JP2006112444A - パイプ体、パイプ体の取扱方法、パイプ体拘束バンド - Google Patents

パイプ体、パイプ体の取扱方法、パイプ体拘束バンド Download PDF

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Abstract

【課題】保管、運搬の問題を解決するパイプ体を提供する。
【解決手段】合成樹脂製の中空円筒状のパイプ体1であって、扁平状に潰されて折り畳み可能となるように、長手方向に沿ってその周壁1wを屈曲させる屈曲部1aが、断面視における周壁1wの少なくとも3箇所に、その軸方向の全長に渡って形成されてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、換気パイプ、電線管、鞘管などとして用いられる中空円筒状の合成樹脂製のパイプ体、このパイプ体の取扱方法、パイプ体拘束バンドに関する。
換気パイプなどとして用いられる中空円筒状の合成樹脂製のパイプ体は、使用時には、その円筒状態を保持する必要があるが、保管、運搬時には、この中空部分がパイプ体の体積の大部分を占め、その占有体積が、保管、運搬のスペース、コストを大きくする理由となっていた。
また、円筒状であるため、積み重ねることができず、保管、運搬等が困難であった。
このようなパイプ体の一例として、特許文献1に記載のものがあるが、この公知発明は、パイプ体の継手に関するもので、上記保管、運搬の問題の解決を図るものではなく、一般的にも、この問題を解決する技術は見当たらなかった。
特開2003−314780号公報(図3)
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、上記保管、運搬の問題を解決するパイプ体、パイプ体の取扱方法、パイプ体拘束バンドを提供することを目的とする。
請求項1記載のパイプ体は、合成樹脂製の中空円筒状のパイプ体であって、前記パイプ体は、扁平状に潰されて折り畳み可能となるように、長手方向に沿ってその周壁を屈曲させる屈曲部が、断面視における周壁の少なくとも3箇所に、その軸方向の全長に渡って形成されてなることを特徴とする。
請求項2記載のパイプ体は、請求項1に従属し、前記屈曲により谷方向に曲げられた屈曲部が、前記周壁内面又は他の屈曲部に当接するように屈曲されることを特徴とする。
ここで、谷方向に曲げられた屈曲部とは、円筒状態で周壁の外側から内側方向への力を受けてパイプ体の中心方向に折り曲げられた屈曲部を言い、これと逆方向に折り曲げられた屈曲部を山方向に折り曲げられた屈曲部という。
請求項3記載のパイプ体は、請求項1または2に従属し、前記屈曲部は、断面視における周壁の4箇所に形成されることを特徴とする。
請求項4記載のパイプ体は、請求項1から3のいずれかに従属し、前記屈曲により谷方向に曲げられた屈曲部が、前記周壁内面に当接するように屈曲され、その当接した周壁の弧状態を支持するように構成されたことを特徴とする。
請求項5記載のパイプ体は、請求項1から4のいずれかに従属し、前記屈曲部は、軟質合成樹脂製の軟質部を備えて屈曲可能とされていることを特徴とする。
請求項6記載のパイプ体は、請求項5に従属し、前記パイプ体は、前記合成樹脂と前記軟質合成樹脂とを同時に押出成形して形成されたものであることを特徴とする。
請求項7記載のパイプ体の取扱方法は、請求項1から6のいずれか記載のパイプ体を、折り畳み状態で保管、運搬することを特徴とする。
請求項8記載のパイプ体拘束バンドは、使用状態において、前記パイプ体の円筒状態を保持すべく、このパイプ体の外周を拘束することを特徴とする。
請求項1記載のパイプ体によれば、周壁の少なくとも3箇所に屈曲部が設けられているので、前記パイプ体は、扁平状に潰されて折り畳み可能となり、保管、運搬の問題を解決することができる。
請求項2記載のパイプ体によれば、請求項1の効果に加え、前記屈曲により谷方向に曲げられた屈曲部が、前記周壁内面又は他の屈曲部に当接するように屈曲されるので、折畳時のパイプ体の占有体積をより小さくすることができる。
請求項3記載のパイプ体によれば、請求項1または2の効果に加え、前記屈曲部は、断面視における周壁の4箇所に形成されているので、折畳時のパイプ体の占有体積をより小さくすることができる。
請求項4記載のパイプ体によれば、請求項1から3のいずれかの効果に加え、前記屈曲により谷方向に曲げられた屈曲部が、前記周壁内面に当接するように屈曲され、その当接した周壁の弧状態を支持するように構成されているので、折り畳み積み重ね時に、周壁の弧状態がより強固に保持される。
請求項5記載のパイプ体によれば、請求項1から4のいずれかの効果に加え、前記屈曲部は、軟質合成樹脂製の軟質部を備えて屈曲可能とされているので、パイプ体がバラバラにならず、気密性が維持され、円筒状態への復元も容易となる。
請求項6記載のパイプ体によれば、請求項5の効果に加え、前記パイプ体は、前記合成樹脂と前記軟質合成樹脂とを同時に押出成形して形成されたものであるので、その形成に余分のコストを必要としない。
請求項7記載のパイプ体の取扱方法によれば、請求項1から6のいずれか記載のパイプ体を、折り畳み状態で保管、運搬するので、これらのパイプの効果を、その保管、運搬時に発揮する。
請求項8記載のパイプ体拘束バンドによれば、使用状態において、前記パイプ体の円筒状態を保持すべく、このパイプ体の外周を拘束するので、パイプ体本来の機能を維持させることができる。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1(a)は本発明のパイプ体の一例を軸方向から見た正面図、(b)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図、図2(a)は図1のパイプ体の使用状態の外観斜視図、(b)はその折り畳み状態の外観斜視図、(c)はその保管、運搬状態を示す概念的な説明図、図3(a)〜(g)は図1のパイプ体の使用態様を例示する図、図4(a)〜(f)は図1のパイプ体の使用態様を例示する図、図5は、図1のパイプ体の形状態様の概念的な説明図、図6(a)、(b)は図1のパイプ体の円筒状態を維持するパイプ体拘束バンドの使用態様を例示する図である。
このパイプ体1は、図1に示すように合成樹脂製の中空円筒状であって、換気パイプ、電線管、鞘管などとして用いられ、扁平状に潰されて折り畳み可能となるように、長手方向に沿ってその周壁1wを屈曲させる屈曲部1aが、断面視における周壁1wの4箇所に、その軸方向の全長に渡って形成されてなることを特徴とする。
その屈曲部1aは、図1(b)に示すように、周壁1wの外側から周壁1wの半分程度の深さの凹部を設け、そこに軟質合成樹脂を充填した軟質部1bと、この軟質部1bの周方向の中心部の位置で内周側となる所に設けられた周壁1wを屈曲させるための折溝1cとを備えている。
パイプ体1の主要部を構成する合成樹脂としては、換気用などの使用目的に合わせた所定長さで両端を支えた場合に所定の撓み以下となり、また、使用状態でその円筒状態(図1(a)の状態。この状態のパイプ体1を、図示したようにパイプ体1a[O]と表現することがある。)を維持し得るようなものであればよく、具体的には、いわゆる硬質合成樹脂、さらに好適には、ポリ塩化ビニール(PVC)が用いられる。
軟質部1bを構成する軟質合成樹脂としては、上記のような構造体としての強度は必要なく、屈曲させた場合に伸び縮みして、屈曲部1aを介して、パイプ体1の周壁1w相互の繋がりを維持し、また、内部の中空部の気密状態を維持できるようなものがよく、具体的には、軟質ポリ塩化ビニール(S−PVC)が好適に用いられる。
4箇所の屈曲部1aは、周壁1wを、ほぼ60度、120度、60度、120度に分ける位置に、この順番で設けられている。
このパイプ体1を扁平状に潰して折り畳むと、図1(c)のような折り畳み状態となる。この状態のパイプ体1を、図示したようにパイプ体1[S]と表現することがある。
この折り畳んだパイプ体1[S]では、屈曲部1aは、山方向に曲げられる部分と、谷方向に曲げられる部分とが発生するが、ここに図示したように、この山方向に曲げられた屈曲部1aを屈曲部1a[M]、谷方向に曲げられた屈曲部1aを屈曲部1a[V]と表現することがある。
このパイプ体1は、使用時には、特に追加の部品や工具を用することなく、例えば、取り付け相手穴にはめ込むだけで、図2(a)のような円筒状態を維持し、一方、折り畳むと、図2(b)のような折り畳み状態を維持する。
したがって、保管、運搬する場合には、図2(c)のように積み重ねることができ、その体積は、この例のパイプ体1の場合で、図示するように、点線で示した円筒状態のパイプ体1[O]の3本分のスペースに、折り畳み状態のパイプ体1[S]が10本収容できる程度となり、保管、運搬のためのスペースがほぼ30%になり、これまで保管、運搬のために、大きなスペースを要していたという問題を解決することができる。
また、谷となる屈曲部1a[V]が上下に互いに組となるパイプ体1[S]の周壁1wの外周を受けることとなり、凹凸が組合わさって、相互にずれることなく、安定した積み重ね状態を維持し、この点でも上記保管、運搬の問題を解決することができる。
換言すれば、このパイプ体1を保管、運搬時には折り畳んだ状態とする取扱方法によれば、保管、運搬のスペース、コスト、積み上げにくさの問題を解決することができる。
また、この屈曲部1aが4箇所のパイプ体1の場合、その谷方向に曲げられた屈曲部1a[V]の先端が対向する周壁1wの内周に当接するようになって、この部分の周壁1wの弧状態を支持するように構成されている。つまり、屈曲部1a[V]が、この周壁1wの円弧形状を保持支える支えの役割を果たしている。
したがって、図2(c)から更に多数のパイプ体1を積み重ねても、パイプ1の周壁1wの円弧形状が損なわれる程度が小さくなる。
また、図1(c)の折り畳み状態のパイプ体1[S]を見て解るように、折り畳み状態であっても、屈曲部1aは、その軟質部1bにより、屈曲部1aで仕切られた周壁1w相互間の繋がりを維持し、気密状態を維持することができる。
この点は、このパイプ体を換気パイプとして用いる場合には、空気の漏れを防ぐことができる点で好適であり、電線管として用いる場合には、外部からの塵埃などの侵入を防いで、内部の電線を保護できる点で好適である。
また、パイプ体1は、こうして折り畳み状態[S]でも屈曲部1aでバラバラにならず、そのまま、容易に円筒状態[O]とすることができ、現場での施行に便利である。
なお、この軟質部1bは、パイプ体1の材料が、ある程度靭性のある、つまり屈曲部で多少繰り返し折り曲げを繰り返しても破断しないような合成樹脂である場合や、屈曲部の形状を考慮することで、同様の破断しにくさを確保できる場合には必ずしも必要なものではない。
このパイプ体1の使用態様を図3、4で簡単に説明する。これより、パイプ体1を換気パイプとして使用する場合について説明し、また、すでに説明した部分と同じ部分には同じ符号を付して重複説明を省略する。
この図3において、符号Aは施行現場においてパイプ体1を支持固定する構造体、符号Bはパイプ体1を支持する支持具、符号Cは支持具Bを構造体Aに固定するための取付ネジ、符号D、Eは、支持具Bにパイプ体1を固定支持させる拘束バンドである。
拘束バンドDを用いる場合、まず、取付ネジCで支持具Bを構造体Aに固定し(図3(a))、拘束バンドDの一端を支持具Bに引っ掛け(図3(b))、パイプ体1をセットし、拘束バンドDの他端を支持具Bに引っ掛けるだけで良い(図3(c))。
この際、支持具Bは、図3(d)に示すように、実線と点線間で弾性的に撓んで、拘束バンドDと協動して、パイプ体1を弾力的に固定支持する。
拘束バンドEを用いる場合は、図3(e)〜(g)に示すように、支持具Bの取付側とパイプ体1の全体を巻き込んで、弾力的に締め付け固定支持するようになっている。
図4においては、符号F(図4(a))はパイプ体1の外周に沿った形状の拘束バンド、符号G(図4(b))は、拘束バンドFの開口部を填まり込ませると共に、自身が所望の構造体に取付ネジで固定されるような支持具であり、拘束バンドFの支持具Gへの着脱は、ドライバーのような工具Tで簡単にできる(図4(c))。
この拘束バンドF、支持具Gによる場合、拘束バンドFにパイプ体1を入れ(図4(d))、その状態で拘束バンドFの開口部を支持具Gに填め込めばよい(図4(e)、(f))。
これらの図3、4で説明した支持具B、G、拘束バンドD、E、Fは、これまでも折り畳みできない従来のパイプ体に用いられていたものであり、本発明のパイプ体1においては、殊更に、それを支持固定するために、別個新規の専用部品を用いる必要はない。
本発明のパイプ体1は、周知の技術を用いて、その主要部となる合成樹脂と軟質部1bとなる軟質合成樹脂とを同時に押出成形して形成されるものであり、その製造に殊更余分のコストが発生するものではないので、コスト面でも有利である。
また、パイプ体1は、押出成形された直後は、図1(a)の円筒状態[O]を維持するものであるが、その後、保管、運搬のために、図1(c)に示す折り畳み状態[S]とすると、その後、外力を解放しても、図5に示す開安定状態のパイプ体1[O′]となり、この状態を維持する。
ここで、対向する山方向に曲げられた屈曲部1a[M]に外力(黒矢印)を加えると円筒状態のパイプ体1[O]となるが、この状態を維持するには、常にその外力を維持する必要がある。この状態は、パイプ体1の使用状態であって、例えば、その両端が、換気のための相手穴に填め込まれている状態である。
開安定状態のパイプ体1[O′]の谷方向に曲げられた屈曲部1a[V]に一時的に閉じ方向の外力(点線矢印)を加えると、閉安定状態のパイプ体1[S′]となり、その状態を維持する。
ここで、対向する山方向に曲げられた屈曲部1a[M]に外力(黒矢印)を加えると変則折り畳み状態のパイプ体1[S′′]となるが、この状態を維持するには、常にその外力を維持する必要があり、外力を解放すると、閉安定状態のパイプ体1[S′]となる。この閉安定状態のパイプ体1[S′]を図2(c)のように積み重ねると自然と図1(c)に示した折り畳み状態[S]となる。
閉安定状態のパイプ体1[S′]の谷方向に曲げられた屈曲部1a[V]に一時的に開方向の外力(点線矢印)を加えると、開安定状態のパイプ体1[O′]となり、その状態を維持する。
こうして、本発明のパイプ体1は、成形後一旦折り畳み状態[S]としたのち、外力を解放すると閉安定状態[S′]となり、この閉安定状態[S′]と開安定状態[O′]との間は、一時的な外力(点線矢印)を加えるだけで可逆的に相互の安定状態となり、その安定状態を維持するようになっている。
したがって、使用する際には、簡単に開安定状態[O′]とした後に、取付穴などに填め込むだけで、円筒状態[O]とでき、保管、運搬する際には、簡単に閉安定状態[S′]とした後に、積み上げるだけで、折り畳み状態[S]となり、全体として、非常に使い勝手がよい。
図1のような構成のパイプ体1が、図5で上記説明したような形状態様を示す理由はまだ明確には把握されていないが、この現象は、再現性、繰り返し性のあるもので、本発明のパイプ体の特徴ということができる。
図6(a)は、パイプ体1が図5のような形状態様を示すことに鑑み、パイプ体1の円筒状態を維持するために用いられるパイプ体拘束バンド2を示している。
従来の折り畳みできないパイプ体では、その円筒形状は材料自身の機械的特性により維持されるので、このようなパイプ体拘束バンド2の必要性は少ない。
しかしながら、本発明のパイプ体1では、図3、4で示した支持方法や、相手穴などで拘束されていない部分の長さがかなり長い場合、図5に示した閉安定状態[S′]、開安定状態[O′]となる部分が発生する可能性があり得る。その場合、パイプ体断面積が小さくなり、換気パイプとしての空気流通量が小さくなる。
このような場合に、パイプ体拘束バンド2によってパイプ体1の外周を拘束して、その円筒状態を維持することが必要になる。
このパイプ体拘束バンド2は、棒体や電線などの結束に用いられるものと同様のもので、バンドの両面に雄雌の平面ファスナを設けて、任意の位置で結束できるものである。
図6(b)に示すパイプ体拘束バンド2Aも同様に平面ファスナを用いるものであるが、この場合は、バンドの一部だけに平面ファスナが設けられ、拘束対象の外径が一定範囲に限定されるものである。
パイプ体拘束バンドとしては、この例のように平面ファスナを用いたものであっても、図4に示したパイプ体の外周形状に合わせたようなものであっても、電線結束などに用いられる合成樹脂製の小突起を組み合わせた結束バンドなど、パイプ体の外周を、その周長が一定になるように拘束できるようなものであれば、どのようなものでも用いることができる。
この実施例1は請求項1〜8の特徴を好適に実現するものである。
図7(a)、(b)は本発明のパイプ体の他例を概念的に示す図である。
図7(a)のパイプ体1Aは、図1のパイプ体1に比べ、屈曲部1aがパイプ体1Aの周壁1w上に3箇所設けられている点が異なる。
具体的には、屈曲部1aは、周壁1wを、90度、180度、90度に分割する位置に設けられ、図示したように、90度の周壁1wに挟まれた屈曲部1aが、谷方向に折り曲げられた屈曲部1a[V]となって、その先端が180度の周壁1wの内面に当接するように折り畳まれる。
このような方法でも、折り畳みしない場合に比べて、パイプ体1Aの占有体積を、保管、運搬時により小さくでき、パイプ体1と同様の効果を発揮することができる。
しかしながら、この場合には、占有体積の減少度は、図1のパイプ体1に比べて、劣り、また、180度の周壁1w側を下方とすると、安定性が悪く、積み上げ姿勢が限定される。
図7(b)のパイプ体1Bは、図1のパイプ体に比べ、屈曲部1aの個数は4箇所で同じであるが、その位置が、周壁1wを90度に等分割する位置となっている点が異なる。
この場合、図示したように、谷方向に折り曲げられた屈曲部1a[V]同士が相互に当接するようになる。
このような方法でも、折り畳みしない場合に比べて、パイプ体1Bの占有体積を、保管、運搬時により小さくでき、パイプ体1と同様の効果を発揮することができる。
しかしながら、この場合には、占有体積の減少度は、図1のパイプ体1に比べて、劣り、また、図から解るように、同じパイプ体1Bをそのまま積み上げると安定性が悪く、周壁1wの凸部が、折り曲げられた屈曲部1a[V]と組み合わされるように、上段と下段のパイプ体1Bをずらせて積み上げることが必要となる。
本発明のパイプ体では、屈曲部1aを設ける個数は、3以上であれば、限定されるものではなく、屈曲部1aが折り畳み状態では、谷方向に折り曲げられた屈曲部1a[M]が、対向する周壁1w内面又は他の屈曲部1aに当接するようにするのが、占有体積の減少、円弧形状の支持の点で有利である。
屈曲部1aを設ける箇所を多くすれば、それだけ成形にコストがかかり、また、構造も複雑になるという側面がある。
この実施例2は、主に請求項1、2の特徴を好適に実現するものである。
図8(a)は本発明のパイプ体の他例を軸方向から見た正面図、(b1)、(b2)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図である。
このパイプ体1Cは、図1のパイプ体1に比べ、屈曲部1d、1fの合計個数、設けられた周壁1w上の位置は共通するが、屈曲部1d、1fの形状が、パイプ体1の屈曲部1aと異なる。
具体的には、屈曲部1dは、パイプ体1の屈曲部1aと同様の軟質部1eを備えているが、この軟質部1eは周壁1wの内面側に設けられ、その凹部底部中央に、パイプ体1の屈曲部1aの折溝1cと同じ機能の折溝1eaが設けられている点が異なっている。
屈曲部1fは、屈曲部1dに比べ、同様の軟質部1g、折溝1gaを備えているが、周壁1wに対して内外に対象となるように、これらの軟質部1g、折溝1gaが設けられている。
屈曲部1dは山方向に折り曲げられるものであり、屈曲部1fは谷方向に折り曲げられるものであり、それぞれ二箇所、同じものが対向するように設けられている。
このパイプ体1Cを折り畳むと、図8(c)の折り畳み状態のパイプ体1C[S]となり、その作用効果は、図1のパイプ体1と同様である。
図9(a)は本発明のパイプ体の他例を軸方向から見た正面図、(b1)、(b2)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図である。
このパイプ体1Dは、図1のパイプ体1に比べ、屈曲部1h、1iの合計個数、設けられた周壁1w上の位置は共通するが、屈曲部1h、1iの構成が、パイプ体1の屈曲部1aと異なる。
具体的には、屈曲部1hは、パイプ体1の屈曲部1aに比べ、周壁1wの全厚に渡って軟質部1haとされ、この軟質部1haの中央内面側に、周壁1wを屈曲させるためのU字折溝1hbが設けられている。
屈曲部1iは、屈曲部1hに比べ、同様の軟質部1ia、U字折溝1ibから構成されるが、周壁1wに対して内外に対象となるように、U字折溝1ibが設けられている。
屈曲部1hは山方向に折り曲げられるものであり、屈曲部1iは谷方向に折り曲げられるものであり、それぞれ二箇所、同じものが対向するように設けられている。
このパイプ体1Dを折り畳むと、図9(c)の折り畳み状態のパイプ体1D[S]となり、その作用効果は、図1のパイプ体1と同様である。
図10(a)は本発明のパイプ体の他例を軸方向から見た正面図、(b)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図、図11(a)、(b)は図10のパイプ体の使用状態を例示する斜視図である。
図10のパイプ体1Eは、図1のパイプ体1に比べ、屈曲部1aの構成、形状は共通するが、その設置箇所が2箇所増えて6箇所となり、その増えた屈曲部1aは、図1のパイプ体1に設けられた60度間隔の屈曲部1aに挟まれ、一方の屈曲部1aに近い位置に設けれ、また、増えた二箇所の屈曲部1aは相互にパイプ体1Eの中心対象となる位置に設けられている。
更に、この追加された屈曲部1aとこれに近接する屈曲部1aとの間の周壁1wの内周面の両屈曲部1aの周方向の中心となる位置に、パイプ体1Eの軸方向の全長に渡る見当溝1jが設けられている。
この新しく設けられた屈曲部1aは、もちろん、屈曲のために用いることができるが、通常の折り畳みのためには、その屈曲部1aでは屈曲させないで、図1(c)と同様に、図10(c)に示すような折り畳み状態のパイプ体1E[S]とする。したがって、このパイプ体1Eも、図1のパイプ体1と同様の作用効果を発揮する。
新しく設けられた屈曲部1aは、同様に追加設置された見当溝1jと合わせて、図11に説明するような用いられ方をする。
図11(a)は、円筒状態のパイプ体1E[O]をこのパイプ体1Eを挟んで直交する二本の構造体に取り付けようとしている状態を示している。
この際、二つの近接する屈曲部1aに挟まれた周壁1wは、図1で説明したようにこの屈曲部1aがその軟質部1b、折溝1cを備えた構造により、より切り裂きやすいものとなっており、図に示すように、この屈曲部1aを所定長さ切り裂いて、その間に挟まれた周壁1wを切り起こして、切り起こし片1kとすることができる。
この切り起こし片1kを構造体Hに当接させ、見当溝1jに取付ネジCを位置決めして、ネジ締めすることにより、パイプ体1Eを格別の支持具を用いることなしに、構造体Hに取りつけることができる。
図11(b)は、パイプ体1Eにおいて、対向して存在する、近接する屈曲部1aに挟まれた二つの周壁1wの内一方側だけを切り起こし片1kとして切り起こし、この切り起こしにより周壁1wに形成された窓からドライバなどの工具Tを差し込み、反対側の近接する屈曲部1aに挟まれた周壁1wの内面に形成された見当溝1jに取付ネジCを位置決めして、構造体Hに取りつけようとしている状態を示している。
この場合も、パイプ体1Eを格別の支持具を用いることなしに、構造体Hに取りつけることができる。
図11(b)のように片1k切り起こしにより形成される窓に工具Tなどを挿入し、対向する見当溝1jを利用して、その裏面側にある構造体に取り付ける方法は、この例のように、パイプ体1Eの端部についてだけでなく、中間部についても用いることができる。
このようにパイプ体1Eの中間部で片1kを切り起こす場合には、作業終了後、片1kを倒し戻し、元の周壁1w状態となるようにするのがよい。
なお、ここでは、パイプ体の形状が円筒のものを例示したが、その形状は、楕円筒状であっても、角筒状であってもよい。また、原則として、周壁は、パイプ体の軸方向に平滑なものを想定しているが、平滑でないものであってもよい。
本発明のパイプ体は、換気パイプ、電線管、鞘管など、その中空部に、空気、電線など比較的軽量のものを通過させ、保持する必要があり、そのパイプ体の保管や運搬に、その中空部ゆえに、スペースの問題、積み上げの問題が存在するあらゆる産業上の分野に用いることができ、本発明のパイプ体の取扱方法、パイプ体拘束バンドは、そのようなパイプ体の保管、運搬、機能維持に好適に用いられる。
(a)は本発明のパイプ体の一例を軸方向から見た正面図、(b)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図 (a)は図1のパイプ体の使用状態の外観斜視図、(b)はその折り畳み状態の外観斜視図、(c)はその保管、運搬状態を示す概念的な説明図 (a)〜(g)は図1のパイプ体の使用態様を例示する図 (a)〜(f)は図1のパイプ体の使用態様を例示する図 図1のパイプ体の形状態様の概念的な説明図 (a)、(b)は図1のパイプ体の円筒状態を維持するパイプ体拘束バンドの使用態様を例示する図 (a)、(b)は本発明のパイプ体の他例を概念的に示す図 (a)は本発明のパイプ体の他例を軸方向から見た正面図、(b1)、(b2)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図 (a)は本発明のパイプ体の他例を軸方向から見た正面図、(b1)、(b2)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図 (a)は本発明のパイプ体の他例を軸方向から見た正面図、(b)は(a)の屈曲部詳細図、(c)は(a)の折り畳み状態の正面図 (a)、(b)は図10のパイプ体の使用状態を例示する斜視図
符号の説明
1〜1E パイプ体
1a 屈曲部
1d 屈曲部
1f 屈曲部
1h 屈曲部
1i 屈曲部
1b 軟質部
1e 軟質部
1g 軟質部
1ha 軟質部
1ia 軟質部
2、2A パイプ体拘束バンド

Claims (8)

  1. 合成樹脂製の中空円筒状のパイプ体であって、
    前記パイプ体は、扁平状に潰されて折り畳み可能となるように、長手方向に沿ってその周壁を屈曲させる屈曲部が、断面視における周壁の少なくとも3箇所に、その軸方向の全長に渡って形成されてなることを特徴とするパイプ体。
  2. 前記屈曲により谷方向に曲げられた屈曲部が、前記周壁内面又は他の屈曲部に当接するように屈曲されることを特徴とする請求項1記載のパイプ体。
  3. 前記屈曲部は、断面視における周壁の4箇所に形成されることを特徴とする請求項1または2記載のパイプ体。
  4. 前記屈曲により谷方向に曲げられた屈曲部が、前記周壁内面に当接するように屈曲され、その当接した周壁の弧状態を支持するように構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のパイプ体。
  5. 前記屈曲部は、軟質合成樹脂製の軟質部を備えて屈曲可能とされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のパイプ体。
  6. 前記パイプ体は、前記合成樹脂と前記軟質合成樹脂とを同時に押出成形して形成されたものであることを特徴とする請求項5記載のパイプ体。
  7. 請求項1から6のいずれか記載のパイプ体を、折り畳み状態で保管、運搬することを特徴とするパイプ体の取扱方法。
  8. 使用状態において、前記パイプ体の円筒状態を保持すべく、このパイプ体の外周を拘束することを特徴とするパイプ体拘束バンド。
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