に係るボールねじはねじ軸1及びナット2を備えており、ねじ軸1の外周面にはボールねじ溝3sが形成されている。このボールねじ溝3sはナット2の内周面に形成されたボールねじ溝3nと対向しており、ねじ軸側ボールねじ溝3sとナット側ボールねじ溝3nとの間には多数のボール5が転動自在に設けられている。これらのボール5はねじ軸1及びナット2と同様に鋼等の金属材料で形成されており、ボール5の表面やボールねじ溝3s,3nの溝面には、例えばパーフルオロポリエーテル(PFPE)を基油として用い、かつポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を増ちょう剤として用いたフッ素系の低発塵性グリース(図示せず)が塗布されている。
また、ボール5はボールねじ溝3s,3n間に形成された螺旋状のボール転動路をねじ軸1またはナット2の回転運動に伴って転動するようになっており、ナット2には、上記ボール転動路を転動したボール5を循環させるためのボール戻し通路7が形成されている。このボール戻し通路7はナット2の軸方向に貫通しており、ナット2の両端部には、樹脂材を射出成形してなるボール循環コマ8が組み込まれている。
ボール循環コマ8はタング部81(図2参照)を有しており、ボールねじ溝3s,3n間のボール転動路を転動するボール5は、図4に示すように、ボール循環コマ8のタング部81によりボール5の中心軌道円9上に接点を有する接線10に沿ってすくい上げられるようになっている。また、ボールねじ溝3s,3n間のボール転動路を転動するボール5は、ねじ軸1の中心線と直交する直線に対してボールねじ溝3s,3nのリード分だけ傾斜した方向に上記タング部81によってすくい上げられるようになっている。
ボール循環コマ8はボールねじ溝3s,3n間に形成されたボール転動路とボール戻し通路7とを接続する接続路82(図3参照)を有しており、ボールねじ溝3s,3n間を転動したボール5は、上記接続路82を通ってボール戻し通路7に導入されるようになっている。
ナット2はねじ軸1の外径より大きな内径で円筒状に形成されており、このナット2の両端には、ねじ軸1とナット2との間に形成された環状間隙をシールする接触型のサイドシール11(図1参照)が装着されている。このサイドシール11はリング状に形成されており、ねじ軸1の外周面に形成されたボールねじ溝3sには、サイドシール11の内周縁部が弾接している。
ボールねじ溝3sとボールねじ溝3nとの間に設けられた多数のボール5のうち隣り合う二つのボールの間には、樹脂製のリテーニングピース12(図1参照)が設けられている。このリテーニングピース12はボール5の直径よりも小さい直径で円板状に形成されており、各リテーニングピース12の両端面には、凹球状のボール接触面121(図5参照)が形成されている。
このように構成される本発明の第1の実施形態では、ボールねじ溝3s,3n間に形成されたボール転動路を転動するボール5をその中心軌道円9上に接点を有する接線10に沿って且つねじ軸1の中心線と直交する直線に対してボールねじ溝3s,3nのリード分だけ傾斜した方向にすくい上げてボール戻し通路7に導入するボール循環コマ8をナット2の両端部内に設けたことにより、ボールねじ溝3s,3n間のボール転動路を転動するボール5をタングに衝突させることなく循環させることができる。したがって、ボール5等に付着したグリースの油分が微粒子としてねじ軸1とナット2の間から外部に放出されることを抑制できるので、クリーンルームのような清浄な環境下でボールねじを使用する場合にグリースの飛散による微粒子の発生を抑制することができる。
また、ねじ軸1とナット2との間に形成された環状間隙をシールするサイドシール11をナット2の両端に設けたことにより、ボール5等に付着したグリースの油分が微粒子としてねじ軸1とナット2の間から外部に放出されることを防止することができる。
さらに、ボール5の直径よりも小さい直径で円板状に形成された樹脂製のリテーニングピース12を各ボール5の間に設けたことにより、ボールねじ溝3s,3n間に形成されたボール転動路とナット2に形成されたボール戻し通路7との境界部分でボール同士の競合いが発生することをリテーニングピース12によって抑制することができる。したがって、ボール同士の競合いによる騒音や振動等の発生を低減することができる。
次に、図6〜図9を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
図6において、第2の実施形態に係るボールねじはねじ軸1及びナット2を備えており、ねじ軸1の外周面にはボールねじ溝3sが形成されている。このボールねじ溝3sはナット2の内周面に形成されたボールねじ溝3nと対向しており、ねじ軸側ボールねじ溝3sとナット側ボールねじ溝3nとの間には多数のボール5が転動自在に設けられている。これらのボール5はねじ軸1及びナット2と同様に鋼等の金属材料で形成されており、ボール5の表面やボールねじ溝3s,3nの溝面には、例えばパーフルオロポリエーテル(PFPE)を基油として用い、かつポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を増ちょう剤として用いたフッ素系の低発塵性グリース(図示せず)が塗布されている。
また、ボール5はボールねじ溝3s,3n間に形成された螺旋状のボール転動路をねじ軸1またはナット2の回転運動に伴って転動するようになっており、ナット2には、上記ボール転動路を転動したボール5を循環させるためのボール戻し通路7が形成されている。このボール戻し通路7はナット2の軸方向に貫通しており、ナット2の両端部には、樹脂材を射出成形してなるボール循環コマ8が組み込まれている。
ボール循環コマ8はタング部81(図7参照)を有しており、ボールねじ溝3s,3n間を転動するボール5は、上記タング部81によりボール5の中心軌道円上に接点を有する接線に沿って且つねじ軸1の中心線と直交する直線に対してボールねじ溝3s,3nのリード分だけ傾斜した方向にすくい上げられるようになっている。
また、ボール循環コマ8はボール案内片部83(図 参照)を有しており、ナット2には、上記ボール案内片部83と協働してボール5をボール戻し通路7に案内するボール案内面13(図6及び図9参照)が形成されている。
ボールねじ溝3sとボールねじ溝3nとの間に設けられた多数のボール5のうち隣り合う二つのボールの間には、スペーサボール14(図6参照)が設けられている。このスペーサボール14はボール5よりも弾性係数の小さい材料(例えば樹脂等)で形成されており、その直径はボール5の直径よりも10μm以上小さい直径となっている。
このように構成される本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、ボールねじ溝3s,3n間に形成されたボール転動路を転動するボール5をその中心軌道円上に接点を有する接線に沿って且つねじ軸1の中心線と直交する直線に対してボールねじ溝3s,3nのリード分だけ傾斜した方向にすくい上げてボール戻し通路7に導入するボール循環コマ8をナット2の両端部内に設けたことにより、ボールねじ溝3s,3n間のボール転動路を転動するボール5をタングに衝突させることなく循環させることができる。したがって、ボール5等に付着したグリースの油分が微粒子としてねじ軸1とナット2の間から外部に放出されることを抑制できるので、クリーンルームのような清浄な環境下でボールねじを使用する場合にグリースの飛散による微粒子の発生を抑制することができる。
また、上述した第2の実施形態ではボール循環コマ8のボール案内片部83と協働してボール5をボール戻し通路7に案内するボール案内面13をナット2に設けたことにより、上述した第1の実施形態のように、ボールねじ溝3s,3n間に形成されたボール転動路とボール戻し通路7とを接続する接続路82をボール循環コマ8に形成しなくてもボール5を循環させることができる。したがって、ボールねじ溝3s,3nのリードが小さい場合やボールねじ溝3s,3nが多条ねじ溝である場合でもボール循環コマ8をボールねじ溝3nに干渉させることなくボール5を循環させることができる。
さらに、ボール5の直径よりも小さい直径で球状に形成された樹脂製のスペーサボール13を各ボール5の間に設けたことにより、ボールねじ溝3s,3n間に形成されたボール転動路とナット2に形成されたボール戻し通路7との境界部分でボール同士の競合いが発生することをスペーサボール13によって抑制することができる。したがって、ボール同士の競合いによる騒音や振動等の発生を低減することができる。
本発明者は、上述した循環コマ式ボールねじから発生する微粒子量と従来のチューブ式ボールねじから発生する微粒子量とを比較するために、試験用ボールねじとしてNSK製ボールねじ(呼び番:NSKボールねじ25×20×700−C5、ボール径:3/16インチ)を使用し、予圧荷重:200N、加速度荷重:400N、最高回転数:2000min−1、使用ボールねじ:NSK製ボールねじ(呼び番:NSKボールねじ25×20×700−C5、ボール径:3/16インチ)、ストローク:500mm、試験時間:200時間、低発塵グリース:NSK製グリースLG2(商品名)の試験条件でボールねじのナットを走行させた。そして、そのときに発生した0.5μm以上の微粒子をパーティクルカウンターで測定し、その測定値に基づいて循環コマ式ボールねじの微粒子発生量とチューブ式ボールねじの微粒子発生量との比(以下「発塵比率」と称す)を求めた。
このようにして求めた発塵比率とボールねじの回転数との関係を図10に示す。同図に示されるように、本発明に係る循環コマ方式と従来のチューブ方式とを比較すると、ボールねじの回転数が増加するほど発塵比率が低下することがわかる。したがって、ボール5の循環方式を循環コマ方式とすることにより、摩耗粉や油分等の微粒子がボールねじから発生することを抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、第1及び第2の実施形態ではボールねじ溝3s,3n間のボール転動路を転動するボール5をナット2のボール戻し通路7に導入するボール循環コマとして樹脂製のボール循環コマを用いたが、焼結金属からなるボール循環コマを用いてもよい。
また、第1及び第2の実施形態ではボールねじ溝やボールに塗布される低発塵性グリースの基油としてパーフルオロポリエーテル(PFPE)を用いたが、一般にPFPEは高粘度であるため、トルクが大きい。したがって、鉱油や合成炭化水素油等を基油として用いたグリースと比べると、PFPEを基油として用いたグリースは流動性が乏しく、潤滑性能に劣る傾向があるので、使用用途に応じて、ウレア系のグリースや基油がポリαオレフィン油単体あるいは混合油で構成されたグリースを用いてもよい。ウレア系のグリースはフッ素系グリースに比べて流動性や潤滑性能に優れていることから、低トルクを実現できる。しかも、ウレア化合物はグリースの高温特性を改善する効果もあることから、清浄で高温に晒されるような環境下でも好適に使用できる。
ボールねじに使用される低発塵性グリースの基油としては、40℃における動粘度が8〜460mm2/sのものがよい。これは、基油の動粘度が8mm2/s未満では高温で蒸発し易くなり、460mm2/sを超える動粘度では、摩擦トルクを増大させるだけでなく発塵量も増加するという理由からである。なお、ボールねじに使用される低発塵性グリースとしては、混和ちょう度が最大で300、好ましくは190以上250以下程度のものがよい。
本発明の第1の実施形態に係るボールねじの概略構成を示す図である。 図1に示すボールねじのボール循環コマを示す斜視図である。 図2に示すボール循環コマに形成された接続路を示す図である。 図2のボール循環コマによってすくい上げられるボールのすくい上げ方向を説明するための図である。 図1に示す樹脂製リテーニングピースの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るボールねじの概略構成を示す図である。 図6に示すボールねじのボール循環コマを示す斜視図である。 図7に示すボール循環コマの底面図である。 本発明の第2の実施形態に係るボールねじのナットに形成されたボール案内面を示す斜視図である。 循環コマ式ボールねじとチューブ式ボールねじとの発塵比率とボールねじ回転数との関係を示す図である。
符号の説明
1 ねじ軸
2 ナット
3s,3n ボールねじ溝
5 ボール
7 ボール戻し通路
8 ボール循環コマ
81 タング部
82 接続路
83 ボール案内片部
11 サイドシール
12 リテーニングピース
13 スペーサボール

Claims (8)

  1. ねじ軸と、このねじ軸の外周面に形成されたボールねじ溝と対向するボールねじ溝を有するナットと、前記ねじ軸及び前記ナットのボールねじ溝間に形成された螺旋状のボール転動路を前記ねじ軸または前記ナットの回転運動に伴って転動する多数のボールと、前記ボールねじ溝及び前記ボールに塗布された低発塵性グリースと、を備えたボールねじにおいて、
    前記ボール転動路を転動するボールをその中心軌道円上に接点を有する接線に沿って且つ前記ねじ軸の中心線と直交する直線に対して前記ボールねじ溝のリード分だけ傾斜した方向にすくい上げて前記ナットに形成されたボール戻し通路に導入するボール循環コマを前記ナットの両端部内に設けたことを特徴とするボールねじ。
  2. 前記ボール循環コマは樹脂からなることを特徴とする請求項1記載のボールねじ。
  3. 前記ボール循環コマは焼結金属からなることを特徴とする請求項1記載のボールねじ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載のボールねじにおいて、前記ボール循環コマに形成されたボール案内片部と協働して前記ボールを前記ボール戻し通路に案内するボール案内面を前記ナットに設けたことを特徴とするボールねじ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載のボールねじにおいて、前記ボールよりも弾性係数が小さく且つ前記ボールの直径よりも10μm以上小さい直径で球状に形成されたスペーサボールを前記各ボールの間に設けたことを特徴とするボールねじ。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項記載のボールねじにおいて、前記ボールの直径よりも小さい直径で円板状に形成された樹脂製のリテーニングピースを前記各ボールの間に設けたことを特徴とするボールねじ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載のボールねじにおいて、前記ねじ軸と前記ナットとの間に形成された環状間隙をシールするサイドシールを前記ナットの両端に設けたことを特徴とするボールねじ。
  8. 前記サイドシールは前記ねじ軸のボールねじ溝に接触するタイプのサイドシールであることを特徴とする請求項7記載のボールねじ。
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