JP2006112097A - 断熱パネル及び断熱ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 パネルの両面いずれの方向からの断熱を可能とし、現場での設置ミスを防止し、かつ、断熱効果の向上を図る。
【解決手段】 輻射線を反射する反射面Sを両面に有する反射部材2をスペーサを4を介して保護部材5により保持し、反射部材2と保護部材5間に空間部3を形成する。スペーサ4と反射部材2との接触面積を空間部3における反射部材2の表面積より小さくし、輻射熱の反射による断熱と空気断熱とにより熱伝導を阻止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の壁や天井に使用され、赤外線の反射を利用して断熱を行う断熱パネル及び断熱ユニットに関するものである。
従来、壁や天井、床で仕切られた建物の内側と外側の熱の出入りを遮断する手段として、赤外線などの輻射線を反射して断熱を行う手段が利用されていた。家屋などの建築物において輻射線の反射を利用して断熱を行うには、反射用のアルミ箔を建築物に直接貼付ける方法が用いられていた。また、輻射線の反射を断熱パネルとして利用する場合は、発泡ウレタンや、発泡ポリスチレンなどの合成樹脂製の発泡板材に貼り付けて行われていた(例えば特許文献1)。
特開2004−036256号公報
しかしながら、アルミ箔を建築物に直接貼付ける方法では、アルミ箔の片面しか活かされず、一方向の断熱効果しか発揮できないという問題があった。また、上記した特許文献1においても、発泡ポリスチレンボードの一面又は上下両面にアルミ箔を貼り付けており、一面に貼り付けた場合は勿論、両面に貼り付けた場合であっても、上側に位置する一面側にのみ中空層が形成され、この中空層が形成された面においてのみ断熱、保湿等の効果が発揮されるものであり、下向きの断熱効果を発揮できるものの、上向きの断熱効果は発揮できないという問題があった。すなわち、断熱パネルの片面における反射効果しか発揮できず、建物の外壁に使用した場合、外側からの熱の遮断による夏季の冷却負荷の軽減、若しくは、内側からの熱の遮断による冬季の暖房負荷の軽減の両方の効果を得ることができなかった。また、建築現場において建築物にアルミ箔を直接貼り付ける場合や、従来の断熱パネルを使用する場合には、作業ミスにより、アルミ箔を他の壁材等と密着させて設置されてしまうことがあり、これでは、アルミ箔の反射面を有効に生かすことができないばかりか、アルミ箔が熱を伝導する橋渡し役となり、逆効果となってしまうという懸念があった。さらに、内部に反射部材を備えた構成においては帯電しやすいため、避雷針などの受電部に衝撃があった場合に建築物を保護する必要があった。
そこで、本願発明は上記した問題点に鑑み、パネルの両面いずれの方向からの断熱をも行なうことができ、現場での設置ミスを生じない断熱パネル及び断熱ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面を有する反射部材を備えた断熱パネルにおいて、両面に反射面を有する反射部材と、該反射部材の反射面を有する両面に空間部を形成する間隔保持部材と、該間隔保持部材を介して反射部材を保持する保護部材とからなり、前記間隔保持部材と前記反射部材との接触面積を前記空間部における反射部材の表面積より小さくしたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記反射部材が、前記間隔保持部材を介して複数積層したことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、前記反射部材にアース手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面を有する反射部材を備えた断熱ユニットにおいて、両面に反射面を有する反射部材と、該反射部材の反射面を有する両面に空間部を形成する間隔保持部材と、前記反射部材と前記間隔保持部材とを収容する袋体とからなり、前記間隔保持部材と前記反射部材との接触面積を前記空間部における反射部材の表面積より小さくしたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項4において、前記反射部材が、前記間隔保持部材を介して複数積層したことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項5において、前記間隔保持部材が、繊維系断熱材からなることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、前記反射部材にアース手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項1記載の発明によれば、反射部材が輻射線を反射し、しかも、保護部材と反射部材との間に形成され空間部の空気が熱を遮断するので、大きな断熱効果を発揮することができる。また、反射部材を保護部材間に備えたので、設置ミスにより反射部材が他の部材に接触することがなく、確実に断熱作用を生じさせることができる。しかも、反射部材とスペーサとの接触面積が小さいため、より断熱効果を向上できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、複数の反射部材により輻射線を確実に反射することができ、空間部を反射部材同士の間にも形成したから、より大きな断熱効果を発揮することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、帯電しやすい断熱パネルを確実に接地することができるので、建築物を保護することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、反射部材が輻射線を反射し、しかも、袋体と反射部材との間に形成され空間部の空気が熱を遮断し、さらに、空間部が袋体で覆われ空気の移動が殆どないため、大きな断熱効果を発揮することができる。また、袋体内に反射部材を備えたので、設置ミスにより反射部材が他の部材に接触することがなく、確実に断熱作用を生じさせることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、複数の反射部材により輻射線を確実に反射することができ、さらに、空間部を反射部材同士の間にも形成したから、より大きな断熱効果を発揮することができる。しかも、反射部材とスペーサとの接触面積が小さいため、より断熱効果を向上できる。
また、請求項6に記載の発明によれば、空間部に備えられた繊維系断熱材により、断熱効果を向上できると共に、繊維系断熱材が変形可能なため、断熱ユニットを設置する際の自由度を向上できる。
また、請求項7に記載の発明によれば、帯電しやすい断熱ユニットを確実に接地することができるので、建築物を保護することができる。
以下図面を参照して、本発明の好適な第1実施例について説明する。図1は本発明の第1実施例に係る断熱パネルを示す断面斜視図である。図2は断熱効果を示した温度グラフである。
図1に示す1は、建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面Sを有する反射部材2を備えた断熱パネルであって、両面に反射面Sを有する反射部材2と、該反射部材2の両面に空間部3を形成する間隔保持部材4と、該間隔保持部材4を介して反射部材2を狭持する保護部材5とからなる。
前記反射部材2は、例えば、赤外線等の輻射線の反射率の高いアルミフィルム又はシートやステンレス板などの両面がほぼ鏡面状の反射面Sを有する金属製の他、アルミニウムを両面に蒸着した板またはフィルム、シート状の合成樹脂などからなる。
間隔保持部材であるスペーサ4は、前記保護部材5と前記反射部材2との間に空間部3を形成すると共に、前記スペーサ4と前記反射部材2との接触面積を前記空間部3における反射部材2の表面積より小さくし、輻射熱の反射による断熱と空気断熱とを可能にするものである。例えば、合成樹脂発泡体や木片、樹脂ネットなどにより断面が矩形状に形成された熱伝導性の低い中実の長尺部材である。このスペーサ4は、接着剤などにより前記反射部材2の両面に固設され、反射部材2の両面に空間部3を形成する。このようにスペーサ4を構成したことにより、反射部材2及び保護部材5に面で接着されるため、確実に反射部材2を保持することができ、しかも、接触面積を小さくでき、断熱効果を向上できる。
両面にスペーサ4が固設された前記反射部材2は、保護部材5により狭持される。前記保護部材5は、ベニアなどの合板からなる板材であり、同一又は異種の材料で同一の形状の板材が前記反射部材2に対し平行に配置され、スペーサ4を介して反射部材2を狭持する。これにより、反射部材2と保護部材5との間には、スペーサ4により空間部3が形成される。
次に上記構成についてその作用を説明する。図1における断熱パネル1の上側に赤外線ヒータなどの熱源が存在する場合、熱源から発せられた輻射線により上側の保護部材5が加熱される。上側の保護部材5が加熱されると、熱が断熱パネル1内部へ伝達される。熱が断熱パネル1の内部へ伝達されると、保護部材5の下面に形成された空間部3による空気断熱により熱伝導は阻止される。熱の一部はスペーサ4に伝達されるが、スペーサ4は発泡体などの断熱作用を有する材料により構成されており、さらに、断熱パネル1の表面積に対しスペーサ4の表面積はごく小さいものであるから、スペーサ4から断熱パネル1の他側に放出される熱量はごく僅かなものとなる。また、保護部材5に生じた輻射熱の一部は輻射線となって下方に向けて放射される。この輻射線は、反射部材2により反射され、上側の保護部材5の下面から再び吸収される。しかしながら、反射部材2に放射された輻射線の一部により、反射部材2は加熱される。反射部材2が加熱されると、この熱は反射部材2の下面から放熱しようとするが、反射部材2の下面に形成された空間部3による空気断熱により熱伝導は阻止される。これにより、断熱パネル1の一側から他側に対する高い断熱効果を発揮することができると共に、上側の暖房効果を向上できる。
図2は、断熱効果を示した温度グラフである。前記断熱パネル1の一側に温度センサを設け、他側表面から30mmの高さに設置した赤外線ヒータにより加温した場合の前記温度センサの検知温度Aと、発泡ウレタンからなる板材の一側に温度センサを設け、他側表面から30mmの高さに設置した赤外線ヒータにより加温した場合の前記温度センサの検知温度Bと、真空パックを内包した発泡ポリスチレンの板材の一側に温度センサを設け、他側表面から30mmの高さに設置した赤外線ヒータにより加温した場合の前記温度センサの検知温度Cとを比較したものである。尚、断熱パネル1および各板材の板厚は30mmで統一されている。この温度グラフのAとBを比較すると、30分経過後において略2.7℃の温度差が生じていることが判明する。また、グラフのAとCを比較すると、30分経過後において略1.4℃の温度差が生じていることが判明する。したがって、前記断熱パネル1は、比較的高価な真空パックを内包した発泡ポリスチレンに近い断熱効果を得ることができる。
上記のように本実施例では請求項1に対応して、建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面を有する反射部材を備えた断熱パネル1において、両面に反射面Sを有する反射部材2と、該反射部材2の反射面Sを有する両面に空間部3を形成するスペーサ4と、該スペーサ4を介して反射部材2を保持する保護部材5とからなり、前記スペーサ4と前記反射部材2との接触面積を前記空間部3における反射部材2の表面積より小さくしたから、反射部材2が輻射線を反射し、しかも、保護部材5と反射部材2との間に形成され空間部3の空気が熱を遮断するので、大きな断熱効果を発揮することができる。また、反射部材2を保護部材5の間に備えたので、設置ミスにより反射部材2が他の部材に接触することがなく、確実に断熱作用を生じさせることができる。しかも、反射部材2とスペーサ4との接触面積が小さいため、輻射線の反射による断熱と空気断熱とによる効果を得られ、より断熱効果を向上できる。
図3は、本発明の第2実施例に係る断熱パネルを示している。上記実施例と同様の構成については同様の符号を付し、簡単のため説明を省略する。図3に示す断熱パネル1は、反射部材2が複数積層された積層体6を備えている。積層体6は、第1の反射部材2aと第2の反射部材2bとスペーサ4とからなる。すなわち、第1の反射部材2aの両面にはスペーサ4が接着剤等で固設され両面に空間部3を形成する。この両面にスペーサ4を固設した第1の反射部材2aに、片面にのみスペーサ4を固設した第2の反射部材2bが、スペーサ4を固設していない面で接着剤等で貼り付けられ、積層体6が形成される。積層体6を構成する反射部材2同士の間にはスペーサ4により空間部3が形成される。この積層体6は、スペーサ4を介して保護部材5に狭持される。これにより、積層体6と保護部材5との間には、スペーサ4により空間部3が形成される。第1の反射部材2aと第2の反射部材2bとが共に両面に反射面Sを有していることはいうまでもない。
このように構成することにより、第1の反射部材2aを輻射線が透過した場合であっても、第2の反射部材2bにより輻射線を確実に反射できるので、断熱効果をより向上できる。さらに、輻射線が第1の反射部材2aに吸収され、第1の反射部材2aが加熱された場合には、第1の反射部材2aと第2の反射部材2bとの間に形成された空間部3に存在する空気が断熱作用を発揮するので、断熱パネル1全体として断熱効果を向上することができる。
図4は、断熱効果を示した温度グラフである。前記第2実施例に係る積層体6を備えた断熱パネル1の一側に温度センサを設け、他側表面から30mmの高さに設置した赤外線ヒータにより加温した場合の前記温度センサの検知温度Aと、発泡ウレタンからなる板材の一側に温度センサを設け、他側表面から30mmの高さに設置した赤外線ヒータにより加温した場合の前記温度センサの検知温度Bと、真空パックを内包した発泡ポリスチレンの板材の一側に温度センサを設け、他側表面から30mmの高さに設置した赤外線ヒータにより加温した場合の前記温度センサの検知温度Cとを比較したものである。尚、断熱パネル1および各板材の板厚は30mmで統一されている。この温度グラフのAとBを比較すると、40分経過後において略6.7℃の温度差が生じていることが判明する。また、グラフのAとCを比較すると、30分経過後においてAの方が略0.6℃低い温度であることが判明する。したがって、積層体6を備えた前記断熱パネル1は、比較的高価な真空パックを内包した発泡ポリスチレン以上の断熱効果を得ることができる。
上記のように本実施例においては、請求項2に対応して、反射部材2は、前記間隔保持部材であるスペーサ4を介して第1の反射部材2aと第2の反射部材2bとを積層したから、複数の反射部材2により輻射線を確実に反射することができ、空間部3を反射部材2同士の間にも形成したことにより、大きな断熱効果を発揮することができる。しかも、反射部材2とスペーサ4との接触面積が小さいため、より断熱効果を向上できる。
次に本発明の第3実施例について図5を参照して説明する。図5は本発明の第3実施例に係る断熱ユニットを示す断面斜視図である。上記実施例と同様の構成については同様の符号を付し、簡単のため説明を省略する。
図5に示す断熱ユニット11は、両面に反射面Sを有する反射部材2と、該反射部材2の反射面Sを有する両面に空間部3を形成する間隔保持部材である前記スペーサ4と、前記反射部材2と前記スペーサ4とを収容する熱伝導可能な袋体12とからなる。この断熱ユニット11は、建物の壁を構成する柱と柱の間に収まる大きさに形成される。反射部材2は前記袋体12と略同じ面積を有し、スペーサ4が接着剤などで両面に接着されている。
前記袋体12は、防水性を有するプラスチックシートにより構成される。また、他の実施形態として、袋体は不織布により形成されてもよく、例えば、ポリエチレンの極細繊維に高熱を加えて結合したものを用いてもよい。この袋体12は、2枚の不織布を重ね、袋状に3辺を接着剤又はホチキス針等の接合手段で接合して形成される。また、反射部材2を間に挟んで不織布と反射部材2とを一体的に接合手段で接合してもよい。また、袋体12は一体的に有底筒状に形成されたものでもよい。前記袋体12にスペーサ4を両面に固設した前記反射部材2が収納される。袋体12と反射部材2との間には、スペーサ4により空間部3が形成される。スペーサ4により空間部を形成するので、スペーサ4と反射部材2との接触面積は空間部3における反射部材の面積より小さく形成できる。これにより断熱ユニット11は、輻射線の反射による断熱と空気断熱とにより熱伝導を阻止できるので、断熱効果を向上できる。この断熱ユニット11は、建築物の柱と柱との間の壁材に接合手段で固定される。
このように断熱ユニット11を構成することにより、必要な箇所に適宜断熱ユニット11を貼り付けることができ、容易に断熱効果を得ることができる。また、断熱ユニット11は袋体12で覆われており、内部が見えることがなく、見栄えを良いものとすることができる。
上記のように本実施例では請求項4に対応して、建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面を有する反射部材を備えた断熱ユニットにおいて、両面に反射面Sを有する反射部材2と、該反射部材2の反射面Sを有する両面に空間部3を形成するスペーサ4と、前記反射部材2と前記スペーサ4とを収容する袋体12とからなり、前記間隔保持部材4と前記反射部材2との接触面積を前記空間部3における反射部材2の表面積より小さくしたから、反射部材2が輻射線を反射し、しかも、袋体12と反射部材2との間に形成され空間部3の空気が熱を遮断し、さらに、空間部3が袋体12で覆われ空気の移動が殆どないため、大きな断熱効果を発揮することができる。また、袋体12内に反射部材2を備えたので、設置ミスにより反射部材2が他の部材に接触することがなく、確実に断熱作用を生じさせることができる。また、反射部材2とスペーサ4との接触面積が小さいため、輻射線の反射による断熱と空気断熱とによる効果を得られ、より断熱効果を向上できる。
次に本発明の第4実施例について図6を参照して説明する。図6は本発明の第4実施例に係る断熱ユニットを示す断面斜視図である。尚、上記した各実施例と同様の構成については同様の符号を付し、簡単のため説明を省略する。
図6に示す断熱ユニット11は、反射部材2が複数積層された積層体6を備えている。積層体6は、第1の反射部材2aと第2の反射部材2bとスペーサ4とからなる。第1の反射部材2aの両面にはスペーサ4が接着剤等で固設され両面に空間部3を形成する。この両面にスペーサ4を固設した第1の反射部材2aに、片面にのみスペーサ4を固設した第2の反射部材2bが、スペーサ4を固設していない面で接着剤等で貼り付けられ、又は端部で反射部材2同士を接着して、積層体6が形成される。積層体6を構成する反射部材2同士の間にはスペーサ4により空間部3が形成される。この積層体6が前記袋体12に充填される。袋体12と積層体6との間には、スペーサ4により空間部3が形成される。積層体6を充填した袋体12は、開口している残りの1辺が接合手段で接合される。また、反射部材2を間に挟んで不織布と反射部材2とを一体的に接合手段で接合しても良い。
このように構成することにより、輻射線が第1の反射部材2aを透過した場合であっても、第2の反射部材2bにより輻射線を確実に反射できるので、断熱効果をより向上できる。さらに、輻射線が第1の反射部材2aに吸収され、第1の反射部材2aが加熱された場合には、第1の反射部材2aと第2の反射部材2bとの間に形成された空間部3に存在する空気が断熱作用を発揮するので、断熱パネル1全体として断熱効果を向上することができる。
上記のように本実施例においては、請求項5に対応して、反射部材2は、前記スペーサ4を介して複数積層したから、複数の反射部材2により輻射線を確実に反射することができ、さらに、空間部3を反射部材2同士の間にも形成したから、より大きな断熱効果を発揮することができる。しかも、反射部材2とスペーサ4との接触面積が小さいため、より断熱効果を向上できる。
次に本発明の第5実施例について図7を参照して説明する。図7は本発明の第5実施例を示す断面斜視図である。尚、上記した各実施例と同様の構成については同様の符号を付し、簡単のため説明を省略する。
図7に示す断熱ユニット11は、間隔保持部材が繊維系断熱材13で構成されている。繊維系断熱材13は、例えば、綿やガラスウール、紙、布など、反射部材2同士及び反射部材2と袋体12との接触を防ぐと同時に空気が存在する空間部3を形成することができるものが用いられる。この繊維系断熱材13は、予め袋体12内に反射部材2を2枚設置しておき、反射部材2同士及び反射部材2と袋体12との間に適宜変形させて充填される。繊維系断熱材13を充填した後、袋体12の残りの1辺を接合手段で接合する。尚、図7では、反射部材2を2枚備えた例を示したが、反射部材2を1枚としてもよいことは勿論である。
上記のように本実施例では請求項6に対応して、前記間隔保持部材は、繊維系断熱材13からなるから、空間部3に備えられた繊維系断熱材により、断熱効果を向上できると共に、繊維系断熱材13が変形可能なため、断熱ユニット11を設置する際の自由度を向上できる。
次に本発明の第6実施例について図8、図9を参照して説明する。図8は本発明の第6実施例を示す正面図である。図9は部分斜視図である。
図8に示す断熱パネル21は、アース手段22を設けたものである。本実施例に係る断熱パネル21は、枠体23と該枠体23に保持された前記反射部材2と、前記反射部材2に接続されたアース手段22とからなる。前記枠体23は、前記スペーサ4を適宜組み合わせて反射部材2の4辺を囲むように配置され、スペーサ4同士が接着剤などにより連結され形成される。このようにして形成された枠体23は、反射部材2の両面側にそれぞれ設けられ、反射部材2の両面に空間部を形成すると共に、反射部材2を保持する。反射部材2は、枠体23の大きさに合せ形成され、本実施例では正面視で左右にそれぞれ1枚ずつ備えられている。
前記アース手段22は、接地部材24と該接地部材24を前記反射部材2に接続する接続部材25とからなる。接地部材24は、導電性を有する材料で、帯電した前記反射部材2を効率よく接地できるように構成され、例えば、アルミ箔や金属製の板、銅線などが用いられる。前記接続部材25は、前記反射部材2に前記接地部材24を接続するためのもので、例えば、一方の面に接着剤を備えたアルミテープが好ましく用いられ、反射部材2に接地部材24の一部を重ね、反射部材2と接地部材24とが重なった部分を接続部材25で貼着する。このような構成により、接地部材24は反射部材の正面視で上下端に設置され、前記接続部材25は、左右に備えられたそれぞれの反射部材2を同時に接地部材24に接続する。反射部材2の上下端にアース手段22を設けることにより、断熱パネル21を上下方向に接続した場合に、上段に設置された断熱パネル21も、対向するアース手段22同士を接続することにより、確実に接地することができる。尚、前記枠体23に前記保護部材5を設け、反射部材2と前記保護部材5との間に空間部を形成することにより、輻射線の反射に加え、空気断熱を図ることができる。また、前記アース手段22を前記断熱ユニット11に設けることにより、前記断熱ユニット11を確実に接地することができる。
上記のように本実施例では請求項3及び請求項7に対応して、前記反射部材2にアース手段22を設けたから、断熱パネル1又は断熱ユニット11を確実に接地することができ、建築物を保護することができる。さらに、アース手段22は、接地部材24と該接地部材24を前記反射部材2に接続する接続部材25とからなるから、容易に断熱パネル1又は断熱ユニット11に設けることができる。
本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、間隔保持部材はスペーサと繊維系断熱材とを組み合わせて使用してもよい。
本発明の第1実施例に係る断熱パネルを示す断面斜視図である。 同上、断熱効果を示した温度グラフである。 本発明の第2実施例に係る断熱パネルを示す断面斜視図である。 同上、断熱効果を示した温度グラフである。 本発明の第3実施例に係る断熱ユニットを示す断面斜視図である。 本発明の第4実施例に係る断熱ユニットを示す断面斜視図である。 本発明の第5実施例に係る断熱ユニットを示す断面斜視図である。 本発明の第6実施例を示す正面図である。 同上、部分斜視図である。
符号の説明
1 断熱パネル
2 反射部材
3 空間部
4 スペーサ(間隔保持部材)
5 保護部材
11 断熱ユニット
12 袋体
13 繊維系断熱材(間隔保持部材)
22 アース手段
S 反射面

Claims (7)

  1. 建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面を有する反射部材を備えた断熱パネルにおいて、両面に反射面を有する反射部材と、該反射部材の反射面を有する両面に空間部を形成する間隔保持部材と、該間隔保持部材を介して反射部材を保持する保護部材とからなり、前記間隔保持部材と前記反射部材との接触面積を前記空間部における反射部材の表面積より小さくしたことを特徴とする断熱パネル。
  2. 前記反射部材は、前記間隔保持部材を介して複数積層したことを特徴とする請求項1記載の断熱パネル。
  3. 前記反射部材にアース手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の断熱パネル。
  4. 建築物の壁、天井、床に使用され、輻射線を反射する反射面を有する反射部材を備えた断熱ユニットにおいて、両面に反射面を有する反射部材と、該反射部材の反射面を有する両面に空間部を形成する間隔保持部材と、前記反射部材と前記間隔保持部材とを収容する袋体とからなり、前記間隔保持部材と前記反射部材との接触面積を前記空間部における反射部材の表面積より小さくしたことを特徴とする断熱ユニット。
  5. 前記反射部材は、前記間隔保持部材を介して複数積層したことを特徴とする請求項4記載の断熱ユニット。
  6. 前記間隔保持部材は、繊維系断熱材からなることを特徴とする請求項5記載の断熱ユニット。
  7. 前記反射部材にアース手段を設けたことを特徴とする請求項4乃至6記載の断熱ユニット。
JP2004299610A 2004-10-14 2004-10-14 断熱パネル及び断熱ユニット Active JP4144671B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101636641B1 (ko) * 2015-01-07 2016-07-05 유대한 단열재 벽체
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